JP2011072102A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】
回路動作の安定性及び応答性が図れるスイッチングレギュレータを提供する。
【解決手段】
スイッチングレギュレータ(100)は、出力電圧(VOUT)を基準電圧(VF)と比較して、その差動入力電圧(Vi)を電流(i110)として出力するトランスコンダクタンス誤差増幅器(110)を備える。トランスコンダクタンス誤差増幅器(110)は、差動入力電圧(Vi)の大きさに対して非線形に変化する出力電流(i110a),(i110b)を出力する。差動入力電圧(Vi)が大きくなるにつれて、出力電流(i110a),(i110b)は非線形に増加し、トランスコンダクタンスgmを大きくさせ周波数特性を高め、回路動作の入出力応答特性を高める。
【選択図】図1

Description

本発明はスイッチングレギュレータに関し、特に周波数特性及び入出力応答特性の両立化が図れるものに関する。
スイッチングレギュレータには、トランスコンダクタンス誤差増幅器を用いるものが知られている。特許文献1(特開2006−109421号公報)は、位相補償回路及びこれを有する電源回路を開示する。特にDC/DCコンバータ、誤差増幅器を用いた帰還系に対して位相補償を行う電源回路に有用な位相補償回路及びこれを用いた電源回路を開示する。
特許文献1は、DC/DCコンバータにおいて、異常発振を防止するため、トランスコンダクタンス誤差増幅器のゲインの管理が非常に重要であることを示唆する。トランスコンダクタンスの値については、大きいほうが誤差増幅器のトータルゲインが上がることになり、出力電圧精度や負荷安定度等が良好になる旨示唆する。又、ゲインがあまり小さくなると応答性が悪化することも示唆する。とりわけ、ゲインの周波数特性、特に数百Hz〜数百KHzの帯域では、DC/DCコンバータの出力側に設ける平滑用のインダクタ及びキャパシタに基づく位相の遅れが発生するので、この帯域でゲインが大きいと発振し易くなり動作の不安定を招くことを示唆する。
特許文献2(特開2007−159340号公報)は、トランスコンダクタンス誤差増幅器を用いたスイッチングレギュレータに関し、特に、出力電圧の異常発振に対する安定性を確保しつつ、電源変動応答特性を改善したスイッチングレギュレータを提供するとしている。
特許文献2は、異常発振防止のために、LCフィルタのカットオフ周波数付近の高周波領域においてのゲインを下げると、トランスコンダクタンス誤差増幅器の反応が鈍くなり、電源変動応答特性が悪くなるという不具合を示唆する。すなわち、周波数特性と応答特性とはトレードオフの関係にあることを示唆する。特許文献2によれば、電源変動があったときに、トランスコンダクタンス誤差増幅器のゲインを一定期間変化させないよう制御する電源変動応答改善回路を設けるとしている。
図7は特許文献2から導き出されるトランスコンダクタンス誤差増幅器と、それに接続される位相補償回路を示す。トランスコンダクタンス誤差増幅器38には、出力抵抗入力端子1が接続される。出力抵抗入力端子1と基準電位端子GNDとの間には、直列接続した抵抗4とキャパシタ5が、抵抗3と並列に接続される。抵抗4とキャパシタ5の直列接続体は、N型MOSトランジスタ6を介して基準電位端子GNDに接地される。N型MOSトランジスタ6のゲートは、電源変動応答改善回路7の出力に接続される。電源変動応答改善回路7の入力端子2は、電源29に接続される。
通常動作時は、入力端子2の電圧は変化しないので電源変動応答改善回路7は、ハイレベルを出力し、N型MOSトランジスタ6はオンする。したがって、出力抵抗値は、低周波領域では抵抗3となり、高周波領域では抵抗3と抵抗4の並列抵抗となる。
電源変動時は、入力端子2の電圧は変化するので、電源変動応答改善回路7は一定期間ローレベルを出力し、N型MOSトランジスタ6は一定期間オフする。したがって、出力抵抗値は高周波領域においても低周波領域と同様に抵抗3となり、ゲインが小さくなることはない。一定期間経過後は、電源変動応答改善回路7の出力電圧はローレベルとなり、N型MOSトランジスタ6はオフするので出力抵抗値は通常動作時となる。
特許文献2は、高周波領域においても、トランスコンダクタンス誤差増幅器38のゲインを低下させずに電源変動応答特性を改善させるとしている。
特許文献3(特開2000−40926号公報)は、CMOS及びバイポーラ差動回路に関し、双曲正弦関数電流を生成する差動回路を開示する。又、特許文献3は差動入力電圧に比例する出力電流が得られる、オペレーショナルトランスコンダクタンス誤差増幅器にも適用できることを示唆する。
図8は、特許文献3に示されたバイポーラ差動回路を示す。バイポーラ差動回路は、トランジスタQ1〜Q6、定電流源io及びレベルシフト電圧源VLSを備える。レベルシフト電圧源VLSは、たとえばトランジスタのベース・エミッタ間電圧に置き換えることができるとしている。
トランジスタQ3のコレクタ電流ic3とトランジスタQ2のコレクタ電流ic2との差電流(ic3−ic2)は、(ic3−ic2)=2io・cosh(Vi/Vt)で表すことができ、差電流(ic3−ic2)は、差動入力電圧Viに関する双曲正弦関数電流が得られるとしている。ここで、ioは定電流源の電流値であり、Viは一対の差動増幅器トランジスタQ1,Q2及びトランジスタQ3,Q4のベースに印加される差動入力電圧、Vtは係数でありVt=KT/qで示され、Kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは単位電子電荷である。
