JPH08299627A - 布地の縫製方法 - Google Patents

布地の縫製方法

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JPH08299627A
JPH08299627A JP8059205A JP5920596A JPH08299627A JP H08299627 A JPH08299627 A JP H08299627A JP 8059205 A JP8059205 A JP 8059205A JP 5920596 A JP5920596 A JP 5920596A JP H08299627 A JPH08299627 A JP H08299627A
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stitch
fabric
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fabrics
stretchable
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Mitsuru Ito
満 伊藤
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D27/00Details of garments or of their making
    • A41D27/24Hems; Seams

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 縫い合わせ部にパッカリングが起こることが
なく、また、伸縮性を有する布地を伸縮性を維持したま
ま縫い合わせることができる縫製方法を提供する。 【解決手段】 2枚の布地10,11は、1番目の面
(縫製が完了したときに裏側になる面)が外側に、2番
目の面(縫製が完了したとき表側になる面)が互いに対
面するように重ね合わされ、1番目のステッチ12は外
縁10a,11aに沿って形成され、自由端10b,1
1bは、1番目のステッチ12と外縁10a,11aの
間にそれぞれ形成され、主要部10c,11cは1番目
のスッテッチ12の内側に形成され、布地は10,11
は1番目のステッチ12で折り返され、自由端10b,
11bを被覆し、折り返された布上で且つ被覆された自
由端の外側で自由端に接しない位置に2番目のステッチ
(保持ステッチ)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布地の縫製方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常の2枚の布地を縫製する際、
まず、図4(a)〜(c)に見られるように、縫製完了
後に裏側になる面がそれぞれ外側に位置し、縫製完了後
に表側になる面同士が対面するように2枚の布地40,
41を重ね合わせ、その端部40a,41aをステッチ
42に沿って最初に縫い合わせ、次にその縫い合わせ部
でそれらを折り返して、端部40a,41aを被覆する
折り返された布地40,41上で且つその端部40a,
41aの外縁40b,41bの近傍に位置するステッチ
43に沿って縫い合わせるという方法が知られている。
図4(d)は、図4(b)の状態の布地を図4(c)の
状態に縫い合わせる従来の方法を示すが、この従来の方
法によると、布地40,41に被覆された内側の端部4
0a,41aの外縁40b,41bが処理されていない
ため、この端部40a,41aは、1番目のステッチに
より縫い合わされ、そこで折り返される最中にその外縁
40b,41bがほつれてしまう。この場合、折り返さ
れた布地40,41を縫い合わせる際、どうしても布地
により被覆された内側の端部40a,41aの外縁40
b,41bのほつれた不揃い部分及びそのほつれた糸を
巻き込んで縫い合わせるため、また、ミシン(図示せ
ず)の下側の後方送り金52による布地を後方へ送る動
きと上側の前方送り押さえ金51による布地を前方へ送
る動きとによって、布地が上下で正反対の動きをするた
め捻れ、この捻れた部分をそのまま縫い合わせ、サンド
イッチ部40a,41aで固定してしまうため、縫い合
わせ部が歪み、縫い目に沿った矢印50方向の、いわゆ
るパッカリングと呼ばれる細かな皺ができてしまうが、
従来の方法ではこの現象はどうしても避けられない。し
たがって、縫い合わせ部にバックパッチ(「芯地」又は
「裏地」。以下、「芯地」という)を使用する等様々な
工夫がなされているが、未だ前記現象は解消されず、満
足の行く縫製方法は確立されていない。
【0003】また、伸縮性を有する布地を縫製する場合
は、更に難しく、様々な問題点がある。例えば、ライク
