JP2011085256A - 車輌の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトバイワイヤのようにマニュアルシフトバルブ10をモータ11により駆動する構造でも、パーキングの解除を行うために、高出力の電動アクチュエータや減速機構が必要なく、小型化及び低コスト化を図れる車輌の油圧制御装置を実現する。
【解決手段】マニュアルシフトバルブ10に、パーキングの解除圧(not P圧)を供給するための出力ポート13cを設ける。そして、Pレンジでは、モータ11によりスプール10aを移動させて、ライン圧PLが供給される入力ポート12を遮断し、出力ポート13cとドレンポート14aとを連通する{図2(a)}。Pレンジ以外のR、N、Dレンジでは、モータ11によりスプール10aを移動させて、入力ポート12と出力ポート13cとを連通し、解除圧を出力する{図2(b)(c)(d)}。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輌に搭載される車輌の油圧制御装置に係り、詳しくは、車輌のパーキング状態とパーキング解除とを行う構造に関する。
自動車などの車輌に搭載される多段式の自動変速機においては、変速歯車機構の伝達経路を形成するため、変速段に応じて複数(例えば2つ)の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)が係合されるように油圧制御されている。また、このような油圧制御を行う油圧制御装置は、選択したシフトレンジに応じたレンジ圧を設定する機構を有するが、このようなレンジ圧の設定を電気信号により行う構造(いわゆるシフトバイワイヤ)が知られている。
一方、自動変速機は、出力軸の回転を機械的手段で阻止するパーキング機構を有する。このパーキング機構は、例えば、出力軸に固定されたパーキングギヤにパーキングポールを係脱させることにより、パーキング状態とパーキング解除とを行う。上述のようなシフトバイワイヤの機構を有する自動変速機の場合、シフト操作部(シフトレバー)とパーキングポールを駆動する機構とが機械的にリンクしていないため、このパーキングポールを駆動する機構が必要である。
このような機構として、例えば、シフトレンジに応じて出力された電気信号に基づいて、レンジ圧を設定するためのマニュアルシフトバルブを駆動するモータを、パーキング機構を駆動する駆動源として使用する構造が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載された構造の場合、モータの駆動力を減速機構を介してパーキング機構に伝達するようにしている。また、マニュアルシフトバルブを駆動するモータと、パーキング機構を駆動するモータとを、それぞれ別に設けた構造も知られている(特許文献2参照)。
特開平6−193729号公報 特開2004−169877号公報
ところで、パーキング機構の解除を行う場合には大きな力を要する。即ち、パーキング状態ではパーキングギヤとパーキングポールとが係合しているが、例えば、車輌が斜面に停車している場合などには、この係合部に大きな力が作用している場合があるので、この係合を外すために大きな力を要する。
このため、上述の特許文献1に記載された構造の場合、モータの出力を大きくしたり、減速機構を構成する歯車を大きくする必要があり、構造が大型化することが避けられない。また、上述の特許文献2に記載された構造の場合も、パーキング機構を駆動するモータとして高出力のものを使用する必要があり、やはり大型化することが避けられない。また、このように構造が大型化した場合、自動変速機に組み込みにくく、車輌への搭載性が良くない。
また、特許文献1に記載された構造の場合、減速機構を設けるため構造が複雑になると共に、高出力のモータを使用する必要があるため、製造コストが高くなることが避けられない。また、特許文献2に記載された構造の場合も、高出力のモータが必要になり、やはり製造コストの増大が避けられない。
そこで本発明は、高出力の電動アクチュエータや減速機構が必要なく、小型化及び低コスト化を図れる車輌の油圧制御装置を実現することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、シフト選択部(9)の操作入力に基づきパーキングロッド(5)をパーキング解除位置とパーキング係合位置とに駆動させ、パーキングギヤ(2)とパーキングポール(3)との係合状態を切換えることによって、少なくともパーキングレンジと非パーキングレンジとを切換える車輌の油圧制御装置において、
前記パーキングロッド(5)を前記パーキング解除位置に駆動するための油圧が供給されるパーキングシリンダ(4)と、
電動アクチュエータ(11)に基づき駆動されるとともに、油圧供給源からの元圧(PL)を該パーキングシリンダ(4)に対し、前記パーキングギヤ(2)と前記パーキングポール(3)との係合を解除するための解除圧として供給するパーキング解除状態と、該解除圧を前記パーキングシリンダ(4)に対し非供給とするパーキング係合状態とを切換える切換えバルブとを備えたことを特徴とする車輌の油圧制御装置にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1ないし図3参照)、前記切換えバルブ(10、10A、16)は、前記元圧(PL)に基づき前進レンジ圧と後進レンジ圧とを設定するマニュアルシフトバルブ(10、10A、16)であることを特徴とする、請求項1に記載の車輌の油圧制御装置にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1及び図2参照)、前記マニュアルシフトバルブ(10)は、前進レンジ、ニュートラルレンジ、後進レンジの何れかのレンジ時には、前記元圧(PL)を前記パーキングシリンダ(4)に対し前記解除圧として供給し、
