JP3015874U - 換気扇 - Google Patents

換気扇

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JP3015874U
JP3015874U JP1995001995U JP199595U JP3015874U JP 3015874 U JP3015874 U JP 3015874U JP 1995001995 U JP1995001995 U JP 1995001995U JP 199595 U JP199595 U JP 199595U JP 3015874 U JP3015874 U JP 3015874U
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桂一 町田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルタの着脱が容易である従来の利点を有し
ながら、油受けを有効に利用してフィルタが外側に外れ
る虞れを無くし、さらに油受け自体の利便性をも向上で
きるフィルタ及び油受けを一体的に備えた換気扇を提供
する。 【構成】換気扇本体4に装着したフィルタ枠5の前面開
口部5aにフィルタ6を掛脱自在に装着した後、油受け
7を換気扇本体4に取り付けてフィルタ枠5下方に支持
すれば、フィルタ落下防止片22が、フィルタ6の下縁
前方に立上る。よってフィルタの装着ミス,フィルタ掛
止強度の低下等が発生したとしても、フィルタ6がフィ
ルタ枠5外側に落下する虞れがない。また、油受け7を
換気扇本体4に対して着脱可能に取り付けたことから、
フィルタ枠5は換気扇本体4に装着したままで油受け7
のみ取り外してその清掃を行うことが可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、台所の加熱調理器具の上方に設置して調理時に発生する油煙,廃ガ ス等を吸引排気するプロペラファンタイプの換気扇に関し、さらに詳しくは、前 記油煙,廃ガスの吸引口である換気扇本体の室内側開放縁を塞ぐフィルタと、該 フィルタにより捕獲され下方へ流下する油脂分を受ける油受けとを装備したプロ ペラファンタイプの換気扇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、筒状を呈する換気扇本体の内部にプロペラファン、ファンモータ、 ベルマウス等を配設すると共に、その換気扇本体の室内側開放縁にはフィルタ枠 をビス等で着脱可能に取り付け、このフィルタ枠の前面開口部内にフィルタを掛 脱可能に取り付け、さらにフィルタ枠下面には、フィルタ枠下方に支持される油 受けをねじ止め若しくは溶接等により固着したプロペラファンタイプの換気扇が 知られている。 フィルタ枠の前面開口部内にフィルタを掛脱可能に取り付ける手段としては、 この種の技術分野において周知な各種掛止手段,係合手段が採用されるが、例え ば前面開口部裏側の左右側縁及び下縁に沿って断面L型の横受け杆と下受け杆を 設け、これら受け杆により前面開口部内にてフィルタを横倒不能に支持する手段 が用いられる。このような掛止手段を採用すればフィルタの着脱が容易に行え、 フィルタ清掃作業等が簡便である利点がある。 油受けはフィルタが捕獲し下方へ流下する油脂分を捕集するためのもので、フ ィルタとは直接的に関わることなく、前記したようにフィルタ枠下面に一体的に 固着される。 またこの換気扇は、取付室壁に開口した取付口に換気扇本体を嵌合状に取り付 け固定して換気扇単体で使用するか、或いは、前記したように設置された換気扇 を下面が開口するフードで囲んでレンジフードファンの排気装置として使用され る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の換気扇によれば、フィルタの着脱が容易である反面、フィルタ 枠に対してフィルタが強固に取り付けられるものではないので、フィルタを装着 する際に誤って上下,左右,表裏等を逆にしてしまったり、永年の使用により掛 止手段による掛止強度が低下した場合に、フィルタの支持が不確実になる虞れが あった。 また油受けはフィルタ枠に一体に固着されているので、長期の使用により油脂 分が溜った場合フィルタ枠ごと換気扇本体から外さなければならず、この点にも 改良の余地を残していた。