図9は、図8に示したバイポーラ差動回路で生成される差動入力電圧Viに関する双曲正弦関数電流、すなわち、差動入力電圧Viの変化に対する差電流(ic3−ic2)の特性を示す。横軸は、差動入力電圧Viを係数Vtで除した値を示す。ここで、係数Vtは前述のとおり、Vt=KT/qである。
特許文献1及び2は、いずれも回路動作の安定性と応答性を両立させるための技術的思想を開示している点で共通する。
特許文献3は、CMOS又はバイポーラ差動回路を開示し、とりわけ、差動入力電圧Viの大きさに対して、指数関数的に変化する電流が取り出せるトランスコンダクタンス誤差増幅器を開示する。
特開2006−109421号公報 特開2007−159340号公報 特開2000−40926号公報
本発明は、上記の各特許文献に開示された技術的思想も勘案し、電流モード型のスイッチングレギュレータに電流検出比較器を用いたときに、トレードオフの関係に置かれる周波数特性と入力信号の変化に対する出力信号が現れる迅速性、すなわち、入出力応答特性の両者を向上させることができるスイッチングレギュレータを提供することを目的とする。
本発明にかかるスイッチングレギュレータ(100)は、
(a)入力される入力電圧の大きさに応じて、トランスコンダクタンスgmが変化するトランスコンダクタンス誤差増幅器(110)を備えたスイッチングレギュレータ(100)である。
こうした構成によれば、入力電圧の大きさに応じて、トランスコンダクタンス誤差増幅器のトランスコンダクタンスgmを調整することができるので、入力電圧の大きさに合わせてスイッチングレギュレータの周波数特性及び入出力応答特性を制御することができる。
本発明にかかる別のスイッチングレギュレータ(100)は、
(a)スイッチングレギュレータの出力端子(180)に出力される出力電圧(VOUT)と基準電圧(Vref)が入力電圧(VF,Vref)として各別に印加され、
(b)入力電圧(VF,Vref)に応じた出力電流(i110)が出力されるトランスコンダクタンス誤差増幅器(110)を備えたスイッチングレギュレータ(100)であって、
(c)トランスコンダクタンス誤差増幅器(110)は、入力電圧(VF,Vref)の変化量に対する出力電流(i110)の変化量を示すトランスコンダクタンスgmが非線形に変化するものである。
こうした構成によれば、周波数特性と入出力応答特性を入力電圧の大きさに応じて設定することができるので、これら両者の両立化が図れる。
本発明にかかるさらに別のスイッチングレギュレータ(100)は、
(a)入力電圧(Vin1,Vin2)の大きさに応じてトランスコンダクタンスgmが変化するトランスコンダクタンス誤差増幅器(110)と、
(b)トランスコンダクタンス誤差増幅器(110)の出力端子(110c)と基準電位端子(GND)との間に接続される位相補償回路(120)と、
(c)位相補償回路(120)に接続されるドライバ(160)と、ドライバ(160)で駆動されるスイッチングトランジスタ(Q1)と、
(d)スイッチングトランジスタ(Q1)に入力電圧(VIN)を供給する入力端子(170)と、
(e)スイッチングトランジスタ(Q1)で駆動されるスイッチングレギュレータ出力回路(インダクタL1,キャパシタC1,ダイオードD1)と、
(f)スイッチングレギュレータ出力回路(インダクタL1,キャパシタC1,ダイオードD1)に接続され入力電圧(Vin1,Vin2)に応じた出力電圧(VOUT)が出力される出力端子(180)と、
(g)出力電圧(VOUT)をトランスコンダクタンス増幅器(110)に帰還させる帰還経路(R1,R2)を備える。
こうした構成によれば、トランスコンダクタンス誤差増幅器の出力側に位相補償回路を直結したので、入力電圧の大きさに応じて変化させられたトランスコンダクタンスgmと位相補償回路によって所定の周波数特性と所定の電圧利得を設定することができる。
本発明にかかるスイッチングレギュレータは、入力電圧の大きさに応じてトランスコンダクタンスgmを自動的に変化させることができるので周波数特性及び入出力応答特性の両立化が図れる。
本発明の第1の実施の形態にかかるスイッチングレギュレータを示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるスイッチングレギュレータを示す回路図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器の入出力特性図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器の他の入出力特性図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器のもう1つの他の入出力特性図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器のゼロクロス周波数特性を模式的に示す図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器の周波数に対するゲインの減衰特性を模式的に示す図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器の具体的な回路構成を示す図である。 本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器の他の具体的な回路構成を示す図である。 従来のトランスコンダクタンス誤差増幅器に用いられた位相補償回路を示す回路図である。 従来の関数電流生成回路を示す回路図である。 従来の図8に示した関数電流生成回路の入出力特性を模式的に示す特性図である。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態にかかる電流モード型の降圧スイッチングレギュレータを示す。
