JP2001312088A - 電子写真用感光体 - Google Patents
電子写真用感光体Info
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Abstract
性が良好で、残留電位の小さい電子写真用感光体を提供
すること。 【解決手段】 導電性支持体と感光層との間に少なくと
も2種以上の金属酸化物含有した下引き層を設け、しか
も該下引き層の導電性支持体側と感光層側のそれぞれの
金属酸化物の組成比が異なり、且つ導電性支持体側に多
い金属酸化物の方が感光層側に多い金属酸化物よりも電
気比抵抗の小さな金属酸化物であるものとする。
Description
関し、耐久性に優れ、高品質画像を形成し得る電子写真
用感光体に関する。
使用により、帯電性低下、残留電位の上昇、画像特性の
劣化など、様々な問題を抱えている。特に反転現像法の
場合、素管の欠陥の影響により画像上に黒点など異常画
像がしばしば現れるのが問題である。それを防止するた
め酸化チタン含有下引き層を設ける例があるが、残留電
位防止、すなわち画像濃度低下防止のためにはあまり下
引き層の厚さを大きくできないため、素管の欠陥を覆い
きれない場合が多い。
を含有する下引き層を厚く設けた上に、更に樹脂絶縁層
を設ける例がある(例:特開昭60−97363号公
報、特開昭60−32054号公報)。ただこの場合、
素管の欠陥を覆う効果はあるものの樹脂膜抵抗の環境依
存性が大きく、低湿で残留電位が増大し、その結果画像
濃度が低下するという問題がある。
は、上記の欠点を解決した、すなわち、基盤素管の欠陥
を覆うことができ、且つ導電性が良好で、残留電位の小
さい電子写真用感光体を提供することにある。
に、導電性支持体と感光層との間に少なくとも2種以上
の金属酸化物を含有した下引き層を設け、しかも該下引
き層の導電性支持体側と感光層側のそれぞれの金属酸化
物の組成比が異なり、且つ導電性支持体側に多い金属酸
化物の方が感光層側に多い金属酸化物よりも電気比抵抗
の小さな金属酸化物であることを特徴とする電子写真用
感光体が提供される。
れぞれ種類の異なる金属酸化物を含有した下引き層を複
数層設けたことを特徴とする上記第一に記載した電子写
真用感光体が提供される。
さな金属酸化物を含有した下引き層の厚さが感光層側の
下引き層の厚さより大きいことを特徴とする上記第一又
は第二に記載した電子写真用感光体が提供される。
ネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニ
ウム、酸化亜鉛及び酸化チタンから選ばれた少なくとも
1種であり、且つ導電性支持体側の金属酸化物が酸化イ
ンジウム、酸化錫、酸化鉄及び酸化チタンから選ばれた
少なくとも1種であることを特徴とする上記第一〜三の
いずれかに記載した電子写真用感光体が提供される。
が3ミクロン以上の突起を有するアルミニウム素管であ
ることを特徴とする上記第一〜四のいずれかに記載した
電子写真用感光体が提供される。
する。図1は本発明の電子写真用感光体の模式断面図で
あり、導電性支持体(基盤)1上に第1下引き層2、第
2下引き層3、感光層4を順次設けた構成のものであ
る。図2は感光層4が電荷発生層(CGL)4aと電荷
輸送層(CTL)4bより構成される機能分離型タイプ
のものである。
第2下引き層が明瞭に区別して書かれているが、スプレ
ー塗布方法などにより下引き層の組成が基盤側から感光
層側に徐々に変化するように作成することも可能であ
る。
属酸化物を各種の樹脂、例えば熱可塑性樹脂、あるいは
熱硬化性樹脂とともに塗布乾燥して形成される。下引き
層形成法としては、通常の塗布法、浸漬塗工法、スプレ
ー法などが採用される。
錫、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ジルコニ
ウム、酸化鉄、酸化珪素、酸化亜鉛、酸化マグネシウム
などである。バインダー樹脂としては、ポリアミド樹
脂、アルコール可溶性ポリアミド樹脂、水溶性ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアル
コールなどの接着性の良いバインダー樹脂、あるいはア
ルキド樹脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂などが使
用される。
化物の種類を複数含有させ、且つ下引き層の導電性支持
体(基盤)側と感光層側の金属酸化物の種類あるいはそ
の組成比を変えることにある。その組成変化の仕方は前
述したようにスプレー方法などで段階的に変化するよう
にしてもよいし、また異なる金属酸化物を含有した下引
き層を複数層設ける方法でもよい。ここで更に重要なの
は、基盤側に多い金属酸化物は感光層側に多い金属酸化
物よりも電気比抵抗の小さな材料を選ぶことである。こ
のようにすることにより、素管の画像欠陥を覆うという
目的と、基本電気特性、すなわち残留電位のない帯電性
の良好な感光体を作成するという両方の目的が達成でき
る。
明であるが、以下のように類推される。なお、ここでは
説明の都合上、2層設ける方法について述べる。我々は
以下述べるように、感光体全体の帯電性は感光層と接触
する部分の材料が重要であることを見い出した。すなわ
ち、金属酸化物として電気比抵抗の小さな酸化錫を下引
き層(下引き層は単層の場合)に使用した感光体と、相
対的に大きな比抵抗の酸化チタンを下引き層に使用した
感光体との暗減衰速度を比べてみると、図3に示される
ように、酸化錫の方がはるかに暗減衰速度が大きい。酸
化錫の場合、暗減衰速度が大きく通常の時間内使用の感
光体としては使用できない。一方、上記単層下引き層と
同じ膜厚で下引き層を2層、・・・・それぞれ酸化錫、
あるいは酸化チタンを使用・・・・とした場合の暗減衰
速度をみると、その暗減衰特性は感光層に接触する部分
の金属酸化物の材料によってほぼ決まってしまうことが
図3より明らかとなった。すなわち、電荷発生層と接触
する部位が酸化チタンか酸化錫かによって特性が決まっ
てしまい、基盤側の下引き層材料には依存しない。
(電界/時間)で表した数字、横軸はそのときの電界の
平方根である。(1)は酸化錫含有下引き層、(3)は
酸化チタン含有下引き層、(2)と(4)は下引き層を
2層設けた場合である。明らかに暗減衰速度は電荷発生
層と接触する部位の材料で決まり、基盤側の材料にはあ
まり影響されない。これは酸化錫の代わりに、酸化イン
ジウムを用いた場合も同様であった。
述)は、図4に示すように金属酸化物の比抵抗に大きく
影響される。
基盤側の下引き層(第1下引き層)には電気比抵抗の小
さな材料を選定し、可能な限り膜厚を厚くすること、一
方帯電性を維持させるには電荷発生層と接触する側の下
引き層(第2下引き層)には電気比抵抗の大きな金属酸
化物を使用する必要があることが見い出された。第2下
引き層は抵抗が高く残留電位が発生するため、あまり膜
