JP2011082969A - 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原稿の原稿面における照明領域を照明する照明装置と、前記照明領域からの反射光を読み取る画像読取部と、を具備し、前記照明領域は、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなり、前記照明装置は、前記照明領域長さ方向に直線状に配列された複数の白色LED光源と、前記複数の白色LED光源から出射された光を前記照明領域幅方向に集光させる集光体と、を備え、前記集光体は、軸方向が前記照明領域長さ方向と一致するように配置された直径Dのロッドレンズであり、D≧2.5Aを満たすことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
以上のことから、概略P≦L/3の条件では、特許文献1に記載の光拡散部がなくても主走査方向の照度ムラがなくなるので光拡散部は不要となる。
このP≦L/3の条件で主走査方向の照度ムラの無い構成で、光拡散部が無い場合、ロッドレンズを用いてロッドレンズの焦点位置に白色LED内の青色に発光するLEDチップを配置すると、チップからの青い光が概略平行光で出射する。しかしながら、蛍光体からの黄色の光は発散光で出射するので、使用範囲において、青色と黄色の照度差が生じ、色ムラが生じるという問題があった。かかる問題についての詳細は後述する。また、P≦L/3の条件で主走査方向の照度ムラの無い構成で、特許文献1に記載の通り光拡散部を設けても、どの程度の拡散作用が適当なのか示されていないので、場合によっては色ムラが生じるため問題であった。
かかる問題についてより詳細に説明する。図30は白色LED40の内部構造を示した図であり、白色LED40は、青色発光のLEDチップ51と、黄色に発光する蛍光体52とからなっている。白色LED40はLEDチップ51からの青色と、蛍光体52からの黄色の混合色で白色を得るものであり、図30に示すように、青色発光のLEDチップ51と黄色に発光する蛍光体52の発光位置が異なっている。
この白色LED光源を用い、円筒状のロッドレンズを用い副走査方向に広がる光を集めて照明装置を実現する場合、青色光源と黄色光源の発光位置が異なることにより、照明領域での集光具合が異なる。それが原因で、照明領域に色ムラが生じることがあり問題であった。
しかしながらこの場合も、複数の光源を主走査方向(読取ライン方向)に直線状に多数配列する照明装置では、ロッドレンズやレンズを多数備える必要があるから部品点数が多くなる上、ロッドレンズやレンズの実装手段も必要となるので、コスト高になるという問題が生じる。また、ロッドレンズやレンズの実装スペースも必要となるので、小型化に不利という問題も生じる。
(1):原稿の原稿面における照明領域を照明する照明装置と、前記照明領域からの反射光を読み取る画像読取部と、を具備し、前記照明領域は、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなり、前記照明装置は、前記照明領域長さ方向に直線状に配列された複数の白色LED光源と、前記複数の白色LED光源から出射された光を前記照明領域幅方向に集光させる集光体と、を備え、前記集光体は、軸方向が前記照明領域長さ方向と一致するように配置された直径Dのロッドレンズであり、D≧2.5Aを満たすことを特徴とする画像読取装置である。
当該ロッドレンズの軸方向断面形状は、円形の少なくとも一対の端部が欠けた形状であることを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の画像読取装置である。
また、前記光拡散部の拡散度を、照明領域における白色LED光源の蛍光体からの光による照度と、チップからの光線による照度の差を照明領域中央部の照度で割った値である照度比率を±10%の範囲とすることが好ましく、かつ、最小とすると、色ムラを許容範囲内にできかつ明るい照明を実現できる効果がある。
