JP2011092400A - 車両用シートカバー構造 - Google Patents

車両用シートカバー構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011092400A
JP2011092400A JP2009248906A JP2009248906A JP2011092400A JP 2011092400 A JP2011092400 A JP 2011092400A JP 2009248906 A JP2009248906 A JP 2009248906A JP 2009248906 A JP2009248906 A JP 2009248906A JP 2011092400 A JP2011092400 A JP 2011092400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seam
skin piece
stitch line
skin
single stitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009248906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5375525B2 (ja
Inventor
Naoto Torii
尚登 鳥居
Gengo Akatsuka
玄悟 赤塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2009248906A priority Critical patent/JP5375525B2/ja
Publication of JP2011092400A publication Critical patent/JP2011092400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5375525B2 publication Critical patent/JP5375525B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】表皮ピースの継ぎ目が交わっている場合において、継ぎ目に干渉することなくステッチ経路を設定してダブルステッチライン形態を表現することができ、且つより単純な作業手順により互いに交わる継ぎ目の双方に沿ってステッチラインを形成する。
【解決手段】第1の表皮ピース31は第2の表皮ピース32と第1の継ぎ目41を介して縫合されるとともに第1の継ぎ目41と交わる第2の継ぎ目42を介して第3の表皮ピース33と縫合されており、第1の表皮ピース31には第1の継ぎ目41に沿う第1のシングルステッチライン51と第2の継ぎ目42に沿う第2のシングルステッチライン52が連続形成され、第3の表皮ピース33には第2の継ぎ目42に沿って第3のシングルステッチライン53が形成され、第2のシングルステッチライン52と第3のシングルステッチライン53とでダブルステッチライン形態となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートカバー構造に関する。
従来、車両用シートを表装するシートカバーは、複数の表皮ピースを縫合して形成されている。かかるシートカバーでは、ミシンの縫い目による線状模様(ステッチライン)が表皮ピースの継ぎ目に沿って形成される場合がある。例えば、下記特許文献1記載のヘッドレストカバーには、2本針のミシンにより並行する2本の縫い目を形成する、いわゆるダブルステッチにより、表皮ピースの継ぎ目を跨いで並行する一対のステッチラインが形成されている。ダブルステッチによれば、2本針のミシンで縫うだけで容易に装飾を施すことができ、高級感を醸し出すことができる。そのため、皮製のシートカバーを中心に広く活用されている。
特開2007−289284号公報
しかしながら、本発明者らは、ダブルステッチを施す表皮ピースの継ぎ目が他の継ぎ目と交わっている場合において、未だ提起されていない問題点を見出し、本発明に至った。第1の問題点は、ステッチラインに不具合が生じやすいことである。すなわち、ダブルステッチは、そのステッチラインの端末から糸がほつれるのを防ぐ観点から、端末がシートカバーの表面上に露出しないように経路が設定され、その経路は表皮ピースの途中で中断されない。そのため、ダブルステッチを施す表皮ピースの継ぎ目が他の継ぎ目と交わっている場合、ダブルステッチラインが継ぎ目と干渉することを回避することができない。しかしながら、継ぎ目が交わっている部分では、各表皮ピースの縫い代が集中し、見かけ上厚みが変化しているため、ステッチラインが曲がったり縫い目の大きさが不均一になったりする不具合が生じやすいという問題があった。特に、裏面側にカバーパッドを備えた表皮ピースは縫い代が立ち上がりやすく、前記不具合が生じやすかった。
第2の問題点は、他の継ぎ目にもステッチラインを形成しようとすると作業手順が煩雑になることである。図7を参照しながらシートクッションを表装するシートカバー81の側部83の構成を例に挙げて説明すると、第1〜第3の表皮ピース91〜93がそれぞれ隣接して配設されている場合、第3の表皮ピース93と第1,第2表皮ピース91,92との継ぎ目96に沿ってダブルステッチ86を施すとともに、第1表皮ピース91と第2表皮ピース92との継ぎ目95に沿ってシングルステッチ85を施すには、ステッチラインの端末がシートカバー81の表面上に露出しないようにするために、以下の作業手順をとる。すなわち、先ず第1の表皮ピース91と第2の表皮ピース92とを縫合する。次に第1の表皮ピース91に対して、第2の表皮ピース92との継ぎ目95に沿い端から端までシングルステッチ85を施す。次に、第3の表皮ピース93を第1,第2の表皮ピース91,92と縫合する。それによりシングルステッチ85の一方85aの端末は、縫い代とともにシートカバー81の裏面側に隠される。最後に第3の表皮ピース93と第1,第2の表皮ピース91,92との継ぎ目96を挟んで端から端までダブルステッチ86を施す。このダブルステッチ86の端末86bとシングルステッチ85の他方85bの端末は、この側部83が中央部82と縫合されることで縫い代とともにシートカバー81の裏面側に隠されることとなる。このように、表皮ピースの縫合工程、シングルステッチ工程、縫合工程、ダブルステッチ工程を順に経ることで、縫合作業とステッチ作業とを交互に行うため、作業手順が煩雑になる問題があった。