パーキングレンジ時には、前記元圧(PL)を遮断すると共に該解除圧をドレンして、前記パーキングシリンダ(4)に対し前記解除圧を非供給とするように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の車輌の油圧制御装置にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図1及び図3参照)、前記マニュアルシフトバルブ(10)は、複数のポートと、その移動位置に基づいて該複数のポートの連通又は遮断を選択的に行うスプール(10a)と、を備え、
前記スプール(10a)の移動方向に関し、前記複数のポートを構成する、第一のドレンポート(14b)、前記前進レンジ圧を該第一のドレンポートに導くための排出ポート(13a´)、前記前進レンジ圧を供給する前進レンジポート(13a)、前記元圧が入力される入力ポート(12)、前記後進レンジ圧を給排する後進レンジポート(13b)、第二のドレンポート(14a)が順番に配置され、
前記複数のポートを構成し、前記パーキングシリンダ(4)に前記解除圧を給排するポート(13c、13c´)が、前記排出ポート(13a´)と前記前進レンジポート(13a)との間の位置と、前記入力ポート(12)と前記後進レンジポート(13b)との間の位置とに、それぞれ設けられ、
パーキングレンジ時に、前記解除圧が前記第一のドレンポート(14b)及び前記第二のドレンポート(14a)からドレンされるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の車輌の油圧制御装置にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図1及び図4参照)、前記マニュアルシフトバルブ(10A)は、ニュートラルレンジ圧を設定可能で、
該マニュアルシフトバルブ(10A)と前記パーキングシリンダ(4)との間に配置され、前記前進レンジ圧、前記後進レンジ圧、前記ニュートラルレンジ圧の何れかのレンジ圧を、前記パーキングシリンダ(4)に対し前記解除圧として供給自在なチェックバルブ機構(15)を備え、
前進レンジ、ニュートラルレンジ、後進レンジの何れかのレンジ時には、該レンジに応じたレンジ圧を、前記チェックバルブ機構(15)を介して前記パーキングシリンダ(4)に対し前記解除圧として供給し、
パーキングレンジ時には、前記レンジ圧を前記マニュアルシフトバルブ(10A)により遮断すると共に前記解除圧をドレンして、前記パーキングシリンダ(4)に対し該解除圧を非供給とすることを特徴とする、請求項2に記載の車輌の油圧制御装置にある。
請求項6に係る本発明は(例えば図1及び図5参照)、前記元圧(PL)を前記パーキングシリンダ(4)に対し前記解除圧として供給自在なリレーバルブ(17)を備え、
前記切換えバルブ(16)は、前記パーキング解除状態と前記パーキング係合状態との何れか一方で油圧を前記リレーバルブ(17)に供給し、他方で非供給とするように構成され、
該リレーバルブ(17)は、前記切換えバルブ(16)からの油圧の給排に応じて、前記解除圧の供給及び非供給を行うように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の車輌の油圧制御装置にある。
請求項7に係る本発明は(例えば図1参照)、前記パーキングシリンダ(4)は、前記パーキングロッド(5)の解除位置を保持する保持機構(4a)を備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車輌の油圧制御装置にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、高出力の電動アクチュエータや減速機構が必要なく、小型化及び低コスト化を図れる。即ち、大きな力が必要なパーキングロッドの解除位置への駆動を油圧により行い、小さい力で行える切換えバルブの切換えを電動アクチュエータにより行っている。このため、電動アクチュエータをそれぞれ設ける必要がなく、また、電動アクチュエータとして高出力なものを使用したり、減速機構を設けたりする必要もない。このため、装置の小型及び低コスト化を図れる。
請求項2に係る本発明によると、切換えバルブとしてマニュアルシフトバルブを使用するため、新たにパーキングの係合及び解除のための切換えバルブを設ける必要がなく、より小型化を及び低コスト化を図れる。
請求項3に係る本発明によると、マニュアルシフトバルブを解除圧を供給可能とするように構成するだけで良く、別途バルブなどを設ける必要がない。このため、より小型化を及び低コスト化を図れる。
請求項4に係る本発明によると、パーキングレンジ時に、解除圧が第一のドレンポート及び第二のドレンポートからドレンされるように構成されているため、前進レンジ又は後進レンジからパーキングレンジに切り換えた際に、解除圧がドレンされるまでにかかる時間を短縮でき、パーキングロッドのパーキング係合位置への駆動の応答性を向上させられる。
