JP2011116066A - ファイルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】背表紙部分が湾曲しても、背表紙の反対側におけるシートの端部が揃ったファイルと、そのようなファイルの製造方法を得る。
【解決手段】背表紙14、表表紙16、裏表紙18を有する表紙12を準備する。外側から内側に向かうにしたがって幅方向長さが長くなるように、複数のシート30を配置する。これらのシート30の間に隔幅部材を挟み、平らに保持した背表紙14にシート30の幅方向端部を溶着する。シート30を背表紙14に溶着したのち、隔幅部材を抜き取る。シート30が内側となるように、表表紙16と裏表紙18を閉じて、背表紙14を湾曲させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ファイルおよびその製造方法に関し、特にたとえば、複数のシートの間に書類を挟みこんで保持することができるファイルとその製造方法に関する。
たとえば、熱可塑性樹脂からなる背部と被綴じシートとを溶着することにより製本されたアルバムなどがある。このようなアルバムを作製するには、多数枚の被綴じシートが重合して保持される。これらの被綴じシートの重なり端面に表紙の背部の内側が近付けられ、被綴じシートの重なり端面と表紙の背部との間に発熱体が挿入される。発熱体による加熱により、被綴じシートの重なり端面と表紙の背部が同時に溶融する。この状態で、被綴じシートと表紙の背部との間から発熱体を引き抜き、被綴じシートの重なり端面と表紙の背部とを接触させることにより、被綴じシートと表紙とが溶着される。
このような製本方法で作製されるものとしては、アルバム以外に、名刺ホルダーやはがき整理用ファイルなどがある(特許文献1参照)。
特許第2523261号公報
しかしながら、このような従来の製本方法で作製されたアルバムなどでは、表紙を閉じたときに、表紙の背部が湾曲すると、それに伴って被綴じシートが引き込まれる。そのため、表紙の背部の反対側において、被綴じシートの端部が不揃いになってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、背表紙部分が湾曲しても、背表紙の反対側におけるシートの端部が揃ったファイルと、そのようなファイルの製造方法を提供することである。
この発明は、背表紙と背表紙の両側に形成される表表紙と裏表紙とを含み、表表紙および裏表紙を閉じたときに背表紙が湾曲する表紙を準備する工程と、幅方向の長さが異なる複数のシートを準備する工程と、外側から内側に向かうにしたがって幅方向長さが長くなるように複数のシートを配置するとともに、シートの間に隙間を形成するためにそれぞれのシートの間に隔幅部材を挟む工程と、平らになるように配置した表紙の背表紙に複数のシートの幅方向の一端側を揃えて溶着する工程と、シートの間から隔幅部材を除去する工程と、表表紙と裏表紙を閉じてシートが溶着された側が内側になるとともに外側に向かって突出するように背表紙を湾曲させる工程とを含む製造方法によって製造された、ファイルである。
このようなファイルにおいて、背表紙との溶着側端部から等距離の位置において全てのシートに貫通孔が形成され、貫通孔を揃えることによりシートの幅方向の一端側を揃えて、表紙の背表紙にシートが溶着されるようにすることができる。
また、この発明は、背表紙と前記背表紙の両側に形成される表表紙と裏表紙とを含み、表表紙および裏表紙を閉じたときに背表紙が湾曲する表紙を準備する工程と、幅方向の長さが異なる複数のシートを準備する工程と、外側から内側に向かうにしたがって幅方向長さが長くなるように複数のシートを配置するとともに、シートの間に隙間を形成するためにそれぞれのシートの間に隔幅部材を挟む工程と、平らになるように配置した表紙の背表紙に複数のシートの幅方向の一端側を揃えて溶着する工程と、シートの間から隔幅部材を除去する工程と、表表紙と裏表紙を閉じてシートが溶着された側が内側になるとともに外側に向かって突出するように背表紙を湾曲させる工程とを含む、ファイルの製造方法である。
このようなファイルの製造方法において、背表紙との溶着側端部から等距離の位置において全てのシートに貫通孔が形成され、貫通孔を揃えることによりシートの幅方向の一端側を揃えて、表紙の背表紙にシートが溶着されるようにすることができる。
背表紙を湾曲させたときに、表紙の内側に溶着された複数のシートの中で、外側のシートの引き込み量より内側のシートの引き込み量が多くなる。しかしながら、外側から内側に向かうにしたがって幅方向長さが長くなるように複数のシートを配置して背表紙に溶着することにより、背表紙が湾曲して外側のシートと内側のシートとの間に引き込み量の差があっても、背表紙とは反対側のシート端部を揃えることができる。
シートの間に隔幅部材を挟んだ状態で、シートを背表紙に溶着することにより、隣接するシート間に所定の幅の隙間が生じる。したがって、シート間に複数枚の書類を挟み込んで、ファイルに書類を保持することができる。
また、シートを背表紙に溶着したのちに、シートが溶着された側が内側になるとともに外側に向かって突出するようにして背表紙を湾曲させることにより、全てのシートが表表紙と裏表紙の間で中央部側に集中する。そのため、シート間に1枚の書類を挟みこんだ場合でも、表表紙と裏表紙の間において集中するシート間で書類が保持される。もちろん、隣接するシート間に複数枚の書類を挟みこんだ場合においても、表表紙と裏表紙との間で集中するシートにより、書類が保持される。