ラ(Lycra。イー・アイ・デュポン・ドウ ・ヌムー
ル・アンド・カンパニー社製、商品名)のような伸縮性
の糸により形成された伸縮性布地は、ゴムのようにあら
ゆる方向に伸び縮みが可能であり、これを縫い合わせる
場合には、伸縮性を保持したまま縫い合わせることが望
ましい。しかしながら、布地が伸縮性を有するため、布
地の伸縮性を保持したまま適切に縫い合わせることは難
しい。即ち、伸縮性布地が縫い合わされるとき、この布
地は縫製中に互いに手前方向と後方向に伸びる。そのた
め、縫い合わせは均等に行われず、また、その縫い合わ
せは所定の線に沿ってきれいに行うことができない。一
般的な縫い合わせにおいては、2枚の伸縮性布地は、
「アウター・ステッチング」として知られている方法に
よって行われているが、この方法によってはきれいに縫
い合わせることはできない。
【0004】この点に関し、伸縮性布地を縫い合わせる
場合にも、縫い合わせる布地の部分に芯地が用いられ、
この芯地を有する部分を縫い合わせる方法が採られてい
る。この芯地は伸縮性のゴムテープ等でよく、それによ
り布地の伸縮性が制限され、縫い合わせが容易になる。
しかしながら、芯地を使用すると、伸縮性布地は同種の
布地又は他の布地と適切に縫い合わせることができる
が、縫い合わせ部分が厚くなるため、布地の伸縮度が低
くなる。したがって、伸縮性布地の利用は制限されてし
まい、その結果、通常の被服には使用されず、水着やス
トッキング等に用途が限定されてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、最初に縫い
合わされた布地の外縁がほつれることがなく、また、最
終的な縫い合わせ部にパッカリングが発生することがな
い縫製方法及び布地が伸縮性を有する場合には、前記パ
ッカリングを発生させることなく、しかも伸縮性を維持
したままで適切に縫製することができることにより、伸
縮性布地の用途が制限されることのない布地の縫製方法
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の方法では、2枚
の布地は、それぞれの布地の1番目の面(表側の面)が
外側に位置し、2番目の面(裏側の面)が互いに対面す
るように重ね合わされる。重ね合わされた2枚の布地
は、それぞれ外縁、1本の1番目のステッチ(縫い線)
及び主要部からなる。1番目のステッチは外縁から離れ
た位置に形成され、それにより、外縁と1番目のステッ
チとの間に自由端を形成する。互いに重ね合わされた2
枚の布地はそれぞれ外縁を有し、その外縁上にロックミ
シンまたはインターロックミシンにより1番目のステッ
チ(ロックミシンステッチ)を形成し、その後で2枚の
布地の少なくとも一枚が1番目のステッチで折り返され
る。このようにして、2枚の布地の1番目の面が互いに
対面し、2番目の面がそれぞれ外側に位置する。この場
合、布地の自由端は、少なくとも一枚の布地により保持
または被覆される。折り返された2枚の布地は、その後
自由端の外側の2番目のステッチにより縫い合わされ、
保持ステッチを形成する。このとき、自由端は2番目の
ステッチから離れる方向で外側に伸縮する。その結果、
2枚の布地はパッカリング等を起こすことなくきれいに
縫い合わされる。また、布地が伸縮性を有する場合に
は、伸縮性を保持したまま縫い合わされる。
【0007】本発明においては、保持ステッチは、1つ
又は2つの主要部により被覆される自由端のほつれた外
縁を一緒に縫い合わせることがなく、また、ほつれた糸
を巻き込んで縫い合わせることがなく、また捻れたまま
縫い合わされることがないように、自由端の外側に位置
し、この自由端に接しないことが重要である。しかしな
がら、保持ステッチを形成した後、自由端と主要部を縫
い合わせるための追加ステッチを形成することは構わな
い。保持ステッチが形成される時、自由端は保持ステッ
チから離れた方向に押される。これにより、保持ステッ
チは所望の線に沿ってきれいに形成することができる。
【0008】本発明においては、伸縮性の布地を縫い合
わせる場合も、布地の外縁は、布地がほどけるのを防ぐ
ために縁止めを有しており、2枚の伸縮性布地が重ね合
わされた後で、ロックミシンを用いてロックミシン縫い
により縁止め兼1番目のステッチを形成するか、又はや
はりロックミシンを用いてインターロックミシン縫いに
より縁止めと第1番目のステッチとを同時に形成する。
ロックミシンによる、いわゆるロックミシン縫いで縁止
めを形成すると、縫い合わせ部の布地同士が固定されな
いため伸縮性を維持できる。
【0009】本発明においては、伸縮性布地の一枚は、
エンドテープ(「見返し」又は「パイピングテープ」。
