JP5780819B2 - レンジフード - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載のレンジフードは、整流板の一端側と他端側をフード部に着脱可能に取り付け支持させている。
すなわち、特許文献1の図3に示されているように、整流板の一端側(後端側)は、当該一端側に設けられている軸部材(第1支持金具)を、フード部側に設けられている吊り金具の上部解放で略半円形状の第1支持部と、前部解放で略半円形状の第2支持部とに掛脱可能と成し、整流板の他端側(前端側)は、当該他端側に設けられる大径部と小径部とからなるダルマ孔を、フード部側に設けられている小径のネジ部と大径の摘み部とからなるネジ部によって着脱可能と成している。
そのために、整流板を回動(局所排気用吸込み口を開く)または取り外すときに、整流板の他端側(前端側)を挟持するフード部側のネジ部を緩めてその挟持状態を解除して整流板をフード部の前方側(キッチン側)に引くように移動操作させた際の勢いで、整流板の軸部材がフード部の吊り金具の第1支持部に受け止め掛合(支持)されることなく、当該第1支持部を越えて前方開放の吊り金具から外れてしまって整流板を加熱調理器などの上に落下させてしまうおそれがあり、その改善が望まれていた。
また、構造が複雑であるが故に、整流板をフード部から取り外してのシンクなどにおいて丸洗いするときに、邪魔になるなどの取扱い性の面においても改善が望まれていた。
すなわち、本発明は、空気を吸気する開口部を有するフード部と、前記開口部の縁部との間に、前記空気の吸込み風速を増速させる吸込み隙間を形成する整流板と、前記フード部に、前記整流板の一端側を着脱可能で、かつ、回動可能に支持する第1支持部と、前記整流板の他端側を着脱可能に支持する第2支持部と、を備え、前記第1支持部は、前記フード部に備えられる第1掛合部材と、該第1掛合部材と掛合する前記整流板に備えられる第1被掛合部材と、を備え、前記第1掛合部材は、前記整流板を前記フード部に取り付けたときに、前記第1被掛合部材を掛合する掛止部と、該掛止部に連設して、前記整流板を回動させるときに、前記第1被掛合部材を回動可能に保持する保持部と、を備え、前記第1支持部に掛合支持された状態で前記整流板を下向きに回動させ、前記第2の支持部が前記フード部の開口部から最大限に離れた状態において、前記整流板の底面から立ち上がる部位と前記第1掛合部材とが当接するようにしたことを特徴とする。
つまり、第1被掛合部材は、保持部からフード部に延設されて該フード部に取り付けられる取付片部によって受け止められて、第1掛合部材から離脱が阻止される。これにより、整流板を回動または取り外すときの移動操作によって、従来技術のように、落下させるおそれを確実に防ぐことができる。
つまり、従来技術のように、整流板を回動させた状態で、整流板が不用意に落下することを防ぐための落下防止部材を付加するなどの構造の複雑化と生産コストの高騰を招く付加部材を必要とせずに、整流板の不用意な落下を防ぐことができる。
図1は、整流板をフード部に取り付け支持させた状態で示す本発明の実施形態に係るレンジフードの縦断側面図である。
図1において、フード部1および整流板3の前方側(前端側)は紙面左側のキッチンK側であり、その後方側(後端側)は紙面右側のキッチン壁面K1側である。
レンジフードAは、図示省略の加熱調理器の上方に位置して設置されて、キッチンK内の空気、つまり、加熱調理中に発生する油煙、水蒸気、廃ガスなどの汚染物質が含まれている汚染空気を吸込み捕集して図示省略の排気ダクトを通して屋外などに排気するように構成されている。
このレンジフードAは、図1に示すように、薄型(平型)のフード部1の上に排気装置2を設置して構成されている。
フード部1は、底面視で略四角形状に開口する開口部(捕獲空間)Mを有する扁平箱型に形成されている。そして、フード部1は、開口部Mの開口縁部との間に吸込み隙間Sを形成するように整流板3を備えている。
これにより、レンジフードAの運転中に吸込み隙間Sに作用する増速された吸込み風速によって、汚染空気が吸込み隙間Sから開口部M内に勢い良く吸気されるようにしている。つまり、調理中に、加熱調理器や調理鍋などから舞い上がってくる汚染空気をキッチン天井K2側などに拡散取り逃がすことなく、整流板3に沿って吸込み隙間Sから開口部M内に効率よく、確実に吸い込み捕集されるようにしている。
