JP2009078532A - ファイル - Google Patents

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Abstract

【課題】 綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易いファイルを提供すること
【解決手段】 この発明にかかるファイルは、綴じシートを多数重ね合わせられた綴じ体30と、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部50と、適宜な形状に背を固める湾曲補助部28とを備え、綴じ体30は、背表紙部の内側より表紙部及び裏表紙部がのびる方向に向けて弓状に湾曲してのびるように、湾曲保持部50に連設され、湾曲保持部50は、背表紙部の背幅より短い幅において綴じ体の連設された端縁を湾曲可能にするように、その外側において湾曲補助部の内側に接続されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、ファイルに関し、特にたとえば、クリヤーブック、カードアルバムなどの背表紙部の両側に表表紙部と裏表紙部が連設され、表表紙部と裏表紙部との間において透明ポケットが固着されたファイルに関する。
従来、透明のファイルムでポケットを形成した透明ポケットファイルがある。
それには、ポケットが表紙に溶着固定されたファイルにおいてポケットが見開いた状態でつくられ、それを数枚重ねたものの中央部を、溶解して表紙の背部に溶着することにより、ポケットを綴じたファイルがある。
前記ファイルでは、両端の頁になる程重ねて溶着された構造から頁の見開きが悪くなり、この問題を解決する方法として、ポケット1枚1枚をそれぞれ表紙に融着することにより、中央でも両端でも均一に見開きをよくした構造のファイルがある。
特願平5−32279号公報 実願平7−11434号公報 特願平5−205490号公報
従来のポケットファイルは、ポケット1枚1枚をそれぞれ表紙に融着したものであっても、ポケット枚数が増えるに従い、見開いた時、ポケットの厚み、書類の厚みにより見開きが中央にゆくに従ってフラットからどんどんカーブしていき、結果的に見開きが悪くなってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易いファイルを提供することである。
この発明の請求項1にかかるファイルは、綴じシートを多数重ね合わせられた綴じ体と、綴じ体たるポケットシート群の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシートがのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部と、表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に背を固める湾曲補助部とを備え、綴じ体は、背表紙部の内側より表表紙部及び裏表紙部がのびる方向に向けて弓状に湾曲してのびるように、湾曲保持部に連設され、湾曲保持部は、背表紙部の背幅より短い幅において綴じ体の連設された端縁を湾曲可能にするように、その外側において湾曲補助部の内側に接続された、ファイルである。
この発明の請求項2にかかるファイルは、綴じ体は、綴じシートを多数重ね合わせ、表紙に連結される端縁において連結され、湾曲保持部は、綴じシートを表表紙部と裏表紙部との間において連結された表紙体により構成され、表紙体は、表表紙側と裏表紙側においてヒンジ部を形成され、前記綴じ体は、表紙体を開いたときに、表紙体に連結された綴じ体たるポケットシート群の端縁を綴じシートののびる側に向けて湾曲するように形成され、前記湾曲補助部は、背表紙部の背幅より短い幅において表紙に連結される綴じ体の端縁を湾曲可能にするように、幅方向において綴じ体より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部のヒンジ部と前記裏表紙部のヒンジ部との外側において接続された、請求項1に記載のファイルである。
この発明の請求項3にかかるファイルは、前記湾曲保持部は、表表紙部に連設される表表紙側ヒンジ部と、裏表紙部に連設される裏表紙側ヒンジ部と、前記表表紙側ヒンジ部と裏表紙側ヒンジ部の間に介在する介在連結部とを含み、前記介在連結部は、表紙体を開いたときに、綴じ体の重みにより表紙に連結される綴じ体の端縁とともに綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成された、請求項2に記載のファイルである。
この発明の請求項4にかかるファイルは、前記湾曲保持部は、表表紙部に連結される表表紙側ヒンジ部と、裏表紙部に連結される裏表紙側ヒンジ部と、前記表表紙側ヒンジ部と裏表紙側ヒンジ部の間に介在する介在連結部とを含み、表表紙側ヒンジ部に続く表表紙側領域と裏表紙側ヒンジ部に続く裏表紙側領域とは、荷重をかけられないときには介在連結部に略直交し、表紙を開くときには、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部の近傍のスプリング性により介在連結部を綴じシートののびる方向に持ち上げるように形成された、請求項1ないし3のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項5にかかるファイルは、前記湾曲補助部の折り曲げ部と背表紙部との間の高さは、前記湾曲保持部の表表紙側のヒンジ部と湾曲補助部の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部と湾曲補助部の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部とは、背表紙部の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の介在連結部は、背表紙部とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の幅は、背表紙部の幅より短くなるように形成された、請求項2ないし4に記載のファイルである。
この発明の請求項6にかかるファイルは、湾曲保持部の介在連結部は、合成樹脂板体に熱プレス加工により塑性変形をさせて、その厚みを薄くして柔軟性を付与されてなる、請求項1ないし5のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項7にかかるファイルは、綴じ体は、綴じシートを多数重ね合わせ、表紙に連結される端縁において連結され、湾曲保持部は、前記綴じ体の連結された端縁と表紙とを連結する連結体により構成され、表紙体は、表表紙部と、裏表紙部と,前記表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部とを有し、表表紙部と裏表紙部に背表紙部と適宜な間隔をおいて形成された折り曲げ部を形成され、且つ綴じシートを前記連結体を介して連結され、折り曲げ部と背表紙部との間及び背表紙部により湾曲補助部を構成され、前記綴じ体は、表紙体を開いたときに表紙に連結された綴じ体の端縁を綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成され、前記湾曲保持部は、表紙体の背表紙部の背幅より、短い幅において綴じ体の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向において綴じ体より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部の折り曲げ部と前記裏表紙部の折り曲げ部との近傍において接続された、請求項1に記載のファイルである。
この発明の請求項8にかかるファイルは、前記連結体は、表表紙部側に連結される表表紙側連結部と、裏表紙部側に連結される裏表紙側連結部と、前記表表紙側連結部と裏表紙側連結部の間に介在する介在連結部とを含み、前記介在連結部は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙体を開いたときに、表表紙側連結部と裏表紙側連結部とによる張力により綴じ体の表紙に連結される端縁とともに綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成され、表表紙側連結部と介在連結部との間及び裏表紙側連結部と介在連結部との間にヒンジ部を形成された、請求項7に記載のファイルである。
この発明の請求項9にかかるファイルは、前記連結体は、表表紙部側に連結される表表紙側連結部と、裏表紙部側に連結される裏表紙側連結部と、前記表表紙側連結部と裏表紙側連結部の間に介在する介在連結部とを含み、表表紙側連結部と介在連結部との間及び裏表紙側連結部と介在連結部との間に、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部を形成され、表表紙側ヒンジ部に続く表表紙側連結部と裏表紙側ヒンジ部に続く裏表紙側連結部とは、荷重をかけられないときには介在連結部に略直交し、表紙を開くときには、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部の近傍のスプリング性により介在連結部を綴じシートののびる方向に持ち上げるように形成された、請求項7又は8に記載のファイルである。
この発明の請求項10にかかるファイルは、前記表表紙部の折り曲げ部及び前記裏表紙部の折り曲げ部と背表紙部との間の高さは、前記連結体の表表紙側のヒンジ部と表表紙部の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部と裏表紙部の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部とは、背表紙部の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の介在連結部は、背表紙部とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の幅は、背表紙部の幅より短くなるように形成された、請求項7ないし9のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項11にかかるファイルは、連結体の介在連結部は、合成樹脂板体に熱プレス加工により塑性変形をさせて、その厚みを薄くして柔軟性を付与されてなる、請求項7ないし10のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項12にかかるファイルは、綴じシートは、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各綴じシートどおしが熱溶着され、綴じシートを開いたときに表紙に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成された、請求項1ないし11のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項13にかかるファイルは、前記連結体は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の板体からなり、綴じ体に連結される領域に貫通孔を穿設されて、湾曲するように形成された、請求項1ないし12のいずれかに記載のファイルである。
この発明によれば、綴じシートを多数重ね合わせられた綴じ体と、綴じ体たるポケットシート群の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシートがのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部と、表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に背を固める湾曲補助部とを備え、綴じ体は、背表紙部の内側より表表紙部及び裏表紙部がのびる方向に向けて弓状に湾曲してのびるように、湾曲保持部に連設され、湾曲保持部は、背表紙部の背幅より短い幅において綴じ体の連設された端縁を湾曲可能にするように、その外側において湾曲補助部の内側に接続されているので、綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易いファイルを提供することができる。
請求項2の発明によれば、綴じ体は、綴じシートを多数重ね合わせ、表紙に連結される端縁において連結され、湾曲保持部は、綴じシートを表表紙部と裏表紙部との間において連結された表紙体により構成され、表紙体は、表表紙側と裏表紙側においてヒンジ部を形成され、前記綴じ体は、表紙体を開いたときに、表紙体に連結された綴じ体たるポケットシート群の端縁を綴じシートののびる側に向けて湾曲するように形成され、前記湾曲補助部は、背表紙部の背幅より短い幅において表紙に連結される綴じ体の端縁を湾曲可能にするように、幅方向において綴じ体より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部のヒンジ部と前記裏表紙部のヒンジ部との外側において接続されているので、綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易いファイルを提供することができる。
請求項3の発明によれば、前記湾曲保持部は、表表紙部に連設される表表紙側ヒンジ部と、裏表紙部に連設される裏表紙側ヒンジ部と、前記表表紙側ヒンジ部と裏表紙側ヒンジ部の間に介在する介在連結部とを含み、前記介在連結部は、表紙体を開いたときに、綴じ体の重みにより表紙に連結される綴じ体の端縁とともに綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成されているので、綴じ体の介在連結部に連設された部分が拡がって綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易いファイルを提供することができる。
請求項4の発明によれば、前記湾曲保持部は、表表紙部に連結される表表紙側ヒンジ部と、裏表紙部に連結される裏表紙側ヒンジ部と、前記表表紙側ヒンジ部と裏表紙側ヒンジ部の間に介在する介在連結部とを含み、表表紙側ヒンジ部に続く表表紙側領域と裏表紙側ヒンジ部に続く裏表紙側領域とは、荷重をかけられないときには介在連結部に略直交し、表紙を開くときには、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部の近傍のスプリング性により介在連結部を綴じシートののびる方向に持ち上げるように形成されているので、湾曲保持部を背表紙部とは反対側に向けて湾曲させて綴じ体の湾曲保持部に連設された部分を拡がらせて綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くなる。
請求項5の発明によれば、前記湾曲補助部の折り曲げ部と背表紙部との間の高さは、前記湾曲保持部の表表紙側のヒンジ部と湾曲補助部の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部と湾曲補助部の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部とは、背表紙部の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の介在連結部は、背表紙部とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の幅は、背表紙部の幅より短くなるように形成されているので、湾曲保持部を背表紙部とは反対側に向けて湾曲させて綴じ体の湾曲保持部に連設された部分を拡がらせて綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くなる。
請求項6の発明によれば、湾曲保持部の介在連結部は、合成樹脂板体に熱プレス加工により塑性変形をさせて、その厚みを薄くして柔軟性を付与されてなるので、介在連結部の領域を部分的に加工して、容易にその領域を柔軟にして機能させることができる。
請求項7の発明によれば、綴じ体は、綴じシートを多数重ね合わせ、表紙に連結される端縁において連結され、湾曲保持部は、前記綴じ体の連結された端縁と表紙とを連結する連結体により構成され、表紙体は、表表紙部と、裏表紙部と,前記表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部とを有し、表表紙部と裏表紙部に背表紙部と適宜な間隔をおいて形成された折り曲げ部を形成され、且つ綴じシートを前記連結体を介して連結され、折り曲げ部と背表紙部との間及び背表紙部により湾曲補助部を構成され、前記綴じ体は、表紙体を開いたときに表紙に連結された綴じ体の端縁を綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成され、前記湾曲保持部は、表紙体の背表紙部の背幅より、短い幅において綴じ体の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向において綴じ体より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部の折り曲げ部と前記裏表紙部の折り曲げ部との近傍において接続されているので、湾曲保持部を背表紙部とは反対側に向けて湾曲保持部を湾曲させて綴じ体の湾曲保持部に連設された部分を拡がらせて綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くすることができる。
