JP2011100920A - チップ間隔拡張方法 - Google Patents

チップ間隔拡張方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011100920A
JP2011100920A JP2009256013A JP2009256013A JP2011100920A JP 2011100920 A JP2011100920 A JP 2011100920A JP 2009256013 A JP2009256013 A JP 2009256013A JP 2009256013 A JP2009256013 A JP 2009256013A JP 2011100920 A JP2011100920 A JP 2011100920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip interval
frame
workpiece
tape
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009256013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5409280B2 (ja
Inventor
O Matsuyama
央 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2009256013A priority Critical patent/JP5409280B2/ja
Publication of JP2011100920A publication Critical patent/JP2011100920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5409280B2 publication Critical patent/JP5409280B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】チップ間隔を拡げることによって拡張テープに生じたたるみを適切に除去する。
【解決手段】板状ワーク100が拡張テープ104を介して環状フレーム105に支持され、板状ワーク100がワーク保持テーブル20の吸着面200aに吸着され、環状フレーム105がフレーム支持部21に載置されフレーム保持手段6に保持され、ワーク保持テーブル20がフレーム保持手段6との関係で相対的に垂直方向に移動することにより拡張テープ104が拡張されてチップ間隔が拡がった後に、ワーク保持テーブル20の垂直方向の位置を、段階的にフレーム保持手段6の垂直方向の位置に近づけていきながらたるみ部分を加熱し、最後に両垂直方向の位置を同一としてたるみ部分を加熱することで、拡張テープ104に大きな弛みが生じたとしても、その弛み部分を加熱して収縮させる際に、拡張テープ104のうちチップが貼着されている部分は収縮させることがないようにする。
【選択図】図8

Description

本発明は、板状ワークを個々のチップに分割してチップ間の間隔を所望の距離に拡張したり、チップに分割され全体として分割前の形状を維持した状態の板状ワークのチップ間隔を所望の距離に拡張したりすることを目的として、板状ワークに貼着された拡張テープを拡張することにより、板状ワークの外周側に生じた拡張テープの弛みを除去する方法に関する。
半導体ウェーハ等の板状ワークを分割加工する方法として、板状ワークの分割予定ラインに沿ってその内部にレーザ光を集光して連続的な改質層を形成し、板状ワークに外力を加えることによってチップ間の間隔を広げて分割する方法がある。この方法においては、板状ワークの裏面に貼着したテープを拡張させるときの力が外力として用いられている。また、テープを拡張する力を外力として用いる技術は、板状ワークをチップに分割する場合だけでなく、チップに分割済みで全体として分割前の形状を維持した状態で拡張テープに貼着された板状ワークのチップ間隔を所望の距離に広げる場合にも、利用されている。板状ワークが半導体ウェーハであり、その裏面にDAF(Die Attach Film)と称されるダイボンド用のフィルム状接着剤が貼着されている場合においても、同様の技術が利用されている。
しかし、フィルム状接着剤は、非常に柔軟な糊状の物質により形成されているため、テープの拡張時にはフィルム状接着材も伸びてしまい、フィルム状接着材を確実に破断することは困難である。そこで、フィルム状接着剤を冷却しながら破断を行うことで、フィルム状接着剤が伸びるのを抑止し、板状ワークとともにフィルム状接着材も破断できるようにした破断方法も試みられている(例えば特許文献1参照)。
また、テープを拡張させたままにしておくと、後の搬送等に支障をきたすため、拡張した拡張テープのたるみをとるために、ヒータから熱を与えて拡張テープを収縮させる技術も提案されている(例えば特許文献2参照)。
図13に示すように、拡張テープTを拡張して個々のチップCに分割した場合は、チップCが拡張テープTを介して環状フレームFと一体となっており、すべてのチップCはワーク保持テーブル20の上部に設けた吸着部200の吸着面200aにおいて拡張テープTを介して吸着され、フレームFはフレーム保持手段6によって挟持されている。そして、拡張テープTに生じたたるみ部T1のたるみを除去する際には、フレームFを保持するフレーム保持手段6とチップCに分割された板状ワークWを保持する吸着部200の吸着面200aとを板状ワークWの表面と垂直に交わる方向において同一位置に位置付けた状態で加熱手段によって弛み部T1を加熱し、弛み部T1を収縮させる。
