JP5294906B2 - トナー回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体の表面から回収したトナーを開口部を通じてスクリュー搬送部材へ受け渡すトナー回収装置、詳しくは、開口部に発生した凝集トナーを崩して開口部の閉塞を阻止する機構に関する。
像担持体(感光体又は中間転写体)に担持させたトナー像を記録材に転写して画像形成を行う画像形成装置は、像担持体から転写残トナーを除去して回収するトナー回収装置を搭載している。
トナー回収装置は、像担持体から回収されて回収部材に蓄積され続けるトナーを速やかに取り除いてやらないと、回収部材のトナー回収性能を十分に維持できない。そして、回収部材からトナーを運び出す経路に凝集トナーが発生すると、トナーの正常な移動が妨げられて、回収部材の周囲にトナーが停滞する結果、トナー回収装置のトナー回収性能が損なわれてしまう。
特許文献1には、クリーニングブレード及びロールブラシが感光ドラムから回収したトナーを、トナー容器の底面に案内させて移動させた後に、スクリュー搬送部材で感光ドラムの一端側に運び出して回収するトナー回収装置が示される。ここでは、スクリュー搬送部材の手前の底面に発生する凝集トナーが課題とされ、棒材を折り曲げて形成した崩し部材を専用の駆動手段にて振り子状に回動させて、凝集トナーを崩してスクリュー搬送部材へ押し込んでいる。
しかし、特許文献1の構成では崩し部材を駆動するためだけの駆動手段や、崩し部材を駆動するための新たな制御等を設けることが必要とされ、装置が大型化しコストが上がってしまう。
そこで、特許文献2には、クリーニングブレードが感光ドラムから回収したトナーを直接スクリュー搬送部材へ落とし込んで感光ドラムの一端側に運び出して回収するトナー回収装置が示される。ここでは、棒材を折り曲げて形成した撹拌部材がスクリュー搬送部材に設けられた搬送羽根に接触する構成としている。そして搬送羽根の回転により搬送羽根と撹拌部材が接触した際の振動によってクリーニングブレードの周囲に発生した凝集トナーが崩れてスクリュー搬送部材へ落ち込む構成が開示されている。
特開平10−319811号公報 特開2008−224726号公報
しかし、特許文献2の構成では、撹拌部材の取り付け箇所は、撹拌部材回転中心となるため撹拌されない。このため、トナーの通り道に位置する撹拌部材の取り付け箇所(又は支持箇所)がトナーの堆積の発生源となって、トナーの塊を成長させ、トナーの正常な移動を妨げたり、開口部を閉塞させたりしてしまう。
本発明は、特別な駆動機構を要することなく、案内部材に沿って開口部へ案内されたトナーを開口部へ確実に落下させて開口部の閉塞を阻止できるトナー回収装置を提供することを目的としている。
本発明のトナー回収装置は、像担持体の表面からトナーを回収する回収部材と、回収されたトナーを前記回収部材から離れる方向に案内する案内部材と、前記案内部材に形成された複数の開口部から落下したトナーを搬送するスクリュー搬送部材とを備えたものである。そして、回転する前記スクリュー搬送部材に接触して駆動されることにより、前記開口部に位置する凝集トナーを崩すように動作する崩し部材と、前記案内部材の前記開口部で挟まれた領域に配置されて、前記崩し部材が前記領域において所定方向に移動可能となるように前記崩し部材を係止する係止部と、を備える。
本発明のトナー回収装置では、像担持体の表面から回収部材によって回収されたトナーが、案内部材に沿って回収部材から離れる方向に移動する過程で、開口部からスクリュー搬送部材へ落下する。このため、特許文献1、2に示されるスクリュー搬送部材のような側方へのトナーの逃げ出しが無い分、スクリュー搬送部材は、効率よくトナーを像担持体の一端側へ搬送できる。また、スクリュー搬送部材の押し返しに起因してトナーが凝集して案内部材上で突き固められることもない。
そして、崩し部材は、回転する直近のスクリュー搬送部材から駆動力を得て、開口部に押し出された凝集トナーを崩して開口部へ落下させるので、開口部が凝集トナーによって閉塞されにくい。
従って、特別な駆動機構を要することなく、案内部材に沿って開口部へ案内されたトナーを開口部へ確実に落下させて開口部の閉塞を阻止できる。回収部材の周囲にトナーを停滞させることなく速やかに運び出して回収部材の回収性能を高く維持できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、開口部へ移動してきた凝集トナーが崩し部材によって崩されて開口部へ落下する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、感光ドラム、感光ベルトのクリーニング装置のみならず、中間転写ベルト、記録材搬送ベルト、転写ローラのクリーニング装置としても実施できる。