請求項5に係る本発明によると、マニュアルシフトバルブとパーキングシリンダとの間にチェックバルブ機構を設けているが、このチェックバルブ機構は、嵩張らず構造も複雑でないため、小型化及び低コスト化を図れる。
請求項6に係る本発明によると、切換えバルブに加えてリレーバルブを設けているが、このリレーバルブは、嵩張らず構造も複雑でないため、小型化及び低コスト化を図れる。
請求項7に係る本発明によると、油圧がパーキングシリンダに供給されてパーキング状態を解除している場合に、油圧供給の停止が起きても、パーキング状態を保持できる。
本発明の実施形態に係るパーキング機構を一部を切断して示す、概略斜視図。 第1の実施形態に係る車輌の油圧制御装置を、(a)はパーキングレンジ時の状態で、(b)は後進レンジ時の状態で、(c)はニュートラルレンジ時の状態で、(d)は前進レンジ時の状態で、それぞれ示す部分断面概略図。 第2の実施形態に係る車輌の油圧制御装置を、(a)はパーキングレンジ時の状態で、(b)は後進レンジ時の状態で、(c)はニュートラルレンジ時の状態で、(d)は前進レンジ時の状態で、それぞれ示す部分断面概略図。 第3の実施形態に係る車輌の油圧制御装置を示す概略図。 第4の実施形態に係る車輌の油圧制御装置を、(a)はパーキングレンジ時の状態で、(b)は後進レンジ時、ニュートラルレンジ時、前進レンジ時の何れかの状態で、それぞれ示す概略図。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る第1の実施形態を、図1及び図2を用いて説明する。まず、本実施形態のパーキング機構の概略について、図1を用いて簡単に説明する。パーキング機構1は、パーキングギヤ2と、パーキングポール3と、パーキングシリンダ4と、パーキングロッド5と、サポート6と、付勢部材であるスプリング7とを備える。このうちのパーキングギヤ2は、外周面に複数の歯を有し、例えば自動変速機の出力軸などに固定され、車輌の出力軸と共に回転する。
また、パーキングポール3は、車輌の固定の部分に、パーキングギヤ2と係合自在に揺動自在に配置される。即ち、パーキングポール3の基端部を固定の部分に支持された支持軸3aを中心に揺動自在としている。また、パーキングポール3の中間部にパーキングギヤ2に向かって突出するように設けた爪部3bを、パーキングギヤ2の各歯の間に進入自在としている。
また、パーキングシリンダ4は、自動変速機のバルブボディ8に隣接して配置され、このバルブボディ8からの油圧の給排により、パーキングロッド5を駆動自在としている。
また、パーキングロッド5は、基端部にピストン5aを、先端部に略円錐状のウェッジ5bをそれぞれ固定している。そして、ピストン5aをパーキングシリンダ4内に配置し、パーキングシリンダ4内への油圧の供給により、パーキングロッド5をパーキングシリンダ4内に引き込む方向に駆動可能としている。また、ウェッジ5bは、パーキングポール3の先端寄り部分に係合し、ウェッジ5bが軸方向に移動することによりパーキングポール3を支持軸3aを中心に揺動可能としている。
また、サポート6は、車輌の固定の部分で、パーキングロッド5のウェッジ5bを挟んでパーキングポール3と対向する位置に、所定の間隔をあけて配置されている。そして、ウェッジ5bが軸方向に移動してパーキングポール3を揺動させるサポートをする。即ち、ウェッジ5bがパーキングポール3の先端部とサポート6との間に進入し、それぞれと係合することにより、パーキングポール3の先端部を揺動させる。
また、スプリング7は、パーキングロッド5の先端寄りの周囲に配置され、パーキングロッド5をパーキングシリンダ4と反対方向に付勢する。即ち、スプリング7は、ウェッジ5bと車輌の固定部分(自動変速機ケース;不図示)に配置された鍔部5cとの間に、弾性的に圧縮された状態で配置されている。したがって、スプリング7の弾性復元力によりウェッジ5bを介してパーキングロッド5が、パーキングシリンダ4と反対方向に付勢される。なお、このようにパーキングロッド5を付勢する付勢部材は、ゴムなどの弾性部材でも良く、また、設置個所もその他の部分、例えば、パーキングシリンダ4内でも良い。
また、パーキングシリンダ4に隣接し、ピストン5aを固定保持する保持機構4aを備えている。保持機構4aは、油圧がパーキングシリンダ4に供給されてパーキング状態を解除している場合(パーキングロッド5がパーキング解除位置にある場合)に、油圧供給の停止が起きても、パーキングロッド5のパーキング解除位置を保持できるよう、機械的にピストン5aを固定保持する。なお、保持機構4aは、電気的にピストン5aを固定保持できる機構でもかまわない。
上述のように構成されるパーキング機構1は、バルブボディ8からの油圧の給排により作動する。即ち、後述するように、パーキングロッド5を、パーキングギヤ2とパーキングポール3とのパーキング係合位置とパーキング解除位置との間で駆動可能とするために、バルブボディ8から油圧がパーキングシリンダ4内に給排される。パーキングシリンダ4内の油圧が抜けている状態では、パーキングロッド5が、スプリング7の弾性力によりパーキングシリンダ4と反対方向に付勢されることにより移動する。そして、ウェッジ5bとの係合に基づきパーキングポール3がパーキングギヤ2に向けて揺動し、爪部3bがパーキングギヤ2と噛合(係合)することにより、パーキングギヤ2の回転を阻止する。これにより、車輌の出力軸の回転も阻止され車輌がパーキング状態となる。