【0004】 本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころの第一は、フィルタ枠の前面開口部にフィルタを掛脱自在に取り付けると共 に、フィルタ枠下方に支持される油受けを備えた換気扇において、フィルタ枠に 対するフィルタの着脱が容易に行えフィルタ清掃作業等が簡便であるという従来 の利点を損なうことなく、フィルタの装着ミス,永年の使用によるフィルタ掛止 強度の低下等が発生したとしても、フィルタが外側に落下する虞れがなく、安全 性により優れた換気扇を提供することにある。また本考案第二の目的は、前記し た安全性向上を達成するために油受けを有効に利用し、且つ油受け自体の利便性 をも向上することができる、フィルタ及び油受けを一体的に備えた換気扇を提供 することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の換気扇は、内部にプロペラファン及びフ ァンモータを配設する換気扇本体の室内側開放縁にフィルタ枠を備えると共に、 該フィルタ枠の前面開口部にフィルタを掛脱自在に取り付け、且つ前記フィルタ 枠の下方に支持される油受けを備えた換気扇において、前記油受けを換気扇本体 に着脱可能に取り付けると共に、該油受けの前面側には、フィルタ枠前面に沿っ て立上りフィルタ枠の前面開口部下縁より突出するフィルタ落下防止片を設けた ことを特徴とする。
【0006】 また、上記換気扇本体上面に掛合孔を開孔し、換気扇本体下面には下方へ突出 する弾性湾曲部を有する第1係合片と第2係合片を設けると共に、前記第1係合 片と換気扇本体下面の間に第1差込間隙を形成する一方、上記フィルタ枠上面に は前記掛合孔に上方から差し込まれる掛止爪を設け、フィルタ枠下面には、前記 第1差込間隙に差し込まれて第1係合片に係脱可能に弾性係合する第1差込片を 設けてフィルタ枠を換気扇本体の室内側開放縁に掛脱自在に取り付けると共に、 該フィルタ枠下面には前記第2係合片上方の換気扇本体下面に沿う延出面を設け て該延出面と第2係合片の間に第2差込間隙を形成し、さらに上記油受けの後面 側には、前記第2差込間隙に差し込まれて第2係合片に係脱可能に弾性係合する 第2差込片を設けて、油受けを換気扇本体下面に掛脱自在に取り付けても良い。
【0007】 また、上記フィルタの下縁に前方へ突出する把手を設けると共に、上記フィル タ落下防止片に前記把手が挿入される孔を設けても良い。
【0008】 さらに、上記換気扇本体の下面に、照明具,該照明具の点灯・消灯及びファン モータの作動・停止・回転数等を制御する制御部,該制御部を制御する遠隔操作 用の受信部を備えた制御室を付設し、前記制御室は、該制御室の上面後端側に立 上げ形成した取付壁部の上端を、換気扇本体下面の第1係合片,第2係合片止着 位置より後ろ側に固着して、換気扇本体及びフィルタ枠と制御室との間に上記油 受けの差し込み空間を形成しても良い。
【0009】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、フィルタ枠の前面開口部にフィルタを掛脱自在 に取り付けた後、油受けを取り付けてフィルタ枠下方に支持すれば、フィルタ落 下防止片が、前記フィルタの下縁前方に立上る。よって、フィルタの装着ミス, 永年の使用によるフィルタ掛止強度の低下等が発生したとしても、フィルタがフ ィルタ枠外側に落下する虞れがない。また、油受けを換気扇本体に対して着脱可 能に取り付けたことから、フィルタ枠は換気扇本体に装着したままで油受けのみ 取り外してその清掃を行うことが可能になる。
