JP2011077339A - 半導体レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】温度差の激しい過酷な環境においても、中空に配置された配線層が破断する虞を低減することの可能な半導体レーザを提供する。
【解決手段】互いに隣接するリッジ部30の間に溝部31が設けられており、上部電極33とパッド電極34とを電気的に接続する配線層35が、少なくとも溝部31上において中空に配置されている。配線層35は、溝部31上において、平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状となっている。これにより、温度差の激しい過酷な環境において、配線層35が膨張・収縮を繰り返したときに、配線層35に歪が溜まるのが抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、各々のエミッタを独立に駆動することの可能な半導体レーザに関する。
半導体レーザでは、各々のエミッタを独立に駆動することを目的として、互いに隣り合うエミッタの間に、互いに隣り合うエミッタを電気的に分離する分離溝が設けられている。この分離溝の幅は、レーザのタイプによって異なるが、ビームピッチが数十μm程度の狭ピッチタイプのレーザの場合には、わずか数μm程度しかない。そのため、そのような場合には、両脇が分離溝で囲まれたエミッタ(リッジ部)上のストライプ電極と、リッジ部から離れた場所に形成されたパッド電極とを連結する配線層を、狭い分離溝内に設けることは極めて難しい。そこで、例えば、特許文献1に記載されているように、分離溝内に絶縁材料を埋め込み、その絶縁材料の上に上記配線層を設けることが一般的に行われている。
特開2000−269601号公報
しかし、分離溝中に絶縁材料を埋め込んだ場合には、埋め込んだ絶縁材料の収縮やひずみによりリッジ部に応力がかかり、リッジ部から射出されるレーザビームの偏光角が回転しやすい。また、深い分離溝が形成された場合には、絶縁材料を埋め込む工程が複雑になり、コスト高の原因となる問題があった。
そこで、例えば、分離溝中に絶縁材料を埋め込まず、配線層を、少なくとも溝部上において中空に配置すると共に、配線層のうち中空に配置された部分をアーチ形状にすることが考えられる。しかし、このようにした場合には、配線層が自重で折れ曲がる可能低を低減することができるが、温度差の激しい過酷な環境(例えば−40℃〜+150℃の温度差が発生する環境)において、配線層に含まれるAu層が膨張・収縮を繰り返したときに、Au層に歪が溜まり、配線層が破断する虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度差の激しい過酷な環境においても、中空に配置された配線層が破断する虞を低減することの可能な半導体レーザを提供することにある。
本発明による第1の半導体レーザは、少なくとも、下部クラッド層、活性層および上部クラッド層をこの順に含む帯状の複数のリッジ部を備えたものである。これら複数のリッジ部は、帯状の溝部を介して互いに並列配置されている。各リッジ部の上面には、上部クラッド層と電気的に接続された上部電極が設けられており、上部電極には配線層が電気的に接続されている。配線層は少なくとも溝部上において中空に配置されている。また、リッジ部および溝部の双方とは異なる部位には、パッド電極が設けられている。パッド電極は、配線層を介して上部電極と電気的に接続されている。ここで、配線層は、リッジ部の上面との密着性を高める密着層と、Au層と、Au層に歪が生じるのを抑制する歪抑制層とをリッジ部側から順に有している。
本発明による第1の半導体レーザでは、互いに隣接するリッジ部の間に溝部が設けられており、上部電極とパッド電極とを電気的に接続する配線層が、少なくとも溝部上において中空に配置されている。つまり、本レーザでは、配線層と溝の内壁との間隙に、絶縁材料などの埋め込み材が設けられていないので、配線層と溝の内壁との間隙に絶縁材料などの埋め込み材を設けたときのような応力がリッジ部に生じる虞がない。さらに、配線層には、Au層に歪が生じるのを抑制する歪抑制層が設けられている。これにより、温度差の激しい過酷な環境において、Au層が膨張・収縮を繰り返したときに、Au層に歪が溜まるのを抑制することができる。
