JP6212060B2 - 車両用ペダル操作力検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ペダルに入力された操作力を伝達する伝達部材と、当該伝達部材に取り付けられた操作力検出器とを有し、前記操作力検出器によって、ペダルに入力された操作力を検出する車両用ペダル操作力検出装置に関する。
従来、ペダルに入力された操作力を検出する操作力検出器を備えた車両用ペダル操作力検出装置に関して、種々の発明がなされている。これらの車両用ペダル操作力検出装置に関する発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載の車両用ブレーキ装置は、操作ペダルと、第2レバー(伝達部材に相当)と、出力部材と、荷重センサ(操作力検出器に相当)と、荷重検知レバー(本発明の揺動レバーに相当)を有しており、荷重センサは、第2レバーと出力部材との間に配設されている。そして、当該車両用ブレーキ装置は、操作ペダルに対して操作力が加わると、荷重検知レバーを第2レバーに対して相対的に回動させて、当該荷重センサの当接ピンに接触させることで、当該荷重センサによって出力部材に作用する荷重を検出するように構成されている。
このようなペダルの操作力を検出する構成においては、「伝達部材(特許文献1の第2レバー)に対する揺動レバー(特許文献1の荷重検知レバー)の回動範囲内において、操作力検出器(特許文献1の荷重センサ)の検出・未検出が切り替わること」、「ペダルの操作に伴って、揺動レバーから操作力検出器に加えられる荷重が過剰なものにならないこと」が重要となる。
この点、特許文献1記載の車両用ブレーキ装置においては、第2レバーには、挿通孔が設けられており、荷重検知レバーには、連結ピンが固設されている。そして、当該挿通孔に対して、所定の遊びを有して前記連結ピンを挿通させることによって、荷重検知レバーが第2レバーに対して相対回動できるように配設されている。この構成によれば、連結ピンと挿通孔との間に遊びがある通常の状態では、荷重センサによって伝達荷重(出力)が検出される。そして、操作ペダルに過大な踏力が加えられた場合、連結ピンが挿通孔の内壁面に当接することにより、荷重検知レバーと第2レバーとのそれ以上の相対回動が阻止され、荷重センサに過大な荷重が作用することが防止される。即ち、特許文献1記載の車両用ブレーキ装置においては、第2レバーの挿通孔及び荷重検知レバーの連結ピンが、回動範囲内における荷重の検出・未検出の切替を実現すると共に、荷重センサに過大な荷重が作用しないように荷重検知レバーと第2レバーとの相対回動を制限するストッパとして機能している。
特開2005−263074号公報
しかしながら、特許文献1記載の車両用ブレーキ装置においては、第2レバーの挿通孔及び荷重検知レバーの連結ピンの協働によって、荷重検知レバーと第2レバーとの相対回動の範囲が定められる為、荷重センサにおける当接ピンの変位量や、荷重センサに作用する荷重の大きさは、挿通孔及び連結ピンの形成精度の影響を受ける。更に、特許文献1記載の車両用ブレーキ装置においては、荷重センサの配設位置から挿通孔及び連結ピンの位置までの距離は、第2レバーに対する荷重検知レバーの回動軸から挿通孔及び連結ピンの位置までの距離よりも大きい為、上述した挿通孔及び連結ピンの形成精度の影響は、荷重センサにおける当接ピンの変位量や、荷重センサに作用する荷重の大きさに対して、増幅されて作用することになる。
従って、特許文献1記載の車両用ブレーキ装置のような、車両用ペダル操作力検出装置においては、挿通孔及び連結ピンの形成精度を高く製造したり、伝達部材に対する操作力検出器の位置調整を厳密に行ったりしなければならず、車両用ペダル操作力検出装置の生産性を低下させてしまう可能性があった。
本発明は、前記操作力検出器によって、ペダルに入力された操作力を検出する車両用ペダル操作力検出装置に関し、伝達部材に対して、操作力検出器を適切な位置に容易に配設可能な車両用ペダル操作力検出装置を提供する。
本発明の一側面に係る車両用ペダル操作力検出装置は、ペダルに入力された操作力を伝達する伝達部材と、前記伝達部材に形成されたストッパ穴の内部に配置される軸状部材を有し、前記伝達部材に回動可能に配設された揺動レバーと、前記伝達部材に固設されたハウジングと、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動に伴って、前記ハウジングに対して変位する検出軸とを有し、前記検出軸の変位によって前記ペダルに入力された操作力を検出する操作力検出器と、前記ストッパ穴の開口縁と前記軸状部材が相互に当接することによって、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動範囲を制限する制限機構とを有する車両用ペダル操作力検出装置であって、前記揺動レバーは、前記ペダルに対する操作力の付与に伴って、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の検出軸と当接して当該検出軸を変位させる受部と、前記操作力検出器のハウジングを介して、前記受部と逆側となる位置に形成され、車両後側方向への回動を規制する規制部とを有し、前記操作力検出器は、前記検出軸が前記ペダルの操作力を未検出な位置である状態で、前記揺動レバーの前記規制部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記伝達部材に対して固定されることを特徴とする。
当該車両用ペダル操作力検出装置は、伝達部材と、揺動レバーと、操作力検出器と、制限機構を有しており、ペダルに対して操作力が入力されると、伝達部材に対して揺動レバーが回動し、操作力検出器の検出軸を変位させることで、ペダルに入力された操作力を検出することができる。そして、当該車両用ペダル操作力検出装置においては、揺動レバーは、受部と、規制部とを有しており、操作力検出器は、前記検出軸が前記ペダルの操作力を未検出な位置である状態で、前記揺動レバーの前記規制部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記伝達部材に対して固定される。