【0010】 請求項2記載の構成によれば、換気扇本体上面の掛合孔に、フィルタ枠上面の 掛止爪を差し込んでフィルタ枠を掛止する一方、フィルタ枠下面の第1差込片を 換気扇本体下面の第1係合片に弾性係合させることで、換気扇本体の室内側開放 縁にフィルタ枠を掛脱自在に取り付けることができる。またその状態から、フィ ルタ枠の下面側を前方へ引っ張って第1差込片を第1係合片の押え力に抗して引 き抜き、その後、フィルタ枠を上方へ持ち上げて掛止爪を掛合孔から引き抜くこ とで、フィルタ枠を換気扇本体から取り外すことができる。従って、フィルタ枠 の取り付け、取り外しをワンタッチで効率良く行うことができる。 さらにフィルタ枠を換気扇本体に取り付けた状態で、フィルタ落下防止片をフ ィルタ枠前面に沿わせ、且つ第2差込片を第2係合片に弾性係合させることで、 油受けが換気扇本体に対して掛脱自在に取り付けられ、その状態から油受けを前 方へ引っ張って第2差込片を第2係合片の押え力に抗して引き抜けば、油受けを 換気扇本体から取り外すことができる。従って、フィルタ落下防止片によってフ ィルタの落下を防止することに加え、油受けの取り付け、取り外しがワンタッチ で効率良く行えるようになる。 しかも、第2差込片は、換気扇本体下面に沿う延出面と第2係合片との間に形 成される第2差込間隙に差し込まれて第2係合片に弾性係合するようにしたので 、油受けの取り付けはフィルタ枠を取り付けた後でなければ行うことができない 。よって、油受けを取り付けた後にフィルタ枠を取り付けた場合にフィルタ落下 防止片がその役目を果たさなくなる虞れを無くし、フィルタ落下防止片によるフ ィルタの落下防止効果を確実に得ることができる。
【0011】 請求項3記載の構成によれば、フィルタ下縁に設けた把手が、フィルタの下縁 前方に立ち上がるフィルタ落下防止片に設けた孔に挿入されるので、フィルタ落 下防止片によるフィルタの落下防止効果がより確実になる。加えて、油受けはそ の取り付け状態において、前面側をフィルタ下縁に係止され後面側を第2係合片 に係止されるので、換気扇本体に対する油受けの取り付けがより強固になり、こ れに伴いフィルタ枠の落下防止をも図ることが可能になる。
【0012】 請求項4記載の構成によれば、換気扇自身が、フィルタ,照明,該照明及びフ ァンモータの作動を制御する制御部,該制御部を遠隔操作する受信部等の付帯設 備を一括して備えることから、従来品に比べ多機能、高性能な換気扇を提供でき る。 さらにフード体と組み合わせてレンジフード装置を構成する場合は、前記した ように換気扇自身が付帯設備を一括して備えるので、フード体には付帯設備を設 ける必要がない。よって、付帯設備を備えるために設計の自由度が限縮され、油 煙の捕集,拡散防止機能が低下するという従来のフード体の不具合を解消し、フ ード本来の機能(油煙の捕集,拡散防止機能)を最優先にしたフード体の設計を 可能にする。加えて、照明具や制御部等の付帯設備が制御室内に収容されてフー ド体と無関係になるため、それら付帯設備を接続するコードが油煙に対して無接 触状となり、コード露呈による火災の危険性が低下する。また、前記コードがフ ード体とは無関係になるので、フード体の清掃が容易に行えるようになる。 さらに制御室と、換気扇本体,フィルタ枠との間に、油受け差込空間を形成し この差込空間に油受けを掛脱自在に装着するようにしたので、フィルタ、油受け 、制御室等を装備することによる利点を有しながら、請求項1及び2及び3によ る効果を得ることができる。