本発明による第2の半導体レーザは、少なくとも、下部クラッド層、活性層および上部クラッド層をこの順に含む帯状の複数のリッジ部を備えたものである。これら複数のリッジ部は、帯状の溝部を介して互いに並列配置されている。各リッジ部の上面には、上部クラッド層と電気的に接続された上部電極が設けられており、上部電極には配線層が電気的に接続されている。配線層は少なくとも溝部上において中空に配置されている。また、リッジ部および溝部の双方とは異なる部位には、パッド電極が設けられている。パッド電極は、配線層を介して上部電極と電気的に接続されている。ここで、配線層は、溝部上において、平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状となっている。
本発明による第2の半導体レーザでは、互いに隣接するリッジ部の間に溝部が設けられており、上部電極とパッド電極とを電気的に接続する配線層が、少なくとも溝部上において中空に配置されている。つまり、本レーザでは、配線層と溝の内壁との間隙に、絶縁材料などの埋め込み材が設けられていないので、配線層と溝の内壁との間隙に絶縁材料などの埋め込み材を設けたときのような応力がリッジ部に生じる虞がない。さらに、配線層は、溝部上において、平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状となっている。これにより、温度差の激しい過酷な環境において、配線層が膨張・収縮を繰り返したときに、配線層に歪が溜まるのを抑制することができる。
本発明による第1の半導体レーザによれば、配線層と溝の内壁との間隙に絶縁材料などの埋め込み材を設けたときのような応力がリッジ部に生じないようにした。これにより、リッジ部に加わる応力に起因する偏光角の回転を抑制することができる。また、上記配線層を成膜により形成した場合には、製造過程において、配線層同士が互いに接触したり、超音波に起因する信頼性の低下を招いたりする虞はない。従って、各リッジ部を独立に駆動させることができ、かつ信頼性を低下させることなく、リッジ部に加わる応力に起因する偏光角の回転を抑制することができる。さらに、本発明によれば、過酷な環境において、Au層が膨張・収縮を繰り返したときに、Au層に歪が溜まるのを抑制するようにした。これにより、配線層が破断する虞を低減することができる。
本発明の第2の半導体レーザによれば、配線層と溝の内壁との間隙に絶縁材料などの埋め込み材を設けたときのような応力がリッジ部に生じないようにした。これにより、リッジ部に加わる応力に起因する偏光角の回転を抑制することができる。また、上記配線層を成膜により形成した場合には、製造過程において、配線層同士が互いに接触したり、超音波に起因する信頼性の低下を招いたりする虞はない。従って、各リッジ部を独立に駆動させることができ、かつ信頼性を低下させることなく、リッジ部に加わる応力に起因する偏光角の回転を抑制することができる。さらに、本発明によれば、過酷な環境において、配線層が膨張・収縮を繰り返したときに、配線層に歪が溜まるのを抑制するようにした。これにより、配線層が破断する虞を低減することができる。
本発明による第1の実施の形態に係る半導体レーザの斜視図である。 図1の半導体レーザの上面図である。 図1または図2の半導体レーザのA−A矢視方向の断面図である。 図1の半導体レーザの一変形例の断面図である。 図1の半導体レーザの製造方法の一例について説明するための斜視図である。 図5に続く工程について説明するための斜視図である。 図6に続く工程について説明するための斜視図である。 図7に続く工程について説明するための斜視図である。 本発明による第2の実施の形態に係る半導体レーザの断面図である。 図9の半導体レーザにおける溝周辺の断面図である。 図10の歪抑制層に用いられる材料の物性値を表す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.第1の実施の形態(図1〜図8)
○配線層が溝部上において平坦形状または凹形状となっている例
2.第2の実施の形態(図9〜図11)
○配線層が溝部上においてアーチ形状となっている例
○配線層の最上層に歪抑制層が設けられている例
3.第2の実施の形態の変形例
○配線層が溝部上において平坦形状または凹形状となっている例
4.実施例
<第1の実施の形態>
図1は、本発明による第1の実施の形態に係る半導体レーザ1の概略構成の一例を斜視的に表したものである。図2は図1の半導体レーザ1の上面構成の一例を、図3は図1または図2の半導体レーザ1のA−A矢視方向の断面構成の一例をそれぞれ表したものである。本実施の形態の半導体レーザ1は、ストライプ状のエミッタを複数備えたマルチビーム半導体レーザであり、各エミッタの端面からレーザビームが射出される端面発光型の半導体レーザである。
