JP2011095670A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性支持体を有し、該導電性支持体上に第1の中間層と第2の中間層と感光層とをこの順に有する電子写真感光体において、第2の中間層がポリオレフィン樹脂および体積平均粒径が20nm以下の金属酸化物を含有し、第1の中間層が金属酸化物を含有し、第1の中間層が含有する金属酸化物の体積平均粒径が第2の中間層が含有する金属酸化物の体積平均粒径の10倍以上200倍以下である電子写真感光体。
【選択図】なし
Description
本発明は、導電性支持体を有し、該導電性支持体上に第1の中間層と第2の中間層と感光層とをこの順に有する電子写真感光体において、前記第2の中間層がポリオレフィン樹脂および体積平均粒径が20nm以下の金属酸化物を含有し、前記第1の中間層が金属酸化物を有し、前記第1の中間層が含有する金属酸化物の体積平均粒径が前記第2の中間層が含有する金属酸化物の体積平均粒径の10倍以上200倍以下であることを特徴とする電子写真感光体である。
電子写真装置の高画質化の要求に対するゴースト現象を抑制するには、ゴーストの原因の1つである電荷の滞留を軽減することが必要である。電荷の滞留は、露光時に発生した電荷が次帯電までに導電性支持体まで移動しきれなかったエレクトロンであり、それを軽減させるためには、電荷発生層から中間層への電荷の移動、特に低電界下での移動を十分に保つことが必要である。
一方、ホールブロッキング機能を有するためには、導電性支持体から中間層への電荷の注入、特に高電界下での注入を阻止することが必要である。
中間層のうち、電荷発生物質を含む感光層側の第2の中間層に含有される金属酸化物の体積平均粒径を20nm以下にすることで、露光後の低電界下での電荷発生物質から金属酸化物へのエレクトロンの移動が効率的に行われる。さらに、誘電率の小さいポリオレフィン樹脂を用いたことで、中間層中のトラップサイトが減り、第2の中間層内の低電界での移動が格段に良化し、ゴーストの抑制に十分な効果が得られる。
本発明の第2の中間層は、中間層のうち感光層側の層であり、ポリオレフィン樹脂と体積平均粒径が20nm以下の金属酸化物を含有する。
本発明で用いるポリオレフィン樹脂とは、オレフィンを重合させて得られる重合体をいう。また、オレフィンとは、1つ以上のC=C(炭素間の二重結合)を持つ炭化水素化合物をいう。ポリオレフィン樹脂は、オレフィンのみを重合させて得られる重合体であっても、それ以外のモノマーと共重合させて得られる重合体であってもよい。
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦30
55/45≦(A1)/(A3)≦99/1
より好ましくは下記の式を満たすものであり、
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦10
さらに好ましくは
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦5
を満たすものである。
(式(11)中、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基を示す。)
(A2):下記式(21)または(22)で示される繰り返し構造単位
(式(21)および(22)中、R21〜R24は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、フェニル基または−Y21COOH(式中、Y21は、単結合、アルキレン基また
はアリーレン基を示す。)で示される1価の基を示し、R25およびR26は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基またはフェニル基を示し、X21は、−Y22COOCOY23−(式中、Y22およびY23は、それぞれ独立に、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される2価の基を示す。ただし、R21〜R24のうち少なくとも1つは−Y21COOHで示される1価の基である。)
(A3):下記式(31)、(32)、(33)または(34)で示される繰り返し構造単位
(式(31)〜(34)中、R31〜R35は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基を示し、R41〜R43は、それぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基を示し、R51〜R53は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示す。)
これら繰り返し構造単位は、炭素−炭素に2重結合を有するモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。モノマーとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセンが挙げられ、エチレンを用いることが好ましい。
上記式(22)中のR25およびR26のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。上記式(22)中のR25およびR26が水素原子、X21が−COOCO−であるものが好ましい。
これら繰り返し構造単位は、不飽和カルボン酸またはその無水物の一方もしくは両方は、分子内(モノマー単位内)に少なくとも1個のカルボキシル基または酸無水物基の一方もしくは両方を有するモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、フマル酸、クロトン酸のほか、不飽和ジカルボン酸のハーフエステル、ハーフアミドが挙げられる。