これにより、当該車両ペダル操作力検出装置によれば、揺動レバーの受部と規制部の間における操作力検出器の相対的な位置関係を特定して、伝達部材に対して固定することができるので、ストッパ穴、軸状部材の精度に関わらず、伝達部材に対する揺動レバーの回動範囲内に操作力検出器による操作力の検出・未検出に係る切替点を設定することができ、操作力検出器を伝達部材の適切な位置に容易に配設することが可能となる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル操作力検出装置は、請求項1記載の車両用ペダル操作力検出装置であって、前記揺動レバーは、前記受部よりも前記操作力検出器側となる位置に形成され、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の前記ハウジングと接触して、前記検出軸の変位量を所定量に制限する変位量制限部を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル操作力検出装置において、前記揺動レバーは、変位量制限部を有しており、当該変位量制限部は、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の前記ハウジングと接触して、前記検出軸の変位量を所定量に制限する。従って、当該車両用ペダル操作力検出装置によれば、変位量制限部とハウジングとの接触によって、操作力検出器における検出軸の変位量を制限することができ、もって、操作力検出器に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。
そして、本発明の他の側面に係る車両用ペダル操作力検出装置は、ペダルに入力された操作力を伝達する伝達部材と、前記伝達部材に形成されたストッパ穴の内部に配置される軸状部材を有し、前記伝達部材に回動可能に配設された揺動レバーと、前記伝達部材に固設されたハウジングと、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動に伴って、前記ハウジングに対して変位する検出軸とを有し、前記検出軸の変位によって前記ペダルに入力された操作力を検出する操作力検出器と、前記ストッパ穴の開口縁と前記軸状部材が相互に当接することによって、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動範囲を制限する制限機構とを有する車両用ペダル操作力検出装置であって、前記揺動レバーは、前記ペダルに対する操作力の付与に伴って、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の検出軸と当接して当該検出軸を変位させる受部と、前記受部よりも前記操作力検出器側となる位置に形成され、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の前記ハウジングと接触して、前記検出軸の変位量を所定量に制限する変位量制限部と、を有し、前記操作力検出器は、前記検出軸が前記受部と接触することで、前記ペダルの操作力を検出した状態で、前記揺動レバーの前記変位量制限部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記制限機構によって、車両後側方向への回動が制限された前記伝達部材に対して固定されることを特徴とする。
当該車両用ペダル操作力検出装置は、伝達部材と、揺動レバーと、操作力検出器と、制限機構を有しており、ペダルに対して操作力が入力されると、伝達部材に対して揺動レバーが回動し、操作力検出器の検出軸を変位させることで、ペダルに入力された操作力を検出することができる。そして、当該車両用ペダル操作力検出装置においては、揺動レバーは、受部と、変位量制限部とを有しており、操作力検出器は、前記検出軸が前記受部と接触することで、前記ペダルの操作力を検出した状態で、前記揺動レバーの前記変位量制限部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記制限機構によって車両後側方向への回動が制限された前記伝達部材に対して固定される。これにより、当該車両ペダル操作力検出装置によれば、揺動レバーの受部及び変位量制限部と、操作力検出器との相対的な位置関係を特定して、伝達部材に固定することができるので、操作力検出器を伝達部材の適切な位置に容易に配設することが可能となる。当該車両用ペダル操作力検出装置によれば、変位量制限部とハウジングとの接触によって、操作力検出器における検出軸の変位量を制限することができ、もって、操作力検出器に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル操作力検出装置は、請求項3記載の車両用ペダル操作力検出装置であって、前記揺動レバーは、前記操作力検出器のハウジングを介して、前記受部と逆側となる位置に形成され、車両後側方向への回動を規制する規制部を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル操作力検出装置において、前記揺動レバーは、規制部を有しており、当該規制部は、前記操作力検出器のハウジングを介して、前記受部と逆側となる位置に形成され、車両後側方向への回動を規制する。従って、当該車両用ペダル操作力検出装置によれば、揺動レバーの受部と規制部の間における操作力検出器の相対的な位置関係を特定して、伝達部材に対して固定することができるので、ストッパ穴、軸状部材の精度に関わらず、伝達部材に対する揺動レバーの回動範囲内に操作力検出器による操作力の検出・未検出に係る切替点を設定することができ、もって、操作力検出器を伝達部材の適切な位置に容易に配設することが可能となる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル操作力検出装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル操作力検出装置であって、前記操作力検出器の前記ハウジングは、当該ハウジングの側面に沿って突出すると共に、前記伝達部材の端縁に沿って延びる位置決め突部を有することを特徴とする。
当該車両用ペダル操作力検出装置において、前記操作力検出器の前記ハウジングは、位置決め突部を有している。当該位置決め突部は、当該ハウジングの側面に沿って突出するように形成されている為、当該車両用ペダル操作力検出装置によれば、揺動レバーに形成された規制部や変位量制限部と接触し得る部分を大きくすることができ、揺動レバーに対する操作力検出器の相対的な位置関係を容易に特定することができる。又、当該位置決め突部は、前記伝達部材の端縁に沿って延びるように形成されている為、伝達部材に対する操作力検出器の相対的な位置関係を容易に特定することができる。