請求項8の発明によれば、前記連結体は、表表紙部側に連結される表表紙側連結部と、裏表紙部側に連結される裏表紙側連結部と、前記表表紙側連結部と裏表紙側連結部の間に介在する介在連結部とを含み、前記介在連結部は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙体を開いたときに、表表紙側連結部と裏表紙側連結部とによる張力により綴じ体の表紙に連結される端縁とともに綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成され、表表紙側連結部と介在連結部との間及び裏表紙側連結部と介在連結部との間にヒンジ部を形成されているので、綴じ体の介在連結部に連設された部分を拡がらせて綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くすることができる。
請求項9の発明によれば、前記連結体は、表表紙部側に連結される表表紙側連結部と、裏表紙部側に連結される裏表紙側連結部と、前記表表紙側連結部と裏表紙側連結部の間に介在する介在連結部とを含み、表表紙側連結部と介在連結部との間及び裏表紙側連結部と介在連結部との間に、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部を形成され、表表紙側ヒンジ部に続く表表紙側連結部と裏表紙側ヒンジ部に続く裏表紙側連結部とは、荷重をかけられないときには介在連結部に略直交し、表紙を開くときには、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部の近傍のスプリング性により介在連結部を綴じシートののびる方向に持ち上げるように形成されているので、介在連結部を背表紙部とは反対側に向けて湾曲させて綴じ体の介在連結部に連設された部分を拡がらせて綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くすることができる。
請求項10の発明によれば、前記表表紙部の折り曲げ部及び前記裏表紙部の折り曲げ部と背表紙部との間の高さは、前記連結体の表表紙側のヒンジ部と表表紙部の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部と裏表紙部の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部とは、背表紙部の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の介在連結部は、背表紙部とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の幅は、背表紙部の幅より短くなるように形成されているので、連結体を背表紙部とは反対側に向けて湾曲させて綴じ体の湾曲保持部に連設された部分を拡がらせて、綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くすることができる。
請求項11の発明によれば、連結体の介在連結部は、合成樹脂板体に熱プレス加工により塑性変形をさせて、その厚みを薄くして柔軟性を付与されてなるので、介在連結部の領域を部分的に加工して、容易にその領域を柔軟にして機能させることができる。
請求項12の発明によれば、綴じシートは、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各綴じシートどおしが熱溶着され、綴じシートを開いたときに表紙に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されているので、湾曲保持部に連設された綴じ体の連設部分を拡がらせて、綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くすることができる。
請求項13の発明によれば、前記連結体は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の板体からなり、綴じ体に連結される領域に貫通孔を穿設されて、湾曲するように形成されているので、連結体に連設された綴じ体の連設部分を拡がらせて、綴じ体を見開くときに綴じシートを平らに広げ易くすることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明からいっそう明らかとなろう。
この明細書及び特許請求の範囲において、ファイルの表紙の高さ、表紙の幅及び背幅は、一般的に用いられている表現を用いているが、念のために、図66において、表紙の高さをH、表紙の幅をW、背幅をTとして示す。
図1は、この発明の一実施の形態であるポケットファイルの斜視図解図であり、図2は、図1図示ポケットファイルの開いた状態における斜視図解図である。図3は、図1図示ポケットファイルの閉じた状態における縦断面図解図である。
ファイル10は、ポリプロピレン等の合成樹脂シートからなる表表紙部12と、裏表紙部14と、前記表表紙部12と裏表紙部14との間に連設された背表紙部16とを有する表紙体と、綴じシートたるポケットシート18を多数重ね合わせ、背表紙部16に連結される端縁において連結された綴じ体たるポケットシート群30を固着し、綴じ体たるポケットシート群30の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群30とを備えている。
ファイル10は、前記表表紙部12と裏表紙部14との間に連設された背表紙部16の内側において、綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備えるとともに、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備える。
表表紙部12及び裏表紙部14は、表表紙部12及び裏表紙部14の高さ方向において上端から下端に亘って連続する直線状の表連設部20及び裏連設部22を介して、ほぼ直角に交差するように、背表紙部16に連設されている。
前記ポケットシート18は、背表紙部16に固着された部位から、表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26より上の部位の間において、柔軟に形成されている。
ポケットシート18は、直線状の外側端縁32と、直線状の底縁34と、底縁34とは反対側の上端縁に形成された開口縁36とを備え、前記直線状の外側端縁32とは反対側の内側端縁38において、背表紙部16の内表面に連結されている。
前記ポケットシート18は、書類等の被綴じ物Sを収容するためのポケット部40を備え、ポケット部40の内部に、前記表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26より上の部位より、背表紙部16に固着された部位から離れる方向にのびる台紙42を嵌挿されている。
表表紙部12及び裏表紙部14は、図3ないし図6に示すように、背表紙部16との表連設部20及び裏連設部22の近傍において、上端から下端に亘って連続した表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26が形成され、表表紙部12における表折り曲げ部24より背表紙部16に至る領域及び裏表紙部14における裏折り曲げ部26より背表紙部16に至る領域と、背表紙部16とによって、把持部28が形成されている。
把持部28は、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、表折り曲げ部24を枢軸として、表表紙側連結部52が上向きに揺動し、且つ裏折り曲げ部26を枢軸として、裏表紙側連結部54が上向きに揺動し、表表紙部12と裏表紙部14とが略水平となり水平の背表紙部16と平行になったとき、上向きすなわち背表紙部16から離れる方向に湾曲保持部たる連結体50をアーチ状にわん曲させる湾曲補助部を構成する。
そして、表表紙部12及び裏表紙部14は、表連設部20及び裏連設部22の近傍において、高さ方向においてその上端から下端に亘って、表連設部20及び裏連設部22に平行に表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26が形成されている。
表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26は、表紙の幅方向における幅すなわち背表紙部16の内側面との間の長さは同一に形成されている(図4図示)。
前記台紙42は、前記表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26の近傍には存在しないように設けられている。
前記把持部28は、人が手の平に背表紙部16を置き手の指で把持して、ポケットシート18を開くことができるように、角張った構成を備えている。
表表紙部12及び裏表紙部14は、前記背表紙部16とは反対側の自由端縁、すなわち表表紙部12の左側端縁及び裏表紙部14の右側端縁に、高さ方向における中央において、検索用凹部70が形成されている。
検索用凹部70の外側端縁とポケットシート18の外側端縁32とは、揃えられている。したがって、表紙を閉じた状態で本ファイル10を一方の手によって持った状態、特に把持部28を把持した状態で、もう一方の手を検索用凹部70に添え、表表紙部12又は裏表紙部14とポケットシート18とをぱらぱらめくることができる。
ファイル10は、図20において示すように、検索用凹部70において、ポケットシート18の最も外側の外側端縁32に指を添えて、わずかに表表紙部12又は裏表紙部14を撓ませて、上の方にあるポケットシート18から下の方にあるポケットシート18に向けて順に巻いて上にあげることができる。
表表紙部12及び裏表紙部14は、検索用凹部70を形成された領域の外に、ポケットシート18の見開き用端縁、すなわち外側端縁32より外側に向けて突き出て、ポケットシート18に形成された見出しiを覆うための突出部72を、上下一対形成されている。
前記綴じ体たるポケットシート群30は、表紙体を開いたときに背表紙部16に連結されたポケットシート群30の端縁を背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
綴じシートたるポケットシート18は、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各ポケットシート18どおしが熱溶着され、ポケットシート18を開いたときに背表紙部16に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されている。
前記ポケットシート群30は、連結される端縁と、表表紙部12及び裏表紙部14を連結する連結体50により、連結される。
前記連結体50は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の平面視略方形状の板体からなり、綴じ体たるポケットシート群30の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を構成する。
前記連結体50は、表紙体の背表紙部16の背幅より短い幅において、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群30より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部12の折り曲げ部24と前記裏表紙部14の折り曲げ部26との近傍において接続されている。
前記連結体50は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部52と、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部54と、前記表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54の間に介在する介在連結部56とを含み、前記介在連結部56は、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54とによる張力により、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁とともに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
介在連結部56は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート18を見開き状態にしたときにポケットシート18の重みにより背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
前記連結体50は、綴じ体に連結される領域に貫通孔58を穿設されて、湾曲するように形成されている。
連結体50は、平面視長方形状の貫通孔58を適宜な間隔をあけて複数穿設されて、全体的に弾力性を付与している。この実施の形態においては、上の貫通孔58aと下の貫通孔58bと中間の貫通孔58cとの3個の貫通した孔が穿設されている。
この実施の形態においては、介在連結部56は、上端及び下端において上下一対の架橋部56a及び架橋部56bが表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54との間に架け渡されるとともに、上の貫通孔58aと中間の貫通孔58cとの間に架橋部56cが架け渡され且つ中間の貫通孔58cと下の貫通孔58bとの間に架橋部56dが架け渡されて、ポケットシート群30との接着領域を形成されている。
更に、上の貫通孔58a、下の貫通孔58b及び中間の貫通孔58cと表表紙側のヒンジ部60との間に長手架橋部56eが形成され、且つ上の貫通孔58a、下の貫通孔58b及び中間の貫通孔58cと裏表紙側のヒンジ部62との間に長手架橋部56fが形成されている。
連結体50は、表表紙側連結部52と介在連結部56との間及び裏表紙側連結部54と介在連結部56との間に、上端から下端に亘って連続したヒンジ部60とヒンジ部62を平行に形成されている。
前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さは、前記連結体50の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部12を開いたとき、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の介在連結部56は、背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅は、背表紙部16の幅より短くなるように形成されている。
表紙体を開いたとき、すなわち、表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54とが水平面状に並置したフラット状態で且つ表表紙部12と裏表紙部14とが水平面状に並置したフラット状態のとき、表連設部20と裏連設部22との間の幅(T1)より表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅(T2)の方が狭くなるように、表表紙側のヒンジ部60は表折り曲げ部24より内側に位置し、裏表紙側のヒンジ部62は裏連設部22より内側に位置するように形成される。
また、表紙体を閉じたとき、すなわち、表表紙部12と裏表紙部14とが平行になった状態で且つ表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54とが平行になったとき、表連設部20と裏連設部22との間の幅(T1)と表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅(T3)は略近い幅であるが、表連設部20と裏連設部22の内側面に表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62が固着されているので、表連設部20と裏連設部22の厚さ分だけ(T1)より(T3)の方が短い。
次に、本発明にかかる図1図示ファイル10の製法について、図6ないし図14に基づいて説明する。
まず、原反(ポリプロピレン等の合成樹脂板体)を準備し、それにトムソン加工を施して、表紙となる表紙材80を抜き、表表紙部12と裏表紙部14と背表紙部16とをあわせた大きさの表紙材80を形成する(表紙材成形ステップ)。
次に、この表紙材80における、後に背表紙部16となる背表紙エリアの表面に背見出し紙Zを接着剤で貼着する(背見出し紙貼着ステップ)。
たとえば、図6及び7に示すように、表紙材80として熱可塑性樹脂のシート材を用いた場合は、表連設部20及び裏連設部22と表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26を形成するために、互いに平行な断面略V字状のV字溝20A、V字溝22A、V字溝24A、V字溝26AをV字状ヒーター(図示せず)でヒートプレス成形し、表紙材80を折り曲げ可能に成形する(V字溝成形ステップ)。
