JP2008168463A - 背見出し構造及びそれを備えたファイル・バインダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背見出し構造は、透明及び/又は半透明の領域を有する背見出し本体20と、前記背見出し本体の表表紙側及び裏表紙側の端縁の屈曲部22a、22bを介して連設され、背見出し本体の内面側において中央側に向けて延び背見出し本体と対向する接着部24、26とを備え、前記背見出し本体20は、背表紙の表表紙及び裏表紙との境界14a、14b内の幅と同じ又は狭い幅であって、前記接着部24、26は、背表紙に接着され、前記背表紙本体20及び接着部24、26は、背表紙と背見出し本体との間において、背見出し本体から接着部に至る背見出し片40が、背見出し本体、接着部及び背表紙の内少なくとも一つに密着するように、背表紙とともに曲げられている。
【選択図】図1
Description
その他種々の背見出し構造が提案されている(特許文献2参照)。
前記接着部は、背表紙に接着され、前記背表紙本体及び接着部は、背表紙と背見出し本体との間において、背見出し本体から接着部に至る背見出し片が、背見出し本体、接着部及び背表紙の内少なくとも一つに密着するように、背表紙とともに曲げられた、背見出し構造である。
この発明の請求項2にかかる背見出し構造は、前記接着部は、背表紙の外表面と溶着された、請求項1に記載の背見出し構造である。
この発明の請求項3にかかる背見出し構造は、前記背見出し本体及び接着部は、背表紙とともに外側に向けて中央部が膨らむように湾曲された、請求項1又は2に記載の背見出し構造である。
この発明の請求項4にかかる背見出し構造は、前記背見出し片は、背見出し本体の両側縁に形成された接着部及び屈曲部に至る幅を備え、背見出し本体、接着部及び背表紙とともに曲げられたときに突っ張って、背見出し本体又は接着部に密着する腰の強い紙片である、請求項1ないし3のいずれかに記載の背見出し構造である。
この発明の請求項5にかかる背見出し構造は、背見出し本体の内面側において接着部全体に亘って背見出し紙片が挿入され、背表紙の外表面及び接着部の背表紙に対向する面が溶着されて背表紙と接着部とが接着された、請求項1ないし4のいずれかに記載の背見出し構造である。
この発明の請求項6にかかるファイル・バインダは、前記請求項1ないし5の背見出し構造を備えた、ファイル・バインダである。
この発明の請求項7にかかるファイル・バインダは、請求項1ないし5の背見出し構造を備え、透明ポケットを有するシートが背表紙の内面に溶着された、ファイル・バインダである。
請求項2の発明によれば、前記接着部は、背表紙の外表面と溶着されているので、強固に背見出し本体を背表紙に固着できる。
請求項3の発明によれば、前記背見出し本体及び接着部は、背表紙とともに外側に向けて中央部が膨らむように湾曲されているので、背見出し片が抜け落ちることなく、保持される。
請求項4の発明によれば、前記背見出し片は、背見出し本体の両側縁に形成された接着部及び屈曲部に至る幅を備え、背見出し本体、接着部及び背表紙とともに曲げられたときに突っ張って、背見出し本体又は接着部に密着する腰の強い紙片であるので、背見出し片が抜け落ちることなく、保持される。
請求項5の発明によれば、背見出し本体の内面側において接着部全体に亘って背見出し紙片が挿入され、背表紙の外表面及び接着部の背表紙に対向する面が溶着されて背表紙と接着部とが接着されているので、能率的に背見出し本体を背表紙に溶着でき、生産効率を上げることができる。
請求項6の発明によれば、前記請求項1ないし5の背見出し構造を備えた、ファイル・バインダであるので、背表紙と背見出し本体との間に、背見出し本体から接着部に至る背見出し片が挿入された状態において、背見出し本体を接着部により背表紙に接着することができ、しかも、背見出し本体及び接着部は背表紙とともに曲げられているので、背見出し片が抜け落ちることなく、保持される。
請求項7の発明によれば、請求項1ないし5の背見出し構造を備え、透明ポケットを有するシートが背表紙の内面に溶着されているので、背表紙とともに効率的に曲げることができる。
このファイル10は、背表紙12と、背表紙12の一方側端縁の境界14を介して連設された表表紙16と、背表紙12の幅方向における他方側端縁の境界14bを介して連設された裏表紙18とを備える。
接着部24及び接着部26は、背見出し本体20と同じ長さを有する縦長長方形で、それぞれ背見出し本体20の四分の一程度の幅を備え、背見出し本体20の内面側において中央側に向けて延び、背見出し本体20と対向する。
左側の接着部24の自由端縁と右側の接着部26の自由端縁とは向き合い、本体20と接着部24との対向面間及び本体20と接着部26との対向面間には、背見出し片40を挿入するための隙間28及び隙間30が形成される。