又、本発明の他の側面に係る車両用ペダル操作力検出装置は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用ペダル操作力検出装置であって、前記操作力検出器の前記ハウジングは、軸状の締結部材が挿通され、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動方向に関して、前記締結部材の外形寸法よりも大きな固定穴を有しており、前記固定穴を介して取り付けられた前記締結部材によって、前記伝達部材に対して固定されていることを特徴とする。
当該車両用ペダル操作力検出装置において、前記操作力検出器の前記ハウジングは、固定穴を有しており、前記固定穴を介して取り付けられた前記締結部材によって、前記伝達部材に対して固定されている。ここで、固定穴は、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動方向に関して、前記締結部材の外形寸法よりも大きく形成されているので、当該車両用ペダル操作力検出装置によれば、伝達部材に対する操作力検出器の相対的な位置関係に関して一定の自由度を付与することができ、操作力検出器の取付作業に関する作業性を高めることができる。
この発明は、前記検出軸が所定の変位量を示す状態の操作力検出器を、前記揺動レバーの一部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記伝達部材に対して固定することで、揺動レバー及び伝達部材に対する操作力検出器の相対的な位置関係を特定して適切な状態で固定することができる。
第1実施形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を示す側面図である。 操作力未検出状態の操作力検出器近傍を拡大して示す側面図である。 操作力未検出状態の操作力検出器近傍を示す上面図である。 変位量制限状態における操作力検出器近傍を拡大して示す側面図である。 変位量制限状態における操作力検出器近傍を示す上面図である。 固定レバーに対する操作力検出器の固定に関する説明図である。 操作力未検出状態の操作力検出器近傍の他の構成例に関する側面図である。 図7に示す操作力検出器近傍の上面図である。 変位量制限状態における操作力検出器近傍の他の構成例に関する側面図である。 図9に示す操作力検出器近傍の上面図である。
以下、本発明に係る車両用ペダル操作力検出装置を、常用ブレーキ用のブレーキペダル装置1に適用した実施形態(第1実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、図1は、ブレーキペダル装置1の概略構成を示す側面図であり、メインブラケット10の一部を仮想線(破線)で示すことで、その内側の構造が分かるように示している。又、以下の説明において、図は、適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
(第1実施形態)
(ブレーキペダル装置1の概略構成)
図1に示すように、ブレーキペダル装置1は、メインブラケット10と、ブレーキペダル20と、サブレバー25と、リンク部材30とを有している。当該ブレーキペダル装置1は、ブレーキペダル20の踏込み操作によって当該ブレーキペダル20が回動した場合に、ブレーキブースタ(図示せず)のオペレーティングロッド28を車両前方側へ変位させることで、車両に対する制動力を発生させるように構成されている。
メインブラケット10は、エンジンルームと車室内との間を区切るダッシュパネル5に対して固定されており、互いに対向する一対の側板を有している。当該メインブラケット10は、軸状の第1軸部材11及び第2軸部材12を有しており、第1軸部材11及び第2軸部材12の両端部は、一対の側板の間に夫々固定されている。
ブレーキペダル20は、メインブラケット10の第1軸部材11によって、その上部を回動可能に支持されており、長手平板状のペダルアーム21と、運転者のブレーキ操作によって踏み込まれる踏部22を有している。従って、ブレーキペダル20は、踏部22を利用した踏込み操作が行われた場合、第1軸部材11の軸心周りに回動するように配設されている。
そして、サブレバー25は、メインブラケット10の第2軸部材12によって、その下端部を回動可能に支持されており、上方に向かって延びている。サブレバー25の中間部には、貫通穴26が形成されており、当該貫通穴26には、第2軸部材12と略平行な第1連結ピン31が挿通されている。そして、貫通穴26を挿通する第1連結ピン31には、ブレーキブースタ(図示せず)から車室内に突き出すオペレーティングロッド28がクレビス29を介して連結されている。従って、サブレバー25が第2軸部材12周りに回動することで、オペレーティングロッド28は、車両前側方向、車両後側方向へ変位し得る。つまり、当該ブレーキペダル装置1によれば、サブレバー25によって、オペレーティングロッド28を車両前側へ押圧することで、ブレーキブースタを介して制動力を発生させ得る。
リンク部材30は、ブレーキペダル20の上部と、サブレバー25における貫通穴26よりも下方の所定部分とを連結しており、ブレーキペダル20及びサブレバー25に対して回動可能に取り付けられている。具体的には、リンク部材30の一端側は、ブレーキペダル20の上方前側部分に対して回動可能に連結されており、リンク部材30の他端側は、サブレバー25の下方後側部分に対して回動可能に連結されている。従って、当該ブレーキペダル装置1においては、第1軸部材11を中心としたブレーキペダル20の回動を、リンク部材30を介して、サブレバー25に伝達することができ、サブレバー25を、第2軸部材12を中心として回動させることができる。即ち、当該ブレーキペダル装置1において、サブレバー25は、リンク部材30を介して、ブレーキペダル20の上部と連結されており、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル20に入力された操作力を伝達する為、本発明の伝達部材に相当する。
図1に示すように、ブレーキペダル20に対して踏込み操作が行われると、ブレーキペダル20の踏部22が車両前側に踏み込まれることになる為、ブレーキペダル20は、第1軸部材11周りに回動する。この時、ブレーキペダル20の上部は、第1軸部材11を中心として車両上方へ向かうように回動する為、ブレーキペダル20の回動に係る操作力は、リンク部材30を介して、サブレバー25に対して伝達される。