そこで、本発明の課題は、表皮ピースの継ぎ目が交わっている場合において、継ぎ目に干渉することなくステッチ経路を設定してダブルステッチライン形態を表現することができ、且つより単純な作業手順により互いに交わる継ぎ目の双方に沿ってステッチラインを形成することにある。
本発明の車両用シートカバー構造は、車両用シートカバーの少なくとも一部を構成する第1〜第3の表皮ピースを備え、前記第1の表皮ピースは前記第2の表皮ピースと第1の継ぎ目を介して縫合されるとともに該第1の継ぎ目と交わる第2の継ぎ目を介して前記第3のピースと縫合されており、前記第1の表皮ピースには前記第1の継ぎ目に沿って第1のシングルステッチラインが形成されるとともに、前記第2の継ぎ目に沿って第2のシングルステッチラインが形成され、前記第1のシングルステッチラインと前記第2のシングルステッチラインとは連続形成されており、前記第3の表皮ピースには前記第2の継ぎ目に沿って第3のシングルステッチラインが形成されており、前記第2のシングルステッチラインと前記第3のシングルステッチラインとでダブルステッチライン形態となることを特徴とする。シングルステッチラインとは、一本針のミシンで形成した単線状の縫い目によるステッチラインのことであり、ここでのダブルステッチライン形態とは、あたかも2本針のミシンによるダブルステッチであるかのように、2本のステッチラインが並行していることを意味する。
かかる車両用シートカバー構造では、第2のシングルステッチラインと第3のシングルステッチラインとの2本のシングルステッチラインによりダブルステッチライン形態が表現される。各シングルステッチラインの経路は独立して設定可能であるため、一部分では互いに並行するように経路を設定してダブルステッチライン形態を構成しつつも、他の部分では独立させることで、各シングルステッチラインが表皮ピースの継ぎ目を回避することが可能となる。そして、交わって設けられた第1の継ぎ目と第2の継ぎ目との双方に係る第1の表皮ピースにおいて、第2の継ぎ目に沿ってダブルステッチライン形態を構成する第2のシングルラインステッチを形成するとともに、この第2のシングルステッチラインを第1の継ぎ目に沿う第1のシングルステッチラインと連続形成することで、互いに交わる第1,第2の継ぎ目の双方に沿っており継ぎ目に干渉しないステッチラインが形成される。かかる連続する第1,第2のシングルステッチラインも、第3表皮ピースにおいて形成される第3のシングルステッチラインも、それぞれ第1の表皮ピースに対して第2の表皮ピース及び第3の表皮ピースが縫合された状態で形成可能であるため表皮ピースの縫合作業を終えた後でシングルステッチ作業を行うことにより、より単純な作業手順でステッチラインを付与することができる。
本発明の車両用シートカバー構造によれば、継ぎ目に干渉することなくステッチ経路を設定してダブルステッチライン形態を表現することができ、且つより単純な作業手順により互いに交わる継ぎ目の双方に沿ってステッチラインを形成することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートカバーで表装された車両用シートの斜視図である。 図1に示される車両用シートカバーの側方構成部の斜視図である。 図2に示される側方構成部のIII部分を拡大して示す図である。 図3に示される側方構成部を裏面側から見た図である。 図3に示される車両用シートカバーの側方構成部のV−V線断面図である。 図3に示される車両用シートカバーの側方構成部のVI−VI線断面図である。 従来の車両用シートカバーの斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示されたシート11は、着座者が腰を下ろすシートクッション13、背中を凭せ掛けるシートバック15および頭を凭せ掛けるヘッドレスト17を主体として構成されており、自動車等の車両に装備されている。このシート11において、着座者が通常の着座姿勢で接触する面は、その外形形状が発泡ウレタン等のパッド部材(図示省略)で形作られており、該パッド部材の外形形状に沿うシートカバーで表装されている。本実施形態では、シートクッション13を表装するシートカバー21に本発明が適用されている。なお、各図に示されるFR,RRは、車両用シート11の着座者を基準に定めたシートカバー21の前方、後方を示している。
シートカバー21は、表皮材料を裁断して得た複数の表皮ピースが袋状に縫製されたものである。シートカバー21は、幅方向の中央に配設された中央構成部23と、両側部に対称に配置された側方構成部25a,25bとに大別される。中央構成部23は、前後に並んで配置された中央前部表皮ピース23aと中央後部表皮ピース23bとからなり、シートクッション13の中央の上面と前面とを被覆している。側方構成部25a,25bは、それぞれシートクッション13の側部の上面と、側面から前面にわたる範囲を被覆している。シートカバー21は、中央構成部23と側方構成部25a,25bとをそれぞれ個別に縫製した後で、縫い合わせることで作成される。このシートカバー21は側方構成部25a,25bの構成に特徴を有する。側方構成部25a,25bの構成は互いに対称であるから、ここでは、着座者から見て左側の側方構成部25aを取り上げて詳しく説明する。
