JP2002196883A - 手動入力装置及びこれを用いた車載機器制御装置 - Google Patents
手動入力装置及びこれを用いた車載機器制御装置Info
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- G05G9/00—Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with two or more controlled members, e.g. selectively, simultaneously
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- G05G9/047—Manually-actuated control mechanisms provided with one single controlling member co-operating with two or more controlled members, e.g. selectively, simultaneously the controlling member being movable in different independent ways, movement in each individual way actuating one controlled member only in which movement in two or more ways can occur simultaneously the controlling member being movable by hand about orthogonal axes, e.g. joysticks
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型かつ低コストにして操作性及び多機能性
に優れた手動入力装置を提供すること、この手動入力装
置を備えた車載機器制御装置を提供すること。 【解決手段】 手動入力装置１Ａについては、筐体１
と、筐体１の上面に同心に配置されたジョイスティック
形ノブ２及びロータリノブ３と、これらの各ノブ２，３
に外力を負荷する１個のフォースフィードバック用アク
チュエータ４と、当該アクチュエータ４を制御する制御
部５と、前記アクチュエータ４の駆動力を前記各ノブ
２，３に個別に伝達する第１及び第２の動力伝達機構
６，７と、前記各ノブ２，３の操作状態をそれぞれ個別
に検知する第１及び第２の検知手段８，９と、前記ジョ
イスティック形ノブ２に設定された信号確定用の押釦ス
イッチ１０とを備えるという構成にする。車載機器制御
装置５１については、筐体５２の内部に手動入力装置１
Ａを内蔵し、筐体５２の上面に、手動入力装置１Ａに備
えられたジョイスティック形ノブ２、ロータリノブ３及
びクラッチ切替用スイッチ１９と、機器選択用の押釦ス
イッチ５４ａ〜５４ｆを備えるという構成にする。
に優れた手動入力装置を提供すること、この手動入力装
置を備えた車載機器制御装置を提供すること。 【解決手段】 手動入力装置１Ａについては、筐体１
と、筐体１の上面に同心に配置されたジョイスティック
形ノブ２及びロータリノブ３と、これらの各ノブ２，３
に外力を負荷する１個のフォースフィードバック用アク
チュエータ４と、当該アクチュエータ４を制御する制御
部５と、前記アクチュエータ４の駆動力を前記各ノブ
２，３に個別に伝達する第１及び第２の動力伝達機構
６，７と、前記各ノブ２，３の操作状態をそれぞれ個別
に検知する第１及び第２の検知手段８，９と、前記ジョ
イスティック形ノブ２に設定された信号確定用の押釦ス
イッチ１０とを備えるという構成にする。車載機器制御
装置５１については、筐体５２の内部に手動入力装置１
Ａを内蔵し、筐体５２の上面に、手動入力装置１Ａに備
えられたジョイスティック形ノブ２、ロータリノブ３及
びクラッチ切替用スイッチ１９と、機器選択用の押釦ス
イッチ５４ａ〜５４ｆを備えるという構成にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォースフィード
バック機能付きの手動入力装置とこれを用いた車載機器
制御装置とに係り、特に、入力手段の多機能化及び集約
化技術に関する。
バック機能付きの手動入力装置とこれを用いた車載機器
制御装置とに係り、特に、入力手段の多機能化及び集約
化技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、入力手段としてのノブの操作
フィーリングを良好にしてノブの操作を確実なものにす
るため、ノブにその操作量及び操作方向に応じた抵抗感
や推力を付与するフォースフィードバック機能付きの手
動入力装置が知られている。
フィーリングを良好にしてノブの操作を確実なものにす
るため、ノブにその操作量及び操作方向に応じた抵抗感
や推力を付与するフォースフィードバック機能付きの手
動入力装置が知られている。
【０００３】図１２に、従来より知られているこの種の
手動入力装置の一例を示す。本例の手動入力装置は、ロ
ータリノブ１０１と、当該ロータリノブ１の回転量及び
回転方向を検知する検知手段１０２と、ロータリノブ１
０１に外力を負荷するアクチュエータ１０３と、検知手
段１０２から出力される検知信号ａを取り込んでアクチ
ュエータ１０３の制御信号ｃを生成する制御部１０４
と、制御部１０４から出力された制御信号ｃをＤ／Ａ変
換するＤ／Ａ変換器１０５と、Ｄ／Ａ変換器１０５によ
りアナログ信号に変換された制御信号ｃを増幅してアク
チュエータ１０３の駆動電力を得る電力増幅器１０６と
から構成されている。制御部１０４は、ＣＰＵ１０４ａ
とメモリ１０４ｂとから構成されており、メモリ１０４
ｂには、検知信号ａに応じた制御信号ｃがテーブルの形
で記憶されている。ＣＰＵ１０４ａは、検知手段１０２
からの検知信号ａを取り込み、取り込まれた検知信号ａ
に応じた制御信号ｂをメモリ１０４ｂから読み出して、
Ｄ／Ａ変換器１０５に出力する。
手動入力装置の一例を示す。本例の手動入力装置は、ロ
ータリノブ１０１と、当該ロータリノブ１の回転量及び
回転方向を検知する検知手段１０２と、ロータリノブ１
０１に外力を負荷するアクチュエータ１０３と、検知手
段１０２から出力される検知信号ａを取り込んでアクチ
ュエータ１０３の制御信号ｃを生成する制御部１０４
と、制御部１０４から出力された制御信号ｃをＤ／Ａ変
換するＤ／Ａ変換器１０５と、Ｄ／Ａ変換器１０５によ
りアナログ信号に変換された制御信号ｃを増幅してアク
チュエータ１０３の駆動電力を得る電力増幅器１０６と
から構成されている。制御部１０４は、ＣＰＵ１０４ａ
とメモリ１０４ｂとから構成されており、メモリ１０４
ｂには、検知信号ａに応じた制御信号ｃがテーブルの形
で記憶されている。ＣＰＵ１０４ａは、検知手段１０２
からの検知信号ａを取り込み、取り込まれた検知信号ａ
に応じた制御信号ｂをメモリ１０４ｂから読み出して、
Ｄ／Ａ変換器１０５に出力する。
【０００４】これによってアクチュエータ１０３が駆動
され、ロータリノブ１０１にその操作量及び操作方向に
応じたフォースフィードバックを作用することができる
ので、本例の手動入力装置は、ロータリノブ１０１の操
作フィーリングが良好で、ロータリノブ１０１の操作を
確実なものにすることができる。
され、ロータリノブ１０１にその操作量及び操作方向に
応じたフォースフィードバックを作用することができる
ので、本例の手動入力装置は、ロータリノブ１０１の操
作フィーリングが良好で、ロータリノブ１０１の操作を
確実なものにすることができる。
【０００５】この種の手動入力装置は、自動車における
バイワイヤ方式のギアシフト装置や、車載された各種の
電気機器、例えば、エアコン、ラジオ、テレビ、ＣＤプ
レーヤ、ナビゲーションシステム等の機能調整装置とし
て適用される。
バイワイヤ方式のギアシフト装置や、車載された各種の
電気機器、例えば、エアコン、ラジオ、テレビ、ＣＤプ
レーヤ、ナビゲーションシステム等の機能調整装置とし
て適用される。
【０００６】ギアシフト装置として適用する場合、手動
入力装置に備えられたフォースフィードバック機能は、
シフトレバーのレンジ切替にクリック感を与えたり、例
えばＰ（パーキング）レンジからＲ（リバース）レン
ジ、Ｄ（ドライブ）レンジから２ｎｄ（セカンド）レン
ジなど、特定レンジから他の特定レンジへのシフトレバ
ーの不正な操作を禁止するロック手段などとして利用さ
れる。また、車載電気機器の機能調整装置として利用す
る場合、手動入力装置に備えられたフォースフィードバ
ック機能は、ロータリノブ１０１に適度な抵抗感を付与
して機能の微調整を容易にしたり、ロータリノブ１０１
に適度な推力を付与してロータリノブ１０１の操作を軽
快にするのに利用される。また、検知信号ａがトランス
ミッションの切替信号として利用され、シフトレバーの
レンジ切替に応じてトランスミッションのギアのかみ合
いが切り替えられる。
入力装置に備えられたフォースフィードバック機能は、
シフトレバーのレンジ切替にクリック感を与えたり、例
えばＰ（パーキング）レンジからＲ（リバース）レン
ジ、Ｄ（ドライブ）レンジから２ｎｄ（セカンド）レン
ジなど、特定レンジから他の特定レンジへのシフトレバ
ーの不正な操作を禁止するロック手段などとして利用さ
れる。また、車載電気機器の機能調整装置として利用す
る場合、手動入力装置に備えられたフォースフィードバ