トナー回収装置が搭載される画像形成装置は、実施形態の中間転写ベルトを用いる画像形成装置には限らない。記録材搬送ベルトを用いる画像形成装置や、記録材へ枚葉式にトナー像を転写する画像形成装置でも実施できる。1個の感光ドラムを配置した1ドラム型に限らず、複数の感光ドラムをベルト部材に沿って配置したタンデム型でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1、2に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト4に沿って現像色がブラックの感光ドラム1を配置した高速モノクロプリンタである。
感光ドラム1に形成されたブラックトナー像が一次転写部T1で中間転写ベルト4に一次転写され、中間転写ベルト4によって二次転写部T2へ搬送されて記録材Pに二次転写される。二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置17で加熱加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に外部へ排出される。
感光ドラム1の周囲に、コロナ帯電器2、露光装置15、現像装置3、一次転写ローラ6、トナー回収装置5を配置している。
感光ドラム1は、帯電極性が負極性の感光層を表面に形成した金属円筒で構成され、400mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
コロナ帯電器2は、コロナ放電に伴う荷電粒子を感光ドラム1に照射して感光ドラム1の表面を一様な負極性の電位に帯電させる。
露光装置15は、画像データを展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを多面体ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1の表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置3は、一成分現像剤(磁性トナー)を負極性に帯電させた状態で一対の現像スリーブに担持させて、感光ドラム1を摺擦する。負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブに印加することにより、相対的に正極性になった感光ドラム1の露光部に磁性トナーを移転させて静電像を反転現像する。
一次転写ローラ6は、中間転写ベルト4を介して感光ドラム1に圧接して、感光ドラム1と中間転写ベルト4との間に一次転写部T1を形成する。一次転写ローラ6に正極性の直流電圧を印加することにより、負極性に帯電して感光ドラム1に担持されたトナー像が中間転写ベルト4に一次転写される。
記録材デッキ9から1枚ずつ引き出された記録材Pは、レジストローラ16で待機し、中間転写ベルト4のトナー像にタイミングを合わせて、二次転写部T2へ送り出される。
二次転写ローラ7は、対向ローラに支持された中間転写ベルト4に圧接して二次転写部T2を形成する。二次転写部T2は、トナー像を担持した中間転写ベルト4に重ね合わせて記録材Pを挟持搬送し、二次転写ローラ7に正極性の直流電圧を印加することで、中間転写ベルト4から記録材Pへトナー像が二次転写される。
トナー回収装置5は、一次転写部T1を通過した感光ドラム1の表面に付着した転写残トナーを除去する。ベルトクリーニング装置10は、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト4に付着した転写残トナーを除去する。ベルトクリーニング装置10は、トナー回収装置5と等しく構成され、像担持体としての中間転写ベルト4にクリーニングブレードを摺擦させて像担持体に付着したトナーを回収する。
<トナー回収装置>
図2はトナー回収装置の構成の説明図、図3はトナー回収装置の斜視図である。
トナー回収装置5は、回転する感光ドラム1にクリーニングブレード33を摺擦して、感光ドラム1から転写残トナーを剥ぎ取る。転写残トナーは、回収マグローラ25、規制ローラ24、隔壁板(スクレーパーシート保持部材)21を経由して開口部21bからスクリュー搬送部材22へ落下し、スクリュー搬送部材22によって感光ドラム1の軸方向の一端へ搬送して回収される。
