JP6143720B2 - ファイル用のポケット - Google Patents

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Description

この発明は、ファイル用のポケットに関し、特に例えば、多数枚がクリアブックやカードアルバム等のファイルの背表紙部の内側に溶着されるファイル用のポケットに関する。
従来から、クリアブックやカードアルバムなどのファイル用のポケットについて、多数枚を重ね合わせ、その中央部を溶解し、ファイルの背表紙部の内側に溶着するものが知られている。しかしながら、このような構造のファイルは、見開きがフラットにならないという問題があった。この問題を解決するファイルとして、特開平6−239056号公報(以下、「特許文献1」という)や実願平7‐11434号公報(以下、「特許文献2」という)には、ポケット一枚一枚を背表紙部に固着することにより、見開きがフラットになる構造が開示されている。
また、特開2009−78532号公報(以下、「特許文献3」という)には、ファイルを見開く際、背表紙部に固着される多数枚のポケットの端縁を弓状に湾曲させることにより、見開きがフラットになる構造が開示されている。
特開平6−239056号公報 実願平7‐11434号公報 特開2009−78532号公報
特許文献1〜特許文献3のファイルは、上記した構造により、見開きがフラットになる。しかしながら、特許文献1および特許文献2のファイルは、ポケットの枚数が増えるに従い、見開きがフラットにならなくなるという問題があった。また、特許文献3のファイルは、構造が複雑であるという問題があった。
さらに、特許文献1〜特許文献3のファイルは、ポケット一枚一枚に用紙などの被綴じ体を収納していくと、やはりフラットな形状にならなくなるという問題があった。
それゆえに、この発明の目的とするところは、多数枚を重ね合わせ、ファイルの背表紙部の内側に溶着しても、見開きがフラットになり、且つ簡単な構造のファイル用のポケットを提供することである。
この発明の請求項1にかかるファイル用のポケットは、被綴じ体を収納するためのファイルの背表紙部の内側に多数枚が溶着されるファイル用のポケットであって、前記背表紙部の内側に溶着される溶着端縁と、前記溶着端縁の近傍において、前記溶着端縁と直交または交差する方向の一対の端縁の一方側端縁から他方側端縁までの少なくとも一部に、前記溶着端縁に沿って配設されるスリットとを備える、ファイル用のポケットである。
この発明の請求項2にかかるファイル用のポケットは、被綴じ体を収納するためのファイルの背表紙部の内側に多数枚が溶着されるファイル用のポケットであって、前記ポケットは、一方のポケット片と他方のポケット片とによって形成され、前記背表紙部の内側に溶着される前記ポケットの溶着端縁と直交又は交差する幅方向の長さは、一方のポケット片が他方のポケット片より短く、一方のポケット片の溶着端縁側端縁と他方のポケット片の溶着端縁との間に間隙部が形成され、前記間隙部は、前記溶着端縁の近傍において、前記溶着端縁と直交または交差する方向の一対の端縁の一方側端縁から他方側端縁までの少なくとも一部に、前記溶着端縁に沿って配設される、ファイル用のポケットである。
この発明の請求項3にかかるファイル用のポケットは、前記スリットは、前記一方側端縁から前記他方側端縁までの全部に亘って配設され、又は、前記間隙部において、前記一方側端縁から前記他方側端縁までの全部に亘って、前記他方のポケット片のみが存在する、請求項1または請求項2に記載のファイル用のポケットである。
この発明の請求項4にかかるファイル用のポケットは、厚さ方向において互いに向かい合う一対のポケット片からなり、前記スリット又は前記間隙部は、前記一方のポケット片に設けられ、前記一方のポケット片は、前記溶着端縁と対向する端縁である自由端縁から前記スリット又は前記間隙部の一方側端縁までの第1シート部と、前記スリットの他方側端縁から前記溶着端縁までの第2シート部とを含み、前記第1シート部と前記第2シート部とは適宜な間隔をおいて互いに対向しており、前記第1シート部と前記第2シート部の互いに対向する部分は、直線状でそれぞれ平行であり、それらの間に前記間隙又は前記スリットが形成され、前記他方のポケット片は、第3シート部からなり、前記スリット又は前記間隙部は、前記ファイルを見開いたとき、多数枚の前記ポケットを厚さ方向においてフラットにするための間隙であり、前記スリット又は前記間隙部の部分では、前記第3シート部のみが存在する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のファイル用のポケットである。