ック機能は、ロータリノブ１０１に適度な抵抗感を付与
して機能の微調整を容易にしたり、ロータリノブ１０１
に適度な推力を付与してロータリノブ１０１の操作を軽
快にするのに利用される。また、検知信号ａがトランス
ミッションの切替信号として利用され、シフトレバーの
レンジ切替に応じてトランスミッションのギアのかみ合
いが切り替えられる。
【０００７】なお、前記においては、ロータリノブ１０
１を備えた手動入力装置を例にとって説明したが、ロー
タリノブ１０１に代えて、２次元方向に揺動可能なジョ
イスティック形のノブを備えた手動入力装置や、一定の
面内で旋回するレバー形のノブを備えた手動入力装置も
従来より知られている。
１を備えた手動入力装置を例にとって説明したが、ロー
タリノブ１０１に代えて、２次元方向に揺動可能なジョ
イスティック形のノブを備えた手動入力装置や、一定の
面内で旋回するレバー形のノブを備えた手動入力装置も
従来より知られている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来におい
ては、複数個のノブを備え、これら複数個のノブのそれ
ぞれがフォースフィードバック制御される手動入力装置
については提案されておらず、手動入力装置の多機能化
及び集約化に改善の余地があった。
ては、複数個のノブを備え、これら複数個のノブのそれ
ぞれがフォースフィードバック制御される手動入力装置
については提案されておらず、手動入力装置の多機能化
及び集約化に改善の余地があった。
【０００９】例えば、図１２に例示した手動入力装置を
車載機器の機能調整装置として適用する場合、車載機器
は数量が多く、かつ、調整すべき機能も多岐にわたるの
で、１つの回転ノブ１０１で全ての車載機器の機能調整
を行うようにすると、却って操作性が悪くなり、誤操作
を生じやすくなる。しかしながら、操作性を改善するた
めに、複数の手動入力装置を車載機器制御装置に並列に
配置すると、手動入力装置の設定スペースが大きくなっ
て車載機器制御装置が大型化したり、車載機器制御装置
が高コスト化になるという別の不都合が生じる。
車載機器の機能調整装置として適用する場合、車載機器
は数量が多く、かつ、調整すべき機能も多岐にわたるの
で、１つの回転ノブ１０１で全ての車載機器の機能調整
を行うようにすると、却って操作性が悪くなり、誤操作
を生じやすくなる。しかしながら、操作性を改善するた
めに、複数の手動入力装置を車載機器制御装置に並列に
配置すると、手動入力装置の設定スペースが大きくなっ
て車載機器制御装置が大型化したり、車載機器制御装置
が高コスト化になるという別の不都合が生じる。
【００１０】本発明は、かかる従来技術の不備を解消す
るためになされたものであって、その課題とするところ
は、小型かつ低コストにして操作性及び多機能性に優れ
た手動入力装置を提供すること、及びこの種の手動入力
装置を備え、小型かつ低コストにして操作性及び多機能
性に優れた車載機器制御装置を提供することにある。
るためになされたものであって、その課題とするところ
は、小型かつ低コストにして操作性及び多機能性に優れ
た手動入力装置を提供すること、及びこの種の手動入力
装置を備え、小型かつ低コストにして操作性及び多機能
性に優れた車載機器制御装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、手動入力装置に関して、第１に、同心に
配置された複数個のノブと、これら複数個のノブに外力
を負荷する１個のフォースフィードバック用アクチュエ
ータと、前記複数個のノブのそれぞれに前記フォースフ
ィードバック用アクチュエータから出力される駆動力を
個別に伝達する複数組の動力伝達機構と、前記複数個の
ノブの操作状態をそれぞれ個別に検知する複数個の検知
手段とを備えるという構成にした。
解決するため、手動入力装置に関して、第１に、同心に
配置された複数個のノブと、これら複数個のノブに外力
を負荷する１個のフォースフィードバック用アクチュエ
ータと、前記複数個のノブのそれぞれに前記フォースフ
ィードバック用アクチュエータから出力される駆動力を
個別に伝達する複数組の動力伝達機構と、前記複数個の
ノブの操作状態をそれぞれ個別に検知する複数個の検知
手段とを備えるという構成にした。
【００１２】かように、手動入力装置に複数個のノブを
備えると、調整しようとする機器又は機能に応じてこれ
ら複数個のノブを使い分けることができるので、手動入
力装置の操作性を改善できると共に、手動入力装置の多
機能化を図ることができる。また、これら複数個のノブ
を同心に配置すると、ノブの設定スペースを集約化する
ことができるので、手動入力装置の小型化を図ることが
できる。さらに、１つのフォースフィードバック用アク
チュエータから所要の動力伝達機構を介して各ノブにフ
ォースフィードバック用の外力を選択的に負荷する構成
にすると、各ノブごとにフォースフィードバック用アク
チュエータを備える場合に比べて、手動入力装置の構成
の集約化を図ることができるので、手動入力装置の小型
化、低コスト化及び省電力化を図ることができる。
備えると、調整しようとする機器又は機能に応じてこれ
ら複数個のノブを使い分けることができるので、手動入
力装置の操作性を改善できると共に、手動入力装置の多
機能化を図ることができる。また、これら複数個のノブ
を同心に配置すると、ノブの設定スペースを集約化する
ことができるので、手動入力装置の小型化を図ることが
できる。さらに、１つのフォースフィードバック用アク
チュエータから所要の動力伝達機構を介して各ノブにフ
ォースフィードバック用の外力を選択的に負荷する構成
にすると、各ノブごとにフォースフィードバック用アク
チュエータを備える場合に比べて、手動入力装置の構成
の集約化を図ることができるので、手動入力装置の小型
化、低コスト化及び省電力化を図ることができる。
【００１３】本発明は、手動入力装置に関して、第２
に、前記第１の課題解決手段における複数個のノブとし
て、ジョイスティック形のノブとロータリノブとを同心
に備えるという構成にした。
に、前記第１の課題解決手段における複数個のノブとし
て、ジョイスティック形のノブとロータリノブとを同心
に備えるという構成にした。
【００１４】かように、操作方法が異なる２種類のノブ
を手動入力装置に備えると、一方のノブを他方のノブと
混同することがないので、ノブの誤操作が防止され、手
動入力装置の操作性を改善することができる。また、ジ
ョイスティック形のノブを備えると、１つのノブで多種
類の機能調整を行うことができるので、少ないノブ数で
手動入力装置の多機能化を図ることができる。
を手動入力装置に備えると、一方のノブを他方のノブと
混同することがないので、ノブの誤操作が防止され、手
動入力装置の操作性を改善することができる。また、ジ
ョイスティック形のノブを備えると、１つのノブで多種
類の機能調整を行うことができるので、少ないノブ数で
手動入力装置の多機能化を図ることができる。
【００１５】本発明は、手動入力装置に関して、第３
に、前記第１の課題解決手段における動力伝達機構に、
クラッチと、クラッチ切替用スイッチと、当該スイッチ
によって操作されるクラッチ切替用アクチュエータとを
備えるという構成にした。
に、前記第１の課題解決手段における動力伝達機構に、
クラッチと、クラッチ切替用スイッチと、当該スイッチ
によって操作されるクラッチ切替用アクチュエータとを
備えるという構成にした。
【００１６】かように、動力伝達機構にクラッチとクラ
ッチ切替用スイッチと当該スイッチによって操作される
クラッチ切替用アクチュエータとを備えると、クラッチ
切替用スイッチを操作するだけで、フォースフィードバ
ック用アクチュエータから各ノブへの動力伝達経路を切
り替えることができるので、手動入力装置の操作性を良
好なものにすることができる。
ッチ切替用スイッチと当該スイッチによって操作される
クラッチ切替用アクチュエータとを備えると、クラッチ
切替用スイッチを操作するだけで、フォースフィードバ
ック用アクチュエータから各ノブへの動力伝達経路を切
り替えることができるので、手動入力装置の操作性を良
好なものにすることができる。
【００１７】本発明は、手動入力装置に関して、第４
に、前記フォースフィードバック用アクチュエータの制
御部を、手動入力装置を構成する筐体内に一体に備える
という構成にした。
に、前記フォースフィードバック用アクチュエータの制
御部を、手動入力装置を構成する筐体内に一体に備える
という構成にした。
【００１８】かように、フォースフィードバック用アク
チュエータの制御部を手動入力装置を構成する筐体内に
一体に備えると、外部装置を変更する必要がないので、
外部装置への手動入力装置の適用を容易に行うことがで
きる。
チュエータの制御部を手動入力装置を構成する筐体内に
一体に備えると、外部装置を変更する必要がないので、
外部装置への手動入力装置の適用を容易に行うことがで
きる。
【００１９】本発明は、手動入力装置に関して、第５
に、前記フォースフィードバック用アクチュエータの制
御部を、外部装置に備えるという構成にした。
に、前記フォースフィードバック用アクチュエータの制
御部を、外部装置に備えるという構成にした。
【００２０】かように、フォースフィードバック用アク
チュエータの制御部を外部装置に備えると、手動入力装
置については制御部を省略することができるので、手動
入力装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