そして、背見出し本体20は、背表紙12を構成する、例えばポリプロピレン等の背表紙12の外表面の最適な位置に、一方の接着部24及び他方の接着部26をもって溶着されている。
そして、背見出し片40は、腰の強い紙片からなり、背見出し本体20の両側縁に形成された接着部24及び接着部26並びに屈曲部22a及び屈曲部22bに至る幅を備え、背見出し本体20、接着部24,26及び背表紙12とともに曲げられたとき、突っ張って背見出し本体20又は接着部22,26に密着する。
したがって、背見出し本体20と背見出し本体20の下縁と背表紙12とが接着されずに開口していても、背見出し片40は、背見出し本体20と背表紙12との間から滑り落ちることはない。
まず、ポリプロピレンシートを準備し、トムソン加工で、縦長長方形の背見出し本体20と、接着部24及び接着部26とが屈曲部22a及び屈曲部22bを介して連設された背見出しシート50を成形する(図2(A)参照)。
そして、表紙シート60の内側、すなわち背見出しシート50が接し合わされた面とは反対側の面より、例えば超音波ホーン等により、表紙シート60の接着部24及び接着部26が接し合わされた表紙シート60の接着領域に溶着加工を施し、表紙シート60の外表面接着領域と接着部24及び接着部26の外表面とを溶融させて接着する(図4参照)。
この段階において、背表紙12は、背表紙12の内側面12bが溶融し外側面12aと収縮率に差が生じて、溶着された面とは反対側方向に向けて中央部が膨らむように湾曲する。更に、平面状であった背表紙12と背見出し本体20と接着部24及び26とを、背表紙12の外側面12a、すなわち透明ポケット片70を溶着された面とは反対側方向に向けて中央部が膨らむように湾曲させて形を整える(図6参照)。
例えば、図7に示すように、背見出し本体20と接着部24及び接着部26と背表紙12と背見出し片40とを内側に、すなわち透明ポケット片70が溶着された側に向けて中央部が凹むように湾曲させても良い。
また、図8に示すように、背表紙12と表表紙16との境界14a及び背表紙12と裏表紙部18との境界14bを面取りしたような構造としても良い。
更に、背見出し本体20の接着部24及び接着部26は、図9に示すように、背表紙12に接着される側の表面に、小さな半球状等の凸部24a及び凸部26aを突設し、表紙シート60の接着部24及び接着部26が接し合わされた表紙シート60の接着領域に溶着加工を施し、表紙シート60の外表面接着領域と接着部24及び接着部26の外表面とを溶融させて接着するときに、例えば超音波ホーン等により凸部24a及び凸部26aを溶融させて、背表紙12の外表面に接着させてもよい。
12 背表紙
12a 外側面
12b 内側面
14a,14b 境界
16 表表紙
18 裏表紙
20 背見出し本体
22a,22b 屈曲部
24,26 接着部
24a,26a 凸部
28,30 隙間
40 背見出し片
50 背見出しシート
60 表紙シート
70 透明ポケット片
70a 透明ポケット片の端縁
Claims (7)
- 透明及び/又は半透明の領域を有する背見出し本体と、
前記背見出し本体の表表紙側及び裏表紙側の端縁の屈曲部を介して連設され、背見出し本体の内面側において中央側に向けて延び背見出し本体と対向する接着部とを備え、
前記背見出し本体は、背表紙の表表紙及び裏表紙との境界内の幅と同じ又は狭い幅であって、
前記接着部は、背表紙に接着され、
前記背表紙本体及び接着部は、背表紙と背見出し本体との間において、背見出し本体から接着部に至る背見出し片が、背見出し本体、接着部及び背表紙の内少なくとも一つに密着するように、背表紙とともに曲げられた、背見出し構造。 - 前記接着部は、背表紙の外表面と溶着された、請求項1に記載の背見出し構造。
- 前記背見出し本体及び接着部は、背表紙とともに外側に向けて中央部が膨らむように湾曲された、請求項1又は2に記載の背見出し構造。
- 前記背見出し片は、背見出し本体の両側縁に形成された接着部及び屈曲部に至る幅を備え、
背見出し本体、接着部及び背表紙とともに曲げられたときに突っ張って、背見出し本体又は接着部に密着する腰の強い紙片である、請求項1ないし3のいずれかに記載の背見出し構造。 - 背見出し本体の内面側において接着部全体に亘って背見出し紙片が挿入され、
背表紙の外表面及び接着部の背表紙に対向する面が溶着されて背表紙と接着部とが接着された、請求項1ないし4のいずれかに記載の背見出し構造。 - 前記請求項1ないし5の背見出し構造を備えた、ファイル・バインダ。
- 請求項1ないし5の背見出し構造を備え、透明ポケットを有するシートが背表紙の内面に溶着された、ファイル・バインダ。
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