JP2009197858A - 変速機のパーキングロック装置 - Google Patents

変速機のパーキングロック装置 Download PDF

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Abstract

【課題】組み付け作業が容易であり、また、操作者による円滑な操作感を損なうことなくパーキングポールを非係合位置に確実に保持できる変速機のパーキングロック装置を提供する。
【解決手段】変速機のパーキングロック装置10は、励磁によりパーキングポール21をロック解除側に付勢して非係合位置に保持する電磁石31を有している。従って、電磁石31の励磁によりパーキングポール21を非係合位置に確実に保持できる。そして、電磁石31を非励磁としてパーキングポール21をロック側に容易に揺動可能な状態とし、パーキングロックの操作力を低減できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、変速機のパーキングロック装置に関し、特に、変速機に用いられるパーキングロック装置のパーキングポールをパーキングギヤから離反するロック解除側に揺動させてパーキングロック位置に保持するパーキングロック装置に関する。
自動車等の車両に用いられる変速機のパーキングロック装置は、変速機の回転軸に同軸上に連結されたパーキングギヤと、そのパーキングギヤの外周面に接近するロック側及びパーキングギヤの外周面から離反するロック解除側に揺動自在に変速機のハウジングに支持されてロック側への揺動によって係合爪がパーキングギヤの外周面に凹設されたギヤ溝に係合するパーキングポールを有する。
そして、パーキングポールの揺動中心軸に外嵌されてパーキングポールをロック解除側に付勢するコイルスプリングと、パーキングポールの揺動方向に直交する方向に移動することによってパーキングポールをコイルスプリングの付勢力に抗してロック側に付勢するカム機構を有している。
この構成によれば、コイルスプリングの付勢力によりパーキングギヤから離反する方向に付勢されてパーキングポールの係合爪とパーキングギヤのギヤ溝との係合が解除された非係合位置に配置されたパーキングポールを、カム機構の移動によりロック側に付勢して、パーキングポールの係合爪がパーキングギヤのギヤ溝に係合して変速機の回転軸をロックする係合位置まで揺動させることができる。
そして、カム機構を移動させてパーキングポールのロック側への付勢を解除して、コイルスプリングの付勢力によりパーキングポールをロック解除側に揺動させてパーキングポールの係合爪とパーキングギヤのギヤ溝との係合が解除された非係合位置にすることができる。
また、特許文献1によってパーキングレンジ選択時にロッキングアームをパーキングギヤに向かって揺動させるプッシュロッドに板バネを設けて、その板バネによってパーキングレンジ選択時以外にロッキングアームをパーキングギヤから離間する方向に付勢する構成を有した自動変速機のパーキング装置が提案されている。
特開昭62−110550号公報
上記のコイルスプリングを用いたパーキングロック装置の場合、パーキングポールは、コイルスプリングによって常にロック解除側に付勢されており、パーキングポールの非係合位置への保持は、コイルスプリングの付勢力に依存している。
従って、パーキングポールを非係合位置に確実に位置させるべくコイルスプリングの付勢力を増加させると、パーキングポールを非係合位置から係合位置まで揺動させるには、コイルスプリングの付勢力に抗してパーキングポールをロック側に揺動させなければならず、パーキングロックの操作力の増加を招き、操作者による円滑な操作感が損なわれるおそれがある。
一方、パーキングロックの操作力を低減させるべくコイルスプリングの付勢力を低減させると、パーキングポールを非係合位置に確実に位置させることが困難となる。従って、例えば横Gなどの慣性力や車両に伝わる振動などに起因してパーキングポールがロック側に向かって揺動し、係合爪でパーキングギヤを打撃して騒音を発生させるおそれがある。
また、コイルスプリングの取付作業は、パーキングポールをハウジングに取付作業と同時に行う必要がある。よって、パーキングロック装置の組立作業性が悪く、生産台数を増加させることが難しく、製造コストの高騰を招き、製品価格の低廉化を図ることが困難であった。
一方、特許文献1に示される板バネを用いたパーキングロック装置の場合は、パーキングレンジ選択時に板バネの押圧部がロッキングアームから外れてロッキングアームを離間方向に付勢する付勢力が消滅し、ロッキングアームにはカムによる接近方向への付勢力のみが作用することとなる。従って、エンジンのアイドリング等に起因してロッキングアームが揺動方向に振動し、パーキングギヤとの当接によって騒音を発生させるおそれがある。