チュエータの制御部を外部装置に備えると、手動入力装
置については制御部を省略することができるので、手動
入力装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【００２１】一方、本発明は、車載機器制御装置に関し
て、機能調整を行おうとする電気機器を選択するための
電気機器選択スイッチと、当該選択スイッチによって選
択された電気機器が有する各種の機能を調整する手動入
力装置とを有し、前記手動入力装置として、同心に配置
された複数個のノブと、これら複数個のノブに外力を負
荷する１個のフォースフィードバック用アクチュエータ
と、前記複数個のノブのそれぞれに前記フォースフィー
ドバック用アクチュエータから出力される駆動力を個別
に伝達する複数組の動力伝達機構と、前記複数個のノブ
の操作状態をそれぞれ個別に検知する複数個の検知手段
とを有するものを備えるという構成にした。
て、機能調整を行おうとする電気機器を選択するための
電気機器選択スイッチと、当該選択スイッチによって選
択された電気機器が有する各種の機能を調整する手動入
力装置とを有し、前記手動入力装置として、同心に配置
された複数個のノブと、これら複数個のノブに外力を負
荷する１個のフォースフィードバック用アクチュエータ
と、前記複数個のノブのそれぞれに前記フォースフィー
ドバック用アクチュエータから出力される駆動力を個別
に伝達する複数組の動力伝達機構と、前記複数個のノブ
の操作状態をそれぞれ個別に検知する複数個の検知手段
とを有するものを備えるという構成にした。
【００２２】かように、車載機器制御装置に、機能調整
を行おうとする電気機器を選択するための電気機器選択
スイッチと、当該選択スイッチによって選択された電気
機器が有する各種の機能より機能調整を行おうとする機
能を選択する機能選択スイッチと、当該機能選択スイッ
チによって選択された機能を調整する手動入力装置とを
備えると、１つの車載機器制御装置で多数の電気機器の
機能調整を集中的に行うことができるので、車載された
各種電気機器の機能調整が容易になり、自動車の安全運
転性能を向上することができる。また、車載機器制御装
置に備えられる手動入力装置として、複数個のノブを備
えたものを用いると、調整しようとする機器又は機能に
応じてこれら複数個のノブを使い分けることができるの
で、車載機器制御装置の操作性を改善できると共に、車
載機器制御装置の多機能化を図ることができる。また、
これら複数個のノブが同心に配置されたものを用いる
と、ノブの設定スペースを集約化することができるの
で、車載機器制御装置の小型化を図ることができる。さ
らに、１つのフォースフィードバック用アクチュエータ
から所要の動力伝達機構を介して各ノブにフォースフィ
ードバック用の外力を選択的に負荷するものを用いる
と、各ノブごとにフォースフィードバック用アクチュエ
ータを備える場合に比べて車載機器制御装置の構成の集
約化を図ることができ、車載機器制御装置の小型化、低
コスト化及び省電力化を図ることができる。
を行おうとする電気機器を選択するための電気機器選択
スイッチと、当該選択スイッチによって選択された電気
機器が有する各種の機能より機能調整を行おうとする機
能を選択する機能選択スイッチと、当該機能選択スイッ
チによって選択された機能を調整する手動入力装置とを
備えると、１つの車載機器制御装置で多数の電気機器の
機能調整を集中的に行うことができるので、車載された
各種電気機器の機能調整が容易になり、自動車の安全運
転性能を向上することができる。また、車載機器制御装
置に備えられる手動入力装置として、複数個のノブを備
えたものを用いると、調整しようとする機器又は機能に
応じてこれら複数個のノブを使い分けることができるの
で、車載機器制御装置の操作性を改善できると共に、車
載機器制御装置の多機能化を図ることができる。また、
これら複数個のノブが同心に配置されたものを用いる
と、ノブの設定スペースを集約化することができるの
で、車載機器制御装置の小型化を図ることができる。さ
らに、１つのフォースフィードバック用アクチュエータ
から所要の動力伝達機構を介して各ノブにフォースフィ
ードバック用の外力を選択的に負荷するものを用いる
と、各ノブごとにフォースフィードバック用アクチュエ
ータを備える場合に比べて車載機器制御装置の構成の集
約化を図ることができ、車載機器制御装置の小型化、低
コスト化及び省電力化を図ることができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る手動入力装置
の一例を図１乃至図５に基づいて説明する。図１はジョ
イスティック形ノブの操作時における各部の状態を示す
一部断面図、図２はロータリノブの操作時における各部
の状態を示す要部断面図、図３は図１のＡ透視図、図４
は図１のＢ−Ｂ断面図、図５はスティックコントローラ
の構成を示す透視図である。
の一例を図１乃至図５に基づいて説明する。図１はジョ
イスティック形ノブの操作時における各部の状態を示す
一部断面図、図２はロータリノブの操作時における各部
の状態を示す要部断面図、図３は図１のＡ透視図、図４
は図１のＢ−Ｂ断面図、図５はスティックコントローラ
の構成を示す透視図である。
【００２４】図１及び図２に示すように、本例の手動入
力装置１Ａは、筐体１と、筐体１の上面に同心に配置さ
れたジョイスティック形ノブ２及びロータリノブ３と、
これらの各ノブ２，３に外力を負荷する１個のフォース
フィードバック用アクチュエータ４と、当該フォースフ
ィードバック用アクチュエータ４を制御する制御部５
と、前記フォースフィードバック用アクチュエータ４の
駆動力を前記各ノブ２，３に個別に伝達する第１及び第
２の動力伝達機構６，７と、前記各ノブ２，３の操作状
態をそれぞれ個別に検知する第１及び第２の検知手段
８，９と、前記ジョイスティック形ノブ２に設定された
信号確定用の押釦スイッチ１０とからなる。
力装置１Ａは、筐体１と、筐体１の上面に同心に配置さ
れたジョイスティック形ノブ２及びロータリノブ３と、
これらの各ノブ２，３に外力を負荷する１個のフォース
フィードバック用アクチュエータ４と、当該フォースフ
ィードバック用アクチュエータ４を制御する制御部５
と、前記フォースフィードバック用アクチュエータ４の
駆動力を前記各ノブ２，３に個別に伝達する第１及び第
２の動力伝達機構６，７と、前記各ノブ２，３の操作状
態をそれぞれ個別に検知する第１及び第２の検知手段
８，９と、前記ジョイスティック形ノブ２に設定された
信号確定用の押釦スイッチ１０とからなる。
【００２５】ジョイスティック形ノブ２は、把持部２ａ
と、球状部２ｂと、連結部２ｃと、軸受部２ｄとから構
成されており、球状部２ｂを筐体１の上面に設置された
球軸受１ａに取り付け、把持部２ａを筐体１の外部に、
連結部２ｃ及び軸受部２ｄを筐体１の内部に配置するこ
とによって、筐体１に揺動自在に取り付けられる。把持
部２ａの一部には、押釦スイッチ１０が設置されてお
り、把持部２ａを操作した後の所要のタイミングで当該
押釦スイッチ１０を操作することにより、第１検知手段
８から出力されるジョイスティック形ノブ２の操作信号
を確定するためのスイッチ信号を制御部５に入力できる
ようになっている。連結部２ｃには、リンク１１を介し
て、第１検知手段８の操作レバー８ａが連結されてい
る。第１検知手段８としては、スティックコントローラ
を用いることができる。
と、球状部２ｂと、連結部２ｃと、軸受部２ｄとから構
成されており、球状部２ｂを筐体１の上面に設置された
球軸受１ａに取り付け、把持部２ａを筐体１の外部に、
連結部２ｃ及び軸受部２ｄを筐体１の内部に配置するこ
とによって、筐体１に揺動自在に取り付けられる。把持
部２ａの一部には、押釦スイッチ１０が設置されてお
り、把持部２ａを操作した後の所要のタイミングで当該
押釦スイッチ１０を操作することにより、第１検知手段
８から出力されるジョイスティック形ノブ２の操作信号
を確定するためのスイッチ信号を制御部５に入力できる
ようになっている。連結部２ｃには、リンク１１を介し
て、第１検知手段８の操作レバー８ａが連結されてい
る。第１検知手段８としては、スティックコントローラ
を用いることができる。
【００２６】スティックコントローラ（第１検知手段
８）は、図５に示すように、筐体１２に揺動自在に保持
された操作レバー８ａと、当該操作レバー８ａの揺動運
動を互いに直角の方向に配置された２つの回転体１３，
１４の回転運動に変換する変換部１５と、前記２つの回
転体１３，１４の回転量及び回転方向を電気信号に変換
する２つのロータリ形のエンコーダ又は可変抵抗器１
５，１６とからなり、エンコーダ又は可変抵抗器１５，
１６からはジョイスティック形ノブ２の把持部２ａの揺
動量及び揺動方向に応じた第１検知信号ａ１が出力され
る。
８）は、図５に示すように、筐体１２に揺動自在に保持
された操作レバー８ａと、当該操作レバー８ａの揺動運
動を互いに直角の方向に配置された２つの回転体１３，
１４の回転運動に変換する変換部１５と、前記２つの回
転体１３，１４の回転量及び回転方向を電気信号に変換
する２つのロータリ形のエンコーダ又は可変抵抗器１
５，１６とからなり、エンコーダ又は可変抵抗器１５，
１６からはジョイスティック形ノブ２の把持部２ａの揺
動量及び揺動方向に応じた第１検知信号ａ１が出力され
る。
【００２７】ロータリノブ３は、円椀状に形成されてお
り、その内面の周方向に、内歯歯車３ａが形成されてい
