JP2010264950A - シフトレバー装置 - Google Patents

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恵右 木野
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Abstract

【課題】充分な機械的強度を備えつつ、小型化が可能なポジションロック構造を備えたシフトレバー装置を提供する。
【解決手段】揺動可能に支持されたシフトレバー10の揺動操作により、シフトレバー10の複数のシフトポジションに応じて変速制御を行うシフトレバー装置1に、シフトポジション間の移動経路に沿って形成される溝からなるゲート溝53を具備するスライドブロック51と、ゲート溝53内を移動可能にシフトレバー10と一体に挙動するゲートピン13とを具備するポジションロック構造を設け、スライドブロック51の揺動中心C0に対する近接移動により、ゲートピン13の先端13aと係合凹部53bとを係合させて、シフトレバー10の揺動を規制し、スライドブロック51の揺動中心C0に対する離間移動により、ゲートピン13の先端13aと係合凹部53bとの係合を解除して、シフトレバー10を揺動させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動変速機用のシフトレバー装置に関する。
従来、自動変速機用のシフトレバー装置には、シフトレバーの位置をセンサによって検知して電気信号に変換し、自動変速機に出力するシフトバイワイヤ方式の物がある。そして、このようなシフトレバー装置には、車両運転時は乗員が自在に操作できるが、駐車時はシフトレバーを所定の位置に固定できる構造(ポジションロック構造)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このシフトレバー装置100は、図8〜図10に示すように、シフトゲート111に沿って前後方向及び左右方向に操作可能にシフトレバー110が支持されている。シフトゲート111の裏には、支持軸112によってストッパプレート113が回動可能に支持されている。ストッパプレート113には、シフトゲート111と同形状のゲート孔114が形成されるとともに、R位置とN位置との間においてシフトレバー110の移動を規制可能な第1規制部115と、N位置とS位置との間においてシフトレバー110の移動を規制可能な第2規制部116とが形成されている。ストッパプレート113は、第1規制部115がR位置とN位置との間に移動し、第2規制部116がN位置とS位置との間に移動してR位置、N位置、S位置のいずれか一箇所でシフトレバー110をロック可能なロック位置と、ロック解除位置とに回動可能になっている。
通電時、つまり車両運転時には、吸引ソレノイド117が常に作動して、ストッパプレート113はシフトゲート111とゲート孔114とが一致するロック解除位置に位置し、シフトレバー110を自在に操作することができる。また、非通電時、つまり駐車時には、吸引ソレノイド117は作動せず、ストッパプレート113はシフトゲート111とゲート孔114とがずれて、第1規制部115と第2規制部116とがシフトゲート111内に突出するロック位置に位置し、シフトレバー110を所定の位置に保持する。
特開2003−162337号公報
掛かるシフトレバー装置は、限られた車室内空間を有効に使うため、小型化が要求されるとともに、シフトレバー操作時に大きな操作力が掛かるため、充分な機械的強度を備えていなければならない。
しかしながら、上記シフトレバー装置100では、ストッパプレート113がシフトゲート111の裏面側に沿って回動するため、ストッパプレート113が回動するためのスペースが必要になるとともに、吸引ソレノイド117をシフトゲート111の面に沿って配置するスペースが必要になり、装置全体としては小型化が困難な構成である。また、ストッパプレート113は、操作ノブ110aよりもシフトレバー110の揺動中心に近い位置に配設されることから、シフトレバー110の操作力が直接ストッパプレート113に掛かるため、充分な機械的強度を備えるために、ストッパプレート113、および支持軸112周辺の補強を行なわなければならず、重量増加を招くことになる。