上記式(32)中のR42およびR43の炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基が好ましい。
これら繰り返し構造単位は、マレイン酸エステルモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。
モノマーとしては、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチルが挙げられる。
上記式(33)中のR51およびR52の炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。R51およびR52は、水素原子が好ましい。
これら繰り返し構造単位は、アクリル酸アミドモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。
上記式(34)中のR53の炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基、エチル基が好ましい。
これら繰り返し構造単位は、アルキルビニルエーテルモノマーまたはビニルアルコールモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。
モノマーとしては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ビニルエステルを塩基性化合物等でケン化して得られるビニルアルコールなどが挙げられ、これらの混合物を用いることもできる。
これらの中でも、繰り返し構造単位として式(31)が特に好ましい。
(A3)}に対して0.01質量%以上30質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、5質量%以下であることが最も好ましい。(A2)の含有量が0.01質量%未満の場合は、黒ポチや地カブリが発生しやすい傾向にあり、含有量が30質量%を越える場合は、ゴースト現象が発生しやすくなる傾向にある。
(1)ポリオレフィン樹脂中の(A1)〜(A3)の組成
オルトジクロロベンゼン(d4)中、温度120℃にて1H−NMR、13C−NMR分析(バリアン社製、300MHz)を行って求めた。13C−NMR分析では定量性を考慮したゲート付きデカップリング法を用いて測定した。
(2)ポリオレフィン樹脂中の(A2)の組成
ポリオレフィン樹脂の酸価をJIS K5407に準じて測定し、ポリオレフィン樹脂中の(A2)の質量を換算した。
本発明の第1の中間層は、中間層のうち導電性支持体側の層であり、金属酸化物を含有する。第1の中間層に含まれる金属酸化物の体積平均粒径は第2の中間層中に含まれる金属酸化物の体積平均粒径の10倍以上200倍以下である。上記第1の中間層に含まれる金属酸化物の体積平均粒径が第2の中間層中に含まれる金属酸化物の体積平均粒径の10倍未満であると、第1の中間層から第2の中間層へのホール注入が生じてしまう。また、200倍より大きくなる場合には局部的に電荷が集中してしまうことにより、帯電リークが生じる場合があり黒ポチの発生に繋がる。上記第1の中間層に含まれる金属酸化物の体積平均粒径は、第2の中間層中に含まれる金属酸化物の体積平均粒径の20倍以上200倍以下であることが好ましい。
るいは密着性改善のために、陽極酸化のような電気化学的な処理を行った支持体や、導電性支持体の表面をアルカリリン酸塩あるいはリン酸やタンニン酸を主成分とする酸性水溶液に金属塩の化合物またはフッ素化合物の金属塩を溶解させてなる溶液で化学処理を施したものを用いることもできる。
電荷輸送物質としては、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびポリスチリルアントラセンのような複素環や縮合多環芳香族を有する高分子化合物や、ピラゾリン、イミダゾール、オキサゾール、トリアゾールおよびカルバゾールのような複素環化合物、トリフェニルメタンのようなトリアリールアルカン誘導体、トリフェニルアミンのようなトリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘導体、スチルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体のような低分子化合物が挙げられる。この場合の電荷輸送物質と結着樹脂の比率は、両者の全質量を100とした場合に電荷輸送物質の質量は20〜80が好ましく、より好ましくは30〜70の範囲である。電荷輸送物質の量がそれより少ないと、電荷輸送能が低下し、感度低下および残留電位の上昇のような問題点が生じやすい。電荷輸送層の膜厚は、1〜50μmが好ましく、3〜30μmがより好ましい。
後述する実施例1〜30の第2の中間層に用いられるポリオレフィン樹脂は、市販されている樹脂(ボンダインHX−8290、ボンダインHX−8210、ボンダインAX−8390(住友化学工業(株)製)、プリマコール5980I(ダウ・ケミカル社製))、および、公知の方法で合成された表1に記載の組成を有する樹脂(B1〜B11)を使用した。なお、樹脂B1〜B11の合成方法は、「新高分子実験学2 高分子の合成・反応(1)」の第1章から第4章(共立出版(株))、特開2003−105145公報、特開2003―147028公報に記述された方法を用いて合成した。
(1)ポリオレフィン樹脂中の(A1)〜(A3)の組成
オルトジクロロベンゼン(d4)中、温度120℃にて1H−NMR、13C−NMR分析(バリアン社製、300MHz)を行って求めた。13C−NMR分析では、定量性を考慮したゲート付きデカップリング法を用いて測定した。