図3は、本実施形態に係る整流板を示す斜視図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
整流板3は、平板状でフード部1の開口部Mの下向き開口形状よりも一回りほど小さめの底面視で略四角形状に形成されている。
そして、このように形成されている整流板3は、図1に示すように、フード部1の開口部Mにおける前後部位において第1支持部4および第2支持部5によって着脱可能に取り付け支持され、キッチンK側への移動操作によって第2支持部5による支持が解除され、第1支持部4により回動可能で、かつ、着脱可能に取り付け支持されるようになっている。
図4は、第1支持部を示す斜視図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
第1支持部4は、整流板3の一端側(以後、後端側と称する)を、開口部Mの開口一辺側(以後、後側と称する)において回動可能で、かつ、着脱可能に取り付け支持するものである。
この第1支持部4は、フード部1側に設けられる第1掛合部材6と、整流板3側に設けられて第1掛合部材6に掛脱可能に掛合される第1被掛合部材7とから構成されている。
第1掛合部材6は、図1に示すように、整流板3をフード部1に取り付け支持させたとき、第1被掛合部材の後記する回動軸部が掛脱可能に掛合される掛止部8と、この掛止部8に連設して、図2に示すように、整流板3を下向きに回動させるときに、回動軸部を回動可能に保持する保持部9とを備えている。
この保持部9は、フード部1の後方に向けた斜め上方位置において連設存在する掛止部8と、フード部1に向けて延設されて取り付けられる取付片部10との間において形成されていることで、第1被掛合部材7の回動軸部を脱落不能に掛合保持する。つまり、図2に示すように、下向きに回動された整流板3が、フード部1内などの拭き取り清掃中において不用意に落下するなどのおそれを確実に防ぐ。
ここでは、図3を適宜参照しながら説明する。
第1被掛合部材7は、図3に示すように、整流板3の後端側左右において配設されるものであり、側面視で略L字形状の取付部14と、二股に分かれている取付部14の二股上端間にわたり設けられる回動軸部15とから形成されている。
第2支持部5は、整流板3の他端側(以後、前端側と称する)を、開口部Mの開口他辺側(以後、前側と称する)において移動可能で、かつ、着脱可能に取り付け支持するものである。
この第2支持部5は、フード部1側に備えられる第2掛合部材と、整流板3の板面と略平行な方向であって、第1支持部4から遠ざかるまたは近づく方向に、第2掛合部材に対して相対的に移動する整流板3側に備えられる第2被掛合部材とから構成されている。
第2掛合部材は、フード部1側に取付脚18を介して備えられる係止ネジ16であり、第2被掛合部材は、整流板3側に設けられる略ダルマ形状の係止孔17である。
係止ネジ16は、ネジ部(軸部)16aと、このネジ部16aより径が大きい頭部(摘み部)16bとからなり、フード部1の開口部Mの前側左右において配設される取付脚18にねじ込み備えられて、整流板3の前端側を取付脚18と協働して係止孔17の前後開口範囲内でキッチンK側とキッチン壁面K1側との前後方向に移動可能で、かつ、着脱可能に挟持するように形成されている。
また、係止ネジ16は、ドライバやその他の締付け工具を使用することなく、素手で摘んで締付けることができるように、頭部16bの外周面にローレットやその他の滑り止めが施されている。
ここでは、図3を適宜参照しながら説明する。
係止孔17は、図3に示すように、整流板3の前端側左右に配設されるものであり、係止ネジ16のネジ部16aより径が大きく、かつ、頭部16bより径が小さい小径孔部17aと、頭部16bより径が大きい大径孔部17bとを連設させた平面視で略ダルマ形状に形成されている。
図5は、フード部の開口部への整流板の取り付け支持とその着脱を説明する説明図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