一方、バルブボディ8から油圧が解除圧としてパーキングシリンダ4内に供給された場合には、ピストン5aがこの解除圧により押され、パーキングロッド5がスプリング7の弾性力に抗してパーキングシリンダ4側に移動する。この際、ウェッジ5bとの係合に基づきパーキングポール3がパーキングギヤ2から離れる方向に揺動し、爪部3bとパーキングギヤ2との噛合が解除される。そして、パーキングギヤ2及び車輌の出力軸が回転可能となり、パーキング状態が解除される。
次に、上述のような解除圧の給排を行う車輌の油圧制御装置について、図1、2を用いて説明する。自動変速機のバルブボディ8内には、シフト選択部であるシフトレバー9により選択したシフトレンジにより、元圧に基づき前進レンジ(Dレンジ)圧と後進レンジ(Rレンジ)圧とを設定可能なマニュアルシフトバルブ10が配置されている。このマニュアルシフトバルブ10は、シフトレバー9の操作入力に基づき、スプール10aを移動させて、ポートを切換えることにより、上述のような各レンジ圧を設定する。即ち、マニュアルシフトバルブ10は、複数のポートと、その移動位置に基づいて複数のポートの連通又は遮断を選択的に行うスプール10aと、を備え、スプール10aを移動させて、各レンジ圧を設定する。本実施形態では、このマニュアルシフトバルブ10が切換えバルブに相当する。
また、本実施形態では、シフトバイワイヤによりシフトレンジの選択を行うため、スプール10aを電動アクチュエータであるステッピングモータなどのモータ11により駆動する。即ち、モータ11は、シフトレバー9の操作により制御部Cを介して送られる電気信号に基づいて駆動され、スプール10aを軸方向に移動させる。これにより、シフトレンジに基づいたレンジ圧をマニュアルシフトバルブ10により設定し、図示しない油圧回路にこのレンジ圧を供給し、自動変速機を制御する。
また、本実施形態では、マニュアルシフトバルブ10は、前進レンジ、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、後進レンジの何れかのレンジ(即ち、非パーキングレンジ)時に、解除圧を出力可能に構成されている。即ち、マニュアルシフトバルブ10は、入力ポート12、出力ポート13a、13b、13c、ドレンポート(EX)14a、14b、排出ポート13a´を有する。このうちの入力ポート12は、元圧であるライン圧PLが供給される。このライン圧PLは、図示しない車輌の駆動源(例えばエンジン)により駆動されるオイルポンプによりプライマリレギュレータバルブを介して発生する。また、出力ポート13aは、Dレンジ圧を出力するポートで、出力ポート13bは、Rレンジ圧を出力するポートで、出力ポート13cは解除圧(not P圧)を出力するポートで、排出ポート13a´は、Dレンジから他のレンジへのレンジ切り換え時にドレンポート14bに連通され、最初にDレンジ圧をドレンポート14bに導くためのポートである。したがって、出力ポート13a、13b、排出ポート13a´は、バルブボディ8内の所定の油圧回路に接続され、出力ポート13cは、前述のパーキングシリンダ4に接続されている。なお、排出ポート13a´とパーキングシリンダ4との間には、オリフィスを設け、Dレンジから他のレンジへのレンジ切り換え時にDレンジ圧が急激に抜けることを防止している。
上述のように構成される油圧制御装置は、次のように作動する。まず、シフトレバー9によりパーキングレンジ(Pレンジ)を選択した場合、図2(a)に示すようにモータ11によりスプール10aを移動させて、入力ポート12を遮断すると共に、出力ポート13cとドレンポート14aを連通させる。これにより、パーキングシリンダ4に供給されていた解除圧がドレンポート14aを介して抜け、パーキングシリンダ4内に解除圧を非供給とする。この結果、前述したように、パーキングロッド5がスプリング7により付勢され、パーキングポール3の爪部3bとパーキングギヤ2との係合が可能となる。本実施形態では、この状態がパーキング係合状態となる。
一方、シフトレバー9によりRレンジを選択した場合、図2(b)に示すようにモータ11によりスプール10aを移動させて、入力ポート12を開放すると共に、この入力ポート12を出力ポート13b、13cに連通させる。また、出力ポート13b、13cとドレンポート14a、14bとを遮断する。これにより、出力ポート13bからRレンジ圧が、出力ポート13cから解除圧が、それぞれ出力される。この結果、自動変速機がRレンジに設定されると共に、解除圧がパーキングシリンダ4内に供給される。
また、シフトレバー9によりNレンジを選択した場合、図2(c)に示すようにモータ11によりスプール10aを移動させて、入力ポート12を開放すると共に、この入力ポート12を出力ポート13cに連通させる。また、出力ポート13cとドレンポート14a、14bとを遮断する。これにより、出力ポート13cから解除圧が出力される。この結果、自動変速機がNレンジに設定されると共に、解除圧がパーキングシリンダ4内に供給される。