また、プッシュロッドに設けられた板バネは、プッシュロッドと共にそのストローク分だけ軸方向に移動する。従って、ハウジング内に板バネが移動する占有スペースを確保しなければならず、装置全体が大型化し、全体重量が増大するおそれがある。
従って、自動車への搭載性の悪化や、燃費の低下が懸念される。そしてまた、板バネをプッシュロッドに取り付ける作業は困難であり、組立作業性が悪い。また、パーキングレンジ選択時以外に板バネの押圧部でロッキングアームを付勢し、パーキングレンジ選択時に板バネの押圧部による付勢を解除するために複数の移動規制ピンを設ける必要があり構造が複雑になる。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、組み付け作業が容易であり、また、操作者による円滑な操作感を損なうことなくパーキングポールを非係合位置に確実に保持できる変速機のパーキングロック装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明による変速機のパーキングロック装置は、変速機のハウジングに回転可能に支持された回転軸に連結されて外周面にギヤ溝が凹設されたパーキングギヤと、該パーキングギヤの外周面に接近するロック側及び上記パーキングギヤの外周面から離反するロック解除側に揺動自在に上記ハウジングに支持されたパーキングポールと、該パーキングポールに設けられて上記パーキングポールのロック側への揺動によって上記ギヤ溝に係合する係合爪と、上記パーキングポールの揺動方向に直交する方向に移動することによって上記パーキングポールを上記ロック側に付勢し上記係合爪とギヤ溝とが非係合状態となる非係合位置から上記係合爪がギヤ溝に係合する係合位置まで揺動させるカム機構と、励磁により上記パーキングポールを上記ロック解除側に付勢して上記非係合位置に保持する電磁石とを有することを特徴とする。
この発明によると、電磁石を励磁することによりパーキングポールを付勢してロック解除側に揺動させることができ、パーキングポールを非係合位置に確実に保持できる。従って、走行時における振動や旋回時における横Gなどの慣性力等に起因してパーキングポールが非係合位置からロック側に向かって揺動するのを防ぐことができる。
そして、電磁石を非励磁とすることにより、パーキングポールを揺動自在とし、カム機構によるパーキングポールのロック側への揺動を容易ならしめ、パーキングロックの操作力を低減し、操作者による円滑な操作感を確保することができる。
また、従来のコイルスプリングのようにパーキングポールをロック解除側に向かって常に付勢していないので、パーキングポールを非係合位置からロック側に向かって揺動させる作動フリクションを小さなものとすることができる。従って、パーキングポールの係合爪がパーキングギヤのギヤ溝に入り込む入り力を向上させることができ、また、係合爪がギヤ溝に係合する係合力を安定させることができる。
更に、従来のコイルスプリングのような組み立てが困難な部品を省略できるので、パーキングロック装置の組立作業性を向上させることができる。よって、生産台数を増加させることができ、製造コストを低減し、製品価格の低廉化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の変速機のパーキングロック装置において、上記電磁石は、上記パーキングポールの上記ロック解除側に対向して配置されて、励磁により上記パーキングポールを上記ロック解除側に吸引して上記非係合位置に保持することを特徴とする。
この発明によると、電磁石をパーキングポールのロック解除側に対向して配置し、励磁によりパーキングポールをロック解除側に吸引して非係合位置に保持することから、電磁石の配置が容易でかつ確実にパーキングポールを非係合位置に保持することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の変速機のパーキングロック装置において、パーキングレンジポジションと該パーキングレンジポジション以外のレンジポジションのいずれかを選択可能で、該パーキングレンジポジションの選択により上記カム機構を移動させて上記カム機構により上記パーキングポールを上記ロック側に付勢させるセレクトレバーと、該セレクトレバーのレンジポジションを検出するインヒビタスイッチと、該インヒビタスイッチから上記セレクトレバーのレンジポジションが上記パーキングレンジポジション以外のレンジポジションであるとの検出信号を受け取ることにより上記電磁石を励磁し、上記パーキングレンジポジションであるとの検出信号を受け取ることにより上記電磁石を非励磁とする制御手段とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の変速機のパーキングロック装置において、上記制御手段は、車両の走行速度に基づいて上記車両が走行停止状態か否かを判断する車両走行停止状態判断手段と、エンジンが運転停止状態であるか否かを判断するエンジン運転停止状態判断手段と、上記車両走行停止状態判断手段によって上記車両が走行状態であると判断され、若しくは、上記エンジン運転停止状態判断手段によって上記エンジンが運転状態であると判断されることにより、上記インヒビタスイッチからの検出信号に基づいて上記セレクトレバーのポジションが上記パーキングレンジポジションであるか否かを判断するレンジポジション判断手段と、上記車両走行停止状態判断手段によって上記車両が走行停止状態であると判断され且つ上記エンジン運転停止状態判断手段によって上記エンジンが運転停止状態であると判断されること、若しくは、上記レンジポジション判断手段により上記セレクトレバーのレンジポジションが上記パーキングレンジポジションであると判断されることにより上記電磁石を非励磁とし、上記レンジポジション判断手段により上記セレクトレバーのレンジポジションが上記パーキングレンジポジション以外のレンジポジションであると判断されることにより上記電磁石を励磁する励磁制御手段とを有することを特徴とする。
請求項3の発明によると、セレクトレバーのレンジポジションを検出するインヒビタスイッチの検出信号に基づいて電磁石を励磁或いは非励磁とすることにより請求項1の作動を実行する制御手段が容易に構成できる。また、請求項4の発明は請求項3の制御手段の具体的な構成を示すものである。
本発明によると、電磁石を励磁することによってパーキングポールを非係合位置に確実に保持できる。従って、走行時における振動や旋回時における横Gなどの慣性力等に起因してパーキングポールが非係合位置からロック側に向かって揺動するのを防ぐことができる。
そして、電磁石を非励磁とすることによってパーキングポールを揺動自在とし、カム機構によるパーキングポールのロック側への揺動を容易にする。これにより、パーキングロックの操作力を低減でき、操作者による円滑な操作感を十分に確保できる。
次に、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係わるパーキングロック装置10が適用される変速機1の全体図、図2は図1のA矢視図、図3は図2の要部を拡大して示す図、図4はパーキングロック装置10の制御機能を説明するブロック図である。
本発明のパーキングロック装置10が適用される変速機1は、自動車の車体下部で車体前後方向に沿って配置される、いわゆる縦置き型の自動変速機であり、そのハウジング3のハウジング下部3Cには、例えば図2及び図3に示すように回転軸2が回転自在に設けられている。
パーキングロック装置10は、回転軸2と一体に結合されたパーキングギヤ11を有している。パーキングギヤ11は、ハウジング後部3Bから突出する回転軸2の後部側の端部にスプライン嵌合されており、その外周面には所定深さを有するギヤ溝11aが周方向に等間隔をおいて凹設されている。
パーキングギヤ11の外周面に対向する位置には、パーキングポール21が揺動可能に設けられる。パーキングポール21は、ハウジング後部3Bで回転軸2の回転中心に直交する仮想平面に沿って揺動するようにハウジング3に支持されており、回転軸2の回転中心と平行に延在する揺動中心軸21aを揺動中心として、パーキングギヤ11の径方向に沿ってパーキングギヤ11の外周面に接近するロック側、及びパーキングギヤ11の外周面から離間するロック解除側に揺動する。
パーキングポール21は、磁石によって吸引可能な、例えば鉄等の素材によって構成されており、回転軸2の回転中心よりも下方位置に揺動中心軸21aが支持され、パーキングギヤ11の外周面に沿って上方に向かって延在し、先端部21bが回転軸2の回転中心よりも上方の高さ位置まで突出している。
パーキングポール21には、係合爪22が突設されている。係合爪22は、回転軸2の回転中心とほぼ同一の高さ位置でパーキングギヤ11の外周面に対向するパーキングポール21の対向面23から予め設定された突出量だけ突出し、図3に仮想線で示す係合位置でパーキングギヤ11のギヤ溝11aに係合してパーキングギヤ11の回転をロックし、図3に実線で示す非係合位置でパーキングギヤ11の外周面から径方向外側に離反してパーキングギヤ11の回転ロックを解除する。