側方構成部25aは、シートクッション13の上面の前側に配設された第1の表皮ピース31と、上面の後側に配設された第2の表皮ピース32と、側面から前面にわたって配設された第3の表皮ピース33とからなる。図2には、中央構成部23と縫合される前の側方構成部25aが示されている。図2に示されるように、第1の表皮ピース31は、その外周が第2の表皮ピース32、第3の表皮ピース33および中央構成部23と縫合される3つの端縁部位31a〜31cで構成されている。第2の表皮ピース32は、第1の表皮ピース31と縫合され、第1の表皮ピース31とともに帯形状を成している。第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32との継ぎ目41を第1の継ぎ目と称する。第3の表皮ピース33は帯状であり、帯幅方向の一端が第1の表皮ピース31及び第2の表皮ピース32と縫合されている。第1の表皮ピース31と第3の表皮ピース33との継ぎ目42を第2の継ぎ目と称し、第2の表皮ピース32と第3の表皮ピース33との継ぎ目43を第3の継ぎ目と称する。
側方構成部25aには、第1,第2,第3の継ぎ目41,42,43において第1,第2,第3表皮ピース31,32,33の縫合に係る縫い目とは別に、装飾のために敢えて縫い目を表面に露出させて線形状を描いたステッチラインが形成されている。なお、図中には、各ステッチラインの経路をより明瞭に示すために、ステッチラインを破線で模式的に示している。詳しくは、第1の表皮ピース31には、第1の継ぎ目41に沿う第1のシングルステッチライン51と、第2の継ぎ目42に沿う第2のシングルステッチライン52とが連続形成されている(図3参照)。また、第3の表皮ピース33には、第3のシングルステッチライン53が第2の継ぎ目42と第3の継ぎ目43とに沿って連続して形成されている。そのため、図2によく示されるように、第1の継ぎ目41と第3の継ぎ目43に関しては、それぞれ第1のシングルステッチライン51と第3のシングルステッチライン53とがそのまま単線状の装飾となっており、第2の継ぎ目42に関しては、該第2の継ぎ目42を挟んで並行する第2のシングルステッチライン52と第3のシングルステッチライン53とで、ダブルステッチライン形態の複線状の装飾となっている。
かかる側方構成部25aの製造方法について作業手順に従って説明する。側方構成部25aは、裁断工程、第1縫合工程、第2縫合工程、シングルステッチ工程を順に経て製造される。
<裁断工程>
まず、裁断工程では、表皮材料を裁断して第1,第2,第3の表皮ピース31,32,33を用意する。表皮材料としては、例えば、図5に示されるように、皮革やファブリック等の基材61の裏面に厚さ2〜10mm程度のウレタン等からなるカバーパッド63を積層したものが用いられる。
<第1縫合工程>
次に、第1縫合工程では、裁断工程で用意した第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32とを縫合する。詳しくは、第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32とを、双方の表面を合わせた所謂中表状態とし、ミシンを用いて端縁部位31aに沿って端から端まで縫って繋ぎ合わせる。それにより形成される第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32の継ぎ目が第1の継ぎ目41である。第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32とを展開すると、第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32とが第1の継ぎ目41を介して連続する表皮面を形成する。この第1縫合工程で得られた第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32とを縫い合わせたものを、説明の便宜上、第1・第2表皮ピース縫合体34と称する。
<第2縫合工程>
次に、第2縫合工程では、第1縫合工程で得られた第1・第2表皮ピース縫合体34と裁断工程で用意した第3の表皮ピース33とを縫合する。詳しくは、第1・第2表皮ピース縫合体34の表面に第3の表皮ピース33の表面を合わせ、ミシンを用いて長手方向の端から端まで縫って繋ぎ合わせる。そして、第1・第2表皮ピース縫合体34と第3の表皮ピース33とを展開する。これにより第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32と第3の表皮ピース33とが連続する表皮面が形成され、側方構成部25aの外形形状が成立する。この第2縫合工程で得られた第1,第2,第3の表皮ピース31,32,33を繋ぎ合せたものを、修飾前基本構成体と称する。なお、この第2縫合工程では、一連のミシン縫い作業で第1・第2表皮ピース縫合体34と第3の表皮ピース33とを縫い合わせ、それにより形成される第3の表皮ピース33と第1の表皮ピース31ないし第2の表皮ピース32との継ぎ目は一続きであるが、本実施形態の説明では、発明の理解を容易にする便宜上、第2の継ぎ目42ないし第3の継ぎ目43と区別している。なお、この第2縫合工程で得られた修飾前基本構成体において、第1の継ぎ目41、第2の継ぎ目42及び第3の継ぎ目43の交点の裏面側には、図4に示されるように縫い代密集部45が形成されている。すなわち、第1の表皮ピース31と第2の表皮ピース32との縫合に係る縫い代31p,32sと、第1・第2表皮ピース縫合体34と第3の表皮ピース33との縫合に係る縫い代31q,32t,33rが集中し、縫い代密集部45が形成されている。