半導体レーザ1は、例えば、基板10上に半導体層20を備えたものである。半導体層20は、例えば、図3に示したように、下部クラッド層21、活性層22、上部クラッド層23およびコンタクト層24を基板10側からこの順に含んで構成されている。なお、図示しないが、半導体層20には、上記した層以外の層(例えば、バッファ層やガイド層など)がさらに設けられていてもよい。この半導体層20には帯状の複数のリッジ部30が互いに並列配置されており、各リッジ部30が前端面S1からレーザビームを互いに独立に射出するエミッタとして機能する。なお、図1〜図3には、リッジ部30が4つ設けられている場合が例示されているが、2つまたは3つ設けられていてもよいし、5つ以上設けられていてもよい。
半導体層20の上部に設けられたリッジ部30のうち、少なくとも配列方向の両端のリッジ部30を除いたリッジ部30については、その両側面が帯状の溝部31で囲まれている。例えば、図1、図2に示したように、リッジ部30の配列方向の両端部にリッジ部30と同等の高さを有する帯状の台座部32が設けられ、全てのリッジ部30の両側面が帯状の溝部31で囲まれている。また、溝部31は、例えば、図1、図2に示したように、基板10の上部にまで達している。これにより、互いに隣り合うリッジ部30が溝部31によって空間分離されている。なお、溝部31は基板10にまで達せず、互いに隣り合うリッジ部30が溝部31によって完全に空間分離されていなくてもよい。ただし、その場合には、溝部31は、互いに隣り合うリッジ部30同士の間で電気的なクロストークが生じない程度の深さ(例えば下部クラッド層21にまで達する深さ)となっていることが好ましい。
溝部31の幅W1(溝部31の延在方向と直交する方向の幅)は、リッジ部30の幅W2(リッジ部30の延在方向(共振器方向)と直交する方向の幅)よりも狭くなっている。具体的には、リッジ部30の幅W2が数十μm程度(例えば30μm)となっているときに、溝部31の幅W1は数μm程度(例えば3μm)となっている。つまり、本実施の形態の半導体レーザ1は、ビームピッチが数十μm程度の狭ピッチタイプのレーザである。
半導体層20には、リッジ部30をリッジ部30の延在方向から挟み込む一対の前端面S1および後端面S2が形成されている。一対の前端面S1および後端面S2は、共振器を構成している。一対の前端面S1および後端面S2は、例えばへき開によって形成されたものであり、所定の間隙を介して互いに対向配置されている。前端面S1には低反射膜(図示せず)が形成されており、後端面S2には高反射膜(図示せず)が形成されている。
リッジ部30は、例えば、少なくとも下部クラッド層21の上部、活性層22、上部クラッド層23およびコンタクト層24を含んでいる。リッジ部30は、例えば、図3に示したように、基板10の上部、下部クラッド層21、活性層22、上部クラッド層23およびコンタクト層24を含んでいる。
ここで、基板10は、例えばp型GaAsからなる。p型不純物としては、例えばマグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)などが挙げられる。下部クラッド層21は、例えばp型AlInPからなる。活性層22は、例えばアンドープのGaInPからなる。この活性層22において、後述の上部電極33との対向領域を含む帯状の領域が発光領域22Aとなる。この発光領域22Aは、上部電極33からの電流が注入される電流注入領域に対応している。上部クラッド層23は、例えばn型AlInPからなり、コンタクト層24は、例えばn型GaAsからなる。n型不純物としては、例えばケイ素(Si)またはセレン(Se)などが挙げられる。
各リッジ部30の上面(コンタクト層24の上面)には上部電極33が設けられている。上部電極33は、例えば、図1、図3に示したように、リッジ部30の延在方向に延在する帯状の形状となっており、コンタクト層24および上部クラッド層23と電気的に接続されている。また、リッジ部30および溝部31を両脇から挟み込む2つの領域のうち少なくとも一方の領域にパッド電極34が設けられている。例えば、リッジ部30および溝部31を両脇から挟み込む2つの台座部32上に、それぞれ、パッド電極34が設けられている。このパッド電極34と台座部32との間には、絶縁層36が設けられており、パッド電極34は、台座部32(特に下部クラッド層21)と絶縁分離されている。なお、台座部32のうちパッド電極34直下の部分が高抵抗化されているなど、パッド電極34と下部クラッド層21との間に電流がほとんど流れないようになっている場合には、パッド電極34と台座部32との間の絶縁層36を省略することも可能である。パッド電極34は、後述の配線層35に接続されている。
