JP2011094850A - レンジフードにおけるオイルパネルの取付構造 - Google Patents

レンジフードにおけるオイルパネルの取付構造 Download PDF

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直幸 相馬
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Abstract

【課題】フード本体に対する取付部がフード部の外表面に露出することがなく、しかも、フード本体に容易に取り付けることができるように開発されたオイルパネルの取付構造を提供する。
【解決手段】汚染空気の捕獲空間Mを設けるオイルパネル4がフード本体1に取り付けられているフード部aの外側から目視されないフード本体1の各部とこの各部に対応するオイルパネル4の各位置に弾性的に嵌め合い連結される弾性連結手段3を備え、この弾性連結手段3が、フード本体1側に備えられる受け部材3aと、オイルパネル4側に備えられる止め部材3bとで構成され、受け部材3a側に連結凹部3a−1を設け、止め部材3b側には連結凹部3a−1に弾性的に嵌め差し込まれる連結凸部3b−1を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンジフードにおけるオイルパネルの取付構造に係り、詳しくは、調理中に加熱調理器(ガスコンロ、電気コンロ、IHクッキングヒータなど)から舞い上がってくる汚染空気(廃ガス、油煙、湯煙(水蒸気)、臭気など)を吸い込み捕集して屋外に吸引排気するレンジフードのフード部に捕獲空間を設けるオイルパネルの取付構造に関する。
オイルパネルは、フード本体と同様にプレス成形(打抜き、絞り、曲げなどの加工)によって形成されて、フード部に吸い込み捕集(捕獲)された汚染空気の排気下流側(排気装置側)への流れをスムーズに、そして汚染空気の衝突(接触)などによって付着する油脂分などの汚れを簡単に拭き取ることができるように、下向き開口で扁平箱型に形成されるフード本体の開口内側に取り付けられる。
すなわち、汚染空気の排気下流側への流れを乱す要因や気流抵抗が起こる要因、そして付着した油脂分などの汚れが取り難くなる角部や溝部などが少ない、緩やかなアール形状や流線形状などからなる捕獲空間をフード本体の開口内側に設ける目的でオイルパネルはフード本体に取り付けられる。
また、オイルパネルは、汚染空気中に含まれている油脂分などの汚染物を汚染空気から分離回収するフィルタ(一般に、グリスフィルタと称されている)を、汚染空気が吸い込み捕集される捕獲空間側と、この捕獲空間に吸引力を発生(伝播)させる排気装置側とを仕切る(区画する)位置に支持配設する目的でフード本体の開口内側に取り付けられる。
そして、このような目的でフード本体の開口内側に取り付けられるオイルパネル(フードカバー、仕切り板、覆板などとも称されている)のフード本体の開口内側への取り付けは、オイルパネルのパネル縁の後側が係止状態で定着され、パネル縁の前側がネジ止めによる螺着状態で定着されるなどによって行われているのが一般的である(例えば、特許文献1〜3などを参照)。
特開2000−320873号公報(段落番号0013、および図1参照) 特開2001−4181号公報(段落番号0012、および図1参照)) 特開2005−226915号公報(段落番号0028、および図1参照)
ところで、近年では、お皿などのキッチン備品の収納、出し入れ易さなどの機能性に加えて、顧客が要望するインテリア性を持たせたキッチンの雰囲気にマッチさせるべく、意匠性を重視したウォールキャビネットなどのシステムキッチンの開発に合わせてレンジフード側にもウォールキャビネットなどとの整合性や外観的な見栄えがよい意匠性などの改善が求められている。
すなわち、システムキッチンとの兼ね合いを持たせたインテリアの一部として意匠性や外観的な見栄えにおいても注目されてきている近年のレンジフード業界においては改善すべき課題となってきている。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の従来技術では、オイルパネルを取り付けるネジの頭部などが捕獲空間の開口周縁部などのフード部の外表面にむき出しの露出状態で存在することとなるために、レンジフードの外観的な見栄えが損なわれる要因となっていた。
また、調理中に加熱調理器などから舞い上がってくる汚染空気中に含まれている油脂分などが付着し易くなるばかりか、油脂分などの付着による汚れを取り除く清掃性にも手間が掛かるなどの課題が残されていた。
すなわち、ネジの頭部が露出しているフード本体の外表面部分では、頭部に設けられているドライバなどの工具係合溝やオイルパネル側に設けられているネジ挿通孔と頭部との間に生じる段差などにより凸凹状態になっていることなどから、油脂分などの汚れが付着し易く、また、工具係合溝や段差の隙間などに入り込んだ汚れはフキンなどで拭き取る簡単な清掃では取り除くことができず、ブラシなどの清掃用具を用いて行わなければならないという手間の掛かる清掃を必要としていた。
