JPH0713493A - プリント写真掲示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、壁面などにプリント写真を掲示
するためのプリント写真掲示装置に関するものである。 【構成】 鋲体（１）の一端に、保持部（２）を設け、
保持部（２）に相対する挟み部（３）を設けて、プリン
ト写真（４）を挟んで保持し、鋲体（１）で壁面（５）
に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、壁などにプリント写
真を、手軽に、掲示するためのプリント写真掲示装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】今日、だれでも写せるオートフォーカス
・カメラが普及して、簡単にスナップ写真や記念写真を
撮ることができるようになった。また、スーパーなどい
たるところで、手軽に、撮ったフィルムを現像に出し
て、安価でプリント写真を手にすることができるように
なった。ところが、これらのプリント写真は、アルバム
に貼って保存するか、簡易ファイルに入れて棚にしまっ
ておくしかなかった。また、いつも飾って見たい時に
は、額に入れて机や台の上に置いておくしかできなかっ
た。しかたなく、画鋲でさしたり、粘着テープで貼っ
て、壁に飾ったりするが、プリント写真に穴があいた
り、粘着テープの跡がついて、黒く汚れたりした。ま
た、マグネット付き事務用クリップなどは従来よりあっ
たが、使用できる場所が、冷蔵庫や金属板など限られて
おり、壁などの場所では使えなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは、次のような欠
点があった。 （イ）画鋲や粘着テープや粘着体で固定すると、せっか
くのプリント写真に穴があいて傷ついたり、粘着テープ
や粘着体の跡がついて、黒く汚れたりした。 （ロ）マグネット付きや、吸盤付き事務用クリップは、
冷蔵庫や金属板など限られた場所しか取り付けられず、
壁などには使用できなかった。 （ハ）細いピン付きのものは、従来よりあったが、小さ
な値札を洋服など柔らかなものに取り付けるためのもの
で、プリント写真など大型の掲示物を、壁面や板面など
固いものに固定するのは困難であった。 したがって、従来よりプリント写真を、手軽に、壁など
に飾って楽しむための掲示装置が望まれていたが、今日
までなかった。本発明は、これらの欠点を除くためにな
されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】いま、その構成を説明す
ると、 （イ）鋲体１の一端に、保持部２を設ける。 （ロ）保持部２と相対する挟み部３を設ける。 （ハ）壁面５に、鋲体１で取り付ける。 本発明は、以上の構成よりなる、プリント写真掲示装
置。