また、シフトレバー9によりDレンジを選択した場合、図2(d)に示すようにモータ11によりスプール10aを移動させて、入力ポート12を開放すると共に、この入力ポート12を出力ポート13a、13cに連通させる。また、出力ポート13a、13cとドレンポート14a、14bとを遮断する。これにより、出力ポート13aからDレンジ圧が、出力ポート13cから解除圧が、それぞれ出力される。この結果、自動変速機がDレンジに設定されると共に、解除圧がパーキングシリンダ4内に供給される。なお、このDレンジを選択した状態から、例えばNレンジに切り換えた場合、スプール10aを上述の図2(c)に示す位置に移動し、排出ポート13a´とドレンポート14bとが連通し、Dレンジ圧が徐々に排出される。
上述のように、本実施形態の場合には、Dレンジ、Nレンジ、Rレンジの何れかのレンジ時には、マニュアルシフトバルブ10によりライン圧PLを解除圧としてパーキングシリンダ4内に供給する。この結果、前述したように、パーキングロッド5がスプリング7の付勢力に抗して移動し、パーキングポール3の爪部3bとパーキングギヤ2との係合が解除される。本実施形態では、この状態がパーキング解除状態となる。
本実施形態によると、高出力のモータや減速機構が必要なく、小型化及び低コスト化を図れる。即ち、パーキングギヤ2とパーキングポール3との係合(噛合)の解除には大きな力を要する場合があるが、本実施形態では、マニュアルシフトバルブ10を介してライン圧PLを解除圧としてパーキングシリンダ4内に供給し、パーキングロッド5をパーキング解除位置に駆動させるため、パーキングギヤ2とパーキングポール3との噛合の解除のために大きな力を作用させることができる。この結果、マニュアルシフトバルブ10の切換えを行うモータ11として、スプール10aを移動させるだけの出力を要するものを使用でき、モータ11の小型化及び低コスト化を図れる。また、モータ11の駆動力をパーキングギヤ2とパーキングポール3との噛合の解除を行うために伝達する減速機構が必要ない。この結果、装置全体の小型化及び低コスト化を図れる。また、モータ11の小型化を図れ、減速機構を設ける必要がないため、車輌への搭載性を良好にできる。
また、本実施形態の場合、パーキングシリンダ4に解除圧の給排を行う切換えバルブとして、マニュアルシフトバルブ10を使用するため、新たにパーキングの係合及び解除のための切換えバルブを設ける必要がなく、より小型化を及び低コスト化を図れる。また、マニュアルシフトバルブ10を、解除圧を供給可能とするように構成するだけで良いため、別途バルブなどを設ける必要がない。このため、より小型化を及び低コスト化を図れる。また、従来から存在する自動変速機に対して少ない変更で、シフトバイワイヤを有する機構とすることができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る第2の実施形態を、図1及び図3を用いて説明する。なお、図1に示すパーキング機構については、上述の第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。また、マニュアルシフトバルブ10Bに関しては、ポートの数が異なるだけで、基本的な構成は、第1の実施形態と同様である。したがって、以下の説明では、第1の実施形態と重複する説明を省略又は簡略にし、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の場合には、第1の実施形態に比べて、パーキングシリンダ4の解除圧をドレンポートに導くためのポートを増やし、増やしたポートである排出ポート13c´をDレンジ圧の出力ポート13aに隣接する位置に設けている。即ち、本実施形態の場合、マニュアルシフトバルブ10Bは、スプール10aの移動方向(図3の左右方向)に関し、Dレンジ側のドレンポート(EX)14b、Dレンジ圧の排出ポート13a´、解除圧(not P)の排出ポート13c´、Dレンジ圧の出力ポート13a、元圧であるライン圧(PL)の入力ポート12、解除圧(not P)の出力ポート13c、Rレンジ圧の出力ポート13b、Rレンジ側のドレンポート(EX)14aが、図3の右から順番に配置されている。そして、パーキングレンジ(Pレンジ)時に、解除圧がDレンジ側のドレンポート14b及びRレンジ側のドレンポート14aからドレンされるように構成されている。
なお、本実施形態では、排出ポート13c´は、Dレンジ時に解除圧の排出のみを行っているが、スプール10aの位置によって排出ポート13c´からパーキングシリンダ4に解除圧を供給できる(出力ポートとして機能する)ようにしてもよい。例えば、Dレンジ時{図3(d)}において、出力ポート13cを遮断し、排出ポート13c´から解除圧を供給するようにしても良い。
また、ドレンポート14bが第一のドレンポートで、排出ポート13a´が前進レンジ圧をドレンポート14bに導くための排出ポートで、出力ポート13a前進レンジ圧を供給する前進レンジポートで、出力ポート13bが後進レンジ圧を給排する後進レンジポートで、ドレンポート14aが第二のドレンポートで、排出ポート13c´及び出力ポート13cは、パーキングシリンダ4に解除圧を給排するポートである。本実施形態の場合、これら各ポートに入力ポート12を加えて、複数のポートを構成し、スプール10aの移動位置に基づいてこれら複数のポートの連通又は遮断を選択的に行う。