特開2007−27250号公報 特開2006−114691号公報
しかし、図13に示すように、たるみ部T1が生じたために吸着面200aの一部が大気に露出してしまうことがあり、この場合は、たるみ部T1を加熱したときに各チップCに貼着されている部分の拡張テープも加熱されて収縮してしまうため、チップ間隔が狭くなってしまうという問題がある。そして、チップ間隔が狭くなると、後の搬送時にチップ同士が接触して損傷したり、ピックアップが困難になるという弊害があるため、結果的に、適切に拡張テープのたるみを除去できない場合があるという問題があった。
本発明は、これらの事実に鑑みて成されたものであって、その主な技術的課題は、チップ間隔を拡げることによって拡張テープに生じたたるみの除去を適切に行えるようにすることにある。
本発明は、拡張テープを介して分割予定ラインに分割の起点が形成された板状ワーク又は複数のチップに分割された板状ワークを開口部において支持する環状フレームを保持するフレーム保持手段と、フレーム保持手段に対して板状ワークを板状ワーク表面に対する垂直方向に所定距離離反させて拡張テープを拡張することにより、板状ワークを分割予定ラインに沿って複数のチップに分割してチップ間隔を所望の距離に拡張し、又は複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔形成手段と、所望のチップ間隔を維持した状態で複数のチップを拡張テープを介して吸着面において吸着固定するチップ間隔維持手段と、拡張テープの拡張されて弛んだ箇所を加熱して拡張テープの弛みを除去する加熱手段とを有するテープ拡張装置を用いて複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔拡張方法に関するもので、フレーム保持手段によって環状フレームを保持する保持工程と、チップ間隔形成手段によって板状ワークを分割予定ラインに沿って複数のチップに分割してチップ間隔を所望の距離に拡張し、又は複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔形成工程と、チップ間隔維持手段によって所望のチップ間隔を維持した状態で複数のチップを拡張テープを介して吸着固定するチップ間隔維持工程と、複数のチップを吸着固定したチップ間隔維持手段をフレーム保持手段に対して垂直方向に移動させることにより、チップ間隔維持手段の吸着面の垂直方向の位置を、チップ間隔形成工程におけるチップ間隔維持手段の吸着面の垂直方向の位置と、フレーム保持手段の環状フレーム載置面の垂直方向の位置との間とし、粘着テープの拡張されて弛んだ箇所を加熱して拡張テープの弛みを除去する第一の弛み除去工程と、複数のチップを吸着固定したチップ間隔維持手段をフレーム保持手段に対して垂直方向に移動させることにより、複数のチップを吸着固定したチップ間隔維持手段の垂直方向の位置を、フレーム保持手段の環状フレーム載置面の垂直方向の位置と同一とし、粘着テープの拡張されて弛んだ箇所を加熱して拡張テープの弛みを除去する第二の弛み除去工程とを含む
本発明では、段階的に拡張テープの弛みを除去していくため、チップ間隔形成工程に起因してテープに大きな弛みが生じたととしても、その弛み部分を加熱して収縮させる際に、拡張テープのうちチップが貼着されている部分は収縮させることがないため、チップ間隔が狭くなることがなく、チップ同士が接触するのを防止することができる。
テープ拡張装置の一例を示す分解斜視図である。 拡張テープを介して環状フレームと一体となって支持された板状ワークを示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 テープ拡張装置の保持ユニットがケーシングに収容されフレーム押さえ部が載置された状態を示す斜視図である。 テープ拡張装置の蓋体を上昇させた状態を示す分解斜視図である。 拡張テープを介して板状ワークを支持する環状フレームをフレーム支持部に載置した状態を略示的に示す断面図である。 拡張テープを介して板状ワークを支持する環状フレームをフレーム保持手段によって保持した状態を略示的に示す断面図である。 チップ間隔形成工程の状態を略示的に示す断面図である。 第一の弛み除去工程の状態を略示的に示す断面図である。 第一の弛み除去工程により弛みが除去された状態を略示的に示す断面図である。 ワーク保持テーブルの吸着面の垂直方向の位置をフレーム支持部の上面の位置と一致させた状態を略示的に示す断面図である。 第二の弛み除去工程の状態を略示的に示す断面図である。 第二の弛み除去工程により弛みが除去された状態を略示的に示す断面図である。 従来の方法により弛みが生じた拡張テープを略示的に示す断面図である。