スイッチングレギュレータ100は、トランスコンダクタンス誤差増幅器110、位相補償回路120、電圧−電流(V/I)変換器130、電流比較器140、RSフリップフロップ150、ドライバ160、入力端子170、及び出力端子180を備える。
スイッチングトランジスタQ1は、入力端子170と基準電位端子GNDとの間にダイオードD1を介して接続される。
インダクタL1の一端は、スイッチングトランジスタQ1とダイオードD1との共通接続点に接続され、インダクタL1の他端はキャパシタC1の一端に接続され、キャパシタC1の他端は基準電位端子GNDに接続される。インダクタL1とキャパシタC1との共通接続点には出力端子180が設けられる。
本書において、図1に示したインダクタL1、キャパシタC1及びダイオードD1から成る回路網をスイッチングレギュレータ出力回路と称する。図1に示したスイッチングレギュレータ出力回路は、説明及び作図の便宜上、降圧スイッチングレギュレータに用いられるものを示した。しかし、本発明に適用されるスイッチングレギュレータ出力回路は降圧型に限らず、昇圧型、昇降圧型及び反転型にも適用することができる。
トランスコンダクタンス誤差増幅器110には、電源電圧VCCが印加され、2つの入力端子110a,110bには差動入力電圧Viが印加される差動入力電圧Viは、入力端子110a及び110bに印加される2つの入力電圧の差分電圧を表す。出力端子110cからは、差動電圧Viに応じた出力電流i110が出力される。
入力端子110aには基準電圧Vrefが印加される。基準電圧Vrefは、たとえば、バンドギャップ型の定電圧源で生成することができる。入力端子110bには、帰還電圧VFが供給される。帰還電圧VFは、出力端子180に出力された出力電圧VOUTを抵抗R1とR2で分圧した大きさに設定される。
抵抗R1の一端は出力端子180に接続され、その他端は抵抗R2の一端に接続され、抵抗R2の他端は基準電位端子GNDに接続される。抵抗R1とR2の共通接続点には、これらの抵抗分割比に応じて出力電圧VOUTを分圧した帰還電圧VFが生じる。こうした回路構成は、出力電圧VOUTをトランスコンダクタンス増幅器110に帰還させる帰還経路としての役割を担う。
トランスコンダクタンス誤差増幅器110で誤差増幅された電圧は、電流に変換され出力端子110cから出力電流i110として出力される。トランスコンダクタンス誤差増幅器110のゲインAv110は、そのトランスコンダクタンスをgmとし、トランスコンダクタンス誤差増幅器110側の出力インピーダンスをZ120とすると、Av110=gm×Z120として表すことができる。すなわち、トランスコンダクタンス誤差増幅器110のゲインAvは、トランスコンダクタンスgmの大きさに比例し、また、その出力側の出力インピーダンスZ120の大きさにも比例する。
本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器110は、差動入力電圧Viの大きさに応じてトランスコンダクタンスgmが非線形に変化するよう構成されている。すなわち、入力端子110a及び110bに印加される入力電圧の変化量に対して、出力電流i110の変化量が非直線的に変化する。具体的な回路構成は後述するが、端的に言えば、差動入力電圧Viの大きさに応じてトランスコンダクタンスgmを変化させるために、トランスコンダクタンス誤差増幅器110の出力に、双曲正弦関数電流、指数関数電流のように差動入力電圧Viの大きさに対し非線形に変化する出力電流を取り出す回路構成を採用する。
双曲正弦関数電流、指数関数電流などのいわゆる非線形電流を生成するには、既述の特許文献3に開示された技術的思想を利用することができるが、本発明の一実施の形態については後述する。
トランスコンダクタンス誤差増幅器110の出力端子110cには2つの入力電圧の差分を増幅した電圧が電流に変換されて出力されるが、位相補償回路120のインピーダンス回路によって出力電流i110にインピーダンスZ120を乗じた電圧が出力される。
位相補償回路120は、トランスコンダクタンス誤差増幅器110の出力端子110cに接続される。位相補償回路120は、直列に接続したキャパシタ120と抵抗120とで構成される。トランスコンダクタンス誤差増幅器110をスイッチングレギュレータ100の帰還系に用いる場合は、通常、位相補償回路120が用いられる。
スイッチングレギュレータ100には、インダクタL1、キャパシタC1及びダイオードD1が用いられる。これらは、デジタル信号をアナログ信号に変換するための平滑回路を成す。スイッチングレギュレータ100に用いるスイッチング信号が数百KHzから1MHzであるとすれば、これらの平滑回路に位相の遅れが生じ、その結果、異常発振が生じ、回路動作が不安定に陥る。位相補償回路120は、こうした異常発振を防止するために用意される。