そして、図8に示すように、前記V字溝20A、V字溝22A、V字溝24A、V字溝26Aの溝壁を加熱して、表連設部20及び裏連設部22に対応する前記V字溝20A、V字溝22A、V字溝24A、V字溝26Aを折り曲げて、溶融した溝壁どおしを接し合わせ固化することにより、表連設部20及び裏連設部22を成形する(連設部形成ステップ)。
而して、表表紙部12と裏表紙部14と、前記表表紙部12と裏表紙部14との間に背表紙部16を備え、V字溝24Aからなる表折り曲げ部24とV字溝26からなる裏折り曲げ部26とを有し、把持部28を備えた表紙が形成される。
次に、複数のポケットシート18を多数枚重ね合せ、その重なった内側端縁38の端面どおしを、加熱して内側端縁38よりわずかに内側に入った領域を溶融させて固着する。ポケットシート18の内側端縁38を熱溶着するには、熱板を内側端縁38に押し当てて、内側端縁38の近傍を溶着させ、内側端縁38の端面どおしを接着してポケットシート群30を形成するが、ホットメルト接着剤により接着するか超音波ホーンにより溶着してもよい。
ポケットシート群30は、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各ポケットシート18どおしが熱溶着され、ポケットシート18を開いたときに表紙に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されている。
次に、ポケットシート群30を背表紙部16に固定する方法について、図9ないし図13に基づいて説明する。
まず、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなる、平面視略方形状の連結体50を準備する。
前記連結体50は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部52と、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部54と、前記表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54の間に介在する介在連結部56とを含む。
前記介在連結部56は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54とによる張力により綴じ体たるポケットシート群30の表紙に連結される端縁とともに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
連結体50は、ポケットシート群30に連結される領域に貫通孔58を穿設されて、湾曲するように形成されているが、ポケットシート群30は、連結体50の架橋部56a、56b、56c及び56dの内側面に接着され、且つ表表紙側のヒンジ部60及び裏表紙側のヒンジ部62との間においてはわずかな間隔をあけて、長手架橋部56e及び56fの内側面に接着されている。
ポケットシート群30は、介在連結部56の上面に熱溶着される。
表表紙側連結部52と介在連結部56との間及び裏表紙側連結部54と介在連結部56との間にヒンジ部60,62を形成されている。
前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さは、前記連結体50の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16の幅方向における端部近傍に位置するように構成されている。
表表紙部12を開いたとき、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の介在連結部56は、背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅は、背表紙部16の幅より短くなるように形成されている。
次に、表紙材80にポケットシート群30を接着する方法について説明する。
前記連結体50は、表紙の背表紙部16の背幅より短い幅において、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群30より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部12の表折り曲げ部24と前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26との近傍において接続される。
前記連結体50は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部52と表表紙部12の内側面とを溶着するとともに、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部54と裏表紙部14の内側面とを溶着して、表表紙部12と裏表紙部14の間に架け渡す。
前記実施の形態によれば、前記連結体50は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部52と、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部54と、前記表表紙側連結部52と裏表紙側連結部54の間に介在する介在連結部56とを含み、前記介在連結部56は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙体を開いたときに、剛体たる表表紙側連結部52と剛体たる裏表紙側連結部54とによる張力により綴じ体の表紙に連結される端縁とともに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
表表紙連結部52と介在連結部56との間及び裏表紙連結部54と介在連結部56との間にヒンジ部を形成されている。
前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さ(W1)は、前記連結体50の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さ(W2)と略同じに形成されており、背表紙部16の厚さ分だけ(W2)の方が(W1)より短い。
而して、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16とは反対側に向けて湾曲し且つ背表紙部16の幅より短くなるように、形成されているので、表紙体を開けてポケットシート群30を見開いたときに、ポケットシート18をフラットにすることができる。
この発明は、前記実施の形態に限定されることなく、例えば、連結体50は、図18及び図19に示すように、前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さは、前記連結体50の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さと比して短くなるように形成してもよい。
このようにすれば、ポケットシート群30の重みで介在連結部56の領域が背表紙部16側に向けて垂れ下がるおそれがあるので、介在連結部56と背表紙部16との間の空隙部に発泡体などを充填し、介在連結部56と背表紙部16と略々平行に保持できるようにしてもよい。
また、図16及び図17に示すように、表表紙側連結部52及び裏表紙連結部54は、表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26の近傍にヒンジ部を形成し、ポケットシート18を表表紙部12側及び裏表紙部14側に開いたときのポケットシート18の重みにより、介在連結部56を背表紙部16とは反対側に向けて湾曲させて、フラットに開くことができるように構成してもよい。
図21は、この発明の一実施の形態であるポケットファイルの斜視図解図であり、図22は、図21図示ポケットファイルの開いた状態における斜視図解図である。図23は、図21図示ポケットファイルの閉じた状態における縦断面図解図である。
ファイル110は、ポリプロピレン等の合成樹脂シートからなる表表紙部112と、裏表紙部114と、前記表表紙部112と裏表紙部114との間に連設された背表紙部116とを有する表紙体と、綴じシートたるポケットシート118を多数重ね合わせ、背表紙部116に連結される端縁において連結された綴じ体たるポケットシート群130を固着し、綴じ体たるポケットシート群130の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群130とを備えている。
ファイル110は、表表紙部112と裏表紙部114との間の背表紙部116の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備えるとともに、前記表表紙部112と裏表紙部114との間に連設された背表紙部116の内側に綴じ体たるポケットシート群130の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート118がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備える。
表表紙部112及び裏表紙部114は、図23ないし図26に示すように、表表紙部112と裏表紙部114との間の背表紙部116の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に背を固める湾曲補助部が形成されている。この実施の形態においては、湾曲補助部は、独立した湾曲補助部材128として構成されている。
表表紙部112及び裏表紙部114は、表表紙部112及び裏表紙部114の高さ方向において上端から下端に亘って連続する直線状の表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126と直線状の表連設部120及び裏連設部122とを介して、表紙体を閉じたときに、ほぼ直角に交差するように、背表紙部116に連設されている。
前記ポケットシート118は、表表紙部112と裏表紙部114との間において背表紙部116の内側に固着された部位から、少なくとも表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126より上の部位(表紙体を閉じたときにおける)の間において、柔軟に形成されている。
ポケットシート118は、直線状の外側端縁132と、直線状の底縁134と、底縁134とは反対側の上端縁に形成された開口縁136とを備え、前記直線状の外側端縁132とは反対側の内側端縁138において、背表紙部116の内表面に連結されている。
前記ポケットシート118は、書類等の被綴じ物Sを収容するためのポケット部140を備え、ポケット部140の内部に、前記表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126より上の部位(表紙体を閉じたときにおける)より、背表紙部116に固着された部位から離れる方向にのびる台紙142を嵌挿されている。
前記ポケットシート群130は、その連結される連結端縁において、表表紙部112及び裏表紙部114に連設された湾曲保持部150により連結される。
前記湾曲保持部150は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の板体からなり、表紙体を開いたときに、綴じ体たるポケットシート群130の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群130の端縁を、綴じシートたるポケットシート118がのびる側に向けて、すなわち背表紙部116より離れる方向に、湾曲させるように構成する。
前記湾曲保持部150は、湾曲補助部材128の背表紙部116の背幅より短い幅において、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群130より適宜な間隔をおいて、表表紙側のヒンジ部160の外側近傍と裏表紙側のヒンジ部162の外側近傍との間において接続されている。
湾曲保持部150は、表表紙部112側に連設される表表紙側連結部152と、裏表紙部114に連設される裏表紙側連結部154と、前記表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154との間に介在する介在連結部156とを含み、前記介在連結部156は、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154とによる張力により、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁とともに背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
湾曲保持部150は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート118を見開いたときに、ポケットシート118の重みにより背表紙部116とは反対側に向けて、アーチ状に湾曲するように形成されている。
表表紙部112と表表紙側連結部152とは一体化された平板状に形成され、且つ裏表紙部114と裏表紙側連結部154とは一体化された平板状に形成されている。
前記湾曲保持部150は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、綴じ体たるポケットシート群130に連結される領域に貫通孔158を穿設されて、湾曲するように形成されている。
湾曲保持部150は、平面視長方形状の貫通孔158を適宜な間隔をあけて複数穿設されて、全体的に弾力性を付与している。この実施の形態においては、上の貫通孔158aと、下の貫通孔158bと、中間の貫通孔158c1、貫通孔158c2、貫通孔158c3及び貫通孔158c4との6個の貫通した孔が穿設されている。
この実施の形態においては、介在連結部156は、上端及び下端において上下一対の架橋部156a及び架橋部156bが表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154との間に架け渡されるとともに、中間の貫通孔158c1と中間の貫通孔158c4との間に架橋部156c1、架橋部156c2、架橋部156c3及び架橋部156c4が架け渡され且つ中間の貫通孔158c4と下の貫通孔158bとの間に架橋部156c5が架け渡されて、ポケットシート群130との接着領域を形成されている。
更に、上の貫通孔158a、下の貫通孔158b並びに中間の貫通孔158c1、貫通孔158c2、貫通孔158c3及び貫通孔158c4と表表紙側のヒンジ部160との間に長手架橋部156eが形成され、且つ上の貫通孔158a、下の貫通孔158b並びに中間の貫通孔158c1、貫通孔158c2、貫通孔158c3及び貫通孔158c4と裏表紙側のヒンジ部162との間に長手架橋部156fが形成されている。
長手架橋部156e及び長手架橋部156fは、表紙体の上端から下端に亘って連続して形成されている。
湾曲保持部150は、表表紙側連結部152と介在連結部156との間及び裏表紙側連結部154と介在連結部156との間に、上端から下端に亘ってヒンジ部160とヒンジ部162とを平行に形成されている。
前記表表紙部112の表折り曲げ部124及び前記裏表紙部114の裏折り曲げ部126と背表紙部116との間の高さは、前記湾曲保持部150の表表紙側のヒンジ部160と表表紙部112の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部162と裏表紙部114の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とは、背表紙部116の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部112を開くとき、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の介在連結部156は、背表紙部116とは反対側に向けて湾曲し、且つ表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間は、背表紙部116の幅より短くなるように、形成されている。
表表紙部112及び裏表紙部114は、図23ないし図26に示すように、表表紙部112と裏表紙部114との間の背表紙部116の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に背を固める湾曲補助部が形成されている。この実施の形態においては、湾曲補助部は、独立した湾曲補助部材128として構成されている。
湾曲補助部材128は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、上端から下端に亘って連続した表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126が形成され、表表紙部112側における表折り曲げ部124より背表紙部116に至る領域及び裏表紙部114側における裏折り曲げ部126より背表紙部116に至る領域と、背表紙部116とによって、湾曲補助部材128が形成されている。