この発明にかかるファイル用のポケットは、背表紙部の内側に溶着される溶着端縁を備え、溶着端縁の近傍において、溶着端縁と直交または交差する方向の一対の端縁の一方側端縁から他方側端縁までの少なくとも一部に、溶着端縁に沿って配設されるスリットとを備える構成とした。その結果、多数枚を重ね合わせ、ファイルの背表紙部の内側に溶着しても、見開きがフラットになり、且つ簡単な構造のファイル用のポケットを提供できる。
この発明の一実施形態にかかるファイル用のポケットの端縁を、ファイルの背表紙部の内側に多数枚溶着した状態における斜視図である。 この発明の一実施形態にかかるポケット一枚単独の平面図である。 図2Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 図2のI−I断面図である。 図3Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 ファイルの背表紙部の内側にポケット群の溶着端縁を溶着し、ファイルを閉じた場合の背表紙部近傍の拡大図である。 図5Aにおいて、ポケット群の厚み方向の中央部でスリットを設ける位置を逆にした場合を示す図である。 この発明の一実施形態にかかるポケットを備えるファイルを見開いた状態の斜視図である。 この発明の変形例にかかるポケット一枚単独の平面図である。 図6Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 図6のII−II断面図である。 図7Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。 原シートをポケット20の開口部26となる部分で切断する様子を示す図である。 原シートのポケット片32aの部分に、適宜カッターで長さ方向に切断して、溶着端縁側端縁72および自由端縁側端縁74を形成する図である。 、第1シート62および第2シート64と、第3シート66とを、第1溶着部42、第2溶着部44および第3溶着部46において互いに溶着する様子を示す図である。 完成したこの実施形態にかかるポケットを示す図である。 ポケットシート群100を、その重なった溶着端縁22の端面同士を、加熱して溶着端縁22よりわずかに内側の領域を溶融させて溶着する様子を示す図である。 ポケットシート群100を、その重なった溶着端縁22の端面同士を、加熱して溶着端縁22よりわずかに内側の領域を溶融させて溶着する様子を示す図である。 表紙体18の背表紙部16の内側に、ポケット群100が溶着された様子を示す図である。 従来のファイルを見開いた状態の斜視図である。
まず、この発明の概要について説明する。従来から、クリアブックやカードアルバムなどのファイル用のポケットについて、多数枚を重ね合わせ、その中央部を溶解し、ファイルの背表紙部の内側に溶着されるものが知られている。しかしながら、このような構造のファイルは、図10に示すように、見開きがフラットにならないという問題があった。この問題を解決するファイルとして、特許文献1および特許文献2には、ポケット一枚一枚を背表紙部の内側に固着することにより、見開きがフラットになる構造が開示されている。また、特許文献3には、ファイルを見開く際、背表紙部に固着される多数枚のポケットの端縁を弓状に湾曲させることにより、見開きがフラットになる構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2のファイルは、ポケットの枚数が増えるに従い、やはり図10に示すように見開きがフラットにならなくなるという問題があった。また、特許文献3のファイルは、構造が複雑であるという問題があった。
さらに、特許文献1〜特許文献3のファイルは、ポケット一枚一枚に用紙などの被綴じ体を収納していくと、厚みが増し、やはり図10に示すようにフラットな形状にならなくなるという問題があった。