上述したように、リンク部材30は、サブレバー25における前記所定部分に対して連結されている為、サブレバー25は、ブレーキペダル20の回動に伴って、第2軸部材12周りに回動し、サブレバー25の上部を車両前側に向かって移動させ得る。ここで、サブレバー25の中間部には、ブレーキブースタのオペレーティングロッド28が、クレビス29を介して連結されている為、当該ブレーキペダル装置1は、ブレーキペダル20の踏込み操作に連動して、オペレーティングロッド28を出力方向(車両前側方向)へ変位させることができ、車両に対する制動力を発生させ得る。
(ブレーキペダル装置における操作力の検出に関する構成)
そして、当該ブレーキペダル装置1においては、サブレバー25には、揺動レバー40と、操作力検出器50が配設されており、サブレバー25、揺動レバー40、操作力検出器50が協働することによって、ブレーキペダル20の踏込み操作に基づく操作力を検出するように構成されている。
揺動レバー40は、サブレバー25に対して配設されており、当該サブレバー25に設けられた円柱状の第2連結ピン32周りに回動可能に取り付けられている。そして、揺動レバー40は、サブレバー25に伝達された操作力をブレーキブースタ(図示せず)へ出力可能に構成されている。そして、操作力検出器50は、サブレバー25の上部に対して固定されており、揺動レバー40と接触することによって、ブレーキペダル20に入力された操作力を検出するように構成されている。
上述したように、クレビス29は、オペレーティングロッド28の先端部分に配設されており、互いに対向する長手平板状の一対の側壁部を有している。そして、クレビス29における一対の側壁部の間には、クレビスカラー45が、揺動レバー40の下端部と共に配設されており、揺動レバー40の下端部とクレビスカラー45との間には、サブレバー25の一部が配設されている。
ここで、第2連結ピン32の両端部は、前記揺動レバー40の下端部と、クレビスカラー45の夫々に対して、相対回転不能に嵌合されている。一方、第2連結ピン32の中間部には、サブレバー25の一部が相対回転可能に嵌合されている。
又、クレビス29における一対の側壁部には、第1連結ピン31が配設されており、当該第1連結ピン31の両端部がクレビス29の側壁部に対して夫々連結されている。そして、第1連結ピン31には、揺動レバー40の下端部、サブレバー25の一部、クレビスカラー45がそれぞれ相対回転可能に嵌合されている。具体的には、第1連結ピン31は、サブレバー25の貫通穴26を挿通するように配設されている。
尚、サブレバー25の貫通穴26は、サブレバー25に対する揺動レバー40の揺動方向に関して、第1連結ピン31の外径よりもやや大きく形成されている。従って、第1連結ピン31と貫通穴26の内周縁との間に隙間が形成される。運転者のブレーキ操作に伴って、サブレバー25が第2軸部材12周りに回動した場合に、ブレーキ操作の操作力が大きくなると、サブレバー25の貫通穴26と第1連結ピン31との間に形成された隙間は、当該操作力の増加に連動して小さくなる。即ち、サブレバー25を基準にすると、前記操作力の増加に連動して、揺動レバー40が第2連結ピン32の軸心周りに回動して、サブレバー25に固定された操作力検出器50に対して、揺動レバー40の上端部が接近する。尚、貫通穴26及び第1連結ピン31は、本発明における制限機構の一例である。
上述したように、操作力検出器50は、揺動レバー40と接触することによって、ブレーキペダル20に入力された操作力を検出するように構成されており、ハウジング51と、検出軸55とを有している。ハウジング51は、例えば、前記検出軸55をその軸心方向の移動可能に収容しており、当該ハウジング51内に設けられたスプリング(図示せず)によって、検出軸55をハウジング51から突き出す方向に付勢している。検出軸55は、当該検出軸55の軸心方向に作用する荷重或いは変位によって、運転者によるブレーキ操作の操作力の大きさを検出する。
従って、サブレバー25を基準として説明すると、前記操作力の増加に連動して、揺動レバー40が第2連結ピン32の軸心周りに回動して、サブレバー25に固定された操作力検出器50に対して、揺動レバー40の上端部が接近する。操作力検出器50に対し、揺動レバー40の上端部が接近していくと、操作力検出器50の検出軸55が、揺動レバー40の一部(後述する受部41)と接触し、検出軸55に対して荷重を加え、変位させる。こうして、検出軸55には、運転者によるブレーキ操作に対応する荷重或いは変位が生じる為、操作力検出器50は、運転者によるブレーキ操作の操作力の大きさを検出することができる。
(揺動レバーの具体的構成)
図2〜図5に示すように、当該ブレーキペダル装置1を構成する揺動レバー40は、受部41と、規制部42と、変位量制限部43とを有している。受部41は、揺動レバー40の前方側端縁に折り曲げ加工等を施すことによって形成されており、ブレーキペダル20の操作に伴って、サブレバー25に対して揺動レバー40が回動した場合に、操作力検出器50の検出軸55に当接するように構成されている(図4、図5参照)。従って、当該受部41は、ブレーキ操作に対応する荷重或いは変位を、操作力検出器50の検出軸55に対して発生させる。
規制部42は、揺動レバー40の後方側端縁に折り曲げ加工等を施すことによって形成されており、ブレーキペダル20の操作に伴って、サブレバー25に対して揺動レバー40が回動した場合に、操作力検出器50のハウジング51における後方側側面に当接するように構成されている(図2、図3参照)。従って、当該規制部42は、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲を、所定の範囲に制限する。
変位量制限部43は、揺動レバー40の前方側端縁に折り曲げ加工等を施すことによって形成されており、当接面43Aを有している。図2〜図5に示すように、変位量制限部43の当接面43Aは、受部41よりも後方側であって、揺動レバー40に固定された操作力検出器50の前方にあたる所定位置に形成される。そして、当該変位量制限部43の当接面43Aは、ブレーキペダル20の操作に伴って、サブレバー25に対して揺動レバー40が回動した場合に、操作力検出器50におけるハウジング51の前方側側面に当接するように構成されている(図4、図5参照)。従って、当該変位量制限部43は、ブレーキ操作に基づく荷重或いは変位を、前記所定位置に対応して制限することができ、もって、検出軸55に対する過剰な荷重等の入力を防止している。
(操作力検出器の具体的構成)
そして、当該ブレーキペダル装置1における操作力検出器50においては、ハウジング51は、ハウジング51をサブレバー25に固定する際に、サブレバー25表面と接触する取付面51Aを有しており、更に、当該取付面51A側に突出するように形成された第1位置決め突部52及び第2位置決め突部53を有している(図3、図5参照)。
