JPS6039900Y2 - 袋とじ地図帳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、袋とじ葉片がとじ幅より拡げ出し可能に折
畳まれてのり付けされている地図帳の改良に関する。

袋とじにした地図帳であって、第１図に示すように、袋
とじ各葉片１の引き出し得る折目である自由端１ｂを、
袋とじ葉片内のり付は部１ａ近くまで折り込んで、袋と
じ葉片のとじ幅の約２倍の拡げ出しを可能とした地図帳
は、実願昭５７−１８９７３１ （昭和５７年１２月１
４日出願）により出願人が先に開示した。

上記地図帳は、使用者の使い易さをその特徴とするもの
であるが、製本技術上からすると、のり付は部１ａに塗
布した糊が、自由端１ｂに付着し易いため、糊の量およ
びのりしろの巾の厳密な管理を要する。

また上記地図帳は第２図に示す如く折畳み葉片の厚さ、
すなわち葉片２枚に相当する厚さの小紙片２を折畳み葉
片に対応して挿入し、とじ郡全体の厚さを他の部分の厚
さと同じにする必要がある。

即ち工程の増加による原価高を招来する。

本考案は、上記の不都合を解消するものである。

実施例について本考案の構成を第３図および第４図につ
いて説明すれば、１枚の用紙の片面に後述の白紙部分３
ｃを残して印刷した地図面３ａを表側として半分に折り
、上記半分を第１の折目３ｂと平行かつ反対向きの第２
の折目３ｊと３ｋにより一対の袋とじ葉片３ｇ＋３ｅを
形成する。

白紙部分３ｃの大きさは葉片３ｅの大きさの略２Ｉｌよ
り僅かに小さい幅とする。

白紙部分３ｃと地図面３ａとの境界を第３の折目３１と
してこれを第１の折目３ｂの裏側に入れる。

以上のようにしてできた袋とじ位置Ａと同じ構成の他の
単位ＢおよびＣを積み重ね、折目３１と、地図面の端３
１と、折目３１との各々に糊７を塗布して、背表紙６の
内側と、のり付けして製本する。

５は表表紙、４は裏表紙、６は背表紙である。

このように構成された本考案に係る地図帳は、第１の折
目３ｂがのり付けされていないので、これを地図帳の幅
の外方に袋とじ葉片の略倍幅の拡げ出しが可能である。

しかも第１の折目３ｂは第３の折目３１と重なった状態
となって地図帳が完成されるので、のり付は部の厚味は
、実願昭５７−１８９７３１の考案の場合のように小紙
片を挿入しなくても、他の部分の厚味と同様となる。

また白紙部分３ｃが、それに続く部分３ａと共に、第１
の折目を覆っているので、糊の量の多少、作業精度の如
何に抱らず折目３ｂに糊が付着することは全くない。

すなわち、糊づけ作業は容易となり、工程が省略できる
ことになる。

なお本構成による単位Ａと同じ構成をもった他の１つの
単位を第５図のごとく背中合せの関係にして一続きの用
紙にて形成したものを単位要素として製本した地図帳も
同効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の地図帳の略示平面図、第２図は第１図の
地図帳を閉じた状態での拡大断面図、第３図は本考案の
地図帳の単位を展開した状態の斜視図、第４図は本考案
の地図帳の拡大横断面図、第５図は第４図の単位を背中
合せに一連の用紙で構成したものの拡大断面図である。 Ａ、 Ｂ、 Ｃ・・・・・・一対の袋とじ葉片の単位、
３ｃ・・・・・・白紙部分、３ｂ・・・・・・第１の折
目、３ｊ、３ｋ・・・・・・第２の折目、３１・・・・
・・第３の折目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １枚の用紙の片面に、白紙部分を残して印刷して地図面
   を表面として該地図面を第１の折目により半分に折り、
   上記の半分を第１の折目と平行かつ反対向きの第２の折
   目により、折って一対の袋とじ葉片を形威し、上記白紙
   部分は、地図面の端で第１の折目と同じ方向に第３の折
   目に折り、これを第１の折目の裏側に入れて、地図面の
   他端と上記第３の折目を直接のり付けし背とじした袋と
   じ地図帳。