以上のように構成されている第1支持部4および第2支持部5を適用させて整流板3をフード部1の開口部Mに取り付け支持させてなる本実施形態に係るレンジフードAによれば、図1および図5の(a)に示すように、整流板3がフード部1の開口部Mに略水平に取り付け支持されている状態では、第1支持部4を構成する整流板3側の第1被掛合部材7の回動軸部15は、フード部1側の第1掛合部材6の掛止部8に掛脱可能に掛合される。
これにより、整流板3を図2に示すように下向きに回動させてフード部1の開口部Mを開くことができる。
例えば、第1支持部を構成する第1被掛合部材の回動軸部を片持ち支持として、第1掛合部材と第1被掛合部材とが摺動することにより、整流板3が板面と略平行な方向に移動してフード部1から着脱される構成とすることができる。
この場合、複数の第1被掛合部材の回動軸部の片持ち支持は、同じ向き方向とし、整流板を回動軸部の軸方向に移動することでフード部から取り外すことができる。
1 フード部
2 排気装置
3 整流板
4 第1支持部
5 第2支持部
6 第1掛合部材
7 第1被掛合部材
8 掛止部
9 保持部
10 取付片部
13 着脱開口部
15 回動軸部
16 止めネジ(第2掛合部材)
16a ネジ部(軸部)
16b 頭部
17 ネジ孔(第2被掛合部材)
17a 小径孔部
17b 大径孔部
Claims (4)
- 空気を吸気する開口部を有するフード部と、
前記開口部の縁部との間に、前記空気の吸込み風速を増速させる吸込み隙間を形成する整流板と、
前記フード部に、前記整流板の一端側を着脱可能で、かつ、回動可能に支持する第1支持部と、前記整流板の他端側を着脱可能に支持する第2支持部と、を備え、
前記第1支持部は、前記フード部に備えられる第1掛合部材と、該第1掛合部材と掛合する前記整流板に備えられる第1被掛合部材と、を備え、
前記第1掛合部材は、前記整流板を前記フード部に取り付けたときに、前記第1被掛合部材を掛合する掛止部と、該掛止部に連設して、前記整流板を回動させるときに、前記第1被掛合部材を回動可能に保持する保持部と、を備え、
前記第1支持部に掛合支持された状態で前記整流板を下向きに回動させ、前記第2の支持部が前記フード部の開口部から最大限に離れた状態において、前記整流板の底面から立ち上がる部位と前記第1掛合部材とが当接するようにしたことを特徴とするレンジフード。 - 前記第2支持部は、第2掛合部材と、前記整流板の板面と略平行な方向であって、前記第1支持部から遠ざかるまたは近づく方向に、前記第2掛合部材に対して相対的に移動する第2被掛合部材と、を備え、
前記第1掛合部材は、さらに前記保持部から前記フード部に延設されて該フード部に取り付けられる取付片部と、該取付片部と前記掛止部との間に、前記整流板を前記フード部から着脱するときに前記第1被掛合部材を出し入れするための着脱開口部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。 - 前記第2支持部の前記第2掛合部材は、軸部より径が大きい頭部を有する係止ネジであり、
前記第2支持部の前記第2被掛合部材は、前記係止ネジの前記軸部より径が大きく、かつ、前記頭部より径が小さい小径孔部と前記頭部より径が大きい大径孔部とを連設させた略ダルマ形状の前記整流板に設けられる係止孔であり、
前記小径孔部は、前記大径孔部より前記第1支持部から遠い方に設けられて、前記係止ネジの頭部と前記小径孔部の周縁部との係合することにより、前記整流板が前記フード部に取り付けられ、
前記整流板が、板面と略平行に、前記第1支持部から遠ざかる方向に移動することにより、前記係止孔の前記大径孔部が前記係止ネジの前記頭部の位置に相対的に移動し、前記整流板が前記フード部から着脱されることを特徴とする請求項2に記載のレンジフード。 - 前記係止孔の前記小径孔部の前記第1支持部から最も離れた部分で、前記係止ネジの前記頭部と前記小径孔部の周縁部とが係合した場合に、前記掛止部に前記第1被掛合部材が掛合することを特徴とする請求項3に記載のレンジフード。
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