図1に示すテープ拡張装置1は、例えば図2(a)、(b)に示す分割前の板状ワーク100を分割加工して個々のチップに分割したり、分割済みの板状ワークのチップ間隔を拡げたりする機能を有する装置である。板状ワーク100は、例えば図2(a)に示すように、その表面100aに、分割予定ライン101によって区画されて複数のチップ領域102が形成されたものである。図2(b)に示すように、裏面100bにはDAF(Die Attach Film)と称されるフィルム状接着剤103が貼着されており、フィルム状接着剤103が拡張テープ104に貼着されている。拡張テープ104の周縁部には、リング状に形成され開口部105aが形成された環状フレーム105が貼着されており、板状ワーク100は、開口部105aにおいて拡張テープ104を介して環状フレーム105と一体となって支持された状態となっている。以下では、このように拡張テープ104を介して環状フレーム105と一体となって支持された板状ワーク100のことを、「フレームつきワーク10」と称する。なお、板状ワーク100の裏面100bにフィルム状接着剤103が貼着されない場合もある。また、板状ワークは特に限定はされないが、例えばシリコンウェーハ、GaAs等の半導体ウェーハ、チップ実装用としてウェーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、半導体製品のパッケージ、セラミックス、ガラス、サファイア(Al2O3)系の無機材料基板、LCDドライバ等の各種電子部品、さらには、ミクロンオーダーの加工位置精度が要求される各種加工材料などが挙げられる。
拡張テープ104は、常温では伸縮性を有し、所定温度(例えば70℃)以上に加熱すると収縮する性質を有する。拡張テープ104の基材としては、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等の合成樹脂シートが挙げられ、粘着層としてはアクリル樹脂が挙げられる。
図2(a)に示す板状ワーク100には、例えばレーザ加工が施されている。レーザ加工は、板状ワーク100に対する透過性を有するレーザ光を板状ワーク100の内部に集光することにより分割予定ライン101に沿って改質層を形成する加工である。分割予定ライン101に形成された改質層は、分割の起点となるものであり、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性のいずれかがその周囲とは異なる状態となった層のことであり、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等があり、これらが混在した領域もある。
図1に示すテープ拡張装置1は、図2に示した板状ワーク100及びフィルム状接着剤103、拡張テープ104並びに環状フレーム105を保持する保持ユニット2と、保持ユニット2との間で環状フレーム105を挟持するフレーム押さえ部3と、保持ユニット2において保持された拡張テープ104の加熱を行う加熱手段4と、加熱手段4を上方から覆う蓋部材5とを備えている。
図1に示すように、保持ユニット2は、拡張テープ104を介して板状ワーク100を吸引保持して昇降可能であるワーク保持テーブル20と、ワーク保持テーブル20において環状フレーム105を下方から支持するフレーム支持部21と、ワーク保持テーブル20を昇降させることによりワーク保持テーブル20に保持された板状ワーク100を昇降させるワーク昇降手段22と、フレーム支持部21を昇降させるフレーム昇降手段23とを有している。図2に示した環状フレーム105は、フレーム支持部21とフレーム押さえ部3とによって挟持されるため、フレーム支持部21とフレーム押さえ部3とでフレーム保持手段6が構成される。
図1に示すように、加熱手段4は、円形の基盤40と、基盤40の中心に連結され基盤40とともに回転可能な軸部41と、基盤40の周縁部から下方に熱風を噴出する熱風噴出部42とから構成される。
フレーム昇降手段23は、少なくとも3つ(図示の例では4つ)のエアシリンダによって構成されており、シリンダチューブ230とピストンロッド231とから構成されている。ピストンロッド231の上端がフレーム支持部21の下面に固定されており、ピストンロッド231の昇降によりフレーム支持部21を昇降させる構成となっている。
図1に示した保持ユニット2は、図3に示すように、ケーシング7に収容される。ケーシング7の側面には開閉扉70が配設されており、開閉扉70を開けた状態では、図2に示したフレームつきワーク10をケーシング7に対して搬出入することができる。また、図4に示すように、加熱手段4は蓋部材5の内側に収容される。
図5に示すように、ワーク保持テーブル20は、吸着面200aが平面上に形成され無数の気孔を有する多孔質体により形成された吸着部200と、吸着部200を下方及び外周側から支持する枠体201とを有している。吸着面200aと枠体201の上面とは面一となっている。吸着部200は、枠体201を貫通するエア流路202を介して吸引源203と連通しており、吸引源203からの負圧により、拡張テープ104及び板状ワーク100を吸引保持する。枠体201は、その外径がフレーム支持部21及びフレーム押さえ部3の内径より小さく形成されているため、ワーク保持テーブル20の外周面とフレーム支持部21及びフレーム押さえ部3の内周面との間には隙間8が形成されている。
フレーム支持部21とフレーム押さえ部3とでフレーム105を挟持し、その状態でワーク保持テーブル20を上昇させると、拡張テープ104が拡張されて板状ワーク100を個々のチップ102に分割し、さらにチップ間隔を所望の距離にすることができる。