そこで、本発明は、充分な機械的強度を備えつつ、小型化が可能なポジションロック構造を備えたシフトレバー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、揺動可能に支持されたシフトレバーの揺動操作により、シフトレバーの複数のシフトポジションに応じて変速制御を行う自動車のシフトレバー装置において、前記シフトポジション間の移動経路に沿って形成される溝からなるゲート溝を具備するゲートブロックと、該ゲート溝内を移動可能に該シフトレバーと一体に挙動するゲートピンと、該ゲート溝の所定のシフトポジションが設定された部位に、該ゲートピンの先端と係合可能に形成された係合凹部とを具備するとともに、前記シフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って、移動可能に配設された前記スライドブロックとを具備するポジションロック構造を備え、該スライドブロックの該揺動中心に対する近接移動により、該ゲートピンの先端と該係合凹部とが係合して、該シフトレバーの揺動が規制され、該スライドブロックの該揺動中心に対する離間移動により、該ゲートピンの先端と該係合凹部とが係合解除して、該シフトレバーの揺動を可能とすることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のシフトレバー装置において、前記スライドブロックがアクチュエータによって、前記シフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って、移動することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載のシフトレバー装置において、前記スライドブロックが乗員の手動操作によって、前記シフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って、移動することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシフトレバー装置において、前記スライドブロックは、前記ゲートパターンと一致する形状のゲート溝を備え、該ゲート溝の底面が前記径方向に対して斜めに設定されたことを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、ゲートピンはシフトレバーの揺動中心から離れた位置に配置することが可能であることでゲートピンに加わる操作力を小さくすることにより、ポジションロック構造の機械的強度を上げるためにシフトレバーの操作力に対して、特別な補強を行なう必要がないため、重量増加を招くことなく、充分な機械的強度を備えることができる。
また、スライドブロックをシフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って移動可能に配設する構成により、広い作動スペースを確保する必要がないため、ポジションロック構造を小型化できるとともに、装置内にポジションロック構造を配置する位置に自由度が増し、装置全体を小型化することができる。
請求項2記載の発明によれば、スライドブロックがアクチュエータによって移動することで、駐車時に限らず、様々な運転条件でシフトレバーの揺動を規制、解除することができる。
請求項3記載の発明によれば、スライドブロックが乗員の手動操作によって移動することで、乗員が必要に応じてシフトレバーの揺動を規制、解除することができる。
請求項4記載の発明によれば、ゲート溝の底面が揺動中心の径方向に対して斜めに設定されたことによって、スライドブロックが揺動中心に近接移動する際に、シフトレバーが各シフトポジションの中間位置に位置していた場合であっても、径方向に対して斜めに設定されたゲート溝の底面にゲートピン先端が当接し、所定のシフトポジションへゲートピン、およびシフトレバーを移動させた後で、シフトレバーの揺動を規制することができる。
本発明の一実施形態にかかるシフトレバー装置の上面図である。 本発明の一実施形態にかかるシフトレバーで操作されるポジション位置の配置を示す説明図である。 図1中III−III線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態にかかるポジションロック構造を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるスライドブロックを示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるスライドブロックを示し、(a)は図5中VIa−VIa線に沿った断面図、(b)は図5中VIb−VIb線に沿った断面図、(c)は図5中VIc−VIc線に沿った断面図である。 本発明の別態様にかかるスライドブロックを示し、(a)は図5中VIa−VIa線に沿った断面図、(b)は図5中VIb−VIb線に沿った断面図、(c)は図5中VIc−VIc線に沿った断面図である。 従来技術のシフトレバー装置を示す斜視図である。 従来技術のポジションロック構造におけるロック解除状態を示す要部拡大図である。 