JP2011201114A - ファイルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表紙とその内部のシートとを溶着しても、表紙の背表紙部分が潰れたりすることのないファイルと、そのようなファイルの製造方法を得る。
【解決手段】背表紙と表表紙と裏表紙とを含む表紙、および前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔てて溶着される複数のシートを含むファイルであって、前記背表紙14の幅方向における中央部が一番外側に飛び出すように前記背表紙14を湾曲しやすくするための貫通孔32が前記背表紙に形成され、前記複数のシート30のうちの少なくとも1枚のシート40の端部から前記背表紙の内側と前記少なくとも1枚のシートを除く前記複数のシート50の端部との間にわたって溶着部44が形成され、前記複数のシートの端部が前記溶着部とともに前記背表紙の内側に溶着された、ファイル。
【選択図】図1

Description

この発明は、ファイルおよびその製造方法に関し、特にたとえば、表紙の内側に複数のシートを溶着したファイルおよびその製造方法に関する。
この発明の背景となる従来のファイルには、たとえば、熱可塑性樹脂からなる表紙の背部と被綴じシートとを溶着することにより製本されたアルバムなどのようなファイルがある。このようなファイルを作製するには、まず、たとえば特許文献1に示すように、多数枚の被綴じシート1が重ね合わされた状態で被綴じ体用の保持機構2によって保持される。そして、これらの被綴じシート1の重ね合わされた部分の端面に、表紙用の保持機構3によって保持された表紙3の背部の内側が近付けられ、被綴じシート1の重ね合わされた部分の端面と表紙3の背部との間に発熱体5が挿入される。それから、発熱体5による加熱により、被綴じシート1の重ね合わされた部分の端面と表紙3の背部が同時に溶融する。この状態で、被綴じシート1と表紙3の背部との間から発熱体5を引き抜き、被綴じシート1の重ね合わされた部分の端面と表紙3の背部とを接触させることにより、被綴じシート1と表紙3とが溶着される。
このような製本方法で作製されるファイルとしては、アルバム以外に、名刺ホルダーやはがき整理用ファイルなどがある(特許文献1参照)。
特許第2523261号公報
特許文献1に記載されているファイルでは、通常、表紙3が比較的硬い材料で形成されているので、表紙3の背部が平坦なままであって変形しにくい。そのため、そのようなファイルでは、表紙3を閉じたとき、被綴じシート1,1間の間隔が表紙3の背部の近い部分から表紙3の背部から離れた部分にわたってあまり変わらない。したがって、そのようなファイルでは、被綴じシート1,1間の間隔を広く形成すると、被綴じシート1,1間に書類などを挿入しやすくなるが、被綴じシート1,1間から書類などが抜け落ちやすくなり、逆に、被綴じシート1,1間の間隔を狭く形成すると、被綴じシート1,1間から書類などが抜け落ちにくくなるが、被綴じシート1,1間に書類などを挿入しにくくなる。 そこで、そのようなファイルにおいて、被綴じシート1,1間に書類などを挿入しやすくするとともに、被綴じシート1,1間から書類などが抜け落ちにくくするために、表紙3の背部に貫通孔を形成することによって表紙3の背部を外側に湾曲しやすくすることが考えられる。
このようにファイルにおいて表紙3の背部に貫通孔を形成すると、表紙3を閉じたとき、表紙3の背部が外側に湾曲しやすくなるので、表紙3の内側において、全ての綴じシート1,1,・・が表紙3の背部から遠ざかるにしたがって表紙3の内側で中央部に向かって集中する。そのため、表紙3を閉じたとき、背部との溶着部においては、それぞれの綴じシート1が互いに間隔を隔てているが、表紙3の背部から離れた部分においては、表紙3の内側において全ての綴じシート1,1,・・が密着した状態となる。
したがって、このようにファイルにおいて表紙3の背部に貫通孔を形成すると、被綴じシート1,1間に書類などを挿入しやすくなるとともに、被綴じシート1,1間から書類などが抜け落ちにくくなる。
しかしながら、そのようにファイルにおいて表紙3の背部に貫通孔を形成すると、被綴じシート1,1間に挿入されている書類などが、被綴じシート1,1間の溶着部を突き破り、表紙3の背部に形成されている貫通孔を通して表紙3の背部の外側に飛び出してしまうおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、書類などが挿入しやすいとともに、挿入された書類などが抜け落ちにくく、しかも、挿入された書類などが表紙の背部の外側に飛び出しにくい、ファイルを提供することである。
この発明の他の目的は、書類などが挿入しやすいとともに、挿入された書類などが抜け出にくく、しかも、挿入された書類などが表紙の背部の外側に飛び出しにくい、ファイルを製造することができる、ファイルの製造方法を提供することである。
この発明にかかるファイルは、背表紙と前記背表紙の幅方向における一端部に形成される表表紙と前記背表紙の幅方向における他端部に形成される裏表紙とを含む表紙、および前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔ててそれぞれの端部が溶着される複数のシートを含むファイルであって、前記背表紙の幅方向における中央部が一番外側に飛び出すように前記背表紙を湾曲しやすくするための貫通孔が前記背表紙に形成され、前記複数のシートのうちの少なくとも1枚のシートの端部から前記背表紙の内側と前記少なくとも1枚のシートを除く前記複数のシートの端部との間にわたって溶着部が形成され、前記複数のシートの端部が前記溶着部とともに前記背表紙の内側に溶着された、ファイルである。