また、すでに個々のチップ102に分割され全体として板状ワークの形状を維持しているものについても、チップ間隔を所望の間隔に広げることができる。したがって、保持ユニット2及びフレーム押さえ部3は、環状フレーム105と板状ワーク100とを板状ワーク100の表面100aと垂直方向に交わる方向(本例では鉛直方向)に離反させることにより、拡張テープ104を拡張し分割予定ライン101に沿って個々のチップ102に分割してチップ間隔を所望の距離に拡張するか、または、チップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔形成手段9として機能する。
次に、図1〜図5に示したテープ拡張装置1を使用して板状ワーク100のチップ間隔を拡張する方法について、図6〜図12を参照して説明する。なお、対象となる板状ワーク100は、分割予定ライン101に改質層が形成され分割される前のものであってもよいし、すでに分割されているがさらにチップ間隔を拡げようとするものであってもよい。すなわち、本発明は、分割前または分割後のいずれの板状ワークを対象とするかを問わず、複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔拡張方法に関するものである。以下では、分割予定ライン101に改質層が形成され分割される前の板状ワークを構成するチップの間隔を拡張する場合について説明する。
最初に、図6に示すように、フレーム支持部21の上面21aに環状フレーム105を載置し、フレーム昇降手段23による制御によりフレーム支持部21を上昇させて、フレーム支持部21とフレーム押さえ部3とでフレーム105を挟持して保持する(保持工程)。このとき、フレーム支持部21の上面21aは、ワーク保持テーブル20の吸着部200の吸着面200aよりも上方に位置している。隙間8の上方には、加熱手段4を構成する熱風噴出部42が位置している。
次に、図7に示すように、フレーム支持部21とフレーム押さえ部3とで環状フレーム105が挟持された状態を維持しつつ、ワーク昇降手段22による制御によりワーク保持テーブル20を上昇させることにより、吸着部200の吸着面200a及び枠体201の上面を拡張テープ104の裏面に接触させ、さらにワーク保持テーブル20を上昇させて拡張テープ104及び板状ワーク100を上昇させる。そうすると、拡張テープ104の周縁部に貼着された環状フレーム105はフレーム支持部21とフレーム押さえ部3とで挟持されて動かない一方、板状ワーク100が貼着された部分及びその外周側の拡張テープ104は上昇するため、拡張テープ104が開口部105a(図2参照)の中心を基準に放射方向に伸張される。そして、拡張テープ104が伸びると、板状ワーク100の内部に形成されていた改質層部分に水平方向の外力が作用し、分割予定ライン101が縦横に分離されて隣り合うチップ102の間の間隔が広がり、個々のチップ102に分割される。また、板状ワーク100の裏面100bに貼着されているフィルム状接着剤103も破断される。そして、チップ102への分割後もワーク保持テーブル20をさらに上昇させることにより、複数のチップ間の間隔を所望の距離に拡張することができる(チップ間隔形成工程)。なお、すでに分割済みの板状ワークを対象する場合は、チップ間隔をさらに拡げて所望の距離とすることができる。
こうして拡張テープ104を拡張させた後に、図5に示した吸引源203から吸着部200に対して吸引力を作用させることにより、拡張した拡張テープ104を介して板状ワーク100を吸引保持し、所望のチップ間隔を維持した状態で各チップ102を吸着固定する(チップ間隔維持工程)。すなわち、ワーク保持テーブル20は、所望のチップ間隔を維持した状態で複数のチップ102を拡張テープ104を介して吸着面200aにおいて吸着固定するチップ間隔維持手段として機能する。
次に、図8に示すように、フレーム保持手段6の位置を変えずに、チップ間隔維持手段であるワーク保持テーブル20をフレーム保持手段6に対して垂直方向に下降させ、ワーク保持テーブル20の吸着面200aの垂直方向の位置が、前記チップ間隔形成工程におけるワーク保持テーブル20の吸着面200aの位置よりも下方であって、フレーム保持手段6のフレーム載置面、すなわちフレーム支持部21の上面21aの位置よりも上方になるようにする。そうすると、拡張テープ104に、拡張されて弛んだ箇所である第一の弛み部104aが形成される。そして、その状態で加熱手段4を下降させ、熱風噴出部42を第一の弛み部104aの上方に位置付け、熱風噴出部42から第一の弛み部104aに向けて熱風42aを吹きかけると、第一の弛み部104aが収縮し、図9に示すように弛みが除去される。上記のように、弛み除去時のワーク保持テーブル20の吸着面200aの位置が、チップ間隔形成工程におけるワーク保持テーブル20の吸着面200aの位置よりも下方であって、フレーム支持部21の上面21aの位置よりも上方にあるため、第一の弛み部104aの弛みが解消された部分である第一の弛み解消部104bは、ワーク保持テーブル20の枠体201の周縁から外周側に向けて下降した状態となっている。したがって、この状態では弛みが潜在的に残存している(第一の弛み除去工程)。