さらに、照明光線を拡散させる手段として、光源と照明領域の間に拡散板を備えることが好ましく、拡散板の実装位置や拡散度の変更が容易なので装置によって必要かつ十分な光の拡散を実施することができる。この他、照明光線を拡散させる手段として、ロッドレンズの光入射面、光出射面のいずれか一方または両方が拡散作用面を備えロッドレンズ自体に拡散作用を持たせることも好ましく、光の拡散度及び拡散位置が選択できるので、装置によって最適な場所で光を拡散することができる。また、拡散作用面を表面粗し処理を施した面とすると、サンドブラストなどにより表面粗し処理が可能なので、安価に拡散作用を実現できる。さらにこれらの他、拡散作用面をシボ処理により形成した面とすることも好ましく、ロッドレンズを成形する時の金型へのシボ処理により表面粗し処理が可能になるので、安価に拡散作用を持ったロッドレンズを実現できる。またさらにこれらの他、ロッドレンズ自体に拡散作用を持たせるべく、ロッドレンズ内部に散乱部材を含ませることも好ましく、ロッドレンズを成形する時の樹脂中に散乱部材である微粒子を入れて実現できるので、安価に実現でき、また、体積散乱するので、表面での散乱より大きな拡散作用を実施できる。
また、本発明に係る画像読取装置は、原稿の原稿面における照明領域を照明する照明装置と、前記照明領域からの反射光を読み取る画像読取部と、を具備し、前記照明領域は、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなり、前記照明装置は、前記照明領域長さ方向に直線状に配列された複数の白色LED光源と、前記複数の白色LED光源から出射された光を前記照明領域幅方向に集光させる集光体と、前記複数の白色LED光源と前記照明領域との間に設けられてなる光拡散手段と、を備え、前記白色LED光源は、青色光線を発するLEDチップと、該青色光線を吸収して蛍光を発する蛍光体とを有し、前記光拡散手段の拡散拡がり角は、前記LEDチップからの光の照度と前記蛍光体からの光の照度との差の比率である照度比率が所定の範囲内にある拡散拡がり角であり、前記複数の白色LED光源は、配列間隔Pで配列されてなり、前記複数の白色LED光源から前記照明領域までの距離をLとしたとき、P≦L/3を満たし、前記集光体は、軸方向が前記照明領域長さ方向と一致するように配置された直径Dのロッドレンズであり、D<2.5Aを満たすことを特徴とする。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
本発明の第1の実施の形態を図1、図2を用いて説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態であるフルカラーの複写機1の内部構造を示す概略正面図である。
複写機1の装置本体2内の中央部にはカラー画像を形成するための画像形成部3が設けられている。この画像形成部3は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体4、感光体4の外周面を一様に帯電する帯電ローラ5、帯電ローラ5により帯電された各感光体4の外周面を画像データに応じて露光することにより静電潜像を形成する露光装置6、静電潜像にトナーを供給することにより静電潜像をトナー像として顕像化する現像装置7、感光体4上のトナー像が順次転写される中間転写ベルト8、中間転写ベルト8上へのトナー像の転写後に感光体4上に残留したトナーを除去するクリーニング装置9、中間転写ベルト8上に転写されたトナー像を記録媒体Sに転写させる転写ローラ10等により構成されている。
照明装置18は、複数の白色LED光源40、集光体としての直径Dのロッドレンズ41、遮光部材42等により構成されている。
複数の白色LED光源40は、照明領域長さ方向に直線状に配列されてなる。白色LED光源40から出射された光は、軸方向が照明領域長さ方向と一致するように配置されたロッドレンズ41により、照明領域幅方向に集光される。即ち、ロッドレンズ41の軸に対して垂直な方向から入射することで、ロッドレンズの側面の曲率により集光作用が生じる。
尚、白色LED光源40内部のチップ位置をロッドレンズ41の焦点位置近傍としていることから、チップからの直接光線はロッドレンズ41から出射されるとき、概略平行光線となる。このため、ロッドレンズ41と白色LED光源40との間で位置ずれがあっても光線の拡がり具合の変化を小さくできる。
尚、本実施の形態では、青色LEDにはピーク波長450nm、チップの大きさが0.2×0.2mm、チップ厚さが0.01mmのものを用いたが、本発明はこれに特に限定されるものではない。また、黄色に発光する蛍光体としては、YAG系の材料で、ピーク波長560nm、大きさφ2.4mm厚さ1mmのものを用いたが、本発明はこれに特に限定されるものではない。
さらに、複数の白色LED光源40は、長尺状の基板43上に直線状に配置され、複数の白色LED光源40が画像読取時における主走査方向に沿って配列される向きに基板43が位置付けられている。