この発明の請求項2にかかるファイルの製造方法は、請求項1に記載のファイルを製造するためのファイルの製造方法であって、背表紙と前記背表紙の幅方向における一端部に形成される表表紙と前記背表紙の幅方向における他端部に形成される裏表紙とを含む表紙を形成する工程、前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔ててそれぞれの端部が溶着される複数のシートを形成する工程、および前記複数のシートの端部を前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔てて溶着する工程を含み、前記表紙を形成する工程は、前記背表紙の幅方向における中央部が一番外側に飛び出すように前記背表紙を湾曲しやすくするための貫通孔を前記背表紙に形成する工程を含み、前記複数のシートを形成する工程は、前記複数のシートのうちの少なくとも1枚のシートの端部から前記背表紙の内側と前記少なくとも1枚のシートを除く前記複数のシートの端部との間にわたるべき溶着部を形成する工程を含み、前記溶着する工程は、前記複数のシートの端部が前記溶着部とともに前記背表紙の内側に溶着される工程を含む、ファイルの製造方法である。
この発明によれば、書類などが挿入しやすいとともに、挿入された書類などが抜け落ちにくく、しかも、挿入された書類などが表紙の背部の外側に飛び出しにくい、ファイルを提供することができる。
又、この発明によれば、書類などが挿入しやすいとともに、挿入された書類などが抜け出にくく、しかも、挿入された書類などが表紙の背部の外側に飛び出しにくい、ファイルを製造することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかるファイルの一例を示す斜視図である。 図1に示すファイルに用いられる表紙を示す平面図である。 図2に示す表紙のA−A断面図である。 背表紙の貫通孔部分におけるシートの状態を示す図解図である。 図1に示すファイルの背表紙側の外観を示す斜視図である。 図1に示すファイルの製造工程において、表紙を準備する工程を示す図解図である。 図6に示す表紙の要部を示す平面図である。 シートと合紙とを積層する工程を示す図解図である。 「1」の日付が表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 「2」の日付が表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 この発明にかかるファイルの一例を示す斜視図である。 黒いドットが表示されたインデックスを有するシートの平面図である。 背表紙に接着されるシートの状態を示す図解図である。 シート間に書類を挟み込んだ状態を示す図解図である。 背表紙にシートを溶着する工程を示す斜視図解図である。 背表紙にシートを溶着する製本装置の図解図である。 背表紙にシートを溶着する工程を示す断面図解図である。 背表紙にシートを溶着する工程を示す断面図解図である。 背表紙にシートを溶着する工程を示す断面図解図である。 表紙の背表紙にシートを溶着したときの表紙の要部を示す平面図である。 表紙に背見出しを形成する工程を示す図解図である。 シート間に書類を挟み込んだ状態を示す図解図である。 実施例における背表紙並びにその連結部及び端部付近の寸法を示す図解図である。 図1図示実施の形態の変形例の図解図である。 図1図示実施の形態の変形例の製造過程を示す断面図解図である。 図1図示実施の形態の変形例の製造過程を示す断面図解図である。 図11A図示ファイルの表紙の図解図である。 図11A図示ファイルの背表紙の端部付近の寸法を示す図解図である。 ファイルの図解図である。
図1は、この発明のファイルの一例を示す斜視図である。このファイル10は、たとえば、1か月のうちのそれぞれの日に必要な書類を管理するために用いられる。ファイル10は、たとえばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂などで形成された表紙12を含む。表紙12は、図2に示すように、長方形状の背表紙14と、背表紙14の幅方向の一方側に連続して形成されるA面側の表表紙16と、背表紙14の幅方向の他方側に連続して形成されるB面側の裏表紙18とを含む。表表紙16は、たとえば長方形に形成され、その幅方向の一端側が背表紙14に連結されている。また、裏表紙18は、たとえば、幅方向の一端側に複数の略円弧状の凹部18aが形成されるとともに、他の3辺が直線状に形成される。そして、裏表紙18の凹部18a形成部の反対側の端部が、背表紙14に連結されている。そして、この実施の形態では、裏表紙18の幅は、表表紙16の幅より大きくなるように形成される。背表紙14、表表紙16および裏表紙18は、たとえばシート状の材料を切断することにより、一体的に形成される。
背表紙14には、その長手方向の上端側から下端側まで並ぶように、複数の略4角形の貫通孔20が形成される。なお、貫通孔20の4つの角部分は、円弧状に形成されている。これらの貫通孔20は、その幅が揃うようにして長手方向に連なるように、直線状に並んで配置される。したがって、貫通孔20の間には、帯状の連結部22が形成される。背表紙14と表表紙16との間および背表紙14と裏表紙18との間には、表紙12の上端から下端にわたってヒンジ溝24が形成される。さらに、ヒンジ溝24から間隔を隔ててヒンジ溝24と平行に、表表紙16および裏表紙18の上端から下端にわたって別のヒンジ溝24が形成される。ヒンジ溝24は、図3に示すように、表紙12の一方面および他方面に形成される。表紙12の一方面側においては、略円弧状の断面形状を有する第1の溝24aが形成される。また、表紙12の他方面側においては、若干窪んだ断面形状を有する第2の溝24bが形成される。そして、第1の溝24aの形成された側が表側となり、第2の溝24bの形成された側が内側となるように、表紙12が折りたたまれる。