【0013】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図1〜図6を参照して説明する。 図中の符号Aは本実施例の換気扇、100 はその換気扇Aを取り付ける取付室壁 を示す。 換気扇Aは、内部にプロペラファン1、ファンモータ2、ベルマウス3等を配 設した換気扇本体4の室内側開放縁4aにフィルタ枠5を取り付けると共に、該 フィルタ枠5の前面開口部5aにフィルタ6を掛脱自在に装着し、さらにフィル タ枠5下面に油受け7を備えた従来同様の基本構造を呈すが、フィルタ枠5及び 油受け7を換気扇本体4に対して掛脱自在に取り付けると共に、油受け7によっ てフィルタ枠5及びフィルタ6の落下を防止し、さらに後述する制御室8を備え た点が従来の換気扇とは相違している。
【0014】 換気扇本体4は、取付室壁100 の内外に連通するように開口する筒状を呈し、 取付室壁100 の表面に当接されて室内側に突出する第1枠部41と、取付室壁10 0 に開口した取付口101 に嵌合状に挿入固定される第2枠部42とからなる。第 1枠部41と第2枠部42は双方を角筒状又は円筒状に形成するも、何れか一方 を角筒状、他方を円筒状とするも任意であり、また取付口101 は第2枠部42の 形状に合わせて角孔状若しくは丸孔状に開口される。本実施例では少なくとも第 1枠部41を角筒状としている。
【0015】 換気扇本体4の内部には、第2枠部42の内部に架設した十字状等の図示しな い取付杆にファンモータ2を固定して、換気扇本体4内部に配置されるベルマウ ス3の中心と回転中心が一致するようにプロペラファン1を装備する。
【0016】 換気扇本体4上面における室内側開放縁4a寄りの箇所には、掛合孔9を開孔 する。掛合孔9の数は特に限定されず、上記第1枠部41の上面部41aの幅方 向の中央部位の一箇所に設けたり、同方向に沿って適宜間隔をおいて複数箇所に 設けることが考えられ、通常は前記上面部41aの幅方向左右二箇所に開孔する 。
【0017】 換気扇本体4の下面には、第1枠部の下面部41bの幅方向に延びる帯板状の 取付板10をねじ11により固定し、この取付板10の前縁側に、第1係合片1 2と、第2係合片13を連設する。
【0018】 第1係合片12は図1,図5に示すように、下方へ突出する断面略山形状の弾 性湾曲部12aを有し、その後端側は取付板10に連設し、遊端部12bは図示 のように斜め前方へ向けて折曲してあり、該遊端部12b及び後述する第2係合 片13の遊端部13bが前方となるよう位置させて取付板10をねじ11止めす ることで前記下面部41bに止着される。これにより換気扇本体4下面との間に 、前方を開口する第1差込間隙14が形成され、遊端部12bをガイド面として 第1差込間隙14に差し込まれる第1差込片15が前記弾性湾曲部12aに弾性 係合するようになる。
【0019】 第2係合片13は図4,図6に示すように、下方へ突出する断面略山形状の弾 性湾曲部13aを有し、その後端側は取付板10に連設し、遊端部13bは図示 のように斜め前方へ向けて折曲してあり、取付板10を前述したようにねじ11 止めすることで前記下面部41bに止着される。 また第2係合片13は、取付板10に対して所定角度傾斜させ、換気扇本体4 下面との間の隙間が前記第1差込間隙14に比べて若干大きくなるようにし、こ れにより、後述する延出面18との間に前方を開口する第2差込間隙16を形成 し、遊端部13bをガイド面としてその第2差込間隙16に差し込まれる第2差 込片17が前記弾性湾曲部13aに弾性係合するようになる。
【0020】 上記第1係合片12,第2係合片13を設ける数や位置などは必ずしも限定さ れないが、本実施例では図示のように、第1枠部の下面部41bの奥行き方向の ほぼ中間部位に、第1係合片12と第2係合片13が位置するよう取付板10を 止着している。さらに、前記下面部41bの幅方向のほぼ中間部位に第1係合片 12が位置し、左右両側に第2係合片13が位置するよう、取付板10に対して 一個の第1係合片12と二個の第2係合片13を連設している。
