JPH0327812Y2 - - Google Patents

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JPH0327812Y2
JPH0327812Y2 JP3116587U JP3116587U JPH0327812Y2 JP H0327812 Y2 JPH0327812 Y2 JP H0327812Y2 JP 3116587 U JP3116587 U JP 3116587U JP 3116587 U JP3116587 U JP 3116587U JP H0327812 Y2 JPH0327812 Y2 JP H0327812Y2
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JP
Japan
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polypropylene
paper
fold
thread
sheet
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JP3116587U
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JPS63139966U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、入浴中でも読むことができる耐水
性の書物に関するものである。
(従来の技術) 近年、合成紙といわれる耐水性の紙が開発さ
れ、このものは、ポリスチレン,ポリプロピレン
などを原料とする表面加工フイルムが一般的であ
つて、耐水性のほかに強度大で耐折性にもすぐれ
ていることから、包装紙、ポスター類、地図、施
工図面にも広く使用されており、さらに印刷性も
よいことから入浴中に携行するカードなどにも利
用されている。
(考案が解決しようとする問題点) このことから、最近、浴槽の温湯中で使用でき
る小冊子、絵本などの製本された出版物を作るこ
とが試みられているが、上記合成紙を製本するに
当つては、通常の書物のように無線とじ、すなわ
ち各紙葉を接着剤により一体にとじ合わせた場合
は、温湯中で接着がはがれるおそれがある上に、
製本の種類上、特に絵本などでは左右のページに
わたつて刷られた絵図などが一杯に展開できる中
とじが望ましいが、この場合も製本の折り丁をひ
と折ずつ糸でとじ合わせた糸とじでは糸の切り放
し端がほつれやすく、といつて針金とじのように
金属線を用いたものではさびたり、また負傷のお
それがある。さらに、上記合成紙は耐折性が大で
あり、このことは温湯中では製本の折り丁が常に
広がろうとして、表紙が開いたままの状態となり
やすい不便がある。
(問題点を解決するための手段) これに対し、この考案は各紙葉を形成する合成
紙としてポリスチレンに比べて柔かみに富むポリ
プロピレンフイルムを原料とし、これを縦および
横方向に延伸して内部に微細な空孔を生成させた
ものを用い、これらを二つ折した複数枚を重ねて
糸とじにより製本するとともに、その背部には別
にやや厚いポリプロピレンの帯状板を、その中央
に長手方向に沿つて複数本の折り溝を設けて、こ
の折り溝で二つ折して添当挾止し、その両側縁を
表紙面に熱接着したことにより、前記折り丁が広
かろうとするのを防止したものである。
(考案の実施例) この考案の実施例を、製造順序にしたがつて説
明すると、第2図、第3図に明らかなように前記
した各紙葉1…は、ポリプロピレンフイルムを加
工して作つた通常厚さの合成紙に、予め所要の印
刷を施すとともに、二つ折し、これら折り丁を4
枚重ねたものに、内面からミシン掛けにより糸2
を刺し通して全体をとじ合わせて形成されている
が、このうち表紙を形成すべき最下部のものには
予め外面となるべき表面に接着剤および加熱ロー
ラを介して0.015〜0.025耗厚のポリプロピレン層
3を接着しておく。この接着処理は後述する背当
て板の接着のために必要である。
こうして糸とじされた各紙葉1…を、その折り
目で重ね、かつはみ出した糸2の端部を切除した
のち、折り目外面に沿つて耐熱性の接着剤を塗布
し、この接着剤層4により糸2のほつれを防止す
る。(第2図参照) 次に、帯状に裁断した0.2耗厚のポリプロピレ
ンフイルムに、第4図のように、長手方向に沿つ
て中央に2条の折り線5・5を刻設するととも
に、これを紙葉1…の長さに合わせて裁断し、か
つ上記折り線5・5を介して内方に折り曲げ断面
コ状とした背当て片6を、前記折曲された紙葉1
…の折り外面に添当挾止し、この背当て片6の両
側縁に当たる部分を片側づつヒートシール装置で
130℃に加熱して表紙に当る紙葉1のポリプロピ
レン層3に融着させる。(第2図参照) このようにして、第1図に示すこの考案の本が
形成される。
なお、上記の紙葉1…には一例として王子油化
合成紙株式会社の合成紙(商標名「ユポ」)を使
用した。
(作用・効果) この考案は上記の構成よりなり、第3図に明ら
かなように二つ折りされた合成紙からなる各紙葉
1…は、糸2によりとじられ両頁にわたつて一杯
に開くことができるから絵本などに好都合である
とともに、各紙葉1…はその折り目を挾んで、予
め断面コ状の背当て片6で一体に固定されている
から、各紙葉1…が温湯中でぼう潤して彎曲し折
り目から開こうとするのが防止される。すなわち
背当て片6は、やや厚いポリプロピレンの帯状板
を中央部に設けた複数条の折り線5・5により紙
葉1…の頁数に応じた寸法の断面コ状に形成され
ているから、表紙のポリプロピレン層3に融着さ
れた両側縁部分は自身の弾性により常に内方に挾
まろうとするからである。
そして、合成紙である紙葉1と背当て片6との
接着は加熱融着であるから温湯中ではがれるおそ
れがなく、また、糸2の端部をとめている接着剤
層4を背当て片6の内面にあるため脱落のおそれ
がない。
以上、この考案は構造簡単でしかも安価に作る
ことができ、幼児向け絵本としても好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は平面図、第2図は第1図を上下方面よ
りみた拡大図、第3図は中央から開いた状態の平
面図、第4図は背当板の展開平面図である。 図中の符号、1は紙葉、2は糸、3はポリプロ
ピレン層、4は接着剤層、5は折り線、6は背当
て片を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所要の印刷を施したポリプロピレン系の合成紙
    を似つて、折り丁を折りづつ糸2でとじ合わせて
    各紙葉1…を形成するとともに、外面に当る紙葉
    表面にはポリプロピレン層3を被成し、かつ折り
    目外面に糸2を覆つて接着剤層4を設け、さらに
    折り目外面に帯状のポリプロピレンフイルムをそ
    の中央に長手方向に沿つて複数本の折り線5・5
    を刻設した断面コ状の背当て片6を挾止し、その
    両側縁を上記ポリプロピレン層3を加熱接着して
    一体としてなる入浴時に使用可能の本。
JP3116587U 1987-03-05 1987-03-05 Expired JPH0327812Y2 (ja)

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JP3116587U JPH0327812Y2 (ja) 1987-03-05 1987-03-05

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JP3116587U JPH0327812Y2 (ja) 1987-03-05 1987-03-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63139966U JPS63139966U (ja) 1988-09-14
JPH0327812Y2 true JPH0327812Y2 (ja) 1991-06-17

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ID=30836652

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JPS63139966U (ja) 1988-09-14

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