従来技術のポジションロック構造におけるロック状態を示す要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図6に示すように、本実施形態のシフトレバー装置1は、初期位置から複数箇所設定されたシフトポジションへ揺動可能なシフトレバー10と、このシフトレバー10の位置を検出するレバー位置検出部20と、シフトレバー10の移動方向を規制するレバー規制部30と、シフトレバー10をシフトポジションから初期位置に復帰させるチェック構造40と、所定のシフトポジション、あるいは初期位置にシフトレバー10を保持するポジションロック構造50と、を備えている。そして、これらのシフトレバー10、レバー位置検出部20、レバー規制部30、チェック構造40、およびポジションロック構造50が筺体としてのメインケース60に組み付けられている。
そして、本実施形態では、シフトレバー装置1を、インストルメントパネル(図示せず)の車幅方向中央部で運転者が操作し易い位置に配置して、装置本体部をインストルメントパネルの内方に収納して車体側に固定するとともに、操作ノブ11がインストルメントパネルから突設される。
シフトレバー装置1は、メインケース60が、ほぼ直方体状に樹脂成形されており、内部に直方体状の収納部61が形成されている。また、上述したセレクト回転軸C2に沿う方向での両側壁には、車体側部材(図示せず)に取り付けるためのフランジ部63が突設されている。フランジ部63には、取付ボルト(図示せず)を挿通する取付穴63aが形成される。
収納部61は、シフト回転軸C1およびセレクト回転軸C2にそれぞれ沿う方向での側壁によって平面矩形状に周りを取り囲んでおり、シフト回転軸C1に沿う方向での一対の側壁62の中央部には、シフト回転軸C1を回転自在に嵌合する軸受部64が設けられている。そして、それら軸受部64にシフト回転軸C1を挿入した後、それぞれの先端部を樹脂カラー65を嵌着してシフト回転軸C1が抜止めされている。
このように、シフトレバー10は、シフト回転軸C1を介して揺動自在となってシフト操作が可能となり、セレクト回転軸C2を介してセレクト操作が可能となっている。つまり、シフト回転軸C1とセレクト回転軸C2との交点を揺動中心C0として、シフトレバー10はメインケース60に揺動可能に支持されている。
シフトレバー10は、図1〜図3に示すように、セレクト方向の操作によって、ホームポジション(H)とニュートラルポジション(N)との間を移動(揺動)するとともに、ホームポジション(H)からシフト方向に操作することによって、アップポジション(+)とダウンポジション(−)との間を選択的に移動(揺動)し、ニュートラルポジション(N)からシフト方向に操作することによって、ドライブポジション(D)とリバースポジション(R)との間を選択的に移動(揺動)し、H字型の操作経路を構成する。
そして、ホームポジション(H)からニュートラルポジション(N)に操作した場合、およびニュートラルポジション(N)からドライブポジション(D)またはリバースポジション(R)に操作した場合に、その操作した位置で操作ノブ11から手を離すことにより、後述するチェック構造40によってホームポジション(H)に自動的に復帰(セルフリターン)する。同様に、ホームポジション(H)からアップポジション(+)、およびダウンポジション(−)に操作し、その操作した位置で操作ノブ11から手を離した場合、チェック構造40によってホームポジション(H)に自動的に復帰(セルフリターン)する。ここで、ホームポジション(H)は、初期位置である一方、ニュートラルポジション(N)、ドライブポジション(D)、リバースポジション(R)、およびアップポジション(+)、ダウンポジション(−)は、それぞれがシフトポジションである。
レバー位置検出部20は、レバーブロック12の下方に配置されてシフトレバー10と一体に挙動するレバー位置出力部14と、このレバー位置出力部14の位置によってレバー選択位置を検出する検出本体部としてのポジションセンサ(図示せず)と、によって構成してある。
ポジションセンサには、直方体状に形成した上面に、シフトレバー10で選択するポジション位置に沿った形状(本実施形態ではH字状)の孔(図示せず)を形成して、その孔にセンサ作動ピン21を配置してある。そして、そのセンサ作動ピン21の上端球状部21aに上述のレバー位置出力部14を回転自在に嵌合してあり、シフトレバー10の操作に追従してセンサ作動ピン21が移動するようになっている。
ポジションセンサの下部には、センサ作動ピン21の下端部に設けた永久磁石(図示せず)に反応してON・OFFする複数のセンサ単体を配置してあり、それらセンサ単体のON・OFFによってシフトレバー10のセレクト操作位置およびシフト操作位置を検出するようになっている。