尚、照明領域とは、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなるものであって、照明対象物に応じて適宜決めることができる。例えば、複写機等の画像形成装置やスキャナ等の画像読取装置における照明装置の場合、照明領域幅Aは、4mm以上であることが好ましい。
尚、図4及び図5における副走査方向位置とは、副走査方向における照明領域幅Aの中心位置を0として、中心からの副走査方向距離(mm)を意味する。
尚、図6及び図7における主走査方向位置とは、主走査方向における白色LED内部のチップの中心位置を0として、中心からの主走査方向距離(mm)を意味する。
図10は白色LEDが複数で光線が重なったときの副走査方向照度分布とチップからの光線と蛍光体からの光線との差を示したグラフであり、図11はチップからの照度と蛍光体からの照度との差の比率(照度比率)を示したグラフである。この結果からロッドレンズ径φ10の場合、照度比率が0.1以下の領域は概略4mm程度である。
以上のことから、ロッドレンズ径が大きいほど、色ムラを許容範囲内にできる範囲が広くなることがわかる。
D≧2.5Aを満たさないD=8の場合は、照度比率0.1以内となる範囲は3.2mmであり、読取装置で読み取りに必要な領域幅として、装置の製造、組み立て誤差などがあっても読取可能な領域である4mmを下回っている。このため、読取画像の不良発生の問題や、環境変動等により読取画像の不良が生じる可能性が上がってしまうという問題が生じる。
D≧2.5Aを満たしているD=10の場合は、照度比率0.1以内となる範囲は4mmであり、読取装置で読み取りに必要な領域幅として、装置の製造、組み立て誤差などがあっても読取可能な領域である4mmと同じである。このため、読取画像の不良を抑制し、環境変動等により読取画像の不良が生じる可能性を小さくできるという効果がある。
換言すると、照明領域とは、色ムラ許容範囲が±0.1以内の範囲であることが好ましい。さらに、照明領域とは、中央のチップからの青色光線と蛍光体からの黄色光線との和の照度が70000(lx)以上であることが好ましい。
本発明に係る照明装置の第2の実施の形態について図15を用いて説明する。図15は本発明に係る照明装置の第2の実施の形態における内部構造を示す概略正面図であり、第1走行体に搭載されている照明装置18、第1ミラー19及びコンタクトガラス12を示す正面図である。画像形成装置、画像読取装置の構成は第1の実施の形態と同じであるので省略する。
2式の白色LED光源40の光源は、共にロッドレンズ41の焦点位置近傍に実装する。この場合も照明領域幅をAとすると、ロッドレンズ41の直径Dを2.5A以上とすることで色ムラが許容範囲内の照明を実現できる。本実施の形態の場合、2方向から光を照射するので、切り貼り原稿などのような原稿面が段差を有する場合でも影が生じにくいという利点がある。また、1式の白色LEDでは必要とする照度を実現できない場合、2倍の白色LEDを実装できるので、高照度を必要とする場合に有効となる。
図15に示す様に、2式のLEDの実装にはレンズ面を広く使うので、レンズの有効領域が広い方が好ましい。図14に示すロッドレンズは図13に示すものよりレンズ有効面が広い点で有効である。
本発明に係る照明装置の第3の実施の形態について図16を用いて説明する。図16は本発明に係る照明装置の第3の実施の形態における内部構造を示す概略正面図であり、第1走行体に搭載されている照明装置18、第1ミラー19及びコンタクトガラス12を示す正面図である。画像形成装置、画像読取装置の構成は第1の実施の形態と同じであるので省略する。
図17は、本発明に係る照明装置の第4の実施の形態における内部構造を示す概略正面図であり、第1走行体14に搭載されている照明装置18、第1ミラー19及びコンタクトガラス12を示す正面図である。コンタクトガラス12上には原稿が載置され、原稿のコンタクトガラス12側の原稿面に照明装置18からの照明光が照射される。原稿面の照明領域を照射し反射された反射光は、第1ミラー19を介して上述の画像読取部で読み取られる。
複数の白色LED光源40は、照明領域長さ方向に直線状に配列されてなる。白色LED光源40から出射された光は、軸方向が照明領域長さ方向と一致するように配置されたロッドレンズ41により、照明領域幅方向に集光される。即ち、ロッドレンズ41の軸に対して垂直な方向から入射することで、ロッドレンズの側面の曲率により集光作用が生じる。
尚、白色LED光源40内部のチップ位置をロッドレンズ41の焦点位置近傍としていることから、チップからの直接光線はロッドレンズ41から出射されるとき、概略平行光線となる。このため、ロッドレンズ41と白色LED光源40との間で位置ずれがあっても光線の拡がり具合の変化を小さくできる。