回収部材の一例であるクリーニングブレード33は、像担持体の一例である感光ドラム1の表面からトナーを回収する。
クリーニングブレード33は、感光ドラム1に付着して回転するトナー粒子を感光ドラム1から剥がし取ってクリーニングブレード33と回収マグローラ25との間にトナー塊を形成する。トナー塊からクリーニングブレード33の先端へトナーが安定して供給されることで、クリーニングブレード33は、感光ドラム1に対して安定した動摩擦係数で摺擦を継続できる。
クリーニングブレード33は、感光ドラム1の定常速度で振動したり鳴いたりしないでクリーニングを行うように、材料、厚み、先端形状、ヤング率が設計され、感光ドラム1に対する押圧力、侵入量が設定されている。
具体的には、ウレタンゴムを用いて厚み**mm、長さ**mm、幅**mmである。
回収マグローラ25は、磁性トナーを表面に磁気的に吸着して回転することにより、クリーニングブレード33と回収マグローラ25との間に形成されたトナー塊からトナーをトナー回収装置5の奥側へ運び出す。これにより、クリーニングブレード33の先端のトナー切れを阻止しつつ、クリーニングブレード33と回収マグローラ25との間に過剰な量のトナーが停滞して感光ドラム1側へ溢れ出すことが阻止されている。
規制ローラ24は、回収マグローラ25に対して所定距離で対向してカウンタ方向に回転しており、回収マグローラ25との間で層厚規制して除去した余分なトナーをトナー回収装置5の奥側へ搬送する。
トナー回収装置5の感光ドラム1と反対側の内壁面に、約120度に曲げた板材の隔壁板21が取り付けられ、隔壁板21の傾斜部21a上面にスクレーパーシート23が固定されている。スクレーパーシート23及び隔壁板21は、案内部材を構成しており、層状に成形されて押出されるように搬送されるトナーを、開口部21bへ案内して落下させる。
案内部材の一例であるスクレーパーシート23は、回収されたトナーを回収部材の一例であるクリーニングブレード33から離れる方向に案内する。
スクレーパーシート23は、低摩擦係数の樹脂材料シートを隔壁板21の傾斜部21aの上面に両面テープで貼り付けて、先端を規制ローラ24に対してカウンタ方向に当接させている。具体的には、厚み100μmのPET樹脂シート材料である。
スクレーパーシート23は、規制ローラ24に付着したトナーを剥ぎ取り、スクレーパーシート23上で傾斜部21aに沿った方向にトナーを積層させて層状に成形する。層状に成形されたトナーは、傾斜部21aを押し上げられて開口部21bに達し、開口部21bを通じてスクリュー搬送部材22へ落下する。
スクリュー搬送部材22は、スパイラル状の1枚の連続したスクリュー羽根を持たせて樹脂材料で成形されており、回収トナー容器20のU字溝と規制ローラ24とに囲まれた排出経路で回転してトナーを軸方向の一端側に送り出す。具体的には、射出成形された樹脂材料からなり、直径18mm、1ピッチ20mmである。
トナー回収装置5の一端側には、スクリュー搬送部材22で搬送された回収トナーを落下して堆積させるように不図示の回収トナーボトルが配置されている。
図3に示すように、隔壁板21の先端にスクレーパーシート23が固定され、スクレーパーシート23の先端が規制ローラ24に当接している。
隔壁板21には、スクリュー搬送部材22に沿って複数(5個)の同一形状の開口部21bが形成され、二つの開口部21bの間隔には、橋部21cが配置されて、両端の端部21cとともに隔壁板21の先端側を支持している。
トナー回収装置5では、上述したように、回収マグローラ25から規制ローラ24に受け渡されたトナーがスクレーパーシート23で規制ローラ24から掻き取られてスクレーパーシート23上で層状に成形される。層状に成形されたトナーは、スクレーパーシート23上を押し上げられ、開口部21bを通じて搬送スクリュー22へ落下する。
ところで、特許文献1に示されるように、スクリュー搬送部材の側方からトナーを押し込む場合、スクリュー搬送部材が搬送に伴ってトナーを押し返す力でトナーが凝集し易くなる。また、スクリュー搬送部材は、側方が解放されていると、搬送しているトナーが側方へ逃げ出して搬送性能を十分に発揮できない。
このため、本実施形態では、スクリュー搬送部材の直径に合わせたU字溝にスクリュー搬送部材を配置し、低摩擦の案内部材に沿ってトナーを層状に移動させて案内部材の開口部からU字溝のスクリュー搬送部材へ落し込んでいる。