そこで、発明者らは、ファイルの背表紙部の内側に溶着される多数枚のポケットの溶着端縁の厚みが、見開いたときフラットな形状になることを阻害していることに着目した。そして、試行錯誤の末、ファイルの背表紙部の内側に溶着される多数枚のポケットそれぞれの溶着端縁の近傍において、溶着端縁と直交する方向または交差する方向に沿って配設されるスリットを備えることに想到した。以下、この発明にかかるポケットファイルの具体的な構造について、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかるファイル用のポケットの端縁を、ファイルの背表紙部の内側に多数枚溶着した状態における斜視図である。
ファイル10は、表表紙部12と、裏表紙部14と、表表紙部12と裏表紙部14とを連接する背表紙部16とを有する表紙体18と、この発明にかかるポケット20を多数枚重ね合わせ、背表紙部16の内側において端縁が溶着されるポケット群100とを備える。この発明にかかるポケット20は、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂で柔軟な、シート状体又はフィルム状体で成形されることが好ましい。
なお、この明細書および特許請求の範囲では、フィルムを含めてシートという。また、溶着とは、広く接着を意味し、溶着という表現により特に限定されるものではない。
図2Aは、この発明の一実施形態にかかるポケット一枚単独の平面図である。また、図2Bは、図2Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。ポケット20は、平面視長方形であり、その上部が開口した開口部26を備える。ポケット20は、その下部が塞がった底縁部28を形成し、その図2の左側縁であり、背表紙部16の内側に溶着される溶着端縁部22と、図2の右側端縁である自由端縁部24とが塞がったポケット状である。
図3Aは、図2のI−I断面図である。また、図3Bは、図3Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。
この実施形態にかかるポケット20は、溶着端縁部22と自由端縁部24とにおいてポケット20を構成するシートが折れ曲がっている。
これにより、ポケット20は、図3に示すように、厚み方向において互いに向かい合う一方のポケット片32aと他方のポケット片32bとが形成される。
ポケット片32a及びポケット片32bは、平面視長方形で、溶着端縁部22と自由端縁部24とにおいて連続し、底縁部28において連続している。
ポケット20は、ポケット片32a及びポケット片32bの下端縁において連続した底縁部28を形成され、ポケット片32a及びポケット片32bの上端縁において開口縁を形成されている。
一つのポケット片32aには、背表紙部16に溶着される溶着端縁部22の近傍において、ポケット片32aの長さ方向の一方端から他方端の全てに亘って切り欠かれているスリット38が設けられる。すなわち、スリット38は、ポケット片32aの溶着端縁部22の近傍において、ポケット20の長さ方向に沿って設けられる。
一方のポケット片32aについて、第1シート部62の溶着端縁側端縁72と、第2シート部64の自由端縁側端縁74とは、適宜な間隔をおいて対向している。
第1シート部62の溶着端縁側端縁72と、第2シート部64の自由端縁側端縁74とは、直線状でそれぞれ平行であり、それらの間にスリット38が形成される。
スリット38は、見開いたときポケット群100(すなわち、多数枚のポケット20)をフラットにするための細長い間隙であり、この部分では第3シート部66のみ存在する。
ポケット片32aは、長方形状の第1シート部62と、長方形状の第1シート部62と並列された第2シート部64とからなる。ポケット片32bは、一枚の第3シート部66からなる。
自由端縁部24側の第1シート部62は、第3シート部66の第1シート部62側と連続しており、溶着端縁部22側の第2シート部64は、第3シート部66の第2シート部64側と連続している。第1シート部62と第3シート部66とが対向する部分において、ポケット部34が形成される。
第2シート部64と第3シート部66とが対向する部分において、背表紙部16の内側に溶着される領域が形成される。
ポケット片32aの溶着端縁52aと、自由端縁54aと、第1シート部62の溶着端縁側端縁72と、第2シート部64の自由端縁側端縁74とは、平行である。
また、ポケット片32aの上側端縁56aと、下側端縁58aとは平行である。