レバー規制部30は、シフトレバー10と一体に挙動するゲートピン13と、H字型の貫通孔からなり、貫通孔内をゲートピン13が移動可能に形成されたゲートパターン32を有するゲートブロック31と、によって構成されている。また、ポジションロック構造50は、上記レバー規制部30と、シフトレバー10の揺動中心C0に対して径方向に沿って、移動可能に配設されたスライドブロック51と、スライドブロック51を変位させるソレノイド(アクチュエータ)54と、強制解除手段55と、によって構成されている。
ゲートピン13は、図3に示すように、レバーブロック12の下端部で、レバー位置出力部14に対してレバーブロック12の揺動中心C0をほぼ中心として規定角度だけ傾斜させて形成したピン挿入孔12aから突出した状態で圧入固定されている。そして、シフトレバー10を操作する際に、ゲートピン13がゲートパターン32内を移動することにより、シフトレバー10の移動を規制しつつ、セレクト操作およびシフト操作を案内する構成になっている。
ゲートブロック31は、メインケース60の収納部61に嵌着して固定されている。また、ゲートブロック31には、消音ダンパ34(消音部材)がネジ止めされている。消音ダンパ34は、ゲートパターン32とほぼ同形状のH字型に貫通孔34aが開口し、貫通孔34aとゲートパターン32とが一致するようにゲートブロック31に重ねられている。シフトレバー10を操作した際に、揺動端でシフトレバー10がゲートブロック31に当たる前に、消音ダンパ34に当たり、耳障りな打音の発生を防止している。
また、ゲートブロック31には、その側面にスライドケース52が形成されている。スライドケース52は、角筒形状を有する筒部52aが揺動中心C0に対して略上下方向且つ径方向に沿って、連通するように形成されている。そして、筒部52aの内部にスライドブロック51が移動可能に配置されている。また、スライドケース52の外側端部には、スライドブロック51が筒部52a内を移動する際の駆動源となるソレノイド54が配置されている。
スライドブロック51は、略直方体形状を備え、その正面側にゲートパターン32とほぼ同形状のH字型に各シフトポジション間の移動経路に沿った溝であるゲート溝53が設けられている。また、図6に示すように、ゲート溝53の各シフトポジションが設定された部位の底面53aには、係合凹部53bが形成されている。係合凹部53bは、ゲート溝53内に配置されるゲートピン13の先端形状と一致し、ゲートピン13の先端13aが挿嵌可能に形成されている。
ゲート溝53は、各シフトポジションからホームポジション(H)に向かって、溝が徐々に深くなるように、ゲート溝53の底面53aが揺動中心C0の径方向に対して斜めに設定されている。例えば、本実施形態のH字型パターンの場合には、図5、図6に示すように、ドライブポジション(D)とリバースポジション(R)からニュートラルポジション(N)に向かって、溝が徐々に深くなり(図6(b)参照)、ニュートラルポジション(N)からホームポジション(H)に向かって溝が徐々に深くなるように設定されている(図6(a)参照)とともに、アップポジション(+)とダウンポジション(−)からホームポジション(H)に向かって溝が徐々に深くなるように設定されている(図6(c)参照)。
そして、スライドブロック51が揺動中心C0に向かって近接移動する際に、シフトレバー10が2つのシフトポジションの間に位置している場合には、ゲートピン13の先端13aが、ゲート溝53の底面53aに当接、移動して、ホームポジション(H)、あるいはニュートラルポジション(N)へ変位し、ゲートピン13の先端13aがホームポジション(H)の係合凹部53bH、あるいはニュートラルポジション(N)の係合凹部53bNと係合し、シフトレバー10はホームポジション(H)、あるいはニュートラルポジション(N)に保持される(図6(a)参照)。
また、シフトレバー10がホームポジション(H)と、アップポジション(+)、あるいはダウンポジション(−)との間にシフトレバー10が位置している場合には、操作後にスライドブロック51が揺動中心C0に向かって近接移動する際に、ゲートピン13の先端13aが、ゲート溝53の底面53aに当接、移動して、アップポジション(+)、あるいはダウンポジション(−)からホームポジション(H)へ変位し、ゲートピン13の先端13aがホームポジション(H)の係合凹部53bHと係合し、シフトレバー10はホームポジション(H)の係合凹部53bHと係合し、シフトレバー10はホームポジション(H)に保持される(図6(c)参照)。
