JP2004169877A - シフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータに対して、レンジ切換え時に要求される高速度と、パーキング機構の作動時に要求される高トルクとの両立を、アクチュエータの大型化、コストの増大をすることなく実現することを目標とする。
【解決手段】シフトレバー15を操作することにより運転者が選択したレンジ位置に基づいた電気的信号によってマニュアル弁4を動作させてレンジ切換えを行い、かつ、パーキングレンジ位置で前記自動変速機内の駆動軸、もしくは出力軸と車輪の間に固定されたパーキングギヤ8を機械的手段でロックするパーキングロック機構を設けたシフトバイワイヤ式自動変速機において、マニュアル弁4を制御する第1のアクチュエータ18とパーキングロック機構を制御する第2のアクチュエータ1とを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】シフトレバー15を操作することにより運転者が選択したレンジ位置に基づいた電気的信号によってマニュアル弁4を動作させてレンジ切換えを行い、かつ、パーキングレンジ位置で前記自動変速機内の駆動軸、もしくは出力軸と車輪の間に固定されたパーキングギヤ8を機械的手段でロックするパーキングロック機構を設けたシフトバイワイヤ式自動変速機において、マニュアル弁4を制御する第1のアクチュエータ18とパーキングロック機構を制御する第2のアクチュエータ1とを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機のレンジ切換え機構に関し、特にスイッチ操作に基づく電気的信号によってアクチュエータを動作させてレンジ位置切り替えを行うシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチ操作に基づく電気的な信号によってアクチュエータを動作させることにより、パーキングギヤ及び自動変速機のレンジ位置を切換える、所謂シフトバイワイヤ式自動変速機が特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−193729号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシフトバイワイヤ自動変速機においては、レンジ切換えを行うためのマニュアルシャフト駆動用アクチュエータが、パーキングロック機構駆動用のアクチュエータとしても共用される構成となっているため、以下のような問題があった。
【0005】
走行レンジからパーキングレンジ、もしくはパーキングレンジから走行レンジへ切換える時にアクチュエータはパーキングロック機構を駆動する必要があるが、パーキングロック機構の駆動、特にロック状態から解除する際には高トルクが必要となる。
【0006】
また、走行レンジ間の切換えにおいては、レンジ位置の切換えをすばやく完了させるために、高回転速度が要求される。
【0007】
上記のように一つのアクチュエータに高トルクと高回転速度という相反する性能が要求されることになる。高トルクを得るためにはアクチュエータに用いるモータと出力手段の間の減速比を大きくする方法があるが、そのためには必然的にギヤ機構が大きくなるので、レイアウト上の問題が生じてしまう。
【0008】
また、ギヤ機構が大型化すると走行レンジ間の変更のレスポンスが悪化するという問題もある。これを回避するためにはモータを大きくする方法があるが、アクチュエータの大型化、コストの増大という問題が生じる。
【0009】
そこで、本発明はアクチュエータの大型化やコストの増大をすることなく、高トルク、高回転速度の二つの要求を満たすシフトバイワイヤ式変速機の制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
スイッチ操作により運転者が選択したレンジ位置に基づいた電気的信号によってマニュアル弁を動作させてレンジ切換えを行い、かつパーキングレンジ位置で前記自動変速機内の駆動軸、もしくは出力軸と車輪の間に固定されたパーキングギヤを機械的手段でロックするパーキングロック機構を設けたシフトバイワイヤ式自動変速機において、前記マニュアル弁を制御する第1のアクチュエータと前記パーキングロック機構を制御する第2のアクチュエータとを備える。
【0011】
【作用・効果】
本発明によれば、パーキングロック機構用とマニュアル弁用の2種類のアクチュエータを用いるので、高トルクを要求されるパーキングロック機構用アクチュエータと、高回転を要求されるマニュアル弁用アクチュエータにそれぞれの要求を満たすモータを使用できる。
【0012】
したがって、従来のように一つのアクチュエータで両方の駆動を行うためにパーキングロック機構用アクチュエータからパーキングロック機構までの間に大型の減速機を介在させて減速比を大きく設定する必要等がなくなるので、アクチュエータが大型化することを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の第1実施形態のシステム構成を表している。
【0015】