第1位置決め突部52は、ハウジング51の前方側側面に沿って、取付面51Aから突出するように形成されており、サブレバー25の前方側端縁に沿って延びるように配設される。そして、第2位置決め突部53は、ハウジング51の後方側側面に沿って、取付面51Aから突出するように形成されており、サブレバー25の後方側端縁に沿って延びるように配設される。
そして、操作力検出器50のハウジング51においては、図6に示すように、取付穴54Aと、固定穴54Bが、取付面51Aに対して形成されており、軸状の締結部材としてのボルト60と協働させることにより、操作力検出器50のハウジング51をサブレバー25に固定している。
取付穴54Aは、ハウジング51の取付面51Aにおける前方側にて、円形に形成されており、円柱形状のボルト60の軸部の径と略同径となるように形成されている。又、固定穴54Bは、ボルト60を長手方向に摺動可能に形成された長孔であり、その長孔の長手方向が操作力検出器50の検出軸55の軸心方向と略平行に形成されている。
ここで、図6に示すように、サブレバー25の上端部には、2つの締付穴27が、前後方向に並ぶようにして形成されており、ボルト60の軸部を螺合させることによって、操作力検出器50のハウジング51を固定する。
従って、操作力検出器50のハウジング51は、ボルト60の軸部を、ハウジング51の取付穴54A、固定穴54Bに挿通させつつ、サブレバー25に形成された締付穴27に螺合させて、各ボルト60を締め付けることによって、サブレバー25に固定される。
(第1実施形態に係るサブレバー、揺動レバー、操作力検出器の位置固定方法)
上述の構成を有する第1実施形態に係るブレーキペダル装置1において、ブレーキペダル20、揺動レバー40、操作力検出器50に関する相対的な位置固定方法について、図2〜図5を参照しつつ説明する。
尚、以下の説明においては、サブレバー25には、揺動レバー40が取り付けられており、当該揺動レバー40は、第2連結ピン32を中心として、サブレバー25に対して回動可能に支持されているものとする。そして、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲は、貫通穴26の内周縁と第1連結ピン31との接触による制限も受けているものとする。
先ず、ボルト60の軸部を、操作力検出器50の取付穴54A、固定穴54Bに挿通させつつ、ボルト60の先端部をサブレバー25の締付穴27に螺合させて、ボルト60の軸部が操作力検出器50の固定穴54B内を移動できる程度に、ボルト60を緩く締め付けて仮止めする。この時、第1位置決め突部52、第2位置決め突部53は、サブレバー25の前方側端縁及び後方側端縁に沿うようにして配置される(図2、図3参照)。
次に、操作力検出器50を操作力未検出状態としつつ、揺動レバー40の規制部42に対して、操作力検出器50におけるハウジング51の後方側側面を接触させる。ここで、操作力未検出状態とは、運転者のブレーキペダル20の操作に基づく操作力を、操作力検出器50によって検出していない状態を意味し、操作力検出器50の検出軸55に対して、受部41は勿論、何等の部材も接触していない状態(図2、図3参照)は、その一例である。
操作力未検出状態の操作力検出器50において、揺動レバー40の規制部42にハウジング51の後方側側面を接触させた状態(図2、図3参照)をもって、ボルト60の締め付けを強め、サブレバー25に対して、操作力検出器50を固定する。この時、ハウジング51の後方側側面には、第2位置決め突部53が形成されている為、揺動レバー40の規制部42と接触可能な面積は、より大きくなる。従って、第2位置決め突部53を形成することによって、より容易に、図2、図3に示す状態とすることができる。
このようにして、サブレバー25、揺動レバー40、操作力検出器50の相対的な位置関係を固定すれば、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動に伴って、操作力検出器50が移動する範囲は、揺動レバー40の受部41と規制部42の間に制限される。そして、図2、図3に示すように、操作力検出器50の移動範囲の一方側(規制部42側)において、操作力検出器50は、確実に操作力未検出状態となる。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、ブレーキペダル20の操作に伴い、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲内に、操作力検出器50の検出軸55による操作力の検出・未検出の切替点を設定することができる。
そして、上述した方法によって固定したブレーキペダル装置1において、ブレーキペダル20の操作が行われた場合について説明する。ブレーキペダル20の操作が行われた場合、揺動レバー40がサブレバー25に対して相対的に回動することで、ハウジング51の後方側側面から規制部42が離間する。同時に、揺動レバー40の受部41及び変位量制限部43は、ハウジング51の前方側側面及び検出軸55に対して接近する。検出軸55は、ハウジング51の前方側側面から突出するように配設されている為、受部41は、検出軸55と接触し、ブレーキペダル20の操作力に対応する荷重或いは変位を、検出軸55に対して付与し得る。
ブレーキペダル20の操作が更に行われた場合、受部41は、検出軸55を更に、ハウジング51内部側に押し込むように変位させていく。この検出軸55の変位が所定量となった時点で、変位量制限部43の当接面43Aが、ハウジング51の前方側側面に対して当接することになる(図4、図5参照)。これにより、ブレーキペダル装置1によれば、揺動レバー40の変位量制限部43と、操作力検出器50の前方側側面とを接触させることにより、操作力検出器50の検出軸55に作用する荷重を所定量に制限した変位量制限状態にすることができ、検出軸55に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。又、ハウジング51の前方側側面には、第1位置決め突部52が形成されている為、揺動レバー40の変位量制限部43と接触可能な面積は、より大きくなる。従って、第1位置決め突部52を形成することによって、より確実に、検出軸55に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。