る。内歯歯車３ａには、第２検知手段９の駆動軸９ａに
固着されたピニオン１７がかみ合わされている。第２検
知手段９としては、ロータリノブ３の回転量及び回転方
向を電気信号に変換するロータリ形のエンコーダ又は可
変抵抗器を用いることができ、当該第２検知手段９から
はロータリノブ３の回転量及び回転方向に応じた第２検
知信号ａ２が出力される。
り、その内面の周方向に、内歯歯車３ａが形成されてい
る。内歯歯車３ａには、第２検知手段９の駆動軸９ａに
固着されたピニオン１７がかみ合わされている。第２検
知手段９としては、ロータリノブ３の回転量及び回転方
向を電気信号に変換するロータリ形のエンコーダ又は可
変抵抗器を用いることができ、当該第２検知手段９から
はロータリノブ３の回転量及び回転方向に応じた第２検
知信号ａ２が出力される。
【００２８】フォースフィードバック用アクチュエータ
４としては、例えばＤＣモータやステッピングモータ等
の回転モータが備えられる。当該フォースフィードバッ
ク用アクチュエータ４の駆動軸４ａには、スプライン又
はセレーション（図示省略）が形成されており、中心部
にこれとかみ合い可能なスプライン孔又はセレーション
孔（図示省略）が形成された第１クラッチ板１８が取り
付けられる。したがって、第１クラッチ板１８は、駆動
軸４ａの軸方向に摺動可能で、かつ前記駆動軸４ａと一
体に回転する。この第１クラッチ板１８は、クラッチ切
替用スイッチ１９によってオンオフ操作されるクラッチ
切替用アクチュエータ２０により、フォーク３０を介し
て駆動軸４ａの軸方向に前進又は後退される。なお、ク
ラッチ切替用アクチュエータ２０としては、ボイスコイ
ルモータなどのリニアモータやソレノイドを用いること
ができる。
４としては、例えばＤＣモータやステッピングモータ等
の回転モータが備えられる。当該フォースフィードバッ
ク用アクチュエータ４の駆動軸４ａには、スプライン又
はセレーション（図示省略）が形成されており、中心部
にこれとかみ合い可能なスプライン孔又はセレーション
孔（図示省略）が形成された第１クラッチ板１８が取り
付けられる。したがって、第１クラッチ板１８は、駆動
軸４ａの軸方向に摺動可能で、かつ前記駆動軸４ａと一
体に回転する。この第１クラッチ板１８は、クラッチ切
替用スイッチ１９によってオンオフ操作されるクラッチ
切替用アクチュエータ２０により、フォーク３０を介し
て駆動軸４ａの軸方向に前進又は後退される。なお、ク
ラッチ切替用アクチュエータ２０としては、ボイスコイ
ルモータなどのリニアモータやソレノイドを用いること
ができる。
【００２９】フォースフィードバック用アクチュエータ
４の駆動力をジョイスティック形ノブ２に伝達する第１
動力伝達機構６は、前記第１クラッチ板１８と、当該第
１クラッチ板１８を前進させたときに当該第１クラッチ
板１８と結合される第２クラッチ板２１と、当該第２ク
ラッチ板２１が固着された旋回アーム２２と、当該旋回
アーム２２の先端部に形成された球軸受２２ａ及び前記
ジョイスティック形ノブ２の下端部に形成された軸受部
２ｄにそれぞれ揺動自在に両端部が保持される連結ロッ
ド２３とから構成される。旋回アーム２２の中心軸２２
ｂは、図１及び図４に示すように、フォースフィードバ
ック用アクチュエータ４の駆動軸４ａと同軸に配置さ
れ、筐体１より起立されたブラケット２４に設定され
る。
４の駆動力をジョイスティック形ノブ２に伝達する第１
動力伝達機構６は、前記第１クラッチ板１８と、当該第
１クラッチ板１８を前進させたときに当該第１クラッチ
板１８と結合される第２クラッチ板２１と、当該第２ク
ラッチ板２１が固着された旋回アーム２２と、当該旋回
アーム２２の先端部に形成された球軸受２２ａ及び前記
ジョイスティック形ノブ２の下端部に形成された軸受部
２ｄにそれぞれ揺動自在に両端部が保持される連結ロッ
ド２３とから構成される。旋回アーム２２の中心軸２２
ｂは、図１及び図４に示すように、フォースフィードバ
ック用アクチュエータ４の駆動軸４ａと同軸に配置さ
れ、筐体１より起立されたブラケット２４に設定され
る。
【００３０】一方、フォースフィードバック用アクチュ
エータ４の駆動力をロータリノブ３に伝達する第２動力
伝達機構７は、前記第１クラッチ板１８と、前記第２検
知手段９に取り付けられ、前記第１クラッチ板１８を後
退させたときに当該第１クラッチ板１８と結合される第
３クラッチ板２５とから構成される。
エータ４の駆動力をロータリノブ３に伝達する第２動力
伝達機構７は、前記第１クラッチ板１８と、前記第２検
知手段９に取り付けられ、前記第１クラッチ板１８を後
退させたときに当該第１クラッチ板１８と結合される第
３クラッチ板２５とから構成される。
【００３１】制御部５は、ＣＰＵ５ａとメモリ５ｂとか
ら構成されており、メモリ５ｂには、前記検知信号ａ
１，ａ２を解析するためのデータ及びプログラムと、フ
ォースフィードバック用アクチュエータ４の駆動データ
及び駆動プログラムが記憶されている。ＣＰＵ５ａは、
前記検知信号ａ１，ａ２を取り込み、前記メモリ５ｂに
記憶されたデータ及びプログラムに基づいて前記検知信
号ａ１，ａ２を解析し、前記メモリ５ｂに記憶されたデ
ータ及びプログラムに基づいて前記検知信号ａ１，ａ２
に対応する制御信号ｃを決定し、フォースフィードバッ
ク用アクチュエータ４に出力する。また、この制御部５
は、ジョイスティック形ノブ２及びロータリノブ３によ
って機能調整を行おうとする電気機器（図示省略）と接
続されており、検知信号ａ１，ａ２に応じた電気機器の
制御信号ｄを出力して、所要の電気機器の機能を調整す
る。この制御部５は、筐体１内に備えることもできる
し、外部装置に備えられた制御装置を利用することもで
きる。
ら構成されており、メモリ５ｂには、前記検知信号ａ
１，ａ２を解析するためのデータ及びプログラムと、フ
ォースフィードバック用アクチュエータ４の駆動データ
及び駆動プログラムが記憶されている。ＣＰＵ５ａは、
前記検知信号ａ１，ａ２を取り込み、前記メモリ５ｂに
記憶されたデータ及びプログラムに基づいて前記検知信
号ａ１，ａ２を解析し、前記メモリ５ｂに記憶されたデ
ータ及びプログラムに基づいて前記検知信号ａ１，ａ２
に対応する制御信号ｃを決定し、フォースフィードバッ
ク用アクチュエータ４に出力する。また、この制御部５
は、ジョイスティック形ノブ２及びロータリノブ３によ
って機能調整を行おうとする電気機器（図示省略）と接
続されており、検知信号ａ１，ａ２に応じた電気機器の
制御信号ｄを出力して、所要の電気機器の機能を調整す
る。この制御部５は、筐体１内に備えることもできる
し、外部装置に備えられた制御装置を利用することもで
きる。
【００３２】フォースフィードバック用アクチュエータ
４の制御信号ｃは、ノブ２，３に付与される操作フィー
リングに対応する信号である。信号の種別としては、
「振動の発生」、「衝撃力の発生」、「作動力の変更」
等がある。信号の種類が「振動の発生」である場合に
は、振動強度、振動の形、負荷時間、周波数などを表現
する制御信号ｃが構成される。また、信号の種類が「衝
撃力の発生」である場合には、衝撃強度、衝撃の形、負
荷回数などを表現する制御信号ｃが構成される。さら
に、信号の種類が「作動力の変更」である場合には、作
動力の強度、作動力の発生方向、負荷時間などを表現す
る制御信号ｃが構成される。
４の制御信号ｃは、ノブ２，３に付与される操作フィー
リングに対応する信号である。信号の種別としては、
「振動の発生」、「衝撃力の発生」、「作動力の変更」
等がある。信号の種類が「振動の発生」である場合に
は、振動強度、振動の形、負荷時間、周波数などを表現
する制御信号ｃが構成される。また、信号の種類が「衝
撃力の発生」である場合には、衝撃強度、衝撃の形、負
荷回数などを表現する制御信号ｃが構成される。さら
に、信号の種類が「作動力の変更」である場合には、作
動力の強度、作動力の発生方向、負荷時間などを表現す
る制御信号ｃが構成される。
【００３３】以下、前記のように構成された第１実施形
態例に係る手動入力装置１Ａの動作について説明する。
態例に係る手動入力装置１Ａの動作について説明する。
【００３４】クラッチ切替用スイッチ１９をオン状態に
切り替えると、クラッチ切替用アクチュエータ２０が起
動されて、第１クラッチ板１８が前進し、当該第１クラ
ッチ板１８と第３クラッチ板２５との係合が解除される
と共に、第１クラッチ板１８と第２クラッチ板２１とが
結合される。これによって、フォースフィードバック用
アクチュエータ４の駆動軸４ａが第１動力伝達機構６、
即ち、第１クラッチ板１８、第２クラッチ板２１、旋回
アーム２２及び連結ロッド２３を介してジョイスティッ
ク形ノブ２とのみ連結されるので、フォースフィードバ
ック用アクチュエータ４の駆動力をジョイスティック形
ノブ２のみに選択的に伝達できる状態になる。ジョイス
ティック形ノブ２と旋回アーム２２とは連結ロッド２３
を介して連結され、旋回アーム２２はフォースフィード
バック用アクチュエータ４の駆動軸４ａと同軸に配置さ
れた中心軸２２ａに旋回自在に取り付けられ、さらに、
旋回アーム２２はブラケット２４に保持されているの
で、ジョイスティック形ノブ２を揺動すると、その揺動
方向に応じて、図１に示すように、連結ロッド２３が単
独で傾動するか、或いは図３及び図４に示すように、旋
回アーム２２が中心軸２２ａの回りに旋回されると共に
連結ロッド２３が傾動し、常にジョイスティック形ノブ
２とフォースフィードバック用アクチュエータ４の駆動