断面円弧状の第1の溝24a側は比較的自由に変形するが、断面窪み状の第2の溝24b側の自由度は低いため、表紙12を折りたたむと、表表紙16および裏表紙18によって背表紙14に応力がかかる。背表紙14に形成された貫通孔20により帯状に形成された連結部22は、表表紙16や裏表紙18に比べて応力に弱いため、外側に向かって突出するように湾曲する。なお、第1の溝24aと第2の溝24bとの間の間隔が小さい場合、溝24部分で表紙12が折れ曲がりやすく、背表紙14が湾曲しにくくなる。また、第1の溝24aと第2の溝24bとの間の間隔が大きい場合、溝24部分で表紙12が折れ曲がりにくくなる。そのため、表紙12を閉じたときに、表表紙16と裏表紙18とが開いた状態となったり、背表紙14が応力に耐えられなくなり、連結部22の中央部で折れ曲がって背表紙14が湾曲しなくなったりする。そのため、第1の溝24aと第2の溝24bとの間の間隔は、背表紙14がきれいに湾曲するような間隔となるように設定される。
表表紙16と裏表紙18との内側であって湾曲する背表紙14の内側には、複数のシート30が形成される。シート30は、背表紙14の長手方向の両端から内側に入った位置に形成される。シート30は、たとえば弾力性を有するポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂などで長方形状に形成される。
シート30は、この実施の形態においては、第1のシート40と第2のシート50との2種類のシートが存在する。
第1のシート40は、長方形の挟持シート部42と前記挟持シート部42の端部から前記背表紙14の内側と前記複数の第2のシート50の端部(綴じ代部)との間にわたって溶着部44が一体形成されている。
溶着部44は、挟持シート部42の向こう側端から手前側端にわたって形成された長方形状で、挟持シート部42と直交するように、1枚のシート状体が折り曲げられて形成され、背表紙14より一回り小さな形状である。
溶着部44は、背表紙14の幅と略々同一の幅を備えており、背表紙14の内側において連結部22の内側面及び連結部22の幅方向における溝24の近傍、並びに背表紙14の幅方向における貫通孔20のA面側孔縁20aの表表紙16側の近傍、B面側孔縁20bの裏表紙18側の近傍の溶着部14a、及び幅方向における手前側孔縁20cの手前側近傍、及び向こう側孔縁20dの向こう側近傍の溶着部14bに溶着されている。
更に、第1のシート40の溶着部44は、背表紙14及び連結部22との溶着時に加熱されたとき、加熱によって溶融し始め、柔軟になった溶着部44が貫通孔20の孔の中に入り込み、貫通孔20の孔縁と密着する。すなわち、貫通孔20のA面側孔縁20a、B面側孔縁20b、手前側孔縁20c及び向こう側孔縁20dと接着する。
このとき、溶着部44は、完全に溶融し元のシート形状を失うのではなく、背表紙14の外側に膨出した部分は溶融せず、もとのシート状の形状をほぼ保った状態となり、貫通孔20の内側(孔内)でブリッジが形成される。
すなわち、溶着部44の厚み方向の半分は、元のシート形状の状態に近い、全体が一体となってつながった状態となっている。
一方、第2のシート50の幅方向の一端側は、背表紙14の内側であって、第1のシート40の溶着部44の内側の平面に密着するように、長手方向において直線状となるように形成される。そして、隣接する第1のシート40の挟持シート部42と第2のシート50が薄状物たる書類などの被挟持物Xを挟むために適する所定の間隔を隔てて配置されるようにして、第2のシート50の幅方向の一端側が、第1のシート40の溶着部44に溶着され、且つ隣接する複数の第2のシート50も、薄状物たる書類などの被挟持物Xを挟むために適する所定の間隔を隔てて配置されるようにして、第2のシート50の幅方向の一端側が、第1のシート40の溶着部44に溶着される。
背表紙14は湾曲しているため、表表紙16と裏表紙18との間において、全てのシート30が背表紙14から遠ざかるにしたがって表表紙16と裏表紙18の間の中央部に向かって集中する。したがって、表紙12を閉じたとき、背表紙14との溶着部においては、それぞれのシート30が互いに間隔を隔てているが、背表紙14から離れた部分においては、表表紙16と裏表紙18との間において全てのシート30が密着した状態となる。
シート30には、たとえば5つの円形の貫通孔32が形成される。貫通孔32は、たとえば正方形の各頂点とその中央部に対応する位置に形成される。さらに、シート30の幅方向において、背表紙16との溶着部の反対側端部に、インデックス34が形成される。インデックス34は、シート30の幅方向の端部の一部が突出するように形成される。
インデックス34は、最も表表紙16側(A面側)に位置する第1のシート40の挟持シート部42の外側端(背表紙側端縁とは反対側)に、1番目の数字「1」を印刷し、順次2番目の数字「2」、3番目の数字「3」といったように印刷される。