<シングルステッチ工程>
次に、シングルステッチ工程では、第2縫合工程で得られた修飾前基本構成体に対して、一本針のミシンを用いて第1,第2,第3のシングルステッチライン51,52,53を形成する。
第1のシングルステッチライン51は、第1の表皮ピース31において第1の継ぎ目41に沿って形成する。このとき、図5に示されるように、第1の表皮ピース31の第2の表皮ピース32と繋ぎ合せた端縁部位31aの縫い代31pを折り返して第1の表皮ピース31に重ね合わせて縫う。
第2のシングルステッチライン52は、第1の表皮ピース31において第2の継ぎ目42に沿って形成する。このとき、図6に示されるように、第1の表皮ピース31の第3の表皮ピース33と繋ぎ合せた端縁部位31bの縫い代31qを折り返して第1の表皮ピース31に重ね合わせて縫う。
第1のシングルステッチライン51と第2のシングルステッチライン52とは一連のミシン縫い作業により連続形成する。すなわち、図2に示されるように、第1の表皮ピース31の後工程で中央構成部23と縫合される縁端部位31c側の端から第1の継ぎ目41に沿って縁端部位31aを縫い、第1の継ぎ目41と交わる第2の継ぎ目42と干渉する直前で方向転換し第2の継ぎ目42に沿って後工程で中央構成部23と縫合される縁端部位31c側の端まで連続して縫う。裏面から見ると、図4に示されるように、第2のシングルステッチライン52は、第1の表皮ピース31の縫い代31q上で後方に延びているが、該縫い代31qが他の縫い代31p,32sとの重複を免れない縫い代密集部45を避けて、第1の表皮ピース31上で斜めに方向転換し、第1の表皮ピース31の縫い代31p上の第1のシングルステッチライン51に連続している。なお、縫い始めと縫い終わりは逆でもよい。
第3のシングルステッチライン53は、第3の表皮ピース33において第2の継ぎ目42と第3の継ぎ目43とに沿って形成する。図6に示されるように、第3の表皮ピース33の第1の表皮ピース31との繋ぎ合せに係る縫い代33rを折り返して第3の表皮ピース33に重ね合わせて縫う。第3のシングルステッチライン53は、図2に示されるように、第2の継ぎ目42と第3の継ぎ目43とに沿う長手方向の端から端まで、第2の継ぎ目42と第3の継ぎ目43とに沿って連続して縫うことにより形成する。裏面から見ると、図4に示されるように、第3のシングルステッチライン53は第3の表皮ピース33の縫い代33r上を後方へ延び、縫い代密集部45では、他の縫い代31qの下をくぐって、更に後方向へ延びている。
このシングルステッチ工程で修飾前基本構成体に第1,第2,第3のシングルステッチライン51,52,53が付されることで図2に示される側方構成部25aが完成する。この側方構成部25aが中央構成部23(図1参照)と縫合されてシートカバー21が構成される。なお、中央構成部23との縫合に際して、図2に示される第1,第2,第3のシングルステッチライン51,52,53の端末51a,52a,53aは、それぞれ縫い代とともにシートカバー21の裏面側に配設されるため、いずれもシートカバー21の表面には露出しない。
側方構成部25aの構造によれば、以下の作用効果を奏する。
第1の表皮ピース31に形成された第2のシングルステッチライン52と第3の表皮ピース33に形成された第3のシングルステッチライン53とが、第2の継ぎ目42を挟んで並行してダブルステッチライン形態を構成する。そのため、シートカバー21の高級感を演出することができる。
第2のシングルステッチライン52と第3のシングルステッチライン53は、一部分では並行してダブルステッチライン形態を構成するが、それぞれ第1の表皮ピース31又は第3の表皮ピース33の範囲内でその経路が設定されて他の部分では離反することで、縫い代の重複部分を縫うことを回避している。そのため、第2,第3の表皮ピース31,32,33が裏面側にカバーパッド63の積層された比較的分厚い材料からなるにもかかわらず、ステッチラインが曲がったり、縫い目の大きさが不均一になったりする不具合が生じにくい。
また、第1,第2,第3のシングルステッチライン51,52,53はいずれも表皮ピースの継ぎ目とは干渉しないため、第1,第2,第3の表皮ピース31,32,33を縫合した後に形成することができ、第1,第2縫合工程で縫合作業を纏めて行った後で、シングルステッチ工程でシングルステッチラインを付す作業を纏めて行うことができるため、作業手順が煩雑になりにくい。
なお、本実施形態は本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他種々の実施の形態が考えられるものである。
例えば、上記実施形態において更に、第2の表皮ピース32に第1の継ぎ目41に沿うシングルステッチラインを形成するとともに第3の継ぎ目43に沿うシングルステッチラインを連続形成し、第1,第2,第3の継ぎ目41,42,43に対してダブルステッチライン形態の装飾を付すこともできる。
また、上記実施形態では、3枚の表皮ピース31,32,33が繋ぎ合わされて継ぎ目41,42,43が交わった部分に本発明が適用された例を示したが、4枚以上の表皮ピースが繋ぎ合わされて継ぎ目が交わった部分にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、車両用シートを構成するシートクッション13のカバーのみならず、シートバック15、ヘッドレスト17を表装するカバーにも適用することができる。また、図示されていないが、オットマン、アームレスト、フットレスト等のシートに装備されたその他の部位のカバーにも適用することができる。
11 車両用シート