そして、ポケット片32aの溶着端縁52a、自由端縁54a、溶着端縁側端縁72および自由端縁側端縁74は、上側端縁56aおよび下側端縁58aと直交する。
ポケット片32bの溶着端縁52bと、自由端縁54bとは、平行である。
また、ポケット片32bの上側端縁56bと、下側端縁58bとは平行である。
そして、ポケット片32bの溶着端縁52bおよび自由端縁54bと、上側端縁56bおよび下側端縁58bとは直交する。
第1シート部62の上側端縁56aと下側端縁56aとの間の長さ(すなわち、ポケット片32aの長さ方向の長さ)は、第3シート部66の上側端縁56bと下側端縁58bとの間の長さ(すなわち、ポケット片32bの長さ方向の長さ)と同じである。
第1シート部62の幅と第2シート部64の幅とスリット38の幅とを合わせたポケット片32aの幅は、第3シート部66の幅、すなわち、ポケット片32bの幅と同一である。
スリット38は、第1シート部62の上側端縁56aと下側端縁58aとの間および第2シート部64の上側端縁56aと下側端縁58aとの間に亘って連続して形成されている。スリット38は、第1シート部62の上側端縁56aと下側端縁58aおよび第2シート部64の上側端縁56aと下側端縁58aと直交し、第3シート部66の上側端縁56bおよび下側端縁58bと直交する。
したがって、ポケット20は、厚さ方向において互いに向かい合う一対のポケット片32aおよびポケット片32bからなり、スリット38は、一方のポケット片32aに設けられ、一方のポケット片32aは、溶着端縁52aからスリット38の一方側端縁までの第1シート部62と、スリット38の他方側端縁から溶着端縁52aと対向する端縁である自由端縁54aまでの第2シート部64とを含む。
第1シート部62と第2シート部64とは適宜な間隔をおいて互いに対向しており、第1シート部62と第2シート部64の互いに対向する部分は、直線状でそれぞれ平行であり、それらの間にスリット38が形成される。
他方のポケット片32bは、第3シート部66からなり、スリット38は、ファイル10を見開いたとき、多数枚のポケット20を厚さ方向においてフラットにするための間隙であり、スリット38の部分では、第3シート部66のみが存在する。
ポケット片32aおよびもう一つのポケット片32bは、スリット38の幅方向の両端縁それぞれの近傍において、スリット38の長さ方向に沿って設けられる第1溶着部42および第2溶着部44により、互いに溶着される。
すなわち、スリット38は、第1シート部62の溶着端縁52aの近傍を適宜カッターなどで切断した後、溶着端縁側端縁72の近傍を第1溶着部42により、自由端縁側端縁74の近傍を第2溶着部44によりそれぞれ長さ方向に沿って溶着して形成される。
また、ポケット片32aとポケット片32bとは、ポケット片32aの底縁部28aおよびポケット片32bの底縁部28bの近傍において溶着部46によっても互いに溶着される。
上記した構造により、ポケット20には、互いに向かい合うポケット片32aとポケット片32bとが、第1溶着部42、第2溶着部44と、第3溶着部46と、自由端縁部24との3つの端縁において閉じられ、開口部26においてのみ開かれた、用紙などの被綴じ物Sを収納可能なポケット部34が形成される。
図4Aは、ファイル10の背表紙部16の内側にポケット群100の溶着端縁部22を溶着し、ファイル10を閉じた場合の背表紙部16近傍の拡大図である。ポケット20は、表紙体18の背表紙部16の内側に溶着される溶着端縁部22の近傍において、スリット38を備えることにより、ポケット片32aおよびポケット片32bの向かい合う方向(図4の左右方向)の厚みが小さくなる。そして、ポケット20を多数枚重ね合わせたポケット群100は、図4Aに示すようにより厚みが小さくなる。
なお、多数枚のポケット20を重ねてポケット群100とするが、このとき、ポケット20のスリット38は、全て同じポケット片32a側に設けられてもよいが、これに限らず、例えば、多数枚のポケット20のうち、図4の右側半分のポケット20にはポケット片32aにスリット38を設け、左側半分のポケット20にはポケット片32bにスリット38を設けてもよい。このときの様子を図4Bに示す。こうすることによって、ファイル10を見開いたとき、よりフラットな形状になりやすくなる。