(2)ポリオレフィン樹脂中の(A2)の組成
ポリオレフィン樹脂の酸価をJIS K5407に準じて測定し、ポリオレフィン樹脂中の(A2)の質量を換算した。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、75.0gのポリオレフィン樹脂(ボンダインHX−8290、住友化学工業(株)製)、60.0gの2−プロパノール(以下、IPAと記す)、5.1gのトリエチルアミン(以下、TEAと記す)および159.9gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこで、この状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして、系内温度を140〜145℃に保ってさらに20分間撹拌した。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一なポリオレフィン樹脂粒子分散液を得た。
加温をやめ、自然冷却することで固形分濃度20質量%の有機アミンを分散安定剤とする酸化スズゾル溶液を得た。
この液を上記導電性支持体上に浸漬塗布し、140℃で30分間加熱硬化することにより、膜厚が15μmの第1の中間層を形成した。
形成された第1の中間層の上に、上記調製した第2の中間層用の塗布液を浸漬塗布し、10分間120℃で乾燥させ、膜厚が0.8μmの第2の中間層を形成した。
および、下記構造式(5)で示される繰り返し構造単位を有するビスフェノールC型ポリアリレート樹脂(Mw110,000)10部をモノクロルベンゼン50部/ジクロルメタン10部からなる混合溶媒に溶解させ、電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、1時間110℃で乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を形成した。こうして電子写真感光体を作製した。
出力画像の評価は、ヒューレットパッカード社製のレーザービームプリンター(商品名:カラーレーザージェット4600)を暗部電位が−800Vになるように改造したもの(プロセススピード:94.2mm/s)を用いた。このレーザービームプリンターの帯電手段は、帯電ローラーを備えた接触帯電手段であり、帯電ローラーには直流電圧のみの電圧が印加される。また、このレーザービームプリンターは、電子写真感光体の回転方向において帯電手段の上流側かつ転写手段の下流側の位置に除電手段を有さない電子写真装置である。
黒ポチ、地カブリ評価用の画像としてはベタ白を出力し、画像欠陥の有無を目視により評価した。
黒ポチ、カブリ評価は以下の基準に従って官能的に観察して行った。
A:微小黒点が目視では全く観察されない
B:微小黒点が極微量(1〜5箇所)認められる
C:部分的に微小黒点が目視で数箇所(6箇所以上)認められる
D:全面に微小黒点が目視で観察される
この中で、CおよびDは、本発明の効果が十分に得られていないと判断した。
ゴースト画像の評価は、X−Rite(株)製の分光濃度計(商品名:X−Rite504/508)を用いた。出力画像のうち、ゴースト部の濃度からゴースト部ではない部分の濃度を差し引き、これをゴースト画像濃度とした。これを1枚の出力画像で10点行い、10点の平均値を求めた。
また、画像出力は10,000枚行い、1枚目(初期)と10,000枚通紙後の画像を評価した。
通紙時は、各色の印字率2%の文字画像をレター紙にて20秒毎に1枚出力する間欠モードでフルカラープリント操作を行い、10,000枚の通紙を行った。その直後ゴースト画像の評価を行った。
また、粒径測定用のTEM観察試料として、同様に電子写真感光体を作製し、第1、および第2の中間層中に含まれる金属酸化物の体積平均粒径を測定した。結果を表3に示す。
実施例1において、第2の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第2の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第2の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第2の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
第2の中間層用の塗布液の酸化スズゾル溶液に変え、上記酸化チタン分散液を用い、ポリオレフィン樹脂固形分1部に対して酸化チタンが4.2部となるように、前記ポリオレフィン樹脂粒子分散液を混合した。その後、溶媒比率が水/IPAが7/3、固形分が5%になるよう溶媒を添加し、攪拌することによって第2の中間層用の塗布液を得た。
実施例5において、第2の中間層の酸化チタン(商品名ST−01 石原産業(株)製)を酸化チタン(商品名ST−21 石原産業(株)製)に変更した以外は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例5において、第2の中間層の酸化チタン(商品名ST−01 石原産業(株)製)を酸化チタン(商品名MT150W テイカ(株)製)に変更した以外は、実施例5と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例5において、第2の中間層の酸化チタン(商品名ST−01 石原産業(株)製)を酸化チタン(商品名MT100HD テイカ(株)製)に変更した以外は、実施例5