以上説明したように、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1は、ブレーキペダル20と、サブレバー25と、揺動レバー40と、操作力検出器50を有しており、ブレーキペダル20に対して操作力が入力されると、サブレバー25に対して揺動レバー40が回動し、操作力検出器50の検出軸55を変位させることで、ブレーキペダル20に入力された操作力を検出することができる。
当該ブレーキペダル装置1においては、揺動レバー40は、受部41と、規制部42とを有しており、操作力検出器50は、前記検出軸55が前記ブレーキペダル20の操作力を未検出な位置である操作力未検出状態で、前記揺動レバー40の前記規制部42に対して前記ハウジング51を接触させつつ、前記サブレバー25に対して固定される(図2、図3参照)。これにより、当該ブレーキペダル装置1によれば、揺動レバー40の受部41と規制部42の間における操作力検出器50の相対的な位置関係を特定して、サブレバー25に対して固定することができるので、貫通穴26、第1連結ピン31の精度に関わらず、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲内に操作力検出器50による操作力の検出・未検出に係る切替点を設定することができ、操作力検出器50をサブレバー25の適切な位置に容易に配設することが可能となる。
図4、図5に示すように、前記揺動レバー40は、変位量制限部43を有しており、当該変位量制限部43は、前記サブレバー25に対して所定方向へ回動した場合に、前記操作力検出器50の前記ハウジング51と接触して、前記検出軸55の変位量を所定量に制限する。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、変位量制限部43とハウジング51との接触によって、操作力検出器50における検出軸55の変位量を制限することができ、もって、操作力検出器50に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。
又、前記操作力検出器50の前記ハウジング51には、第1位置決め突部52、第2位置決め突部53が、当該ハウジング51の側面に沿って突出するように形成されている。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、揺動レバー40に形成された規制部42や変位量制限部43と接触し得る部分を大きくすることができ、揺動レバー40に対する操作力検出器50の相対的な位置関係を容易に特定することができる。又、当該第1位置決め突部52、第2位置決め突部53は、サブレバー25の端縁に沿って延びるように形成されている為、サブレバー25に対する操作力検出器50の相対的な位置関係を容易に特定することができる。
図6に示すように、操作力検出器50のハウジング51は、固定穴54Bが形成されており、操作力検出器50のハウジング51は、当該固定穴54Bを介して取り付けられたボルト60によって、前記サブレバー25に対して固定されている。ここで、固定穴54Bは、前記サブレバー25に対する前記揺動レバー40の回動方向に関して、前記ボルト60の外形寸法よりも大きく形成されているので、当該ブレーキペダル装置1によれば、サブレバー25に対する操作力検出器50の相対的な位置関係に関して一定の自由度を付与することができ、操作力検出器50の取付作業に関する作業性を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態に係るブレーキペダル装置1と略同一の基本的構成を有しており、サブレバー25、揺動レバー40、操作力検出器50の位置固定方法が相違する。第1実施形態と同一の構成については、その説明を省略し、相違点に係る構成について、詳細に説明する。
(第2実施形態に係るサブレバー、揺動レバー、操作力検出器の位置固定方法)
第2実施形態に係るブレーキペダル装置1において、ブレーキペダル20、揺動レバー40、操作力検出器50に関する相対的な位置固定方法について、図2〜図5を参照しつつ説明する。尚、第2実施形態においても、サブレバー25には、揺動レバー40が取り付けられており、当該揺動レバー40は、第2連結ピン32を中心として、サブレバー25に対して回動可能に支持されているものとする。そして、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲は、貫通穴26の内周縁と第1連結ピン31との接触による制限も受けているものとする。
先ず、ボルト60の軸部を、操作力検出器50の取付穴54A、固定穴54Bに挿通させつつ、ボルト60の先端部をサブレバー25の締付穴27に螺合させて、ボルト60の軸部が操作力検出器50の固定穴54B内を移動できる程度に、ボルト60を緩く締め付けて仮止めする。この時、第1位置決め突部52、第2位置決め突部53は、サブレバー25の前方側端縁及び後方側端縁に沿うようにして配置される(図4、図5参照)。
次に、サブレバー25に対して揺動レバー40を強制的に回動させることによって、操作力検出器50を変位量制限状態としつつ、ボルト60の締め付けを強めて、操作力検出器50をサブレバー25に対して固定する。上述したように、変位量制限状態は、揺動レバー40の変位量制限部43と、操作力検出器50の前方側側面とを接触させることにより、操作力検出器50の検出軸55に作用する荷重を所定量に制限した状態である。即ち、図4、図5に示す状態となるので、操作力検出器50は、受部41による検出軸55の変位に従って、ブレーキペダル20の操作力を検出している。
又、ハウジング51の前方側側面には、第1位置決め突部52が形成されている為、揺動レバー40の変位量制限部43と接触可能な面積は、より大きくなる。従って、第1位置決め突部52を形成することによって、より確実に、検出軸55に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。
このようにして、サブレバー25、揺動レバー40、操作力検出器50の相対的な位置関係を固定した後、サブレバー25に対する揺動レバー40の強制的な回動をやめる。これにより、揺動レバー40は、検出軸55から受部41が離間する方向へ回動する為、揺動レバー40の規制部42は、ハウジング51の後方側側面に対して接近していき、最終的に、ハウジング51の後方側側面に対して規制部42が当接する。ハウジング51の後方側側面には、第2位置決め突部53が形成されている為、揺動レバー40の規制部42と接触可能な面積は、より大きくなる。従って、第2位置決め突部53を形成することによって、より容易に、図2、図3に示す状態とすることができる。この時、操作力検出器50の検出軸55は、揺動レバー40の受部41から離間した位置となる為、ブレーキペダル装置1は、上述した操作力未検出状態をなし、ブレーキペダル20に対する操作が行われていない状態を示す。