そして、ハウジング後部3Bの取付面部5にはパーキングサポート41と電磁石31が取り付けられている。パーキングサポート41は、パーキングポール21との間にカム機構51のスライドカム52を介在させ、その介在させたスライドカム52をパーキングポール21の揺動方向に対してほぼ直交する方向に移動させることによって、パーキングポール21をロック側に向かって付勢し、パーキングポール21の係合爪22とパーキングギヤ11のギヤ溝11aとが非係合状態となる非係合位置から係合爪22がギヤ溝11aに係合する係合位置まで揺動させるように構成されている。
パーキングサポート41は、ハウジング後部3Bの取付面部5に沿って延在する所定の板厚を有したプレート形状を有しており、パーキングサポート41の両端に穿設された取付穴42、43に固定ボルト44、45を挿通してハウジング後部3Bのボルト穴5a、5bに螺入することによって取付面部5に固定されている。尚、図中で符号47はノックピンであり、取付面部5に対するパーキングサポート41の位置決めを行う。
電磁石31は、パーキングポール21のロック解除側に対向して配置されており、励磁によりパーキングポール21を吸引して係合位置からロック解除側に揺動させ、非係合位置に保持できる。電磁石31は、パーキングサポート41の下方でハウジング後部3Bの取付面部5にボルト固定されており、パーキングポール21が非係合位置に配置された場合にパーキングポール21と当接する。電磁石31は、図4に示すように、TCU(変速機用電子制御装置)71に接続されており、TCU71によって制御されて励磁若しくは非励磁される。
図1の符号61は、パーキングロッドである。パーキングロッド61は、ハウジング下部3Cでハウジング3に前後方向に沿って延在するように設けられており、パーキングロッド61の基端部61aは、ハウジング前部3A側で前後方向に揺動自在に支持されたマニュアルプレート62に連結される。
マニュアルプレート62は、ハウジング前部3Aで車幅方向に延在して回転自在に支持されたシャフト63の一方端部に取付支持されている。シャフト63の他方端部には、ロックアーム64が取り付けられており、ロックアーム64の先端は、図示していないセレクトレバーに連結される。
セレクトレバーは、パーキングレンジポジションと、パーキングレンジポジション以外のレンジポジション(ドライブレンジポジション、ニュートラルレンジポジション等)のいずれかを選択可能な構成を有する。
セレクトレバーの操作によってパーキングレンジ以外のレンジポジションからパーキングレンジを選択することにより、シフトアーム64を揺動させ、ロックアーム64に連動して揺動するマニュアルプレート62によってパーキングロッド61をハウジング前部3A側からハウジング後部3B側に向かって移動させ、パーキングレンジからパーキングレンジ以外のレンジポジションを選択することにより、パーキングロッド61をハウジング後部3B側からハウジング前部3A側に向かって移動させてパーキング位置から非パーキング位置に移動できる。
パーキングロッド61の先端部61bは、パーキングサポート41とパーキングポール21との間を通過して、これらのパーキングサポート41及びパーキングポール21よりも後方に突出しており、パーキングサポート41とパーキングポール21との間に介在される箇所にスライドカム52が設けられる。
スライドカム52は、パーキングロッド61の先端部61bを嵌入可能な筒形状を有しており、小径部52aがハウジング後部3B側に配置され、大径部52bがハウジング前部3A側に配置された状態でパーキングロッド61に沿って移動自在に嵌挿されている。
小径部52aは、一定径を有して軸方向に延在する円筒形状を有しており、パーキングサポート41とパーキングポール21との間に挟持されることによって、パーキングポール21の係合爪22がパーキングギヤ11の外周面よりも径方向外側に位置する非係合位置にパーキングポール21を配置させる大きさに形成される。
大径部52bは、小径部52aから軸方向に沿って離間する方向に移動するにしたがって漸次拡径するテーパ状の傾斜面を有しており、パーキングサポート41とパーキングポール21との間に挟持された状態で拡径方向に移動することによって、パーキングポール21をパーキングサポート41から離間させてパーキングギヤ11に接近させるロック側に揺動させて、パーキングロック位置でパーキングポール21の係合爪22をパーキングギヤ11のギヤ溝11aに係合できるように形成される。