絶縁層36は、リッジ部30の表面や溝部31の表面にも、必要に応じて設けられている。絶縁層36は、例えば、図3に示したように、配線層35の先端部分に対応して開口35Aを有している。配線層35は、例えば、開口35Aを介して上部電極33と電気的に接続されており、配線層35のうち上部電極33と接している部分以外の部分は、絶縁層36の表面に接している。パッド電極34は、例えば、配線層35を介して上部電極33と電気的に接続されている。
配線層35は、リッジ部30上の上部電極33と、パッド電極34とに接続されており、これらを電気的に接続している。この配線層35は、例えば、図1〜図3に示したように、リッジ部30および溝部31の延在方向と交差(例えば直交)する方向に延在する帯状の形状となっており、例えば、成膜によって形成されている。この配線層35は、例えば、溝部31を一つずつ飛び越えており、少なくとも溝部31上において中空に配置されている。配線層35のうち中空に配置されている部分は、例えば、図1、図3に示したように、平坦形状となっている。なお、配線層35のうち中空に配置されている部分は、例えば、図4に示したように、溝部31側に窪んだ凹形状となっていてもよい。
また、基板10の裏面には、下部電極37が設けられている。この下部電極37は、例えば、基板10の裏面全体に形成されており、基板10と電気的に接続されている。なお、下部電極37は、上部電極33と同様、リッジ部30ごとに一つずつ別個に設けられていてもよい。
ここで、上部電極33は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金層、ニッケル(Ni)層および金(Au)層とをリッジ部30の上面側からこの順に積層して構成されている。パッド電極34および配線層35は、例えば、例えば、チタン(Ti)層、白金(Pt)層および金(Au)層をリッジ部30の上面側からこの順に積層して構成されている。ここで、Ti層およびPt層は、リッジ部30の上面との密着性を高める密着層としての機能を有している。なお、上部電極33、パッド電極34および配線層35は、上記以外の材料の積層体となっていてもよい。また、上部電極33、パッド電極34および配線層35は、互いに同一の材料によって構成されていてもよいし、互いに異なる材料によって構成されていてもよい。絶縁層36は、例えば、SiN、SiO2、SiON、Al23またはAlNによって構成されている。下部電極37は、例えば、Ti、PtおよびAuを基板10側からこの順に積層して構成されている。
次に、図5(A),(B)〜図8を参照して、本実施の形態の半導体レーザ1の製造方法の一例について説明する。なお、図5(A),(B)〜図8は、製造過程における素子の斜視図である。
まず、基板10上に半導体層20を形成したのち、半導体層20上に、帯状の複数の上部電極33を所定のピッチで互いに並列に形成する(図5(A))。続いて、上部電極33の両脇に、上部電極33の延在方向に延在する帯状の溝部31を形成して、半導体層20に複数のリッジ部30を形成する(図5(B))。このとき、溝部31の幅W1がリッジ部30の幅W2よりも狭くなるように、リッジ部30および溝部31を形成する。
次に、表面全体に絶縁層36を形成したのち(図6(A))、所定の位置に開口36Aを形成する(図6(B))。これにより、開口36Aの底面に上部電極33の一部が露出する。次に、表面全体にレジスト層40を形成する(図7(A))。このとき、溝部31が完全に埋め込まれるようにレジスト層40を形成することが好ましい。続いて、少なくとも溝部31の内部にレジスト層40が残るように、レジスト層40の露光および現像を行う。このとき、例えば、ドライエッチングにより、レジスト層40のうち溝部31に対応する部分の上面が、平坦面、または溝部31の底面側に窪んだ凹面となるようにする。さらに、レジスト層40が開口36A内に残留しないようにする。
次に、例えば、図示しないが、蒸着などを用いて、表面全体に金属層42を成膜する。このように、金属層42の一部を、必要に応じて、残ったレジスト層40の表面上に形成することにより、金属層42のうち、溝部31に対応する部分が平坦形状、または溝部31の底面側に窪んだ凹形状となる。