軸４ａとの連結状態が維持される。よって、クラッチ切
替用スイッチ１９をオン状態に切り替えた場合には、ジ
ョイスティック形ノブ２の揺動状態に関わりなく、常に
フォースフィードバック用アクチュエータ４の駆動力を
ジョイスティック形ノブ２に伝達することができる。
切り替えると、クラッチ切替用アクチュエータ２０が起
動されて、第１クラッチ板１８が前進し、当該第１クラ
ッチ板１８と第３クラッチ板２５との係合が解除される
と共に、第１クラッチ板１８と第２クラッチ板２１とが
結合される。これによって、フォースフィードバック用
アクチュエータ４の駆動軸４ａが第１動力伝達機構６、
即ち、第１クラッチ板１８、第２クラッチ板２１、旋回
アーム２２及び連結ロッド２３を介してジョイスティッ
ク形ノブ２とのみ連結されるので、フォースフィードバ
ック用アクチュエータ４の駆動力をジョイスティック形
ノブ２のみに選択的に伝達できる状態になる。ジョイス
ティック形ノブ２と旋回アーム２２とは連結ロッド２３
を介して連結され、旋回アーム２２はフォースフィード
バック用アクチュエータ４の駆動軸４ａと同軸に配置さ
れた中心軸２２ａに旋回自在に取り付けられ、さらに、
旋回アーム２２はブラケット２４に保持されているの
で、ジョイスティック形ノブ２を揺動すると、その揺動
方向に応じて、図１に示すように、連結ロッド２３が単
独で傾動するか、或いは図３及び図４に示すように、旋
回アーム２２が中心軸２２ａの回りに旋回されると共に
連結ロッド２３が傾動し、常にジョイスティック形ノブ
２とフォースフィードバック用アクチュエータ４の駆動
軸４ａとの連結状態が維持される。よって、クラッチ切
替用スイッチ１９をオン状態に切り替えた場合には、ジ
ョイスティック形ノブ２の揺動状態に関わりなく、常に
フォースフィードバック用アクチュエータ４の駆動力を
ジョイスティック形ノブ２に伝達することができる。
【００３５】また、ジョイスティック形ノブ２を揺動す
ると、その運動がリンク１１を介して第１検知手段８の
操作レバー８ａに伝達されるので、スティックコントロ
ーラ（第１検知手段８）に備えられたエンコーダ又は可
変抵抗器１５，１６からジョイスティック形ノブ２の揺
動量及び揺動方向に応じた第１検知信号ａ１が出力され
る。この第１検知信号ａ１は、ＣＰＵ５ａに取り込ま
れ、メモリ５ｂに記憶されたデータ及びプログラムにし
たがってフォースフィードバック用アクチュエータ４の
制御信号ｃに変換される。フォースフィードバック用ア
クチュエータ４は、この制御信号ｃによって駆動され、
ジョイスティック形ノブ２の揺動量及び／又は揺動方向
に応じた特有の外力をジョイスティック形ノブ２に負荷
する。また、ＣＰＵ５ａは、第１検知信号ａ１に応じ
て、機能を調整しようとする電気機器の選択や選択され
た電気機器の機能調整を行う。
ると、その運動がリンク１１を介して第１検知手段８の
操作レバー８ａに伝達されるので、スティックコントロ
ーラ（第１検知手段８）に備えられたエンコーダ又は可
変抵抗器１５，１６からジョイスティック形ノブ２の揺
動量及び揺動方向に応じた第１検知信号ａ１が出力され
る。この第１検知信号ａ１は、ＣＰＵ５ａに取り込ま
れ、メモリ５ｂに記憶されたデータ及びプログラムにし
たがってフォースフィードバック用アクチュエータ４の
制御信号ｃに変換される。フォースフィードバック用ア
クチュエータ４は、この制御信号ｃによって駆動され、
ジョイスティック形ノブ２の揺動量及び／又は揺動方向
に応じた特有の外力をジョイスティック形ノブ２に負荷
する。また、ＣＰＵ５ａは、第１検知信号ａ１に応じ
て、機能を調整しようとする電気機器の選択や選択され
た電気機器の機能調整を行う。
【００３６】図６は、ジョイスティック形ノブ２を車載
されたエアコンの機能選択と機能調整とに適用した場合
の動作説明図であって、図６（ａ）に示すように、ジョ
イスティック形ノブ２をセンター位置から前傾、後傾、
左傾又は右傾することによって、それぞれフロントデフ
ロスタ、リアデフォッガ、温度調整又は風量調整を選択
できるようになっている。ジョイスティック形ノブ２の
傾斜量及び傾斜方向により、スティックコントローラ
（第１検知手段）８から出力される第１検知信号ａ１は
変化する。ＣＰＵ５ａは、この第１検知信号ａ１を取り
込み、当該第１検知信号ａ１に応じた制御信号ｃを出力
してフォースフィードバック用アクチュエータ４を駆動
し、ジョイスティック形ノブ２に所要モードの外力を負
荷する。図６（ａ）に表示された４つのグラフは、ジョ
イスティック形ノブ２の傾斜量Ｓ１と当該ジョイスティ
ック形ノブ２に作用する外力Ｆとの関係を例示するグラ
フであって、これらの各グラフから明らかなように、ジ
ョイスティック形ノブ２の傾斜方向に応じて異なる形の
外力Ｆがジョイスティック形ノブ２に負荷される。これ
によって、操作者は、意図した方向にジョイスティック
形ノブ２を操作したことをブラインドタッチで知得する
ことができる。なお、これに加えて、ジョイスティック
形ノブ２が不適切な方向に操作されるのを防止するた
め、ジョイスティック形ノブ２を常に適切な方向、即
ち、図６の例でいえば、センター位置から前傾、後傾、
左傾又は右傾するにのみ案内する外力をフォースフィー
ドバック用アクチュエータ４からジョイスティック形ノ
ブ２に負荷することもできる。
されたエアコンの機能選択と機能調整とに適用した場合
の動作説明図であって、図６（ａ）に示すように、ジョ
イスティック形ノブ２をセンター位置から前傾、後傾、
左傾又は右傾することによって、それぞれフロントデフ
ロスタ、リアデフォッガ、温度調整又は風量調整を選択
できるようになっている。ジョイスティック形ノブ２の
傾斜量及び傾斜方向により、スティックコントローラ
（第１検知手段）８から出力される第１検知信号ａ１は
変化する。ＣＰＵ５ａは、この第１検知信号ａ１を取り
込み、当該第１検知信号ａ１に応じた制御信号ｃを出力
してフォースフィードバック用アクチュエータ４を駆動
し、ジョイスティック形ノブ２に所要モードの外力を負
荷する。図６（ａ）に表示された４つのグラフは、ジョ
イスティック形ノブ２の傾斜量Ｓ１と当該ジョイスティ
ック形ノブ２に作用する外力Ｆとの関係を例示するグラ
フであって、これらの各グラフから明らかなように、ジ
ョイスティック形ノブ２の傾斜方向に応じて異なる形の
外力Ｆがジョイスティック形ノブ２に負荷される。これ
によって、操作者は、意図した方向にジョイスティック
形ノブ２を操作したことをブラインドタッチで知得する
ことができる。なお、これに加えて、ジョイスティック
形ノブ２が不適切な方向に操作されるのを防止するた
め、ジョイスティック形ノブ２を常に適切な方向、即
ち、図６の例でいえば、センター位置から前傾、後傾、
左傾又は右傾するにのみ案内する外力をフォースフィー
ドバック用アクチュエータ４からジョイスティック形ノ
ブ２に負荷することもできる。
【００３７】フロントデフロスタ、リアデフォッガ、温
度調整又は風量調整の選択は、押釦スイッチ１０を操作
することによって確定され、ＣＰＵ５ａは選択された電
気機器に接続される。そして、例えばジョイスティック
形ノブ２を左傾してエアコンの温度調整が選択された場
合、今度はジョイスティック形ノブ２がエアコンの温度
調整手段に切り替えられ、図６（ｂ）に示すように、ジ
ョイスティック形ノブ２をセンター位置から前傾するこ
とによって温度上昇、後傾することによって温度下降を
行うことができる。この場合にも、ＣＰＵ５ａは、ステ
ィックコントローラ８より出力される第１検知信号ａ１
を取り込み、当該第１検知信号ａ１に応じた制御信号ｃ
を出力する。そして、当該制御信号ｃによってフォース
フィードバック用アクチュエータ４を駆動し、ジョイス
ティック形ノブ２に図６（ｂ）の各グラフに例示された
所要の外力を負荷する。エアコンの機能を選択する際の
外力のモードとエアコンの機能調整を行う際の外力のモ
ードとは、同一方向へのジョイスティック形ノブ２の操
作に関して、同一にすることもできるし、異ならせるこ
ともできる。図６には、異なる場合が表示されている。
なお、エアコンの機能選択をジョイスティック形ノブ２
で行い、エアコンの機能調整についてはロータリノブ３
で行うこともできる。ロータリノブ３の動作について
は、以下に説明する。
度調整又は風量調整の選択は、押釦スイッチ１０を操作
することによって確定され、ＣＰＵ５ａは選択された電
気機器に接続される。そして、例えばジョイスティック
形ノブ２を左傾してエアコンの温度調整が選択された場
合、今度はジョイスティック形ノブ２がエアコンの温度
調整手段に切り替えられ、図６（ｂ）に示すように、ジ
ョイスティック形ノブ２をセンター位置から前傾するこ
とによって温度上昇、後傾することによって温度下降を
行うことができる。この場合にも、ＣＰＵ５ａは、ステ
ィックコントローラ８より出力される第１検知信号ａ１
を取り込み、当該第１検知信号ａ１に応じた制御信号ｃ
を出力する。そして、当該制御信号ｃによってフォース
フィードバック用アクチュエータ４を駆動し、ジョイス
ティック形ノブ２に図６（ｂ）の各グラフに例示された
所要の外力を負荷する。エアコンの機能を選択する際の
外力のモードとエアコンの機能調整を行う際の外力のモ
ードとは、同一方向へのジョイスティック形ノブ２の操
作に関して、同一にすることもできるし、異ならせるこ
ともできる。図６には、異なる場合が表示されている。
なお、エアコンの機能選択をジョイスティック形ノブ２
で行い、エアコンの機能調整についてはロータリノブ３
