JPH10114920A - ガードフェンス - Google Patents

ガードフェンス

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Publication number
JPH10114920A
JPH10114920A JP28733296A JP28733296A JPH10114920A JP H10114920 A JPH10114920 A JP H10114920A JP 28733296 A JP28733296 A JP 28733296A JP 28733296 A JP28733296 A JP 28733296A JP H10114920 A JPH10114920 A JP H10114920A
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JP
Japan
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fence
guard fence
guard
main body
shock absorbing
Prior art date
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Pending
Application number
JP28733296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yamaguchi
毅 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUROGANE SANGYO KK
SANYO DENSOKU KK
YAMAGUCHI SHOKAI KK
Sanyo Electronic Measurement Inc
Original Assignee
KUROGANE SANGYO KK
SANYO DENSOKU KK
YAMAGUCHI SHOKAI KK
Sanyo Electronic Measurement Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUROGANE SANGYO KK, SANYO DENSOKU KK, YAMAGUCHI SHOKAI KK, Sanyo Electronic Measurement Inc filed Critical KUROGANE SANGYO KK
Priority to JP28733296A priority Critical patent/JPH10114920A/ja
Publication of JPH10114920A publication Critical patent/JPH10114920A/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F15/00Safety arrangements for slowing, redirecting or stopping errant vehicles, e.g. guard posts or bollards; Arrangements for reducing damage to roadside structures due to vehicular impact
    • E01F15/14Safety arrangements for slowing, redirecting or stopping errant vehicles, e.g. guard posts or bollards; Arrangements for reducing damage to roadside structures due to vehicular impact specially adapted for local protection, e.g. for bridge piers, for traffic islands
    • E01F15/143Protecting devices located at the ends of barriers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速道路等の中央分離帯や側道への入口の路
肩部分に設置するための衝撃吸収能力に優れたガードフ
ェンスを提供する。 【解決手段】 内部に砂石粒が充填された箱状の衝撃吸
収用フェンス部が、ガードフェンス本体部の少なくとも
一方の端部に、該ガードフェンス本体部の長さ方向にス
ライド可能に接合されてなることを特徴とするガードフ
ェンス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路を初めと
する一般道路の中央分離帯や路肩又は高速道路の本線か
ら側道への入口の路肩部分に設置するのに好適なガード
フェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来公知のガードフェンスは、
スティール製のガードレール、鉄筋コンクリート製のオ
ートガード或はワイヤロープを用いたガードケーブル等
が挙げられる。しかし乍ら、これらのうち前2者のガー
ドレールとオートガードは、衝撃吸収性に乏しい欠点を
有し、また後者のガードケーブルは、ある程度の衝撃吸
収性は有するものの強度的に不充分である。
【0003】一方、図9に示すように高速道路100を
初めとする一般道路において、通常、ガードレールや鉄