図11図示実施の形態では、表表紙16側の16枚のシート30に、互いに位置をずらして日付表示用のインデックス34が形成される。このとき、表表紙16側の第1のシート40の挟持シート部42から、内側から裏表紙18に向かうにしたがって、シート30の長手方向の一端側から他端側に位置をずらしてインデックス34を形成することにより、全てのシート30のインデックス34が見えるように配置することができる。そして、表表紙16側から内側から裏表紙18に向かうにしたがって数字が大きくなるように、各インデックス34に「1」から「16」までの日付が印刷される。それにより、シート30がまとまったとき、シート30の長手方向の一端側から他端側に向かって、「1」から「16」までの日付が順序よく並んで表示される。
さらに、「16」の日付が表示されたインデックス34に続いて、「17」から「31」までの日付が表示されたインデックス34を有するシート30が配置される。そして、「31」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30に続いて、つまり裏表紙18側に、黒いドットが表示されたインデックス34を有するシート30が配置される。「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34を有するシート30の幅は、「1」から「16」まで表示されたインデックス34を有するシート30の幅より大きく形成される。それにより、「1」から「16」までの表示と「17」から黒いドットまでの表示とが段違いに表示され、全ての表示を見ることができる。なお、「17」から黒いドットまでの表示がされたインデックス34についても、「1」から「16」までの表示がされたインデックス34と同様の位置関係となるように、各シート30にインデックス34が形成されている。
裏表紙18の端部は、「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34より外側にくるように、裏表紙18の幅が設定される。ここで、裏表紙18の端部に凹部18aが形成されていない場合、シート30と裏表紙18との間に指を入れて、所望の日付が表示されたインデックス34を有するシート30を開く必要がある。しかしながら、このファイル10の場合、裏表紙18の幅方向の端部に形成された凹部18aが、「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34のそれぞれに対応する位置に形成される。したがって、「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34の背面には、それぞれ裏表紙18の凹部18aが配置される。それにより、凹部18aに沿って指を動かすことにより、「17」から黒いドットが表示されたインデックス34のそれぞれに指を当てることができ、所望の日付が表示されたインデックス34を有するシート30を開くことができる。また、「1」から「16」まで表示されたインデックス34が見えるように、表表紙16の幅が設定される。したがって、表紙12を閉じたとき、表表紙16側から見ると、下から順に、裏表紙18、「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34、「1」から「16」まで表示されたインデックス34、表表紙16が見えることになる。
さらに、図5に示すように、背表紙14の外面側を覆うように、表紙12の長手方向の上端から下端まで、背見出し60が形成される。背見出し60は、たとえば透明な長方形状の熱可塑性フィルムを背表紙14と平行な位置で表表紙16および裏表紙18に溶着することにより形成される。そして、背見出し60に背見出し紙62を挿入することにより、必要な情報を表示することができる。このとき、裏表紙18側よりも表表紙16側のほうに多くの背見出し60がくるようにすることにより、表表紙16側から背見出し紙62に表示された情報が確認しやすくなる。
このようなファイル10を作製するために、図6に示すように、表紙12が準備される。ここで、表紙12として、図7に示すように、予め背表紙14の長手方向の両端部が表表紙16および裏表紙18の長手方向の両端部より窪んだ状態となるように形成されたものが用いられる。つまり、貫通孔20の間に形成された連結部22の最も外側にあるものについて、貫通孔20の反対側に窪み部22aが形成されている。窪み部22aは、たとえば背表紙14の幅と略同じとなるように形成され、窪み部22aと表表紙16との境界部分および窪み部22aと裏表紙18との境界部分は円弧状に形成される。このような表紙12について、背表紙14が平らになるように保持される。
次に、図8に示すように、複数のシート30が準備される。
シート30のうち、第1のシート40が、表表紙16と裏表紙18の内側に配置され、溶着部44は、背表紙14の内側に対向するように配置される。
第1のシート40の溶着部44は、背表紙14の内側において、貫通孔20の孔縁の近傍の溶着部14a及び溶着部14bと対向するように配置される。
貫通孔20の幅方向において間隔を隔てるA面側孔縁20aの近傍とB面側孔縁20bの近傍との間において、左右に均等に背表紙14の溶着部14bと接着されるように配置されるとともに、貫通孔20の長手方向において間隔を隔てる手前側孔縁20cと向こう側孔縁20dとの間において、均等に背表紙14の溶着部14aと接着されるように配置される。
シート30のうち、第2のシート50が第1のシート40の溶着部44の内側面と直交する方向において、第2のシート50の端部(綴じ代部)が密着できるように配置される。
第1のシート40の挟持シート部42と第2のシートとは、挟持シート部42のB面側と第2のシートA面側とが対向して、第1のシート40と第2のシート50とが略々同一の間隔をおいて並列され、且つ第2のシート50の長手端縁が挟持シート部42の長手方向に並列されている。