で行うこともできる。ロータリノブ３の動作について
は、以下に説明する。
【００３８】クラッチ切替用スイッチ１９をオフ状態に
切り替えると、クラッチ切替用アクチュエータ２０が停
止されて、当該クラッチ切替用アクチュエータ２０内に
備えられた弾性部材（図示省略）の弾性力によって第１
クラッチ板１８が後退し、当該第１クラッチ板１８と第
２クラッチ板２１との係合が解除されると共に、第１ク
ラッチ板１８と第３クラッチ板２５とが結合される。こ
れによって、フォースフィードバック用アクチュエータ
４の駆動軸４ａが第２動力伝達機構７、即ち、第１クラ
ッチ板１８、第３クラッチ板２５、第２検知手段９、ピ
ニオン１７及び内歯歯車３ａを介してロータリノブ３と
のみ連結されるので、フォースフィードバック用アクチ
ュエータ４の駆動力をロータリノブ３のみに選択的に伝
達できる状態になる。第３クラッチ板２５は第２検知手
段９に固着され、第２検知手段９は筐体１に固着されて
いるので、ロータリノブ３を回転しても、常にロータリ
ノブ３とフォースフィードバック用アクチュエータ４の
駆動軸４ａとの連結状態が維持される。よって、クラッ
チ切替用スイッチ１９をオフ状態に切り替えた場合に
は、ロータリノブ３の回転状態に関わりなく、常にフォ
ースフィードバック用アクチュエータ４の駆動力をロー
タリノブ３に伝達することができる。
切り替えると、クラッチ切替用アクチュエータ２０が停
止されて、当該クラッチ切替用アクチュエータ２０内に
備えられた弾性部材（図示省略）の弾性力によって第１
クラッチ板１８が後退し、当該第１クラッチ板１８と第
２クラッチ板２１との係合が解除されると共に、第１ク
ラッチ板１８と第３クラッチ板２５とが結合される。こ
れによって、フォースフィードバック用アクチュエータ
４の駆動軸４ａが第２動力伝達機構７、即ち、第１クラ
ッチ板１８、第３クラッチ板２５、第２検知手段９、ピ
ニオン１７及び内歯歯車３ａを介してロータリノブ３と
のみ連結されるので、フォースフィードバック用アクチ
ュエータ４の駆動力をロータリノブ３のみに選択的に伝
達できる状態になる。第３クラッチ板２５は第２検知手
段９に固着され、第２検知手段９は筐体１に固着されて
いるので、ロータリノブ３を回転しても、常にロータリ
ノブ３とフォースフィードバック用アクチュエータ４の
駆動軸４ａとの連結状態が維持される。よって、クラッ
チ切替用スイッチ１９をオフ状態に切り替えた場合に
は、ロータリノブ３の回転状態に関わりなく、常にフォ
ースフィードバック用アクチュエータ４の駆動力をロー
タリノブ３に伝達することができる。
【００３９】また、ロータリノブ３を回転すると、その
運動が内歯歯車３ａ及びピニオン１７を介して第２検知
手段９の駆動軸９ａに伝達されるので、当該第２検知手
段９からロータリノブ３の回転量及び回転方向に応じた
第２検知信号ａ２が出力される。この第２検知信号ａ２
は、ＣＰＵ５ａに取り込まれ、メモリ５ｂに記憶された
データ及びプログラムにしたがってフォースフィードバ
ック用アクチュエータ４の制御信号ｃに変換される。フ
ォースフィードバック用アクチュエータ４は、この制御
信号ｃによって駆動され、ジョイスティック形ノブ２の
揺動量及び／又は揺動方向に応じた特有の外力をジョイ
スティック形ノブ２に負荷する。また、ＣＰＵ５ａは、
第２検知信号ａ２に応じて、機能を調整しようとする電
気機器の選択や選択された電気機器の機能調整を行う。
運動が内歯歯車３ａ及びピニオン１７を介して第２検知
手段９の駆動軸９ａに伝達されるので、当該第２検知手
段９からロータリノブ３の回転量及び回転方向に応じた
第２検知信号ａ２が出力される。この第２検知信号ａ２
は、ＣＰＵ５ａに取り込まれ、メモリ５ｂに記憶された
データ及びプログラムにしたがってフォースフィードバ
ック用アクチュエータ４の制御信号ｃに変換される。フ
ォースフィードバック用アクチュエータ４は、この制御
信号ｃによって駆動され、ジョイスティック形ノブ２の
揺動量及び／又は揺動方向に応じた特有の外力をジョイ
スティック形ノブ２に負荷する。また、ＣＰＵ５ａは、
第２検知信号ａ２に応じて、機能を調整しようとする電
気機器の選択や選択された電気機器の機能調整を行う。
【００４０】図７は、ロータリノブ３を車載されたエア
コンの機能調整に適用した場合の動作説明図であって、
ロータリノブ３をセンター位置から左転又は右転するこ
とによって、エアコン温度の下降又は上昇、若しくはエ
アコン風量の下降又は上昇を行えるようになっている。
図７に表示された４つのグラフは、ロータリノブ３の回
転量Ｓ２と当該ロータリノブ３に作用する外力Ｆとの関
係を例示するグラフであって、これらの各グラフから明
らかなように、ロータリノブ３の回転方向に応じて異な
る形の外力Ｆがロータリノブ３に負荷される。この場
合、ＣＰＵ５ａは、ロータリノブ３の回転量及び回転方
向によって異なる第２検知信号ａ２に応じた制御信号ｃ
を出力してフォースフィードバック用アクチュエータ４
を駆動し、ロータリノブ３に所要モードの外力を負荷す
る。これによって、操作者は、ロータリノブ３によって
意図した電気機器の制御を行ったことをブラインドタッ
チで知得することができる。エアコンの温度調整を行う
際の外力のモードとエアコンの風量調整を行う際の外力
のモードとは、同一方向へのロータリノブ３の操作に関
して、同一にすることもできるし、異ならせることもで
きる。図７には、異なる場合が表示されている。
コンの機能調整に適用した場合の動作説明図であって、
ロータリノブ３をセンター位置から左転又は右転するこ
とによって、エアコン温度の下降又は上昇、若しくはエ
アコン風量の下降又は上昇を行えるようになっている。
図７に表示された４つのグラフは、ロータリノブ３の回
転量Ｓ２と当該ロータリノブ３に作用する外力Ｆとの関
係を例示するグラフであって、これらの各グラフから明
らかなように、ロータリノブ３の回転方向に応じて異な
る形の外力Ｆがロータリノブ３に負荷される。この場
合、ＣＰＵ５ａは、ロータリノブ３の回転量及び回転方
向によって異なる第２検知信号ａ２に応じた制御信号ｃ
を出力してフォースフィードバック用アクチュエータ４
を駆動し、ロータリノブ３に所要モードの外力を負荷す
る。これによって、操作者は、ロータリノブ３によって
意図した電気機器の制御を行ったことをブラインドタッ
チで知得することができる。エアコンの温度調整を行う
際の外力のモードとエアコンの風量調整を行う際の外力
のモードとは、同一方向へのロータリノブ３の操作に関
して、同一にすることもできるし、異ならせることもで
きる。図７には、異なる場合が表示されている。
【００４１】なお、前記実施形態例においては、エアコ
ンの機能調整を例にとって説明したが、本発明に係る手
動入力装置の用途がこれに限定されるものではなく、例
えばラジオ、テレビジョン、ＣＤプレーヤ、カーナビゲ
ーションシステム、ハンドルチルト装置、シート姿勢調
整装置、電話、音声認識、ギアシフト装置など、車載さ
れた各種電気機器の制御に適用することができる。
ンの機能調整を例にとって説明したが、本発明に係る手
動入力装置の用途がこれに限定されるものではなく、例
えばラジオ、テレビジョン、ＣＤプレーヤ、カーナビゲ
ーションシステム、ハンドルチルト装置、シート姿勢調
整装置、電話、音声認識、ギアシフト装置など、車載さ
れた各種電気機器の制御に適用することができる。
【００４２】また、前記実施形態例においては、筐体１
にクラッチ切替用スイッチ１９を設定したが、かかる構
成に代えて、図８に示すように、ジョイスティック形ノ
ブ２にクラッチ切替用スイッチ１９を設定することもで
きる。この場合、クラッチ切替用スイッチ１９として
は、押釦スイッチのほか、操作者がジョイスティック形
ノブ２を把持したこと、或いは把持しようとしたことを
検知して自動的にクラッチ切替用アクチュエータ２０を
駆動し、第１クラッチ板１８を前進又は後退させるタッ
チセンサ又は赤外線センサを用いることができる。
にクラッチ切替用スイッチ１９を設定したが、かかる構
成に代えて、図８に示すように、ジョイスティック形ノ
ブ２にクラッチ切替用スイッチ１９を設定することもで
きる。この場合、クラッチ切替用スイッチ１９として
は、押釦スイッチのほか、操作者がジョイスティック形
ノブ２を把持したこと、或いは把持しようとしたことを
検知して自動的にクラッチ切替用アクチュエータ２０を
駆動し、第１クラッチ板１８を前進又は後退させるタッ
チセンサ又は赤外線センサを用いることができる。
【００４３】次に、本発明に係る車載機器制御装置の一
例を、図９乃至図１１に基づいて説明する。図９は本実
施形態例に係る車載機器制御装置のダッシュボードへの
取り付け状態を示す要部斜視図、図１０は本実施形態例
に係る車載機器制御装置が取り付けられた自動車の室内
の状態を示す要部平面図、図１１は本実施形態例に係る
車載機器制御装置の機能ブロック図である。
例を、図９乃至図１１に基づいて説明する。図９は本実
施形態例に係る車載機器制御装置のダッシュボードへの
取り付け状態を示す要部斜視図、図１０は本実施形態例
に係る車載機器制御装置が取り付けられた自動車の室内
の状態を示す要部平面図、図１１は本実施形態例に係る
車載機器制御装置の機能ブロック図である。
【００４４】図９から明らかなように、本実施形態例に
係る車載機器制御装置５１は、筐体５２が所要の大きさ
の角形容器状に形成されており、当該筐体５２の内部に
は、前記実施形態例に係る手動入力装置１Ａが内蔵され