上記構成を有するスライドカム52は、パーキングロッド61の先端部61bに軸方向に移動自在に挿通されており、スプリング53によりパーキングロッド61の先端側に向かって付勢されている。スプリング53は、スライドカム52よりもハウジング前部3A側でパーキングロッド61に外嵌されており、パーキングロッド61に設けられたスプリング受け65によって一端が支持されている。
上記構成を有するパーキングロック装置10は、セレクトレバーの操作によりパーキングレンジ以外のポジションがセレクトされているときは、パーキングロッド61が非パーキング位置に配置されて、パーキングサポート41とパーキングポール21との間にスライドカム52の小径部52aが介在される。
従って、パーキングポール21は、揺動自在な状態とされ、かかる状態で電磁石31が励磁された場合に、電磁石31に吸引されてロック解除側に付勢されて、非係合位置に保持される。非係合位置では係合爪22がパーキングギヤ11の外周面から径方向外側位置に離間した非係合状態とされ、回転軸2の回転が許容される。
一方、セレクトレバーの操作によりパーキングレンジ以外のレンジからパーキングレンジがセレクトされたときは、パーキングロッド61が非パーキング位置からパーキング位置に移動される。
従って、パーキングサポート41とパーキングポール21との間にスライドカム52の大径部52bが介在され、パーキングポール21は、非係合位置からロック側に向かって付勢された状態とされる。
かかる状態で電磁石31が非励磁とされた場合、電磁石31によるパーキングポール21の非係合位置への保持が解除され、パーキングポール21は、非係合位置からロック側に向かって揺動される。
そして、パーキングギヤ11のギヤ溝11aの位置がパーキングポール21の係合爪22の位置と一致しているときは、パーキングポール21はそのまま係合完了位置まで移動し、係合爪22がパーキングギヤ11のギヤ溝11aに完全に係合した係合状態とされ、回転軸2の回転がロックされる。
一方、パーキングギヤ11のギヤ溝11aの位置がパーキングポール21の係合爪22の位置と不一致であるときは、パーキングポール21は、パーキングギヤ11の外周面に係合爪22が押接された係合待機位置に配置され、パーキングサポート41とパーキングポール21との間に大径部52bを完全に介在させる分だけの間隙を形成することができない。
従って、スライドカム52は、スプリング53を押し縮めながらパーキングロッド61のハウジング前部3A側に移動し、スプリング53の付勢力によってパーキングポール21をロック側に付勢し、パーキングポール21の係合爪22がパーキングギヤ11の外周面に押接された、いわゆるパーキング待ち状態とすることができる。
パーキング待ち状態で例えば回転軸2が少しだけ回転してパーキングギヤ11のギヤ溝11aの位置とパーキングポール21の係合爪22の位置とが一致した場合には、スライドカム52によってパーキングポール21がパーキングサポート41から離間する方向に揺動されて係合待機位置から係合完了位置に移動し、係合爪22がパーキングギヤ11のギヤ溝11aに完全に係合した係合状態とされ、回転軸2の回転がロックされる。
そして、セレクトレバーの操作によりパーキングレンジからパーキングレンジ以外のレンジポジションが選択されたときは、パーキングロッド61がパーキング位置から非パーキング位置に移動され、パーキングサポート41とパーキングポール21との間に小径部52aを介在させる方向にスライドカム52が移動される。
このスライドカム52の移動により、パーキングサポート41とパーキングポール21との間にスライドカム52の小径部52aが介在されると、パーキングポール21は、係合完了位置或いは係合待機位置からロック解除側に揺動可能な状態とされる。そして、かかる状態から電磁石31が励磁されると、パーキングポール21は、電磁石31によって吸引されてロック側に揺動され、非係合位置に保持されて、係合爪22とギヤ溝11aとの係合が解除された非係合状態とされて回転軸2の回転が許容される。
上記構成を有するパーキングロック装置10は、図4に示すTCU71によって制御される。TCU71は、CPU、RAM、ROM、タイマ等を有するマイクロコンピュータによって構成されており、ROMには、パーキングロック装置10を制御する制御プログラムが実行可能に記憶されている。