そこで、本発明は、前記課題を解消するために創案されたものであり、フード本体に対する取付部が捕獲空間の開口周縁部を含めたフード部の外表面に露出することがなく、しかも、フード本体に容易に取り付けることができるように開発されたオイルパネルの取付構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明では、捕獲空間を形成する膨出部を有するオイルパネルをフード本体に取り付けてなるフード部と、前記捕獲空間に汚染空気を吸い込み捕獲する吸引力を発生させる排気装置とを備えて構成されているレンジフードにおける前記オイルパネルの取付構造であって、
前記フード部の外側から目視されない前記フード本体の各部と、この各部に対応する前記オイルパネルの各位置に弾性的に嵌め合い連結される弾性連結手段を備えたことを特徴とする。
ここで、前記弾性連結手段は、前記フード本体側に備えられる受け部材と、前記オイルパネル側に備えられる止め部材とで構成され、前記受け部材と前記止め部材のいずれか一方側に連結凹部を設け、他方側には前記連結凹部に弾性的に嵌め差し込まれる連結凸部を設けていること、前記連結凹部と前記連結凸部は、断面視で略半円状に形成されているなどの構成を採用することが好適なものとなる。
また、前記連結凹部と前記連結凸部は、弾性的に嵌め合い連結された時点で係止される離脱防止部を備えていること、離脱防止部は、前記連結凹部の凹状内面と前記連結凸部の凸状外面にそれぞれ設けられて、前記連結凹部と前記連結凸部とが弾性的に嵌め合い連結された時点で係止される凸凹形状または鋸刃形状に形成されていることなどの構成を採用することが好適なものとなる。
また、前記受け部材と前記止め部材が、前記フード本体を形成するフード形成板材および/または前記オイルパネルを形成するパネル形成板材から一体に形成されていることが好適なものとなる。
このような構成によれば、フード本体に対するオイルパネルの取り付けを、フード部の外側から目視されないフード本体の各部位とオイルパネルの各位置にそれぞれ備えられて弾性的に嵌め合い連結される弾性連結手段によって行うことができる。これにより、オイルパネルの取付部のフード部の外表面への露出を防いで、フード部の外観的な見栄えの低下を抑制することができる。
また、オイルパネルをフード本体に取り付けるための手法として弾性的に嵌め合い連結される弾性連結手段を採用したことで、オイルパネルの取り付け各部位をフード本体の取り付け各部位に合わせてオイルパネルを押し込む、という軽作業でオイルパネルをフード本体に取り付けることができる。
本発明のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造によれば、オイルパネルのフード本体に対する取付部がフード部の外表面に露出しない。すなわち、フード部の外側から目視されるフード本体の外表面やオイルパネルの表面にはオイルパネルをフード本体に取り付けるための取付部(ネジ頭部など)がむき出しの露出状態で存在することがなくなる。
これにより、レンジフードが使用されているときなどにおいてフード部の外側からオイルパネルのフード本体に対する取付部が目視されることがなくなることで、フード部の外観的な見栄えの低下を抑え、ひいてはレンジフードの外観上の意匠性の向上が図られる。換言すれば、ウォールキャビネットなどとの整合性や外観的な見栄えの向上が図られることで、インテリア性の高いキッチンの雰囲気にマッチさせることができるなどの外観的な美観による商品価値の向上が図れるなどの効果を期待することができる。
しかも、取付部(ネジ頭部など)がフード本体の外表面やオイルパネルの表面に存在しないことで、フキンなどを用いた簡単な拭き取り清掃によってフード部の外表面などから汚れを取り除くことができる。これにより、清掃性が改善されて使用者への負担を軽減することができるなどの効果を期待することができる。
また、オイルパネルをフード本体に取り付けるための手法として、弾性的に嵌め合い連結される弾性連結手段を採用したことで、軽作業でオイルパネルをフード本体に取り付けることが可能になるなどのレンジフードの生産性の向上が期待できる。
また、弾性連結手段を構成する受け部材と止め部材は、互いに嵌め合い連結される連結凹部と連結凸部を備え、そして連結凹部の凹状内面と連結凸部の凸状外面には弾性的に嵌め合い連結された時点で互いに係止される凸凹形状または鋸刃形状の離脱防止部を備えていることで、連結凹部と連結凸部との弾性的な嵌り合いと離脱防止部の係止との相乗作用によってオイルパネルをフード本体により一層安定よく、確実に取り付けることができる。
第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態の一例を示すレンジフードの縦断側面図である。 同レンジフードの縦断正面図である。 フード本体およびオイルパネルそれぞれ示す斜視図である。 第1の実施形態に係る弾性連結手段の受け部材と止め部材をそれぞれ示す斜視図である。 同弾性連結手段の止め部材を備えたオイルパネルの一部を示す拡大斜視図である。 フード本体側に備えられている同弾性連結手段の受け部材に対し、オイルパネル側に備えられている同弾性連結手段の止め部材が嵌め差し込まれる状態を示す要部の拡大断面図である。 オイルパネルの後辺縁側に設けられている取付爪部が、フード本体の開口後側に設けられている取付孔部を差し込み掛止させる状態を示す縦断側面図である。 オイルパネルの前辺縁に備えられている止め部材が、フード本体の開口前側に備えられている受け部材に嵌め差し込まれる状態を示す同縦断側面図である。 