位相補償回路120のキャパシタ120及び抵抗120により、位相補償のためのゼロクロス点を作り位相を戻す。ゼロクロス周波数f0は位相が45度戻る点であり、スイッチング周波数の1/5〜1/20に設定される。スイッチング周波数がたとえば、200KHzの場合は、ゼロクロス周波数f0は、40KHz〜10KHzとなる。スイッチング周波数が1MHzの場合にはゼロクロス周波数f0は200KHz〜50KHzとなる。
ゼロクロス周波数f0は、位相補償回路120のキャパシタC120の容量値をc120、抗R120の抵抗値をr120とすると、f0=1/(2×π×c120×r120)で表すことができる。
V/I変換器130は、電圧成分を電流に変換するために用意される。V/I変換器130は、その後段の電流比較器140でスイッチングレギュレータの出力電流と比較するために用意される。V/I変換器130はオペアンプを用いて構成される。電流比較器140の非反転入力端子(+)は、V/I変換器130の出力が、反転入力端子(−)はスイッチングトランジスタのQ1、インダクタL1及びダイオードD1の共通接続点にそれぞれ接続される。
RSフリップフロップ150のセット端子Sにはクロック信号CLKが印加される。クロック信号CLKの周波数は、たとえば、200KHzから1MHzの範囲に設定される。RSフリップフロップ150のリセット端子Rには電流比較器140の出力信号が印加される。電流比較器140の出力信号がハイレベルになると、RSフリップフロップ150はリセットされ、クロック信号CLKは出力端子Qに出力されない。
ドライバ160はスイッチングトランジスタQ1を駆動する。スイッチングトランジスタQ1には既述のように降圧スイッチングレギュレータを構成するインダクタL1、ダイオードD1及びキャパシタC1から成るスイッチングレギュレータ出力回路が接続される。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明にかかる第2の実施の形態を示す。図1に示した第1の実施の形態は、トランスコンダクタンス誤差増幅器110及び位相補償回路120と、ドライバ160との間にV/I変換器130、電流比較器140及びRSフリップフロップ150を、この順序で設けるものであった。これに対して、図2に示す第2の実施の形態のスイッチングレギュレータ200は、トランスコンダクタンス誤差増幅器110及び位相補償回路120と、ドライバ160との間にPWM比較器190を設けることで相違する。
PWM比較器190の反転入力端子(−)及び非反転入力端子(+)には、三角波信号Sp及びトランスコンダクタンス誤差増幅器110から取り出された出力信号が各別に印加される。トランスコンダクタンス誤差増幅器110から取り出された出力電流i110は、位相補償回路120によって電圧に変換される。PWM比較器190の出力からはパルス幅変調されたいわゆるPWM信号が出力される。
PWM比較器190から出力されたPWM信号は、ドライバ160を介してスイッチングトランジスタQ1に印加される。
図1に示したスイッチングレギュレータ100及び図2に示したスイッチングレギュレータ200は、いずれもスイッチングレギュレータの出力電圧VOUTを分圧して取り出した帰還電圧VFを基準電圧Vrefと比較し、その差分の電圧を、トランスコンダクタンス誤差増幅器110を用いて増幅し、増幅した差分電圧を電流で出力すること、又、出力された電流を位相補償回路120に印加する点で共通する。
第2の実施の形態にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器110は、図1に示した第1の実施の形態と同様に、差動入力電圧Viの変化に対する出力電流i110の変化の量、すなわち、トランスコンダクタンスgm(△i110/△Vi)が変化する点で共通する。なお、参照符合△は、出力電流i110及び差動入力電圧Viのそれぞれ変化量を表す。トランスコンダクタンス誤差増幅器110の詳細については、以降の説明で明らかにされる。
図3Aは、図1,図2に示したトランスコンダクタンス誤差増幅器110の入出力特性を模式的に示す。横軸は差動入力電圧Viを示し、差動入力電圧Viは入力端子110aと110bとに印加される入力電圧の差分である。縦軸はトランスコンダクタンス誤差増幅器110の出力端子110cに出力される出力電流i110を表す。
出力電流i110は参照符号Y1で示すように、差動入力電圧Viに対する出力電流i110が線形に変化するのではなく非線形に変化する。すなわち、入出力特性が直線的に変化するのではなく、非直線的に変化する。特に差動入力電圧Viが大きくなるにつれて、差動入力電圧Viに対する出力電流i110の変化量が大きくなるように設定される。こうした非線形に変化する出力電流i110は、既述のように、双曲正弦関数電流を発生する差動増幅器及びカレントミラー回路の組み合わせで生成することができる。双曲正弦関数電流の生成回路については既述の図8に示したバイポーラ差動回路を参考にすることができる。従来、この種のトランスコンダクタンス誤差増幅器110の入出力特性は参照符号Y2で示すように線形に変化するものであった。