また、坂の途中に車両を駐車する場合など、上り坂ではゲートピン13の先端13aをドライブポジション(D)の係合凹部53bDに、下り坂ではゲートピン13の先端13aをリバースポジション(R)の係合凹部53bRに、それぞれ係合させて、シフトレバー10をドライブポジション(D)、またはリバースポジション(R)に保持する(図6(b)参照)。これにより、トランスミッション(図示せず)の噛合が保持され、車両が坂道をずり下がることなく、確実に車両をその場に停止させておくことができる。さらに必要に応じて、アップポジション(+)とダウンポジション(−)においても保持可能なように、係合凹部53b+、53b−が形成されている。
スライドブロック51の裏面側には、ソレノイド側連係部51aが形成されている。ソレノイド側連係部51aは、T字形状の穴で形成されており、後述するソレノイド54の係合部54bが挿入、連係される。スライドブロック51の側面には、手動側連係部51bが突設されている。手動側連係部51bには、後述する強制解除手段55を構成する手動解除レバー57の先端57aが当接、連係される。スライドブロック51は、スライドケース52の筒部52a内を揺動中心C0の径方向に沿って移動可能に、且つゲート溝53が揺動中心C0に面した状態で配設されている。
ソレノイド54は、通電時にプランジャ54aを吸引し、非通電時にプランジャ54aを伸張するように構成されている。プランジャ54aの先端には、円板状の係合部54bが形成され、スライドブロック51のソレノイド側連係部51aに挿入、連係されている。通電時には、プランジャ54aが吸引されて、スライドブロック51が揺動中心C0から離間移動し、係合凹部53bとゲートピン13の先端13aとの係合が解除される。また、非通電時には、ソレノイド54内に配置されたスプリング(図示せず)の付勢力によって、スライドブロック51が揺動中心C0に向かって近接移動し、係合凹部53bとゲートピン13の先端13aとが係合する。なお、ソレノイド54を通電、非通電とする条件は様々であるが、例えば、車両のイグニッションがONの状態で通電し、イグニッションがOFFの状態で非通電とし、駐車時には、電力を消費することなくシフトレバー10をドライブポジション(D)、リバースポジション(R)などの乗員が所望するシフトポジション、あるいはホームポジション(H)に保持する設定としても良い。
強制解除手段55は、シフトレバー10のロックされた状態を乗員が手動で解除する際に使用するもので、手動解除ケース56、手動解除レバー57、巻バネ58から構成されている。手動解除ケース56は、メインケース60の側部に配設され、メインケース60の上面側から下面側に向かって貫通するレバー収容孔56aを備えている。レバー収容孔56aには、巻バネ58と手動解除レバー57が配置される。手動解除レバー57は、棒状に形成され、先端側に鉤状の抜け止め突起57bが、後端側に押しボタン部57cがそれぞれ形成されている。巻バネ58と手動解除レバー57は、レバー収容孔56aの上面から挿入され、抜け止め突起57bがレバー収容孔56aの下面から突出したところで、手動解除レバー57を回転させて、抜け止め突起57bをレバー収容孔56aの下面に係合させる。この状態で、巻バネ58の付勢力によって、押しボタン部57cが手動解除ケース56の上面から突出した状態で、手動解除レバー57が付勢保持される。
押しボタン部57cを押込むと、手動解除レバー57の先端57aがスライドブロック51の手動側連係部51bに当接し、スライドブロック51が揺動中心から離間移動する。これにより、スライドブロック51の係合凹部53bとゲートピン13の先端13aとの係合が解除される。
チェック構造40は、シフトレバー10と一体に挙動するチェック部15と、そのチェック部15をガイドするチェックブロック41と、によって構成されている。
チェック部15は、図3に示すように、先端がテーパ状に縮径した中空状のチェックロッド15aと、このチェックロッド15aの先端部に回転自在に加締め収納して一部を先端から突出させたチェックボール15bと、チェックロッド15aの中空部内に収納してチェックボール15bがチェックブロック41のチェック面42に圧接させるチェックスプリング15cと、によって構成されている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、シフトレバー10に、レバー位置出力部14と、ゲートピン13と、チェック部15と、が一体に設けられている。
具体的には、レバー位置出力部14は、図3に示すように、レバーブロック12の下端部かつ下方への延長上に設けた凹部14aによって形成されている。凹部14aは、センサ作動ピン21の上端球状部21aを相対回転自在にほぼ密接して嵌合する内径に形成してあり、シフトレバー10のセレクト操作およびシフト操作方向の揺動に追従してセンサ作動ピン21が移動する。