シート30の大きさは、ファイル10に保管する書類の大きさより大きくなるように設定される。図1図示実施の形態においては、第1のシート40の挟持シート部42の幅L(1)と第2のシート50との幅L(2)とは、略々同一に形成されており、挟持シート部42の背表紙14側とは反対側の端縁と第2のシート50の背表紙14側とは反対側の端とは揃うように形成されている(図9及び図10参照)。
図11図示実施の形態のファイル10は、図11Aに示すように、「1番目の数字(日付)」が表示されたインデックス34を有するシート30(第2のシート50)の幅をL(1)とし、「2番目の数字(日付)」が表示されたインデックス34を有するシート30の幅をL(2)とすると、幅L(2)が幅L(1)より長くなるように形成される。
同様にして、図11に示すように、「16番目の数字(日付)」が表示されたインデックス34を有するシート30(第2のシート50)の幅Lまで、順次シート30の幅が長くなるように形成される。
さらに、図11に示すように、「17番目の数字(日付)」が表示されたインデックス34を有するシート30(第2のシート50)の幅Lは、「16番目の数字(日付)」が表示されたインデックス34を有するシート30(第2のシート50)の幅Lより大きく形成される。これは、図11に示すように、「1」から「16」までの日付が表示されたインデックス34と「17」から黒いドットまで表示されたインデックス34とが、段違いに配置されるようにするためである。そして、「17番目の数字(日付)」が表示されたインデックス34を有するシート30(第2のシート50)の幅Lから、図11Bに示すような黒いドットが表示されたインデックス34を有するシート30(第2のシート50)の幅L(3)まで、順次幅が小さくなっていくように、各シート30が形成される。したがって、表表紙16側および裏表紙18側から中央部のシート30(第2のシート50)に向かって幅が大きくなるように各シート30が配置されている。
なお、それぞれのシート30において、複数の円形の貫通孔32のうちの対応するものは、シート30の長手方向の同じ位置に形成される。また、それぞれのシート30において、複数の円形の貫通孔32のうちの対応するものは、シート30のインデックス34とは反対側の幅方向端部から等距離となる位置に形成される。したがって、幅の異なるシート30であっても、長手方向の端部およびインデックス34とは反対側の幅方向端部を揃えて重ねることにより、全てのシート30の貫通孔32を揃えることができる。
このように配置されたシート30(第1のシート40の挟持シート部42及び第2のシート50)の間に、隔幅部材としての合紙70が挟み込まれる。合紙70は、図8に示すように、所定の厚みを有する長方形状に形成される。合紙70の長手方向の長さは、シート30(第1のシート40の挟持シート部42及び第2のシート50)の長手方向と同じ長さとなるように形成される。そして、合紙70の長手方向の両端に、一部が突出する突出部70aが形成される。また、合紙70の幅方向の長さは、たとえばシート30の幅方向の長さより長くなるように形成される。
合紙70には、3つの貫通孔72が形成される。合紙70の貫通孔72は、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部に近い3つの貫通孔32に対応して形成される。つまり、シート30の長手方向と合紙70の長手方向とを合わせるとともに、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部と合紙70の幅方向の一端側とを合わせるようにして、シート30と合紙70とを重ねたとき、インデックス34とは反対側のシート30の幅方向端部側にある3つの貫通孔32と合紙70の貫通孔72とが重なるように形成される。このような合紙70を複数のシート30(第1のシート40の挟持シート部42及び第2のシート50)の間に挟み込み、シート30の貫通孔32と合紙70の貫通孔72とを揃えることにより、全てのシート30(第1のシート40の挟持シート部42及び第2のシート50)について、インデックス34とは反対側の端部が揃うように配置することができる。次に、図12に示すように、表紙12の背表紙14にシート30(第1のシート40の溶着部44及び第2のシート50)が溶着される。
また、製本装置1000は、図12Bに示すように、第1のシート40の挟持シート部42と多数枚の第2のシート50とを重合したシート30を保持するシート保持機構1002と、表紙12を保持する表紙用保持機構1004と、発熱体1006(H)と、この発熱体1006(H)をシート30と表紙12との間に介在または抜き出し可能とするシリンダ機構(図示せず)とを備えている。
シート保持機構1002は、テーブル1010に固定のシート押圧部1008と、図示しないねじやピストン等の駆動手段でテーブル1010上を可動する可動シート押圧部1012と、固定のシート押圧部1008と可動シート押圧部1012とによってシート30をクランプするように構成されている。
また、表紙用保持機構1004は、表紙12の裏表紙18の内面を下向きにして取り付け可能に構成されたものであり、図示しない昇降手段により上下動可能に構成されている。
発熱体1006(H)は、内部にシーズヒータ等が内蔵された板状のものであるが、発熱体1006(H)はこれに限らず、熱エネルギーを放出可能な種々の手段が考えられる。
前記の製本装置1000を使用してファイルを製本する方法について説明する。
