JP3081040U

JP3081040U - 記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物

Info

Publication number: JP3081040U
Application number: JP2001002113U
Authority: JP
Inventors: 弘隆金井
Original assignee: 清水印刷紙工株式会社
Priority date: 2001-04-12
Filing date: 2001-04-12
Publication date: 2001-10-19
Anticipated expiration: 2007-04-12

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】表紙部と該表紙部の内側に折り畳まれて収容で
きる本文とＣＤ等の記録媒体を収容するホルダー部とを
長尺の厚紙から構成して、製品コストを大幅に低減す
る。【解決手段】長尺の厚紙の一端から記録媒体の径に応じ
た幅のホルダー片を確保し、このホルダー片に記録媒体
保持片と記録媒体押え片を設けて記録媒体ホルダー部４
０を構成する。そして、ホルダー片に連なる厚紙に対し
てホルダー片の折線から厚紙の他端方向に折線１０３に
より裏平部２０１と背部２０２と表平部２０３とに順に
区画することで表紙２０を形成するとともに、表平部２
０３に折線１０３を介して連接される残りの厚紙に対し
厚紙の他端方向に一定の間隔に設けた折線１０４でジグ
ザグに折り曲げられる複数のぺ一ジ片３０１Ａ〜３０１
Ｃを形成して本文３０を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、第一種の定形郵便物として取り扱うことが可能な記録媒体ホルダー付きの折り畳み式印刷物に関し、さらに詳しくは、表紙部と該表紙部の内側に折り畳まれて収容できる本文とＣＤ等の記録媒体を収容するホルダー部とを長尺の紙から構成できるようにした記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、第一種の定形郵便物として取り扱われる、記録媒体ホルダー付きの印刷物としては、図１に示すように、表紙１と、本文(中身)２と、記録媒体ホルダー３とを備え、前記表紙１は、２つ折り可能にした表平部１Ａと裏平部１Ｂを有する厚紙から構成される。また、前記本文２は、中綴じ製本された冊子から構成されている。また、前記記録媒体ホルダー３は、表平部１Ａの開閉端に折り曲げ可能に連接され、表平部１Ａの内側へ重ね合わせ状態に折り曲げて貼り付けられた厚紙３１を有し、この厚紙３１にはＣＤ等の記録媒体４を挟み込むための略半径状の切り込み線３２が形成されている。

【０００３】このような印刷物の製本に際しては、記録媒体ホルダー３を形成した表紙１と本文２とをそれぞれ別の工程で予め作成しておき、本文２を表紙１の表平部１Ａと裏平部１Ｂとの折り曲げ部に綴じ針により綴じ込むようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のような従来の記録媒体ホルダー付き印刷物では、表紙１と本文２をそれぞれ別の工程で作成した後、手作業にて、本文２を表紙１に綴じ込む方式を採用しているため、記録媒体ホルダー付き印刷物が完成するまでに時間がかかり、コスト高になるという間題があった。

【０００５】本考案は上記のような従来の間題を解決するためになされたもので、表紙部と該表紙部の内側に折り畳まれて収容できる本文とＣＤ等の記録媒体を収容するホルダー部とを長尺の厚紙から構成することにより、製品コストを大幅に低減できる記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物を提供すことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１の考案にかかる記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物は、両面に印刷が可能な長尺の厚紙に該厚紙の一端から記録媒体の径に応じた幅のホルダー片を設け、該ホルダー片から厚紙の内側へ重ね合わさるように折り曲げられる記録媒体ホルダー部を構成し、前記ホルダー片に連なる前記厚紙に対して前記ホルダー片の折線から厚紙の他端方向に該厚紙の長尺方向と直交する折線により裏平部と背部と表平部とに順に区画することで表紙を形成するとともに、前記表平部に折線を介して連接される残りの厚紙に対し該厚紙の他端方向に一定の間隔に設けた折線でジグザグに折り曲げられる複数のぺ一ジ片を形成して本文を構成し、前記本文を折り畳んだ状態で前記表紙の裏平部と表平部との間に収容されるように構成したことを特徴とする。