このような本実施形態によると、パーキングレンジ時に、解除圧がDレンジ側のドレンポート14b及びRレンジ側のドレンポート14aからドレンされるように構成されているため、Dレンジ又はRレンジからパーキングレンジに切り換えた際に、解除圧がドレンされるまでにかかる時間を短縮でき、パーキングロッド5(図1参照)のパーキング係合位置への駆動の応答性を向上させられる。
即ち、シフトレバー9は、通常、各レンジがP、R、N、Dの順番に配置されている。したがって、第1の実施形態のように、パーキングシリンダ4に解除圧の給排を行う出力ポート13cが1個で、この出力ポート13cがRレンジ圧の出力ポート13bに隣接した位置にある場合、Rレンジの状態からPレンジを選択した場合、Rレンジ側のドレンポート14aからRレンジ圧と解除圧とが同時にドレンされることになる。この結果、Rレンジ圧と解除圧とがドレンされるまでに時間がかかり、これら両方の圧が抜けるまでパーキングロッド5がパーキング係合位置に移動しないため、Pレンジを選択してからパーキングが入るまでの応答性を良好にできない。
これに対して本実施形態の場合、Pレンジ{図3(a)}では、解除圧の出力ポート13cがRレンジ側のドレンポート14aと連通すると共に、解除圧の排出ポート13c´がDレンジ側のドレンポート14bと連通する。したがって、Rレンジ{図3(b)}からPレンジ{図3(a)}に切り換えると、解除圧は、差圧が大きい排出ポート13c´を通じてDレンジ側のドレンポート14bから積極的にドレンされる。一方、Rレンジ圧はRレンジ側のドレンポート14aからドレンされる。同様に、Dレンジ{図3(d)}からPレンジ{図3(a)}に切り換えると、解除圧は、差圧が大きい出力ポート13cを通じてRレンジ側のドレンポート14aから積極的にドレンされる。一方、Dレンジ圧はDレンジ側のドレンポート14bからドレンされる。
本実施形態の場合、このように、2つの油圧に対して2つのドレンポートを設けており、解除圧は2つのドレンポートのうち、残存油圧が低い方に積極的に流れ込む。したがって、Dレンジ又はRレンジからPレンジに切り換えた際に、解除圧がドレンされるまでにかかる時間を短縮でき、パーキングロッド5のパーキング係合位置への駆動の応答性を向上させられる。
<第3の実施形態>
以下、本発明に係る第3の実施形態を、図1及び図4を用いて説明する。なお、図1に示すパーキング機構については、上述の第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。本実施形態の場合、モータ11により切換えが行われるマニュアルシフトバルブ10Aは、Dレンジ圧及びRレンジ圧に加えて、ニュートラルレンジ(Nレンジ)圧を設定可能である。即ち、シフレバー9によりNレンジが選択された場合に、マニュアルシフトバルブ10Aのスプール10aが移動して、ライン圧PLが供給される入力ポートと連通する出力ポートを設置している。なお、本実施形態の場合、上述の第1の実施形態と異なり、解除圧を出力するための出力ポートは設けていない。
このような本実施形態の場合、マニュアルシフトバルブ10Aとパーキングシリンダ4との間に、チェックバルブ機構15を配置している。そして、このチェックバルブ機構15に、Dレンジ圧、Rレンジ圧、Nレンジ圧をそれぞれ出力する各出力ポートを接続している。また、チェックバルブ機構15は、各出力ポートに接続された油路を、チェックバルブを介して合流させている。図示の例では、Nレンジ圧とRレンジ圧とが出力される出力ポートに接続された油路同士をチェックバルブを介して合流させ、この合流した油路とDレンジ圧が出力される出力ポートが接続された油路とをチェックバルブを介して合流させている。そして、最終的に合流した油路をパーキングシリンダ4に接続している。このため、チェックバルブ機構15は、このうちの何れかのレンジ圧を、パーキングシリンダ4に対し解除圧として供給自在である。なお、チェックバルブ機構15により合流させる油路の組み合わせ及び順番は適宜変更可能である。
本実施形態の場合、Dレンジ、Nレンジ、Rレンジの何れかのレンジ(非パーキングレンジ)時には、このレンジに応じたレンジ圧を、チェックバルブ機構15を介してパーキングシリンダ4に対し解除圧として供給する。この結果、パーキングロッド5がスプリング7の付勢力に抗して移動し、パーキングポール3の爪部3bとパーキングギヤ2との係合が解除される。本実施形態では、この状態がパーキング解除状態となる。
一方、パーキングレンジ時には、何れのレンジ圧もマニュアルシフトバルブ10Aにより遮断する。この際、パーキングシリンダ4内の解除圧は、チェックバルブ機構15の何れかの油路を通じてマニュアルシフトバルブ10Aのドレンポートからドレンされる。そして、パーキングシリンダ4に対し解除圧を非供給とする。この結果、パーキングロッド5がスプリング7により付勢され、パーキングポール3の爪部3bとパーキングギヤ2との係合が可能となる。本実施形態では、この状態がパーキング係合状態となる。
本実施形態によると、マニュアルシフトバルブ10Aとパーキングシリンダ4との間にチェックバルブ機構15を設けているが、このチェックバルブ機構15は、油路の合流部分にチェックバルブを設けているだけであるため、嵩張らず構造も複雑でないため、小型化及び低コスト化を図れる。その他の構造及び作用は、上述の第1の実施形態と同様である。
<第4の実施形態>