第2の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。 同弾性連結手段の止め部材を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、他の凸凹形態の離脱防止部を備えた止め部材を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、さらに他の離脱防止部を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。 第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、受け部材のフード本体への取り付け形態を変えてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。 第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、受け部材と止め部材をフード本体とオイルパネルに一体に備えた形態にてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。 第3の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示し、(a)は、要部の拡大断面図であり、(b)は、フード本体側に備えられている受け部材に対し、オイルパネル側に備えられている止め部材が嵌め差し込まれる状態を示す同拡大断面図である。 第4の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。 第5の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である 第6の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態を示し、(a)は、要部の拡大断面図であり、(b)は、フード本体側に備えられている止め部材に対し、オイルパネル側に備えられている受け部材が嵌め差し込まれる状態を示す同拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体に取り付けた状態で示すレンジフードの縦断側面図であり、図2は、同縦断正面図である。
なお、レンジフードには、壁取り付けタイプと、天井取り付けタイプ(アイランドタイプ)とがあるが、本実施形態では、天井取り付けタイプのレンジフードを一例に挙げて説明する。
≪レンジフードの構成≫
レンジフードAは、調理中に発生する汚染空気を吸引捕集し、排気ダクト20を通して屋外に排気するように、図示省略の加熱調理器の略真上に位置してキッチン天井に設置される。
このレンジフードは、図1に示すように、平型(薄型)のフード部aと、このフード部aの上に設置される排気装置2を備えて構成されている。
≪フード部の構成≫
図3は、フード部を形成するフード本体およびオイルパネルそれぞれを示す斜視図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
フード部aは、図1および図2に示すように、フード本体1の開口内側にオイルパネル4を取り付けることで形成される。
≪フード本体の構成≫
フード本体1は、鋼板などの金属製のフード形成板材を用いた周知のプレス成形(打抜き、絞り、曲げなどの加工)によって下向きに開口する扁平箱型に形成されている。
このフード本体1は、図1および図2に示すように、各辺外周壁面1aから開口内側に略水平に折り曲げられ、さらに天板1dに至るように折り曲げ立ち上げられることで形成される下向きの開口周縁部1bと内周壁面1cを備えている。
そして、フード本体1は、内周壁面1cで囲繞される開口内側に弾性連結手段3を介してオイルパネル4を取り付けている。これにより、開口内側に汚染空気を吸引捕獲する捕獲空間Mが設けられるようになっている。
また、フード本体1は、図1および図2に示すように、捕獲空間Mの下向き開口周縁1bとの間に吸込み隙間Sを確保するための整流板5を備えている。これにより、廃ガスなどの汚染空気が整流板5に沿って吸込み隙間Sから捕獲空間M内に勢い良く吸気されるようにしている。
≪オイルパネルの構成≫
オイルパネル4は、フード本体1と同じく鋼板などの金属製のパネル形成板材を用いた周知のプレス成形(打抜き、絞り、曲げなどの加工)によってフード本体1の下面開口形状とほぼ同じ大きさを有する底面視形状に形成されている。
そして、オイルパネル4は、図1〜図3に示すように、周囲各辺縁側に適宜の幅を有する平坦面部4aを残して、この平坦面部4aから上方に所定の形状と深さにて膨出させた膨出部4bを備えている。
これにより、図1および図2に示すように、フード本体1の開口縁側に、オイルパネル4の膨出部4bによって捕獲空間Mが設けられるようになっている。
また、オイルパネル4の膨出部4bには立上げ開口させた連絡口6を備えている。この連絡口6は、図1および図2に示すように、オイルパネル4がフード本体1の開口内側に取り付けられたとき、フード本体1の天板1に開口されている接続口7、そして、排気装置2の排気ボックス2aに開口されている接続口8に嵌まり込み接続されて排気ボックス2a内に臨むようにしている。つまり、連絡口6によって捕獲空間Mと排気ボックス2a内とが連絡される。