しかし、高湿度環境でトナー消費量の多い(画像比率が高い)画像を高速で連続して画像形成すると、厚みの大きな層状のトナーが崩れることなく開口部21bを乗り越えて開口部21bを閉塞させる場合がある。
特に本実施形態のように小型化されたトナー回収装置5の場合、スクリュー搬送部材22が細くなり、大きな開口部21bを確保できないため、開口部21bが閉塞する可能性が高くなる。そして、小型化されたトナー回収装置5には、特許文献1、2に示されるような大型の崩し部材や特別な駆動機構を配置するスペースが無い。そして、これらを仮に配置できたとしても、案内部材(21)上の薄い層状の凝集トナーを崩して開口部21bへ落下させるには不向きである。
そこで、トナー回収装置5では、細いピアノ線を折り曲げて形成した崩し部材の一例である突き崩し部材26を開口部21bの縁に沿って昇降させて、開口部21bにオーバーハングしたトナー塊を崩して落下させている。トナー回収装置5では、6個の段付きビス27を用いて、スクリュー搬送部材22の長手方向に、5個の突き崩し部材26を取り付けている。
突き崩し部材26は、スクリュー搬送部材22の回転に伴ってスクリュー羽根に間欠的に接触して、開口部21bから上方へ突き出すように持ち上げられた後、スクリュー羽根から解放されて、振動を伴って開口部21bへ落下する。
<実施例1>
図4は突き崩し部材の構成の説明図、図5は突き崩し部材の動作の説明図、図6は支持部の突き崩し効果の説明図である。
図4の(a)に示すように、突き崩し部材26は、矢印のようにスクレーパーシート23上を進行する層状のトナーを下方から崩して隔壁板21の開口部21bへ落下させる。突き崩し部材26は、端部が係止部としての段付きビス27の軸に係止されることで、開口部21bで挟まれた領域において所定方向(ビス軸方向)に移動可能に係止されている。
本実施例の段付きビス27は、ビスの軸一端側(先端側)に螺旋状の溝が形成されており、他端側には溝が形成されていない領域を有するネジである。段付きビス27が、隔壁板21の対応する取り付け位置に取り付けた際には、図6のように、段付きビス27の軸のうち、溝が形成されていない領域が隔壁板21よりも上部に突出されるように固定される。
突き崩し部材26は、段付きビス27の軸のうち隔壁板21よりも上部に突出した領域(段つきの範囲)内で、昇降自在かつ橋部21cを横断する方向へ移動可能となるように、取り付け部26a、26dを緩く係止されている。取り付け部26bのさらに先端側は、紙面の奥側へ向かって直角に折れ曲がって橋部21cの孔21eに挿入されて昇降自在に保持されている。
図4の(b)に示すように、突き崩し部材26は、線径Φ0.6mmのピアノ線を三次元形状に折り曲げて形成されている。取り付け部26a、26dの間に配置された一対の撹拌部26bは、開口部21bの縁に沿って昇降して、開口部21bに堆積しているトナーを撹拌する。
一対の撹拌部26bの間に配置された被駆動部26cは、突き崩し部材26を昇降させるための駆動力を突き崩し部材26の下方に配置されているスクリュー搬送部材(22:図3)から受ける。被駆動部26cは、スクリュー搬送部材22から得る駆動を滑らかに受けることができるように、浅い角度のV字型に成形されている。加えて、V字型の中心部は負荷がかかりやすいため、適度な丸み形状を設け、負荷の集中を避けている。
図5の(a)に示すように、突き崩し部材26は、隔壁板21に取り付けた一対の段付きビス27によって、両端部を段付きビス27の頭下の平行部に沿って昇降自在に支持されている。突き崩し部材26は、両端部の間隔を弾性変形の範囲で押し広げることにより、一対の段付きビス27に後から装着されている。また、二つの開口部21cの間隔の橋部21cでは、1個の段付きビス27に対して両側の開口部21bの突き崩し部材26が係止されている。
このため、突き崩し部材26ごとに2個の段付きビス27を用いる場合に比較して、段付きビス27が少なくて済み、橋部21cの幅が必要最小に設計されて橋部21cに堆積するトナー量が少なくなっている。1個の橋部21cに2個の段付きビス27を取り付ける必要が無いため、2個の段付きビス27が並んでスクレーパーシート23上を移動するトナーをせき止めることも無い。
まず、5個の突き崩し部材26を取り外した状態で、隔壁板21上のトナー堆積傾向を調べた。