図3Bは、図3Aに示す非線形である入出力特性を、線形に変化する2つの特性に近似して表したものである。差動入力電圧ViがゼロからViaまでと、それ以上とで、トランスコンダクタンスgm(△i110/△Vi)の大きさが変化する状態を模式的に示す。差動入力電圧ViがゼロからViaまでの出力電流i110は線形に変化し、差動入力電圧Viaを超えても出力電流i110は線形に変化するものを示した。こうした入出力特性は、部分的にみれば、線形に変化していることになるが、全体的にみると非線形に変化しているとみなすことができる。
図3Bに、参照符号Y2で示した入出力特性は、差動入力電圧Viの変化に対する出力電流i110が直線的に変化する、すなわち、トランスコンダクタンスgmが差動入力電圧Viの変化に対して一定であるものを示す。
なお、図3Bは線形に変化する2つの入出力特性の組み合わせを示したが、3つ、4つまたはそれ以上の入出力特性を組み合わせることもできる。組み合わせの数を増加させるにつれてその入出力特性は、図3Aに示した特性に近づくものとなる。
図3Cは、図3A,図3Bとは別の入出力特性の一例を示す。差動入力電圧Viがゼロから所定のレベルVibまでの傾きk1と、所定のレベルVib以上での入出力特性の傾きk2が異なるように設定した一例を示す。
こうした入出力特性は、所定の差動入力電圧ViがVibを境界にして階段的に変化させることができる。たとえば、後述の図6に示した定電流源CC1とCC2に流れる定電流の大きさの割合を設定すれば、随時、階段的に変化する量及びその傾斜を調整することができる。
又、定電流源CC2の定電流の大きさを定電流源CC1のそれよりも十分大きく設定すれば、所定のレベルVibでの変化量は大きくなる。
図3Cに示す入出力特性は、たとえば、差動増幅器に定電流源を2つ設け、差動入力電圧Vibに達したときに定電流源を切り替えるようにすることで比較的容易に得られる。たとえば、差動入力電圧Vibまでは定電流源CC1でトランスコンダクタンス誤差増幅器110を作動させ、差動入力電圧Vib以上は定電流源CC1に定電流源CC2を加えた定電流源(CC1+CC2)で作動させればよい。
図3Cに示した入出力特性も図3Bと同じように部分的には線形に変化するが、全体的にみれば非線形に変化しているとみなすことができる。
図3A〜図3Cに示したトランスコンダクタンス誤差増幅器110の入出力特性は、差動入力電圧が大きくなるにつれて、差動入力電圧Viの変化量に対する出力電流i110の変化量を変化させ、とりわけ、その変化量が差動入力電圧Viの大きさに比例させている点で共通する。すなわち、トランスコンダクタンス誤差増幅器110のトランスコンダクタンスgmは入力電圧Vin1及びVin2の大きさに比例させて増加させることにほかならない。
図4Aは、トランスコンダクタンス誤差増幅器110及び位相補償回路120で得られる差動入力電圧Viに対するゼロクロス周波数f0の特性を示す。ここで、ゼロクロス周波数とは、位相が45度戻る点であるとして定義される。ゼロクロス周波数f0はトランスコンダクタンスgmに比例する。本発明にかかるゼロクロス周波数f0は、図4Aに、参照符号Y1で示すように入力電圧が大きくなるとともに増加する。差動入力電圧Viがゼロ及びVixのときのゼロクロス周波数f0はそれぞれfx1及びfx2であり、これらの差動入力電圧Viの変化に対してゼロクロス周波数f0が非線形に変化する状態を示す。一方、参照符号Y2で示した従来の特性は差動入力電圧Viの大きさに対して変化することがなく一定である。
図4Bは、図4Aの特性に関連するが、本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器110の周波数特性を模式的に示す。横軸に周波数、縦軸にゲインAvをそれぞれ示す。パラメータは差動入力電圧Viであり、差動入力電圧Vi1,Vi2及びVi3の順序で入力電圧が大きくなるものとして示した。差動入力電圧Viが最も大きいVi3は差動入力電圧Vi2よりも周波数特性は良くなり、差動入力電圧Vi2は差動入力電圧Vi1よりも周波数特性が良くなる状態を示す。すなわち、ゲインAvの減衰する周波数は差動入力電圧Viが大きくなるにつれて大きくなる。このため、ゼロクロス周波数f0も、差動入力電圧Vi3,Vi2及びVi1の順序で高くなり、f03>f02>f01の関係を維持する。こうした周波数特性は、トランスコンダクタンスgmを大きくすることによって得られる。
図5は、バイポーラトランジスタで構成したトランスコンダクタンス誤差増幅器110の具体的な回路構成を示す。トランスコンダクタンス誤差増幅器110は、2つの入力端子110a及び110bを備える。
入力端子110aには差動入力電圧Vin1が、入力端子110bには差動入力電圧Vin2が各別に印加される。差動入力電圧Vin1,Vin2は、具体的には図1及び図2に示した帰還電圧VF及び基準電圧Vrefが相当する。差動入力電圧Vin1としては、帰還電圧VFであってもかまわないし、基準電圧Vrefであってもかまわない。差動入力電圧Vin2についても同様である。
差動入力電圧Viは、入力電圧Vin1とVin2との差分電圧である。差動入力電圧Viは、入力電圧Vin1及びVin2の大小関係により、正負の極性を有する。本書では、入力電圧Vin1がVin2よりも大きい場合、すなわち、Vin1>Vin2の場合は「正」とし、Vin1<Vin2の場合は「負」としている。