と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第1の中間層用の塗布液の調製を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は25%)を、10質量%の酸化アンチモンをドープしたSnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は40%)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第1の中間層用の塗布液の調製を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は25%)を、酸素欠損型SnO2を被覆層として有する酸化チタン粒子粉体(SnO2の被覆率(質量比率)は65%)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例2において、第1の中間層用の塗布液の調製を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は25%)を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は75%)に変更した以外は、実施例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第1の中間層用の塗布液の調製を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は25%)を酸化チタン(商品名PT401L 石原産業(株)製)に変更し、膜厚を15μmから1.5μmに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第1の中間層用の塗布液の調製を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は25%)を酸化チタン(商品名PT301
石原産業(株)製)に変更し、膜厚を15μmから1.5μmに変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例8において、第1の中間層用の塗布液の調製を、酸素欠損型SnO2を被覆した酸化チタン(SnO2の被覆率(質量比率)は25%)を、酸化チタン(商品名PT301 石原産業(株)製)に変更し、膜厚を15μmから1.5μmに変更した以外は、実施例8と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例8において、第1の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例8と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例6において、第1の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例6と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第2の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第1の中間層および第2の中間層を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
酸化チタン(商品名ST−21 石原産業(株)製)120部とレゾール型フェノール樹脂(商品名:ブライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)70部と2−メトキシ−1−プロパノール100部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第1の中間層の塗布液を調製した。この液を支持体上に浸漬塗布し、これを30分間140℃で加熱して硬化させることにより、膜厚が1μmの第1の中間層を形成した。
酸化チタン(商品名ST−21:石原産業(株)製)4部とポリアミド樹脂(CM8000:東レ社製)1部、メタノール7部、ブタノール2部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第2の中間層用の塗布液を調製した。第1の中間層の上に第2の中間層用の塗布液を浸漬塗布し、10分間120℃で乾燥させ、膜厚が1.5μmの第2の中間層を形成した。
比較例1において、第1の中間層用を設けなかった以外は、比較例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
比較例2において、酸化チタン(商品名ST−21:石原産業(株)製)を酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)に変更した以外は、比較例2と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
実施例1において、第1の中間層および第2の中間層を以下のように変更した以外は、
実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)120部とレゾール型フェノール樹脂(商品名:ブライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)70部と2−メトキシ−1−プロパノール100部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第1の中間層の塗布液を調製した。この液を支持体上に浸漬塗布し、これを30分間140℃で加熱して硬化させることにより、膜厚が1μmの第1の中間層を形成した。