次に、図10に示すように、ワーク保持テーブル20をフレーム保持手段6に対して垂直方向に下降させ、ワーク保持テーブル20の吸着面200aの垂直方向の位置を、フレーム支持部21の上面21aの位置と一致させる。そうすると、第一の弛み除去工程において第一の弛み解消部104bとなっていた部分に、第一の弛み除去工程においては除去されなかったために残存している弛みである第二の弛み部104cが形成される。そして、その状態において、図11に示すように、熱風噴出部42を第二の弛み部104cの上方に位置付け、熱風噴出部42から第二の弛み部104cに向けて熱風42bを吹きかける。そうすると、図12に示すように、第二の弛み部104cの弛みが除去され、第二の弛み解消部104dがほぼ水平状に形成される(第二の弛み除去工程)。
なお、第二の弛み除去工程では、ワーク保持テーブル20の吸着面200aの垂直方向の位置が、フレーム支持部21の上面21aの垂直方向の位置と完全に一致していることは必要とされず、弛み除去という目的を達成するための範囲内において、両垂直方向の位置が実質的に同一であればよい。
上記の例では、弛み除去工程を2回に分けて行うこととしたが、3回以上に分けてもよい。弛み除去工程を3回以上に分けて行う場合は、ワーク保持テーブル20を徐々に下降させてフレーム支持部21に近づけながら順次弛み部の加熱を行い、最後の工程において、上記第二の弛み除去工程と同様の位置関係を形成して弛み部の加熱を行えばよい。また、ワーク保持テーブル20を下降させながら拡張テープ104の弛み部を加熱するようにしてもよい。すなわち、ワーク保持テーブル20の下降に伴う拡張テープ104の下降動作中に、弛み部に対する加熱を行うこともできる。
以上のように、拡張テープ104に生じた弛みの除去を、2回以上に分けて段階的に行うようにすると、拡張テープ104の弛みも段階的に生じるため、一度に大きな弛みが生じることがない。したがって、拡張テープ104と吸着面200aとの間に図13に示したような隙間が生じなくなるため、拡張テープ104のうちチップが貼着されている部分までも収縮させてしまうことがなく、後にチップ同士が接触して損傷することがない。また、拡張テープの加熱を複数回に分けて行うことで、拡張テープにダメージを与えにくい。
1:テープ拡張装置
10:フレームつきワーク
100:板状ワーク
100a:表面 101b:裏面
101:分割予定ライン 102:チップ領域
103:フィルム状接着剤 104:拡張テープ
105:環状フレーム 105a:開口部
2:保持ユニット(チップ間隔維持手段)
20:ワーク保持テーブル(チップ間隔維持手段)
200:吸着部 200a:吸着面
201:枠体 202:エア流路 203:吸引源
21:フレーム支持部 21a:上面
22:ワーク昇降手段
23:フレーム昇降手段 230:シリンダチューブ 231:ピストンロッド
3:フレーム押さえ部
4:加熱手段
40:基盤 41:軸部 42:熱風噴出部
5:蓋部材
6:フレーム保持手段
7:ケーシング 70:開閉扉
8:隙間
9:チップ間隔形成手段

Claims (1)

  1. 拡張テープを介して分割予定ラインに分割の起点が形成された板状ワーク又は複数のチップに分割された板状ワークを開口部において支持する環状フレームを保持するフレーム保持手段と、
    該フレーム保持手段に対して該板状ワークを板状ワーク表面に対する垂直方向に所定距離離反させて該拡張テープを拡張することにより、板状ワークを分割予定ラインに沿って複数のチップに分割してチップ間隔を所望の距離に拡張し、又は複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔形成手段と、
    所望のチップ間隔を維持した状態で複数のチップを該拡張テープを介して吸着面において吸着固定するチップ間隔維持手段と、
    該拡張テープの拡張されて弛んだ箇所を加熱して該拡張テープの弛みを除去する加熱手段と、
    を有するテープ拡張装置を用いて複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔拡張方法であって、
    該フレーム保持手段によって該環状フレームを保持する保持工程と
    該チップ間隔形成手段によって板状ワークを分割予定ラインに沿って複数のチップに分割してチップ間隔を所望の距離に拡張し、又は複数のチップ間隔を所望の距離に拡張するチップ間隔形成工程と、
    該チップ間隔維持手段によって所望のチップ間隔を維持した状態で複数のチップを該拡張テープを介して吸着固定するチップ間隔維持工程と、
    複数のチップを吸着固定した該チップ間隔維持手段を該フレーム保持手段に対して該垂直方向に移動させることにより、チップ間隔維持手段の吸着面の垂直方向の位置を、該チップ間隔形成工程におけるチップ間隔維持手段の吸着面の垂直方向の位置と、該フレーム保持手段の該環状フレーム載置面の垂直方向の位置との間とし、該粘着テープの拡張されて弛んだ箇所を加熱して該拡張テープの弛みを除去する第一の弛み除去工程と、
    複数のチップを吸着固定した該チップ間隔維持手段を該フレーム保持手段に対して該垂直方向に移動させることにより、複数のチップを吸着固定した該チップ間隔維持手段の垂直方向の位置を、該フレーム保持手段の該環状フレーム載置面の垂直方向の位置と同一とし、該粘着テープの拡張されて弛んだ箇所を加熱して該拡張テープの弛みを除去する第二の弛み除去工程と、
    を含むチップ間隔拡張方法。