1は後述するパーキングロック機構を駆動させるためのパーキングロック機構用アクチュエータで、18はマニュアル弁4を操作してレンジ切換えを行うためのマニュアル弁用アクチュエータであり、両アクチュエータ共にコントロールユニット17によって制御される。
【0016】
なおパーキングロック機構用アクチュエータ1、およびマニュアル弁用アクチュエータ18はどちらも駆動手段としてモータを使用しており、それらをパーキングロック機構用モータ1a、マニュアル弁用モータ18aとする。
【0017】
コントロールユニット17は運転者がシフトレバー15で選択したレンジ位置を検出するレンジ位置センサ16およびマニュアル弁位置センサ7からの検出信号に基づいてパーキングロック機構用アクチュエータ1及びマニュアル弁用アクチュエータ18の制御をおこなう。
【0018】
パーキングロック機構用アクチュエータ1によって回転駆動されるパーキングロック用シャフト70にはパーキングロッド32が配設されている。
【0019】
パーキングロッド32には、パーキングロッド9がパーキング用シャフト70と直交する方向から回転自在に係合されている。また、パーキングロッド9にはパーキング用シャフト70の軸方向に対して略直角方向にパーキングロッドカム10が配設されている。
【0020】
これにより、パーキングロック用シャフト70が回転することによってパーキングロッドカム10は往復直線運動を行う。パーキングロッドカム10は直線運動をすることでパーキングポール12を押し上げ、これによってパーキングポール12に設けられた突起部14はパーキングギヤ8と噛み合い、パーキングギヤ8の回転を拘束する。このロックした状態をパーキングロック機構ONとする。
【0021】
また、パーキング用シャフト70が反対方向に回転すると、パーキングロッドカム10がパーキングポール12より抜け出し、パーキングギヤ8の拘束が解除されてパーキングロック機構がOFFとなる。このとき、パーキングロッド32の外周部に設けられたディテント溝6とディテントスプリング5の先端部5aとが噛み合うことで、パーキングレンジのON/OFFの位置決めを行っている。
【0022】
また、マニュアルアクチュエータ18に連結されたマニュアルシャフト3はマニュアル弁4に連結されており、マニュアルシャフト3が往復直線運動を行うことによりマニュアル弁4がレンジ切換えを行う。ここでマニュアル弁4の位置決めは、マニュアル弁位置センサ7からの検出値に基づき制御される。
【0023】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0024】
運転者がシフトレバー15によってパーキングレンジを選択すると、レンジ位置センサ16がそれを検出してコントロールユニット17に電気信号を送る。
【0025】
コントロールユニット17は読み込んだ電気信号に基づいてマニュアル弁用アクチュエータ18およびパーキングロック機構用アクチュエータ1を制御し、マニュアル弁4をパーキングレンジに、前述したパーキングロック機構をONにする。
【0026】
この時、マニュアル弁4の切換えは迅速に行われることが望ましく、したがってマニュアル弁用モータ18aには高回転型が望ましい。
【0027】
これに対してパーキングロック機構のON/OFF切換えは、特にONからOFFへの切換え時には、パーキングギヤ8からの反力の影響でパーキングギヤ8と突起14とパーキングロッドカム10とがきつく噛み合っているため、パーキングロッドカム10を動かすためには大きな力が必要となる。したがってパーキングロック機構用モータ1aには高トルク型が望ましい。
【0028】
ここで、図2にモータの出力トルク回転特性図を示す。この特性図より回転速度が高くなるにしたがって出力トルクは低下することがわかる。
【0029】
つまり、前述した高速回転と高トルクという二つの特性は相反するものであり、高回転型であれば低トルク、高トルク型であれば低回転となり、一つのモータでは両立し得ないものである。
【0030】
そこで従来は、モータとパーキングロック機構との間の減速比を大きく設定して高トルクを得ていたが、減速比を大きくするためには減速機のギヤ機構も大きくなり、ギヤ機構が大型化すればレンジ切換えの速度を上げるためにモータも大型化しなければならず、アクチュエータが大型化してしまうという問題があった。
【0031】
しかし本実施形態では、パーキングロック機構用アクチュエータ1とマニュアル弁用アクチュエータ18とが独立しているので、パーキングロック機構用モータ1aには低回転高トルク型(大容量)のモータを使用し、マニュアル弁用モータ18aには高回転低トルク型(小容量)のモータを使用する、というようにそれぞれの要求に合致したモータを使用することが可能となり、特にマニュアル弁用モータ18aには汎用小型モータを使用することが可能となる。
【0032】
また、パーキングロック機構用モータ1aにも小型汎用のマニュアル弁用モータ18aを使用し、パーキングロック機構用アクチュエータ1のモータ1aとマニュアルシャフト3との間に減速機を介在させて、コスト低減が可能となる。
【0033】
第2実施形態について図3のシステム構成図を用いて説明する。
【0034】