13 シートクッション
21 シートカバー
25a,25b 側方構成部
31 第1の表皮ピース
32 第2の表皮ピース
33 第3の表皮ピース
41 第1の継ぎ目
42 第2の継ぎ目
43 第3の継ぎ目
51 第1のシングルステッチライン
52 第2のシングルステッチライン
53 第3のシングルステッチライン

Claims (1)

  1. 車両用シートカバーの少なくとも一部を構成する第1〜第3の表皮ピースを備え、前記第1の表皮ピースは前記第2の表皮ピースと第1の継ぎ目を介して縫合されるとともに該第1の継ぎ目と交わる第2の継ぎ目を介して前記第3のピースと縫合されており、前記第1の表皮ピースには前記第1の継ぎ目に沿って第1のシングルステッチラインが形成されるとともに、前記第2の継ぎ目に沿って第2のシングルステッチラインが形成され、前記第1のシングルステッチラインと前記第2のシングルステッチラインとは連続形成されており、前記第3の表皮ピースには前記第2の継ぎ目に沿って第3のシングルステッチラインが形成されており、前記第2のシングルステッチラインと前記第3のシングルステッチラインとでダブルステッチライン形態となることを特徴とする車両用シートカバー構造。
JP2009248906A 2009-10-29 2009-10-29 車両用シートカバー構造 Expired - Fee Related JP5375525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009248906A JP5375525B2 (ja) 2009-10-29 2009-10-29 車両用シートカバー構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009248906A JP5375525B2 (ja) 2009-10-29 2009-10-29 車両用シートカバー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011092400A true JP2011092400A (ja) 2011-05-12
JP5375525B2 JP5375525B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=44110049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009248906A Expired - Fee Related JP5375525B2 (ja) 2009-10-29 2009-10-29 車両用シートカバー構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5375525B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051843A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 株式会社タチエス ワディング材付シートの表皮構造およびワディング材付シートの表皮製造方法
JP2016215988A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 トヨタ紡織株式会社 乗物用内装部品
JP2018192883A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 トヨタ紡織株式会社 表皮の製造方法
JP2019111950A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP2019156085A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社タチエス 車両用シート
JP2019202667A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
WO2021142898A1 (zh) * 2020-01-19 2021-07-22 延锋安道拓座椅有限公司 一种提升座椅面套外观的缝纫结构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001239081A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートの表皮材
JP2002191478A (ja) * 2000-12-27 2002-07-09 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートの表皮材の端末処理方法
JP2004188176A (ja) * 2002-11-29 2004-07-08 Tachi S Co Ltd 自動車シート

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001239081A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートの表皮材
JP2002191478A (ja) * 2000-12-27 2002-07-09 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シートの表皮材の端末処理方法
JP2004188176A (ja) * 2002-11-29 2004-07-08 Tachi S Co Ltd 自動車シート

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051843A1 (ja) * 2014-09-29 2016-04-07 株式会社タチエス ワディング材付シートの表皮構造およびワディング材付シートの表皮製造方法