【0021】 フィルタ枠5は、換気扇本体4の室内側開放縁4aに被嵌可能な正面視略四角 形のキャップ状に形成され、後述する掛止爪19を上記掛合孔9に挿入し、且つ 第1差込片15を第1差込間隙14に差し込んで、換気扇本体4の室内側開放縁 4aに掛脱自在に装着される。 フィルタ枠5の前面部には前面開口部5aを設けてフィルタ6を装着すると共 に、後面開放部分には第1枠部41内に挿入されるベルマウス3を一体に連設し てある。 フィルタ枠の上面51には、上記した掛合孔9に対応する位置に、該掛合孔9 に上方から差し込まれる掛止爪19を垂設する。
【0022】 またフィルタ枠の下面52はその後縁部分を後方へ延出させて、上記第2係合 片13上方の換気扇本体4下面に沿い第2係合片13との間に第2差込間隙16 を形成する延出面18を形成する。さらにその延出面18における上記第1係合 片12と対応する位置に、第1差込片15を突出状に設ける。 第1差込片15は、第1差込間隙14に前方から差し込まれて第1係合片12 の弾性湾曲部12aに弾性係合し、且つ該弾性湾曲部12aの押え力に抗して引 き抜くことで外すことができるもので、詳しくは図1,図5に示すように下方へ 突出する断面略山形状を呈し、上記延出面18の後縁から後方へ向けて延設され る。
【0023】 このような構成によれば、換気扇本体4上面の掛合孔9に、フィルタ枠5上面 の掛止爪19を差し込んでフィルタ枠5を掛止する一方、フィルタ枠5下面の第 1差込片15を第1差込間隙14に前方から差し込んで第1係合片12に弾性係 合させることで、換気扇本体4の室内側開放縁4aにフィルタ枠5を掛脱自在に 取り付けることができる。またこの時、フィルタ枠下面52の延出面18は、第 2係合片13上方の換気扇本体4下面に沿い、第2係合片13との間に第2差込 間隙16を形成する。 前記取り付け状態から、フィルタ枠5の下面側を前方へ引っ張って第1差込片 15を第1係合片12の押え力に抗して引き抜き、その後、フィルタ枠5を上方 へ持ち上げて掛止爪19を掛合孔9から引き抜くことで、フィルタ枠5を換気扇 本体4から取り外すことができる。 従って、フィルタ枠5の取り付け、取り外しがワンタッチで行え、フィルタ枠 をねじ止め固定していた従来手段に比べ、換気扇内部の清掃,保守点検等の作業 を極めて効率良く行うことができる。
【0024】 フィルタ6はスロットフィルタ,パンチングメタル,ラス網,金網等の周知な 構成からなる板状のもので、フィルタ枠5の前面開口部5a裏側に設けた支持部 により掛脱可能に支持されている。支持部によるフィルタ6の支持は従来技術の 項で説明したものと同様のもので、この種技術分野において周知なため詳述しな いが、フィルタ6を前面開口部5aの前方から斜め上方に向けて差し込んだ後、 支持部の下側受け部20aに載置されるよう落とし込めば、その下側受け部20 aと左右の横受け部20bとでフィルタ6を横倒不能に支持する。フィルタ6を 取り外す際は、前記支持状態にあるフィルタ6を上方に持ち上げた後、斜め下向 きに引き下げることで外すことができる。 フィルタ6前面部分の下方中央には、フィルタ6を着脱操作する際の把手6a が突設される。
【0025】 油受け7は、換気扇本体4及びフィルタ枠5と、制御室8との間に形成された 油受け差込空間21に対して抜差可能で、且つフィルタ枠下面52の幅方向ほぼ 全長にわたる箱体状に形成され、その上面側を開放して、フィルタ枠下面52に 設けた開口52aの下方に位置するべく、前記差込空間21に収納状に設置され る。 油受け7の前面側には、フィルタ枠5前面に沿って立上りその上縁22aをフ ィルタ枠5の前面開口部5aの下縁5a−1より上位に位置するフィルタ落下防 止片22を設け、該落下防止片22により、フィルタ枠5に装着したフィルタ6 の落下防止を図っている。フィルタ落下防止片22の中央部には、フィルタ6前 面の把手6aが挿入される孔22bを設けて、前記フィルタ6の落下防止をより 確実なものとしている。 また油受け7の後面側には、前述した延出面18と第2係合片13との間に形 成された第2差込間隙16に前方から差し込まれて第2係合片13に弾性係合し 、且つ該第2係合片13の押え力に抗して引き抜くことで外すことができる第2 差込片17を設けてある。第2差込片17は図4,図6に示すように、その先端 部を、第2係合片13の弾性湾曲部13aに弾性係合可能な鉤型状に折曲してな り、油受け7の後面上縁部から後方へ向けて延設される。