マニュアル弁用アクチュエータ18にはマニュアルシャフト3が連結されており、マニュアルシャフト3が回転することによりマニュアル弁4が駆動される機構になっている。
【0035】
また、マニュアルシャフト3には、軸方向に対して略直交するようにロッドプレート2が結合されており、ロッドプレート2に設けられたディテント溝6とディテントスプリング5が噛み合うことでレンジ位置のずれを防止する。
【0036】
マニュアルシャフト3の外側に、マニュアルシャフト3に対して略同心的に、かつ独立して回転可能に中空シャフト(外側シャフト)3aを配置して二重筒構造とする。
【0037】
外側シャフト3aには、軸方向に対して略直交する状態でパーキングロッドアーム30を結合し、パーキングロッドアーム30の一端はパーキングロック機構用アクチュエータ1とシャフト31を介して連接し、他端にはパーキングロッド9を配置する。シャフト31およびパーキングロッド9はどちらもパーキングロッドアーム30と回転自在に取り付けられている。
【0038】
また、パーキングロック機構用アクチュエータ1は、パーキングロック機構用モータ1aの回転をシャフト31の往復運動として出力する。具体的には、例えば図4(A)に示すように、シャフト31は内側にねじ溝31aを切った中空シャフトとして、モータ1aのシャフト100の外周にねじ溝100aを切り、これをシャフト31の内側のねじ溝31aと噛み合わせることにより、モータ1aが回転することによってパーキングロッドアーム30に回転自在に取り付けられたシャフト31は往復運動する。
【0039】
以上の構成により、パーキングロック機構用アクチュエータ1が作動すると、シャフト31が縮み、パーキングロッドアーム30は外側シャフト3aの軸回りで図面上反時計回りに回転する。これにより、パーキングロッドアーム30の他端に設置されたパーキングロッド9の先端に設けられたパーキングロッドカム10がパーキングロッドカム12を押し上げることになる。これ以降の、パーキングロック機構がONになるまで、およびONからOFFになる時の動作は第1実施形態と同様である。
【0040】
以上のことから、本実施形態によると第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、従来パーキングロック機構とマニュアル弁4の駆動を行っていたシャフトを、それぞれ独立に回転可能な二重筒構造のシャフト3、3aに置き換えたので、既存の変速機を大幅な変更を加えることなく使用することができるという効果がある。
【0041】
なお、図3に示したようにパーキングロッドアーム30を1枚の板とするのではなく、図5に示したように2枚用いて、上側をアクチュエータレバー41としてパーキングロック機構用アクチュエータ1と連結し、下側をパーキングロッドアーム42としてパーキングロッド9を取り付けるという方法も考えられる。
【0042】
これによれば、アクチュエータレバー41の外側シャフトへの取り付け部分を自由に設定できるので、パーキングロック機構用アクチュエータ1を取り付ける場所の選択の自由度が広がる。
【0043】
また、パーキングロック機構用アクチュエータ1は、図4(B)に示すように、シャフト31の内側のシャフト103とパーキングロック機構用モータ1aのシャフト100の間にギア102、103から構成される減速機構を介在させることもできる。
【0044】
これによれば、パーキングロック機構用モータ1aに小型のモータを使用しても、ギア102、103の減速比によって必要なトルクを得ることが可能となる。
【0045】
したがって、パーキングロック機構用モータ1aにマニュアル弁用モータ18aと同じ小容量のモータを使用して、コストを下げることが可能となる。
【0046】
第3実施形態について図6、7を用いて説明する。
【0047】
図6、7は本実施形態のシステム構成であり、図5に示した第2実施形態のロッドプレート2にストッパー60を設けることによって、パーキングレンジ以外のレンジにおいてはパーキングロック機構をONにできなくしたものである。
【0048】
なお、図6はシフトレバー15でパーキングレンジを選択して、パーキングロック機構が作動する前の状態である。パーキングロッドアーム30とストッパー60との間には空間があり、パーキングロッドアーム30はマニュアルシャフト3を軸として時計回りに回転可能な状態である。つまり、パーキングロック機構用アクチュエータ1が駆動することにより、パーキング機構がONになる状態である。
【0049】
これに対して図7は、シフトレバー15でリバースレンジを選択した状態であり、この状態ではパーキングロックアーム30はストッパー60と接触しているため、この状態からマニュアルシャフト3を軸として時計回りに回転することはできない。つまり、パーキングロック機構はONにできない状態である。
【0050】
以下、図8に各レンジでのストッパー60とパーキングロッドアーム30との位置関係を示し、詳細な説明を行う。
【0051】