また、オイルパネル4は、図3に示すように、周囲各辺縁における後辺縁に沿って複数の取付爪部9を備えている。この取付爪部9は、オイルパネル4がフード本体1の開口内側に取り付けられたとき、図1の拡大図および後記する図7、図8に示すように、フード本体1の開口後側に設けられている取付孔部10に挿入掛止されるようになっている。つまり、オイルパネル4の後辺縁側は、取付孔部10に対する取付爪部9の挿入掛止によってフード本体1に取り付けられる。
≪排気装置の構成≫
排気装置2は、フード部aの捕獲空間Mに、汚染空気を吸い込み捕獲(捕集)する吸引力を発生(伝播)させるもので、図1および図2に示すように、排気ボックス2aと、この排気ボックス2a内の後側に位置して縦置きに吊持されるファンケーシング2bと、このファンケーシング2b内に、ファンモータ2dに軸支されて同軸上に収容される排気ファン(遠心ファンや多翼ファンなど)2cとを備えて構成としている。
≪第1の実施形態に係る弾性連結手段の構成≫
図4は、第1の実施形態に係る弾性連結手段を示す斜視図であり、図5は、同弾性連結手段の止め部材を備えたオイルパネルの一部を示す拡大斜視図であり、図6は、フード本体側に備えられている同弾性連結手段の受け部材に対し、オイルパネル側に備えられている同弾性連結手段の止め部材が嵌め差し込まれる状態を示す要部の拡大断面図である。
弾性連結手段3は、フード本体1側に備えられる受け部材3aと、オイルパネル4側に備えられる止め部材3bとを備えて構成されている。
≪受け部材の構成≫
受け部材3aは、バネ性に優れた板材を用いて形成される。この受け部材3aは、図4の(a)に示すように、連結凹部3a−1を備え、この連結凹部3a−1の一方側に誘導縁片部3a−2を備えているとともに、他方側に取付片部3a−3を備えている。
連結凹部3a−1は、断面視で略半円状に形成されて、同じく略半円状に形成される後記の連結凸部3b−1が弾性的に嵌め差し込まれて連結されるようになっている。
誘導縁片部3a−2は、図4の(a)に示すように、連結凹部3a−1の凹み方向に対して反対方向に凹んだ略半円状に形成されている。
これにより、連結凹部3a−1に連結凸部が嵌め差し込まれるときに、連結凸部3b−1が誘導縁片部3a−2を弾発力に抗して拡開する外向き方向(図1の拡大図および図6において紙面右側方向)に押し上げつつ、連結凹部3a−1に嵌め合せ連結されるように、連結凸部3b−1を連結凹部3a−1の凹み内側へ案内導く役目をなす。
なお、この誘導縁片部3a−2の形態は、半円状などに限らず、連結凹部3a−1の凹み方向に曲げた直線形状もしくは曲線形状にするなど、任意である。
取付片部3a−3は、連結凹部から水平に延設されるとともに、取付け孔11を備えている。これにより、受け部材3aは、図1の拡大図に示すピン止め、ネジ止め、または、リベット、スポット溶接などによってフード本体1の内周壁面1cに取り付けられる。
≪止め部材の構成≫
止め部材3bは、適宜の厚さを有する板材を用いて形成されている。この止め部材は、図4の(b)に示すように、連結凸部3b−1を備え、この連結凸部3b−1の一方側に取付片部3b−2を備えている。
連結凸部3b−1は、連結凹部3a−1に適合させた断面視で略半円状に形成されて、図1の拡大図に示すように、受け部材3a側の連結凹部3a−1に対して弾性的に嵌め差し込まれて連結されるようになっている。
取付片部3b−2は、連結凸部3b−1から延設された略L字形状に形成されている。
これにより、止め部材3bは、図1の拡大図、図3および図5に示すように、オイルパネル4の周囲の平坦面部4aにおけるフード本体1側の受け部材3aに対応させた前辺縁に沿わせた2ヶ所と、この前辺縁側に位置する両辺縁に沿わせた2ヶ所の計4ヶ所においてスポット溶接などによって取り付けられる。
また、本実施形態では、レンジフードAがキッチンに設置された状態で外側から目視されないフード部aの外表面において、オイルパネル4のフード本体1への取り付けが取付具によって行われている。
すなわち、図3に示すように、オイルパネル4の膨出部4bにおける連絡口6の開口周辺のコーナー四隅とフード本体1の天板1dにおける接続口7の開口周辺のコーナー四隅にネジ止め孔12,13をそれぞれ設けて、取付孔部10に対する取付爪部9の挿入掛止と、受け部材3aに対する止め部材3bの嵌め合せ連結によるオイルパネル4のフード本体1への取り付け後において、図2に示すように、ネジ14などの取付具を用いてオイルパネル4の膨出部4bをフード本体1の天板1dに取り付けている。
このように、オイルパネル4の膨出部4aがネジ14などの取付具によってフード本体1の天板1dに取り付けられることで、レンジフードAがキッチンに設置された状態においてレンジフードAの意匠性を保ったまま、オイルパネル4のフード本体1への取り付けを強固なものにすることができる。
ここで、レンジフードAがキッチンに設置された状態とは、前記したように、レンジフードAが加熱調理器上方のキッチン天井などに設置され、なおかつ、フード部aの捕獲空間Mにグリスフィルタや整流板5などが必要に応じて設置されている状態である。