TCU71の入力側には、車両の走行速度を検出する車速センサ32と、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ33と、セレクトレバーのレンジポジションを検出するインヒビタスイッチ34が接続され、出力側には、電磁石31が接続される。
TCU71は、制御プログラムの実行によって、車両走行停止状態判断手段72、エンジン運転停止状態判断手段73、レンジポジション判断手段74、励磁制御手段75がTCU71の内部機能として実現される。
図5は、パーキングロック装置10の制御方法について説明するフローチャートである。まず、車速センサ32によって検出した車両の走行速度(ステップS101)に基づいて車両が走行停止状態(車速≒0)であるか否かが判断される(ステップS102)。このステップS102における判断が車両走行停止状態判断手段72に該当する。
TCU71は、車速センサ32から受け取った走行速度のデータと、メモリ内に記憶されている基準速度の値とを比較し、走行速度が基準速度以下の場合には走行停止状態と判断し、基準速度を超える場合には走行状態と判断する。
車両が走行停止状態である(ステップS102でYES)と判断された場合は、エンジン回転数センサの検出信号に基づいてエンジンが運転停止状態であるか否かが判断される(ステップS103)。このステップS103における判断がエンジン運転停止状態判断手段73に該当する。ここで、エンジンが運転停止状態である(ステップS103でYES)と判断された場合、電磁石31を非励磁状態に制御する処理が行われる(ステップS105)。
一方、車両が走行停止状態ではない(ステップS102でNO)と判断した場合、或いは、エンジンが運転停止状態ではない(ステップS103でNO)と判断された場合は、インヒビタスイッチ34からの検出信号に基づいてセレクトレバーのレンジポジションがパーキングレンジポジションを選択しているか否かが判断される(ステップS105)。このステップS105における判断がレンジポジション判断手段74に該当する。
ここで、セレクトレバーがパーキングレンジポジションを選択している(ステップS104でYES)と判断された場合は、電磁石31を非励磁状態に制御する処理を行い(ステップS105)、パーキングレンジポジション以外のレンジポジションを選択している(ステップS104でNO)と判断された場合は、電磁石31を励磁状態に制御する処理を行う(ステップS106)。このステップS105、ステップS106における処理が励磁制御手段75に該当する。
上記構成を有するパーキングロック装置10によれば、車両走行停止状態で且つエンジン運転停止状態の場合、或いは、車両走行中かエンジン運転中にパーキングレンジポジションが選択されている場合は、電磁石31が非励磁となる。
従って、パーキングポール21はその位置を電磁石31によって拘束されず、揺動自在とされる。従って、スライドカム52によってパーキングポール21をロック側に容易に揺動させることができ、セレクトレバーをパーキングレンジポジション以外のレンジポジションからパーキングレンジポジションに操作するいわゆるパーキングロック時におけるセレクトレバーの操作力(パーキングロックの操作力)を低減でき、操作者による円滑な操作感を十分に確保できる。
また、従来のコイルスプリングのようにパーキングポール21をロック解除側に向かって常に付勢していないので、パーキングポール21を非係合位置からロック側に向かって揺動させる作動フリクションを小さくできる。従って、パーキングポール21の係合爪22がパーキングギヤ11のギヤ溝11aに入り込む入り力を向上させることができ、また、係合爪22がギヤ溝11aに係合する係合力を安定させることができる。
そして、従来のコイルスプリングのような組み立てが困難な部品を省略できるので、パーキングロック装置の組立作業性を向上させることができる。よって、生産台数を増加させることができ、製造コストを低減し、製品価格の低廉化を図ることができる。
また、上記構成を有するパーキングロック装置10によれば、車両走行中かエンジン運転中にセレクトレバーの操作によってパーキングレンジポジション以外のレンジポジションが選択されている場合は、電磁石31が励磁される。
従って、パーキングポール21は、電磁石31によって吸引されてロック側に揺動され、非係合位置に保持される。従って、パーキングポール21を非係合位置に確実に保持しておくことができ、例えば走行時における振動や旋回時における横Gなどの慣性力等に起因してパーキングポール21が非係合位置からロック側に向かって揺動するのを防ぐことができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、電磁石31によってパーキングポール21を吸引してロック解除側に付勢し、非係合位置に保持する場合を例に説明したが、電磁石31の反発力によってパーキングポール21をロック解除側に付勢してもよい。