図5に示すように、ポケット20の溶着端縁部22の近傍にスリット38を設けることで、ポケット20を多数枚重ね合わせたポケット群100は、より厚みが小さくなる。したがって、従来は、ファイル10を見開いたとき溶着端縁部22の近傍でポケット群100が図10に示すように湾曲していたが、図5に示すように、ポケット群100は湾曲せずフラットな形状となる。
すなわち、ファイル10の背表紙部18の内側に溶着されるポケット群100の溶着端縁部22の厚みが、ファイル10を見開いたときフラットな形状になることを阻害しなくなる。その結果、図5に示すように、見開いたときフラットな形状になる。さらに、ポケット20一枚一枚に被綴じ体Sを収納していっても、フラットな形状になる。したがって、多数枚を重ね合わせ、ファイル10の背表紙部16の内側に溶着しても、見開きがフラットになり、且つ簡単な構造のファイル用のポケット20を提供することができる。
なお、ポケット20が、被綴じ体SとしてA4用紙を収納するのに適した寸法を有している場合、スリット38の幅方向の好ましい寸法は、0mm〜7mmである。より好ましくは、5mm〜7mmである。なお、スリット38の寸法が0mmとは、カッターなどで適宜一筋の切り込みを入れた状態をいう。
ここで、スリット38の幅方向の寸法を大きくすると、ファイル10を見開いたとき、よりフラットな形状となるが、ポケット20を平面視したときの面積が小さくなるため、小さな被綴じ物Sしか収納できなくなってしまう。一方、スリット38の幅方向の寸法を小さくすると、ファイル10を見開いたとき、フラットな形状になりにくくなるが、大きな被綴じ物Sも収納可能となる。
なお、上記した実施形態では、スリット38が、一つのポケット片32aの背表紙部16に溶着される溶着端縁部22の近傍において、ポケット片32aの長さ方向の一方端から他方端に亘って直線状に設けられる場合について説明したが、これに限らず、波打った形状やその他の態様のスリット38が設けられてもよい。
また、上記した実施形態では、スリット38が、一つのポケット片32aの背表紙部16に溶着される溶着端縁部22の近傍において、ポケット片32aの長さ方向の一方端から他方端の全てに亘って設けられる場合について説明したが、これに限らず、ポケット片32aの長さ方向の一方端から他方端の一部が切り欠かれる態様で設けられてもよい。
例えば、ポケット片32aの長さ方向の一方端から他方端に亘って、多数の略矩形状のスリット38を長さ方向に沿って一列に並べて設けてもよい。こうすることにより、ポケット20が表紙体18の背表紙部16に溶着されるときの強度をより強くすることができる。
なお、このように、ポケット片32aの長さ方向の一方端から他方端の一部が切り欠かれている態様の場合、スリット38の形状は、多数の略矩形状に限らずその他の形状、例えば多数の略円形状であってもよい。
なお、このような態様のスリット38の場合、ポケット片32aに加えて、もう一つのポケット片32bにもスリット38を設けてよい。
次に、この発明の変形例について説明する。なお、この変形例では、上記した実施形態とはスリット38の態様のみ異なるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図6Aは、この発明の変形例にかかるポケット一枚単独の平面図である。図6Bは、図6Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。図7Aは、図6AのII−II断面図である。また、図7Bは、図7Aの二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。上記した実施形態のポケット20は、溶着端縁部22および自由端縁部24において折れ曲がっており、これにより、図3Bに示すように、厚み方向において互いに向かい合うポケット片32aおよびポケット片32bが形成される態様であった。
一方、この変形例では、ポケット20が、溶着端縁部22で折り曲がっておらず、自由端縁部24でのみ折れ曲がっていることにより、図7Bに示すように、厚み方向において互いに向かい合うポケット片32aおよびポケット片32bが形成される態様である。
すなわち、この変形例では、図6および図7に示すように、ポケット片32aは、ポケット片32bよりも幅方向の寸法が小さく、ポケット20の溶着端縁部22は、ポケット片32bのみが存在し、ポケット片32aは存在しない。