さらに、複数の白色LED光源40は、長尺状の基板43上に直線状に配置され、複数の白色LED光源40が画像読取時における主走査方向に沿って配列される向きに基板43が位置付けられている。尚、複数の白色LED光源40は、間隔Pが6mmとなるように配置され、光源中央と照明領域中央との距離Lを18mmとしているので、P≦L/3となり、前述のごとく主走査方向の照度むらは生じない構成となっている。
尚、照明領域とは、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなるものであって、照明対象物に応じて適宜決めることができる。例えば、複写機等の画像形成装置やスキャナ等の画像読取装置における照明装置の場合、照明領域幅Aは、4mm以上であることが好ましい。ここで、本実施の形態では、副走査方向の照明領域幅Aを4mm、ロッドレンズ径Dをφ8mmとしているので、D=8<2.5×4=2.5Aという関係を有する。
まず、色むらについて、第4の実施の形態の場合を例に挙げて説明する。図17に示した照明装置18の構成でφ8のロッドレンズに単一の白色LEDを備えて点灯させたときのコンタクトガラス12上の照明領域の主走査方向照度分布を図18、図19に示す。図18は青色に発光する白色LED内部のチップからの光線の主走査方向の照度分布、図19は黄色に発光する蛍光体からの光線の主走査方向の照度分布を示す。主走査方向中央が最も照度が大きく、中央から離れるにしたがって照度が下がっていくという傾向であり、中央の約6mmの範囲での照度差は小さいため好ましい。そのため本実施の形態の場合、白色LEDの配列Pを主走査方向に6mm程度以下、すなわちP≦L/3の範囲に小さくすれば複数の白色LED光源からの青色と黄色の光が混ざるから、主走査方向については色むらが生じないため好ましい。
一方、副走査方向の照度分布を図20、図21に示す。図20は青色に発光する白色LED内部のチップからの光線の副走査方向の照度分布、図21は黄色に発光する蛍光体からの光線の副走査方向の照度分布を示す。副走査方向中央部は照度が大きく、中央から離れるにしたがって照度が下がっていくという傾向である。図20、図21では拡散板50を実装しているので、青色と黄色の光の照明範囲は概略同じ傾向をしているが、拡散板が無い場合は差が大きくなる。
図23に示すように第4の実施の形態の場合、使用範囲4mmにおいて照度比率が10%以下となっている。なお、拡散板50が無い場合の照度比率を計算した結果が図9のグラフである。この図9と比較すると、図23に示す第4の実施の形態の場合、使用範囲の4mmの領域内に照度比率が10%以上となる領域が生じないため、色ムラがより抑制され好適な態様であることがわかる。
図24は第4の実施の形態のφ8mmのロッドレンズにおいて、拡散板50の拡散拡がり角を変化させた場合の、使用範囲4mmの照度比率の最大値を示したグラフである。拡散拡がり角0度、5度では照度比率10%以上になってしまい、色ムラが許容範囲外になってしまう。図24によれば、拡散拡がり角9度以上であれば、色ムラが許容範囲内にできることがわかる。ただし、拡がり角が大きいと照明範囲に照射される光量が減ってしまう(効率が悪くなる)ので、拡がり角は9度が望ましい。
また、拡散板50は従来において周知慣用のものを利用できるが、透過率が高いほうが好ましい。例えば、株式会社オプチカルソリューションズのレンズ拡散板、株式会社きもとの光拡散フィルム等があります。
また、第1の実施の形態と重複するその他の形態、例えば上記において述べられていない範囲のロッドレンズの諸元及び配置構成などは、第1の実施の形態と同一であるため詳細を説明することは省略する。
本発明の第5の実施の形態について図25を用いて説明する。図25は本発明の第5の実施の形態の第1走行体14に搭載されている照明装置18と第1ミラー19とを示す正面図である。画像形成装置、画像読取装置の構成は第1の実施の形態と同じであるので省略する。この第5の実施の形態の場合、使用範囲4mmでロッドレンズ41の直径を6mmとしているので、D=6<2.5×4=2.5Aという関係を有する。また、光源間隔Pを6mmとし、照明領域中央と光源中央との距離Lを18mmとし、P≦L/3としているので、主走査方向照度ムラは生じない構成である。