【０００７】請求項２の考案は、請求項１記載の記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物において、前記名ぺ一ジ片の表面に対して前記表平部に連なるぺ一ジ片の表面から最終端に位置するぺ一ジ片の表面に向け順番に頁立てし、かつ該表面への頁立てに引き続いて前記名ぺ一ジ片の裏面に対し前記最終端に位置するぺ一ジ片の裏面から前記表平部に連なるぺ一ジ片の裏面に向け順番に頁立てし、さらに該裏面への頁立てに引き続いて前記表平部及び裏平部の裏面に対し表平部から裏平部に向け順番に頁立てしたことを特徴とする。

【０００８】請求項３の考案は、請求項１記載の記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物において、前記記録媒体ホルダーは、前記ホルダー片の上下両端に内側へ折り曲げ可能に設けられた一対の記録媒体保持片と、前記ホルダー片に該ホルダー片の揺動端近傍から前記裏平部との折線に臨ませて入れた梯形状の切り込み線により形成された記録媒体押え片とを有し、前記記録媒体押え片を起こした状態で記録媒体を該記録媒体押え片と前記ホルダー片間との間に差し込み、前記両記録媒体保持片を前記記録媒体上に折り重ねた後、前記記録媒体押え片を前記記録媒体上に重ね合わせわせることにより記録媒体を保持し、かつ記録媒体を含む前記ホルダー片全体を前記裏平部の裏面に重ね合わされるように構成されていることを特徴とする。請求項４の考案は、請求項３記載の記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物において、前記記録媒体を含む前記ホルダー片全体を前記裏平部の裏面に重ね合わされた時、前記記録媒体押え片の先端が前記裏平部との折線の箇所に前記切り込み線で形成される開口に係合されるように構成されていることを特徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について、図面に参照して説明する。図２は本考案にかかる記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物の一実施の形態を示す全体の構成斜視図、図３は本考案の実施の形態における記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物を展開して示す平面図、図４は本考案の実施の形態における記録媒体ホルダーに記録媒体を収容する時の説明図、図５は本考案の実施の形態における記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物の一部を開いた状態を示す斜視図である。

【００１０】図２において、記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物１０は、表紙２０と、本文３０と、記録媒体ホルダー部４０を備え、これら表紙２０、本文３０及び記録媒体ホルダー部４０は、図３に示すように、ボール紙の両面に印刷紙を貼り合わせた、例えばK判３面取りが可能な長さを有する長尺の厚紙１０１から構成される。

【００１１】前記記録媒体ホルダー部４０は、図４に示すように、厚紙１０１の一端から記録媒体５０の径に応じた幅のホルダー片４０１を有し、このホルダー片４０１は折線１０２から厚紙１０１の裏面側へ重ね合わされるように折り曲げられる構造になっており、そして、ホルダー片４０１は、その上下両端に内側へ折り曲げ可能に設けられた一対の記録媒体保持片４０２と、ホルダー片４０１に該ホルダー片４０１の揺動端近傍から後述する裏平部２０１との折線１０２に臨ませて入れた梯形状の切り込み線４０３により形成された記録媒体押え片４０４とを有している。また、記録媒体保持片４０２の折線箇所には、記録媒体５０の外周縁が突出する逃げ穴４０５が形成されており、この逃げ穴４０５は記録媒体保持片４０２の折り曲げを容易にすることと、記録媒体５０の記録媒体ホルダー部４０内での収納を安定化するものである。

【００１２】また、前記表紙２０は、図３に示すように、ホルダー片４０１に連なる厚紙１０１に対して、ホルダー片４０１の折線１０２から厚紙１０１の他端方向に厚紙１０１の長尺方向と直交するように形成した折線１０３により裏平部２０１と背部２０２と表平部２０３とに順に区画することで構成され、これら裏平部２０１、背部２０２及び表平部２０３とホルダー片４０１の寸法は、例えば図３に示すように設定されている。前記表平部２０３の表側は表−１となり、裏面側が7頁となる。また、裏平部２０１の表側は表−４となり、裏面側が８頁となる。また、前記本文３０は、表紙２０の表平部２０３に折線１０３を介して連接される残りの厚紙１０１に対し、この厚紙１０１の他端方向に一定間隔で折線１０４を形成することにより、ジグザグに連続して折り曲げられる複数のぺ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃから構成され、これらぺ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃの寸法は、例えば図３に示すように設定されている。また、表紙２０の背部２０２の幅は前記折り畳まれた本文３０の厚さと記録媒体ホルダー部４０の厚さに対応している。