入力端子110a及び110bにはトランジスタTr1及びTr2が各別に接続される。すなわち、トランジスタTr1及びTr2には、帰還電圧VF及び基準電圧Vrefが各別に印加される。トランジスタTr1及びTr2は共通エミッタ接続され差動増幅回路を形成し、共通エミッタには定電流源CC1が接続され、定電流源CC1の定電流ioでトランジスタTr1,Tr2が駆動される。
トランジスタTr1及びTr2のコレクタには第1のカレントミラー回路CM1を構成するトランジスタTr3及びTr4が各別に接続される。
トランジスタTr4のコレクタ電流ic4は、トランスコンダクタンス誤差増幅器110の実質的な入力電流に相当する。コレクタ電流ic4は、差動入力電圧をViの変化に対して線形に変化する。
コレクタ電流ic4は、トランジスタTr2のコレクタ電流ic2又はトランジスタTr8のコレクタ電流ic8として流れる。差動入力電圧Viが正の場合、すなわち、入力電圧Vin1がVin2よりも大きいとき(Vin1>Vin2)には、トランジスタTr2はオフとなるので、コレクタ電流ic4は、トランジスタTr8のコレクタ電流ic8として流れ、さらにコレクタ電流ic8はトランジスタTr9のコレクタ電流ic9となり、抵抗R2を介して基準電位端子GNDに流れる。
トランジスタTr2及びTr4のコレクタは共通接続され、その共通接続点にはトランジスタTr7,Tr8及び抵抗R3,R4から成るバイアス回路が接続され、前記共通接続点に所定のバイアス電圧が与えられる。トランジスタTr7及びTr8のベース側には抵抗R3及びR4で決められたバイアス電圧が与えられる。
トランジスタTr7のコレクタにはトランジスタTr5,Tr6及び抵抗R1で構成される第2のカレントミラー回路CM2が接続される。第2のカレントミラー回路CM2は、トランジスタTr7を介して第1のカレントミラー回路CM1側に接続され、かつ、電源電圧端子VCC側に設けられている。
第2のカレントミラー回路CM2は、差動入力電圧Viが線形に変化した場合に、それとは異なる非線形な電流を生成するために用意されている。すなわち、既述のようにトランジスタTr4のコレクタ電流ic4及びトランジスタTr2のコレクタ電流ic2は、差動入力電圧Viが線形に変化した場合に、同じ形態、すなわち、線形に変化するも、第2のカレントミラー回路CM2は、こうした線形的な入力電流を非線形の出力電流に変換して出力する回路機能を有する。
第2のカレントミラー回路CM2は、差動入力電圧Vi(Vi=Vin1−Vin2)が負の場合、すなわち、入力電圧Vin1がVin2よりも小さい場合(Vin1<Vin2)に、差動入力電圧Viに応じた出力電流i110aを電源端子VCC側から出力端子110cに供給する。出力電流i110aは、トランジスタTr6のコレクタ電流ic6に等しい。
差動入力電圧Viが負の場合、トランジスタTr6のコレクタ電流ic6は、差動入力電圧Viの変化に対して指数関数的に変化する。したがって、出力電流i110aも差動入力電圧Viの変化に対して指数関数的に、すなわち、非線形に変化する。
トランジスタTr8のコレクタにはトランジスタTr9,Tr10及び抵抗R2で構成される第3のカレントミラー回路CM3が接続される。第3のカレントミラー回路CM3は、トランジスタTr8を介して第1のカレントミラー回路CM1側に接続され、かつ、基準電位端子GND側に設けられている。
第3のカレントミラー回路CM3は、第2のカレントミラー回路CM2と同様に、差動入力電圧Viが線形に変化した場合に、非線形な電流を生成するために用意されている。すなわち、既述のようにトランジスタTr4のコレクタ電流ic4及びトランジスタTr2のコレクタ電流ic2は、差動入力電圧Viが線形に変化した場合に、同じ形態、すなわち、線形に変化するものであった。これに対して、第3のカレントミラー回路CM3は、こうした線形な入力電流を非線形の出力電流に変換して出力する回路機能を有する。
第3のカレントミラー回路CM3は、差動入力電圧Vi(Vi=Vin1−Vin2)が正の場合、すなわち、入力電圧Vin1がVin2よりも大きい場合(Vin1>Vin2)に、差動入力電圧Viに応じた出力電流i110bを出力端子110c側から基準電位GND側に引き込む。出力電流i110bは、トランジスタTr10のコレクタ電流ic10に等しい。
差動入力電圧Viが正の場合、トランジスタTr10のコレクタ電流ic10は、差動入力電圧Viの変化に対して指数関数的に変化する。したがって、出力電流i110bも差動入力電圧Viの変化に対して指数関数的に、すなわち、非線形に変化する。
第2のカレントミラー回路CM2の出力は、トランジスタTr6のコレクタであり、第3のカレントミラー回路CM3の出力はトランジスタTr10のコレクタである。これらの出力は結合手段CMCによって結合され、結合手段CMCは出力端子110cに接続される。こうした回路構成によって、出力端子110cには、差動入力電圧Viの変化に対して非線形に変化する出力電流i110a,i110bを取り出すことができる。
なお、図5に示したトランスコンダクタンス増幅器110は、バイポーラトランジスタで構成したが、もちろん、MOSトランジスタで構成することもできる。
出力端子110cには、位相補償回路120が接続される。位相補償回路120はキャパシタ120及び抵抗120で構成される。トランスコンダクタンス誤差増幅器110のトランスコンダクタンスをgmとし、抵抗120の抵抗値をr120とすると、位相補償回路120を含めたトランスコンダクタンス誤差増幅器110全体のトータルゲインAzは、Az=gm×r120で表すことができる。