【0026】 このような構成によれば、フィルタ枠5を前述のようにして換気扇本体4に装 着した後、油受け7を差込空間21に挿入し、フィルタ落下防止片22をフィル タ枠5前面に沿わせると共に把手6aを孔22bに挿入し、且つ第2差込片17 を第2係合片13に弾性係合させることで、油受け7が換気扇本体4に対して掛 脱自在に装着される。 従って、フィルタ落下防止片22によってフィルタ6の落下を防止することに 加え、油受け7の取り付け、取り外しがワンタッチで行えるようになるので、油 受けをねじ止め固定していた従来品に比べ油受け7の清掃を効率良く行うことが できる。 しかも第2差込片17は、延出面18と第2係合片13との間に形成される第 2差込間隙16に差し込まれて第2係合片13に弾性係合するようにしたので、 油受け7はフィルタ枠5を装着した後でなければ換気扇本体4に装着されず、よ って、油受け7の装着後にフィルタ枠5を取り付けた場合にフィルタ落下防止片 22がその役目を果たさなくなる虞れを無くし、フィルタ落下防止片22による フィルタ6の落下防止効果を確実に得ることができる。
【0027】 さらに、フィルタ下縁の把手6aが、フィルタ6の下縁前方に立ち上がるフィ ルタ落下防止片22の孔22bに挿入されるので、フィルタ落下防止片22によ るフィルタ落下防止効果がより確実になることに加えて、油受け7は取り付け状 態において、前面側をフィルタ6下縁に係止され後面側を第2係合片13に係止 されるので、換気扇本体4に対する油受け7の取り付けがより強固になり、これ に伴いフィルタ枠4の落下防止をも図ることが可能になる。
【0028】 制御室8は内部中空の箱体状を呈し、内部に室内照明となる照明具23及び該 照明具23の点灯・消灯及びファンモータ2の作動・停止・回転数等を制御する 制御部24を収容し、且つその他の電装品(不図示)等も収容している。また制 御室8下面には照明具23の透明若しくは半透明な照射部23aを組み込み、前 面に上記制御部24を制御する遠隔操作用の受信部25を各々組み込んでいる。 遠隔操作用の送信部は図示しないが、マグネット等で換気扇Aの近傍箇所、例 えば換気扇Aを囲むように設置した不図示のフード体に着脱可能にセットしたり 、該フード体から分離した手持ち式にして使用する。
【0029】 また上記制御室8は、その上面後端側に立上げ形成した取付壁部8aの上端を 、換気扇本体4下面(第1枠部41の下面部41b)における第1係合片12, 第2係合片13の止着位置、すなわち取付板10固定位置より後ろ側にねじ等の 所望手段で固着して、換気扇本体4及びフィルタ枠5と制御室8との間に、上述 した油受け差込空間21を形成している。
【0030】 このように、フィルタ6、油受け7、制御室8等を装備した構成とすることで 、換気扇本体4を取付室壁100 の取付口101 に嵌合状に取付固定し、制御部24 、ファンモータ2を電源に接続するだけで、遠隔操作にて照明具23の点灯・消 灯及びファンモータ2の作動・停止・回転数等を制御することができる。また、 フィルタ6に付着する油脂分は流下して油受け7で受けられる。 従って、台所の加熱調理器具の上方に設置して使用する排気装置として必要で あるほとんど全ての付帯設備を保有しているため、従来品に比べ多機能、高性能 な換気扇を提供できる。 さらに図示しないが、フード体と組み合わせてレンジフード装置を構成する場 合は、付帯設備は換気扇Aが保有するので、フード体は本来の機能を最優先に設 計することができる。加えて、照明具23や制御部24等の付帯設備がフード体 と無関係になるため、これら付帯設備同士を接続するコードが油煙に対して無接 触状となり、コード露呈による火災の危険性を低下させることができる。さらに 前記コードがフード体と無関係になることから、フード体清掃作業の面倒さ等を 解消できる。 さらに制御室8と換気扇本体4,フィルタ枠5との間に油受け差込空間21を 形成し、この差込空間21に油受け7を掛脱自在に装着するようにしたことから 、フィルタ6、油受け7、制御室8等を装備することによる前記利点を有しつつ 、前述した本実施例の効果を確実に得ることができる。