湾曲補助部材128は、表表紙部112と裏表紙部114との間に架け渡された背表紙部116の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、表折り曲げ部124を枢軸として、表表紙側連結部152が上向きに揺動し、且つ裏折り曲げ部126を枢軸として、裏表紙側連結部154が上向きに揺動し、表表紙部112と裏表紙部114とが略水平となり水平の湾曲補助部材128の背表紙部116と平行になったとき、上向きすなわち表表紙部116から離れる方向に湾曲保持部150をアーチ状にわん曲させる、湾曲補助部を構成する。
そして、表表紙部112及び裏表紙部114は、表連設部120及び裏連設部122の近傍において、高さ方向においてその上端から下端に亘って、表連設部120及び裏連設部122に平行に表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126が形成されている。
表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126は、表紙体の幅方向における幅すなわち背表紙部116の内側面との間の長さは同一に形成されている(図24図示)。
背表紙部116の表連設部120側に表連設部120を介して連設された方形状の保型部121が形成され、且つ裏連設部122側に裏連設部122を介して連設された方形状の保型部123が形成されている。
又、保型部121の表折り曲げ部124側に表折り曲げ部124を介して連設された方形状の表表紙側固着部125が形成され、且つ裏折り曲げ部126側に裏折り曲げ部126を介して連設された方形状の裏表紙側固着部127が形成されている。
湾曲補助部材128は、人が手の平に背表紙部116を置き手の指で把持して、ポケットシート118を開くことができ易いように、角張った構成を備え、把持部を構成している。
表表紙部112及び裏表紙部114は、前記背表紙部116とは反対側の自由端縁、すなわち表表紙部112の左側端縁及び裏表紙部114の右側端縁に、高さ方向における中央において、検索用凹部170が形成されている。
検索用凹部170の外側端縁とポケットシート118の外側端縁132とは、揃えられている。したがって、表紙を閉じた状態で本ファイル110を一方の手によって持った状態、特に湾曲補助部材128を把持した状態で、もう一方の手を検索用凹部170に添え、表表紙部112又は裏表紙部114とポケットシート118とをぱらぱらめくることができる。
ファイル110は、図20において示すように、検索用凹部170において、ポケットシート118の最も外側の外側端縁132に指を添えて、わずかに表表紙部112又は裏表紙部114を撓ませて、上の方にあるポケットシート118から下の方にあるポケットシート118に向けて順に巻いて上にあげることができる。
表表紙部112及び裏表紙部114は、検索用凹部170を形成された領域の外に、ポケットシート118の見開き用端縁、すなわち外側端縁132より外側に向けて突き出て、ポケットシート118に形成された見出しiを覆うための突出部172を、上下一対形成されている。
前記綴じ体たるポケットシート群130は、表紙体を開いたときに背表紙部116に連結されたポケットシート群130の端縁を背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
綴じシートたるポケットシート118は、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各ポケットシート118どおしが熱溶着され、ポケットシート118を開いたときに背表紙部116に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されている。
表紙体を開いたとき、すなわち、表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154とが水平面状に並置したフラット状態で且つ表表紙部112と裏表紙部114とが水平面状に並置したフラット状態のとき、表連設部120と裏連設部122との間の幅(T1)より表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の幅(T2)の方が狭くなるように、表表紙側のヒンジ部160は表折り曲げ部124より内側に位置し、裏表紙側のヒンジ部162は裏連設部122より内側に位置するように形成される。
また、表紙体を閉じたとき、すなわち、表表紙部112と裏表紙部114とが平行になった状態で且つ表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154とが平行になったとき、表連設部120と裏連設部122との間の幅(T1)と表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の幅(T3)とは略近い幅であるが、表連設部120と裏連設部122の内側面に表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162が固着されているので、表連設部120と裏連設部122の厚さ分だけ(T1)より(T3)の方が短い。
次に、本発明にかかる図21図示ファイル110の製法について、図27ないし図32に基づいて説明する。
まず、複数のポケットシート118を多数枚重ね合せ、その重なった内側端縁138の端面どおしを、加熱して内側端縁138よりわずかに内側に入った領域を溶融させて固着する。ポケットシート118の内側端縁138を熱溶着するには、熱板を内側端縁138に押し当てて、内側端縁138の近傍を溶着させ、内側端縁138の端面どおしを接着してポケットシート群130を形成するが、ホットメルト接着剤により接着するか超音波ホーンにより溶着してもよい。
ポケットシート群130は、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各ポケットシート118どおしが熱溶着され、ポケットシート118を開いたときに表紙に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されている。
次に、ポケットシート群130を表紙体の湾曲保持部150に固定する方法について、図29ないし図34に基づいて説明する。
まず、原反(ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体)を準備し、それにトムソン加工を施して、表紙となる表紙材180を抜き、表表紙部112と裏表紙部114と湾曲保持部150とをあわせた大きさの表紙材180を形成する(表紙材成形ステップ)。
まず、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなる表紙材180から前記湾曲保持部150を成形するために、表表紙部112側に連結される表表紙側連結部152と、裏表紙部114に連結される裏表紙側連結部154と、前記表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154の間に介在する介在連結部156とを区画成形する。
前記介在連結部156は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154とによる張力により綴じ体たるポケットシート群130の表紙に連結される端縁とともに背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
湾曲保持部150は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、ポケットシート群130に連結される領域に貫通孔158を穿設されて、湾曲するように形成されているが、ポケットシート群130は、湾曲保持部150の架橋部156a、架橋部156b、架橋部156c1、架橋部156c2、架橋部156c3、架橋部156c4及び架橋部156c5の内側面に接着され、且つ表表紙側のヒンジ部160及び裏表紙側のヒンジ部162との間においてはわずかな間隔をあけて、長手架橋部156e及び156fの内側面に接着されている。
ポケットシート群130は、介在連結部156の上面に熱溶着される。
湾曲保持部150は、表表紙側連結部152と介在連結部156との間及び裏表紙側連結部154と介在連結部156との間にヒンジ部160,162を形成されている。
前記表表紙部112の表折り曲げ部124及び前記裏表紙部114の裏折り曲げ部126と背表紙部116との間の高さは、前記湾曲保持部150の表表紙側のヒンジ部160と表表紙部112の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部162と裏表紙部114の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とは、背表紙部116の幅方向における端部近傍に位置するように構成されている。
表表紙部112を開いたとき、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の介在連結部156は、背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の幅は、背表紙部116の幅より短くなるように形成されている。
次に、表紙材180にポケットシート群130を接着する方法について説明する。
前記湾曲保持部150は、表紙の背表紙部116の背幅より短い幅において、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群130より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部112の表表紙側のヒンジ部160と前記裏表紙部114の裏表紙側のヒンジ部162との間において接続される。
前記湾曲保持部150は、表表紙部112側に連結される表表紙側連結部152と表表紙部112の外側面とを溶着するとともに、裏表紙部114に連結される裏表紙側連結部154と裏表紙部114の外側面とを溶着して、表表紙部112と裏表紙部114の間に架け渡す。
前記実施の形態によれば、前記湾曲保持部150は、表表紙部112側に連結される表表紙側連結部152と、裏表紙部114に連結される裏表紙側連結部154と、前記表表紙側連結部152と裏表紙側連結部154の間に介在する介在連結部156とを含み、前記介在連結部156は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙体を開いたときに、剛体たる表表紙側連結部152と剛体たる裏表紙側連結部154とによる張力により綴じ体の表紙に連結される端縁とともに背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
表表紙連結部152と介在連結部156との間及び裏表紙連結部154と介在連結1部56との間に表表紙側のヒンジ部160及び裏表紙側のヒンジ部162を形成されている。
次に、湾曲補助部材128を成形するために、熱可塑性樹脂シートを準備し、それにトムソン加工を施して、平面視方形状の湾曲補助部材128を打ち抜く。
そして、後に背表紙部116となる背表紙エリアの表面に背見出し紙Zを接着剤で貼着する(背見出し紙貼着ステップ)。
たとえば、図26及び27に示すように、湾曲補助部材128として熱可塑性樹脂のシート材を用いた場合は、表連設部120及び裏連設部122と表折り曲げ部124及び裏折り曲げ部126を形成するために、互いに平行な断面略V字状のV字溝120A、V字溝122A、V字溝124A、V字溝126AをV字状ヒーター(図示せず)でヒートプレス成形し、表紙材180を折り曲げ可能に成形する(V字溝成形ステップ)。
而して、表表紙部112の外表面であって表表紙側のヒンジ部160より外側において表連設部120の外端縁の近傍を固着するとともに、裏表紙部114の外表面であって裏表紙側のヒンジ部162より外側において裏連設部122の近傍を固着して、架け渡す湾曲補助部材128を備えた表紙体が形成される。
前記表表紙部112の表折り曲げ部124及び前記裏表紙部114の裏折り曲げ部126と背表紙部116との間の高さ(W1)は、前記湾曲保持部150の表表紙側のヒンジ部160と表表紙部112の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部162と裏表紙部114の内側面との間の高さ(W2)と略同じに形成されており、背表紙部116の厚さ分だけ(W2)の方が(W1)より短い。
而して、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とは、背表紙部116の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とは、背表紙部116とは反対側に向けて湾曲し且つ背表紙部116の幅より短くなるように、形成されているので、表紙体を開けてポケットシート群130を見開いたときに、ポケットシート118をフラットにすることができる。
図35は、この発明の一実施の形態であるポケットファイルの斜視図解図であり、図36は、図35図示ポケットファイルの開いた状態における斜視図解図である。図37は、図35図示ポケットファイルの閉じた状態における縦断面図解図である。
ファイル310は、ポリプロピレン等の合成樹脂シートからなる表表紙部312と、裏表紙部314と、前記表表紙部312と裏表紙部314との間に連設された背表紙部316とを有する表紙体と、綴じシートたるポケットシート318を多数重ね合わせ、背表紙部316に連結される端縁において連結された綴じ体たるポケットシート群330を固着し、綴じ体たるポケットシート群330の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群330とを備えている。
ファイル310は、表表紙部312と裏表紙部314との間の背表紙部316の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備えるとともに、前記表表紙部312と裏表紙部314との間に連設された背表紙部316の内側に綴じ体たるポケットシート群330の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート318がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備える。
表表紙部312及び裏表紙部314は、表表紙部312及び裏表紙部314の高さ方向において上端から下端に亘って連続する直線状の表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326と直線状の表連設部320及び裏連設部322とを介して、表紙体を閉じたときに、ほぼ直角に交差するように、背表紙部316に連設されている。
前記ポケットシート318は、表表紙部312と裏表紙部314との間において背表紙部316の内側に固着された部位から、少なくとも表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326より上の部位(表紙体を閉じたときにおける)の間において、柔軟に形成されている。
ポケットシート318は、直線状の外側端縁332と、直線状の底縁334と、底縁334とは反対側の上端縁に形成された開口縁336とを備え、前記直線状の外側端縁332とは反対側の内側端縁338において、背表紙部316の内表面に連結されている。
前記ポケットシート318は、書類等の被綴じ物Sを収容するためのポケット部340を備え、ポケット部340の内部に、前記表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326より上の部位(表紙体を閉じたときにおける)より、背表紙部316に固着された部位から離れる方向にのびる台紙342を嵌挿されている。
前記ポケットシート群330は、その連結される連結端縁において、表表紙部312及び裏表紙部314に連設された湾曲保持部350により連結される。
前記湾曲保持部350は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の板体からなり、表紙体を開いたときに、綴じ体たるポケットシート群330の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群330の端縁を、綴じシートたるポケットシート318がのびる側に向けて、すなわち背表紙部316より離れる方向に、湾曲させるように構成する。
前記湾曲保持部350は、表紙体の背表紙部316の背幅より短い幅において、ポケットシート群330の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群330より適宜な間隔をおいて、表表紙側のヒンジ部360の内側近傍と裏表紙側のヒンジ部362の内側近傍との間において接続されている。
湾曲保持部350は、表表紙部312側に連設される表表紙側連結部352と、裏表紙部314に連設される裏表紙側連結部354と、前記表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354との間に介在する介在連結部356とを含み、前記介在連結部356は、ポケットシート群330の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354とによる張力により、ポケットシート群330の表紙に連結される端縁とともに背表紙部316とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