ていて、手動入力装置１Ａに備えられたジョイスティッ
ク形ノブ２及びロータリノブ３並びにクラッチ切替用ス
イッチ１９が筐体５２の上方に配設されている。また、
前記筐体５２の上面には、前記ノブ３の設定部を中心と
して円弧状に配列された６個の押釦スイッチ５４ａ，５
４ｂ，５４ｃ，５４ｄ，５４ｅ，５４ｆが配設され、当
該筐体５２の前面には、カードスロット５７と、ディス
クスロット５８とが開設されている。なお、図中の符号
Ｄは、表示装置を示す。
係る車載機器制御装置５１は、筐体５２が所要の大きさ
の角形容器状に形成されており、当該筐体５２の内部に
は、前記実施形態例に係る手動入力装置１Ａが内蔵され
ていて、手動入力装置１Ａに備えられたジョイスティッ
ク形ノブ２及びロータリノブ３並びにクラッチ切替用ス
イッチ１９が筐体５２の上方に配設されている。また、
前記筐体５２の上面には、前記ノブ３の設定部を中心と
して円弧状に配列された６個の押釦スイッチ５４ａ，５
４ｂ，５４ｃ，５４ｄ，５４ｅ，５４ｆが配設され、当
該筐体５２の前面には、カードスロット５７と、ディス
クスロット５８とが開設されている。なお、図中の符号
Ｄは、表示装置を示す。
【００４５】この車載機器制御装置は、図１０に示すよ
うに、自動車のダッシュボードＡの運転席Ｂと助手席Ｃ
との間に取り付けられる。
うに、自動車のダッシュボードＡの運転席Ｂと助手席Ｃ
との間に取り付けられる。
【００４６】円弧状に配列された６個の押釦スイッチ５
４ａ〜５４ｆは、本例の車載機器制御装置５１を用いて
操作しようとする車載電気機器、例えばエアコン、ラジ
オ、テレビジョン、ＣＤプレーヤ、カーナビゲーション
システム、ハンドルチルト装置、シート姿勢調整装置、
電話、ギアシフト装置などを選択するための電気機器選
択スイッチであって、各車載電気機器と個別に接続され
ている。どの押釦スイッチとどの車載電気機器とを接続
するかは任意に設定することができるが、本例の車載機
器制御装置５１においては、図１１に示すように、押釦
スイッチ５４ａがエアコン、押釦スイッチ５４ｂがラジ
オ、押釦スイッチ５４ｃがテレビジョン、押釦スイッチ
５４ｄがＣＤプレーヤ、押釦スイッチ５４ｅがカーナビ
ゲーションシステム、押釦スイッチ５４ｆがハンドルチ
ルト装置にそれぞれ接続されており、所望の押釦スイッ
チのノブを押圧操作することによって、当該押釦スイッ
チに接続された車載電気機器を選択できるようになって
いる。
４ａ〜５４ｆは、本例の車載機器制御装置５１を用いて
操作しようとする車載電気機器、例えばエアコン、ラジ
オ、テレビジョン、ＣＤプレーヤ、カーナビゲーション
システム、ハンドルチルト装置、シート姿勢調整装置、
電話、ギアシフト装置などを選択するための電気機器選
択スイッチであって、各車載電気機器と個別に接続され
ている。どの押釦スイッチとどの車載電気機器とを接続
するかは任意に設定することができるが、本例の車載機
器制御装置５１においては、図１１に示すように、押釦
スイッチ５４ａがエアコン、押釦スイッチ５４ｂがラジ
オ、押釦スイッチ５４ｃがテレビジョン、押釦スイッチ
５４ｄがＣＤプレーヤ、押釦スイッチ５４ｅがカーナビ
ゲーションシステム、押釦スイッチ５４ｆがハンドルチ
ルト装置にそれぞれ接続されており、所望の押釦スイッ
チのノブを押圧操作することによって、当該押釦スイッ
チに接続された車載電気機器を選択できるようになって
いる。
【００４７】筐体５２内に内蔵された手動入力装置１Ａ
は、押釦スイッチ５４ａ〜５４ｆによって選択された車
載電気機器の機能調整手段として使用され、例えば押釦
スイッチ５５ａによってエアコンが選択された場合、ジ
ョイスティック形ノブ２を操作することによってフロン
トデフロスタ、リアデフォッガ、温度調整又は風量調整
などの機能選択を行うことができると共に、ジョイステ
ィック形ノブ２又はロータリノブ３を操作することによ
って、エアコンの温度調整又は風量調整を行うことがで
きる。ジョイスティック形ノブ２及びロータリノブ３を
用いたエアコンの機能選択方法、温度調整方法及び風量
調整方法、それにその際に行われるジョイスティック形
ノブ２及びロータリノブ３のフォースフィードバック制
御については、手動入力装置の実施形態の欄に説明した
通りであるので、説明を省略する。
は、押釦スイッチ５４ａ〜５４ｆによって選択された車
載電気機器の機能調整手段として使用され、例えば押釦
スイッチ５５ａによってエアコンが選択された場合、ジ
ョイスティック形ノブ２を操作することによってフロン
トデフロスタ、リアデフォッガ、温度調整又は風量調整
などの機能選択を行うことができると共に、ジョイステ
ィック形ノブ２又はロータリノブ３を操作することによ
って、エアコンの温度調整又は風量調整を行うことがで
きる。ジョイスティック形ノブ２及びロータリノブ３を
用いたエアコンの機能選択方法、温度調整方法及び風量
調整方法、それにその際に行われるジョイスティック形
ノブ２及びロータリノブ３のフォースフィードバック制
御については、手動入力装置の実施形態の欄に説明した
通りであるので、説明を省略する。
【００４８】なお、本例においては、押釦スイッチ５４
ａ〜５４ｆによって車載電気機器の選択を行い、ジョイ
スティック形ノブ２によって車載電気機器の機能選択を
行い、ジョイスティック形ノブ２又はロータリノブ３に
よって車載電気機器の機能調整を行ったが、かかる構成
に代えて、車載機器制御装置５１を構成する筐体５２の
一部に車載電気機器の機能選択スイッチを備え、ジョイ
スティック形ノブ２及びロータリノブ３を機器の機能調
整にのみ利用する構成とすることもできる。
ａ〜５４ｆによって車載電気機器の選択を行い、ジョイ
スティック形ノブ２によって車載電気機器の機能選択を
行い、ジョイスティック形ノブ２又はロータリノブ３に
よって車載電気機器の機能調整を行ったが、かかる構成
に代えて、車載機器制御装置５１を構成する筐体５２の
一部に車載電気機器の機能選択スイッチを備え、ジョイ
スティック形ノブ２及びロータリノブ３を機器の機能調
整にのみ利用する構成とすることもできる。
【００４９】かように、本例の車載機器制御装置は、複
数の車載電気機器を集中的に制御することができるの
で、各車載電気機器の機能調整を容易に行うことがで
き、自動車の安全運転性を高めることができる。また、
手動入力装置として、複数個のノブを備えたものを用い
たので、調整しようとする電気機器又は機能に応じてこ
れら複数個のノブを使い分けることができ、車載機器制
御装置の操作性を改善できると共に、車載機器制御装置
の多機能化を図ることができる。
数の車載電気機器を集中的に制御することができるの
で、各車載電気機器の機能調整を容易に行うことがで
き、自動車の安全運転性を高めることができる。また、
手動入力装置として、複数個のノブを備えたものを用い
たので、調整しようとする電気機器又は機能に応じてこ
れら複数個のノブを使い分けることができ、車載機器制
御装置の操作性を改善できると共に、車載機器制御装置
の多機能化を図ることができる。
【００５０】
【発明の効果】本発明の手動入力装置は、複数個のノブ
を備えたので、調整しようとする機器又は機能に応じて
これら複数個のノブを使い分けることができ、手動入力
装置の操作性を改善できると共に、手動入力装置の多機
能化を図ることができる。また、これら複数個のノブを
同心に配置したので、ノブの設定スペースを集約化する
ことができ、手動入力装置の小型化を図ることができ
る。さらに、１つのフォースフィードバック用アクチュ
エータから所要の動力伝達機構を介して各ノブにフォー
スフィードバック用の外力を選択的に負荷する構成とし
たので、各ノブごとにフォースフィードバック用アクチ
ュエータを備える場合に比べて、手動入力装置の構成の
集約化を図ることができ、手動入力装置の小型化、低コ
スト化及び省電力化を図ることができる。
を備えたので、調整しようとする機器又は機能に応じて
これら複数個のノブを使い分けることができ、手動入力
装置の操作性を改善できると共に、手動入力装置の多機
能化を図ることができる。また、これら複数個のノブを
同心に配置したので、ノブの設定スペースを集約化する
ことができ、手動入力装置の小型化を図ることができ
る。さらに、１つのフォースフィードバック用アクチュ
エータから所要の動力伝達機構を介して各ノブにフォー
スフィードバック用の外力を選択的に負荷する構成とし
たので、各ノブごとにフォースフィードバック用アクチ
ュエータを備える場合に比べて、手動入力装置の構成の
集約化を図ることができ、手動入力装置の小型化、低コ
スト化及び省電力化を図ることができる。
【００５１】また、本発明の車載機器制御装置は、機能
調整を行おうとする電気機器を選択するための電気機器
選択スイッチと、当該選択スイッチによって選択された
電気機器が有する各種の機能を調整する手動入力装置と
を備えたので、１つの車載機器制御装置で多数の電気機
器の機能調整を集中的に行うことができ、車載された各
種電気機器の機能調整の容易化並びに自動車の安全運転
性能を向上することができる。また、車載機器制御装置
に備えられる手動入力装置として、複数個のノブを備え
たものを用いたので、調整しようとする電気機器又は機
能に応じてこれら複数個のノブを使い分けることがで
き、車載機器制御装置の操作性を改善できると共に、車
載機器制御装置の多機能化を図ることができる。また、
これら複数個のノブが同心に配置されたものを用いたの
で、ノブの設定スペースを集約化することができ、車載