例えば、壁取り付けタイプのレンジフードの場合、捕獲空間Mに設けられる整流板5などによって調理者などから死角となるオイルパネル4の表面、あるいはフード部aの前側に位置するフード本体1の外周壁面1aや開口周縁部1b、オイルパネル4の平坦面部4aなどによって調理者などから死角となるオイルパネル4の前側寄りの表面、さらにはフード本体1の天板1dの表面などにおいて、フード本体1へのオイルパネル4の取り付けがネジ14などの取付具によって行われていても、調理者が加熱調理器の前に立ったときなどに調理者などからネジ14などの取付具が見られない。
これにより、レンジフードAがキッチンに設置された状態において、レンジフードAの意匠性を保ったまま、オイルパネル4のフード本体1への取り付けを強固なものにすることができる。
また、受け部材3aや止め部材3bの剛性を高くすれば、フード本体1へのオイルパネル4の取り付けはより強固にすることができるが、受け部材3aや止め部材3bの剛性を高くするためにはこれらを形成する部材を大きく、または、部材板厚を厚くするなどの思考策を挙げるとこができる。すると、材料費が嵩むばかりか加工性が悪くなるなどから、生産コストが増加してしまう。
一方、受け部材3aや止め部材3bの剛性を低くすると、オイルパネル4に過大な力(荷重など)が加わったときに受け部材3aや止め部材3bが変形し易く取り付けが不安定となり、オイルパネル4にガタツキが生じるおそれがある。
このような場合において、レンジフードAがキッチンに設置された状態で外側から目視されない部分をネジ14などの取付具によって取り付け補強することで、受け部材3aや止め部材3bへのオイルパネル4の荷重などを減らすことができる。これにより、受け部材3aや止め部材3bの変形が抑えられてオイルパネル4のフード本体1への取り付けを強固なものにすることができる。また、オイルパネル4のガタツキを抑えて安全性の高い取り付け構造とすることできる。
また、レンジフードAがキッチンに設置された状態で外側から目視されないフード部aの外表面において、オイルパネル4の膨出部4bに立上げ開口された連絡口6や、グリスフィルタを取り付けたときに死角となるオイルパネル4の表面に取付具を用いる構成とすることができる。
なお、図示を省略しているが、取付具としては、ネジ14以外に、例えば、ナット・ボルト、止めピンなどを挙げることができる。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る弾性連結手段3からなる取付構造を適用させたオイルパネル4のフード本体1の開口内側への取り付け方について簡単に説明する。
図7は、オイルパネルの後辺縁側の取付爪部が、フード本体の開口後側の取付孔部を差し込み掛止させる状態を示す縦断側面図であり、図8は、オイルパネルの前辺縁側の止め部材が、フード本体の開口前側の受け部材に嵌め差し込まれる状態を示す同縦断側面図である。ここでは、図1および図6を適宜参照しながら説明する。
まず、図7に示すように、オイルパネル4の後辺縁側に設けられている取付爪部9をフード本体1の開口後側に設けられている取付孔部10に対し、矢印Xで示す方向から挿入掛止させる。
そして、取付孔部10に対する係止爪部9の挿入掛止点を支点に、図6および図8に示すように、フード本体1の前辺縁側を、矢印Yで示す方向に移動させる。すると、オイルパネル4側に備えられている止め部材3bの連結凸部3b−1は、フード本体1側に備えられている受け部材3aの誘導縁片部3a−2を弾発力に抗して拡開する外向き方向に押し上げつつ、図1の拡大図に示すように、受け部材3aの連結凹部3a−1に嵌め合わせ連結される。そして、オイルパネル4の連絡口6は、フード本体1の天板1dに開口されている接続口7に貫通状に接続される。
このようにして、オイルパネル4をフード本体1の開口内側に取り付けた後に、さらにネジ14を用いてオイルパネル4の膨出部4bをフード本体1の天板1dに取り付ける。
≪第2の実施形態に係る弾性連結手段の構成≫
図9は、第2の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図であり、図10は、同弾性連結手段の止め部材を示す斜視図である。
この実施形態では、図9に示すように、前記第1の実施形態詳述の受け部材3aの連結凹部3a−1と止め部材3bの連結凸部3b−1に離脱防止部15を備えた構成を採用している。それ以外の構成要素においては前記の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、第2の実施形態に係る弾性連結手段3−1では、受け部材3aの凹状内面と止め部材3bの凸状外面に互いに係止(噛合)し合う離脱防止部15を備えている。
≪離脱防止部の構成≫
離脱防止部15は、連結凹部3a−1に対して連結凸部3b−1が嵌め合い連結された時点で互いに係止し合うことで(図9の拡大断面図参照)、連結凸部3b−1が連結凹部3a−1から抜け外れないように防ぐ。換言すれば、連結凹部3a−1と連結凸部3b−1との弾性的な嵌め合い連結状態を係止作用によって強化する役目をなす。
この離脱防止部15は、図9の拡大断面図および図10に示すように、連結凹部3a−1の凹状内面と連結凸部3b−1の凸状外面の半円周面方向において、互いに係止し合うように凸凹形状に形成されている。
このように、凸凹形状の離脱防止部15を連結凹部3a−1と連結凸部3b−1に備えた受け部材3aと止め部材3bとから構成される弾性連結手段3−1からなる取付構造によれば、連結凹部3a−1と連結凸部3b−1との連結状態を弾性的な嵌り合いと離脱防止部15の係止(噛合)との相乗作用によって強化することができる。つまり、オイルパネル4をフード本体1の開口内側に安定よく、確実に取り付けることができる。