湾曲保持部350は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート318を見開いたときに、ポケットシート318の重みにより背表紙部316とは反対側に向けて、アーチ状に湾曲するように形成されている。
表表紙部312と表表紙側連結部352とは一体化された平板状に形成され、且つ裏表紙部314と裏表紙側連結部354とは一体化された平板状に形成されている。
前記湾曲保持部350は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、綴じ体たるポケットシート群330に連結される領域に貫通孔358を穿設されて、湾曲するように形成されている。
湾曲保持部350は、平面視長方形状の貫通孔358を適宜な間隔をあけて複数穿設されて、全体的に弾力性を付与している。この実施の形態においては、上の貫通孔358aと、下の貫通孔358bと、中間の貫通孔358c1、貫通孔358c2、貫通孔358c3及び貫通孔358c4との6個の貫通した孔が穿設されている。
この実施の形態においては、介在連結部356は、上端及び下端において上下一対の架橋部356a及び架橋部356bが表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354との間に架け渡されるとともに、中間の貫通孔358c1と中間の貫通孔358c3との間に架橋部356c1、架橋部356c2及び架橋部356c3が架け渡され且つ中間の貫通孔358c3と下の貫通孔358bとの間に架橋部356c4が架け渡されて、ポケットシート群330との接着領域を形成されている。
更に、上の貫通孔358a、下の貫通孔358b並びに中間の貫通孔358c1、貫通孔358c2及び貫通孔358c3と表表紙側のヒンジ部360との間に長手架橋部356eが形成され、且つ上の貫通孔358a、下の貫通孔358b並びに中間の貫通孔358c1、貫通孔358c2及び貫通孔358c3と裏表紙側のヒンジ部362との間に長手架橋部356fが形成されている。
長手架橋部356e及び長手架橋部356fは、表紙体の上端から下端に亘って連続して形成されている。
湾曲保持部350は、表表紙側連結部352と介在連結部356との間及び裏表紙側連結部354と介在連結部356との間に、上端から下端に亘ってヒンジ部360とヒンジ部362とを平行に形成されている。
前記表表紙部312の表折り曲げ部324及び前記裏表紙部314の裏折り曲げ部326と背表紙部316との間の高さは、前記湾曲保持部350の表表紙側のヒンジ部360と表表紙部312の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部362と裏表紙部314の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362とは、背表紙部316の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部312を開くとき、表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362との間の介在連結部356は、背表紙部316とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362との間の幅は、背表紙部316の幅より短くなるように形成されている。
表表紙側のヒンジ部360を挟んで連設された長手架橋部356eと表表紙側連結部352とは、荷重を加えられないときには、直交して略直角に保型されており、裏表紙側のヒンジ部362を挟んで連設された長手架橋部356fと裏表紙側連結部354とは、荷重を加えられないときには、直交して略直角に保型されている。表表紙側連結部352側又は裏表紙側連結部354側が表表紙部312又は裏表紙部314が開かれることに対応して開かれたときには、長手架橋部356eと表表紙側連結部352との間の角度が拡がり、又、長手架橋部356fと裏表紙側連結部354との間の角度が拡がるが、その角度が略120〜130度に拡大したときに、湾曲保持部350を構成する素材の弾力性による、表表紙側のヒンジ部360又は裏表紙側のヒンジ部362の両端近傍のスプリング性により、湾曲保持部350を背表紙部316より離れる方向に持ち上げる(図47B参照)。
表表紙部312及び裏表紙部314は、図36ないし図40に示すように、表表紙部312と裏表紙部314との間の背表紙部316の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に背を固める湾曲補助部が形成されている。この実施の形態においては、湾曲補助部は、独立した湾曲補助部材328として構成されている。
湾曲補助部材328は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、上端から下端に亘って連続した表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326が形成され、表表紙部312側における表折り曲げ部324より背表紙部316に至る領域及び裏表紙部314側における裏折り曲げ部326より背表紙部316に至る領域と、背表紙部316とによって、湾曲補助部材328が形成されている。
湾曲補助部材328は、表表紙部312と裏表紙部314との間に架け渡された背表紙部316の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、表折り曲げ部324を枢軸として、表表紙側連結部352が上向きに揺動し、且つ裏折り曲げ部326を枢軸として、裏表紙側連結部354が上向きに揺動し、表表紙部312と裏表紙部314とが略水平となり水平の湾曲補助部材328の背表紙部316と平行になったとき、上向きすなわち表表紙部316から離れる方向に湾曲保持部350をアーチ状にわん曲させる、湾曲補助部を構成する。
そして、表表紙部312及び裏表紙部314は、表連設部320及び裏連設部322の近傍において、高さ方向においてその上端から下端に亘って、表連設部320及び裏連設部322に平行に表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326が形成されている。
表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326は、表紙体の幅方向における幅すなわち背表紙部316の内側面との間の長さは同一に形成されている(図38図示)。
背表紙部316の表連設部320側に表連設部320を介して連設された方形状の保型部321が形成され、且つ裏連設部322側に裏連設部322を介して連設された方形状の保型部323が形成されている。
又、保型部321の表折り曲げ部324側に表折り曲げ部324を介して連設された方形状の表表紙側固着部325が形成され、且つ裏折り曲げ部326側に裏折り曲げ部326を介して連設された方形状の裏表紙側固着部327が形成されている。
湾曲補助部材328は、人が手の平に背表紙部316を置き手の指で把持して、ポケットシート318を開くことができ易いように、角張った構成を備え、把持部を構成している。
表表紙部312及び裏表紙部314は、前記背表紙部316とは反対側の自由端縁、すなわち表表紙部312の左側端縁及び裏表紙部314の右側端縁に、高さ方向における中央において、検索用凹部370が形成されている。
検索用凹部370の外側端縁とポケットシート318の外側端縁332とは、揃えられている。したがって、表紙を閉じた状態で本ファイル310を一方の手によって持った状態、特に湾曲補助部材328を把持した状態で、もう一方の手を検索用凹部370に添え、表表紙部312又は裏表紙部314とポケットシート318とをぱらぱらめくることができる。
ファイル310は、図20において示すように、検索用凹部370において、ポケットシート318の最も外側の外側端縁332に指を添えて、わずかに表表紙部312又は裏表紙部314を撓ませて、上の方にあるポケットシート318から下の方にあるポケットシート318に向けて順に巻いて上にあげることができる。
表表紙部312及び裏表紙部314は、検索用凹部370を形成された領域の外に、ポケットシート318の見開き用端縁、すなわち外側端縁332より外側に向けて突き出て、ポケットシート318に形成された見出しiを覆うための突出部372を、上下一対形成されている。
前記綴じ体たるポケットシート群330は、表紙体を開いたときに背表紙部316に連結されたポケットシート群330の端縁を背表紙部316とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
綴じシートたるポケットシート318は、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各ポケットシート318どおしが熱溶着され、ポケットシート318を開いたときに背表紙部316に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されている。
表紙体を開いたとき、すなわち、表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354とが水平面状に並置したフラット状態で且つ表表紙部312と裏表紙部314とが水平面状に並置したフラット状態のとき、表連設部320と裏連設部322との間の幅(T1)より表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362との間の幅(T2)の方が狭くなるように、表表紙側のヒンジ部360は表折り曲げ部324より内側に位置し、裏表紙側のヒンジ部362は裏連設部322より内側に位置するように形成される。
また、表紙体を閉じたとき、すなわち、表表紙部312と裏表紙部314とが平行になった状態で且つ表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354とが平行になったとき、表連設部320と裏連設部322との間の幅(T1)と表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362との間の幅(T3)とは略近い幅であるが、表連設部320と裏連設部322の内側面に表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362が固着されているので、表連設部320と裏連設部322の厚さ分だけ(T1)より(T3)の方が短い。
次に、本発明にかかる図35図示ファイル310の製法について、図41ないし図46に基づいて説明する。
まず、複数のポケットシート318を多数枚重ね合せ、その重なった内側端縁338の端面どおしを、加熱して内側端縁338よりわずかに内側に入った領域を溶融させて固着する。ポケットシート318の内側端縁338を熱溶着するには、熱板を内側端縁338に押し当てて、内側端縁338の近傍を溶着させ、内側端縁338の端面どおしを接着してポケットシート群330を形成するが、ホットメルト接着剤により接着するか超音波ホーンにより溶着してもよい。
ポケットシート群330は、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各ポケットシート318どおしが熱溶着され、ポケットシート318を開いたときに表紙に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成されている。
次に、ポケットシート群330を表紙体の湾曲保持部350に固定する方法について、図43ないし図49に基づいて説明する。
まず、原反(ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体)を準備し、それにトムソン加工を施して、表紙となる表紙材380を抜き、表表紙部312と裏表紙部314と湾曲保持部350とをあわせた大きさの表紙材380を形成する(表紙材成形ステップ)。
まず、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなる表紙材380から前記湾曲保持部350を成形するために、表表紙部312側に連結される表表紙側連結部352と、裏表紙部314に連結される裏表紙側連結部354と、前記表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354の間に介在する介在連結部356とを区画成形する。
前記介在連結部356は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354とによる張力により綴じ体たるポケットシート群330の表紙に連結される端縁とともに背表紙部316とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
湾曲保持部350は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、ポケットシート群330に連結される領域に貫通孔358を穿設されて、湾曲するように形成されているが、ポケットシート群330は、湾曲保持部350の架橋部356a、架橋部356b、架橋部356c1、架橋部356c2、架橋部356c3及び架橋部356c4の内側面に接着され、且つ表表紙側のヒンジ部360及び裏表紙側のヒンジ部362との間においてはわずかな間隔をあけて、長手架橋部356e及び356fの内側面に接着されている。
ポケットシート群330は、介在連結部356の上面に熱溶着される。
湾曲保持部350は、表表紙側連結部352と介在連結部356との間及び裏表紙側連結部354と介在連結部356との間にヒンジ部360,362を形成されている。
前記表表紙部312の表折り曲げ部324及び前記裏表紙部314の裏折り曲げ部326と背表紙部316との間の高さは、前記湾曲保持部350の表表紙側のヒンジ部360と表表紙部312の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部362と裏表紙部314の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362とは、背表紙部316の幅方向における端部近傍に位置するように構成されている。
この実施の形態においては、元々平板状である表紙材180は、折り曲げ加工を施して、表表紙側のヒンジ部360を挟んで連設された長手架橋部356eと表表紙側連結部352とは、荷重を加えられないときには、略直角に保型されており、裏表紙側のヒンジ部362を挟んで連設された長手架橋部356fと裏表紙側連結部354とは、荷重を加えられないときには、略直角に保型されるように成形する。
成形加工は、ヒンジ部360を中心にして表表紙側連結部352を介在連結部356と略直角になるまで折り曲げるとともに裏表紙側のヒンジ部362を中心にして裏表紙側連結部354を介在連結部356と略直角になるまで折り曲げる。
そして、表表紙側連結部352側又は裏表紙側連結部354側が表表紙部312又は裏表紙部314が開かれることに対応して開かれたときには、長手架橋部356eと表表紙側連結部352との間の角度が拡がり、又、長手架橋部356fと裏表紙側連結部354との間の角度が拡がるが、その角度が略120〜130度に拡大したときに、湾曲保持部350を構成する素材の弾力性による、表表紙側のヒンジ部360又は裏表紙側のヒンジ部362の両端近傍のスプリング性により、湾曲保持部350を背表紙部316より離れる方向に持ち上げるように成形される。
而して、表表紙部312を開いたとき、表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362との間の介在連結部356は、背表紙部316とは反対側に向けて湾曲し且つ背表紙部316の幅より短くなるように、形成されている。
次に、表紙材380にポケットシート群330を接着する方法について説明する。
前記湾曲保持部350は、表紙の背表紙部316の背幅より短い幅において、ポケットシート群330の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群330より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部312の表表紙側のヒンジ部160と前記裏表紙部314の裏表紙側のヒンジ部362との間において接続される。
前記湾曲保持部350は、表表紙部312側に連結される表表紙側連結部352と表表紙部312の外側面とを溶着するとともに、裏表紙部314に連結される裏表紙側連結部354と裏表紙部314の外側面とを溶着して、表表紙部312と裏表紙部314の間に架け渡す。
前記実施の形態によれば、前記湾曲保持部350は、表表紙部312側に連結される表表紙側連結部352と、裏表紙部314に連結される裏表紙側連結部354と、前記表表紙側連結部352と裏表紙側連結部354の間に介在する介在連結部356とを含み、前記介在連結部356は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙体を開いたときに、剛体たる表表紙側連結部352と剛体たる裏表紙側連結部354とによる張力により綴じ体の表紙に連結される端縁とともに背表紙部316とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