次に、例えば、リフトオフなどを用いて、レジスト層40と共に金属層42のうち余分な部分を除去することにより、パッド電極34および配線層35を形成する(図8)。さらに、残ったレジスト層40を所定の方法によって除去する。その結果、配線層35は、少なくとも溝部31上において、平坦形状、または溝部31の底面側に窪んだ凹形状となり、かつ中空に形成される。次に、基板10の裏面に、下部電極37を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体レーザ1が製造される。
次に、本実施の形態の半導体レーザ1の作用および効果について説明する。
本実施の形態の半導体レーザ1では、上部電極33と下部電極37との間に所定の電圧が印加されると、活性層22の電流注入領域(発光領域22A)に電流が注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この光は、一対の前端面S1および後端面S2により反射され、所定の波長でレーザ発振を生じ、レーザビームとして各リッジ部30の前端面S1から外部に射出される。
ところで、本実施の形態では、互いに隣接するリッジ部30の間に溝部31が設けられている。さらに、上部電極33とパッド電極34とを電気的に接続する配線層35が、少なくとも溝部31上において中空に配置されている。つまり、本実施の形態では、配線層35と溝部31の内壁との間隙に、絶縁材料などの埋め込み材が設けられていない。そのため、配線層35と溝部31の内壁との間隙に絶縁材料などの埋め込み材を設けたときのような応力がリッジ部30に生じる虞がないので、リッジ部30に加わる応力に起因する偏光角の回転を抑制することができる。
なお、本実施の形態の半導体レーザ1は、ビームピッチが数十μm程度の狭ピッチタイプのレーザである。そのため、配線層35をワイヤボンディングによって形成することは極めて困難である。仮に配線層35をワイヤボンディングによって形成しようとすると、一つのワイヤボールが複数の上部電極33に接触してしまい、各リッジ部30を独立に駆動させることができなくなってしまう可能性が高い。また、ワイヤボンディングでは超音波接合が用いられるので、超音波に起因する信頼性の低下を招く虞がある。そこで、本実施の形態では、配線層35が成膜により形成されている。これにより、配線層35同士が互いに接触し各リッジ部30を独立に駆動させることができなくなったり、超音波に起因する信頼性の低下が生じたりするのを防いでいる。
また、本実施の形態では、配線層35は、溝部31上において、平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状となっている。これにより、温度差の激しい過酷な環境において、配線層35が膨張・収縮を繰り返したときに、配線層35に歪が溜まるのを抑制することができる。その結果、配線層35が破断する虞を低減することができる。なお、配線層35を平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状にする方法として、上述したように、例えば、ドライエッチングにより、レジスト層40を選択的に除去することが好ましい。これにより、配線層35の形状を容易に、平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状にすることが可能となる。
<第2の実施の形態>
図9は、本発明による第2の実施の形態に係る半導体レーザ2の断面構成の一例を表したものである。なお、図9は、本実施の形態の半導体レーザ2において、図1または図2のA−A線に対応する位置で切断したときの断面構成に相当する。本実施の形態の半導体レーザ2は、上記第1の実施の形態の半導体レーザ1と同様、ストライプ状のエミッタを複数備えたマルチビーム半導体レーザであり、各エミッタの端面からレーザビームが射出される端面発光型の半導体レーザである。
半導体レーザ2は、配線層35のうち中空に配置されている部分が、例えば、図9に示したように、溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状となっており、さらに配線層35に特殊な層(歪抑制層)が設けられている点で、半導体レーザ1の構成と相違する。そこで、以下では、半導体レーザ1の構成との相違点について主に説明し、半導体レーザ1の構成との共通点についての説明を適宜、省略するものとする。