背表紙との溶着側端部から等距離の位置において、全てのシートに貫通孔を形成しておくことにより、背表紙を平らにした状態でシートを溶着するときに、シートの貫通孔を揃えることでシートの位置決めを行うことができる。
この発明によれば、背表紙が湾曲する表紙に複数のシートを溶着した場合においても、背表紙の反対側においてシートの端部を揃えることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明のファイルの一例を示す斜視図である。 図1に示すファイルに用いられる表紙を示す平面図である。 図2に示す表紙のA−A断面図である。 背表紙の貫通孔部分におけるシートの状態を示す図解図である。 図1に示すファイルの背表紙側の外観を示す斜視図である。 図1に示すファイルの製造工程において、表紙を準備する工程を示す図解図である。 シートと合紙とを積層する工程を示す図解図である。 「1」の日付が表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 「2」の日付が表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 「16」の日付が表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 「17」の日付が表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 黒いドットが表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 背表紙にシートを溶着する工程を示す図解図である。 表紙に背見出しを形成する工程を示す図解図である。 シート間に書類を挟み込んだ状態を示す図解図である。
図1は、この発明のファイルの一例を示す斜視図である。このファイル10は、たとえば、1か月のうちのそれぞれの日に必要な書類を管理するために用いられる。ファイル10は、熱可塑性樹脂などで形成された表紙12を含む。表紙12は、図2に示すように、長方形状の背表紙14と、背表紙14の幅方向の一方側に連続して形成される表表紙16と、背表紙14の幅方向の他方側に連続して形成される裏表紙18とを含む。表表紙16は、たとえば長方形に形成され、その幅方向の一端側が背表紙14に連結されている。また、裏表紙18は、たとえば、幅方向の一端側が円弧状に形成されるとともに、他の3辺が直線状に形成される。そして、裏表紙18の円弧状部分の反対側の端部が、背表紙14に連結されている。そして、この実施の形態では、裏表紙18の幅は、表表紙16の幅より大きくなるように形成される。背表紙14、表表紙16および裏表紙18は、たとえばシート状の材料を切断することにより、一体的に形成される。
背表紙14には、その長手方向の上端側から下端側まで並ぶように、複数の4角形の貫通孔20が形成される。したがって、貫通孔20の間には、帯状の連結部22が形成される。背表紙14と表表紙16との間および背表紙14と裏表紙18との間には、表紙12の上端から下端にわたってヒンジ溝24が形成される。さらに、ヒンジ溝24から間隔を隔ててヒンジ溝24と平行に、表表紙16および裏表紙18の上端から下端にわたって別のヒンジ溝24が形成される。ヒンジ溝24は、図3に示すように、表紙12の一方面および他方面に形成される。表紙12の一方面側においては、略円弧状の断面形状を有する第1の溝24aが形成される。また、表紙12の他方面側においては、若干窪んだ断面形状を有する第2の溝24bが形成される。そして、第1の溝24aの形成された側が表側となり、第2の溝24bの形成された側が内側となるように、表紙12が折りたたまれる。
断面円弧状の第1の溝24a側は比較的自由に変形するが、断面窪み状の第2の溝24b側の自由度は低いため、表紙12を折りたたむと、表表紙16および裏表紙18によって背表紙14に応力がかかる。背表紙14に形成された貫通孔20により帯状に形成された連結部22は、表表紙16や裏表紙18に比べて応力に弱いため、外側に向かって突出するように湾曲する。なお、第1の溝24aと第2の溝24bとの間の間隔が小さい場合、溝24部分で表紙12が折れ曲がりやすく、背表紙14が湾曲しにくくなる。また、第1の溝24aと第2の溝24bとの間の間隔が大きい場合、溝24部分で表紙12が折れ曲がりにくくなる。そのため、表紙12を閉じたときに、表表紙16と裏表紙18とが開いた状態となったり、背表紙14が応力に耐えられなくなり、連結部22の中央部で折れ曲がって背表紙14が湾曲しなくなったりする。そのため、第1の溝24aと第2の溝24bとの間の間隔は、背表紙14がきれいに湾曲するような間隔となるように設定される。