上述したように、規制ローラ24から掻き取られたトナーがスクレーパーシート23上を移動して開口部21bからスクリュー搬送部材22へ落下する。この際、トナーが落下する開口部21bの両端の橋部21cでは、トナーの落下経路がトナー進行方向にないため、スクレーパーシート23から段付きビス27へトナーが上って堆積する。橋部21cに堆積したトナーが起点となって開口部21b全体が凝集トナーで覆われてトナー排出経路が塞いでしまった。
次に、5個の突き崩し部材26を取り付けた状態で、隔壁板21上のトナー堆積傾向を調べた。
図5の(a)に示すように 突き崩し部材26は、スクリュー搬送部材22が回転することで、スクリュー搬送部材22のスクリュー羽根に間欠的に接触する。
図5の(b)に示すように、突き崩し部材26は、スクリュー搬送部材22のスクリュー羽根に接触したとき、隔壁板21のトナー案内面よりも高い位置へ弾性変形を伴って押し上げられる。突き崩し部材26は、スクリュー搬送部材22によって、段付きビス27に沿った可動空間を越えて押し上げられる。
図5の(c)に示すように、突き崩し部材26は、スクリュー搬送部材22のスクリュー羽根が通過すると、突き崩し部材26の弾性変形が一気に解放されて、スクリュー搬送部材22に沿った方向へ激しく振動しつつ隔壁板21上に落下する。
図6の(a)〜(c)に示すように、突き崩し部材26が段付きビス27に沿って上下運動を繰り返すことで、橋部21c上の凝集トナーが崩され、開口部21bを通じて落下する。
以上説明したように、実施例1の突き崩し部材26によれば、トナー回収装置内で凝集トナーを崩すための部材を取り付ける際に、部材取り付け箇所でのトナーの撹拌を可能にし、部材取り付け箇所がトナー堆積の発生源となってしまうことを有効に抑えられる。
これにより、像担持体の表面に付着しているトナーを清掃、回収するトナー回収装置において、回収されたトナーの流動性を確保できる。トナー回収装置内の長手方向において画像幅全体でトナーの堆積が発生しうることに対応して画像幅全体に撹拌機能を持たせることができる。
また、針金等の細い線材を用いて軽量小型に形成でき、他の大型部品や駆動機構を配置できないトナー回収装置の限られた内部空間に、トナーの流れを妨げることなく配置できる。
また、実際のトナー堆積領域の増殖傾向から判断した部材取り付け箇所において、トナーを有効に撹拌して、トナーの堆積の発生源としない。部材取り付け箇所にトナー撹拌部材が固定されることによるトナーの堆積の発生を防ぐことができる。
また、実施例1では、同時に2個の被駆動部(26)がスクリュー搬送部材22に接触しないように被駆動部(26)の配置位置もしくはスクリュー搬送部材22のスクリュー羽根のピッチを調整している。こうすることで、スクリュー搬送部材22のトルクアップを抑制することができる。
<実施例2>
図7は実施例2の突き崩し部材の説明図である。実施例1と異なる点は、実施例1は、突き崩し部材を複数設けているが、突き崩し部材を単一部材にした所が異なる点である。
図7に示すように、実施例2の突き崩し部材26Aは、太さ0.8mmのピアノ線を隔壁21のトナー案内面に沿った方向と、開口部21bの下方へ向かう方向とに交互に折り曲げて一体に構成される。両端部26jの支持方法は、突き崩し部材26Aが開口部21bの間隔で、実施例1と同様に上下方向に移動可能となるように支持されている。具体的には、トナー案内面に沿った方向に折り曲げて形成された両端部26jは、隔壁21に上下方向に移動可能に支持されている。
トナー案内面に沿った方向に折り曲げて形成された掻き落とし部26kは、橋部21cを横断する方向に振動して橋部21cの上のトナーを開口部21bへ掻き落とす。
開口部21bの下方へ向かって折り曲げて形成された被駆動部26cは、スクリュー搬送部材22から得る駆動を滑らかに受けることができるように、浅い角度のV字型に成形されている。加えて、V字型の中心部は負荷がかかりやすいため、適度な丸み形状を設け、負荷の集中を避けている。
被駆動部26cは、スクリュー搬送部材22のスクリュー羽根のピッチに重ならないように配置して、同時に2個の被駆動部26cがスクリュー搬送部材22に接触しないようにしている。
実施例2の突き崩し部材26Aは、回収されたトナーの案内方向と交差する方向に開口部21bを横断して配置され、回転するスクリュー搬送部材22に間欠的に接触して駆動される。そして、二つの開口部21bの間隔(21c)で案内部材(23)が支持されるように、スクリュー搬送部材22に沿って開口部21bが複数配置され、突き崩し部材26Aは、間隔(21c)に位置する凝集トナーも崩すように動作する。