また、凸凹形状に形成される離脱防止部としては、図11に示す凸凹形態を挙げることができる。
図11は、第2の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、他の凸凹形態の離脱防止部を備えた止め部材を示す斜視図である。
この図11に示す離脱防止部15−1は、止め部材3bの連結凸部3b−1の凸状外面に無数に点在させた凸凹形状に形成されている。
なお、図示を省略しているが、受け部材3a側の連結凹部3a−1の凹状内面にも、止め部材3b側の離脱防止部15−1と互いに係止し合う離脱防止部が無数に点在させた凸凹形状に形成されている。
また、離脱防止部としては、図12に示すように、互いに係止し合った時点で連結凹部3a−1からの連結凸部3b−1の抜け方向への動きを完全にロックする鋸刃形状を挙げることができる。
図12は、第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、さらに他の離脱防止部を適用させてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。
この図12に示す離脱防止部16は、連結凹部3a−1の凹状内面と連結凸部3b−1の凸状外面の半円周面方向において、互いに係止し合うように鋸刃形状に形成されている。
このように、鋸刃形状の離脱防止部16を連結凹部3a−1と連結凸部3b−1に備えた弾性連結手段3−1からなる取付構造によれば、オイルパネル4をフード本体1の開口内側により一層安定よく、確実に取り付けることができる。
図13は、第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、受け部材のフード本体への取り付け形態を変えてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。
この実施形態では、図13に示すように、弾性連結手段3を構成する受け部材3aをフード本体1の天板1dに取り付けて、オイルパネル4側の止め部材3bが弾性的に嵌め合い連結されるように構成してなる。
すなわち、受け部材3aの取付片部3a−3は、連結凹部3a−1から延設された略L字形状に形成されている。これにより、受け部材3aは、フード本体1の天板1dにスポット溶接などによって取り付けられる。この場合、図13に示すように、オイルパネル4が取り付けられた状態で、オイルパネル4側の止め部材3bの取付片部3b−2が当接するように、フード本体1の開口周縁部1bを開口内側に折り曲げ、内周壁面1cを不要とすることができる。
なお、図示を省略しているが、受け部材3aをフード本体1の外周壁面1aに取り付けることができる。
図14は、第1の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造において、受け部材と止め部材をフード本体とオイルパネルにそれぞれ一体に備えた形態にてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。
この実施形態では、弾性連結手段3を構成する受け部材3a側が、パネル形成板材を用いてオイルパネル4が形成されるときに、該オイルパネル4の平坦面部4aから折り曲げ立ち上げられて、該平坦面部4aに一体に備えられ、そして、止め部材3b側が、フード形成板材を用いてフード本体1が形成されるとき、フード本体1の開口周縁部1bから折り曲げ立ち上げられて、該開口周縁部1bに一体に備えられるものである。
これにより、弾性連結手段3の受け部材3aおよび止め部材3bを、別途に形成した場合に比べて、フード本体1およびオイルパネル4にスポット溶接、リベット、ネジ止めなどの止着手段による後取り付けが不要になることで、弾性連結手段3を備えるフード本体1およびオイルパネル4の生産性の向上が図られ、ひいては、フード部a(レンジフードA)の生産性の向上などを期待することができる。
≪第3の実施形態に係る弾性連結手段の構成≫
図15は、第3の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図およびフード本体側の受け部材に対し、オイルパネル側の止め部材が嵌め差し込まれる状態を示す同拡大断面図である。
この実施形態では、図15に示すように、弾性連結手段3−2を構成する受け部材3aと止め部材3bの形態を変えた構成としている。それ以外の構成要素においては前記の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、第3の実施形態に係る弾性連結手段3−2は、L字形状の取付片部3a-3を有する2組からなる受け部材3aと、断面視で略円形形状に形成されている連結凸部3b−1を有する止め部材3bとを備えて構成されている。
受け部材3aは、図15に示すように、連結凹部3a−1を対面させた状態で、フード本体1の天板1dに取り付けられる。そして、止め部材3bは、対面する受け部材3aの連結凹部3a−1の間に弾発的に嵌め合い挟持される程度の外径にて断面視で略円形形状に形成され、二又に分かれたL字形状の取付片部3b−1によってオイルパネル4の平坦面部4aに取り付けられる。