湾曲する背表紙14の内側には、複数のシート30が形成される。シート30は、たとえば熱可塑性樹脂などで長方形状に形成される。つまり、シート30の幅方向の一端側は、背表紙14の内側に密着するように、長手方向において直線状となるように形成される。そして、隣接するシート30が所定の間隔を隔てて配置されるようにして、シート30の幅方向の一端側が、背表紙14に溶着される。このとき、背表紙14の連結部22にシート30が溶着されるが、貫通孔20部分においては、図4に示すように、シート30の端部が溶融して、隣接するシート30の端部を連結するブリッジ30aが形成される。背表紙14は湾曲しているため、表表紙16と裏表紙18との間において、全てのシート30が背表紙14から遠ざかるにしたがって表表紙16と裏表紙18の間の中央部に向かって集中する。したがって、表紙12を閉じたとき、背表紙14との溶着部においては、それぞれのシート30が互いに間隔を隔てているが、背表紙14から離れた部分においては、表表紙16と裏表紙18との間において全てのシート30が密着した状態となる。
シート30には、たとえば5つの円形の貫通孔32が形成される。貫通孔32は、たとえば正方形の各頂点とその中央部に対応する位置に形成される。さらに、シート30の幅方向において、背表紙16との溶着部の反対側端部に、インデックス34が形成される。インデックス34は、シート30の幅方向の端部の一部が突出するように形成される。
この実施の形態では、表表紙16側の16枚のシート30に、互いに位置をずらして日付表示用のインデックス34が形成される。このとき、表表紙16側から内側に向かうにしたがって、シート30の長手方向の一端側から他端側に位置をずらしてインデックス34を形成することにより、全てのシート30のインデックス34が見えるように配置することができる。そして、表表紙16側から内側に向かうにしたがって数字が大きくなるように、各インデックス34に「1」から「16」までの日付が印刷される。それにより、シート30がまとまったとき、シート30の長手方向の一端側から他端側に向かって、「1」から「16」までの日付が順序よく並んで表示される。
さらに、「16」の日付が表示されたインデックス34に続いて、「17」から「31」までの日付が表示されたインデックス34を有するシート30が配置される。そして、「31」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30に続いて、つまり裏表紙18側に、黒いドットが表示されたインデックス34を有するシート30が配置される。「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34を有するシート30の幅は、「1」から「16」まで表示されたインデックス34を有するシート30の幅より大きく形成される。それにより、「1」から「16」までの表示と「17」から黒いドットまでの表示とが段違いに表示され、全ての表示を見ることができる。なお、「17」から黒いドットまでの表示がされたインデックス34についても、「1」から「16」までの表示がされたインデックス34と同様の位置関係となるように、各シート30にインデックス34が形成されている。
裏表紙18の円弧状の端部は、「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34より外側にくるように、裏表紙18の幅が設定される。また、「1」から「16」まで表示されたインデックス34が見えるように、表表紙16の幅が設定される。したがって、表紙12を閉じたとき、表表紙16側から見ると、下から順に、裏表紙18、「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34、「1」から「16」まで表示されたインデックス34、表表紙16が見えることになる。
さらに、図5に示すように、背表紙14の外面側を覆うように、表紙12の長手方向の上端から下端まで、背見出し40が形成される。背見出し40は、たとえば透明な長方形状の熱可塑性フィルムを背表紙14と平行な位置で表表紙16および裏表紙18に溶着することにより形成される。そして、背見出し40に背見出し紙42を挿入することにより、必要な情報を表示することができる。このとき、裏表紙18側よりも表表紙16側のほうに多くの背見出し40がくるようにすることにより、表表紙16側から背見出し紙42に表示された情報が確認しやすくなる。
このようなファイル10を作製するために、図6に示すように、表紙12が準備される。次に、図7に示すように、複数のシート30が準備される。シート30の大きさは、ファイル10に保管する書類の大きさより大きくなるように設定される。ここで、図8に示すように、「1」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30の幅をL(1)とし、図9に示すように、「2」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30の幅をL(2)とすると、L(2)がL(1)より長くなるように形成される。同様にして、図10に示すように、「16」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30の幅L(16)まで、順次シート30の幅が長くなるように形成される。