上述したように、本実施の形態では、配線層35のうち中空に配置されている部分が、例えば、図9に示したように、溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状となっており、折れ曲がる可能性を低減する構造となっている。さらに、この配線層35は、例えば、図10に示したように、少なくとも、配線層35のうち中空に配置されている部分において、リッジ部30の上面との密着性を高める密着層35Bと、導電性の高いAu層35Cと、Au層35Cに歪が生じるのを抑制する歪抑制層35Dとを溝部31側から順に有している。つまり、本実施の形態では、配線層35は、最上層に、歪抑制層35Dを有している。
密着層35Bは、例えば、TiおよびPtをリッジ部30の上面側からこの順に積層して構成されている。Au層35Cは、例えば、Auを含んで構成されている。歪抑制層35Dは、例えば、Auよりもヤング率が高く、線膨張係数が低い金属材料によって形成されている。Auよりもヤング率が高く、線膨張係数が低い金属材料としては、例えば、図11に示したように、Ti、Ni、Pt、Pd、Rh、Mo、Co、Fe、およびCrなどが挙げられる。従って、歪抑制層35Cは、例えば、Ti、Ni、Pt、Pd、Rh、Mo、Co、Fe、およびCrのうち少なくとも1つの金属材料によって構成されていることが好ましい。歪抑制層35Dは、Au層35Cに歪が生じるのを抑制することの可能な程度の厚さとなっており、Au層35Cが例えば数μm程度の厚さとなっているときに、例えば10nm以上の厚さとなっている。
次に、本実施の形態の半導体レーザ2の製造方法の一例について説明する。まず、上記実施の形態と同様にして、基板10上に半導体層20を形成したのち、半導体層20上に、帯状の複数の上部電極33を所定のピッチで互いに並列に形成する。続いて、上部電極33の両脇に、上部電極33の延在方向に延在する帯状の溝部31を形成して、半導体層20に複数のリッジ部30を形成する。このとき、溝部31の幅W1がリッジ部30の幅W2よりも狭くなるように、リッジ部30および溝部31を形成する。
次に、表面全体に絶縁層36を形成したのち、所定の位置に開口36Aを形成する。これにより、開口36Aの底面に上部電極33の一部が露出する。次に、表面全体にレジスト層40を形成する。このとき、溝部31が完全に埋め込まれるようにレジスト層40を形成することが好ましい。続いて、少なくとも溝部31の内部にレジスト層40が残るように、レジスト層40の露光および現像を行う。このとき、例えば、ウエットエッチングにより、レジスト層40のうち溝部31に対応する部分の上面が、溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状となるようにする。さらに、レジスト層40が開口36A内に残留しないようにする。
次に、例えば、図示しないが、蒸着などを用いて、表面全体に、密着層135Bと、導電性の高いAu層135Cと、Au層135Cに歪が生じるのを抑制する歪抑制層135Dをこの順に積層して、金属層135を成膜する。このように、金属層135の一部を、必要に応じて、残ったレジスト層40の表面上に形成することにより、金属層135のうち、溝部31に対応する部分が、溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状となる。
次に、例えば、リフトオフなどを用いて、レジスト層40と共に金属層135のうち余分な部分を除去する。これにより、パッド電極34および配線層35が形成される。さらに、残ったレジスト層40を所定の方法によって除去する。その結果、配線層35は、少なくとも溝部31上において、平坦形状、または溝部31の底面側に窪んだ凹形状となり、かつ中空に形成される。次に、基板10の裏面に、下部電極37を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体レーザ1が製造される。
次に、本実施の形態の半導体レーザ2の作用および効果について説明する。
本実施の形態の半導体レーザ2では、上部電極33と下部電極37との間に所定の電圧が印加されると、活性層22の電流注入領域(発光領域22A)に電流が注入され、これにより電子と正孔の再結合による発光が生じる。この光は、一対の前端面S1および後端面S2により反射され、所定の波長でレーザ発振を生じ、レーザビームとして各リッジ部30の前端面S1から外部に射出される。
