JP2011074678A - テールピース台車及びその移動方法、並びに連続ベルトコンベアの延長方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テールピース台車1は、連続ベルトコンベア2のテールピース部3を載置するための架台4と、第1の伸縮手段5と、架台4を相対移動可能に支持するための支持台6と、第2の伸縮手段7と、連続ベルトコンベア2を延長する方向へ架台4を移動させるための駆動装置8と、支持台6を搭載する自走可能な無限軌道車9と、テールピース部3の高さを測定するための測定器10と、を備える。
【選択図】 図1
Description
(1)テールピース台車を進行方向へ移動させる際は、連続ベルトコンベアのベルトに作用している張力よりも大きな力で移動させることとなるため、長大トンネルにおいて適用しようとすると、大型の走行装置を用いなければならず、設備投資費が高くなる。
(2)走行装置の大型化を避けようとすると、テールピース台車を移動する前に、ベルトの張力を解放し、テールピース台車を移動させた後に、ベルトに張力を導入して慣らし運転を行わなければならない。しかし、この作業には半日程度の時間を要するため、頻繁にテールピース台車を移動させることは困難である。
(3)張力の解放・導入及び慣らし運転等には、手間及び人手がかかるため、トンネルの掘削に付帯する他の作業と並行して行うことができない。したがって、テールピース台車を移動させる際は、トンネル内での他の作業をすべて停止しなければならない。
前記テールピース部を載置するための架台と、
前記架台に接続され、前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、
前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、
前記支持台に接続され、前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、
一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動装置と、
前記支持台を搭載する自走可能な無限軌道車と、
を備えることを特徴とする。
したがって、従来、連続ベルトコンベアの延長前後に行っていたベルトの張力の解放・導入が不要になり、慣らし運転の時間も短縮できる。
さらに、無限軌道車を、テールピース台車の進行方向への移動に用いるのではなく、幅方向への移動や向きの変更にのみ用いることにより、小型で安価なものを用いることができる。
さらに、ジャッキを用いることにより、地面に凹凸があってもその影響を受けること無く、ベルトに張力を作用させた状態のままベルトを破損すること無く進行方向へ延長することができる。その際に、架台や支持台を所望の向きへ所定の距離だけ精度良く移動させることができる。
前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面から離間するまで前記第1の伸縮手段を伸張して、前記第1の手段にて前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台及び前記無限軌道車を前記架台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面に接するまで前記第1の伸縮手段を収縮して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持し、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とする。
したがって、従来、連続ベルトコンベアの延長前後に行っていたベルトの張力の解放・導入が不要になり、慣らし運転の時間も短縮できる。
前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面から離間するまで前記第1の伸縮手段を伸張して、前記第1の手段にて前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台及び前記無限軌道車を前記架台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面に接するまで前記第1の伸縮手段を収縮して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持し、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とする。
図1に示すように、テールピース台車1は、連続ベルトコンベア2のテールピース部3を載置するための架台4と、架台4を支持するための第1の伸縮手段5と、架台4を相対移動可能に支持するための支持台6と、支持台6を支持するための第2の伸縮手段7と、連続ベルトコンベア2を延長する方向(以下、進行方向という)へ架台4を移動させるための駆動装置8と、支持台6を搭載する自走可能な無限軌道車9と、テールピース部3の高さを測定するための測定器10と、を備える。
また、トンネルのカーブ箇所をテールピース台車1が通過する際に、そのカーブに沿うようにテールピース台車1をトンネルの幅方向、具体的には、壁に近づく方向或いは壁から離れる方向へ移動させる必要がある場合には、図7中に矢印で示すように、無限軌道車9を後進させながら向きを変えて所望の位置に移動する。
したがって、延長前に行うベルトの張力を解放する作業や、延長後に行うベルトの張力を導入する作業を行う必要が無い。また、慣らし運転の時間も短縮することができる。
そして、無限軌道車9を、テールピース台車1の進行方向への移動に用いるのではなく、幅方向への移動や向きの変更にのみ用いることにより、小型で安価なものを用いることができる。
2 連続ベルトコンベア
3 テールピース部
4 架台
4a 隙間
4b 鋼板
4c 鋼板
5 第1の伸縮手段
6 支持台
7 第2の伸縮手段
8 駆動装置
9 無限軌道車
10 測定器
11 地面
Claims (9)
- 連続ベルトコンベアのテールピース部を載置したテールピース台車であって、
前記テールピース部を載置するための架台と、
前記架台に接続され、前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、
前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、
前記支持台に接続され、前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、
一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動装置と、
前記支持台を搭載する自走可能な無限軌道車と、
を備えることを特徴とするテールピース台車。 - 前記駆動装置は、圧力計を有するジャッキを備えることを特徴とする請求項1に記載のテールピース台車。
- 前記テールピース部の高さを測定するための測定器を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のテールピース台車。
- 連続ベルトコンベアのテールピース部を載置するための架台と、前記架台に接続され、前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、前記支持台に接続され、前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動装置と、前記支持台を搭載する自走可能な無限軌道車と、を備えるテールピース台車の移動方法において、
前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面から離間するまで前記第1の伸縮手段を伸張して、前記第1の手段にて前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台及び前記無限軌道車を前記架台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面に接するまで前記第1の伸縮手段を収縮して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持し、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とするテールピース台車の移動方法。 - 前記無限軌道車を走行させて、前記テールピース台車を前記連続ベルトコンベアを延長する方向と直交する直交方向へ移動させる、或いは、前記テールピース台車の向きを変更する方向修正工程を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のテールピース台車の移動方法。
- 前記支持台支持工程、前記架台送り工程、前記架台支持工程、前記支持台送り工程、前記台車支持工程及び前記方向修正工程のうち、少なくともいずれかの工程を、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して当該トンネル坑内で行うことを特徴とする請求項4又は5に記載のテールピース台車の移動方法。
- 連続ベルトコンベアのテールピース部を載置するための架台と、前記架台に接続され、前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、前記支持台に接続され、前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動装置と、前記支持台を搭載する自走可能な無限軌道車と、を備えるテールピース台車を用いた連続ベルトコンベアの延長方法において、
前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面から離間するまで前記第1の伸縮手段を伸張して、前記第1の手段にて前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台及び前記無限軌道車を前記架台に対して、前記駆動装置にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第2の伸縮手段及び前記無限軌道車が地面に接するまで前記第1の伸縮手段を収縮して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持し、前記無限軌道車とともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とする連続ベルトコンベアの延長方法。 - 前記無限軌道車を走行させて、前記テールピース部を前記連続ベルトコンベアを延長する方向と直交する直交方向へ移動させる、或いは、前記テールピース部の向きを変更する方向修正工程を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の連続ベルトコンベアの延長方法。
- 前記支持台支持工程、前記架台送り工程、前記架台支持工程、前記支持台送り工程、前記台車支持工程及び前記方向修正工程のうち、少なくともいずれかの工程を、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して当該トンネル坑内で行うことを特徴とする請求項7又は8に記載の連続ベルトコンベアの延長方法。
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