さらに、図11に示すように、「17」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30の幅L(17)は、「16」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30の幅L(16)より大きく形成される。これは、図1に示すように、「1」から「16」までの日付が表示されたインデックス34と「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34とが、段違いに配置されるようにするためである。そして、「17」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30の幅L(17)から、図12に示すような黒いドットが表示されたインデックス34を有するシート30の幅L(dot)まで、順次幅が小さくなっていくように、各シート30が形成される。したがって、表表紙16側および裏表紙18側から中央部のシート30に向かって幅が大きくなるように各シート30が配置されている。
なお、それぞれのシート30において、複数の円形の貫通孔32のうちの対応するものは、シート30の長手方向の同じ位置に形成される。また、それぞれのシート30において、複数の円形の貫通孔32のうちの対応するものは、シート30のインデックス34とは反対側の幅方向端部から等距離となる位置に形成される。したがって、幅の異なるシート30であっても、長手方向の端部およびインデックス34とは反対側の幅方向端部を揃えて重ねることにより、全てのシート30の貫通孔32を揃えることができる。
このように配置されたシート30の間に、隔幅部材としての合紙50が挟み込まれる。合紙50は、図7に示すように、所定の厚みを有する長方形状に形成される。合紙50の長手方向の長さは、シート30の長手方向と同じ長さとなるように形成される。そして、合紙50の長手方向の両端に、一部が突出する突出部50aが形成される。また、合紙50の幅方向の長さは、たとえばシート30の幅方向の長さより長くなるように形成される。
合紙50には、3つの貫通孔52が形成される。合紙50の貫通孔52は、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部に近い3つの貫通孔32に対応して形成される。つまり、シート30の長手方向と合紙50の長手方向とを合わせるとともに、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部と合紙50の幅方向の一端側とを合わせるようにして、シート30と合紙50とを重ねたとき、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部側にある3つの貫通孔32と合紙50の貫通孔52とが重なるように形成される。このような合紙50を複数のシート30の間に挟み込み、シート30の貫通孔32と合紙50の貫通孔52とを揃えることにより、全てのシート30について、インデックス34とは反対側の端部が揃うように配置することができる。
次に、図13に示すように、表紙12の背表紙14にシート30が溶着される。このとき、背表紙14が平らになるように、表紙12が保持される。そして、表紙12の第2の溝24bが形成された側において、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部が背表紙14側に配置される。この状態で、背表紙14とシート30の対向部を溶融したのち互いを押し当てて溶着することにより、連結部22部分において、シート30の幅方向端部が接続され、背表紙14の貫通孔20部分において、シート30の端部間にブリッジ30aが形成される。このように、合紙50を挟んでシート30を背表紙14に溶着することにより、隣接するシート30間に合紙50の厚み分の隙間を形成することができる。
次に、図14に示すように、表紙12には、シート30が溶着された側と反対側に長方形状の透明な樹脂フィルムが溶着され、背見出し40が形成される。ここで、上述のように、表表紙16側が裏表紙18側より多く背見出し40で覆われるようにして、背見出し40の幅方向の両側が表紙12に溶着される。この背見出し40に、背見出し紙42が挿入される。次に、突出部50aを利用して合紙50を引き抜くことにより、シート30間の合紙50が除去される。
そして、シート30が内側となるようにして、表表紙16と裏表紙18とが閉じられる。それにより、背表紙14がシート30と反対側に突出するように湾曲し、図1に示すファイル10が得られる。なお、シート30の幅が異なるため、背表紙14が平らな状態でシート30を溶着したとき、インデックス34側のシート30の幅方向端部は不揃いとなる。しかしながら、表紙12を閉じることにより、背表紙14が湾曲するため、中央部にあるシート30ほど背表紙14側に引き込まれる。複数のシート30は、外側から内側に向かうにしたがって、幅が大きくなるように配置されているため、表紙12を閉じて背表紙14が湾曲することにより、インデックス34側のシート30の幅方向端部が揃えられる。このように、表紙12を閉じたときに、シート30のインデックス34側の幅方向端部を揃えるために各シート30の幅を変えているが、背表紙14の幅、曲率半径および隣接するシート30間の間隔などにより、表紙12を閉じたときのシート30の引き込み量が異なる。そのため、表紙12を閉じたときのシート30の引き込み量に応じて、隣接するシート30間の幅の差が設定される。