まず、図12Cに示すように、第1のシート40の挟持シート部42と多数枚の第2のシート50とを重合し、その重なり端面を固定のシート押圧部1008と可動シート押圧部1012とでクランプし、且つ、表紙用保持機構1004により、表紙12の裏表紙18の内面を下側にした状態で、表紙12を保持し、表紙用保持機構1004を下降させて第1のシート40の溶着部44の上面と表紙12の裏表紙18の内面とを対向させるとともに、その間に発熱体1006(H)を介在させることができる位置まで接近させる。
そして、発熱体1006(H)を両者の間に介在させ、表紙12の裏表紙18の内面と第1のシート40の溶着部44の上面並びに第1のシート40の溶着部44の下面及び第2のシート50のつき合せ端面とを同時に溶融させる。
その溶融温度は、ポリプロピレンの溶融温度が、120〜130℃であるため、170〜180℃前後の発熱体1006を使用して4〜5秒前後の時間で、表紙12の裏表紙18の内面と第1のシート40の溶着部44の上面並びに第1のシート40の溶着部44の下面及び第2のシート50のつき合せ端面とを同時に溶融させる。
その後、背表紙14と溶着部44との間から発熱体1006(H)を引き抜き、背表紙14を第1のシート40の溶着部44に接触させて両者を接合する(図12D参照)。
次に、再び、表紙用保持機構1004を背表紙14の上面に押し当て、表紙12の裏表紙18の内面と第1のシート40の溶着部44の上面並びに第1のシート40の溶着部44の下面及び第2のシート50のつき合せ端面とを同時に溶着させる(図12E参照)。
そして、適宜、溶着部位を冷却して、完全に表紙12の裏表紙18の内面と第1のシート40の溶着部44の上面並びに第1のシート40の溶着部44の下面及び第2のシート50のつき合せ端面とを固着する。
シート30は、表紙12の第2の溝24bが形成された側において、インデックス34とは反対側のシート30のうち第1のシート40の溶着部44を背表紙14の内面と対向させ、且つ第2のシート50の幅方向端部を背表紙14側すなわち、第1のシート40の溶着部44の内面側に配置させる。
次に、背表紙14の内側面と、第1のシートの溶着部44の外側面(背表紙14側)との間に発熱体1006(H)が配置され、発熱体1006(H)と背表紙14の内側面と第1のシート40の溶着部44及び第2のシート50の端部を(綴じ代側)とを密着させる。この状態で、背表紙14とシート30との間に挿入された発熱体Hが、背表紙14の内側面と第1のシート40の挟持シート部42との対向部分を溶融させ、且つ第2のシート50の端部を溶融させ、互いを押し当てることにより、背表紙14とシート30とが溶着される。このとき、溶着部44の厚み方向の半分は、元のシート形状の状態に近い全体が一体となってつながった状態となっている。
シート30は、たとえば弾力性を有するポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂などで長方形状に形成される。一方、第2のシート50は、たとえば弾力性を有するポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂などで長方形状に形成され、その幅方向の一端側は、背表紙14の内側であって、第1のシート40の溶着部44の内側の平面に密着するように、長手方向において直線状となるように形成される。
そして、隣接する第1のシート40の挟持シート部42と第2のシート50が薄状物たる書類などの被挟持物Xを挟むために適する所定の間隔を隔てて配置されるようにして、シート30の幅方向の一端側が、背表紙14に溶着される。
このとき、背表紙14の連結部22の内側面にシート30が溶着されるが、貫通孔20部分においては、図4に示すように、第1のシート40の溶着部44の端部が溶融して、隣接する第2のシート50の端部を連結するブリッジ30aが形成される。このとき、連結部22部分において、シート30の幅方向端部が接続され、背表紙14の貫通孔20部分において、第1のシート40及び第2のシート50の端部間にブリッジ30aが形成される。このように、合紙70を挟んでシート30を背表紙14に溶着することにより、隣接するシート30間に合紙70の厚み分の隙間を形成することができる。
なお、溶着のために背表紙14が加熱されるが、それにより連結部22が膨張して、その幅が増大する。中間部の連結部22については、幅が増大しても特に問題はないが、背表紙14の両端にある連結部22の幅が増大すると、連結部22の端部が表表紙16および裏表紙18の端部を越えて突出する。この場合、ファイル10を立てて保管するときに、突出した連結部22にファイル10の重量が集中し、背表紙14が潰れて、見栄えが悪くなる。しかしながら、背表紙14の長手方向の両端部、つまり外側に位置する2つの連結部22の端部に予め窪み部22aが形成されていることにより、図13に示すように、熱による連結部22の膨張により幅が増大しても、表表紙16および裏表紙18の端部を越えないようにすることができる。したがって、ファイル10を立てて保管したとき、背表紙14に重量が集中するのを防止することができる。
実際に、厚さ1mmのポリプロピレンシートを用いて、図16並びに図20及び図21に示す表紙12を形成した。
ここで、ポリプロピレンシートの延伸方向が表表紙16から裏表紙18に向かう方向となるようにして、表紙12を形成した。図20図示表紙12の全体の大きさは、499mm×318mmである。このような表紙12において、図18に示すように、背表紙14の長手方向の端部における、貫通孔20の幅を20mm(図16図示表紙)及び30mm(図20図示表紙)、貫通孔20の角部における円弧の曲率半径を2mm、連結部22の幅を5mm、窪み部22aの長さを約25mm(図16図示表紙)及び約37mm(図20図示表紙)、窪み部22aと表表紙16との間の円弧および窪み部22aと裏表紙18との間の円弧の曲率半径を0.5mmとした。