厚を厚くできない。また、すでに厚い第1下引き層で欠
陥を覆っているため、第2下引き層は厚くする必要がな
い。
うに、少なくとも導電性支持体と感光層(単層であって
も、あるいは電荷発生層と電荷輸送層との積層であって
もよい)との間に、導電性支持体側と感光層側のそれぞ
れの金属酸化物の組成比が異なり、且つ導電性支持体側
に多い金属酸化物の方が感光層側に多い金属酸化物より
も電気比抵抗の小さい金属酸化物である下引き層を設け
た構成を有するものであるが、ここで使用される導電性
支持体、電荷発生材、電荷輸送材は何ら限定されるもの
ではなく、従来公知の材料の中から適宜選択して使用す
ることができる。これらの材料について、以下簡単に説
明する。
Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金な
どの金属、酸化錫、酸化インジウムなどの金属酸化物
を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状若しく
は円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるい
は、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステ
ンレスなどの板及びそれらを押し出し、引き抜きなどの
工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理
した管などを使用することができる。また、特開昭52
−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベ
ルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体1と
して用いることができる。ただし、本発明は特に3ミク
ロン以上の大きな突起を有するアルミニウム素管を使用
した場合に顕著な効果を奏する。もちろん、比較的突起
の少ない場合でも有効である。
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体1として用いることができる。この導電性粉体と
しては、カーボンブラック、アセチレンブラック、また
アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀
などの金属粉、あるいは導電性酸化錫、ITOなどの金
属酸化物粉体などが挙げられる。また、同時に用いられ
る結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹
脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノー
ル樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂又は光硬化性樹脂が挙げられる。このような導電性
層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例
えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルエ
チルケトン、トルエンなどに分散して塗布することによ
り設けることができる。
ル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン
(登録商標)などの素材に前記導電性粉体を含有させた
熱収縮チューブによって導電性層を設けてなるものも、
本発明の導電性支持体1として良好に用いることができ
る。
都合上、先ず電荷発生層4aと電荷輸送層4bで構成さ
れる場合から述べる。
インダー樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アト
ライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、こ
れを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成
される。
は、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、
キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、フタ
ロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニ
ウム塩系染料等が挙げられる。
結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキ
シ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリス
ルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリル
アミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノ
キシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸
ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビ
ニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜
500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当で
ある。
ソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチ
ルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキ
サン、トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられ
る。塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコ
ート、ビードコート、ノズルコート、スピナーコート、
リングコート等の方法を用いることができる。電荷発生
層4aの膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、
好ましくは0.1〜2μmである。
樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生
層上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必
要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加す
ることもできる。
送物質とがある。電子輸送物質としては、例えばクロル
アニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−
トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン
−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェ
ン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電
子受容性物質が挙げられる。
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−ガルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘
導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、
モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、
トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フ
ェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリー
ルメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチ
リルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニル
ベンゼン誘導体、ヒドラジン誘導体、インデン誘導体、
ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導
体、エナミン誘導体等その他公知の材料が挙げられる。
これらの電荷輸送物質は単独、又は2種以上混合して用
いられる。
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレ
ート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロ
ース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性又は熱硬化
性樹脂が挙げられる。
に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150
重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜1
00μm程度とすることが好ましい。ここで用いられる
溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トル
エン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロ
エタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセ
トンなどが用いられる。
やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジ
ブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹
脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用で
き、その使用量は、結着樹脂に対して0〜30重量%程
度が適当である。レベリング剤としては、ジメチルシリ
コーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどの
シリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基
を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その
使用量は結着樹脂に対して0〜1重量%が適当である。
述べる。単層感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質及
び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗
布、乾燥することによって形成できる。更に、この感光
層には上述した電荷輸送材料を添加した機能分離タイプ
としても良く、良好に使用できる。また、必要により、
可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することも
できる。
挙げた結着樹脂をそのまま用いるほかに、電荷発生層4
aで挙げた結着樹脂を混合して用いてもよい。結着樹脂
100重量部に対する、電荷発生物質の量は5〜40重
量部が好ましく、電荷輸送物質の量は0〜190重量部
が好ましく、更に好ましくは50〜150重量部であ
る。単層感光層は、電荷発生物質、結着樹脂を必要なら
ば電荷輸送物質とともにテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて
分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコ
ート、ビードコートなどで塗工して形成できる。単層感
光層の膜厚は5〜100μm程度が適当である。
護の目的で、保護層が感光層の上に設けられることもあ
る。保護層に使用される材料としては、ABS樹脂、A
CS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素
化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリア
セタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリ
レート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、
ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホ
ン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。なお、保
護層には金属酸化物などの耐摩耗性フィラー、電荷輸送
物質が含有されてもよい。
本発明はこれら実施例により制約を受けるものではな
い。なお、部はすべて重量部である。
下引き層塗工液、第2下引き層塗工液、電荷発生層塗工
液及び電荷輸送層塗工液を、順次塗布・乾燥し、積層感
光体を作製した。
き層を酸化チタン、第2下引き層を酸化錫とした以外
は、実施例1と同様にして感光体を作成した。
を酸化チタン使用の単層(7ミクロン)とした以外は、
実施例1と同様にして感光体を作成した。
感光体の780nmでの感度を調べるため、この感光体
にリコー社製の静電特性評価機を用いて暗所で約−5.