チェック部15は、図3に示すように、レバーブロック12の下端部で、レバー位置出力部14に対して上述のピン挿入孔12aとは反対側に、揺動中心C0を中心として規定角度だけ傾斜させて形成した円筒部12bに収納されている。円筒部12b内には、チェックスプリング15cが対向され、円筒部12bの外周にチェックロッド15aを挿入し、チェックスプリング15cによりチェックボール15bを設けたチェックロッド15aの円筒部を円筒部12bから突出する方向に付勢されている。
従って、図3に示すように、チェックボール15bはチェックブロック41のチェック面42に規定の押圧力で圧接し、シフトレバー10に適度な操作力を付加するとともに、図2に示すように、ホームポジション(H)からニュートラルポジション(N)、リバースポジション(R)、ドライブポジション(D)、アップポジション(+)、ダウンポジション(−)に移動(揺動)した際のホーム自動復帰機能、つまり、シフトレバー10がホームポジション(H)に自動的に復帰する機能を有している。
そして、ゲートピン13とレバー位置出力部14とチェック部15とは、これらの順に一列に配置されている。これに伴なって、レバーブロック12の下端部は揺動中心C0を中心とするほぼ扇形に形成されている。
以上の構成の本実施形態のシフトレバー装置1によれば、ゲートピン13はシフトレバー10の揺動中心から離れた位置に配置することでゲートピン13にかかる操作力を小さくすることが可能であることにより、ポジションロック構造50の機械的強度を上げるためにシフトレバー10の操作力に対して、特別な補強を行なう必要がないため、重量増加を招くことなく、充分な機械的強度を備えることができる。
また、スライドブロック51をシフトレバー10の揺動中心に対して略上下方向且つ径方向に沿って移動可能に配設する構成により、広い作動スペース(特にメインケース60の横方向)を確保する必要がないため、ポジションロック構造50を小型化できるとともに、装置内にポジションロック構造50を配置する位置に自由度が増し、装置全体を小型化することができる。
スライドブロック51がソレノイド54によって移動することで、駐車時に限らず、様々な運転条件でシフトレバー10の揺動を規制、解除することができる。
スライドブロック51が乗員の手動操作によって移動し、ポジションロックが強制解除されることで、ソレノイド54の故障により電気的にシフトレバーの揺動の規制を解除できない場合等において、乗員が必要に応じてシフトレバー10の揺動を規制、解除することができる。
さらに、ゲート溝53の底面53aが揺動中心C0の径方向に対して斜めに設定されたことによって、スライドブロック51が揺動中心C0に近接移動する際に、シフトレバー10が各シフトポジションの中間位置に位置していた場合であっても、径方向に対して斜めに設定されたゲート溝53の底面53aにゲートピン13の先端13aが当接し、所定のシフトポジションへゲートピン13、およびシフトレバー10を移動させた後で、シフトレバー10の揺動を規制することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、本実施形態では、ゲートブロック31にゲートパターン32を形成し、スライドブロック51がゲートピン13から離間した状態では、ゲートブロック31のゲートパターン32でシフトレバー10の揺動範囲を規制しているが、ゲートブロック31にゲートパターン32を設けずに、スライドブロック51の移動範囲をゲートピン13の先端13aがゲート溝53から出ないように限定し、ゲート溝53でシフトレバー10の揺動範囲を規制する構成としても良い。
また、本実施形態では、各シフトポジションにシフトレバー10を保持できるように係合凹部53bを配置する構成としているが、図7に示すように、ホームポジション(H)、ドライブポジション(D)、リバースポジション(R)の3ポジションでシフトレバー10を保持する構成としても良い。
つまり、ゲート溝53は、各シフトポジションからホームポジション(H)に向かって、溝が徐々に深くなるように、ゲート溝53の底面53aが揺動中心C0の径方向に対して斜めに設定されており、ドライブポジション(D)とリバースポジション(R)からニュートラルポジション(N)に向かって、溝が徐々に深くなり(図7(b)参照)、ニュートラルポジション(N)からホームポジション(H)に向かって溝が徐々に深くなるように設定されている(図7(a)参照)とともに、アップポジション(+)とダウンポジション(−)からホームポジション(H)に向かって溝が徐々に深くなるように設定されている(図7(c)参照)。