図8(A)〜(F)は、ロッドプレート2とパーキングロッドアーム30をマニュアルシャフト3のマニュアル弁用アクチュエータ18側から見た図であり、(A)はローレンジ、(B)はセカンドレンジ、(C)はドライブレンジ、(D)はニュートラルレンジ、(E)はリバースレンジ、(F)はパーキングレンジの状態を示している。なお、図8においてパーキングロッドアーム30のパーキングロック機構用アクチュエータ1側の半分は省略してある。
【0052】
点線で示した30Pはパーキングロック機構がONになった状態のパーキングロッドアーム30の位置(以下、ロック位置という)を示しており、実線で示したパーキングロッドアーム30は各レンジにおけるパーキングロッドアーム30の位置を示しており、ディテント溝6には対応するレンジ位置が示してある。
【0053】
次にストッパー60を設ける位置について説明する。
【0054】
ストッパー60を設ける位置として必要な条件は、パーキングレンジではパーキングロック機構がONになり、かつ、それ以外のレンジではONにならないことである。
【0055】
つまり、パーキングレンジでは、パーキングロッドアーム30がロック位置30Pまで回転可能で、それ以外のレンジではストッパー60によって回転を制限されて、ロック位置30Pまで回転できなければよい。
【0056】
図8(A)〜(E)を比較するとパーキングレンジ以外でパーキングロッドアーム30がロック位置30Pに最も近づくのはリバースレンジの時である。したがって、パーキングレンジではパーキングロッドアーム30がロック位置30Pまで回転可能で、リバースレンジではロック位置30Pまで回転できないようにストッパー60を設置すればよい。
【0057】
上記の条件を満たすために、本実施形態ではパーキングレンジにおいてパーキングロッドアーム30がロック位置30Pまで回転した状態で、パーキングロッドアーム30の、マニュアルシャフト3に対してパーキングロッド9側かつ回転方向側側面に略接触する位置にストッパー60を設置した。
【0058】
以上により、本実施形態では、パーキングレンジ以外のレンジではパーキングロック機構がONにはならないので、車両の振動などによって走行中にパーキングロック機構がONになり車輪がロックしてしまう等という事態を招くことがない。
【0059】
なお、ストッパー60を設ける位置は上記の他にも、パーキングロッドアーム30のマニュアルシャフト3に対してパーキングロッド9と反対側の、回転方向と反対側側面に略接触する位置等が考えられる。
【0060】
また、本実施形態においては、ストッパー60を設けることによって機械的にパーキングロック機構のON・OFFを制限したが、シフト位置センサ7、レンジ選択スイッチセンサ16からの信号に基づいて、コントロールユニット17によってパーキングロック機構用アクチュエータ1の動きを制限することによっても同様の効果が得られる。
【0061】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシステム構成を表す図である。
【図2】アクチュエータ用モータの出力トルク回転特性図である。
【図3】本発明の第2実施形態のシステム構成を表す図である。
【図4】(A)(B)パーキングロック機構用アクチュエータの断面図である。
【図5】第2実施形態のパーキングロッドアームを、アクチュエータアームとパーキングロッドアームに分割したシステム構成である。
【図6】本発明の第3実施形態のシステム構成を表す図である。
【図7】本発明の第3実施形態において、パーキングロッドアームがストッパーと接触した状態を表す図である。
【図8】ロッドプレートとパーキングロッドアームおよびストッパーの位置関係を表す図である。
【符号の説明】
1 パーキングロック機構用アクチュエータ
2 ロッドプレート
3 マニュアルシャフト
4 マニュアル弁
5 ディテントスプリング
6 ディテント溝
7 マニュアルシャフト角度センサ
8 パーキングギヤ
9 パーキングロッド
10 パーキングロッドカム
11 スプリング
12 パーキングポール
13 支軸
14 突起部
15 シフトレバー
16 シフト位置センサ
17 コントロールユニット
18 マニュアル弁用アクチュエータ
30 パーキングロッドアーム
31 シャフト
32 パーキングロッド
41 アクチュエータレバー
42 パーキングロッドアーム
50 連結シャフト
60 ストッパー
70 パーキングロック用シャフト
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機のレンジ切換え機構に関し、特にスイッチ操作に基づく電気的信号によってアクチュエータを動作させてレンジ位置切り替えを行うシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチ操作に基づく電気的な信号によってアクチュエータを動作させることにより、パーキングギヤ及び自動変速機のレンジ位置を切換える、所謂シフトバイワイヤ式自動変速機が特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−193729号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシフトバイワイヤ自動変速機においては、レンジ切換えを行うためのマニュアルシャフト駆動用アクチュエータが、パーキングロック機構駆動用のアクチュエータとしても共用される構成となっているため、以下のような問題があった。