本発明の一実施の形態に係わるパーキングロック装置が適用された変速機の全体図である。 図1のA矢視図である。 図2の要部を拡大して示す図である。 本発明の制御機能を説明するブロック図である。 パーキングロック装置の制御方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 自動変速機(変速機)
2 回転軸
3 ハウジング
10 パーキングロック装置
11 パーキングギヤ
11a ギヤ溝
21 パーキングポール
22 係合爪
31 電磁石
34 インヒビタスイッチ
51 カム機構
52 スライドカム
71 TCU(変速機用電子制御装置)
72 車両走行停止状態判断手段
73 エンジン円転停止状態判断手段
74 レンジポジション判断手段
75 励磁制御手段

Claims (4)

  1. 変速機のハウジングに回転可能に支持された回転軸に連結されて外周面にギヤ溝が凹設されたパーキングギヤと、
    該パーキングギヤの外周面に接近するロック側及び上記パーキングギヤの外周面から離反するロック解除側に揺動自在に上記ハウジングに支持されたパーキングポールと、
    該パーキングポールに設けられて上記パーキングポールのロック側への揺動によって上記ギヤ溝に係合する係合爪と、
    上記パーキングポールの揺動方向に直交する方向に移動することによって上記パーキングポールを上記ロック側に付勢し上記係合爪とギヤ溝とが非係合状態となる非係合位置から上記係合爪がギヤ溝に係合する係合位置まで揺動させるカム機構と、
    励磁により上記パーキングポールを上記ロック解除側に付勢して上記非係合位置に保持する電磁石とを有することを特徴とする変速機のパーキングロック装置。
  2. 上記電磁石は、
    上記パーキングポールの上記ロック解除側に対向して配置されて、励磁により上記パーキングポールを上記ロック解除側に吸引して上記非係合位置に保持することを特徴とする請求項1に記載の変速機のパーキングロック装置。
  3. パーキングレンジポジションと該パーキングレンジポジション以外のレンジポジションのいずれかを選択可能で、該パーキングレンジポジションの選択により上記カム機構を移動させて上記カム機構により上記パーキングポールを上記ロック側に付勢させるセレクトレバーと、
    該セレクトレバーのレンジポジションを検出するインヒビタスイッチと、
    該インヒビタスイッチから上記セレクトレバーのレンジポジションが上記パーキングレンジポジション以外のレンジポジションであるとの検出信号を受け取ることにより上記電磁石を励磁し、上記パーキングレンジポジションであるとの検出信号を受け取ることにより上記電磁石を非励磁とする制御手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の変速機のパーキングロック装置。
  4. 上記制御手段は、
    車両の走行速度に基づいて上記車両が走行停止状態か否かを判断する車両走行停止状態判断手段と、
    エンジンが運転停止状態であるか否かを判断するエンジン運転停止状態判断手段と、
    上記車両走行停止状態判断手段によって上記車両が走行状態であると判断され、若しくは、上記エンジン運転停止状態判断手段によって上記エンジンが運転状態であると判断されることにより、上記インヒビタスイッチからの検出信号に基づいて上記セレクトレバーのポジションが上記パーキングレンジポジションであるか否かを判断するレンジポジション判断手段と、
    上記車両走行停止状態判断手段によって上記車両が走行停止状態であると判断され且つ上記エンジン運転停止状態判断手段によって上記エンジンが運転停止状態であると判断されること、若しくは、上記レンジポジション判断手段により上記セレクトレバーのレンジポジションが上記パーキングレンジポジションであると判断されることにより上記電磁石を非励磁とし、上記レンジポジション判断手段により上記セレクトレバーのレンジポジションが上記パーキングレンジポジション以外のレンジポジションであると判断されることにより上記電磁石を励磁する励磁制御手段とを有することを特徴とする請求項3に記載の変速機のパーキングロック装置。
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