2kVのコロナ放電を20秒間行って帯電させ電位(V
m)を測定、更に20秒間暗所にて放置したのち表面電
位Vo(V)を測定した。ついで、780nm単色光で
照射し、−800ボルトからの電位が1/5になるまで
の露光量E1/5(μJ/cm2)を算出した。その結果を
表1に示す。
化物含有層を感光層と接触する第2下引き層とした比較
例1は、帯電性が悪い。また、従来のように電気比抵抗
の大きな下引き層単層のみでは、膜厚に依存して残留電
位が大きくなるため、あまり膜厚は大きくできない。そ
のため素管の欠陥を覆うには不利である。
m、第2下引き層の膜厚を1μmとした以外は、実施例
1と同様にして感光体を作成し、評価した。その結果を
表1に示す。この場合、第1下引き層の膜厚を大きくし
ても、第1下引き層は低抵抗のため残留電位は増えな
い。その分第2下引き層の膜厚を小さくでき、残留電位
を小さく押さえることができる。帯電性は、第2下引き
層の材質で保持される。素管の欠陥は、低抵抗層の第1
下引き層の膜厚を厚くすることで覆うことができる。
りに酸化インジウム(電気比抵抗1×10-1Ωcm:サ
ムソノフ最新酸化物便覧)とし、第1下引き層を7ミク
ロン、第2下引き層を2ミクロンとした以外は、実施例
1と同様にして感光体を作成し、評価した。その結果を
表1に示す。
2下引き層を交換した以外は、実施例3と同様にして感
光体を作成し、評価した。その結果を表1に示す。酸化
錫と同様に、比抵抗の小さな金属酸化物を含有する下引
き層を感光層側に設けると、帯電性が悪くなる。
3.5μm、第2下引き層を酸化アルミ(電気比抵抗1
×1016Ωcm:サムソノフ最新酸化物便覧)0.1μ
mとした以外は、実施例1と同様にして感光体を作成
し、評価した。その結果を表1に示す。
比抵抗の小さな材質として好ましくはその膜厚を厚く
し、感光層と接する方の材質を比較的比抵抗の大きなも
のとして好ましくはその膜厚を薄くした2層構造の下引
き層により、基盤素管の欠陥を覆うことができな、なお
且つ帯電性がよく、残留電位の小さな理想的な感光体が
得られる。
である。
図である。
度と電界との関係を示す図である。
酸化物の比抵抗との関係を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 導電性支持体と感光層との間に少なくと
も2種以上の金属酸化物を含有した下引き層を設け、し
かも該下引き層の導電性支持体側と感光層側のそれぞれ
の金属酸化物の組成比が異なり、且つ導電性支持体側に
多い金属酸化物の方が感光層側に多い金属酸化物よりも
電気比抵抗の小さな金属酸化物であることを特徴とする
電子写真用感光体。 - 【請求項2】 導電性支持体と感光層との間にそれぞれ
種類の異なる金属酸化物を含有した下引き層を複数層設
けたことを特徴とする請求項1記載の電子写真用感光
体。 - 【請求項3】 導電性支持体側の電気比抵抗の小さな金
属酸化物を含有した下引き層の厚さが感光層側の下引き
層の厚さより大きいことを特徴とする請求項1又は2記
載の電子写真用感光体。 - 【請求項4】 感光層側の金属酸化物が酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化ジルコニウム、
酸化亜鉛及び酸化チタンから選ばれた少なくとも1種で
あり、且つ導電性支持体側の金属酸化物が酸化インジウ
ム、酸化錫、酸化鉄及び酸化チタンから選ばれた少なく
とも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の電子写真用感光体。 - 【請求項5】 導電性支持体として使用する素管が3ミ
クロン以上の突起を有するアルミニウム素管であること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真
用感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000133223A JP2001312088A (ja) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | 電子写真用感光体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011095670A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
-
2000
- 2000-05-02 JP JP2000133223A patent/JP2001312088A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011095670A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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