以下、「見返し」という)でよく、見返しは、折り返さ
れるだけで、自由端を被覆する。その結果、主たる伸縮
性布地の縁は、伸縮性見返しにより適切に被覆される。
本発明によれば、非伸縮性芯地を使用せずに伸縮性布地
の縫製が容易にでき、また伸縮性芯地と伸縮性布地が普
通の被服にも自由に使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
に基づいて説明する。図1(a)〜(c)は、本発明の
2枚の布地10,11を縫い合わせる方法の基本的な手
順を説明する。まず第1に、布地10,11は、布地1
0,11の縫製が完了したときに内側になる面が外側に
位置するように重ね合わせられる。それから、1番目の
ステッチ12が、図1(a)に示されるように、布地1
0,11の縁10a,11aに沿って形成される。自由
端10b,11bは、1番目のステッチ12と縁10a
の間に、また、1番目のステッチ12と縁11aの間に
それぞれ形成される。主要部10c,11cは、1番目
のステッチ12の内側に形成される。
【0011】1番目のステッチ12が形成されると、主
要部10c,11cは、図1(b)に示されるように、
自由端10b,11bが主要部10c,11cの間にサ
ンドイッチ状態になるように、1番目のステッチ12で
折り返される。この時、図1(a)で外側に位置してい
る1番目の面同士は、互いに対面する。その後、図1
(c)に示されるように、主要部10c,11cが自由
端10b,11bから外れて縫い合わされるように、2
番目のステッチ(保持ステッチ)13が形成される。本
発明では、保持ステッチ13は、自由端10b,11b
の外側で、外縁を含む自由端10b,11bと接触しな
いように形成される。また、保持ステッチ13が形成さ
れるとき、自由端10b,11bは布地の外縁方向、即
ち主要部と反対方向に押され、布地10,11を伸縮さ
せる。
【0012】特に、保持ステッチ13が形成されると
き、保持ステッチ13用のミシン(図示せず)は、ジッ
パー部を縫い合わせるためのジッパーフック(押さえ
金)を備えており、その幅が比較的狭いため、このミシ
ンで保持ステッチ13を形成するとき、ジッパーフック
は自由端10b,11bを外側方向に押しながら進む。
したがって、保持ステッチ13は自由端10b,11か
ら離れ、きれいに形成することができる、一方、自由端
10b,11b方向への張力が布地10,11にかか
る。その結果、布地10,11は、縫製方向には比較的
伸びないため、その結果、保持ステッチ13は容易に且
つきれいに形成される。
【0013】従来のように保持ステッチが自由端10
b,11b上に形成されると、縫製部分は堅くなりすぎ
てしまう。このような縫製がなされると、縫い合わされ
た部分は縦横方向にねじれ、その結果、所望の直線また
は曲線のステッチは得られない。本発明においては、保
持ステッチ13は自由端に重なることなく形成され、張
力は布10,11にかかるため、所望の保持ステッチ1
3が形成される。
【0014】
【実施例】図2(a)及び(b)は、伸縮性見返し22
を用いて伸縮性布地21を縫い合わせるための一実施例
を示すが、この場合、伸縮性布地に限らず非伸縮性布地
を用いても良い。即ち、伸縮性見返し22は、見返し2
2の表側面が布地21の表側面と対面するように伸縮性
布地21の上に重ねられ、自由端21a,22aの外縁
に沿って縁止めと第1のステッチ23が形成される。こ
の工程は、図1(a)に示される工程と同じであるが、
この縁止め及び第1のステッチは別々に形成されても良
い。
【0015】その後、図2(b)に示されるように、見
返し22は、1番目のステッチ23で折り返され、布地
21の下に配置される。このようにして、自由端21
a,22aは、見返し22によって被覆される。それか
ら、布地21と見返し22を一緒に縫い合わせるため、
保持ステッチである2番目のステッチ24が形成され
る。先に説明したように、保持ステッチ24が形成され
るとき、自由端22aはジッパーフックによって側面方
向、即ち主要部20と反対方向に押されるので、保持ス
テッチ24は、希望通りきれいに形成することができ
る。実施例において、布地21と同じ伸縮性を持つ見返
し22は、布地21の端または被服の首の回りや袖部に
取り付けることができるので、首の回りや袖部分に他の
部分と同じように伸縮性を提供することが可能である。
したがって、被服は、全ての部分で実質的に同じ伸縮性
を維持することができる。
【0016】図2(c)及び(d)は、伸縮性見返し2
7を用いて伸縮性布地26及び25を繋ぎ合わせる為の
縫い合わせの実施例を示すが、この場合も非伸縮性布地
を用いても良い。即ち、繋ぎ合わされる布地25、布地
26及び見返し27は、見返し27がいちばん上に来る
ように重ね合わされ、布地の外縁27a,25a,26
aに沿ってロックミシン縫いにより縁止め及び第1番目
のステッチ28が形成される。この工程も、図1(a)
に示される工程と同じであるが、この縁止め及び1番目
のステッチも別々に形成されても良い。その後、布地2
5を残し、1番目のステッチ28で見返し27及び布地
26を折り返し、2番目のステッチ29を前記図2
(a)及び(b)の例と同じようにジッパーフックで形
成し、見返し27と布地26とを縫い合わせる。この作
り方は、図3(a)のアームホールステッチ35等の縫
い合わせの押さえステッチに使用される。
【0017】また、衿部30を縫製する場合には、図3
(a)及び(b)に示される様に、本発明の方法により
2枚の布地を縫い合わせるが、衿先の直線的な形状を出
すため、衿先部31には更に直線縫いステッチ32を形
成することにより、衿先部を成型する。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来どうしても避けら
れなかった布地の縫製部のパッカリングがなくなるた
め、デザイン通りの仕上がりのきれいな、衣料品は勿論
その他の布製品を提供でき、また伸縮性布地を伸縮性を
維持したまま容易に且つきれいに縫製でき、本来伸縮性
布地が適した衣料品等の布製品に伸縮性布地を自由に使
用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明の2枚の布地を縫い
合わせる方法の基本的な手順を説明する部分断面斜視図
である。
【図2】(a)及び(b)は、本発明の2枚の伸縮性布
地を縫い合わせるための代替方法を説明する部分断面斜
視図である。(c)〜(d)は、本発明による、2枚の
布地を繋ぎ合わせる場合の縫製方法示す部分断面斜視図
である。
【図3】(a)は、本発明による縫製方法により製作す
る被服を示す平面図であり、(b)は図(a)の衿部を
仕上げる場合の例を示す部分拡大図である。
【図4】(a)〜(d)は従来の布地の縫製方法の基本
的な手順を説明する部分断面斜視図である。
【符号の説明】
10,11 布地 10a,11a 外縁 10b,11b 自由端 10c,11c 主要部 12 1番目のステッチ 13 2番目のステッチ(保持ステ
ッチ) 20 主要部 21 伸縮性布地 22 伸縮性見返し 21a,22a 自由端 23 1番目のステッチ 24 2番目のステッチ(保持ステ
ッチ) 25,26 伸縮製布地 25a,26a,27a 外縁 27 伸縮製見返し 28 1番目のステッチ 29 2番目のステッチ(保持ステ
ッチ) 30 衿部 31 衿先部 32 直線縫いステッチ 35 アームホルステッチ 40,41 布地 40a,41a 自由端 40b,41b 外縁 42 1番目のステッチ 43,45 2番目のステッチ(保持ステ
ッチ) 50 パッカリングの方向 51 前方送り押さえ金 52 後方送り金

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布地を縫製する方法であって、 − 2枚の布地を、それぞれ1番目の面が外側に位置
    し、一方2番目の面が互いに対面するように重ね合わ
    せ、または重ね合わされた前記2枚の布地に更に少なく
    とも1枚の伸縮性芯地を重ね合わせ、各布地の外縁上に
    ロックミシンまたはインターロックミシンによる1番目
    のステッチ及び自由端を形成する工程、 − 前記1番目の面が互いに対面し、前記2番目の面が
    それぞれ外側に位置するように2枚の布地の少なくとも
    1枚を折り返し、布地の前記自由端が布地の主要部の少
    なくとも1枚により被覆される工程、 − 前記折り返された布地上に、自由端の外縁に沿い且
    つ自由端の外側で自由端から外れて2番目のステッチを
    保持ステッチとして形成することにより、2枚の布地を
    縫い合わせる工程、からなることを特徴とする布地の縫
    製方法。
JP8059205A 1995-05-03 1996-03-15 布地の縫製方法 Pending JPH08299627A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/433,047 1995-05-03
US08/433,047 US5579709A (en) 1995-05-03 1995-05-03 Method of sewing two stretchable cloths

Publications (1)

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