このように形成されている受け部材3aと止め部材3bを備えて構成された弾性連結手段3−2からなる取付構造によれば、図15に示すように、開口内側に内周壁面1cを備えていないフード本体1へのオイルパネル4の取り付けに有効となる。
≪第4の実施形態に係る弾性連結手段の構成≫
図16は、第4の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。
この実施形態では、図16に示すように、弾性連結手段3−3を構成する前記第1の実施形態詳述の受け部材3aと止め部材3bに掛止孔17aと掛止爪17bからなる離脱防止部17を備えた構成としている。
すなわち、受け部材3aの誘導縁片部3a−2側に掛止孔17をa備え、止め部材3bの取付片部3b−2側に掛止爪17bを備えている。これにより、連結凸部3b−1が、連結凹部3a−1に弾性的に嵌め合った時点で、掛止孔17aに掛止爪17bが挿入されて掛止されるように構成している。
このように、離脱防止部17を掛止孔17aと掛止爪17bとから構成することで、前記の第2の実施形態と同じく、オイルパネル4をフード本体1の開口内側に安定よく、確実に取り付けることができる。
≪第5の実施形態に係る弾性連結手段の構成≫
図17は、第5の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図である。
この実施形態では、図17に示すように、弾性連結手段3−4を、フード本体1側に備えられる連結孔部18と、オイルパネル4側に備えられて、連結孔部18に弾性的に嵌め合い連結される連結掛止部19とを備えた構成としている。
すなわち、槍先形状に形成されている2組の連結掛止部19は、連結孔部18の開口縁の幅間隔にてオイルパネル4の平坦面部4aにスポット溶接などによって取り付けられて連結孔部18の挿入域まで嵌め合せ挿入された時点で、連結孔部18の開口縁内側に掛止される構成としている。
なお、図示を省略しているが、この連結孔部18と連結掛止部19からなる弾性連結手段3−4を用いてオイルパネル4の膨出部4aをフード本体1の天板1dに取り付けることができる。例えば、図2に示すネジ14による取り付け部分を、ネジ14に変えて弾性連結手段3−4を用いることができる。
≪第6の実施形態に係る弾性連結手段の構成≫
図18は、第6の実施形態に係る弾性連結手段からなる取付構造を適用させてオイルパネルをフード本体の開口内側に取り付けた状態を示す要部の拡大断面図およびフード本体側の受け部材に対し、オイルパネル側の止め部材が嵌め差し込まれる状態を示す同拡大断面図である。
この実施形態では、図18に示すように、弾性連結手段3−5を構成する受け部材3aと止め部材3bの形態(取付片部3a−3、取付片部3b−2)を変え、そして、フード本体1の外周壁面1aとオイルパネル4の平坦面部4a(外周縁部)の形態を変えて、弾性連結手段3−5によるオイルパネル4の取り付けを、オイルパネル4がフード本体1の外側から覆うようにして行う構成としている。それ以外の構成要素においては前記の実施形態と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
すなわち、図18に示すように、フード本体1の外周壁面1aの下側(下部縁側)を、フード本体1の開口内側に折り曲げるとともに、さらに下方へと折り曲げ延設させた形態としている。これにより、フード本体1側に止め部材3bを取り付ける取付壁面1eを備えた構成としている。
一方、オイルパネル4の平坦面部4aを、フード本体1の外周壁面1aの下端に位置するように延設するとともに、当該延設部分から外周壁面1aと面一になるように鉛直に折り曲げ延設させた形態としている。これにより、オイルパネル4側にはフード本体1の外周壁面1aに面一になるように連設される外周壁面4cが備えられる。
このように、フード本体1側の外周壁面1aとオイルパネル4側の平坦面部4a(外周縁部)の形態を変えることで、図18に示すように、フード本体1側の取付壁面1eと、オイルパネル4側の延設された平坦面部4aおよび外周壁面4cとによりフード本体1の外側より見えないように囲繞された空間21が確保され、この空間21内で弾性連結手段3−5による弾性的な嵌め合い連結によって、オイルパネル4がフード本体1に取り付けられるようにしている。
そして、第6の実施形態に係る弾性連結手段3−5は、連結凹部3a−1を有する受け部材3aと、連結凸部3b−1を有する止め部材3bとを備えて構成されている。
受け部材3aは、図18に示すように、連結凹部3a−1の一方側に誘導縁片部3a−2を備えているとともに、他方側に取付片部3a−3を備えて、空間21内に位置するオイルパネル4の平坦面部4aの内側にスポット溶接などによって取り付けられるようにしている。
止め部材3bは、連結凸部3b−1の凹状開口の一方側に取付片部3b−2を備えて、フード本体1の取付壁面1cにスポット溶接などによって取り付けられるようにしている。
このように形成されている受け部材3aと止め部材3bを備えて構成された弾性連結手段3−5からなる取付構造によれば、図18に示すように、開口内側に内周壁面1cを備えていないフード本体1へのオイルパネル4に取り付けに有効となる。
さらに、このような取付構造によれば、加熱調理器から舞い上がる油脂分などの汚れが特に付着するフード部aの底面部において、フード本体1とオイルパネル4の連設による凹凸部(例えば図1において開口周縁部1bと平坦面部4aの連設部分)がなくなるので、汚れがより付着し難くなるとともに拭き取り易くなり清掃性の向上が図られる。