第2実施形態においても、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動に伴って、操作力検出器50が移動する範囲は、揺動レバー40の受部41と規制部42の間に制限される。そして、図4、図5に示すように、操作力検出器50の移動範囲の一方側(受部41側)において、操作力検出器50は、ブレーキペダル20に対する操作力を検出した状態となり、図2、図3に示すように、操作力検出器50の移動範囲の他方側(規制部42側)において、操作力検出器50は、確実に操作力未検出状態となる。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、ブレーキペダル20の操作に伴い、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲内に、操作力検出器50の検出軸55による操作力の検出・未検出の切替点を設定することができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るブレーキペダル装置1は、第1実施形態と同様に、ブレーキペダル20と、サブレバー25と、揺動レバー40と、操作力検出器50を有しており、ブレーキペダル20に対して操作力が入力されると、サブレバー25に対して揺動レバー40が回動し、操作力検出器50の検出軸55を変位させることで、ブレーキペダル20に入力された操作力を検出することができる。
当該ブレーキペダル装置1においては、揺動レバー40は、受部41と、規制部42とを有しており、操作力検出器50は、前記検出軸55が前記受部41と接触することで、前記ペダルの操作力を検出した状態で、前記揺動レバー40の前記変位量制限部43に対して前記ハウジング51の前側側面を接触させつつ、前記貫通穴26及び第1連結ピン31の協働によって前方側への前記揺動レバー40の回動が制限されたサブレバー25に対して固定される(図1、図4、図5参照)。
これにより、当該ブレーキペダル装置1によれば、揺動レバー40の受部41及び変位量制限部43と、操作力検出器との相対的な位置関係を特定して、サブレバー25に対して固定することができるので、操作力検出器50をサブレバー25の適切な位置に容易に配設することが可能となる。当該ブレーキペダル装置1によれば、変位量制限部43とハウジング51の前側側面との接触によって、操作力検出器50における検出軸55の変位量を制限することができ、もって、操作力検出器50に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。
図2、図3に示すように、前記揺動レバー40は、規制部42を有しており、当該規制部42は、前記操作力検出器50のハウジング51を介して、前記受部41と逆側となる位置に形成され、前記揺動レバー40の回動を規制する。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、揺動レバー40の受部41と規制部42の間における操作力検出器50の相対的な位置関係を特定して、サブレバー25に対して固定することができるので、貫通穴26、第1連結ピン31の精度に関わらず、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲内に操作力検出器50による操作力の検出・未検出に係る切替点を設定することができ、操作力検出器50をサブレバー25の適切な位置に容易に配設することが可能となる。
又、第2実施形態においても、前記操作力検出器50の前記ハウジング51には、第1位置決め突部52、第2位置決め突部53が、当該ハウジング51の側面に沿って突出するように形成されている。従って、当該ブレーキペダル装置1によれば、揺動レバー40に形成された規制部42や変位量制限部43と接触し得る部分を大きくすることができ、揺動レバー40に対する操作力検出器50の相対的な位置関係を容易に特定することができる。又、当該第1位置決め突部52、第2位置決め突部53は、サブレバー25の端縁に沿って延びるように形成されている為、サブレバー25に対する操作力検出器50の相対的な位置関係を容易に特定することができる。
図6に示すように、第2実施形態に係る操作力検出器50のハウジング51は、固定穴54Bが形成されており、操作力検出器50のハウジング51は、当該固定穴54Bを介して取り付けられたボルト60によって、前記サブレバー25に対して固定されている。ここで、固定穴54Bは、前記サブレバー25に対する前記揺動レバー40の回動方向に関して、前記ボルト60の外形寸法よりも大きく形成されているので、当該ブレーキペダル装置1によれば、サブレバー25に対する操作力検出器50の相対的な位置関係に関して一定の自由度を付与することができ、操作力検出器50の取付作業に関する作業性を高めることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、所謂、リンクペダルを有するブレーキペダル装置に適用して説明したが、本発明は、この態様に限定されるものではなく、シングルペダルを備える操作ペダル装置に適用可能であることは勿論である。
又、上述した実施形態においては、揺動レバー40の前側端縁に対して、折曲加工を施すことによって、変位量制限部43を、揺動レバー40と一体的に形成していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、図7〜図10に示すように、別部材として形成された変位量制限部材を、揺動レバー40の前側における所定位置に対して圧入等で取り付けることで、変位量制限部43としてもよい。
別部材である変位量制限部材を揺動レバー40に対して取り付け、変位量制限部43とした構成においても、図7、図8に示すように、操作力検出器50を、操作力未検出状態で、ハウジング51の後方側面を規制部42に当接させつつ、サブレバー25に固定してもよい。第1実施形態と同様に、貫通穴26、第1連結ピン31(図1参照)の精度に関わらず、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲内に操作力検出器50による操作力の検出・未検出に係る切替点を設定することができ、操作力検出器50をサブレバー25の適切な位置に容易に配設することが可能となる。又、この場合、変位量制限部材を、揺動レバー40に対して圧入等で固定して形成された変位量制限部43を、ハウジング51の前側側面と接触させることで、検出軸55に対して過剰な荷重の入力を制限することができる(図9、図10参照)。