そして、スライドブロック51が揺動中心C0に向かって近接移動する際に、シフトレバー10がニュートラルポジション(N)とドライブポジション(D)、またはリバースポジション(R)の間に位置している場合には、ゲートピン13の先端13aが、ゲート溝53の底面53aに当接、移動して、ニュートラルポジション(N)へ変位し、ニュートラルポジション(N)からさらにホームポジション(H)へ変位し、ゲートピン13の先端13aがホームポジション(H)の係合凹部53bHと係合し、シフトレバー10はホームポジション(H)に保持される(図7(a)、(b)参照)。
シフトレバー10がホームポジション(H)と、アップポジション(+)、あるいはダウンポジション(−)との間にシフトレバー10が位置している場合には、操作後にスライドブロック51が揺動中心C0に向かって近接移動する際に、ゲートピン13の先端13aが、ゲート溝53の底面53aに当接、移動して、アップポジション(+)、あるいはダウンポジション(−)からホームポジション(H)へ変位し、ゲートピン13の先端13aがホームポジション(H)の係合凹部53bHと係合し、シフトレバー10はホームポジション(H)に保持される(図7(c)参照)。
また、坂の途中に車両を駐車する場合など、上り坂ではゲートピン13の先端13aをドライブポジション(D)の係合凹部53bDに、下り坂ではゲートピン13の先端13aをリバースポジション(R)の係合凹部53bRに、それぞれ係合させて、シフトレバー10をドライブポジション(D)、またはリバースポジション(R)に保持する(図7(b)参照)。これにより、トランスミッション(図示せず)の噛合が保持され、車両が坂道をずり下がることなく、確実に車両をその場に停止させておくことができる。
さらに、上記の実施形態ではH字型の操作経路を構成した場合を説明したが、これに限ることなく、例えばT字型の操作経路(例えば、アップポジション(+)、およびダウンポジション(−)を削除した場合)にあっても本発明を適用することができる。
1…シフトレバー装置
10…シフトレバー
13…ゲートピン
13a…先端
31…ゲートブロック
32…ゲートパターン
50…ポジションロック構造
51…スライドブロック
53…ゲート溝
53a…底面
53b…係合凹部
54…ソレノイド(アクチュエータ)
C0…揺動中心

Claims (4)

  1. 揺動可能に支持されたシフトレバーの揺動操作により、シフトレバーの複数のシフトポジションに応じて変速制御を行う自動車のシフトレバー装置において、
    前記シフトポジション間の移動経路に沿って形成される溝からなるゲート溝を具備するゲートブロックと、
    該ゲート溝内を移動可能に該シフトレバーと一体に挙動するゲートピンと、
    該ゲート溝の所定のシフトポジションが設定された部位に、該ゲートピンの先端と係合可能に形成された係合凹部とを具備するとともに、
    前記シフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って、移動可能に配設された前記スライドブロックとを具備するポジションロック構造を備え、
    該スライドブロックの該揺動中心に対する近接移動により、該ゲートピンの先端と該係合凹部とが係合して、該シフトレバーの揺動が規制され、
    該スライドブロックの該揺動中心に対する離間移動により、該ゲートピンの先端と該係合凹部とが係合解除して、該シフトレバーの揺動を可能とすることを特徴とするシフトレバー装置。
  2. 請求項1に記載のシフトレバー装置において、
    前記スライドブロックがアクチュエータによって、前記シフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って、移動することを特徴とするシフトレバー装置。
  3. 請求項1に記載のシフトレバー装置において、
    前記スライドブロックが乗員の手動操作によって、前記シフトレバーの揺動中心に対して径方向に沿って、移動することを特徴とするシフトレバー装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のシフトレバー装置において、
    前記スライドブロックは、前記ゲートパターンと一致する形状のゲート溝を備え、
    該ゲート溝の底面が前記径方向に対して斜めに設定されたことを特徴とするシフトレバー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US12031626B2 (en) 2021-02-26 2024-07-09 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Shift device

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