以下、本発明に係る第4の実施形態を、図1及び図5を用いて説明する。なお、図1に示すパーキング機構については、前述の第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。本実施形態の場合、パーキング解除状態とパーキング係合状態とを切換える切換えバルブ16は、上述の第1、第2の実施形態と同様に、マニュアルシフトバルブとしているが、マニュアルシフトバルブ以外の切換えバルブとしても良い。例えば、多段式の自動変速機を備えない、エンジンとモータとの動力を分割して出力する動力分割機構を有するようなハイブリッド車輌に適用する場合、上述のマニュアルシフトバルブを備えていない。したがって、このようにマニュアルシフトバルブを備えていない構造の場合、マニュアルシフトバルブの代わりに、シフトレバー9によりパーキングレンジ(Pレンジ)を選択した場合に、Pレンジ圧を出力する切換えバルブ16を備えれば良い。
切換えバルブ16は、元圧であるライン圧PLが供給される入力ポートと、Pレンジが選択された場合に、ライン圧PLをPレンジ圧として出力する出力ポートとを有し、油路の切換えを行うスプール16aをモータ11により駆動する。即ち、シフトレバー9によりPレンジが選択された場合には、制御部Cを介して送られる信号に基づいてモータ11を駆動することによりスプール16aを移動させる。そして、入力ポートと出力ポートとを連通させ、この出力ポートからPレンジ圧を出力する。一方、シフトレバー9によりPレンジ以外の、Dレンジ、Nレンジ、Rレンジが選択された場合には、制御部Cを介して送られる信号に基づいてモータ11を駆動することによりスプール16aを移動させる。そして、例えば、入力ポートと出力ポートとを遮断し、出力ポートとドレンポートとを連通して、Pレンジ圧が出力されないようにする。
また、本実施形態の場合、切換えバルブとパーキングシリンダとの間にリレーバルブ17を配置している。このリレーバルブ17は、ライン圧PLが供給されるライン入力ポートと、Pレンジ圧が供給されるPレンジ入力ポートと、ライン圧PLを解除圧としてパーキングシリンダ4に供給する解除圧出力ポートと、解除圧をドレンするドレンポートとを有する。また、油路の切換えを行うスプールは、ばね17aの付勢力とPレンジ圧により作用する力との釣り合いにより移動する。
まず、図5(a)に示すように、シフトレバーによりPレンジが選択されて、切換えバルブ16によりPレンジ圧がPレンジ入力ポートに供給された場合、Pレンジ圧によりスプールがばね17aの付勢力に抗して移動する。そして、ライン入力ポートと解除圧出力ポートとの間を遮断する(図の破線)と共に、出力ポートをドレンポートに連通させて解除圧をドレンし(図の実線)、パーキングシリンダ4に対し解除圧を非供給とする。この結果、パーキングロッド5がスプリング7により付勢され、パーキングポール3の爪部3bとパーキングギヤ2との係合が可能となる。本実施形態では、この状態がパーキング係合状態となる。
一方、図5(b)に示すように、シフトレバーによりPレンジ以外が選択されて、切換えバルブ16によりPレンジ圧が遮断された場合、スプールがばね17aの付勢力により移動する。そして、解除圧出力ポートとドレンポートとの間を遮断する(図の破線)と共に、ライン入力ポートと解除圧出力ポートとを連通し(図の実線)、パーキングシリンダ4に対して解除圧を供給する。この結果、パーキングロッド5がスプリング7の付勢力に抗して移動し、パーキングポール3の爪部3bとパーキングギヤ2との係合が解除される。本実施形態では、この状態がパーキング解除状態となる。
なお、本実施形態は、上述した構造以外に、例えば、切換えバルブ16は、Pレンジ以外が選択された場合にnot Pレンジ圧を出力し、Pレンジが選択された場合には、このnot Pレンジ圧を出力しないように構成しても良い。この場合、リレーバルブ17は、not Pレンジ圧が入力された場合に、ライン圧PLをパーキングギヤ2とパーキングポール3との係合を解除する解除圧として出力し、not Pレンジ圧が遮断された場合には、解除圧をドレンするようにしても良い。即ち、切換えバルブ16は、パーキング解除状態とパーキング係合状態との何れか一方で油圧をリレーバルブ17に供給し、他方で非供給とするように構成する。また、リレーバルブ17は、切換えバルブ16からの油圧の給排に応じて、解除圧の供給及び非供給を行うように構成する。
本実施形態によると、切換えバルブ16に加えてリレーバルブ17を設けているが、このリレーバルブ17は、嵩張らず構造も複雑でないため、小型化及び低コスト化を図れる。その他の構造及び作用は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、前述したように自動変速機を設けていないハイブリット車輌であっても、マニュアルシフトバルブに代えて上述のような機能を有する切換えバルブ16やリレーバルブ17を設けることで、本発明を容易に適用可能である。また、この場合に、切換えバルブ16に入力される圧を、ライン圧よりも圧力が低く調圧された信号圧とし、この切換えバルブ16からリレーバルブ17に、上述のPレンジ圧又はnot Pレンジ圧を信号圧として出力するようにしても良い。
なお、上述の各実施形態では、主として、本発明を自動変速機構を有する構造に適用した場合について説明したが、本発明は、自動変速機を設けていないハイブリット車輌などにも適用可能である。