したがって、この変形例では、上記した実施形態のスリット38が、溶着端縁部22からポケット片32aの溶着端縁側端縁72までにかけて設けられる。
背表紙部16の内側に溶着されるポケット20の溶着端縁22と直交又は交差する幅方向の長さは、一方のポケット片32aが他方のポケット片32bより短く、一方のポケット片32aの溶着端縁側端縁72と他方のポケット片32bの溶着端縁52bとの間に間隙部が形成され、間隙部は、溶着端縁部22の近傍において、溶着端縁部22と直交または交差する方向の一対の端縁の一方側端縁から他方側端縁までの少なくとも一部に、溶着端縁部22に沿って配設される、ファイル用のポケット20である。
その結果、この変形例では、上記した実施形態と比較して、ポケット20の溶着端縁部22の近傍の厚みがより小さくなるため、ファイル10を見開いたときの形状がよりフラットになる。
なお、上記した実施形態では、溶着端縁部22において折れ曲がり、ポケット片32bだけでなく、ポケット片32bと向かい合うポケット片32aをも備えることにより、表紙体18の背表紙部16の内側に溶着する強度がより強くなる。
なお、上記した実施形態およびその変形例では、被綴じ体SがA4用紙であり、ポケット部34がこのA4用紙を収納するのに適した寸法を有する場合について説明した。しかしながら、被綴じ体SはA4用紙に限らず、B5用紙やその他のサイズの用紙でもよく、さらに用紙に限らず名刺や写真であってもよい。そして、ポケット部34は、これらのサイズの被綴じ物Sを収納するのに適した寸法を有してもよい。このとき、ポケット部34の寸法は、スリット38の幅方向の寸法を調整することにより、各種サイズの被綴じ物Sを収納するのに適した寸法とすることもできる。
次に、この実施の形態にかかるポケット20を製造する方法について、図8を参照して説明する。
まず、ポケット用の原シートは、略々楕円筒状であって、後に溶着端縁36となる領域と、後に自由端縁37となる領域とにおいて湾曲させられている。
原シートを、後にポケット片32aとなる領域と、後にポケット片32bとなる領域とを接し合わせて、図中鎖線で示す、後にポケット20の開口部26となる部分及び後に底縁部28となる部分で切断する。
次に、原シートのポケット片32aの部分に、図中鎖線で示すように、適宜カッターで長さ方向に切断して、スリット38を形成するための溶着端縁側端縁72および自由端縁側端縁74を形成する。
一方のポケット片32aとなる領域は、溶着端縁52aと対向する端縁である自由端縁54aからスリット38の一方側端縁までの第1シート部62と、スリット38の他方側端縁から溶着端縁52aまでの第2シート部64とにスリット38を形成する領域により区分される。
かかる成形により、第1シート部62と第2シート部64とは適宜な間隔をおいて互いに対向しており、第1シート部62と第2シート部64の互いに対向する部分は、直線状でそれぞれ平行であり、それらの間にスリット38が形成される。
次に、切断されてなる第1シート部62および第2シート部64の内側面と、第3シート部66の内側面とを接し合わせ、ポケット30の長さ方向の寸法に対応させて、幅方向に沿ってカットする。
そして、第1シート62および第2シート64と、第3シート66とを、溶着部42、溶着部44および溶着部46において互いに溶着する。
他方の前記ポケット片は、第3シート部からなり、スリット38は、ファイル10を見開いたとき、多数枚のポケット20を厚さ方向においてフラットにするための間隙であり、スリット38の部分では、第3シート部66のみが存在する。
次に、この発明の実施形態にかかるポケット20を表紙体18の背表紙部16の内側に溶着する方法について、図9を用いて説明する。まず、原反(ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂板体)を準備し、それにトムソン加工を施して、表紙体18を形成する。
複数のポケット20を多数枚重ね合せたポケット群100の厚さ方向の一方側端面を載置面に直立して固定された第1位置決め部材160の主面に当接させる。
さらに、ポケット群100の他方側端面を、第1位置決め部材160の主面に平行して対向し、第1位置決め部材160の主面と対向する方向に摺動可能な第2位置決め部材170の主面に当接させる。
すなわち、第1位置決め部材160の主面と、第2位置決め部材170の主面との間に、厚さ方向において挟み込むことにより、ポケット群100を位置決めする。