【００１３】そして、各へ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｄの表面に対しては、図３に示すように、表平部２０３に連なるぺ一ジ片３０１Ａの表面から最終端に位置するぺ一ジ片３０１Ｃの表面に向け順番に第１頁から第３頁の頁立てをし、かつ、この表面への頁立てに引き続いて、各へ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃの裏面に対し最終端に位置するぺ一ジ片３０１Ｃの裏面から表平部２０３に連なるぺ一ジ片３０１Ａの裏面に向け順番に第４頁から第６頁の頁立てをし、さらに、この裏面への頁立てに引き続いて、表平部２０３の裏面及び裏平部２０１の裏面に対し表平部２０３から裏平部２０１に向け順番に第７頁と第８頁の頁立てを行う。

【００１４】上記のように構成された記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物１０において、記録媒体ホルダー部４０にＣＤ，ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤ等の円盤状の記録媒体５０を収納する場合は、記録媒体押え片４０４を図４(Ａ)に示すように矢印Ａ方向に起こした状態で、図４(Ｂ)に示すように記録媒体５０を記録媒体押え片４０４とホルダー片４０１間との間に差し込み、しかる後、両方の記録媒体保持片４０２を内側へ折り曲げて記録媒体５０上に折り重ねる。その後、記録媒体押え片４０４を記録媒体５０上に重ね合わせ、この記録媒体押え片４０４の先端を裏平部２０１との折線１０２の箇所に切り込み線４０３で形成される開口４０６に係合する。これにより、記録媒体５０を記録媒体ホルダー部４０内に保持する。そして、記録媒体５０を含むホルダー片４０１全体を図４(Ｃ)に示すように裏平部２０１の裏面に重ね合わさるように折り重ねる。この時、記録媒体押え片４０４の先端は開口４０６から外方へ突出され、記録媒体押え片４０４の先端と開口４０６との係合を確実にして、記録媒体５０の保持を安定化する。

【００１５】また、各へ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃは、図２及び図５に示すように、折線１０４からジグザグに折り畳まれ、この折り畳まれた本文３０は、表紙２０の裏平部２０１と表平部２０３との間に収容される。

【００１６】このような記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物１０によれば、両面に印刷された長尺の厚紙１０１に対して表紙２０構成用の折線１０３及びぺ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃ区画用の折線１０４を施すこだけで折り畳み式の印刷物を構成するとともに、厚紙１０１の一端に記録媒体５０の径に応じた幅のホルダー片４０１を確保し、このホルダー片４０１に記録媒体保持片４０２と記録媒体押え片４０４を設けて記録媒体ホルダー部４０を構成する構造にしたので、従来のような糊付けや本文の中綴り作業が不要になり、厚紙への折線形成と、記録媒体保持片４０２及び記録媒体押え片４０４を形成するための打ち抜きだけで記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物を構成することができる。その結果、製品コストを大幅に低減することができると共に、記録媒体を収容した畳み式印刷物を第１種の定形郵便物として取り扱うことができる。

【００１７】また、本文３０を構成する各へ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃはジグザグに連続して折り畳まれるものであるため、各へ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃを平面状の展開することができ、これにより、各へ一ジ片３０１Ａ〜３０１Ｃに印刷された児童用イラストレーションの内容が見易くなるという効果を有する。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物によれば、両面に印刷された長尺の厚紙に対して表紙構成用の折線及びぺ一ジ片区画用の折線を施すこだけで折り畳み式の印刷物を構成するとともに、厚紙の一端に記録媒体の径に応じた幅のホルダー片を確保し、このホルダー片に記録媒体保持片と記録媒体押え片を設けて記録媒体ホルダー部を構成する構造にしたので、従来のような糊付けや本文の中綴り作業が不要になり、厚紙への折線形成と、記録媒体保持片及び記録媒体押え片を形成するための打ち抜きだけで記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物を構成することができる。これにより、製品コストを大幅に低減することができると共に、記録媒体を収容した畳み式印刷物を第１種の定形郵便物として取り扱うことができる。