【0005】
走行レンジからパーキングレンジ、もしくはパーキングレンジから走行レンジへ切換える時にアクチュエータはパーキングロック機構を駆動する必要があるが、パーキングロック機構の駆動、特にロック状態から解除する際には高トルクが必要となる。
【0006】
また、走行レンジ間の切換えにおいては、レンジ位置の切換えをすばやく完了させるために、高回転速度が要求される。
【0007】
上記のように一つのアクチュエータに高トルクと高回転速度という相反する性能が要求されることになる。高トルクを得るためにはアクチュエータに用いるモータと出力手段の間の減速比を大きくする方法があるが、そのためには必然的にギヤ機構が大きくなるので、レイアウト上の問題が生じてしまう。
【0008】
また、ギヤ機構が大型化すると走行レンジ間の変更のレスポンスが悪化するという問題もある。これを回避するためにはモータを大きくする方法があるが、アクチュエータの大型化、コストの増大という問題が生じる。
【0009】
そこで、本発明はアクチュエータの大型化やコストの増大をすることなく、高トルク、高回転速度の二つの要求を満たすシフトバイワイヤ式変速機の制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
スイッチ操作により運転者が選択したレンジ位置に基づいた電気的信号によってマニュアル弁を動作させてレンジ切換えを行い、かつパーキングレンジ位置で前記自動変速機内の駆動軸、もしくは出力軸と車輪の間に固定されたパーキングギヤを機械的手段でロックするパーキングロック機構を設けたシフトバイワイヤ式自動変速機において、前記マニュアル弁を制御する第1のアクチュエータと前記パーキングロック機構を制御する第2のアクチュエータとを備える。
【0011】
【作用・効果】
本発明によれば、パーキングロック機構用とマニュアル弁用の2種類のアクチュエータを用いるので、高トルクを要求されるパーキングロック機構用アクチュエータと、高回転を要求されるマニュアル弁用アクチュエータにそれぞれの要求を満たすモータを使用できる。
【0012】
したがって、従来のように一つのアクチュエータで両方の駆動を行うためにパーキングロック機構用アクチュエータからパーキングロック機構までの間に大型の減速機を介在させて減速比を大きく設定する必要等がなくなるので、アクチュエータが大型化することを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の第1実施形態のシステム構成を表している。
【0015】
1は後述するパーキングロック機構を駆動させるためのパーキングロック機構用アクチュエータで、18はマニュアル弁4を操作してレンジ切換えを行うためのマニュアル弁用アクチュエータであり、両アクチュエータ共にコントロールユニット17によって制御される。
【0016】
なおパーキングロック機構用アクチュエータ1、およびマニュアル弁用アクチュエータ18はどちらも駆動手段としてモータを使用しており、それらをパーキングロック機構用モータ1a、マニュアル弁用モータ18aとする。
【0017】
コントロールユニット17は運転者がシフトレバー15で選択したレンジ位置を検出するレンジ位置センサ16およびマニュアル弁位置センサ7からの検出信号に基づいてパーキングロック機構用アクチュエータ1及びマニュアル弁用アクチュエータ18の制御をおこなう。
【0018】
パーキングロック機構用アクチュエータ1によって回転駆動されるパーキングロック用シャフト70にはパーキングロッド32が配設されている。
【0019】
パーキングロッド32には、パーキングロッド9がパーキング用シャフト70と直交する方向から回転自在に係合されている。また、パーキングロッド9にはパーキング用シャフト70の軸方向に対して略直角方向にパーキングロッドカム10が配設されている。
【0020】
これにより、パーキングロック用シャフト70が回転することによってパーキングロッドカム10は往復直線運動を行う。パーキングロッドカム10は直線運動をすることでパーキングポール12を押し上げ、これによってパーキングポール12に設けられた突起部14はパーキングギヤ8と噛み合い、パーキングギヤ8の回転を拘束する。このロックした状態をパーキングロック機構ONとする。
【0021】
また、パーキング用シャフト70が反対方向に回転すると、パーキングロッドカム10がパーキングポール12より抜け出し、パーキングギヤ8の拘束が解除されてパーキングロック機構がOFFとなる。このとき、パーキングロッド32の外周部に設けられたディテント溝6とディテントスプリング5の先端部5aとが噛み合うことで、パーキングレンジのON/OFFの位置決めを行っている。
【0022】
また、マニュアルアクチュエータ18に連結されたマニュアルシャフト3はマニュアル弁4に連結されており、マニュアルシャフト3が往復直線運動を行うことによりマニュアル弁4がレンジ切換えを行う。ここでマニュアル弁4の位置決めは、マニュアル弁位置センサ7からの検出値に基づき制御される。