ところで、本実施の形態では、上記実施の形態と同様、互いに隣接するリッジ部30の間に溝部31が設けられており、上部電極33とパッド電極34とを電気的に接続する配線層35が、少なくとも溝部31上において中空に配置されている。これにより、リッジ部30に加わる応力に起因する偏光角の回転を抑制することができる。また、本実施の形態では、上記実施の形態と同様、配線層35が成膜により形成されている。これにより、配線層35同士が互いに接触し各リッジ部30を独立に駆動させることができなくなったり、超音波に起因する信頼性の低下が生じたりするのを防いでいる。
また、本実施の形態では、少なくとも、配線層35のうち中空に配置されている部分が、密着層35Bと、Au層35Cと、歪抑制層35Dとが溝部31側から順に積層して構成されている。これにより、温度差の激しい過酷な環境において、配線層35が膨張・収縮を繰り返したときに、Au層35Cに歪が溜まるのを歪抑制層35Dによって抑制することができる。その結果、配線層35が破断する虞を低減することができる。
<第2の実施の形態の変形例>
上記第2の実施の形態では、配線層35のうち中空に配置されている部分が、溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状となっていたが、例えば、図示しないが、平坦形状、または溝部側に窪んだ凹形状となっていてもよい。配線層35がそのような形状となっていた場合であっても、Au層35Cに歪が溜まるのを歪抑制層35Dによって抑制することができ、配線層35が破断する虞を低減することができる。
<実施例>
次に、上記各実施の形態に係る半導体レーザ1,2の実施例について、比較例と対比しつつ説明する。半導体レーザ1の実施例では、配線層35のうち中空に配置されている部分を平坦形状とし、かつTi層、Pt層およびAu層をリッジ部30の上面側からこの順に積層して構成した。また、半導体レーザ2の実施例では、配線層35のうち中空に配置されている部分を溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状とし、かつTi層およびPt層を溝部31側からこの順に積層した密着層35Bと、Au層35Cと、TiまたはNiからなる歪抑制層35Dとを溝部31側から順に積層して構成した。比較例では、配線層35のうち中空に配置されている部分を溝部31の底面とは反対側に突出したアーチ形状とし、かつTi層、Pt層およびAu層を溝部31側からこの順に積層して構成した。
比較例では、−40℃〜+85℃の温度サイクルを1回行うごとに、Au層のうちアーチ形状の付け根の部分に3.3×10-3の歪が累積した。一方、半導体レーザ1,2の実施例では、−40℃〜+85℃の温度サイクルを20回行った後でも、Au層35のうち中空部分の付け根の部分に全く歪が生じなかった。このことから、比較例では、故障モードの1つであるオープン不良の生じる可能性が極めて高く、その一方で、実施例では、オープン不良の生じる可能性が極めて低いことがわかった。
以上、複数の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、上記各実施の形態では、リッジ部30の上面が概ね平坦形状となっている場合が例示されていたが、例えば、図示しないが、リッジ部30の上面のうち溝部31側の端部が傾斜した形状となっていてもよい。この場合に、配線層35のうち中空に配置されている部分の付け根が、リッジ部30の上面のうち傾斜した部分(傾斜面)上に形成されていてもよい。
また、上記各実施の形態では、半導体レーザ1はリッジ部30の両脇に台座部32を設けた場合について説明したが、台座部32をなくしてもよい。
上記各実施の形態では、各配線層35がむき出しになっている場合が例示されていたが、例えば、図示しないが、各配線層35のうち少なくとも中空に配置されている部分の表面を、例えばSiNなどの絶縁膜によって覆うようにしてもよい。これにより、イオンマイグレーションを防止したり、各配線層35を外部環境から保護したりすることが可能となる。
また、上記各実施の形態では、上部電極33を、配線層35およびパッド電極34を形成する工程とは異なる工程で形成する場合が例示されていたが、配線層35およびパッド電極34の形成工程と同一の工程で、配線層35およびパッド電極34と共に一括で形成するようにしてもよい。ただし、その場合には、中央以外のリッジ部30上の上部電極33が、中央のリッジ部30上の上部電極33と電気的に接続された配線層35と同一面内に形成されることになる。そこで、例えば、図示しないが、中央以外のリッジ部30上の上部電極33の後端面S2側の端部を若干、前端面S1側に後退させ、その空いた領域(つまり、リッジ部30の上面のうち後端面S2近傍の領域)に、中央のリッジ部30上の上部電極33と電気的に接続された配線層35を配置することが好ましい。これにより、双方の短絡を防止することができるだけでなく、電流非注入の領域を光射出側から最も遠いところにすることができ、レーザ特性への影響を最小限に抑えることができる。