筋コンクリート製のオートガードの設置或は緑地帯とす
ることによって中央分離帯110が設けられるが、図9
に符号Mで示す中央分離帯の端部に車輌が衝突する事故
が多発している。また図10に示すような高速道路10
0の本線から側道への入口の路肩部分120の端部(図
10における符号N)への車輌の衝突事故も頻繁に発生
している。この側道への入口の路肩部分120は鋭角状
にガードレールが設置されるが、危険なため水入りのプ
ラスチックタンク等をその前部において事故防止を図っ
ているが、車輌の衝突に対しては殆んど役に立たないの
が現状である。
【0004】中央分離帯110や路肩部分120への車
輌の衝突は、従来のガードフェンスが衝突吸収能力が低
く相当の衝撃反発力を有するために運転手を初めとする
乗員の死亡や重傷事故並びに車輌の大破の原因となると
共に更に二重三重の二次的事故を誘発する原因となって
いるのが現状であり、これを防止するための早急な対策
が大きな課題であり、その解決が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の現状
に鑑み、高速道路等の中央分離帯や側道への入口の路肩
部分に設置するのに好適で、且つ従来のガードフェンス
に比較して大幅に優れた衝撃吸収能力を有するガードフ
ェンスを提供することにより、高速道路等における悲惨
な事故を可及的に防止乃至減少することを課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために、長年に亘って種々研究を重ね検討し
た結果、ガードフェンスを固定部分とそれに対して相対
的にスライドする部分の2つの要素から構成することに
よって、極めて良好な結果が得られることを見出し本発
明を完成するに至ったものである。
【0007】即ち、本発明は、衝撃吸収用フェンス部
が、ガードフェンス本体部の少なくとも一方の端部に、
該ガードフェンス本体部の長さ方向にスライド可能に接
合されてなることを特徴とするガードフェンスである。
衝撃吸収用フェンス部として最も好ましい代表的な態様
は、内部に砂石粒状衝撃吸収体が充填された箱状フェン
ス部として構成されることである。
【0008】また、衝撃吸収用フェンス部が、ガードフ
ェンス本体部にスライド可能に接合される態様として
は、衝撃吸収用フェンス部とガードフェンス本体部のい
ずれかに、該ガードフェンス本体部の長さ方向のスライ
ド溝が穿設され、他方に接合用ピンが立設され、該接合
用ピンが前記スライド溝に摺動可能に遊嵌されることに
よって接合されてなる態様或は、衝撃吸収用フェンス部
とガードフェンス本体部のいずれかに、該ガードフェン
ス本体部の長さ方向のレール機能部が付設され、他方に
該レール機能部に接触して摺動又は転動するレール対応
部が付設されることによって接合されてなる態様が推奨
される。
【0009】また一般に本発明における衝撃吸収用フェ
ンス部は脚部によって支持され、該脚部がガードフェン
ス本体部の長さ方向にスライド可能に地面に設置される
ことが望ましい。衝撃吸収用フェンス部を支持する脚部
がガードフェンス本体部の長さ方向にスライド可能に地
面に設置される態様としては、該脚部の底部にスライド
用基板が付設され、該スライド用基板を設置地面に固定
された脚部押え板で該スライド用基板が強い衝撃によっ
てガードフェンス本体部の長さ方向にスライドすること
を妨害しない態様で押圧することによって仮固定されて
なる態様が好ましく採用される。
【0010】また、別の態様として衝撃吸収用フェンス
部が脚部によって支持され、該衝撃吸収用フェンス部が
前記脚部に対して相対的にガードフェンス本体部の長さ
方向にスライド可能に接合されてなる態様も挙げられ
る。衝撃吸収用フェンス部が脚部に対して相対的にガー
ドフェンス本体部の長さ方向にスライド可能に接合され
る態様としては、該脚部と衝撃吸収用フェンス部のいず
れかにガードフェンス本体部の長さ方向のスライド溝が
穿設されると共に他方に接合用ピンが立設され、該接合
用ピンが前記スライド溝に摺動可能に遊嵌されることに
よって接合されてなる態様が推奨される。
【0011】更にまた、衝撃吸収用フェンス部として内
部に砂石粒状衝撃吸収体が充填された箱状フェンス部を
用いる場合、該箱状フェンス部を構成する側壁板のうち
ガードフェンス本体部側に位置する側壁板が、箱状フェ
ンス部に対して相対的にガードフェンス本体部の長さ方
向にスライド可能に取付けられてなる態様として構成す
ることが好ましい。該側壁板が箱状フェンス部に対して
相対的にスライド可能に取付けられる具体的態様として
は、該側壁板と箱状フェンス部のガードフェンス本体部
と接合するために延設される接合用側壁板とのいずれか
にガードフェンス本体部の長さ方向のスライド溝が穿設
され、他方に取付用ピンが立設され、該取付用ピンが前
記スライド溝に摺動可能に遊嵌されることによって取付
けられてなる態様が良好である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に準じて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明のガードフェンスの代
表的実施態様を示す斜視図である。ガードフェンス本体
部1の端部に衝撃吸収用フェンス部2が、ガードフェン
ス本体部1の長さ方向にスライド可能に接合されてい
る。ガードフェンス本体部1としては、一般に従来公知
のガードフェンスがそのまま使用できる。
【0013】本発明は、ガードフェンスをガードフェン