本発明の第6の実施の形態について図26を用いて説明する。図26は本発明の第6の実施の形態の第1走行体14に搭載されている照明装置18と第1ミラー19とを示す正面図である。画像形成装置、画像読取装置の構成は第1の実施の形態と同じであるので省略する。この第6の実施の形態の場合、使用範囲4mmでロッドレンズ41の直径を8mmとしているので、D=8<2.5×4=2.5Aという関係を有する。また、光源間隔Pを6mmとし、照明領域中央と光源中央との距離Lを18mmとし、P≦L/3としているので、主走査方向照度ムラは生じない構成である。
直接照明するものとミラー49を反射して照明するものでは、照明領域までの光路長が異なるので、照明領域での拡散作用の影響が異なる。ロッドレンズ41の表面の拡散作用について、ミラー49を用いる方の光の拡散作用を小さくすれば、色ムラが許容範囲でかつ照明効率の良い照明装置を実現できる。
本発明の第7の実施の形態について図27を用いて説明する。図27は本発明の第7の実施の形態の第1走行体14に搭載されている照明装置18と第1ミラー19とを示す正面図である。画像形成装置、画像読取装置の構成は第1の実施の形態と同じであるので省略する。
第7の実施の形態の場合、白色LED40と長尺状の基板43とロッドレンズ41と遮光部材42が2式備わっている。一方は第4の実施の形態、第5の実施の形態と同じ方向からロッドレンズ41を通って照明領域に向かう。もう一方は第4の実施の形態、第5の実施の形態の反対側から、照明領域を照明する。2式の白色LED40の光源はともにロッドレンズ41の焦点位置近傍に実装する。この第7の実施の形態の場合、使用範囲4mmでロッドレンズ41の直径を8mmとしているので、D=8<2.5×4=2.5Aという関係を有する。また、光源間隔Pを6mmとし、照明領域中央と光源中央との距離Lを18mmとし、P≦L/3としているので、主走査方向照度ムラは生じない構成である。
第7の実施の形態の場合、2方向から光を照射するので、切り貼り原稿などの場合でも影が生じにくいという利点がある。また、1式の白色LEDでは必要とする照度を実現できない場合、2倍の白色LEDを実装できるので、高照度を実現させる場合有効となる。
図24にはA=4mm、D=10mmとし、10=2.5*4となる場合の照度比率と拡散拡がり角の関係を示す。D=2.5Aとなる条件では、ロッドレンズ径が十分大きいので光拡散部を設けなくても照度比率は許容範囲の10%以内にできる。また、D≧2.5Aの場合さらに照度比率は下がる傾向であるので、本発明の一態様においては対象外となる。
Y イエロー
M マゼンタ
C シアン
K ブラック
A 照明領域幅
D ロッドレンズ直径
1 複写機
2 装置本体
3 画像形成部
4 感光体
5 帯電ローラ
6 露光装置
7 現像装置
8 中間転写ベルト
9 クリーニング装置
10 転写ローラ
11 ADF
12 コンタクトガラス
13 画像読取装置
14 第1走行体
15 第2走行体
16 レンズ
17 CCD
18 照明装置
19 第1ミラー
20 第2ミラー
21 第3ミラー
24 用紙カセット
25 ピックアップローラ
26 フィードローラ
27 用紙搬送路
28 レジストローラ
29 定着装置
30 排紙ローラ
31 排紙トレイ
40 白色LED
41 ロッドレンズ
42 遮光部材
43 長尺状の基板
44 光入射位置
45 光出射位置
46 パーティングライン
47 平面部
48 凸部
49 ミラー
Claims (19)
- 原稿の原稿面における照明領域を照明する照明装置と、
前記照明領域からの反射光を読み取る画像読取部と、を具備し、
前記照明領域は、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなり、
前記照明装置は、前記照明領域長さ方向に直線状に配列された複数の白色LED光源と、前記複数の白色LED光源から出射された光を前記照明領域幅方向に集光させる集光体と、を備え、
前記集光体は、軸方向が前記照明領域長さ方向と一致するように配置された直径Dのロッドレンズであり、D≧2.5Aを満たすことを特徴とする画像読取装置。 - 前記白色LED光源が内部に有するチップの位置は、前記ロッドレンズの焦点位置近傍であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記照明領域の前記照明領域幅方向における中心は、前記ロッドレンズから出射される光線の前記照明領域幅方向における中心線上にあることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記ロッドレンズは、プラスチック樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記ロッドレンズは、光線入射中心位置と光線出射中心位置とを含む面に直交する面と当該ロッドレンズ表面との交線に、成型時のつなぎ目が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記ロッドレンズは、光線入射中心位置と光線出射中心位置とを含む面と平行な平面部が2面対向して設けられてなり、
