JP2011069045A - 道路用標示体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】柱状の標識部を2個並設させ、この柱状の標識部のポールの間にビーム状の標識部を架設させ、このビーム状の標識部の一方の端部を他方の端部より小さな係止力で前記柱状の標識部に結合させる。
道路用標示体に車両などが接触して、車両の一部がビーム状の標識部を架設させた各柱状の標識部の間に入り込んでも、小さな係止力で結合させたビーム状の標識部の端部が柱状の標識部から外れ、その力を逃がすので、車両の移動を妨げない。また、小さな係止力で結合されたビーム状の標識部の端部が柱状の標識部から外れやすく構成されることで、外部から衝撃などの力を受けた際にその力を逃がしやすくなり、道路用標示体が破損しにくいものとなる。
【選択図】 図2
Description
すなわち本発明に係る道路用標示体は、車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有するポールを備えた柱状の標識部が2個並設され、該柱状の標識部のポールの間にビーム状の標識部が架設されており、
該ビーム状の標識部の一方の端部が他方の端部より小さな係止力で前記柱状の標識部に結合されていることを特徴としている。
また、前記挿通部を前記ビーム状の標識部の端末に至る切欠き形状に形成させて、前記柱状の標識部と前記ビーム状の標識部との係止力を小さくすれば、ビーム状の標識部の端末に切欠き形状の挿通部を形成させるという簡易な構造でビーム状の標識部の係止力を適度に抑制させ、挿抜可能に設けることができ、好ましい。
まず最初に、図1および図2によって、本発明に係る道路用標示体の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体の柱部分を構成する柱状の標識部である。
柱状の標識部1は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成されている
本実施形態の柱状の標識部1は、ポール11をベース2の上方から着脱自在に立設できるように構成させている。
このようなベース2は、例えば射出成型により形成され、その材質としては合成樹脂、例えば、HDPE、ABS、ASA、PP、PS、PC、PET、硬質PVCなどの硬質な合成樹脂を使用することができ、本実施形態ではASA樹脂を用いて形成させているが、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどの軟質な合成樹脂を用いてもよい。
本実施形態の道路用標示体は、上記のようにビーム状の標識部5を架け渡した2個1組の柱状の標識部1を、車の通過を防止したい場所に単体で設置させて車止めとして利用してもよい。また走行車線と対向車線との間に本実施形態の道路用標示体を複数組並設させて車線を分離するとともに、設置した道路を歩行者が横断することを防止するように用いることもできる。この場合、並設された異なる組の柱状の標識部1間の隙間を、人が通過不能な大きさに設置させて、この間を歩行者が横断することを防止する。
ビーム状の標識部5の外側面には、反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部53が設けられており、これによって正面からの視認性を向上させるとともに、トラックのように車高の高い車両の運転手によって斜め上方から視認される場合でも、視認性を高いものとすることができる。
柱状の標識部1のポール11は円筒形の中空柱状体に形成されており、その上端にジョイント4が融着によって固定され、ポール部11の下端に補強用部材12が固定されている。
柱状の標識部1は、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、ポール11を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
ポール11の外側面には反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部13が設けられており、正面や側方からの視認性を高いものとすることができる。
ポール11とベース2との固定方法は上記の方法に限るものではなく、ポール11の下端とベース2のくぼみ21とにそれぞれ係合可能な係合部と係止部とを設け、これらの係合によって着脱可能に固定させてもよいし、ポール11とベース2とは別に形成させた固定部材をポール11とベース2とに架け渡して取り付けることでこれらを固定させてもよいし、他の方法を用いて固定させても良い。
下方結合部41は、下方に向いたジョイント4の外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のポール11の中空部分に上方から挿入可能に形成されている。下方結合部41の外周面はポール11の内周面に当接するように形成され、下方結合部41とポール11とは融着によって強固に固着されている。
ジョイント4は、車両などが接触する等して変形しても元の状態に復元するように弾性を有する材料で形成するのが好ましく、本実施形態では熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができ、他の材料を用いてもよい。
本実施形態において、ジョイント4に設けられた水平結合部42の内壁部44は、側面視からの断面形状が略正八角形の筒状に形成されており、それぞれ対向する4面をジョイント4の向きに対して真上、真下、水平横方向へ向けるように形成されている。そして、前記の面の間に形成された斜め方向に向かう4面において、ビーム挿入溝部46から内壁部44の内部へ至るように内壁部44を貫通する雄ねじ挿通孔44aが設けられている。
また、ジョイント4に設けられた水平結合部42の壁部43において、前記の雄ねじ挿通孔44aに対応する位置に、壁部43の外周面から内周面に至るねじ頭部挿通孔43aが設けられている。