このような表紙12の背表紙14に、ポリプロピレンシートからなるシート30を32枚重合して溶着したところ、連結部22の外側への張出し量は0.5mm以内におさまり、隣接する表表紙16および裏表紙18の端部を越えることはなかった。なお、表紙12の背表紙14の長手方向両端における窪み部22aの深さは、表紙12の材質、表紙12の熱膨張率、表紙12の厚み、背表紙14の長手方向両端部における連結部22の長さおよび幅、シートを溶着するときの加熱温度および加熱時間、製本後における表表紙16および裏表紙18に対する背表紙14のへこみの許容量などによって影響される。したがって、製本後において、背表紙14の長手方向の両端が隣接する表表紙16および裏表紙18の端部を越えないように、これらのパラメータを選択すればよい。
次に、図14に示すように、表紙12には、インデックス34を形成されたシート30が溶着された側と反対側に長方形状の透明な樹脂フィルムが溶着され、背見出し60が形成される。ここで、上述のように、表表紙16側が裏表紙18側より多く背見出し60で覆われるようにして、背見出し60の幅方向の両側が表紙12に溶着される。この背見出し60に、背見出し紙62が挿入される。次に、突出部70aを利用して合紙70を引き抜くことにより、シート30間の合紙70が除去される。
そして、シート30が内側となるようにして、表表紙16と裏表紙18とが閉じられる。それにより、背表紙14がシート30と反対側に突出するように湾曲し、図1に示すファイル10が得られる。なお、シート30の幅が異なるため、背表紙14が平らな状態でシート30を溶着したとき、インデックス34側のシート30の幅方向端部は不揃いとなる。しかしながら、表紙12を閉じることにより、背表紙14が湾曲するため、中央部にあるシート30ほど背表紙14側に引き込まれる。複数のシート30は、外側から内側に向かうにしたがって、幅が大きくなるように配置されているため、表紙12を閉じて背表紙14が湾曲することにより、インデックス34側のシート30の幅方向端部が揃えられる。このように、表紙12を閉じたときに、シート30のインデックス34側の幅方向端部を揃えるために各シート30の幅を変えているが、背表紙14の幅、曲率半径および隣接するシート30間の間隔などにより、表紙12を閉じたときのシート30の引き込み量が異なる。そのため、表紙12を閉じたときのシート30の引き込み量に応じて、隣接するシート30間の幅の差が設定される。
図11図示実施の形態のファイル10は、たとえば1か月分の書類管理用ファイルとして用いられる。たとえば、その月の1日に必要な書類などの被挟持物Xは、図1に示すように、「1」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30と「2」の日付が表示されたインデックス34を有するシート30との間に挟み込まれる。ここで、隣接するシート30間には、合紙70の厚み分の隙間が形成されているが、図15に示すように、背表紙14が湾曲しているため、背表紙14から離れるにしたがって、表表紙16と裏表紙18との間で全てのシート30が中央側に集合し、隣接するシート30が密着した状態となる。そのため、表紙12を閉じれば、隣接するシート30によって書類などの被挟持物Xが押し付けられ、書類などの被挟持物Xはファイル10から外れることなく保持される。書類などの被挟持物Xが複数枚の場合であっても、隣接するシート30間に合紙70の厚み分の隙間があるため、書類などの被挟持物Xをまとめてシート30間に保持することができる。
しかも、第1のシート40の溶着部44が、第2のシート50と背表紙14との間に介在して、貫通孔20を完全に塞ぐために、第1のシート40と第2のシート50及び隣接する第2のシート50と第2のシート50との間から貫通孔20を通りぬけて、抜け落ちることなく、書類などの被挟持物Xをまとめてシート30に保持することができる。
ファイル10に保持した書類を取り出すときには、必要とする日付が表示されたインデックス34を有するシート30を開くことにより、書類などの被挟持物Xを取り出すことができる。ここで、シート30には円形の貫通孔32が形成されているため、シート30と書類などの被挟持物Xとの間が真空状態となって、シート30に書類などの被挟持物Xが貼り付くことを防止することができる。このように、このファイル10は、隣接するシート30間に書類を挟み込むだけで保持することができるため、書類などの被挟持物Xの出し入れが容易である。
さらに、このファイル10では、背表紙14の端部が表表紙16および裏表紙18の端部を越えない形状となっているため、ファイル10を本棚などに立てて保管しても、ファイル10の重量が特定箇所に集中しない。そのため、ファイル10の端部が潰れたりすることを防止することができ、きれいな外観を保つことができる。なお、背表紙14としては、貫通孔20が形成されていないものを用いることもできる。この場合においても、背表紙14の長手方向の両端部に隣接する表表紙16および裏表紙18の端部より窪んだ窪み部22aを形成しておくことにより、シート30を溶着したときに、背表紙14の端部が隣接する表表紙16および裏表紙18の端部を越えないようにすることができる。
