JP3608336B2 - しおりを有する並製本の製造方法 - Google Patents
しおりを有する並製本の製造方法 Download PDFInfo
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【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の折丁を丁合し、該折丁の背部に接着剤を塗布して表紙を貼着し、背部以外の三方を断截して作る並製本に関し、特にしおりを設けた並製本及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、図9に示すように、複数の折丁2を丁合して、糸でかがったり、針金で綴じたり、した後に該折丁2の背部に接着剤6を塗布して表紙3を貼着していた。或いは無線綴じ機で複数の折丁2を丁合し、その状態で挟んで固定したまま背部を切断し、接着剤が着きやすいようにキズを付けてから接着剤6を塗布して表紙3を貼着していた。
【0003】
図10は図9で表紙3を接着したものを、背部を除いて三方を断截して並製本9が完成した斜視図である。このように製造するので、上製本のように本の天部にしおりを設けることが不可能であった。また、従来は、天部を切断しない文庫本等以外は本格的なしおりを有する並製本はなく、読者の要望に答えることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来不可能であった天部にしおりを有する並製本及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の折丁を丁合し、綴じまたは糸かがりを行い、その後背部に接着剤を塗布して表紙を貼着するか、或いは無線綴じまたはあじろ式等により背部に接着剤を塗布して表紙を貼着する製本方法において、前記表紙の天部の内側に小片を部分的に貼着したものを、丁合された複数の折丁の背部に貼着する工程と、次に、前記背部以外の三 方を断裁し、前記背部の天部にしおりの一端を差し込み貼着する隙間を作る工程と、次に、該隙間にしおりの一端を貼着する工程と、を有することを特徴とする一端を固定したしおりを有する並製本の製造方法である。
【0006】
前記表紙の天部の内側に小片を部分的に貼着したものを用いて前記折丁の背部に貼着したので、三方断截後にしおりの一端を差し込める空間ができ、一端を固定したしおりを有する並製本を製造可能とした。
【0007】
請求項2の発明は、複数の折丁を丁合し、綴じまたは糸かがりを行い、その後背部に接着剤を塗布して表紙を貼着するか、或いは無線綴じまたはあじろ式等により背部に接着剤を塗布して表紙を貼着する製本方法において、複数の折丁を丁合し、綴じまたは糸かがりを行い、その後背部に接着剤を塗布して表紙を貼着するか、或いは無線綴じまたはあじろ式等により背部に接着剤を塗布して表紙を貼着する製本方法において、丁合された複数の折丁の前記背部に接着剤を塗布する工程と、次に、該折丁の背部の天部に小片を貼着してから前記表紙を貼着する工程と、次に、前記背部以外の三方を断裁し、前記背部の天部にしおりの一端を差し込み貼着する隙間を作る工程と、次に、該隙間にしおりの一端を貼着する工程と、を有することを特徴とする一端を固定したしおりを有する並製本の製造方法である。丁合された折丁の前記背部に接着剤を塗布した後に、該折丁の背部の天部に小片を貼着してから前記表紙を貼着したので、三方断截後にしおりの一端を差し込める空間ができ、一端を固定したしおりを有する並製本を製造可能とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本1の斜視図である。丁合された複数の折丁2の背部に接着剤を塗布して表紙3を貼着して、背部を除いた三方断截後にしおり4を差し込み貼着したものである。
【0009】
図2は、本発明の製造工程の説明図である。丁合された複数の折丁2の背部に接着剤6を塗布したものに、表紙3の背部の天部に小片5を貼着部7で固定したものを貼着する。そして、背部を除いた三方を断截すると図3に斜視図で示すようなしおりを挿入可能な隙間8を有する並製本ができる。この隙間8に図7、図8に示すようなしおりを差し込み貼着すれば図1に示すようなしおりを有する並製本1ができる。
【0010】
小片5としては紙、合成紙、プラスチックシート、布、不織布、前記材料の積層体シート等が使用可能であるが、紙が好ましい。紙の場合は接着剤としては、いわゆるホットメルトが使用できるが、プラスチックシート等の場合は、使用するプラスチックに適する接着剤を選定する必要がある。
【0011】
また、図6は、表紙3の背部に貼着する小片5の貼着方法を(イ),(ロ),(ハ),(ニ)に示したものである。このように小片5の貼着方法は、特に限定されるものでなく、丁合された折丁2に貼着されるまでズレたりしなければ、本発明の趣旨に反さない範囲でどのようでもよい。同様に小片の形も矩形に限定されるものではなく、本発明の趣旨に反さない範囲でどのようでもよい。
【0012】
図4は、本発明の別の製造工程の説明図である。丁合された複数の折丁2の背部に接着剤6を塗布したものに、表紙3を貼着する前に小片5を背部の天部に貼着してから、表紙3を貼着するものである。このようにすることにより、背部を除いた三方を断截すると図5に斜視図で示すようなしおりを挿入可能な隙間8を有する並製本ができる。同様に、この隙間8に図7、図8に示すようなしおりを差し込み貼着すれば図1に示すようなしおりを有する並製本1ができる。図4における製造方法においても、小片5の形状は本発明の趣旨に反さない範囲でどのようでもよい。