1 パーキング機構
2 パーキングギヤ
3 パーキングポール
4 パーキングシリンダ
4a 保持機構
5 パーキングロッド
9 シフトレバー(シフト選択部)
10、10A、10B マニュアルシフトバルブ(切換えバルブ)
10a スプール
11 モータ(電動アクチュエータ)
12 入力ポート
13a 出力ポート(前進レンジポート)
13a´ 排出ポート(前進レンジ圧をドレンポートに導く排出ポート)
13b 出力ポート(後進レンジポート)
13c 出力ポート(解除圧を給排するポート)
13c´ 排出ポート(解除圧を給排するポート)
14a ドレンポート(第二のドレンポート)
14b ドレンポート(第一のドレンポート)
15 チェックバルブ機構
16 切換えバルブ
17 リレーバルブ
PL ライン圧
D Dレンジ圧(前進レンジ圧)
R Rレンジ圧(後進レンジ圧)
N Nレンジ圧(ニュートラルレンジ圧)
not P 解除圧
EX ドレン

Claims (7)

  1. シフト選択部の操作入力に基づきパーキングロッドをパーキング解除位置とパーキング係合位置とに駆動させ、パーキングギヤとパーキングポールとの係合状態を切換えることによって、少なくともパーキングレンジと非パーキングレンジとを切換える車輌の油圧制御装置において、
    前記パーキングロッドを前記パーキング解除位置に駆動するための油圧が供給されるパーキングシリンダと、
    電動アクチュエータに基づき駆動されるとともに、油圧供給源からの元圧を該パーキングシリンダに対し、前記パーキングギヤと前記パーキングポールとの係合を解除するための解除圧として供給するパーキング解除状態と、該解除圧を前記パーキングシリンダに対し非供給とするパーキング係合状態とを切換える切換えバルブと、
    を備えたことを特徴とする車輌の油圧制御装置。
  2. 前記切換えバルブは、前記元圧に基づき前進レンジ圧と後進レンジ圧とを設定するマニュアルシフトバルブであることを特徴とする、請求項1に記載の車輌の油圧制御装置。
  3. 前記マニュアルシフトバルブは、前進レンジ、ニュートラルレンジ、後進レンジの何れかのレンジ時には、前記元圧を前記パーキングシリンダに対し前記解除圧として供給し、
    パーキングレンジ時には、前記元圧を遮断すると共に該解除圧をドレンして、前記パーキングシリンダに対し前記解除圧を非供給とするように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の車輌の油圧制御装置。
  4. 前記マニュアルシフトバルブは、複数のポートと、その移動位置に基づいて該複数のポートの連通又は遮断を選択的に行うスプールと、を備え、
    前記スプールの移動方向に関し、前記複数のポートを構成する、第一のドレンポート、前記前進レンジ圧を該第一のドレンポートに導くための排出ポート、前記前進レンジ圧を供給する前進レンジポート、前記元圧が入力される入力ポート、前記後進レンジ圧を給排する後進レンジポート、第二のドレンポートが順番に配置され、
    前記複数のポートを構成し、前記パーキングシリンダに前記解除圧を給排するポートが、前記排出ポートと前記前進レンジポートとの間の位置と、前記入力ポートと前記後進レンジポートとの間の位置と、にそれぞれ設けられ、
    パーキングレンジ時に、前記解除圧が前記第一のドレンポート及び前記第二のドレンポートからドレンされるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の車輌の油圧制御装置。
  5. 前記マニュアルシフトバルブは、ニュートラルレンジ圧を設定可能で、
    該マニュアルシフトバルブと前記パーキングシリンダとの間に配置され、前記前進レンジ圧、前記後進レンジ圧、前記ニュートラルレンジ圧の何れかのレンジ圧を、前記パーキングシリンダに対し前記解除圧として供給自在なチェックバルブ機構を備え、
    前進レンジ、ニュートラルレンジ、後進レンジの何れかのレンジ時には、該レンジに応じたレンジ圧を、前記チェックバルブ機構を介して前記パーキングシリンダに対し前記解除圧として供給し、
    パーキングレンジ時には、前記レンジ圧を前記マニュアルシフトバルブにより遮断すると共に前記解除圧をドレンして、前記パーキングシリンダに対し該解除圧を非供給とすることを特徴とする、請求項2に記載の車輌の油圧制御装置。
  6. 前記元圧を前記パーキングシリンダに対し前記解除圧として供給自在なリレーバルブを備え、
    前記切換えバルブは、前記パーキング解除状態と前記パーキング係合状態との何れか一方で油圧を前記リレーバルブに供給し、他方で非供給とするように構成され、
    該リレーバルブは、前記切換えバルブからの油圧の給排に応じて、前記解除圧の供給及び非供給を行うように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の車輌の油圧制御装置。
  7. 前記パーキングシリンダは、前記パーキングロッドの解除位置を保持する保持機構を備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車輌の油圧制御装置。
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