【０００５】

【作用】次に、本発明の作用を述べると、 （イ）まず、保持部２と相対する弾力性の挟み部３でプ
リント写真４を挟み、保持する。 （ロ）保持したプリント写真４を、鋲体１で壁面５に固
定する。 このようにして、手軽に、プリント写真４を壁面５に掲
示することができる。なお、プリント写真４および掲示
装置全体の重みで、鋲体１が下方に傾くと、保持部２お
よび挟み部３が壁面５に押しつけられて挟まり、プリン
ト写真４はより強く保持されることになる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について、説明する。 （イ）鋲体１の一端に、保持部２を設ける。 （ロ）保持部２と向き合う、弾力性の挟み部３を設け、
プリント写真４を挟んで保持する。 （ハ）鋲体１を壁面５に押しつけて固定する。 このようにして、手軽に、プリント写真４を壁面５に掲
示することができる。なお、図３に示すように、保持部
２の内側と挟み部３の内側とに、マグネット６を設けれ
ば、さらによい効果がある。また、マグネットの代わり
に、粘着体を設けても、同様の効果がある。また、図４
に示すように、挟み部３に孔７を設け、鋲体１を孔７に
通し、壁面５に押しつけて固定すると、一層効果があ
る。この時、鋲体１を壁面５に押しつける力によって、
挟み部３はさらに狭まり、プリント写真４がしっかり保
持されることになる。また、図５に示すように、本掲示
装置を複数個使用すると、大きな写真やポスターなど、
大型の掲示物をも掲示することができる。なお、本掲示
装置は、プリント写真のほか、絵ハガキ、カード、手
紙、メモ、雑誌の切りぬきページ、また、旗やのれんな
ど、いろいろ広い用途がある。また、鋲体１は、壁面５
以外に、板面や柱や化粧合板などにも使用できる。な
お、図６に示すように、鋲体１に細いネジ溝８を設ける
と、さらにしっかり固定できる。また、挟み部３の一端
に、かわいいキャラクターや野菜・くだもの、動物、ハ
ート形など、親しみやすいデザインや、また、きれいな
色彩などを設けると、より一層使いやすい。なお、図７
に示すように、保持部２から挟み部３にかけて孔９を設
け、孔９に通した鋲体１の一端に、可動部１０を設ける
と、プリント写真４の向きを自由に変えることができる
ようになるので、さらに使いやすくなる。また、図８で
示すように、保持部２と挟み部３との間にスプリング１
１を設けると、同様の効果がある。なお、保持部２およ
び挟み部３の内側の角をおとしたり、丸みをつけたり、
また、保持部２と挟み部３との長さを変えるなどする
と、プリント写真が一層挟みやすくなる。また、鋲体１
を槌などでかるく打ち込むと、コンクリート壁やレンガ
などにも固定することができる。また、鋲体１の一端
に、いわゆるクリップなどを設けても、同様の効果があ
る。また、図９で示すように、保持部２と相対する挟み
部３とに、孔１３を設け、鋲体１を孔１３に通し、壁面
５に押しつけて固定してもよい。この時、鋲体１を壁面
５に押しつける力によって、挟み部３はさらに狭まり、
プリント写真４がしっかり保持されて、さらによい効果
がある。なお、鋲頭１２を設けるとよい。また、挟み部
３および保持部２とが透明体であってもよい。また、図
１０で示すように、挟み部３が透明な平板でできてお
り、端部に折り返し部１４を設けると、さらによい効果
がある。これによって、プリント写真４は表面が保護さ
れるため、傷ついたり、汚れたりしない。また、折り返
し部１４によって、ずり落ちを防ぐことができ、プリン
ト写真４の入れ替えも簡単になる。なお、透明体は、ポ
ケット式や袋式になっていてもよい。また、図１１で示
すように、挟み部３の代わりとして、壁面５を利用して
もよい。それによって、本掲示装置のサイズを軽量、小
型にすることができる。また、材料も少なくてすむ。な
お、この時に、すべり止め１５を設けると、なおよい。
また、透明板にいろいろな額枠のデザインを設けてもよ
い。これによって、額装がいろいろ楽しめる。また、プ
リント写真などを一層美しく、ひきたてる効果がある。
また、図１２で示すように、鋲体１の一端に可動部１０
を設け、これに、折り返し部１４を設けた透明体の保持
部２を設けてもよい。これによって、プリント写真４を
保護するとともに、軽量になり、使いやすくなる。ま
た、図１３で示すように、長形にした保持部２および挟
み部３に、複数個の鋲体を設けても、さらに効果があ
る。これによって、色紙など、大型の定形物を掲示しや
すくなる。また、鋲体１の代わりに、マグネットや吸盤
や粘着体を設けてもよい。

【０００７】

【発明の効果】本発明を使用することによって、次のよ
うな利点がある。 （イ）プリント写真などを、冷蔵庫や金属板など限られ
た場所だけでなく、手軽に、壁面など好きな場所に飾っ
て楽しむことができる。 （ロ）取り付け、取りはずし、交換が簡単にできる。 （ハ）鋲体を壁にしっかり固定することで、同時に、プ
リント写真をもしっかり保持するので、ずり落ちたりし
ない。 （ニ）プリント写真に穴をあけて傷つけたり、粘着テー
プや粘着体で黒く汚したりせずにすむ。また、壁にも汚
れや大きな傷跡をつけなくてすむ。 （ホ）本装置を、複数個使うことで、雑誌の切りぬきペ
ージやポスター、色紙など大型の掲示物も掲示できる。 （ヘ）紙以外のものでも、手軽に、掲示することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の縦断面図である。

【図２】本発明の使用状態を示す斜視図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。

【図４】本発明の挟み部３に孔７を設け、鋲体１を孔７
に通した縦断面図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図７】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。

【図８】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。

【図９】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。

【図１０】本発明の挟み部３を透明体にして、端部に折
り返し部１４を設けた縦断面図である。

【図１１】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。

【図１２】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。

【図１３】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 鋲体 ２ 保持部 ３ 挟み部 ４ プリント写真 ５ 壁面 ６ マグネット ７ 孔 ８ ネジ溝 ９ 孔 １０ 可動部 １１ スプリング １２ 鋲頭 １３ 孔 １４ 折り返し部 １５ すべり止め

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ） 鋲体１の一端に、保持部２を設け
   る。 （ロ） 保持部２と相対する挟み部３を設ける。 （ハ） 壁面５に鋲体１を取り付ける。 以上の如く構成された、プリント写真掲示装置。
2. 【請求項２】 挟み部３に孔７を設け、鋲体１を孔７に
   通した、請求項１記載のプリント写真掲示装置。
3. 【請求項３】 挟み部３を透明体にして、端部に折り返
   し部１４を設けた、請求項１記載のプリント写真掲示装
   置。