このように、図11図示実施の形態のファイル10を用いれば、1か月のそれぞれの日に必要な書類を管理することができる。なお、シート30の数は任意に変更可能であり、たとえば1週間分の書類を管理するのであれば、「1」から「7」までの日付が表示されたインデックス34を有するシート30と、ドットが表示されたインデックス34を有するシート30とを用いればよい。また、2週間分の書類を管理するのであれば、「1」から「14」までの日付が表示されたインデックス34を有するシート30と、ドットが表示されたインデックス34を有するシート30を用いればよい。さらに、インデックス34の表示としては、日付に限らず、ファイル10の用途に応じて他の項目を表示してもよい。
また、この発明の製造方法を用いることにより、シート30を溶着した背表紙14が湾曲しているにもかかわらず、インデックス34側の幅方向端部が揃うように、シート30を配置することができる。そのため、インデックス34をきれいに並べることができ、インデックス4の表示を見やすくすることができる。しかも、背表紙14の端部が表表紙16および裏表紙18の端部を越えないファイル10を作製することができ、ファイル10の重量による特定箇所の破損などを防止することができるファイル10を得ることができる。
この発明は、前記実施の形態に限定されることなく、この発明の思想に基づき種々変更することができる。
A面側とB面側に、第1のシート140を配置し、A面側の第1のシート140Aの溶着部144AとB面側の第1のシート140Bの溶着部144Bとを背表紙114の内側において重ね合わせて、背表紙114と第2のシート150とに溶着するようにしてもよい。
また、図18に示すように、溶着部144Aと溶着部144Bとをそれぞれ半分の幅として、背表紙114の中央近傍で突き合わせるようにしてもよい。
また、図19に示すように、第1のシート240を、断面U字型ないしはコ字型を形成し、中央の溶着部244を背表紙214の内面と溶着し、A面側の挟持シート242AとB面側の挟持シート242Bとの間において、第2のシート250が溶着部244の下面に溶着するようにしてもよい。
この発明にかかるファイル及びその製造方法は、ダイアリー、アルバム、名刺ホルダー、はがき整理ファイル、レターファイル、クリヤーブック、マガジンファイル、ドキュメントファイル、カルテフォルダー等のファイル及びそれに類するはさみ入れるものに用いる。
3 表紙
10 ファイル
12 表紙
14 背表紙
14a 溶着部
14b 溶着部
16 表表紙
18 裏表紙
18a 凹部
20 貫通孔
20a A面側孔縁
20b B面側孔縁
20c 手前側孔縁
20d 向こう側孔縁
22 連結部
22a 窪み部
24 溝
24a 第1の溝
24b 第2の溝
30 シート
30a ブリッジ
32 貫通孔
34 インデックス
40 第1のシート
42 挟持シート部
44 溶着部
50 第2のシート
60 背見出し
62 背見出し紙
70 合紙
70a 突出部
72 貫通孔
114 背表紙
140 第1のシート
140A A面側の第1のシート
140B B面側の第1のシート
144A 溶着部
144B 溶着部
150 第2のシート
240 第1のシート
242A A面側の挟持シート
242B B面側の挟持シート
244 溶着部
250 第2のシート
1000 製本装置
1002 シート保持機構
1004 表紙用保持機構
1006 発熱体
1008 シート押圧部
1010 テーブル
1012 シート押圧部
H 発熱体
L 幅
X 書類などの被挟持物

Claims (2)

  1. 背表紙と前記背表紙の幅方向における一端部に形成される表表紙と前記背表紙の幅方向における他端部に形成される裏表紙とを含む表紙、および
    前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔ててそれぞれの端部が溶着される複数のシートを含むファイルであって、
    前記背表紙の幅方向における中央部が一番外側に飛び出すように前記背表紙を湾曲しやすくするための貫通孔が前記背表紙に形成され、
    前記複数のシートのうちの少なくとも1枚のシートの端部から前記背表紙の内側と前記少なくとも1枚のシートを除く前記複数のシートの端部との間にわたって溶着部が形成され、
    前記複数のシートの端部が前記溶着部とともに前記背表紙の内側に溶着された、ファイル。
  2. 請求項1に記載のファイルを製造するためのファイルの製造方法であって、
    背表紙と前記背表紙の幅方向における一端部に形成される表表紙と前記背表紙の幅方向における他端部に形成される裏表紙とを含む表紙を形成する工程、
    前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔ててそれぞれの端部が溶着される複数のシートを形成する工程、および
    前記複数のシートの端部を前記背表紙の内側に前記背表紙の幅方向に間隔を隔てて溶着する工程を含み、
    前記表紙を形成する工程は、前記背表紙の幅方向における中央部が一番外側に飛び出すように前記背表紙を湾曲しやすくするための貫通孔を前記背表紙に形成する工程を含み、
    前記複数のシートを形成する工程は、前記複数のシートのうちの少なくとも1枚のシートの端部から前記背表紙の内側と前記少なくとも1枚のシートを除く前記複数のシートの端部との間にわたるべき溶着部を形成する工程を含み、
    前記溶着する工程は、前記複数のシートの端部が前記溶着部とともに前記背表紙の内側に溶着される工程を含む、ファイルの製造方法。
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