酸化チタン(商品名TTO55N 石原産業(株)製)4部とポリアミド樹脂(CM8000:東レ社製)1部、メタノール7部、ブタノール2部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第2の中間層用の塗布液を調製した。第1の中間層の上に第2の中間層用の塗布液を浸漬塗布し、10分間120℃で乾燥させ、膜厚が1.5μmの第2の中間層を形成した。
実施例1において、第1の中間層を設けず、第2の中間層用の塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
第2の中間層のポリオレフィン樹脂分散液をエチレンとアクリル酸共重合樹脂分散液(SG2000(鉛市(株)製))に、酸化チタン(商品名ST−01 石原産業(株)製)を酸化チタン(商品名TTO55N 石原産業(株)製)に変更し、第2の中間層の塗布液を調製した。この液を支持体上に浸漬塗布し、10分間120℃で乾燥させ、膜厚が0.8μmの第2の中間層を形成した。
実施例1において、第1の中間層および第2の中間層を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
酸化チタン(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)120部とレゾール型フェノール樹脂(商品名:ブライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)70部と2−メトキシ−1−プロパノール100部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第1の中間層の塗布液を調製した。この液を支持体上に浸漬塗布し、これを30分間140℃で加熱して硬化させることにより、膜厚が1μmの第1の中間層を形成した。
酸化チタン(商品名ST−21:石原産業(株)製)4部とポリアミド樹脂(CM8000:東レ社製)1部、メタノール7部、ブタノール2部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第2の中間層用の塗布液を調製した。第1の中間層の上に第2の中間層用の塗布液を浸漬塗布し、10分間120℃で乾燥させ、膜厚が1.5μmの第2の中間層を形成した。
実施例1において、第1の中間層および第2の中間層を以下のように変更した以外は、
実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
アンチモンをドープした酸化スズの被覆膜を有する酸化チタン粒子(商品名:クロノスECT−62 チタン工業(株)製)80部とレゾール型フェノール樹脂(商品名:ブライオーフェンJ−325 大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)70部と2−メトキシ−1−プロパノール100部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第1の中間層の塗布液を調製した。この液を支持体上に浸漬塗布し、140℃で30分間加熱硬化することにより、膜厚が15μmの第1の中間層を形成した。
酸化チタン(商品名TTO55N 石原産業(株)製)4部とポリアミド樹脂(CM8000:東レ社製)1部、メタノール7部、ブタノール2部とからなる溶液を約20時間ボールミルで分散処理し、第2の中間層用の塗布液を調製した。第1の中間層の上に第2の中間層用の塗布液を浸漬塗布し、10分間120℃で乾燥させ、膜厚が1.5μmの第2の中間層を形成した。
3:帯電器
4:像露光
5:現像器
9:クリーナー
10:カートリッジ枠
Claims (8)
- 導電性支持体を有し、該導電性支持体上に第1の中間層と第2の中間層と感光層とをこの順に有する電子写真感光体において、
前記第2の中間層がポリオレフィン樹脂および体積平均粒径が20nm以下の金属酸化物を含有し、
前記第1の中間層が金属酸化物を含有し、前記第1の中間層が含有する金属酸化物の体積平均粒径が前記第2の中間層が含有する金属酸化物の体積平均粒径の10倍以上200倍以下であることを特徴とする電子写真感光体。 - 前記第2の中間層が、含有する金属酸化物は、体積平均粒径が10nm以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記第2の中間層が、含有するポリオレフィン樹脂は、下記(A1)、(A2)および(A3)を有し、(A1)、(A2)および(A3)の質量比が下記の式を満たす請求項1または2に記載の電子写真感光体。
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦30
55/45≦(A1)/(A3)≦99/1
(A1):下記式(11)で示される繰り返し構造単位
(A2):下記式(21)または(22)で示される繰り返し構造単位
(A3):下記式(31)、(32)、(33)または(34)で示される繰り返し構造単位
- 前記(A1)、(A2)および(A3)の質量比が、下記の式を満たすポリオレフィン樹脂である請求項3に記載の電子写真感光体。
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦10 - 前記(A1)、(A2)および(A3)の質量比が、下記の式を満たすポリオレフィン樹脂である請求項4に記載の電子写真感光体。
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦5 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体を備えた電子写真装置。
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