【0023】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0024】
運転者がシフトレバー15によってパーキングレンジを選択すると、レンジ位置センサ16がそれを検出してコントロールユニット17に電気信号を送る。
【0025】
コントロールユニット17は読み込んだ電気信号に基づいてマニュアル弁用アクチュエータ18およびパーキングロック機構用アクチュエータ1を制御し、マニュアル弁4をパーキングレンジに、前述したパーキングロック機構をONにする。
【0026】
この時、マニュアル弁4の切換えは迅速に行われることが望ましく、したがってマニュアル弁用モータ18aには高回転型が望ましい。
【0027】
これに対してパーキングロック機構のON/OFF切換えは、特にONからOFFへの切換え時には、パーキングギヤ8からの反力の影響でパーキングギヤ8と突起14とパーキングロッドカム10とがきつく噛み合っているため、パーキングロッドカム10を動かすためには大きな力が必要となる。したがってパーキングロック機構用モータ1aには高トルク型が望ましい。
【0028】
ここで、図2にモータの出力トルク回転特性図を示す。この特性図より回転速度が高くなるにしたがって出力トルクは低下することがわかる。
【0029】
つまり、前述した高速回転と高トルクという二つの特性は相反するものであり、高回転型であれば低トルク、高トルク型であれば低回転となり、一つのモータでは両立し得ないものである。
【0030】
そこで従来は、モータとパーキングロック機構との間の減速比を大きく設定して高トルクを得ていたが、減速比を大きくするためには減速機のギヤ機構も大きくなり、ギヤ機構が大型化すればレンジ切換えの速度を上げるためにモータも大型化しなければならず、アクチュエータが大型化してしまうという問題があった。
【0031】
しかし本実施形態では、パーキングロック機構用アクチュエータ1とマニュアル弁用アクチュエータ18とが独立しているので、パーキングロック機構用モータ1aには低回転高トルク型(大容量)のモータを使用し、マニュアル弁用モータ18aには高回転低トルク型(小容量)のモータを使用する、というようにそれぞれの要求に合致したモータを使用することが可能となり、特にマニュアル弁用モータ18aには汎用小型モータを使用することが可能となる。
【0032】
また、パーキングロック機構用モータ1aにも小型汎用のマニュアル弁用モータ18aを使用し、パーキングロック機構用アクチュエータ1のモータ1aとマニュアルシャフト3との間に減速機を介在させて、コスト低減が可能となる。
【0033】
第2実施形態について図3のシステム構成図を用いて説明する。
【0034】
マニュアル弁用アクチュエータ18にはマニュアルシャフト3が連結されており、マニュアルシャフト3が回転することによりマニュアル弁4が駆動される機構になっている。
【0035】
また、マニュアルシャフト3には、軸方向に対して略直交するようにロッドプレート2が結合されており、ロッドプレート2に設けられたディテント溝6とディテントスプリング5が噛み合うことでレンジ位置のずれを防止する。
【0036】
マニュアルシャフト3の外側に、マニュアルシャフト3に対して略同心的に、かつ独立して回転可能に中空シャフト(外側シャフト)3aを配置して二重筒構造とする。
【0037】
外側シャフト3aには、軸方向に対して略直交する状態でパーキングロッドアーム30を結合し、パーキングロッドアーム30の一端はパーキングロック機構用アクチュエータ1とシャフト31を介して連接し、他端にはパーキングロッド9を配置する。シャフト31およびパーキングロッド9はどちらもパーキングロッドアーム30と回転自在に取り付けられている。
【0038】
また、パーキングロック機構用アクチュエータ1は、パーキングロック機構用モータ1aの回転をシャフト31の往復運動として出力する。具体的には、例えば図4(A)に示すように、シャフト31は内側にねじ溝31aを切った中空シャフトとして、モータ1aのシャフト100の外周にねじ溝100aを切り、これをシャフト31の内側のねじ溝31aと噛み合わせることにより、モータ1aが回転することによってパーキングロッドアーム30に回転自在に取り付けられたシャフト31は往復運動する。
【0039】
以上の構成により、パーキングロック機構用アクチュエータ1が作動すると、シャフト31が縮み、パーキングロッドアーム30は外側シャフト3aの軸回りで図面上反時計回りに回転する。これにより、パーキングロッドアーム30の他端に設置されたパーキングロッド9の先端に設けられたパーキングロッドカム10がパーキングロッドカム12を押し上げることになる。これ以降の、パーキングロック機構がONになるまで、およびONからOFFになる時の動作は第1実施形態と同様である。
【0040】
以上のことから、本実施形態によると第1実施形態と同様の効果が得られることに加えて、従来パーキングロック機構とマニュアル弁4の駆動を行っていたシャフトを、それぞれ独立に回転可能な二重筒構造のシャフト3、3aに置き換えたので、既存の変速機を大幅な変更を加えることなく使用することができるという効果がある。