JP2009256013A 2009-11-09 2009-11-09 チップ間隔拡張方法 Active JP5409280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256013A JP5409280B2 (ja) 2009-11-09 2009-11-09 チップ間隔拡張方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009256013A JP5409280B2 (ja) 2009-11-09 2009-11-09 チップ間隔拡張方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011100920A true JP2011100920A (ja) 2011-05-19
JP5409280B2 JP5409280B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=44191867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009256013A Active JP5409280B2 (ja) 2009-11-09 2009-11-09 チップ間隔拡張方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5409280B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013191718A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Disco Abrasive Syst Ltd 被加工物の分割装置及び分割方法
JP2015204362A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社ディスコ チップ間隔維持方法
KR20160003556A (ko) * 2014-07-01 2016-01-11 가부시기가이샤 디스코 칩 간격 유지 장치
JP2017059765A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社ディスコ 分割装置及びウエーハの分割方法
JP2017139471A (ja) * 2017-02-16 2017-08-10 株式会社東京精密 抗折強度の高い薄型チップの形成方法及び形成システム
KR101869284B1 (ko) * 2015-08-27 2018-06-20 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 필름 확장 장치 및 그것을 이용한 전자부품의 제조 방법
KR20180083260A (ko) * 2017-01-12 2018-07-20 가부시기가이샤 디스코 분할 장치
JP2019102588A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法およびウエーハの分割装置
JP2019201176A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 株式会社ディスコ デバイスチップの形成方法
KR20200121229A (ko) 2019-04-15 2020-10-23 가부시기가이샤 디스코 익스팬드 장치, 익스팬드 방법
JP7355618B2 (ja) 2018-12-04 2023-10-03 株式会社ディスコ ウエーハ分割装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6934327B2 (ja) * 2017-06-07 2021-09-15 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法及び分割装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006114691A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2011077482A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Disco Abrasive Syst Ltd テープ拡張装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006114691A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法
JP2011077482A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Disco Abrasive Syst Ltd テープ拡張装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013191718A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Disco Abrasive Syst Ltd 被加工物の分割装置及び分割方法