また、上記実施の形態等では、AlGaAs系の化合物半導体レーザを例にして本発明を説明したが、他の化合物半導体レーザ、例えば、AlGaInP系、GaInAsP系などの赤色半導体レーザ、GaInN系およびAlGaInN系などの窒化ガリウム系の半導体レーザ、ZnCdMgSSeTeなどのII−VI族の半導体レーザにも適用可能である。また、AlGaAs系、InGaAs系、InP系、GaInAsNP系などの、発振波長が可視域とは限らないような半導体レーザにも適用可能である。
1…半導体レーザ、10…基板、20…半導体層、21…下部クラッド層、22…活性層、22A…発光領域、23…上部クラッド層、24…コンタクト層、30…リッジ部、31…溝部、32…台座部、33…上部電極、34…パッド電極、35…配線層、35A,36A…開口、35B,135B…密着層、35C,135C…Au層、35D,135D…歪抑制層、36…絶縁層、37…下部電極、38…絶縁膜、40…レジスト層、135…金属層、S1…前端面、S2…後端面、W1,W2…幅。

Claims (10)

  1. 帯状の溝部を介して互いに並列配置されると共に、少なくとも、下部クラッド層、活性層および上部クラッド層をこの順に含む帯状の複数のリッジ部と、
    各リッジ部の上面に形成されると共に前記上部クラッド層と電気的に接続された上部電極と、
    前記上部電極と電気的に接続されると共に少なくとも前記溝部上において中空に配置された配線層と、
    前記リッジ部および前記溝部を両脇から挟み込む2つの領域のうち少なくとも一方の領域に形成され、かつ前記配線層を介して前記上部電極と電気的に接続されたパッド電極と
    を備え、
    前記配線層は、前記溝部上において、平坦形状、または前記溝部側に窪んだ凹形状となっている
    半導体レーザ。
  2. 前記配線層は、前記リッジ部の上面との密着性を高める密着層と、Au層とを前記リッジ部側から順に有する
    請求項1に記載の半導体レーザ。
  3. 前記配線層は、最上層に、前記Au層に歪が生じるのを抑制する歪抑制層を有する
    請求項1または請求項2に記載の半導体レーザ。
  4. 前記歪抑制層は、Auよりもヤング率が高く、線膨張係数が低い金属材料によって形成されている
    請求項3に記載の半導体レーザ。
  5. 前記歪抑制層は、Ti、Ni、Pt、Pd、Rh、Mo、Co、Fe、およびCrのうち少なくとも1つの金属材料を含んで形成されている
    請求項4に記載の半導体レーザ。
  6. 帯状の溝部を介して互いに並列配置されると共に、少なくとも、下部クラッド層、活性層および上部クラッド層をこの順に含む帯状の複数のリッジ部と、
    各リッジ部の上面に形成されると共に前記上部クラッド層と電気的に接続された上部電極と、
    前記上部電極と電気的に接続されると共に少なくとも前記溝部上において中空に配置された配線層と、
    前記リッジ部および前記溝部を両脇から挟み込む2つの領域のうち少なくとも一方の領域に形成され、かつ前記配線層を介して前記上部電極と電気的に接続されたパッド電極と
    を備え、
    前記配線層は、前記リッジ部の上面との密着性を高める密着層と、Au層と、前記Au層に歪が生じるのを抑制する歪抑制層とを前記リッジ部側から順に有する
    半導体レーザ。
  7. 前記歪抑制層は、Auよりもヤング率が高く、線膨張係数が低い金属材料によって形成されている
    請求項6に記載の半導体レーザ。
  8. 前記歪抑制層は、Ti、Ni、Pt、Pd、Rh、Mo、Co、Fe、およびCrのうち少なくとも1つの金属材料を含んで形成されている
    請求項7に記載の半導体レーザ。
  9. 前記配線層は、前記溝部上において、平坦形状、または前記溝部側に窪んだ凹形状となっている
    請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の半導体レーザ。
  10. 前記配線層は、前記溝部上においてアーチ形状となっている
    請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の半導体レーザ。
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