【0013】
【実施例】
以下図面を用いて実施例を説明する。
<実施例1>図1に示すようなしおりを有する並製本を作製した。オフセット輪転印刷機(4色+4色)で印刷し、折丁(A4サイズ,16頁)を35折製造した。折丁の紙の坪量は45g/m2 で表紙用は110g/m2 にポリプロピレンをコートしたものを用いた。折丁35折を丁合し糸でかがり、図2のようにホットメルト接着剤を塗布して、表紙の天部に30mm×20mmの紙片を貼着し、丁合した折丁に貼着した。三方断截機で断截後、図7のしおり4を図3に示す隙間8に接着剤を付けて差し込み押圧した。
【0014】
<実施例2>実施例1と同じ折丁と表紙を用いて、図4に示すように、20mm×20mmの紙片をホットメルト接着剤を塗布した折丁の背部の天部に貼着し、その後表紙3を貼着した。三方断截後は図5のようになり隙間8が形成された。この隙間に図8のしおり4を接着剤を付けて差し込み押圧した。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記表紙の天部の内側に小片を部分的に貼着したものを用いて前記折丁の背部に貼着したので、三方断截後にしおりの一端を差し込める空間ができ、従来製造できなかったしおりを有する並製本を製造可能とした。従来はしおりを有する並製本がなかったので、本発明の製造方法を用いることにより製造可能となり、従来からの読者の要望に答えられるようになった。上製本との差が減少した。
【0016】
請求項2の発明は、丁合された折丁の前記背部に接着剤を塗布した後に、該折丁の背部の天部に小片を貼着してから前記表紙を貼着したので、三方断截後にしおりの一端を差し込める空間ができ、従来製造できなかったしおりを有する並製本を製造可能とした。従来はしおりを有する並製本がなかったので、本発明の製造方法を用いることにより製造可能となり、従来からの読者の要望に答えられるようになった。上製本との差が減少した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本の製造方法を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本の製造方法を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本の別の製造方法を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本の別の製造方法を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示すしおりを有する並製本の製造方法を示す変形例(イ),(ロ),(ハ),(ニ)の説明図である。
【図7】しおりの説明図である。
【図8】しおりの別の説明図である。
【図9】従来の並製本の製造方法を示す説明図である。
【図10】従来の並製本の製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…しおりを有する並製本、2…折丁、3…表紙、4…しおり5…小片、6…接着剤、7…貼着部、8…隙間、9…並製本
Claims (2)
- 複数の折丁を丁合し、綴じまたは糸かがりを行い、その後背部に接着剤を塗布して表紙を貼着するか、或いは無線綴じまたはあじろ式等により背部に接着剤を塗布して表紙を貼着する製本方法において、
前記表紙の天部の内側に小片を部分的に貼着したものを、丁合された複数の折丁の背部に貼着する工程と、
次に、前記背部以外の三方を断裁し、前記背部の天部にしおりの一端を差し込み貼着する隙間を作る工程と、
次に、該隙間にしおりの一端を貼着する工程と、
を有することを特徴とする一端を固定したしおりを有する並製本の製造方法。 - 複数の折丁を丁合し、綴じまたは糸かがりを行い、その後背部に接着剤を塗布して表紙を貼着するか、或いは無線綴じまたはあじろ式等により背部に接着剤を塗布して表紙を貼着する製本方法において、
丁合された複数の折丁の前記背部に接着剤を塗布する工程と、
次に、該折丁の背部の天部に小片を貼着してから前記表紙を貼着する工程と、
次に、前記背部以外の三方を断裁し、前記背部の天部にしおりの一端を差し込み貼着する隙間を作る工程と、
次に、該隙間にしおりの一端を貼着する工程と、
を有することを特徴とする一端を固定したしおりを有する並製本の製造方法。
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JP10459697A JP3608336B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | しおりを有する並製本の製造方法 |
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JPH10297138A JPH10297138A (ja) | 1998-11-10 |
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1997
- 1997-04-22 JP JP10459697A patent/JP3608336B2/ja not_active Expired - Fee Related
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