表表紙連結部352と介在連結部356との間及び裏表紙連結部354と介在連結部356との間に表表紙側のヒンジ部360及び裏表紙側のヒンジ部362を形成されている。
次に、湾曲補助部材328を成形するために、熱可塑性樹脂シートを準備し、それにトムソン加工を施して、平面視方形状の湾曲補助部材328を打ち抜く。
そして、後に背表紙部316となる背表紙エリアの表面に背見出し紙Zを接着剤で貼着する(背見出し紙貼着ステップ)。
たとえば、図48及び49に示すように、湾曲補助部材328として熱可塑性樹脂のシート材を用いた場合は、表連設部320及び裏連設部322と表折り曲げ部324及び裏折り曲げ部326を形成するために、互いに平行な断面略V字状のV字溝320A、V字溝322A、V字溝324A、V字溝326AをV字状ヒーター(図示せず)でヒートプレス成形し、表紙材380を折り曲げ可能に成形する(V字溝成形ステップ)。
次に、表表紙側のヒンジ部360を挟んで連設された長手架橋部356eと表表紙側連結部352とを直交する略直角に保型し、且つ裏表紙側のヒンジ部362を挟んで連設された長手架橋部356fと裏表紙側連結部354とを直交する略直角に保型した状態において、湾曲補助部材328の保型部321と保型部323とを背表紙部316に直交するように保型して、表表紙側固着部325と表表紙側連結部352とを接着するとともに裏表紙側固着部327と裏表紙側連結部354とを接着する。
而して、表表紙部312の外表面であって表表紙側のヒンジ部360より外側において表連設部320の外端縁の近傍を固着するとともに、裏表紙部314の外表面であって裏表紙側のヒンジ部362より外側において裏連設部322の近傍を固着して、架け渡す湾曲補助部材328を備えた表紙体が形成される。
前記表表紙部312の表折り曲げ部324及び前記裏表紙部314の裏折り曲げ部326と背表紙部316との間の高さ(W1)は、前記湾曲保持部350の表表紙側のヒンジ部360と表表紙部312の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部362と裏表紙部314の内側面との間の高さ(W2)と略同じに形成されており、背表紙部316の厚さ分だけ(W2)の方が(W1)より短い。
而して、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362とは、背表紙部316の幅方向における端部近傍に位置し、表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部360と裏表紙側のヒンジ部362とは、背表紙部316とは反対側に向けて湾曲し且つ背表紙部316の幅より短くなるように、形成されているので、表紙体を開けてポケットシート群330を見開いたときに、ポケットシート318をフラットにすることができる。
この発明は、前記実施の形態に限られず、この発明の思想に基づき種々変更することができる。
図1図示ポケットファイルは、図50ないし図52に示すように変形することができる。
ファイル410は、前記表表紙部12と裏表紙部14との間に連設された背表紙部16の内側において、綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備えるとともに、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備える。
表表紙部12及び裏表紙部14は、図50ないし図52に示すように、背表紙部16との表連設部20及び裏連設部22の近傍において、上端から下端に亘って連続した表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26が形成され、表表紙部12における表折り曲げ部24より背表紙部16に至る領域及び裏表紙部14における裏折り曲げ部26より背表紙部16に至る領域と、背表紙部16とによって、把持部28が形成されている。
把持部28は、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、表折り曲げ部24を枢軸として、表表紙側連結部452が上向きに揺動し、且つ裏折り曲げ部26を枢軸として、裏表紙側連結部454が上向きに揺動し、表表紙部12と裏表紙部14とが略水平となり水平の背表紙部16と平行になったとき、上向きすなわち背表紙部16から離れる方向に湾曲保持部たる連結体450をアーチ状にわん曲させる湾曲補助部を構成する。
そして、表表紙部12及び裏表紙部14は、表連設部20及び裏連設部22の近傍において、高さ方向においてその上端から下端に亘って、表連設部20及び裏連設部22に平行に表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26とが形成されている。
表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26は、表紙の幅方向における幅すなわち背表紙部16の内側面との間の長さは同一に形成されている(図52図示)。
前記台紙42は、前記表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26の近傍には存在しないように設けられている。
前記ポケットシート群30は、連結される端縁と、表表紙部12及び裏表紙部14を連結する連結体450により、連結される。
前記連結体450は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の平面視略方形状の板体からなり、綴じ体たるポケットシート群30の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を構成する。
前記連結体450は、表紙体の背表紙部16の背幅より短い幅において、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群30より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部12の折り曲げ部24と前記裏表紙部14の折り曲げ部26との近傍において接続されている。
前記連結体450は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部452と、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部454と、前記表表紙側連結部452と裏表紙側連結部454の間に介在する介在連結部456とを含み、前記介在連結部456は、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部452と裏表紙側連結部454とによる張力により、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁とともに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
介在連結部456は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート18を見開き状態にしたときにポケットシート18の重みにより綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて、すなわち背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
前記連結体450の介在連結部456は、綴じ体に連結される領域にヒンジ溝458を穿設されて、湾曲するように形成されている。
連結体450の介在連結部456は、背表紙部16側にヒンジ溝458を適宜な間隔をあけて複数穿設されて、全体的に弾力性を付与している。この実施の形態においては、表側ヒンジ溝458aと裏側ヒンジ溝458bと中央のヒンジ溝458cとの3条の細い溝が穿設されている。
このように、連結体450は、その上端から下端に亘って適宜な間隔をおいて平行に柔軟性を付与するためのヒンジ溝458を穿設して、ポケットシート18を開いたときに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている点において、図1図示実施の形態とは異なる。
連結体450は、表表紙側連結部452と介在連結部456との間及び裏表紙側連結部454と介在連結部456との間に、上端から下端に亘って連続した表表紙側ヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62を平行に形成されている。
そして、介在連結部456は、表表紙側のヒンジ部60の近傍に介在連結部456の上端から下端に亘って連続して長手架橋部456eが形成され、且つ裏表紙側のヒンジ部62の近傍に介在連結部456の上端から下端に亘って連続して長手架橋部456fが形成されている。
前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さは、前記連結体450の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部12を開いたとき、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の介在連結部456は、背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅は、背表紙部16の幅より短くなるように形成されている。
図21図示ポケットファイルは、図53ないし図55に示すように変更することができる。
ファイル510は、表表紙部112と裏表紙部114との間の背表紙部116の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備えるとともに、前記表表紙部112と裏表紙部114との間に連設された背表紙部116の内側に綴じ体たるポケットシート群130の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート118がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備える。この変形例においては、湾曲補助部は、独立した湾曲補助部材128として構成されていることは、図21図示ポケットファイルと同様である。
前記湾曲保持部550は、表紙体の背表紙部116の背幅より短い幅において、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群130より適宜な間隔をおいて、表表紙側のヒンジ部160の外側近傍と裏表紙側のヒンジ部162の外側近傍との間において接続されている。
湾曲保持部550は、表表紙部112側に連設される表表紙側連結部552と、裏表紙部114に連設される裏表紙側連結部554と、前記表表紙側連結部552と裏表紙側連結部554との間に介在する介在連結部556とを含み、前記介在連結部556は、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部552と裏表紙側連結部554とによる張力により、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁とともに背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
湾曲保持部550は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート118を見開いたときに、ポケットシート118の重みにより綴じシートたるポケットシート118がのびる側に向けて、すなわち背表紙部116とは反対側に向けて、アーチ状に湾曲するように形成されている。
前記湾曲保持部550の介在連結部556は、平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、綴じ体たるポケットシート群130に連結される領域にヒンジ溝558を穿設されて、湾曲するように形成されている。
湾曲保持部550の介在連結部556は、背表紙部116側にヒンジ溝558を適宜な間隔をあけて複数穿設されて、全体的に弾力性を付与している。この実施の形態においては、表側ヒンジ溝558aと、裏側ヒンジ溝558bと、中間のヒンジ溝558cの3条の細い溝が穿設されている。
このように、湾曲保持部550は、その上端から下端に亘って適宜な間隔をおいて平行に柔軟性を付与するためのヒンジ溝558を穿設して、ポケットシート118を開いたときに背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている点において、図21図示実施の形態とは異なる。
湾曲保持部550は、表表紙側連結部552と介在連結部556との間及び裏表紙側連結部554と介在連結部556との間に、上端から下端に亘って表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とを平行に形成されている。
そして、介在連結部556は、表表紙側のヒンジ部160の近傍に介在連結部556の上端から下端に亘って連続して長手架橋部556eが形成され、且つ裏表紙側のヒンジ部162の近傍に介在連結部556の上端から下端に亘って連続して長手架橋部556fが形成されている。
前記表表紙部112の表折り曲げ部124及び前記裏表紙部114の裏折り曲げ部126と背表紙部116との間の高さは、前記湾曲保持部550の表表紙側のヒンジ部160と表表紙部112の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部162と裏表紙部114の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とは、背表紙部116の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部112を開くとき、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の介在連結部556は、背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の幅は、背表紙部116の幅より短くなるように形成されている。
また、図1図示ポケットファイルは、図56ないし図58に示すように変更することができる。
ファイル610は、前記表表紙部12と裏表紙部14との間に連設された背表紙部16の内側において、綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備えるとともに、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備える。
表表紙部12及び裏表紙部14は、図56ないし図58に示すように、背表紙部16との表連設部20及び裏連設部22の近傍において、上端から下端に亘って連続した表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26が形成され、表表紙部12における表折り曲げ部24より背表紙部16に至る領域及び裏表紙部14における裏折り曲げ部26より背表紙部16に至る領域と、背表紙部16とによって、把持部28が形成されている。
把持部28は、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、表折り曲げ部24を枢軸として、表表紙側連結部652が上向きに揺動し、且つ裏折り曲げ部26を枢軸として、裏表紙側連結部654が上向きに揺動し、表表紙部12と裏表紙部14とが略水平となり水平の背表紙部16と平行になったとき、綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて、すなわち背表紙部16から離れる方向に湾曲保持部たる連結体650をアーチ状にわん曲させる湾曲補助部を構成する。
そして、表表紙部12及び裏表紙部14は、表連設部20及び裏連設部22の近傍において、高さ方向においてその上端から下端に亘って、表連設部20及び裏連設部22に平行に表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26とが形成されている。
表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26は、表紙の幅方向における幅すなわち背表紙部16の内側面との間の長さは同一に形成されている(図57A図示)。
前記台紙42は、前記表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26の近傍には存在しないように設けられている。
前記ポケットシート群30は、連結される端縁と、表表紙部12及び裏表紙部14を連結する連結体650により、連結される。
前記連結体650は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の平面視略方形状の板体からなり、綴じ体たるポケットシート群30の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を構成する。
前記連結体650は、表紙体の背表紙部16の背幅より短い幅において、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群30より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部12の折り曲げ部24と前記裏表紙部14の折り曲げ部26との近傍において接続されている。