【0041】
なお、図3に示したようにパーキングロッドアーム30を1枚の板とするのではなく、図5に示したように2枚用いて、上側をアクチュエータレバー41としてパーキングロック機構用アクチュエータ1と連結し、下側をパーキングロッドアーム42としてパーキングロッド9を取り付けるという方法も考えられる。
【0042】
これによれば、アクチュエータレバー41の外側シャフトへの取り付け部分を自由に設定できるので、パーキングロック機構用アクチュエータ1を取り付ける場所の選択の自由度が広がる。
【0043】
また、パーキングロック機構用アクチュエータ1は、図4(B)に示すように、シャフト31の内側のシャフト103とパーキングロック機構用モータ1aのシャフト100の間にギア102、103から構成される減速機構を介在させることもできる。
【0044】
これによれば、パーキングロック機構用モータ1aに小型のモータを使用しても、ギア102、103の減速比によって必要なトルクを得ることが可能となる。
【0045】
したがって、パーキングロック機構用モータ1aにマニュアル弁用モータ18aと同じ小容量のモータを使用して、コストを下げることが可能となる。
【0046】
第3実施形態について図6、7を用いて説明する。
【0047】
図6、7は本実施形態のシステム構成であり、図5に示した第2実施形態のロッドプレート2にストッパー60を設けることによって、パーキングレンジ以外のレンジにおいてはパーキングロック機構をONにできなくしたものである。
【0048】
なお、図6はシフトレバー15でパーキングレンジを選択して、パーキングロック機構が作動する前の状態である。パーキングロッドアーム30とストッパー60との間には空間があり、パーキングロッドアーム30はマニュアルシャフト3を軸として時計回りに回転可能な状態である。つまり、パーキングロック機構用アクチュエータ1が駆動することにより、パーキング機構がONになる状態である。
【0049】
これに対して図7は、シフトレバー15でリバースレンジを選択した状態であり、この状態ではパーキングロックアーム30はストッパー60と接触しているため、この状態からマニュアルシャフト3を軸として時計回りに回転することはできない。つまり、パーキングロック機構はONにできない状態である。
【0050】
以下、図8に各レンジでのストッパー60とパーキングロッドアーム30との位置関係を示し、詳細な説明を行う。
【0051】
図8(A)〜(F)は、ロッドプレート2とパーキングロッドアーム30をマニュアルシャフト3のマニュアル弁用アクチュエータ18側から見た図であり、(A)はローレンジ、(B)はセカンドレンジ、(C)はドライブレンジ、(D)はニュートラルレンジ、(E)はリバースレンジ、(F)はパーキングレンジの状態を示している。なお、図8においてパーキングロッドアーム30のパーキングロック機構用アクチュエータ1側の半分は省略してある。
【0052】
点線で示した30Pはパーキングロック機構がONになった状態のパーキングロッドアーム30の位置(以下、ロック位置という)を示しており、実線で示したパーキングロッドアーム30は各レンジにおけるパーキングロッドアーム30の位置を示しており、ディテント溝6には対応するレンジ位置が示してある。
【0053】
次にストッパー60を設ける位置について説明する。
【0054】
ストッパー60を設ける位置として必要な条件は、パーキングレンジではパーキングロック機構がONになり、かつ、それ以外のレンジではONにならないことである。
【0055】
つまり、パーキングレンジでは、パーキングロッドアーム30がロック位置30Pまで回転可能で、それ以外のレンジではストッパー60によって回転を制限されて、ロック位置30Pまで回転できなければよい。
【0056】
図8(A)〜(E)を比較するとパーキングレンジ以外でパーキングロッドアーム30がロック位置30Pに最も近づくのはリバースレンジの時である。したがって、パーキングレンジではパーキングロッドアーム30がロック位置30Pまで回転可能で、リバースレンジではロック位置30Pまで回転できないようにストッパー60を設置すればよい。
【0057】
上記の条件を満たすために、本実施形態ではパーキングレンジにおいてパーキングロッドアーム30がロック位置30Pまで回転した状態で、パーキングロッドアーム30の、マニュアルシャフト3に対してパーキングロッド9側かつ回転方向側側面に略接触する位置にストッパー60を設置した。
【0058】
以上により、本実施形態では、パーキングレンジ以外のレンジではパーキングロック機構がONにはならないので、車両の振動などによって走行中にパーキングロック機構がONになり車輪がロックしてしまう等という事態を招くことがない。
【0059】
なお、ストッパー60を設ける位置は上記の他にも、パーキングロッドアーム30のマニュアルシャフト3に対してパーキングロッド9と反対側の、回転方向と反対側側面に略接触する位置等が考えられる。
【0060】