本実施形態では、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定ねじ9によって固定するように設けており、前記の雄ねじ挿通孔44aは固定ねじ9の雄ねじ部91が挿通可能な大きさに形成され、前記のねじ頭部挿通孔43aは固定ねじ9のねじ頭部92が挿通可能な大きさに形成されている。
本実施形態のジョイント4は固定ねじ9の雄ねじ部91と螺結可能なナット82を備えたクリップナット8を内壁部44に取り付けることで、固定ねじ9によるビーム状の標識部5の着脱可能な固定を可能に形成されている。
クリップナット8は、コの字形状に形成されたクリップ部81で、ジョイント4の水平結合部42の内壁部44を挟み込み、ジョイント4内に内装されて取り付けられる。このとき、ナット82がジョイント4の内壁部44の内側に収納されるように、クリップナット8は取り付けられる。また本実施形態では、クリップナット8は、ねじ頭挿通孔43aから挿通させた固定ねじ9の雄ねじ部91を、雄ねじ挿通孔44aを挿通させてナット82に螺結可能な位置に取り付けられており、略正八角形の筒形状に形成された内壁部44の8つの面の中で、雄ねじ挿通孔44aが形成された4面にそれぞれ1個づつ合計4個取り付けられている。本実施形態では上記のようにクリップナット8を合計4個取り付けているが、これに限るものではなく、ジョイント4の大きさや形状に応じて個数を調整して取り付けて良い。
また上記のように、ジョイント4とビーム状の標識部5との固定にクリップナット8を用いることで、固定ねじ9を螺結させる雌ねじ部を容易にジョイント4に設けることができると共に、柱状の標識部1が破損などして交換する場合には、クリップナット8を容易にジョイント4から取り外して分別し、再利用や再生利用などを行うことができる。
挿通部52aに固定ねじ9の雄ねじ部92を挿通させて、ビーム状の標識部5と柱状の標識部1とを固定させれば、道路用標示体に車両などが接触して柱状の標識部1からビーム状の標識部5を引き離すような力が働いたときに、切欠き形状の挿通部52aの縁が固定ねじ9の雄ねじ部92に掛止されずにビーム状の標識部5の端末から固定ねじ9が外れ、ビーム状の標識部5が柱状の標識部1から脱抜される。
上記のようにビーム状の標識部5を脱抜可能に構成することで、道路用標示体に車両などが接触して、車両の一部がビーム状の標識部5を架設させた各柱状の標識部1の間に入り込んでも、ビーム状の標識部5の端部が柱状の標識部1から外れるとともに、各柱状の標識部1が撓んで車両からの押圧の力を逃がすので、道路用標示体が車両の移動を妨げない。
上記のようにビーム状の標識部5に片方の端部を脱抜不能に構成することで、前記のように車両などが道路用標示体に接触して、ビーム状の標識部5の挿通部52a側の端部が柱状の標識部1から脱抜されても、挿通部52b側の固定が外れないので、ビーム状の標識部5がはじき飛ばされて他の物品に衝突して損傷させたり、新たな事故の要因となるのを防止できる。
11 ポール
12 補強用部材
13 反射部
14 補強筒
2 ベース
4 ジョイント
41 下方結合部
42 水平結合部
43 壁部
43a ねじ頭挿通孔
44 内壁部
44a 雄ねじ挿通孔
46 ビーム挿入溝部
5 ビーム状の標示部
52 挿通部
53 反射部
8 クリップナット
81 クリップ部
82 ナット
83 クリップ部貫通孔
84 雌ねじ部
9 固定ねじ
91 雄ねじ部
92 ねじ頭部
N ポール固定ねじ
Claims (2)
- 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有するポールを備えた柱状の標識部が2個並設され、該柱状の標識部のポールの間にビーム状の標識部が架設されており、
該ビーム状の標識部の一方の端部が他方の端部より小さな係止力で前記柱状の標識部に結合されていることを特徴とする道路用標示体。 - 前記ビーム状の標識部は中空の筒形状に形成され、
前記柱状の標識部の結合部が前記ビーム状の標識部の端部から中空部分に挿入され、該ビーム状の標識部に形成された挿通部に外方から挿通された固定ねじの雄ねじ部が前記柱状の標識部の結合部に締結されて前記柱状の標識部とビーム状の標識部とが固定されると共に、
前記挿通部が前記ビーム状の標識部の端末に至る切欠き形状に形成され、前記柱状の標識部と前記ビーム状の標識部との係止力が小さくなされていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009218338A JP5341692B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 道路用標示体 |
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JP2011069045A true JP2011069045A (ja) | 2011-04-07 |
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ID=44014562
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021001496A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 積水樹脂株式会社 | ビーム支持装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0657916U (ja) * | 1992-06-05 | 1994-08-12 | カネソウ株式会社 | 車止め支柱の横パイプ連結装置 |
JPH0682116U (ja) * | 1993-05-06 | 1994-11-25 | 合資会社オカモト | 車止め標識 |
JPH10114920A (ja) * | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Yamaguchi Shokai:Kk | ガードフェンス |
-
2009
- 2009-09-24 JP JP2009218338A patent/JP5341692B2/ja active Active
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