同様に、別部材である変位量制限部材を揺動レバー40に対して取り付け、変位量制限部43とした構成においても、操作力検出器50を、図9、図10に示すように、変位量制限状態で、ハウジング51の前方側面を変位量制限部43の当接面43Aに当接させつつ、サブレバー25に固定してもよい。第2実施形態と同様に、操作力検出器50をサブレバー25の適切な位置に容易に配設することが可能となる。又、変位量制限部43とハウジング51の前側側面との接触によって、操作力検出器50における検出軸55の変位量を制限することができるので、操作力検出器50に対して過剰な荷重が作用することを防止し得る。図7、図8に示すように、この場合においても、操作力未検出状態で、揺動レバー40の規制部42と、ハウジング51の後方側面を接触させることができるので、貫通穴26、第1連結ピン31の精度に関わらず、サブレバー25に対する揺動レバー40の回動範囲内に操作力検出器50による操作力の検出・未検出に係る切替点を設定することができる。
1 ブレーキペダル装置
10 メインブラケット
20 ブレーキペダル
25 サブレバー
26 貫通穴
31 第1連結ピン
40 揺動レバー
41 受部
42 規制部
43 変位量制限部
50 操作力検出器
51 ハウジング
52 第1位置決め突部
53 第2位置決め突部
54B 固定穴
55 検出軸
60 ボルト

Claims (6)

  1. ペダルに入力された操作力を伝達する伝達部材と、
    前記伝達部材に形成されたストッパ穴の内部に配置される軸状部材を有し、前記伝達部材に回動可能に配設された揺動レバーと、
    前記伝達部材に固設されたハウジングと、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動に伴って、前記ハウジングに対して変位する検出軸とを有し、前記検出軸の変位によって前記ペダルに入力された操作力を検出する操作力検出器と、
    前記ストッパ穴の開口縁と前記軸状部材が相互に当接することによって、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動範囲を制限する制限機構とを有する車両用ペダル操作力検出装置であって、
    前記揺動レバーは、
    前記ペダルに対する操作力の付与に伴って、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の検出軸と当接して当該検出軸を変位させる受部と、
    前記操作力検出器のハウジングを介して、前記受部と逆側となる位置に形成され、車両後側方向への回動を規制する規制部とを有し、
    前記操作力検出器は、
    前記検出軸が前記ペダルの操作力を未検出な位置である状態で、
    前記揺動レバーの前記規制部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記伝達部材に対して固定される
    ことを特徴とする車両用ペダル操作力検出装置。
  2. 前記揺動レバーは、
    前記受部よりも前記操作力検出器側となる位置に形成され、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の前記ハウジングと接触して、前記検出軸の変位量を所定量に制限する変位量制限部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ペダル操作力検出装置。
  3. ペダルに入力された操作力を伝達する伝達部材と、
    前記伝達部材に形成されたストッパ穴の内部に配置される軸状部材を有し、前記伝達部材に回動可能に配設された揺動レバーと、
    前記伝達部材に固設されたハウジングと、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動に伴って、前記ハウジングに対して変位する検出軸とを有し、前記検出軸の変位によって前記ペダルに入力された操作力を検出する操作力検出器と、
    前記ストッパ穴の開口縁と前記軸状部材が相互に当接することによって、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動範囲を制限する制限機構とを有する車両用ペダル操作力検出装置であって、
    前記揺動レバーは、
    前記ペダルに対する操作力の付与に伴って、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の検出軸と当接して当該検出軸を変位させる受部と、
    前記受部よりも前記操作力検出器側となる位置に形成され、前記伝達部材が車両前側方向へ回動した場合に、前記操作力検出器の前記ハウジングと接触して、前記検出軸の変位量を所定量に制限する変位量制限部と、を有し、
    前記操作力検出器は、
    前記検出軸が前記受部と接触することで、前記ペダルの操作力を検出した状態で、
    前記揺動レバーの前記変位量制限部に対して前記ハウジングを接触させつつ、前記制限機構によって、車両後側方向への回動が制限された前記伝達部材に対して固定される
    ことを特徴とする車両用ペダル操作力検出装置。
  4. 前記揺動レバーは、
    前記操作力検出器のハウジングを介して、前記受部と逆側となる位置に形成され、前記車両後側方向への回動を規制する規制部を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用ペダル操作力検出装置。
  5. 前記操作力検出器の前記ハウジングは、
    当該ハウジングの側面に沿って突出すると共に、前記伝達部材の端縁に沿って延びる位置決め突部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用ペダル操作力検出装置。
  6. 前記操作力検出器の前記ハウジングは、
    軸状の締結部材が挿通され、前記伝達部材に対する前記揺動レバーの回動方向に関して、前記締結部材の外形寸法よりも大きな固定穴を有しており、
    前記固定穴を介して取り付けられた前記締結部材によって、前記伝達部材に対して固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用ペダル操作力検出装置。
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