前記連結体650は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部652と、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部654と、前記表表紙側連結部652と裏表紙側連結部654の間に介在する介在連結部656とを含み、前記介在連結部656は、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部652と裏表紙側連結部654とによる張力により、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁とともに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
連結体650の介在連結部656は、表表紙側連結部652及び裏表紙側連結部654部分よりその厚みを薄くして、柔軟性を付与して、ポケットシート18を開いたときにポケットシート18の重みにより綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて、すなわち背表紙部16とは反対側に向けて、アーチ状に湾曲するように形成されている。
この実施の形態においては、連結体650を構成する、全体的に厚みが均一なポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体の介在連結部656を構成する領域に熱プレス加工による塑性変形を施して、その厚みを薄くすることにより、柔軟性を付与している。
連結体650は、表表紙側連結部652と介在連結部656との間及び裏表紙側連結部654と介在連結部656との間に、上端から下端に亘って連続したヒンジ部60とヒンジ部62を平行に形成されている。
そして、介在連結部656は、表表紙側のヒンジ部60の近傍に介在連結部656の上端から下端に亘って連続して長手架橋部656eが形成され、且つ裏表紙側のヒンジ部62の近傍に介在連結部656の上端から下端に亘って連続して長手架橋部656fが形成されている。
この実施の形態においては、長手架橋部656e及び長手架橋部656fの部分は、表表紙側連結部652及び裏表紙側連結部654と略同じ厚みを備え、長手架橋部656eと長手架橋部656fとの間が前記したようにその厚みを薄くしている。
前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さは、前記連結体650の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部12を開いたとき、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の介在連結部656は、背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅は、背表紙部16の幅より短くなるように形成されている。
図21図示ポケットファイルは、図59ないし図61に示すように変更することができる。
ファイル710は、表表紙部112と裏表紙部114との間の背表紙部116の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備えるとともに、前記表表紙部112と裏表紙部114との間に連設された背表紙部116の内側に綴じ体たるポケットシート群130の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート118がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備える。この変形例においては、湾曲補助部は、独立した湾曲補助部材128として構成されていることは、図21図示ポケットファイルと同様である。
前記湾曲保持部750は、表紙体の背表紙部116の背幅より短い幅において、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群130より適宜な間隔をおいて、表表紙側のヒンジ部160の内側近傍と裏表紙側のヒンジ部162の内側近傍との間において接続されている。
湾曲保持部750は、表表紙部112側に連設される表表紙側連結部752と、裏表紙部114に連結される裏表紙側連結部754と、前記表表紙側連結部752と裏表紙側連結部754との間に介在する介在連結部756とを含み、前記介在連結部756は、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部752と裏表紙側連結部754とによる張力により、ポケットシート群130の表紙に連結される端縁とともに背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
湾曲保持部750は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート118を見開いたときに、ポケットシート118の重みにより背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
前記湾曲保持部750は、全体的に厚みが均一な平面視方形状のポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体からなり、綴じ体たるポケットシート群130に連結される領域の厚みを薄くして柔軟性を付与して、湾曲するように形成されている。
この実施の形態においては、湾曲保持部750を構成する、全体的に厚みが均一なポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体の介在連結部756を構成する領域に熱プレス加工による塑性変形を施して、その厚みを薄くして、柔軟性を付与している。
而して、湾曲保持部750は、ポケットシート118を開いたときにポケットシート118の重みにより綴じシートたるポケットシート118がのびる側に向けて、すなわち背表紙部116とは反対側に向けて、アーチ状に湾曲するように形成されている。
湾曲保持部750は、表表紙側連結部752と介在連結部756との間及び裏表紙側連結部754と介在連結部756との間に、上端から下端に亘ってヒンジ部160とヒンジ部162とを平行に形成されている。
そして、介在連結部756は、表表紙側のヒンジ部160の近傍に介在連結部756の上端から下端に亘って連続して長手架橋部756eが形成され、且つ裏表紙側のヒンジ部162の近傍に介在連結部756の上端から下端に亘って連続して長手架橋部756fが形成されている。
この実施の形態においては、長手架橋部756e及び長手架橋部756fの部分は、表表紙側連結部752及び裏表紙側連結部754と略同じ厚みを備え、長手架橋部756eと長手架橋部756fとの間が前記したようにその厚みを薄くしている。
前記表表紙部112の表折り曲げ部124及び前記裏表紙部114の裏折り曲げ部126と背表紙部116との間の高さは、前記湾曲保持部750の表表紙側のヒンジ部160と表表紙部112の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部162と裏表紙部114の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162とは、背表紙部116の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部112を開くとき、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の介在連結部756は、背表紙部116とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部160と裏表紙側のヒンジ部162との間の幅は、背表紙部116の幅より短くなるように形成されている。
図1図示ポケットファイルは、図62ないし図64に示すように変更することができる。
ファイル810は、前記表表紙部12と裏表紙部14との間に連設された背表紙部16の内側において、綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を備えるとともに、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に表紙体の背を固める湾曲補助部を備える。
表表紙部12及び裏表紙部14は、図62ないし図64に示すように、背表紙部16との表連設部20及び裏連設部22の近傍において、上端から下端に亘って連続した表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26が形成され、表表紙部12における表折り曲げ部24より背表紙部16に至る領域及び裏表紙部14における裏折り曲げ部26より背表紙部16に至る領域と、背表紙部16とによって、把持部28が形成されている。
把持部28は、表表紙部12と裏表紙部14との間の背表紙部16の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、表折り曲げ部24を枢軸として、表表紙側連結部852が上向きに揺動し、且つ裏折り曲げ部26を枢軸として、裏表紙側連結部854が上向きに揺動し、表表紙部12と裏表紙部14とが略水平となり水平の背表紙部16と平行になったとき、綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて、すなわち背表紙部16から離れる方向に湾曲保持部たる連結体850をアーチ状にわん曲させる湾曲補助部を構成する。
そして、表表紙部12及び裏表紙部14は、表連設部20及び裏連設部22の近傍において、高さ方向においてその上端から下端に亘って、表連設部20及び裏連設部22に平行に表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26とが形成されている。
表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26は、表紙の幅方向における幅すなわち背表紙部16の内側面との間の長さは同一に形成されている(図63図示)。
前記台紙42は、前記表折り曲げ部24及び裏折り曲げ部26の近傍には存在しないように設けられている。
前記ポケットシート群30は、連結される端縁と、表表紙部12及び裏表紙部14を連結する連結体850により、連結される。
前記連結体850は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の平面視略方形状の板体からなり、綴じ体たるポケットシート群30の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群30の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部を構成する。
前記連結体850は、表紙体の背表紙部16の背幅より短い幅において、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向においてポケットシート群30より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部12の折り曲げ部24と前記裏表紙部14の折り曲げ部26との近傍において接続されている。
前記連結体850は、表表紙部12側に連結される表表紙側連結部852と、裏表紙部14に連結される裏表紙側連結部854と、前記表表紙側連結部852と裏表紙側連結部854の間に介在する介在連結部856とを含み、前記介在連結部856は、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁に連結され、表紙を開いたときに、表表紙側連結部852と裏表紙側連結部854とによる張力により、ポケットシート群30の表紙に連結される端縁とともに背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されている。
介在連結部856は、比較的柔軟性に富んでおり、ポケットシート18を見開き状態にしたときにポケットシート18の重みにより綴じシートたるポケットシート18がのびる側に向けて、すなわち背表紙部16とは反対側に向けて、アーチ状に湾曲するように形成されている。
前記連結体850は、綴じ体に連結される領域に貫通孔858を穿設されて、湾曲するように形成されている。
連結体850は、平面視長方形状の貫通孔858を適宜な間隔をあけて複数穿設されて、全体的に弾力性を付与している。この実施の形態においては、上の貫通孔858aと下の貫通孔858bと中間の貫通孔858c1,858c2及び858c3との5個の貫通した孔が穿設されている。
この実施の形態においては、介在連結部856は、上端及び下端において上下一対の架橋部856a及び架橋部856bが表表紙側連結部852と裏表紙側連結部854との間に架け渡されるとともに、上の貫通孔858aと中間の貫通孔858c1との間に架橋部856c1が架け渡され且つ中間の貫通孔858c3と下の貫通孔858bとの間に架橋部856c4が架け渡されて、ポケットシート群30との接着領域を形成されている。更に、中間の貫通孔858c1と中間の貫通孔858c2との間に架橋部856c2が架け渡され、中間の貫通孔858c2と中間の貫通孔858c3との間に架橋部856c3が架け渡されて、ポケットシート群30との接着領域を形成されている。
更に、上の貫通孔858a、下の貫通孔858b、中間の貫通孔858c1、858c2及び858c3と表表紙側のヒンジ部60との間に長手架橋部856eが形成され、且つ上の貫通孔858a、下の貫通孔858b、中間の貫通孔858c1、858c2及び858c3と裏表紙側のヒンジ部62との間に長手架橋部856fが形成されている。
連結体850は、表表紙側連結部852と介在連結部856との間及び裏表紙側連結部854と介在連結部856との間に、上端から下端に亘って連続したヒンジ部60とヒンジ部62を平行に形成されている。
前記表表紙部12の表折り曲げ部24及び前記裏表紙部14の裏折り曲げ部26と背表紙部16との間の高さは、前記連結体850の表表紙側のヒンジ部60と表表紙部12の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部62と裏表紙部14の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、表紙を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62とは、背表紙部16の幅方向における端部近傍に位置するように形成されている。
そして、表表紙部12を開いたとき、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の介在連結部856は、背表紙部16とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部60と裏表紙側のヒンジ部62との間の幅は、背表紙部16の幅より短くなるように形成されている。
表表紙側のヒンジ部60を挟んで連設された表表紙側連結部852と介在連結部856とは、荷重を加えられないときには、直交して略直角に保型されており、裏表紙側のヒンジ部62を挟んで連設された裏表紙側連結部854と介在連結部856とは、荷重を加えられないときには、直交して略直角に保型されている。表表紙側連結部852側又は裏表紙側連結部854側が表表紙部12又は裏表紙部14が開かれることに対応して開かれたときには、介在連結部856と表表紙側連結部852との間の角度が拡がり、又、介在連結部856と裏表紙側連結部854との間の角度が拡がるが、その角度が略120〜130度に拡大したときに、連結部850を構成する素材の弾力性による、表表紙側のヒンジ部60又は裏表紙側のヒンジ部62の両端近傍のスプリング性により、連結部850を背表紙部16より離れる方向に持ち上げる。