このようにして得られたファイル10は、たとえば1か月分の書類管理用ファイルとして用いられる。たとえば、その月の1日に必要な書類60は、図1に示すように、「1」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30と「2」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30との間に挟み込まれる。ここで、隣接するシート30間には、合紙50の厚み分の隙間が形成されているが、図15に示すように、背表紙14が湾曲しているため、背表紙14から離れるにしたがって、表表紙16と裏表紙18との間で全てのシート30が中央側に集合し、隣接するシート30が密着した状態となる。そのため、表紙12を閉じれば、隣接するシート30によって書類60が押し付けられ、書類60はファイル10から外れることなく保持される。書類60が複数枚の場合であっても、隣接するシート30間に合紙50の厚み分の隙間があるため、書類60をまとめてシート30間に保持することができる。
ファイル10に保持した書類を取り出すときには、必要とする日付が表示されたインデックス34を有するシート30を開くことにより、書類60を取り出すことができる。ここで、シート30には円形の貫通孔32が形成されているため、シート30と書類60との間が真空状態となって、シート30に書類60が貼り付くことを防止することができる。このように、このファイル10は、隣接するシート30間に書類を挟み込むだけで保持することができるため、書類60の出し入れが容易である。
このように、このファイル10を用いれば、1か月のそれぞれの日に必要な書類を管理することができる。なお、シート30の数は任意に変更可能であり、たとえば1週間分の書類を管理するのであれば、「1」から「7」までの日付が表示されたインデックス34を有するシート30と、ドットが表示されたインデックス34を有するシート30とを用いればよい。また、2週間分の書類を管理するのであれば、「1」から「14」までの日付が表示されたインデックス34を有するシート30と、ドットが表示されたインデックス34を有するシート30を用いればよい。さらに、インデックス34の表示としては、日付に限らず、ファイル10の用途に応じて他の項目を表示してもよい。
また、この発明の製造方法を用いることにより、シート30を溶着した背表紙14が湾曲しているにもかかわらず、インデックス34側の幅方向端部が揃うように、シート30を配置することができる。そのため、インデックス34をきれいに並べることができ、インデックス4の表示を見やすくすることができる。
10 ファイル
12 表紙
14 背表紙
16 表表紙
18 裏表紙
20 貫通孔
22 連結部
24 溝
30 シート
32 貫通孔
34 インデックス
40 背見出し
42 背見出し紙
50 合紙
60 書類

Claims (4)

  1. 背表紙と前記背表紙の両側に形成される表表紙と裏表紙とを含み、前記表表紙および前記裏表紙を閉じたときに前記背表紙が湾曲する表紙を準備する工程、
    幅方向の長さが異なる複数のシートを準備する工程、
    外側から内側に向かうにしたがって幅方向長さが長くなるように複数の前記シートを配置するとともに、前記シートの間に隙間を形成するためにそれぞれの前記シートの間に隔幅部材を挟む工程、
    平らになるように配置した前記表紙の前記背表紙に複数の前記シートの幅方向の一端側を揃えて溶着する工程、
    前記シートの間から前記隔幅部材を除去する工程、および
    前記表表紙と前記裏表紙を閉じて前記シートが溶着された側が内側になるとともに外側に向かって突出するように前記背表紙を湾曲させる工程を含む製造方法によって製造された、ファイル。
  2. 前記背表紙との溶着側端部から等距離の位置において全ての前記シートに貫通孔が形成され、前記貫通孔を揃えることにより前記シートの幅方向の一端側を揃えて、前記表紙の前記背表紙に前記シートが溶着される、請求項1に記載のファイル。
  3. 背表紙と前記背表紙の両側に形成される表表紙と裏表紙とを含み、前記表表紙および前記裏表紙を閉じたときに前記背表紙が湾曲する表紙を準備する工程、
    幅方向の長さが異なる複数のシートを準備する工程、
    外側から内側に向かうにしたがって幅方向長さが長くなるように複数の前記シートを配置するとともに、前記シートの間に隙間を形成するためにそれぞれの前記シートの間に隔幅部材を挟む工程、
    平らになるように配置した前記表紙の前記背表紙に複数の前記シートの幅方向の一端側を揃えて溶着する工程、
    前記シートの間から前記隔幅部材を除去する工程、および
    前記表表紙と前記裏表紙を閉じて前記シートが溶着された側が内側になるとともに外側に向かって突出するように前記背表紙を湾曲させる工程を含む、ファイルの製造方法。
  4. 前記背表紙との溶着側端部から等距離の位置において全ての前記シートに貫通孔が形成され、前記貫通孔を揃えることにより前記シートの幅方向の一端側を揃えて、前記表紙の前記背表紙に前記シートが溶着される、請求項3に記載のファイルの製造方法。
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