突き崩し部材26Aは、弾性材料の線材を折り曲げて、スクリュー搬送部材22に接触する部分を含めて開口部21bに位置する部分と間隔(21c)に位置する部分とが一体に形成されている。細い線材で直線的に開口部21bを横断するので、小型化された開口部21bに配置されても落下するトナーの邪魔にならない。
突き崩し部材26Aは、開口部21bに位置する部分が案内部材(23)のトナー案内面よりも低く配置され、スクリュー搬送部材22に付勢されて案内部材(23)の表面よりも高い位置へ持ち上げられる。突き崩し部材26は、非駆動時には開口部(21b)内に位置してトナー案内面に突出せず、スクリュー搬送部材22に接触するごく短時間だけトナー案内面から突出するため、スクレーパーシート23に沿って移動するトナーをせき止めない。
突き崩し部材26Aは、間隔(21c)に位置する部分で昇降自在に支持されて、開口部21bに位置する部分が開口部21bの縁に沿って昇降動作する。また、突き崩し部材26Aは、間隔(21c)に位置する部分で間隔(21c)を横断する方向へ移動可能に支持され、開口部21bの縁に沿った昇降動作に伴って間隔(21c)を横断する方向へも移動する。
実施例1の突き崩し部材26は、開口部21bの間隔に位置する部分(27)で昇降量を限界付けられ、スクリュー搬送部材22に付勢されて弾性変形した状態で持ち上げられ、スクリュー搬送部材22から解放されると振動を伴って落下する。ばね力が解放されることにより、昇降方向に振動して橋部21cの凝集トナーを粉砕するとともに、長手方向に振動して橋部21cのトナーを掻き落とす。
画像形成装置の構成の説明図である。 トナー回収装置の構成の説明図である。 トナー回収装置の斜視図である。 突き崩し部材の構成の説明図である。 突き崩し部材の動作の説明図である。 支持部の突き崩し効果の説明図である。 実施例2の突き崩し部材の説明図である。
1 感光ドラム(像担持体)
3 現像装置
4 中間転写ベルト(像担持体)
5 クリーニング装置(トナー回収装置)
10 ベルトクリーニング装置(トナー回収装置)
21 隔壁板
21a 傾斜部
21b 開口部
21c 橋部(間隔)
22 スクリュー搬送部材
23 スクレーパーシート(案内部材)
24 規制ローラ
25 回収マグローラ
26 突き崩し部材(崩し部材)
27 段付きビス
33 クリーニングブレード(回収部材)

Claims (6)

  1. 像担持体の表面からトナーを回収する回収部材と、回収されたトナーを前記回収部材から離れる方向に案内する案内部材と、前記案内部材に形成された複数の開口部から落下したトナーを搬送するスクリュー搬送部材と、を備えたトナー回収装置において、
    回転する前記スクリュー搬送部材に接触して駆動されることにより、前記開口部に位置する凝集トナーを崩すように動作する崩し部材と
    前記案内部材の前記開口部で挟まれた領域に配置されて、前記崩し部材が前記領域において所定方向に移動可能となるように前記崩し部材を係止する係止部と、を備えることを特徴とするトナー回収装置。
  2. 前記崩し部材は、弾性材料の線材を折り曲げて、前記スクリュー搬送部材に接触する部分を含めて前記開口部に位置する部分と前記領域に位置する部分とが一体に形成されていることを特徴とする請求項記載のトナー回収装置。
  3. 前記崩し部材の前記開口部に位置する部分は、前記案内部材のトナー案内面よりも低く配置され、前記スクリュー搬送部材に付勢されて前記案内部材の表面よりも高い位置へ持ち上げられることを特徴とする請求項記載のトナー回収装置。
  4. 前記崩し部材は、前記領域に位置する部分で前記係止部に昇降自在に係止されて、前記開口部に位置する部分が前記開口部の縁に沿って昇降動作することを特徴とする請求項記載のトナー回収装置。
  5. 前記崩し部材は、前記領域に位置する部分で前記領域を横断する方向へ移動可能に支持され、前記開口部の縁に沿った昇降動作に伴って前記領域を横断する方向へ移動して前記領域に位置する凝集トナーを前記開口部へ落下させることを特徴とする請求項記載のトナー回収装置。
  6. 前記崩し部材は、前記領域に位置する部分で前記係止部により昇降量を限界付けられ、前記スクリュー搬送部材に付勢されて弾性変形した状態で持ち上げられ、前記スクリュー搬送部材から解放されると振動を伴って落下することを特徴とする請求項記載のトナー回収装置。
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