図6は本発明にかかるトランスコンダクタンス誤差増幅器110の別の実施の形態を示す。トランスコンダクタンス誤差増幅器110は、トランジスタTr11〜Tr18、定電流源CC1,CC2、ウインドウコンパレータ112、及びスイッチ114を備える。
図6に示したトランスコンダクタンス誤差増幅器110は、図3Cに示した特性を提供する。すなわち、図6に示したトランスコンダクタンス誤差増幅器110の出力電流i110は、定電流源CC1によって線形に変化する領域と、定電流源CC1にCC2を加算した定電流源(CC1+CC2)で線形に変化する2つの線形特性を示す。既述のように、図3Cに示した入出力特性は部分的にみれば線形に変化するが、全体的にみれば非線形に変化しているとみなされる。
入力端子110a,110bに印加される差動入力電圧Viは、トランジスタTr11及びTr12に印加されるとともに、ウインドウコンパレータ112に信号線112a及び112bを介して印加される。差動入力電圧Viは、図1,図2に示した帰還電圧VFと基準電圧Vrefとの差分電圧である。
ウインドウコンパレータ112は、差動入力電圧Viが所定の大きさの範囲内であるとき、ウインドウコンパレータ112が作動する。図6に示したウインドウコンパレータ112は、図3Cに示した差動入力電圧ViがVibを超えると、オフからオンするものとして示す。差動入力電圧Vibまでの大きさであるときは、ウインドウコンパレータ112及びスイッチ114はオフであり、トランジスタTr1〜Tr18で構成される差動増幅器は、定電流源CC1のみによって駆動される。
定電流源CC1によって、トランスコンダクタンス誤差増幅器110が駆動されるときは、出力端子110cに出力される出力電流i110は、定電流源CC1の定電流io1に等しくなり、i110=io1となる。
ウインドウコンパレータ112がオンすると、その出力信号は信号線112を介しスイッチ114に供給される。このときスイッチ114はオフからオン状態となる。それに伴い、トランジスタTr11及びTr12の共通エミッタには定電流源CC2及び定電流源CC1の2つが接続され、共通エミッタに流れる電流は定電流(io1+io2)となり、トランジスタTr11及びTr12に流れる電流は、ウインドウコンパレータ112及びスイッチ114がオフのときよりも定電流の大きさは増加する。これに伴い、出力端子110cに出力される出力電流i110は電流値io1から、(io1+io2)に増加する。
図6に示したトランスコンダクタンス誤差増幅器110を構成する差動増幅器は、少なくとも2つの定電流源で駆動され、これらの定電流源はスイッチによってオン・オフされて定電流の大きさが制御され、その結果、トランスコンダクタンスgmが調整される一例として示している。又、スイッチ114は、入力電圧の大きさに応じてオン・オフするウインドウコンパレータ112の出力信号によって制御される。
出力電流i110が増加すると、必然的にトランスコンダクタンス誤差増幅器110のトランスコンダクタンスgmも増加する。トランスコンダクタンスgmが増加すると、トランスコンダクタンス誤差増幅器110のゲインが増加し、入出力応答特性が向上する。
以上説明したように、本発明によれば入力電圧の大きさに応じてトランスコンダクタンスgmを変化させることができる。これによって、周波数特性及び入出力応答特性の両者が向上したスイッチングレギュレータを提供することができるのでその産業上の利用可能性は高い。
100,200 スイッチングレギュレータ
110 トランスコンダクタンス誤差増幅器
110a,110b 端子
110c 共通端子
120 位相補償回路
130 電圧−電流(V/I)変換器
140 電流比較器
150 RSフリップフロップ
160 ドライバ
170 入力端子
180 出力端子
190 PWM比較器
CC1,CC2 定電流源
C1,C120 キャパシタ
D1 ダイオード
L1 インダクタ
Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8,Q9,Q10,Q11,Q12,Q13,Q14,Q15,Q16,Q16,Q17,Q18 トランジスタ
R1,R2,R3,R4,R120 抵抗

Claims (19)

  1. 印加される入力電圧の大きさに応じて、トランスコンダクタンスgmが変化するトランスコンダクタンス誤差増幅器を備えたスイッチングレギュレータ。
  2. 印加される入力電圧の大きさに応じて、トランスコンダクタンスgmが非線形に変化する請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
  3. 前記入力電圧に比例して、前記トランスコンダクタンスgmが増加する請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
  4. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、差動入力増幅器と、前記差動増幅器を駆動する定電流源と、前記定電流源の定電流を入力電流とし、かつ、前記入力電圧の変化に対して非線形に変化する出力電流を生成するカレントミラー回路とを備える請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