【００１９】また、本考案によれば、本文を構成する各へ一ジ片はジグザグに連続して折り畳まれるものであるため、各ぺ一ジ片を平面状の展開することができ、これにより、各ぺ一ジ片に印刷された児童用イラストレーションの内容が見易くなるという効果を有する。また、本考案によれば、記録媒体を含むホルダー片全体を裏平部の裏面に重ね合わされた時、記録媒体押え片の先端が裏平部との折線の箇所に前記切り込み線で形成される開口に係合される構成にしたので、記録媒体をホルダー部内に安定して保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来における記録媒体ホルダー付き印刷物の説
明用斜視図。

【図２】本考案にかかる記録媒体ホルダー付き畳み式印
刷物の一実施の形態を示す全体の構成斜視図。

【図３】本考案の実施の形態における記録媒体ホルダー
付き折り畳み式印刷物を展開して示す平面図。

【図４】本考案の実施の形態における記録媒体ホルダー
に記録媒体を収容する時の説明図。

【図５】本考案の実施の形態における記録媒体ホルダー
付き折り畳み式印刷物の一部を開いた状態を示す斜視
図。

【符号の説明】

１０記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物１０１厚紙１０２，１０３，１０４折線２０表紙２０１裏平部２０２背部２０３表平部３０本文３０１Ａ〜３０１Ｃぺ一ジ片４０記録媒体ホルダー部４０１ホルダー片４０２記録媒体保持片４０３記録媒体押え片４０６開口５０記録媒体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両面に印刷が可能な長尺の厚紙に該厚紙の
一端から記録媒体の径に応じた幅のホルダー片を設け、
該ホルダー片から厚紙の内側へ重ね合わさるように折り
曲げられる記録媒体ホルダー部を構成し、前記ホルダー
片に連なる前記厚紙に対して前記ホルダー片の折線から
厚紙の他端方向に該厚紙の長尺方向と直交する折線によ
り裏平部と背部と表平部とに順に区画することで表紙を
形成するとともに、前記表平部に折線を介して連接され
る残りの厚紙に対し該厚紙の他端方向に一定の間隔に設
けた折線でジグザグに折り曲げられる複数のぺ一ジ片を
形成して本文を構成し、前記本文を折り畳んだ状態で前
記表紙の裏平部と表平部との間に収容されるように構成
したことを特徴とする記録媒体ホルダー付き折り畳み式
印刷物。
【請求項２】前記名ぺ一ジ片の表面に対して前記表平部
に連なるぺ一ジ片の表面から最終端に位置するぺ一ジ片
の表面に向け順番に頁立てし、かつ該表面への頁立てに
引き続いて前記名ぺ一ジ片の裏面に対し前記最終端に位
置するぺ一ジ片の裏面から前記表平部に連なるぺ一ジ片
の裏面に向け順番に頁立てし、さらに該裏面への頁立て
に引き続いて前記表平部及び裏平部の裏面に対し表平部
から裏平部に向け順番に頁立てしたことを特徴とする請
求項１記載の記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物。
【請求項３】前記記録媒体ホルダーは、前記ホルダー片
の上下両端に内側へ折り曲げ可能に設けられた一対の記
録媒体保持片と、前記ホルダー片に該ホルダー片の揺動
端近傍から前記裏平部との折線に臨ませて入れた梯形状
の切り込み線により形成された記録媒体押え片とを有
し、前記記録媒体押え片を起こした状態で記録媒体を該
記録媒体押え片と前記ホルダー片間との間に差し込み、
前記両記録媒体保持片を前記記録媒体上に折り重ねた
後、前記記録媒体押え片を前記記録媒体上に重ね合わせ
わせることにより記録媒体を保持し、かつ記録媒体を含
む前記ホルダー片全体を前記裏平部の裏面に重ね合わさ
れるように構成されていることを特徴とする請求項１記
載の記録媒体ホルダー付き折り畳み式印刷物。
【請求項４】前記記録媒体を含む前記ホルダー片全体を
前記裏平部の裏面に重ね合わされた時、前記記録媒体押
え片の先端が前記裏平部との折線の箇所に前記切り込み
線で形成される開口に係合されるように構成されている
ことを特徴とする請求項３記載の記録媒体ホルダー付き
折り畳み式印刷物。