機器制御装置の小型化を図ることができる。さらに、１
つのフォースフィードバック用アクチュエータから所要
の動力伝達機構を介して各ノブにフォースフィードバッ
ク用の外力を選択的に負荷するものを用いたので、各ノ
ブごとにフォースフィードバック用アクチュエータを備
える場合に比べて車載機器制御装置の構成の集約化を図
ることができ、車載機器制御装置の小型化、低コスト化
及び省電力化を図ることができる。
調整を行おうとする電気機器を選択するための電気機器
選択スイッチと、当該選択スイッチによって選択された
電気機器が有する各種の機能を調整する手動入力装置と
を備えたので、１つの車載機器制御装置で多数の電気機
器の機能調整を集中的に行うことができ、車載された各
種電気機器の機能調整の容易化並びに自動車の安全運転
性能を向上することができる。また、車載機器制御装置
に備えられる手動入力装置として、複数個のノブを備え
たものを用いたので、調整しようとする電気機器又は機
能に応じてこれら複数個のノブを使い分けることがで
き、車載機器制御装置の操作性を改善できると共に、車
載機器制御装置の多機能化を図ることができる。また、
これら複数個のノブが同心に配置されたものを用いたの
で、ノブの設定スペースを集約化することができ、車載
機器制御装置の小型化を図ることができる。さらに、１
つのフォースフィードバック用アクチュエータから所要
の動力伝達機構を介して各ノブにフォースフィードバッ
ク用の外力を選択的に負荷するものを用いたので、各ノ
ブごとにフォースフィードバック用アクチュエータを備
える場合に比べて車載機器制御装置の構成の集約化を図
ることができ、車載機器制御装置の小型化、低コスト化
及び省電力化を図ることができる。
【図１】実施形態例に係る手動入力装置のジョイスティ
ック形ノブの操作時における各部の状態を示す一部断面
図である。
ック形ノブの操作時における各部の状態を示す一部断面
図である。
【図２】実施形態例に係る手動入力装置のロータリノブ
の操作時における各部の状態を示す一部断面図である。
の操作時における各部の状態を示す一部断面図である。
【図３】図１のＡ透視図である。
【図４】図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図５】実施形態例に係る手動入力装置に備えられるス
ティックコントローラの構成を示す透視図である。
ティックコントローラの構成を示す透視図である。
【図６】ジョイスティック形ノブを車載されたエアコン
の機能選択と機能調整とに適用した場合の動作説明図で
ある。
の機能選択と機能調整とに適用した場合の動作説明図で
ある。
【図７】ロータリノブを車載されたエアコンの機能調整
に適用した場合の動作説明図である。
に適用した場合の動作説明図である。
【図８】実施形態例に係る手動入力装置の他の例を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図９】実施形態例に係る車載機器制御装置のダッシュ
ボードへの取り付け状態を示す要部斜視図である。
ボードへの取り付け状態を示す要部斜視図である。
【図１０】実施形態例に係る車載機器制御装置が取り付
けられた自動車の室内の状態を示す要部平面図である。
けられた自動車の室内の状態を示す要部平面図である。
【図１１】実施形態例に係る車載機器制御装置の機能ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図１２】従来例に係る手動入力装置の構成図である。
１Ａ 手動入力装置 ２ ジョイスティック形ノブ ３ ロータリノブ ４ フォースフィードバック用アクチュエータ ５ 制御部 ６ 第１動力伝達機構 ７ 第２動力伝達機構 ８ 第１検知手段（スティックコントローラ） ９ 第２検知手段 １０ 押釦スイッチ １９ クラッチ切替用スイッチ ５１ 車載機器制御装置 ５４ａ〜５４ｆ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 健一 東京都大田区雪谷大塚町１番７号 アルプ ス電気株式会社内 Ｆターム(参考） 5B020 AA15 CC06 DD02 DD05 DD51 FF16 GG01 KK03 5B087 AA09 AB12 AE00 BC02 BC13 BC16 BC19 BC26 BC34 DD03 DD10 DG01
Claims (6)
- 【請求項１】 同心に配置された複数個のノブと、これ
ら複数個のノブに外力を負荷する１個のフォースフィー
ドバック用アクチュエータと、前記複数個のノブのそれ
ぞれに前記フォースフィードバック用アクチュエータか
ら出力される駆動力を個別に伝達する複数組の動力伝達
機構と、前記複数個のノブの操作状態をそれぞれ個別に
検知する複数個の検知手段とを備えたことを特徴とする
手動入力装置。 - 【請求項２】 前記複数個のノブとして、ジョイスティ
ック形ノブとロータリノブとを同心に備えたことを特徴
とする請求項１に記載の手動入力装置。 - 【請求項３】 前記動力伝達機構に、クラッチと、クラ
ッチ切替用スイッチと、当該スイッチによって操作され
るクラッチ切替用アクチュエータとを備えたことを特徴
とする請求項１に記載の手動入力装置。 - 【請求項４】 前記フォースフィードバック用アクチュ
エータの制御部を、手動入力装置を構成する筐体内に一
体に備えしたことを特徴とする請求項１に記載の手動入
力装置。 - 【請求項５】 前記フォースフィードバック用アクチュ
エータの制御部を、外部装置に備えたことを特徴とする
請求項１に記載の手動入力装置。 - 【請求項６】 機能調整を行おうとする電気機器を選択
するための電気機器選択スイッチと、当該選択スイッチ
によって選択された電気機器が有する各種の機能を調整
する手動入力装置とを有し、前記手動入力装置として、
同心に配置された複数個のノブと、これら複数個のノブ
に外力を負荷する１個のフォースフィードバック用アク
チュエータと、前記複数個のノブのそれぞれに前記フォ
ースフィードバック用アクチュエータから出力される駆
動力を個別に伝達する複数組の動力伝達機構と、前記複
数個のノブの操作状態をそれぞれ個別に検知する複数個
の検知手段とを有するものを備えたことを特徴とする車
載機器制御装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000391250A JP2002196883A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 手動入力装置及びこれを用いた車載機器制御装置 |
| US10/038,002 US6756967B2 (en) | 2000-12-22 | 2001-12-20 | Manual input device improved in operatability and multifunctionality, and vehicle-mounted control device using it |
| EP01131046A EP1220073A3 (en) | 2000-12-22 | 2001-12-21 | Manual input device improved in operatability and multifunctionality, and vehicle-mounted control device using it |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000391250A JP2002196883A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 手動入力装置及びこれを用いた車載機器制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002196883A true JP2002196883A (ja) | 2002-07-12 |
| JP2002196883A5 JP2002196883A5 (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=18857434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000391250A Withdrawn JP2002196883A (ja) | 2000-12-22 | 2000-12-22 | 手動入力装置及びこれを用いた車載機器制御装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6756967B2 (ja) |
| EP (1) | EP1220073A3 (ja) |
| JP (1) | JP2002196883A (ja) |
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| ITTO20020473A1 (it) * | 2002-06-04 | 2003-12-04 | C R F Societa Con Sortile Per | Gruppo di comando per la regolazione di un apluralita' di funzioni, particolarmente per un veicolo. |
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