  5. スイッチングレギュレータの出力端子に出力される出力電圧と基準電圧が入力電圧として各別に印加され、前記入力電圧に応じた出力電流が出力されるトランスコンダクタンス誤差増幅器を備えたスイッチングレギュレータであって、前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、前記入力電圧の変化量に対する前記出力電流の変化量を示すトランスコンダクタンスgmが非線形に変化するスイッチングレギュレータ。
  6. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は2つの入力端子を有する差動増幅器を備え、前記2つの入力端子の一方の入力端子には前記出力電圧を分圧した帰還電圧が印加され、前記2つの入力端子の他方の入力端子には、前記基準電圧が印加され、前記差動増幅器は定電流源で駆動され、前記トランスコンダクタンスgmは、前記定電流源の大きさによって調整される請求項5に記載のスイッチングレギュレータ。
  7. 前記トランスコンダクタンスgmは、前記入力電圧の大きさに対して少なくとも2段階に調整される請求項5に記載のスイッチングレギュレータ。
  8. 前記定電流源は少なくとも2つの定電流源を有し、前記トランスコンダクタンスgmは、前記2つの定電流源のオン又はオフによって調整される請求項6に記載のスイッチングレギュレータ。
  9. 前記2つの定電流源のオン又はオフは、前記入力電圧の大きさに応じてオン・オフするウインドウコンパレータ及び前記ウインドウコンパレータの出力信号によって制御されるスイッチによって調整される請求項8に記載のスイッチングレギュレータ。
  10. 入力電圧の大きさに応じてトランスコンダクタンスgmが変化するトランスコンダクタンス誤差増幅器と、前記トランスコンダクタンス誤差増幅器の出力端子と基準電位端子との間に接続される位相補償回路と、前記位相補償回路に接続されるドライバと、前記ドライバで駆動されるスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタに入力電圧を供給する入力端子と、前記スイッチングトランジスタで駆動されるスイッチングレギュレータ出力回路と、前記スイッチングレギュレータ出力回路に接続され前記入力電圧に応じた出力電圧が出力される出力端子と、前記出力電圧を前記トランスコンダクタンス増幅器に帰還させる帰還経路を備えるスイッチングレギュレータ。
  11. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器と前記ドライバとの間に、位相補償回路と、電圧−電流変換器と、RSフリップフロップがこの順序で接続される請求項10に記載のスイッチングレギュレータ。
  12. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器と前記ドライバとの間に、位相補償回路と、PWM比較器がこの順序で接続される請求項8に記載のスイッチングレギュレータ。
  13. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、双曲正弦関数電流を生成する請求項1又は5又は10に記載のスイッチングレギュレータ。
  14. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、指数関数電流を生成する請求項1又は5又は10に記載のスイッチングレギュレータ。
  15. 前記指数関数電流は、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタで構成される差動増幅器と、前記差動増幅器を駆動する定電流源と、前記差動増幅器の出力に接続される第1のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラー回路に接続され、電源電圧端子側に設けられる第2のカレントミラー回路と、前記第2のカレントミラー回路に接続され基準電位側に設けられる第3のカレントミラー回路と、前記第2のカレントミラー回路と前記第3のカレントミラー回路を結合する結合手段を備え、前記結合手段が前記位相補償回路に接続される請求項14に記載のスイッチングレギュレータ。
  16. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、降圧スイッチングレギュレータに適用される請求項1又は5又は10に記載のスイッチングレギュレータ。
  17. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、昇圧スイッチングレギュレータに適用される請求項1又は5又は10に記載のスイッチングレギュレータ。
  18. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、昇降圧スイッチングレギュレータに適用される請求項1又は5又は10に記載のスイッチングレギュレータ。
  19. 前記トランスコンダクタンス誤差増幅器は、電流モード型のスイッチングレギュレータに適用される請求項1又は5又は10に記載のスイッチングレギュレータ。
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