この発明の一実施の形態であるポケットファイルの斜視図解図である。 図1図示ポケットファイルの開いた状態における斜視図解図である。 図1図示ポケットファイルの閉じた状態における縦断面図解図である。 図1図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 図1図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図1図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図1図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図1図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図1図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図1図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群の準 備状態を示す図である。 図1図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と連 結体との連結方法を示す図である。 図1図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と連 結体との連結方法を示す図である 表紙体と連結体との固着方法を示す横断面図解図である。 図1図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図1図示ファイルの作用を示す横断面図解図である。 図1図示ファイルの変形例の図解図であり、表紙を閉じた状態を示す横断 面図解図である。 図1図示ファイルの変形例の図解図であり、表紙を開いた状態を示す横断 面図解図である。 図1図示ファイルの変形例の図解図であり、表紙を閉じた状態を示す横断 面図解図である。 図1図示ファイルの変形例の図解図であり、表紙を開いた状態を示す横断 面図解図である。 この発明にかかるファイルの使用方法を示す斜視図解図である。 この発明の一実施の形態であるポケットファイルの斜視図解図である。 図21図示ポケットファイルの開いた状態における斜視図解図である。 図21図示ポケットファイルの閉じた状態における縦断面図解図である。 図21図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 図21図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図21図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図21図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図21図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図21図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図21図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図21図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図21図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 表紙と湾曲補助部材との固着方法を示す横断面図解図である。 図21図示ファイルの作用を示す横断面図解図である。 この発明の一実施の形態であるポケットファイルの斜視図解図である。 図35図示ポケットファイルの開いた状態における斜視図解図である。 図35図示ポケットファイルの閉じた状態における縦断面図解図である。 図35図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 図35図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図35図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図35図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 図35図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図35図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図35図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図35図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 図35図示ファイルの製法を示す断面図解図であり、ポケットシート群と湾曲保持部との連結方法を示す図である。 湾曲保持部の形成を示す横断面図解図である。 湾曲保持部の作用を示す横断面図解図である。 表紙と湾曲補助部材との固着方法を示す横断面図解図である。 図35図示ファイルの作用を示す横断面図解図である。 図1図示ポケットファイルの変形例たるポケットファイルの斜視図解図である。 図50図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 湾曲保持部の作動状態を示す湾曲保持部近傍の底面図解図である。 図50図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図21図示ポケットファイルの変形例たるポケットファイルの斜視図解図である。 図53図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 湾曲保持部の作動状態を示す湾曲保持部近傍の底面図解図である。 図53図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図1図示ポケットファイルの変形例たるポケットファイルの斜視図解図である。 図56図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 湾曲保持部の作動状態を示す湾曲保持部近傍の底面図解図である。 図56図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図21図示ポケットファイルの変形例たるポケットファイルの斜視図解図である。 図59図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 湾曲保持部の作動状態を示す湾曲保持部近傍の底面図解図である。 図59図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図35図示ポケットファイルの変形例たるポケットファイルの斜視図解図である。 図62図示ポケットファイルの閉じた状態における横断面図解図である。 図62図示ポケットファイルの開いた状態における横断面図解図である。 図62図示ファイルの製法を示す斜視図解図である。 この発明にかかるファイルの説明図である。
符号の説明
10,410,610,810 ファイル
12 表表紙部
14 裏表紙部
16 背表紙部
18 ポケットシート
20 表連設部
20A,22A,24A,26A V字溝
22 裏連設部
24 表折り曲げ部
26 裏折り曲げ部
28 把持部
30 ポケットシート群
32 外側端縁
34 底縁
36 開口縁
38 内側端縁
40 ポケット部
42 台紙
50,450,650,850 連結体
52,452,652,852 表表紙側連結部
54,454,654,854 裏表紙側連結部
56,456,656,856 介在連結部
56a,56b,56c,56d 架橋部
56e,456e,656e,856e 長手架橋部
56f,456f,656f,856f 長手架橋部
58,858 貫通孔
58a,858a 上の貫通孔
58b,858b 下の貫通孔
58c 中間の貫通孔
60 表表紙側のヒンジ部
62 裏表紙側のヒンジ部
70 検索用凹部
72 突出部
80 表紙材
458 ヒンジ溝
458a 表側ヒンジ溝
458b 裏側ヒンジ溝
458c 中間のヒンジ溝
856a 架橋部
856b 架橋部
856c1 架橋部
856c2 架橋部
856c3 架橋部
856c4 架橋部
858c1 中間の貫通孔
858c2 中間の貫通孔
858c3 中間の貫通孔
110,310,510,710 ファイル
112,312 表表紙部
114,314 裏表紙部
116,316 背表紙部
118,318 ポケットシート
120,320 表連設部
120A,122A,124A,126A,320A,322A,324A,326A V字溝
121,123,321,323 保型部
122,322 裏連設部
124,324 表折り曲げ部
125,325 表表紙側固着部
126,326 裏折り曲げ部
127,327 裏表紙側固着部
128,328 湾曲補助部材
130,330 ポケットシート群
132,332 外側端縁
134,334 底縁
136,336 開口縁
138,338 内側端縁
140,340 ポケット部
142,342 台紙
150,350,550,750 湾曲保持部
152,352,552,752 表表紙側連結部
154,354,554,754 裏表紙側連結部
156,356,556,756 介在連結部
156a,356a 架橋部
156b,356b 架橋部
156c1,356c1 架橋部
156c2,356c2 架橋部
156c3,356c3 架橋部
156c4,356c4 架橋部
156c5 架橋部
156e,356e,556e,756e 長手架橋部
156f,356f,556f,756f 長手架橋部
158,358 貫通孔
158a,358a 上の貫通孔
158b,358b 下の貫通孔
158c1,358c1 中間の貫通孔
158c2,358c2 中間の貫通孔
158c3,358c3 中間の貫通孔
158c4,358c4 中間の貫通孔
160,360 表表紙側のヒンジ部
162,362 裏表紙側のヒンジ部
170,370 検索用凹部
172,372 突出部
180,380 表紙材
558 ヒンジ溝
558a 表側ヒンジ溝
558b 裏側ヒンジ溝
558c 中間のヒンジ溝
i 見出し
S 被綴じ物
Z 背見出し紙

Claims (13)

  1. 綴じシートを多数重ね合わせられた綴じ体と、
    綴じ体たるポケットシート群の連結端縁において溶着されて連結された綴じ体たるポケットシート群の端縁を、表紙を開いたときに綴じシートたるポケットシートがのびる側に向けて湾曲させる湾曲保持部と、
    表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部の表表紙側領域及び裏表紙側領域により、適宜な形状に背を固める湾曲補助部とを備え、
    綴じ体は、背表紙部の内側より表表紙部及び裏表紙部がのびる方向に向けて弓状に湾曲してのびるように、湾曲保持部に連設され、
    湾曲保持部は、背表紙部の背幅より短い幅において綴じ体の連設された端縁を湾曲可能にするように、その外側において湾曲補助部の内側に接続された、ファイル。
  2. 綴じ体は、綴じシートを多数重ね合わせ、表紙に連結される端縁において連結され、
    湾曲保持部は、綴じシートを表表紙部と裏表紙部との間において連結された表紙体により構成され、
    表紙体は、表表紙側と裏表紙側においてヒンジ部を形成され、
    前記綴じ体は、表紙体を開いたときに、表紙体に連結された綴じ体たるポケットシート群の端縁を綴じシートののびる側に向けて湾曲するように形成され、
    前記湾曲補助部は、背表紙部の背幅より短い幅において表紙に連結される綴じ体の端縁を湾曲可能にするように、幅方向において綴じ体より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部のヒンジ部と前記裏表紙部のヒンジ部との外側において接続された、請求項1に記載のファイル。
  3. 前記湾曲保持部は、表表紙部に連設される表表紙側ヒンジ部と、裏表紙部に連設される裏表紙側ヒンジ部と、前記表表紙側ヒンジ部と裏表紙側ヒンジ部の間に介在する介在連結部とを含み、
    前記介在連結部は、表紙体を開いたときに、綴じ体の重みにより表紙に連結される綴じ体の端縁とともに綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成された、請求項2に記載のファイル。
  4. 前記湾曲保持部は、表表紙部に連結される表表紙側ヒンジ部と、裏表紙部に連結される裏表紙側ヒンジ部と、前記表表紙側ヒンジ部と裏表紙側ヒンジ部の間に介在する介在連結部とを含み、
    表表紙側ヒンジ部に続く表表紙側領域と裏表紙側ヒンジ部に続く裏表紙側領域とは、荷重をかけられないときには介在連結部に略直交し、表紙を開くときには、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部の近傍のスプリング性により介在連結部を綴じシートののびる方向に持ち上げるように形成された、請求項1ないし3のいずれかに記載のファイル。
  5. 前記湾曲補助部の折り曲げ部と背表紙部との間の高さは、前記湾曲保持部の表表紙側のヒンジ部と湾曲補助部の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部と湾曲補助部の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、
    表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部とは、背表紙部の幅方向における端部近傍に位置し、
    表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の介在連結部は、背表紙部とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の幅は、背表紙部の幅より短くなるように形成された、請求項2ないし4に記載のファイル。
  6. 湾曲保持部の介在連結部は、合成樹脂板体に熱プレス加工により塑性変形をさせて、その厚みを薄くして柔軟性を付与されてなる、請求項1ないし5のいずれかに記載のファイル。
  7. 綴じ体は、綴じシートを多数重ね合わせ、表紙に連結される端縁において連結され、
    湾曲保持部は、前記綴じ体の連結された端縁と表紙とを連結する連結体により構成され、
    表紙体は、表表紙部と、裏表紙部と,前記表表紙部と裏表紙部との間の背表紙部とを有し、表表紙部と裏表紙部に背表紙部と適宜な間隔をおいて形成された折り曲げ部を形成され、且つ綴じシートを前記連結体を介して連結され、折り曲げ部と背表紙部との間及び背表紙部により湾曲補助部を構成され、
    前記綴じ体は、表紙体を開いたときに表紙に連結された綴じ体の端縁を綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成され、
    前記湾曲保持部は、表紙体の背表紙部の背幅より、短い幅において綴じ体の表紙に連結される端縁を湾曲可能にするように、幅方向において綴じ体より適宜な間隔をおいて、前記表表紙部の折り曲げ部と前記裏表紙部の折り曲げ部との近傍において接続された、請求項1に記載のファイル。
  8. 前記連結体は、表表紙部側に連結される表表紙側連結部と、裏表紙部側に連結される裏表紙側連結部と、前記表表紙側連結部と裏表紙側連結部の間に介在する介在連結部とを含み、
    前記介在連結部は、綴じ体の表紙に連結される端縁を連結され、表紙体を開いたときに、表表紙側連結部と裏表紙側連結部とによる張力により綴じ体の表紙に連結される端縁とともに綴じシートののびる方向に向けて湾曲するように形成され、
    表表紙側連結部と介在連結部との間及び裏表紙側連結部と介在連結部との間にヒンジ部を形成された、請求項7に記載のファイル。
  9. 前記連結体は、表表紙部側に連結される表表紙側連結部と、裏表紙部側に連結される裏表紙側連結部と、前記表表紙側連結部と裏表紙側連結部の間に介在する介在連結部とを含み、
    表表紙側連結部と介在連結部との間及び裏表紙側連結部と介在連結部との間に、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部を形成され、
    表表紙側ヒンジ部に続く表表紙側連結部と裏表紙側ヒンジ部に続く裏表紙側連結部とは、荷重をかけられないときには介在連結部に略直交し、表紙を開くときには、表表紙側ヒンジ部及び裏表紙側ヒンジ部の近傍のスプリング性により介在連結部を綴じシートののびる方向に持ち上げるように形成された、請求項7又は8に記載のファイル。
  10. 前記表表紙部の折り曲げ部及び前記裏表紙部の折り曲げ部と背表紙部との間の高さは、前記連結体の表表紙側のヒンジ部と表表紙部の内側面との間及び裏表紙側のヒンジ部と裏表紙部の内側面との間の高さと略同じか又は短く形成され、
    表紙体を閉じたとき,表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部とは、背表紙部の幅方向における端部近傍に位置し、
    表紙体を開いたとき、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の介在連結部は、背表紙部とは反対側に向けて湾曲するように形成されるとともに、表表紙側のヒンジ部と裏表紙側のヒンジ部との間の幅は、背表紙部の幅より短くなるように形成された、請求項7ないし9のいずれかに記載のファイル。
  11. 連結体の介在連結部は、合成樹脂板体に熱プレス加工により塑性変形をさせて、その厚みを薄くして柔軟性を付与されてなる、請求項7ないし10のいずれかに記載のファイル。
  12. 綴じシートは、熱可塑性樹脂シートを合わせたポケットを備え、その表紙に連結される端縁において各綴じシートどおしが熱溶着され、綴じシートを開いたときに表紙に連結される端縁が内方に向けて湾曲するように形成された、請求項1ないし11のいずれかに記載のファイル。
  13. 前記連結体は、熱可塑性合成樹脂からなる剛体の板体からなり、綴じ体に連結される領域に貫通孔を穿設されて、湾曲するように形成された、請求項1ないし12のいずれかに記載のファイル。
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