次に、ポケット20の溶着端縁22の熱溶着は、ヒーター150を溶着端縁22に押し当てて、溶着端縁22の近傍を溶着させ、溶着端縁22の端面同士を接着してポケット群100を形成する。ポケット群100の重なった溶着端縁22の端面同士を、ヒーター150により加熱して溶着端縁22よりわずかに内側に入った領域を背表紙部16の内側に溶融させて固着する。なお、ホットメルト接着剤により接着するか超音波ホーンにより溶着してもよい。
なお、この発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。
10 ファイル
12 表表紙部
14 裏表紙部
16 背表紙部
18 表紙体
20 ポケット
22 溶着端縁部
24 自由端縁部
26 開口部
28 底縁部
32a、32b ポケット片
34 ポケット部
38 スリット
42 第1溶着部
44 第2溶着部
46 第3溶着部
52a、52b 溶着端縁
54a、54b 自由端縁
56a、56b 上側端縁
58a、58b 下側端縁
62 第1シート部
64 第2シート部
66 第3シート部
72 溶着端縁側端縁
74 自由端縁側端縁
100 ポケット群
150 ヒーター
160 第1位置決め部材
170 第2位置決め部材

Claims (4)

  1. 被綴じ体を収納するためのファイルの背表紙部の内側に多数枚が溶着されるファイル用のポケットであって、
    厚さ方向において互いに向かい合う一対のポケット片を有し、且つ、
    前記背表紙部の内側に溶着される溶着端縁と、
    前記溶着端縁の近傍において、前記溶着端縁と直交または交差する方向の一対の端縁の一方側端縁から他方側端縁までの少なくとも一部に、前記溶着端縁に沿って配設されるスリットとを備え、
    前記スリットは、一方のポケット片に設けられ、
    前記一方のポケット片と他方のポケット片とは、前記スリットの幅方向の端縁の近傍において、前記スリットの長さ方向に沿って設けられる溶着部により互いに溶着されることを特徴とする、ファイル用のポケット。
  2. 被綴じ体を収納するためのファイルの背表紙部の内側に多数枚が溶着されるファイル用のポケットであって、
    前記ポケットは、一方のポケット片と他方のポケット片とによって形成され、
    前記背表紙部の内側に溶着される前記ポケットの溶着端縁と直交又は交差する幅方向の長さは、一方のポケット片が他方のポケット片より短く、一方のポケット片の溶着端縁側端縁と他方のポケット片の溶着端縁との間に間隙部が形成され、
    前記間隙部は、前記溶着端縁の近傍において、前記溶着端縁と直交または交差する方向の一対の端縁の一方側端縁から他方側端縁までの少なくとも一部に、前記溶着端縁に沿って配設され、
    前記一方のポケット片と他方のポケット片とは、前記間隙部の幅方向の端縁の近傍において、前記間隙部の長さ方向に沿って設けられる溶着部により互いに溶着されることを特徴とする、ファイル用のポケット。
  3. 前記スリットは、前記一方側端縁から前記他方側端縁までの全部に亘って配設され、又は、前記間隙部において、前記一方側端縁から前記他方側端縁までの全部に亘って、前記他方のポケット片のみが存在する、請求項1または請求項2に記載のファイル用のポケット。
  4. 記一方のポケット片は、前記溶着端縁と対向する端縁である自由端縁から前記スリット又は前記間隙部の一方側端縁までの第1シート部と、前記スリットの他方側端縁から前記溶着端縁までの第2シート部とを含み、
    前記第1シート部と前記第2シート部とは適宜な間隔をおいて互いに対向しており、
    前記第1シート部と前記第2シート部の互いに対向する部分は、直線状でそれぞれ平行であり、それらの間に前記間隙又は前記スリットが形成され、
    前記他方のポケット片は、第3シート部からなり、
    前記間隙又は前記スリットは、前記ファイルを見開いたとき、多数枚の前記ポケットを厚さ方向においてフラットにするための間隙部であり、前記スリット又は前記間隙部の部分では、前記第3シート部のみが存在する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のファイル用のポケット。
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