また、本実施形態においては、ストッパー60を設けることによって機械的にパーキングロック機構のON・OFFを制限したが、シフト位置センサ7、レンジ選択スイッチセンサ16からの信号に基づいて、コントロールユニット17によってパーキングロック機構用アクチュエータ1の動きを制限することによっても同様の効果が得られる。
【0061】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシステム構成を表す図である。
【図2】アクチュエータ用モータの出力トルク回転特性図である。
【図3】本発明の第2実施形態のシステム構成を表す図である。
【図4】(A)(B)パーキングロック機構用アクチュエータの断面図である。
【図5】第2実施形態のパーキングロッドアームを、アクチュエータアームとパーキングロッドアームに分割したシステム構成である。
【図6】本発明の第3実施形態のシステム構成を表す図である。
【図7】本発明の第3実施形態において、パーキングロッドアームがストッパーと接触した状態を表す図である。
【図8】ロッドプレートとパーキングロッドアームおよびストッパーの位置関係を表す図である。
【符号の説明】
1 パーキングロック機構用アクチュエータ
2 ロッドプレート
3 マニュアルシャフト
4 マニュアル弁
5 ディテントスプリング
6 ディテント溝
7 マニュアルシャフト角度センサ
8 パーキングギヤ
9 パーキングロッド
10 パーキングロッドカム
11 スプリング
12 パーキングポール
13 支軸
14 突起部
15 シフトレバー
16 シフト位置センサ
17 コントロールユニット
18 マニュアル弁用アクチュエータ
30 パーキングロッドアーム
31 シャフト
32 パーキングロッド
41 アクチュエータレバー
42 パーキングロッドアーム
50 連結シャフト
60 ストッパー
70 パーキングロック用シャフト
Claims (8)
- スイッチ操作により運転者が選択したレンジ位置に基づいた電気的信号によってマニュアル弁を動作させてレンジ切換えを行い、
かつパーキングレンジ位置で前記自動変速機内の駆動軸、もしくは出力軸と車輪の間に固定されたパーキングギヤを機械的手段でロックするパーキングロック機構を設けたシフトバイワイヤ式自動変速機において、
前記マニュアル弁を制御する第1のアクチュエータと前記パーキングロック機構を制御する第2のアクチュエータとを有することを特徴とするシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。 - 前記パーキングロック機構用アクチュエータには、前記マニュアル弁用アクチュエータよりも容量が大きいものを使用する請求項1に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記パーキング機構用アクチュエータの容量と前記マニュアル弁用アクチュエータの容量を略同等とし、前記パーキングロック機構用アクチュエータと前記パーキングロック機構とを減速機を介して接続する請求項1に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記パーキングロック機構用シャフトと前記マニュアル弁用シャフトとを、互いに独立して回転可能な略同心な二重筒構造とし、一方のシャフトに前記マニュアル弁用アクチュエータおよびマニュアル弁を連結し、他方のシャフトに前記パーキングロック機構用アクチュエータおよび前記パーキングロッドを連結した請求項1から3のいずれか一つに記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記パーキングロック機構用シャフトに、一端にパーキングロック機構用アクチュエータ、他端に前記機械的ロック手段を連結したパーキングロッドレバーをシャフト軸心に対して略直角に結合し、前記マニュアル弁用シャフトの一端に前記マニュアル弁用アクチュエータを、他端には前記マニュアル弁を連結した請求項4に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記パーキングロック機構用シャフトに、2つのレバーをそれぞれ軸心に対して略直角に係合し、一方には前記パーキング機構用アクチュエータを、他方には前記機械的ロック手段を連結した請求項4に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御手段。
- 前記パーキングロック機構に制限手段を設けて、パーキングレンジ位置以外では前記パーキングロック機構を作動させない請求項4から6のいずれか一つに記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
- 前記パーキングロック機構用シャフトもしくはこのシャフトに係合した回転体と、前記マニュアル弁用シャフトもしくはこのシャフトに係合した回転体の少なくとも一方に、パーキングレンジ以外のレンジでは前記他方の回転体に接触することによって前記パーキングロック機構がロック状態になることを禁止するストッパーを設けた請求項7に記載のシフトバイワイヤ式自動変速機の制御装置。
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