JP2015204362A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社ディスコ チップ間隔維持方法
KR102250467B1 (ko) 2014-07-01 2021-05-12 가부시기가이샤 디스코 칩 간격 유지 장치
KR20160003556A (ko) * 2014-07-01 2016-01-11 가부시기가이샤 디스코 칩 간격 유지 장치
KR101869284B1 (ko) * 2015-08-27 2018-06-20 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 필름 확장 장치 및 그것을 이용한 전자부품의 제조 방법
JP2017059765A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社ディスコ 分割装置及びウエーハの分割方法
CN107039261A (zh) * 2015-09-18 2017-08-11 株式会社迪思科 分割装置以及晶片的分割方法
CN107039261B (zh) * 2015-09-18 2021-08-17 株式会社迪思科 分割装置以及晶片的分割方法
TWI687985B (zh) * 2015-09-18 2020-03-11 日商迪思科股份有限公司 分割裝置及晶圓之分割方法
KR20180083260A (ko) * 2017-01-12 2018-07-20 가부시기가이샤 디스코 분할 장치
KR102426263B1 (ko) 2017-01-12 2022-07-29 가부시기가이샤 디스코 분할 장치
JP2017139471A (ja) * 2017-02-16 2017-08-10 株式会社東京精密 抗折強度の高い薄型チップの形成方法及び形成システム
JP7027137B2 (ja) 2017-11-30 2022-03-01 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法およびウエーハの分割装置
JP2019102588A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法およびウエーハの分割装置
JP2019201176A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 株式会社ディスコ デバイスチップの形成方法
JP7130324B2 (ja) 2018-05-18 2022-09-05 株式会社ディスコ デバイスチップの形成方法
JP7355618B2 (ja) 2018-12-04 2023-10-03 株式会社ディスコ ウエーハ分割装置
KR20200121229A (ko) 2019-04-15 2020-10-23 가부시기가이샤 디스코 익스팬드 장치, 익스팬드 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5409280B2 (ja) 2014-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5409280B2 (ja) チップ間隔拡張方法
JP2011077482A (ja) テープ拡張装置
JP5568760B2 (ja) レーザーによって脆い物質で作られた平行平面板を複数の個々のプレートに分割する方法及び装置
CN107039261B (zh) 分割装置以及晶片的分割方法
JP2010206136A (ja) ワーク分割装置
KR20150118530A (ko) 칩 간격 유지 방법
US10515840B2 (en) Expanding method and expanding apparatus
KR102249339B1 (ko) 칩 간격 유지 장치 및 칩 간격 유지 방법
JP6934327B2 (ja) ウエーハの分割方法及び分割装置
JP6298635B2 (ja) 分割装置及び被加工物の分割方法
JP7030469B2 (ja) テープ拡張装置及びテープ拡張方法
JP2013026544A (ja) ウェーハ拡張装置
JP5536555B2 (ja) 拡張テープ収縮装置
TWI745561B (zh) 分割方法
JP2014072476A (ja) ウェーハの加工方法
KR20180083267A (ko) 분할 장치 및 분할 방법
JP2013239557A (ja) チップ間隔維持装置
JP7076204B2 (ja) 分割装置
JP2012146722A (ja) ワークへの外力付与方法
JP2010147316A (ja) テープ拡張方法およびテープ拡張装置
JP2019220558A (ja) テープ拡張装置
JP7115862B2 (ja) 分割装置及び分割方法
JP2020126960A (ja) エキスパンド装置
WO2023042260A1 (ja) エキスパンド装置
JP2023047339A (ja) レーザビーム式ウェハダイシング装置のためのウェハチャック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5409280

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250