【0031】
【考案の効果】
本考案に係る換気扇は以上説明したように、フィルタ枠の下方に支持される油 受けを換気扇本体に着脱可能に取り付けると共に、該油受けの前面側には、フィ ルタ枠前面に沿って立上るフィルタ落下防止片を設けた新規な構成としたので、 フィルタの装着ミス,永年の使用によるフィルタ掛止強度の低下等が発生したと しても、フィルタがフィルタ枠前方へ外れる虞れがない。よって、フィルタ枠に 対してフィルタを掛脱自在に装着したことからフィルタの着脱が容易に行えフィ ルタ清掃作業等が簡便であるという従来の利点を損なうことなく、使用時におけ る安全性のさらなる向上を図ることができる。 また油受けを換気扇本体に対して着脱可能に取り付けたことから、フィルタ枠 は換気扇本体に装着したままで油受けのみ取り外してその清掃を行うことが可能 になる。
【0032】 以下、請求項2〜4に記載の構成により得られる特有の効果について述べる。 請求項2によれば、フィルタ枠及び油受けの取り付け、取り外しをワンタッチ で効率良く行うことができるので、これらがねじ等の手段で固着されていた従来 品に比べその脱着が容易で且つねじの管理等も必要ないので、フィルタ枠,油受 け,換気扇内部の清掃或いは保守点検等の作業を極めて簡便に効率良く行うこと ができる。 また油受けはフィルタ枠を装着した後でなければ換気扇本体に装着されず、よ って、油受けの装着後にフィルタ枠を取り付けた場合にフィルタ落下防止片がそ の役目を果たさなくなる虞れを無くし、フィルタ落下防止片によるフィルタの落 下防止効果を確実に得ることができる。
【0033】 請求項3によれば、フィルタ下縁の把手がフィルタ落下防止片の孔に挿入され るので、フィルタ落下防止片によるフィルタ落下防止効果がより確実になる。加 えて、油受けは取り付け状態において前面側をフィルタ下縁に係止され後面側を 第2係合片に係止されるので、換気扇本体に対する油受けの取り付けがより強固 になり、これに伴いフィルタ枠の落下防止をも図ることが可能になる。
【0034】 請求項4に係る換気扇によれば、所望設置場所に設置し且つ電源に接続するだ けで、照明の点灯・消灯、ファンモータの作動・停止及びその回転数等を遠隔操 作により制御することが可能な、多機能,高性能なプロペラファンタイプの換気 扇を容易に提供することができる。 またフード体と組み合わせてレンジフード装置として使用する場合は、フード 体に付帯設備を設ける必要がないので、フード本来の機能を最優先にしたフード 体の設計を可能にして、油煙の捕集や拡散防止効率により優れたレンジフード装 置の提供が期待できる。 また付帯設備同士を接続する電気コードがフード体と無関係になることから、 コード露呈による火災の危険性を解消して安全性が向上し、しかもフードの設置 や清掃を容易に行うことができる。 さらに制御室と、換気扇本体,フィルタ枠との間に形成した油受け差込空間に 油受けを掛脱自在に装着するようにしたことから、フィルタ、油受け、制御室等 を装備することによる前記利点を有しつつ、請求項1、2、3による効果を確実 に得ることができるなど、多くの利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の換気扇の一実施例を示す側面図で、要
部を断面で表す。
【図2】図1の正面図で、要部のみ表す。
【図3】図1の(X)−(X)線に沿う底面図。
【図4】図2の(Y)−(Y)線に沿う断面図。
【図5】第1係合片と第1差込片との係合関係を示す要