JP2016067549A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 株式会社タチエス ワディング材付シートの表皮構造およびワディング材付シートの表皮製造方法
US10654383B2 (en) 2014-09-29 2020-05-19 Tachi-S Co., Ltd. Structure of wadded-up seat trim cover and method of manufacturing wadded-up seat trim cover
US10654382B2 (en) 2014-09-29 2020-05-19 Tachi-S Co., Ltd. Structure of wadded-up seat trim cover and method of manufacturing wadded-up seat trim cover
JP2016215988A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 トヨタ紡織株式会社 乗物用内装部品
JP2018192883A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 トヨタ紡織株式会社 表皮の製造方法
JP2019111950A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP7106857B2 (ja) 2017-12-25 2022-07-27 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP2019156085A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社タチエス 車両用シート
JP2019202667A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP7063112B2 (ja) 2018-05-24 2022-05-09 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
WO2021142898A1 (zh) * 2020-01-19 2021-07-22 延锋安道拓座椅有限公司 一种提升座椅面套外观的缝纫结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP5375525B2 (ja) 2013-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5375525B2 (ja) 車両用シートカバー構造
JP6637263B2 (ja) 車両用内装部品及びその製作方法
JP6180339B2 (ja) ワディング材付シートの表皮構造およびワディング材付シートの表皮縫製方法
US10843601B2 (en) Vehicle seat and preparing method for seat cover of vehicle seat
JP7063112B2 (ja) 乗物用シート
US20100127487A1 (en) Sewing structure of facing sheet member for covering vehicle seat, method for producing the same, and air bag structure for vehicle seat
JP6572777B2 (ja) 縫製構造及びこれを備えた乗物用シートの表皮材
US11597308B2 (en) Covering system for motor vehicle seat member and method for manufacturing such a covering system
JP2019123478A (ja) 乗物用シート
JP4418529B2 (ja) 布帛を用いた成形物の加工方法及び布帛を用いた成形物
JP6980541B2 (ja) 皮革製品
WO2020128835A1 (en) Vehicle seat element provided with a cover and method for manufacturing such a vehicle seat element
JP2012090677A (ja) シートカバー
JPH08299627A (ja) 布地の縫製方法
JP5642491B2 (ja) 自動車シートに用いるトリム・カバー・アッセンブリの縫合せ方法およびトリム・カバー・アッセンブリ
JP6898800B2 (ja) トリムカバー及び乗物用シート
JP2006116062A (ja) 自動車シートに用いる表皮
JP7394010B2 (ja) 乗り物用シート及びトリムカバーの製造方法
JP2002191877A (ja) シート用表皮材のパターン構造
JP2021169266A (ja) 乗り物用シート及びトリムカバーの製造方法
JP7273602B2 (ja) 乗物用シート
JP3231507U (ja) シャツ
JP7356333B2 (ja) 乗り物用シート
JP2017192470A (ja) 装飾ステッチの形成方法、シート用表皮部材の製造方法及びシート用表皮部材
JP3653537B2 (ja) シートベルト用収納ポケットの縫製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5375525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees