JP2011090134A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング補助部材の機能を損なうことなく、クリーニングブレードの端部へ十分なトナーを供給して、クリーニングブレードが安定したクリーニング性能を発揮できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【解決手段】クリーニング補助部材94の長手方向の長さを、画像形成領域より大きくするが、画像形成領域の外側の飛散トナー領域はすべてカバーしないように設定する。一方、クリーニングブレード91は、飛散トナー領域の外側まで達している。これにより、クリーニングブレード91の末端までトナーが横走りして、中間転写ベルト51との摺擦部に潤滑剤としてのトナーが滞留するようになり、端部めくれ、異常音、先端劣化が防止される。
【選択図】図5

Description

本発明は、クリーニングブレードを用いて像担持体からトナーを回収する画像形成装置、詳しくはクリーニングブレードの過剰なトナー堆積を阻止するクリーニング補助部材の配置構造に関する。
感光体に形成したトナー像を直接、又は中間転写体を介して記録材へ転写して熱定着させる画像形成装置が広く用いられている。画像形成装置は、クリーニングブレードを用いて像担持体(感光体、中間転写体、記録材搬送体、又は転写ローラ)から不必要なトナーを回収するクリーニング装置を付設している。
クリーニングブレードを用いたクリーニング装置は、クリーニングブレードにトナーが過剰に堆積すると、クリーニングブレードの動作が妨げられて、正常なクリーニング性能を発揮できなくなる。クリーニングブレードの先端に過剰な圧力が作用してトナーの溶着を起こしたり、クリーニングブレードが熱変形してトナーのすり抜けを起こしたりする。
近年、画像形成装置の小型化に伴ってクリーニング装置の容積が小さくなる一方、画像形成のプロセススピードは高められる傾向にある。その結果、トナー使用量の多い画像形成が連続すると、像担持体の画像形成領域に摺擦するクリーニングブレードの部分にトナー堆積が急成長して凝集し、このような問題を発生し易くなっている(特許文献2)。
特許文献1には、クリーニングブレードが感光ドラムから回収したトナーを搬送スクリューへ落とし込んで、感光ドラムの一端側に運び出して回収するクリーニング装置が示される。ここでは、棒材を折り曲げて形成した攪拌部材がクリーニングブレードに沿って配置され、攪拌部材が搬送スクリューに接触して間欠的に振動することで、クリーニングブレードの周囲に発生した凝集トナーが崩れて搬送スクリューへ落ち込む。
特許文献2には、クリーニングブレードの先端に沿ってワイヤーが張設されたクリーニング装置が示される。ここでは、ワイヤーが長手方向に振動することで、クリーニングブレードの先端に凝集したトナーが崩れて落下する。
特開2008−224726号公報 特開2003−248401号公報
高いプロセススピードでクリーニングブレードが安定したクリーニング性能を発揮するためには、クリーニングブレードの先端にトナーが適量堆積して、摺擦部分に微量のトナーが絶えず供給されていることが望ましい。トナーが供給されない場合、クリーニングブレードがびびり振動を発生したり、熱変形してトナーのすり抜けが増えたりする可能性がある。
しかし、図5に示すように、画像形成装置では、像担持体(51)の画像形成領域の外側の飛散トナー領域のさらに外側までクリーニングブレード(91)を配置してクリーニングを行う必要がある。ここで、画像形成領域の外側ではトナー像が形成されておらず、飛散トナー領域の外側では飛散トナーも届かないため、クリーニングブレード(91)の端部では十分なトナーが供給されない可能性がある。
しかし、実際には、画像形成領域及び飛散トナー領域で掻き取られたトナーがクリーニングブレード(91)の先端で流動しながら外側へ拡散移動することで、クリーニングブレード(91)の端部までトナーが供給される。
図4の(a)に示すように、クリーニングブレード(91)に堆積したトナーがクリーニングブレードの端部に外側へ向かってトナー堆積量が少なくなる堆積量分布を形成する。このため、クリーニングブレード(91)の先端で流動するトナーが堆積量分布の傾斜を均すように外側へ横走りする。
しかし、図4の(b)に示すように、クリーニング補助部材(94)を設けてクリーニングブレード(91)に堆積したトナーを早期に除去してしまう構成では、クリーニングブレード(91)に沿って外側へ向かうトナーの移動が途切れ易くなる。クリーニング補助部材(94)が画像形成領域及び飛散トナー領域に堆積したトナーを一律に除去してしまうため、クリーニングブレード(91)の端部に外側に向かってトナーを移動させるような堆積量分布が形成されなくなる。そのため、クリーニングブレード(91)の先端で流動するトナーが堆積量分布の傾斜に駆動されて外側へ拡散移動するメカニズムが機能しなくなる。
本発明は、クリーニング補助部材の機能を損なうことなく、クリーニングブレードの端部へ十分なトナーを供給して、クリーニングブレードが安定したクリーニング性能を発揮できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体のトナーを除去するクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードが前記像担持体から除去したトナーを前記クリーニングブレードに沿って搬送する搬送部材とを備えたものである。そして、前記クリーニングブレードに停滞したトナーを崩して前記搬送部材へ落とし込むクリーニング補助部材を備え、前記クリーニング補助部材は、前記クリーニングブレードの端部領域の先端における外側へ向かうトナーの流れを妨げないように前記クリーニングブレードよりも短く中央側に寄せて配置される。
本発明の画像形成装置では、クリーニングブレードの端部領域に隣接したトナー堆積が残される範囲で、クリーニング補助部材がクリーニングブレードに停滞したトナーを崩して搬送部材へ落とし込む。残された領域で掻き取ったトナー堆積を成長させることで、クリーニングブレードの先端で流動するトナーが堆積量分布の傾斜に駆動されて外側へ拡散移動するメカニズムを機能させる。そのようなトナー堆積が端部領域において安定して維持されるように、クリーニング補助部材をクリーニングブレードよりも短く中央に寄せて配置する。これにより、堆積トナーの分布を均す方向に安定したトナーの流れが形成されて、クリーニングブレードの末端部分の先端にもトナーが途切れないで供給される。
従って、クリーニング補助部材の機能を損なうことなく、画像形成領域の外側のクリーニングブレードへ十分なトナーを供給して、クリーニングブレードが安定したクリーニング性能を発揮できる。
本実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 ベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 クリーニング補助部材の駆動機構の説明図である。 飛散トナー領域におけるクリーニングブレードのトナー堆積量分布の説明図である。 画像形成装置の各部材の長手方向の長さの関係の説明図である。 クリーニングブレードの先端のトナーの堆積量の説明図である。 実施例2及び実施例3のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 実施例4のベルトクリーニング装置におけるクリーニング補助部材の揺動機構の説明図である。 実施例4における画像形成装置の各部材の長手方向の長さの関係の説明図である。 実施例5における画像形成装置の構成の説明図である。 実施例5における画像形成装置の各部材の長手方向の長さの関係の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、クリーニング補助部材がクリーニングブレードよりも短く中央側へ寄せて配置される限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
クリーニングブレードを摺擦させる像担持体としては、感光体、中間転写体、又は記録材搬送体のいずれでもよく、画像形成装置は、フルカラー、モノクロ、タンデム型、1ドラム型に限らず実施できる。本実施形態ではトナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、これに必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で使用できる。
なお、特許文献1、2に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は本実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト51に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型フルカラープリンタである。
画像形成部Paでは、感光ドラム1aにイエロートナー像が形成されて、中間転写ベルト51に一次転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム1bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト51のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部Pc、Pdでは、感光ドラム1c、1dにそれぞれシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、同様に中間転写ベルト51のトナー像に重ねて順次一次転写される。
中間転写ベルト51に担持された四色のトナー像は、二次転写部T2で記録材Pへ一括二次転写される。二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置7で加熱加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に機体外部へ排出される。
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像装置4a、4b、4c、4dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。従って、以下では、イエローの画像形成部Paについて説明し、他色の画像形成部Pb、Pc、Pdについては、説明中の符号末尾のaをb、c、dに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部Paは、感光ドラム1aの周囲に、帯電ローラ2a、露光装置3a、現像装置4a、一次転写ローラ5a、クリーニング装置6aを配置している。感光ドラム1aは、外径30mmのアルミニウム円筒の外周面に帯電極性が負極性の感光層を形成して構成され、135mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電ローラ2aは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を印加されて、感光ドラム1aの表面を一様な負極性の電位(本実施例では約−650V)に帯電させる。露光装置3aは、画像データを展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを多面体ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1aの表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置4aは、二成分現像剤を攪拌しつつ循環させてトナー(非磁性)を負極性にキャリア(磁性)を正極性に帯電させる。帯電した二成分現像剤は、現像スリーブ41に磁気的に担持されて磁気穂を形成して感光ドラム1aを摺擦する。不図示の電源が、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブ41に印加することにより、現像スリーブ41から感光ドラム1aへトナーが移転して静電像を反転現像する。振動電圧は、例えば直流電圧:−400V、交流電圧:1.5kVpp、周波数:3kHz、波形:矩形波にて構成される。
一次転写ローラ5aは、中間転写ベルト51の内側面を所定の押圧力で押圧して感光ドラム1aと中間転写ベルト51との間にトナー像の一次転写部T1aを形成する。電源D1aが、+10μAに定電流制御された正極性の直流電圧を一次転写ローラ5aに印加することにより、感光ドラム1aに担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト51に一次転写される。一次転写後の感光ドラム1aに残留している転写残トナーは、クリーニング装置6aによって除去されて回収される。
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを斜めに貫通する態様で、感光ドラム1a、1b、1c、1dの上方に、中間転写体の一例である無端ベルトの中間転写ベルト51が配置されている。中間転写ベルト51は、駆動ローラ13、対向ローラ56、及びテンションローラ12に掛け渡して支持され、駆動ローラ13に駆動されて矢印R2方向に135mm/secのプロセススピードで回転する。テンションローラ12は、不図示の加圧手段により、中間転写ベルト51と駆動ローラ13がスリップしないように、98Nの張架張力をかけている。
二次転写ローラ57は、対向ローラ56に支持された中間転写ベルト51に圧接して、中間転写ベルト51と二次転写ローラ57との間にトナー像の二次転写部T2を形成する。二次転写部T2は、中間転写ベルト51のトナー像に重ね合わせて記録材Pを挟持搬送する。電源D2が、+20μAに定電流制御された正極性の直流電圧を二次転写ローラ57に印加することで、中間転写ベルト51から記録材Pへトナー像が二次転写される。
カセット20から引き出された記録材Pは、分離ローラ21で1枚ずつに分離して停止状態のレジストローラ66へ給送される。レジストローラ66は、記録材Pを待機させて、中間転写ベルト51のトナー像にタイミングを合わせて二次転写部T2へ送り出す。
定着装置7は、定着ローラ71と加圧ローラ72間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して記録材P表面に熱定着させる。
<ベルトクリーニング装置>
図2はベルトクリーニング装置の構成の説明図である。図3はクリーニング補助部材の駆動機構の説明図である。図4は飛散トナー領域におけるクリーニングブレードのトナー堆積量分布の説明図である。図2中、(a)は軸方向から見た断面図、(b)は上方から見た断面図である。
図2の(a)に示すように、ベルトクリーニング装置9は、中間転写ベルト51にクリーニングブレード91を摺擦して、二次転写部(T2:図1)を通過した中間転写ベルト51上の転写残トナーをクリーニングする。
クリーニングブレード91は、JISアスカ硬度70度のウレタンゴムで厚さ2mmに形成されて板金部92に支持されている。
クリーニングブレード91は、板金部92の両端に配置した押圧ばね98によって総圧14Nの付勢力で中間転写ベルト51に付勢されている。これにより、クリーニングブレード91は、中間転写ベルト51に対して一定の35N/mの線圧力で当接する。
搬送スクリュー93は、クリーニングブレード91近傍に設置され、クリーニングブレード91が中間転写ベルト51から掻き取ったトナーをクリーナ容器90の奥側の端部へ向かって搬送する。クリーナ容器90の奥側の端部には、不図示の回収トナー容器が接続され、搬送スクリュー93によって搬送されたトナーが落下して回収される。
図2の(b)に示すように、クリーニングブレード91の外側で端部シール97がクリーニング容器90に取り付けられて中間転写ベルト51に当接する。端部シール97は、発泡剤や不織布又は織布を用いて形成され、クリーニングブレード91の先端に沿って横走りしたトナーや、搬送スクリュー93によって運ばれたトナーがクリーニング容器90の外へ漏れることを防ぐ。
ところで、中間転写ベルト51から掻き落とされたトナーは、クリーニングブレード91の上向きのブレード面に堆積するため、ブレード面に堆積したトナーを搬送スクリュー93へ導くことが困難である。クリーニングブレード91によって中間転写ベルト51から掻き取られたトナーが搬送スクリュー93に受け渡される過程で、トナーが静電的・非静電的付着力によって互いに凝集することがある。その結果、搬送スクリュー93による搬送性が低下して、クリーニングブレード91近傍にトナーが溜まり過ぎる可能性がある。その結果、トナーがクリーニングブレード91を擦り抜けるクリーニング不良、ベルトクリーニング装置9の容量を超えたトナー詰まりによるクリーニング装置のトナー漏れ、中間転写ベルト51の駆動の過負荷が発生する。近年、画像形成装置100の小型化に伴って、クリーニングブレード91の配置の自由度が失われているため、クリーニングブレード91の配置や角度をトナーが溜まりにくいように最適化できなくなっている背景もある。
図4の(a)に示すように、クリーニング補助部材94が無い場合、クリーニングブレード91の長手方向の端部において、クリーニングブレード91の末端部まで大量のトナーが存在している。
クリーニングブレード91の長さは、通常、中間転写ベルト51の表面の画像形成領域の幅よりも長くなっている。トナーは、主に画像形成領域において得られるため、画像形成領域に位置するクリーニングブレード91の先端には、潤滑剤となるトナーが多く、画像形成領域の外側に位置するクリーニングブレード91の先端にはトナーが少ない。
画像形成領域の外側でクリーニングブレード91の先端に供給されるトナーは、画像形成時の帯電・現像の不安定性によって発生する飛散トナーと、クリーニングブレード91の先端に溜まったトナーがトナーの少ない領域へ運ばれた横走りトナーである。
クリーニングブレード91の先端に溜まったトナーは、中間転写ベルト51の回転によってクリーニングブレード91に向かう力を受ける。このとき、クリーニングブレード91の先端に溜まったトナーが多いほど、クリーニングブレード91に向かう方向には移動できるスペースがなくなる。このため、分散した力によってクリーニングブレード91と平行方向、特にトナーの蓄積のない両端へ向かう方向に移動する傾向が発生する。
そこで、ベルトクリーニング装置9では、クリーニングブレード91に重ねて配置した板状部材のクリーニング補助部材94を矢印R3方向へ間欠的に振動させて、ブレード面に堆積したトナーを崩して傾斜面で落下させている。クリーニング補助部材94は、クリーニングブレード91から接離する方向へ振動することで、クリーニングブレード91により掻き取られて溜まってくるトナーを凝集させずに搬送スクリュー93に落とし込む。
図3に示すように、クリーニング補助部材94、中間転写ベルト51、及びテンションローラ12の端部が俯瞰される。クリーニング補助部材94は、樹脂や金属の薄い板材で構成されて、回動軸83で揺動可能に取り付けられ、クリーニング補助部材94に接続された駆動受け部材95は振動ばね99によって振動可能に支持されている。そして、テンションローラ12の回転軸12aに取り付けられた駆動部材14がテンションローラ12の1回転につき1回、駆動受け部材95を弾くことにより、クリーニング補助部材94が一定間隔で間欠的に振動する。駆動受け部材95は、弾かれた後は、回動軸83を中心にクリーニング補助部材94が回動するように元の位置に戻り、トナーを崩すための振動が得られる。
しかし、この場合、クリーニングブレード91の先端の堆積トナーが早期に除去されてしまい、クリーニングブレード91の先端で外側へ向かうトナーの移動が阻害されて途切れがちになることが判明した。
上述したように、適量のトナーがクリーニングブレード91の先端と中間転写ベルト51の接触部付近に存在することで、潤滑剤として機能している。この潤滑作用によって、クリーニングブレード91と中間転写ベルト51表面の微小振動により生じる異常音、クリーニングブレード91のめくれ及びクリーニングブレード91の先端の熱劣化が抑えられている。このため、クリーニングブレード91の両端部でトナー供給が途絶えると、クリーニングブレード91の挙動が不安定になり易くなり、これにより、クリーニング不良が発生し易くなる。
図4の(b)に示すように、クリーニングブレード91の全長に渡ってクリーニング補助部材94を配置した場合、クリーニングブレード91の全域に渡って溜まったトナーが振動を受けて崩される。このとき、クリーニングブレード91の長手方向の両端部においてトナー量がさらに少なくなり、画像形成領域の外側でトナーの横走りが発生しにくくなる。その結果、クリーニングブレード91の長手方向の両端部では、トナーを潤滑剤として利用できず、異常音やめくれ及びクリーニングブレード91の先端の劣化が発生し易くなる。
そこで、クリーニングブレード91に沿って往復移動して両端部のクリーニングブレード先端へ強制的にトナーを流し込む新たな機構を追加する提案がされた。しかし、クリーニング補助部材94を含めたベルトクリーニング装置9の構造が複雑になり、小型化されたクリーニング容器90には収まらなくなり、部品点数も増えてしまう。
以下の実施例では、追加的な機構に頼ることなく、クリーニングブレード91の長手方向の両端部においてトナーの潤滑性能を十分に確保している。
<実施例1>
図5は画像形成装置の各部材の長手方向の長さの関係の説明図である。図6はクリーニングブレードの先端のトナーの堆積量の説明図である。
図5に示すように、実施例1では、クリーニングブレード91とクリーニング補助部材94の長さの関係は、次のように設定されている。画像形成領域:306mm<クリーニング補助部材:307mm<現像コート幅:309mm<クリーニングブレード:326mmである。これにより、画像形成領域については、クリーニングブレード91とクリーニング補助部材94の関係をほぼ一様に設定して均一で安定したクリーニング性能を発揮させる。なお、図2の(b)に示すように、クリーニング補助部材94の長さLは、トナーを崩す機能を持っていない駆動受け部材95は含まない。
クリーニングブレード91は、中間転写ベルト(像担持体)51上のトナーをすべて掻き落とすために、飛散トナー領域をカバーできるように現像コート幅より長く設定する必要がある。
飛散トナー領域は、現像装置4aの開口部からトナーが感光ドラム1aへ飛散して画像形成領域の外側に付着することにより形成され、転写残トナーがなく、飛散トナーのみベルトクリーニング装置9へ送られる領域である。飛散トナー領域は、現像スリーブ41による現像コート幅の端部近傍から帯電ローラ端部近傍の間の領域に形成されており、端部から内側へ向かって指数関数的にトナー付着量が増えるという特徴がある。
飛散トナー領域では、プリント画像の大きさや画像濃度にあまり関係なく安定したトナー量が付着するため、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを合わせると、後述するトナー堆積を十分形成可能なトナー量を確保できる。
このため、クリーニング補助部材94は、画像形成領域から掻き落としたトナーをクリーニングブレード91から除去するものとし、斜線で示した現像コート幅端部から外に広がる飛散トナー領域の大部分をカバーしない構成とした。
表1は、トナーの堆積量(高さ)とベルトクリーニング装置9の動作状態の関係を示している。ベルトクリーニング装置9において、クリーニングブレード91の先端から搬送スクリュー93までの空間にトナーを供給する試験を行なった。そして、クリーニングブレード91の端部の先端に存在するトナー高さHt(図6参照)と、クリーニングブレード91の最端部におけるトナーの横走り発生の有無、及びトナーの詰まり発生の有無を調べた。
Figure 2011090134
表1に示すように、トナーの堆積量が大きいほど横走りが発生しやすくなっており、堆積の高さが3mmを超えると安定した横走りが発生してクリーニングブレード91の末端までトナーが供給される。そして、クリーニングブレード91の端部のめくれ等を抑制するにはトナー横走りが発生していることが望ましい。しかし、堆積の高さが8mmを超えると、クリーニングブレード91上でトナーの詰まりが発生し易くなるため、ベルトクリーニング装置9では、トナー高さを3mmから8mmの間に保つ必要がある。
図6の(a)に示すように、トナーの堆積量が少ないときは、矢印Q方向にトナーが逃げてしまって、クリーニングブレード91の先端に沿った長手方向のトナー横走りは発生しない。
しかし、図6の(b)に示すように、クリーニングブレード91上にトナーが堆積してくると、堆積したトナーの圧力で、矢印Q方向に移動できるトナーが少なくなる。そして、クリーニングブレード91の先端に沿ったトナー堆積量が少ない方向、すなわち中央側から外側へ向かってトナー横走りが発生するようになる。
しかし、図6の(c)に示すように、クリーニングブレード91上のトナーがクリーニング容器90の天井まで達するとクリーニングブレード91上でトナーが凝縮してトナー詰まりが発生する。その結果、クリーニング容器90にトナーを取り込めなくなって、クリーニングブレード91が中間転写ベルト51からトナーを掻き取れなくなる。
従って、画像形成領域の外側に位置するクリーニングブレード91の上に図6の(b)に示すようなトナー堆積状態を安定して維持することで、クリーニングブレード91の末端までトナーによる潤滑作用を確保できる。
画像形成装置100においてクリーニング補助部材94の条件を変えて画像形成を行なった比較結果を表2に示す。本実験はトナーの詰まりが発生し易い高温高湿環境(30℃、80%RH)で印字率5%のフルカラー画像を連続で通紙するという条件で行なった。
Figure 2011090134
図4の(a)に示すように、クリーニング補助部材94が無いとき、ベルトクリーニング装置9内のトナー高さは8mmを超える場合があり、およそ30000枚を通紙したところでトナー詰まりが発生した。
図4の(b)に示すように、クリーニングブレード91と同じ長さのクリーニング補助部材94があるとき、トナー高さは2〜3mmとなり、およそ60000枚を通紙したころから、異常音が発生した。
図4の(c)に示すように、実施例1の組み合わせでクリーニング補助部材94を設定したとき、トナー高さは3〜5mmとなり、異常音やめくれ、トナー詰まりは発生しなかった。
図5に示すように、クリーニング補助部材94が飛散トナー領域にないため、飛散トナー領域のトナーを、クリーニングブレード91の末端までトナー横走りが発生する程度に残しておくことができる。トナー横走りが発生してトナーの潤滑性能が安定して維持されるため、クリーニングブレード91の異常音やめくれ、熱劣化を防止できる。
また、飛散トナーの量が多くなった場合、飛散トナー領域で掻き取られるトナー量が増えて、飛散トナー領域でのトナー高さが上記の条件より大きくなり、トナー横走り量も多くなる。しかし、飛散トナー領域のトナー高さが画像形成領域のトナー高さより大きくなった場合は、飛散トナー領域から画像形成領域へ逆方向へトナー横走りが起きるため、飛散トナー領域でトナー詰まりが起きることはない。そして、トナー横走り量が多くなっても、図2の(b)に示すように、端部シール97によってせき止めるため、クリーニング容器90から溢れる問題は発生しない。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdにおける画像形成領域はすべて同じである。しかし、画像形成部によって画像形成領域が異なる場合は最大の画像形成領域よりクリーニング補助部材94の長さを大きく設定することで本発明を実施できる。
なお、実施例1では、クリーニングブレード91上に必要な高さのトナー堆積を形成するために、専ら飛散トナー領域のトナーを活用して、画像形成領域のトナーをあてにしない構成とした。上述したように、飛散トナー領域では、プリント画像の大きさや画像濃度にあまり関係なく安定したトナー量が付着するためである。上述したように、飛散トナー領域は、現像装置の開口部から飛散したトナーが付着して形成されるため、画像形成領域の外側に、外側へ向かって指数関数的に少なくトナーが付着しているからである。このため、クリーニングブレード91で掻き取った飛散トナー領域のトナーは、外側へ向かって低く傾斜したトナー堆積量分布が自然に形成されて、ブレード先端におけるトナーの横走りを駆動するからである。
これに対して、画像形成領域で掻き取られるトナー量は、プリント画像の大きさや画像濃度に影響されて大きく変動し、プリント画像に頼る限りにおいて、安定した高さのトナー堆積を確保できない。画像形成領域で掻き取られるトナーは、クリーニング補助部材94を用いて速やかに除去し続けないと、高濃度の画像形成が続くと、小型化された現像容器90では、天井との間で詰まりを生じる可能性がでてくる。
ただし、画像形成領域の末端に定期的にクリーニングブレード91に対するトナー供給専用のパッチトナー像を形成すれば、当該部分のクリーニングブレード91に安定したトナー供給を確保できる。このような実施例の場合、クリーニング補助部材94は、画像形成領域の末端を避けた中央側へさらに短く配置してもよい。
<実施例2、実施例3>
図7は実施例2及び実施例3のベルトクリーニング装置の構成の説明図である。
図2に示すように、実施例1では、クリーニング補助部材94は、振動する板状部材である。これに対して実施例2では、クリーニング補助部材94Aは、回転する掻き落とし羽根である。実施例3では、クリーニング補助部材94Bは、揺動してトナーを掃き出すブラシ部材である。クリーニング補助部材以外の構成は実施例1と同一であるため、重複する説明を省略する。
画像形成装置(100)は、像担持体(51)とクリーニングブレード(91)と搬送部材(93)とを備える。そして、クリーニングブレード(91)は、上向きのブレード面に堆積したトナーが崩れ落ちるように先端側の摺擦エッジに向かって斜め上向きに配置される。クリーニング補助部材(94A、94B)は、クリーニングブレード(91)に停滞したトナーを崩して搬送部材(93)へ落とし込む。
クリーニング補助部材(94A、94B)は、クリーニングブレード(91)の端部領域の先端における外側へ向かうトナーの流れを妨げないようにクリーニングブレード(91)よりも短く中央側に寄せて配置される。図5に示すように、クリーニングブレード(91)は、最大画像の画像形成領域の外側へトナーが飛散して形成される飛散トナー領域のさらに外側に両端を位置させて配置される。一方、クリーニング補助部材(94A、94Bは、飛散トナー領域で外側へ向かうトナーの流れが形成されるように画像形成領域の範囲を横断して配置される。
<実施例4>
図8は実施例4のベルトクリーニング装置におけるクリーニング補助部材の揺動機構の説明図である。図9は実施例4における画像形成装置の各部材の長手方向の長さの関係の説明図である。
実施例1では、板状部材のクリーニング補助部材94がクリーニングブレード91から接離する方向に振動した。これに対して、実施例4では、板状部材のクリーニング補助部材94Cがクリーニングブレード91の長手方向に往復移動する。この移動方向の違い以外は、図1〜図6を参照した実施例1と等しく構成されているため、図8、図9中、実施例1と共通する構成には、図3、図5と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図8の(a)に示すように、実施例4のベルトクリーニング装置9Cでは、クリーニング補助部材94Cがクリーニングブレード91と平行方向に往復振動する。図8はクリーニング補助部材94Cと中間転写ベルト51、テンションローラ12の端部を俯瞰した図である。往復移動することで、クリーニングブレード91により掻き取られて溜まってくるトナーを凝集させずに崩して搬送スクリュー93に落とし込む。
テンションローラ12の回転に伴い、アイドルギア15を介してレシプロギア96が回転する。レシプロギア96は、円柱を斜めに切断した形状をしており、斜めの切断面にクリーニング補助部材94Cに接続された駆動受け部材95が突き当たっている。レシプロギア96が回転すると駆動受け部材95がレシプロギア96の厚みに倣って移動してクリーニング補助部材94Cをレシプロ移動させる。クリーニング補助部材94Cの位置は、図8の(a)に示すレシプロギア96の最長部に駆動受け部材95が突き当たる位置から、図8の(b)に示すレシプロギア96の最短部に駆動受け部材95が突き当たる位置まで変化する。これを繰り返すことで、トナーを崩すためのクリーニング補助部材94Cのレシプロ移動を達成する。
図9に示すように、実施例4の画像形成装置における各部材の長手方向の長さの関係が設定され、クリーニング補助部材94Cの長さは、次のように設定されている。画像形成領域:306mm<クリーニング補助部材のレシプロ駆動領域:308mm<現像コート幅:309mm<クリーニングブレード:326mmである。ここで、クリーニング補助部材幅:319mm+振幅±2mm=クリーニング補助部材のレシプロ駆動領域:308mmである。すなわち、クリーニング補助部材94Cのレシプロ駆動する範囲が飛散トナー領域をすべてカバーしない構成とした。
実施例4では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdにおける画像形成領域はすべて同じであるが、画像形成部によって画像形成領域が異なる場合は最大の画像形成領域よりクリーニング補助部材の長さを大きく設定する。
上記のような構成にすることで実施例1と同様に、クリーニング補助部材94Cが飛散トナー領域にないために、飛散トナー領域のトナーをトナー横走りが発生する程度に残しておくことができ、ブレード端部の異常音やめくれ、先端劣化を防止できる。
<実施例5>
図10は実施例5における画像形成装置の構成の説明図である。図11は実施例5における画像形成装置の各部材の長手方向の長さの関係の説明図である。
図1に示すように、実施例1における画像形成装置100は、感光ドラム1a、1b、1c、1dにそれぞれクリーニング装置6a、6b、6c、6dが付設されている。これに対して、実施例5における画像形成装置100Dは、感光ドラム1a、1b、1c、1dがクリーナレスシステムに構成されて、クリーニング装置6a、6b、6c、6dが付設されない。そして、クリーナレスシステムによる中間転写ベルト51のトナー付着状態を勘案して、図11に示すように、クリーニング補助部材幅を実施例1とは異ならせた。
クリーナレスシステムに係る構成とクリーニング補助部材幅以外の構成は、実施例1で説明したとおりであるため、図10、図11中、実施例1と共通する構成には、図1、図5と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図10に示すように、画像形成装置100Dは、感光ドラム1a、1b、1c、1dにクリーニング装置が付設されない。代わりにクリーナレス補助部材である上流ブラシ81a、81b、81c、81dと下流ブラシ82a、82b、82c、82dが付設される。
画像形成部Paについて説明すると、上流ブラシ81aは、転写残トナーを散らすために電圧を印加されながら、長手方向にレシプロ移動をしている。下流ブラシ82aは、転写残トナーの帯電極性を転写前の極性に戻すために電圧を印加されながら回転している。具体的には、上流ブラシ81aには直流電圧:200Vに交流電圧:300Vppを重畳した振動電圧が印加され、下流ブラシ82aには直流電圧:−1000Vが印加されている。
感光ドラム1aに形成されたトナー像が中間転写ベルト51に一次転写された後、感光ドラム1a上に残留している転写残トナーは、長手方向にレシプロ移動する上流ブラシ81aによって感光ドラム上で散らされつつ一旦は正極性に帯電される。その後、転写残トナーは、下流ブラシ82aによって負極性に帯電し直され、現像装置4aにおいて現像に用いられ、あるいは現像スリーブ41に回収される。
図11に示すように、実施例5の画像形成装置100Dにおける各部材の長手方向の長さの関係が設定され、クリーニング補助部材94Dの長さは、次のように設定されている。画像形成領域:306mm<クリーニング補助部材幅:310mm<クリーナレス補助部材のレシプロ駆動領域:322mm<クリーニングブレード:326mmである。ここで、クリーナレス補助部材幅:319mm+振幅±2mm=クリーナレス補助部材のレシプロ駆動領域:323mmである。
すなわち、クリーニング補助部材94Dは、図11において斜線で示した上流ブラシ81a(クリーナレス補助部材)端部から外に広がる飛散トナー領域をすべてカバーしない構成とした。そして、クリーニングブレード91は、中間転写ベルト51上のトナーをすべて掻き落とすために、飛散トナー領域をカバーできるようクリーナレス補助部材(319)のレシプロ駆動領域よりも長く設定する。
実施例5では、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdにおける画像形成領域はすべて同じであるが、画像形成部によって画像形成領域が異なる場合は最大の画像形成領域よりクリーニング補助部材94Dの長さを大きく設定する。
実施例5の画像形成装置100Dにおいてクリーニング補助部材94Dの条件を変えて画像形成を行なった結果を表3に示す。本実験は、トナーの詰まりが発生し易い高温高湿環境(30℃、80%RH)で印字率5%のフルカラー画像を連続で通紙するという条件で行なった。
Figure 2011090134
表3に示すように、クリーニング補助部材94Dが無いときのベルトクリーニング装置9D内のトナー高さは8mmを超える場合があり、およそ30000枚を通紙したところでトナー詰まりが発生した。
一方、クリーニングブレードと同じ幅のクリーニング補助部材がある場合のトナー高さは2〜3mmとなっており、およそ60000枚を通紙したころから、異常音が発生した。
図5に示すように実施例1のクリーニング補助部材(94)の設定とした場合、トナー高さは飛散トナー領域で7mmとなっており、異常音やめくれ、トナー詰まりは発生しないが、実施例1と比較してトナー高さが大きくなっていた。
実施例5では、感光体(1a)は、クリーナレスシステムに構成されて、感光体(1a)の長手方向に往復移動して画像形成領域に付着したトナーを攪拌する攪拌部材(81a)を付設されている。
そして、クリーニング補助部材(94D)は、実施例1のクリーニング補助部材(94)より長いが、攪拌部材(81a)の端部が往復移動する範囲は、クリーニング補助部材(94)の端部の到達位置よりも外側に設定されている。
実施例5の構成においても、飛散トナー領域でのクリーニングブレード91上のトナー高さは3〜5mmであり、異常音やめくれ、トナー詰まりは発生しなかった。実施例5の構成は、実施例1の構成と比較して上流ブラシ81aのレシプロ移動によって飛散トナー領域が広がる。このため、クリーニング補助部材94Dの幅を現像コート幅より大きくしても、クリーナレス補助部材(81a)より小さくすれば、ブレード端部に堆積するとトナー高さを適切にすることができる。
すなわち、クリーナレス補助部材(81a)幅を基準にクリーニング補助部材94Dの幅を設定することで、トナー詰まりを発生させることなく、異常音やめくれ、先端の劣化を防止できている。
<実施例6>
以上の説明は、感光ドラムや中間転写体、転写ローラ等、トナーにより画像が形成される各種の部材に対するクリーナ装置において、同様である。
以上の実施例によれば、クリーニングブレードの両端部分における潤滑用のトナーの供給を安定させることができる。クリーニングブレード近傍に溜まっているトナーを崩すクリーニング補助部材を持つクリーニング装置において、クリーニングブレード端部にも確実にトナーを滞留させることができる。
クリーニングブレードの端部で溜まったトナーを崩さないため、トナーがクリーニングブレードの末端まで流れていき、末端のブレード先端にも確実にトナーを滞留させる。これにより、クリーニングしたトナーの回収容器への搬送性を向上した構成においても、クリーニングブレードの末端における異常音やめくれ、クリーニングブレードの劣化を防止できる。
1a、1b、1c、1d 感光体
2a、2b、2c、2d 帯電装置
3a、3b、3c、3d 露光装置
4a、4b、4c、4d 現像装置
5a、5b、5c、5d 一次転写ローラ
6a、6b、6c、6d クリーニング装置
9 ベルトクリーニング装置
12 テンションローラ、13 駆動ローラ、14 駆動部材
15 アイドルギア
51 中間転写ベルト(像担持体)
56 二次転写内ローラ
57 二次転写外ローラ
6a、6b、6c、6d ドラムクリーニング装置
7 定着装置、71 定着ローラ、72 加圧ローラ
81a、81b、81c、81d 上流ブラシ
82a、82b、82c、82d 下流ブラシ
91 クリーニングブレード、92 板金部、93 トナー搬送スクリュー
94、94B、94C、94D クリーニング補助部材
95 駆動受け部材、96 レシプロギア、97 端部シール
100、100D 画像形成装置
L クリーニング補助部材長さ
Pa、Pb、Pc、Pd 画像形成部

Claims (6)

  1. 像担持体と、前記像担持体のトナーを除去するクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードが前記像担持体から除去したトナーを前記クリーニングブレードに沿って搬送する搬送部材とを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードに停滞したトナーを崩して前記搬送部材へ落とし込むクリーニング補助部材を備え、
    前記クリーニング補助部材は、前記クリーニングブレードの端部領域の先端における外側へ向かうトナーの流れを妨げないように前記クリーニングブレードよりも短く中央側に寄せて配置されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニングブレードは、上向きのブレード面に堆積したトナーが崩れ落ちるように先端側に向かって斜め上向きに配置されるとともに 最大画像の画像形成領域の外側へトナーが飛散して形成される飛散トナー領域のさらに外側に両端を位置させて配置され、
    前記クリーニング補助部材は、前記飛散トナー領域で前記外側へ向かうトナーの流れが形成されるように前記画像形成領域の範囲を横断して配置されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記クリーニング補助部材は、前記ブレード面に重ねて配置された板状部材であって、前記クリーニングブレードから接離する方向へ間欠的に振動することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニング補助部材は、回転するブラシ部材であって、両端が前記飛散トナー領域の範囲からはみ出さない振幅で前記クリーニングブレードの長手方向に往復移動することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. トナー像が形成される感光体を備え、
    前記像担持体は、前記感光体に形成したトナー像を転写されて回転する中間転写体であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記感光体は、クリーナレスシステムに構成されて、前記感光体の長手方向に往復移動して画像形成領域に付着したトナーを攪拌する攪拌部材を付設され、
    前記攪拌部材の端部が往復移動する範囲は、前記クリーニング補助部材の端部の到達位置よりも外側に設定されていることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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