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した第1〜第6の各実施形態に限られるものではなく、請求項1〜8に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、受け部材3aの連結凹部3a−1および止め部材3bの連結凸部3b−1の断面視で略くの字形状などに形成することができる。
また、第1〜第6の各実施形態詳述の弾性連結手段3,3−1,3−2,3−3,3−4,3−5を構成する受け部材3aおよび止め部材3bを、フード本体1の開口周縁1bやオイルパネル4の平坦面部4aの辺縁長さ方向に相当する大きさ(長さ)を有する幅広に形成することができる。
これにより、オイルパネル4のフード本体1への取り付けを強固なものにすることができる。また、フード本体1へオイルパネル4を取り付けるときに、嵌め合い連結される弾性連結手段3の受け部材3aに対する止め部材3bの位置合わせが簡易となり、フード部aの組立性の向上が図られるとともに、オイルパネル4をフード本体1にさらに安定的に取り付けることができる。
また、取付爪部9が備えられているオイルパネル4の後辺縁側と対向するその前辺縁側に、辺縁の長さ方向に相当する大きさ(長さ)を有する幅広に形成した弾性連結手段3を構成する受け部材3aおよび止め部材3bを設けることができる。
これにより、フード部aの組立性のさらなる向上を図ることができ、しかも、オイルパネル4をフード本体1へより安定的に取り付けることができるとともに、弾性連結手段3,3−1,3−2,3−3,3−4,3−5を備えるフード本体1およびオイルパネル4の生産性も向上させることができるなどの効果を期待することができる。
また、オイルパネル4の後辺縁側のフード本体1の開口内側への取り付けとして、取付爪部9と取付孔部10を採用せずに、第1〜第6の各実施形態詳述の弾性連結手段3,3−1,3−2,3−3,3−4,3−5のいずれか、または、それらの組み合わせによって取り付けることができる。
A レンジフード
a フード部
1 フード本体
2 排気装置
3,3−1,3−2,3−3,3−4,3−5 弾性連結手段
3a 受け部材
3a−1 連結凹部
3a−2 誘導縁片部
3b 止め部材
3b−1 連結凸部
4 オイルパネル
4b 膨出部
14 ネジ(取付具)
15,15−1,16,17 離脱防止部
17a 掛止孔
17b 掛止爪
18 連結孔部
19 連結掛止部
M 捕獲空間

Claims (8)

  1. 捕獲空間を形成する膨出部を有するオイルパネルをフード本体に取り付けてなるフード部と、
    前記捕獲空間に汚染空気を吸い込み捕獲する吸引力を発生させる排気装置と、を備えて構成されているレンジフードにおける前記オイルパネルの取付構造であって、
    前記フード部の外側から目視されない前記フード本体の各部と、この各部に対応する前記オイルパネルの各位置に弾性的に嵌め合い連結される弾性連結手段を備えたことを特徴とするレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  2. 前記弾性連結手段は、前記フード本体側に備えられる受け部材と、前記オイルパネル側に備えられる止め部材と、から構成され、
    前記受け部材と前記止め部材のいずれか一方側に連結凹部を備え、他方側には前記連結凹部に弾性的に嵌め差し込まれる連結凸部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  3. 前記受け部材と前記止め部材が、前記フード本体を形成するフード形成板材および/または前記オイルパネルを形成するパネル形成板材から一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  4. 前記連結凹部と前記連結凸部は、断面視で略半円状に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  5. 前記連結凹部および/または前記連結凸部は、前記連結凸部が嵌め差し込まれるときに、該連結凸部を前記連結凹部の凹み内側へ案内導く誘導縁片部を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  6. 前記連結凹部と前記連結凸部は、離脱防止部を備えていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  7. 前記離脱防止部は、前記連結凹部の凹状内面と前記連結凸部の凸状外面にそれぞれ設けられて互いに係止し合う凸凹形状または鋸刃形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
  8. レンジフードがキッチンに設置された状態で外側から目視されない前記フード部の外表面において、前記オイルパネルの前記フード本体への取り付けが取付具によって行われていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンジフードにおけるオイルパネルの取付構造。
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