部断面図。
【図6】第2係合片と延出面,第2差込片との係合関係
を示す要部断面図。
【符号の説明】
1:プロペラファン 12a:弾性湾曲
部 2:ファンモータ 13:第2係合片 3:ベルマウス 13a:弾性湾曲
部 4:換気扇本体 14:第1差込間
隙 4a:室内側開放縁 15:第1差込片 5:フィルタ枠 16:第2差込間
隙 5a:前面開口部 17:第2差込片 6:フィルタ 18:延出面 6a:把手 21:油受け差込
空間 7:油受け 22:フィルタ落
下防止片 8a:取付壁部 22a:孔 8:制御室 23:照明具 9:掛合孔 24:制御部 12:第1係合片 25:受信部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にプロペラファン及びファンモータ
    を配設する換気扇本体の室内側開放縁にフィルタ枠を備
    えると共に、該フィルタ枠の前面開口部にフィルタを掛
    脱自在に取り付け、且つ前記フィルタ枠の下方に支持さ
    れる油受けを備えた換気扇において、前記油受けを換気
    扇本体に着脱可能に取り付けると共に、該油受けの前面
    側には、フィルタ枠前面に沿って立上りフィルタ枠の前
    面開口部下縁より突出するフィルタ落下防止片を設けた
    ことを特徴とする換気扇。
  2. 【請求項2】 上記換気扇本体上面に掛合孔を開孔し、
    換気扇本体下面には下方へ突出する弾性湾曲部を有する
    第1係合片と第2係合片を設けると共に、前記第1係合
    片と換気扇本体下面の間に第1差込間隙を形成する一
    方、上記フィルタ枠上面には前記掛合孔に上方から差し
    込まれる掛止爪を設け、フィルタ枠下面には、前記第1
    差込間隙に差し込まれて第1係合片に係脱可能に弾性係
    合する第1差込片を設けてフィルタ枠を換気扇本体の室
    内側開放縁に掛脱自在に取り付けると共に、該フィルタ
    枠下面には前記第2係合片上方の換気扇本体下面に沿う
    延出面を設けて該延出面と第2係合片の間に第2差込間
    隙を形成し、さらに上記油受けの後面側には、前記第2
    差込間隙に差し込まれて第2係合片に係脱可能に弾性係
    合する第2差込片を設けて、油受けを換気扇本体下面に
    掛脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の
    換気扇。
  3. 【請求項3】 上記フィルタの下縁に前方へ突出する把
    手を設けると共に、上記フィルタ落下防止片に前記把手
    が挿入される孔を設けたことを特徴とする請求項2記載
    の換気扇。
  4. 【請求項4】 上記換気扇本体の下面に、照明具,該照
    明具の点灯・消灯及びファンモータの作動・停止・回転
    数等を制御する制御部,該制御部を制御する遠隔操作用
    の受信部を備えた制御室を付設し、前記制御室は、該制
    御室の上面後端側に立上げ形成した取付壁部の上端を、
    換気扇本体下面の第1係合片,第2係合片止着位置より
    後ろ側に固着して、換気扇本体及びフィルタ枠と制御室
    との間に上記油受けの差し込み空間を形成したことを特
    徴とする請求項3記載の換気扇。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196941A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Corp 換気扇取付装置
JP2011094850A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Fuji Industrial Co Ltd レンジフードにおけるオイルパネルの取付構造

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