当該ロッドレンズの軸方向断面形状は、円形の少なくとも一対の端部が欠けた形状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記ロッドレンズは、光線入射中心位置と光線出射中心位置とを含む面に対して垂直方向に凸部が2つ対向して設けられてなり、
当該ロッドレンズの軸方向断面形状は、円形の少なくとも一対の端部が延伸した形状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 前記複数の白色LED光源と、前記照明領域との間に、光拡散手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記白色LED光源は、青色光線を発するLEDチップと、該青色光線を吸収して蛍光を発する蛍光体とを有し、
前記光拡散手段の拡散拡がり角は、前記LEDチップからの光の照度と前記蛍光体からの光の照度との差の比率である照度比率が所定の範囲内にある拡散拡がり角であることを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。 - 前記所定の範囲は、+10%〜−10%であることを特徴とする請求項9に記載の画像読取装置。
- 前記光拡散手段は、光拡散板を有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記光拡散手段は、前記ロッドレンズの光入射面と光出射面の少なくとも一方に設けられた拡散作用面であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記拡散作用面は、表面粗し処理により形成されてなることを特徴とする請求項12に記載の画像読取装置。
- 前記拡散作用面は、シボ処理により形成されてなることを特徴とする請求項12に記載の画像読取装置。
- 前記ロッドレンズは、内部に散乱部材を含有し、前記光拡散手段を兼ねてなることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記複数の白色LED光源は、配列間隔Pで配列されてなり、
前記複数の白色LED光源から前記照明領域までの距離をLとしたとき、P≦L/3を満たすことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像読取装置。 - 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置で読み取った画像データに応じて記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなる照明領域を照明するための照明装置であって、
前記照明領域長さ方向に直線状に配列された複数の白色LED光源と、
前記複数の白色LED光源から出射された光を前記照明領域幅方向に集光させる集光体と、を備え、
前記集光体は、軸方向が前記照明領域長さ方向と一致するように配置された直径Dのロッドレンズであり、D≧2.5Aを満たすことを特徴とする照明装置。 - 原稿の原稿面における照明領域を照明する照明装置と、
前記照明領域からの反射光を読み取る画像読取部と、を具備し、
前記照明領域は、照明領域幅Aと所定の照明領域長さとからなり、
前記照明装置は、前記照明領域長さ方向に直線状に配列された複数の白色LED光源と、前記複数の白色LED光源から出射された光を前記照明領域幅方向に集光させる集光体と、前記複数の白色LED光源と前記照明領域との間に設けられてなる光拡散手段と、を備え、
前記白色LED光源は、青色光線を発するLEDチップと、該青色光線を吸収して蛍光を発する蛍光体とを有し、
前記光拡散手段の拡散拡がり角は、前記LEDチップからの光の照度と前記蛍光体からの光の照度との差の比率である照度比率が所定の範囲内にある拡散拡がり角であり、
前記複数の白色LED光源は、配列間隔Pで配列されてなり、前記複数の白色LED光源から前記照明領域までの距離をLとしたとき、P≦L/3を満たし、
前記集光体は、軸方向が前記照明領域長さ方向と一致するように配置された直径Dのロッドレンズであり、D<2.5Aを満たすことを特徴とする画像読取装置。
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