ス本体部1と衝撃吸収用フェンス部2の2つの構成要素
に分けると共に、該衝撃吸収用フェンス部2をガードフ
ェンス本体部1の少なくとも一方の端部に、ガードフェ
ンス本体部1の長さ方向にスライド可能に接合すること
が大きな特徴である。なお、図1においては、ガードフ
ェンス本体部1については一端近傍のみを示して他は省
略してあるが、一般的な態様としては、他端にも同様な
衝撃吸収用フェンス部2を接合した態様が推奨される。
【0014】衝撃吸収用フェンス部2をスライド可能に
接合する理由は、車輌がガードフェンスに衝突する場合
その端部に激突する態様が最も多く、該端部への車輌の
衝突の場合にガードフェンスの端部をスライド可能とす
ることにより後退させて、激突等の衝突時の大きな初期
衝撃を吸収しようとするものである。従って一般にスラ
イドの態様は、本発明のガードフェンスの端部である衝
撃吸収用フェンス部2に車輌が衝突した場合に、該衝突
時の撃力により衝撃吸収用フェンス部2がガードフェン
ス本体部1の長さ方向に後退(図1において符号Xの向
き)する構造であればよい。
【0015】かかる構造の代表的な態様は、衝撃吸収用
フェンス部2とガードフェンス本体部1のいずれかに、
該ガードフェンス本体部1の長さ方向のスライド溝2a
が穿設され、他方に接合用ピン1aが立設され、該接合
用ピン1aが前記スライド溝2aに摺動可能に遊嵌され
ることによって接合される態様である。図1には、衝撃
吸収用フェンス部2にスライド溝2aが穿設され、ガー
ドフェンス本体部1に接合用ピン1aが立設された態様
を例示してある。
【0016】また、別の態様として次のものが挙げられ
ている。即ち、図3は、図1におけるA〜A断面に相当
する図面であるが、ガードフェンス本体部1にガードフ
ェンス本体部1の長さ方向にレール状のレール機能部1
bが付設され、衝撃吸収用フェンス部2に該レール機能
部1bに接触して摺動するレール対応部2cが付設され
ており、車輌が衝撃吸収用フェンス部2の端部に衝突し
た場合、該衝突時の撃力によってレール対応部2cがレ
ール機能部1b上を摺動して後退する。一般に衝撃吸収
用フェンス部2とガードフェンス本体部1のいずれか
に、レール機能部1bが付設され、他方に該レール機能
部1bに接触して摺動又は転動するレール対応部2cが
付設されることによって接合されればよい。
【0017】また、本発明における衝撃吸収用フェンス
部2の最も好ましい代表的な態様は、内部に砂石粒状衝
撃吸収体3が充填された箱状フェンス部として構成され
ることである。ここで砂石粒状衝撃吸収体3とは、砂石
粒状即ち微粒状、顆粒状、塊状、破砕状など砂石類似の
種々の形態と粒径を有する粒状物であって、箱状フェン
ス部に充填されて車輌が衝突した際に、衝撃を吸収し車
輌及び運転者等が受ける衝撃を緩和する物質である。
【0018】その代表的なものとして、砂石、砂利、砕
石類などの自然物が衝撃吸収機能に優れるほか入手の容
易性やコスト上の有利性などから最も好ましく用いられ
る。その他、一般に各種工場等において発生する産業廃
棄物のうち砂石粒状のもの例えば石炭殻、鉄屑、各種ダ
ストなども利用でき、また合成樹脂を砂石粒状に成形し
た人工物更には籾殻、鋸屑等も適宜用い得る。
【0019】図1においては、衝撃吸収用フェンス部2
が箱状フェンス部として構成され、その一部が破断して
図示され、内部に砂石粒状衝撃吸収体3が充填されてい
る態様が示されている。砂石粒状衝撃吸収体3が内部に
充填された箱状フェンス部として構成された衝撃吸収用
フェンス部2は、相当の重量を有する。従って、車輌の
衝突時に円滑にスライドして後退し衝撃を吸収し易くす
るためには、衝撃吸収用フェンス部2を脚部4によって
支持し、該脚部4がガードフェンス本体部1の長さ方向
にスライド可能に地面に設置する態様が推奨される。そ
の具体的な代表的態様としては、図1に示すように脚部
4の底部に好ましくは設置地面に平行な板状のスライド
用基板4aを付設し、該スライド用基板4aを設置地面
にアンカーボルトなどで固定された脚部押え板5で押圧
して仮固定する態様が望ましく用いられる。仮固定する
際には、例えば図1に示すように、脚部押え板5として
板状体を階段状に形成したものを用い一段目でアンカー
ボルトによって設置地面に固定し、二段目で脚部のスラ
イド用基板4aをガードフェンス本体部の長さ方向にス
ライドすることを妨害しない態様で押圧することが挙げ
られる。このように仮固定することによって、車輌が衝
撃吸収用フェンス部2の端部に衝突した場合、その衝撃
により衝撃吸収用フェンス部2に固定された脚部4は、
脚部押え板5から容易に外れ、これに対して相対的にス
ライドし目的を達することとなる。
【0020】また別の態様として、衝撃吸収用フェンス
部2を脚部4によって支持し、衝撃吸収用フェンス部2
を脚部4に対して相対的にガードフェンス本体部1の長
さ方向にスライド可能に接合する態様も挙げられる。即
ち、図2に例示するようにアンカーボルト等によって固
定された脚部4にガードフェンス本体部1の長さ方向の
スライド溝4bを穿設し、衝撃吸収用フェンス部2に接
合用ピン2bを立設して該接合用ピン2bがスライド溝
4bを摺動可能に遊嵌されてなる態様である。一般に
は、脚部4と衝撃吸収用フェンス部2のいずれかにスラ
イド溝4bが穿設され他方に接合用ピン2bが立設され
て接合されればよい。
【0021】なお図1及び図2においては、理解を容易
にするための説明の便宜上、脚部4を衝撃吸収用フェン
ス部2の外側に取り付けた態様を示したが、脚部4が外
側に位置すると障害物となるばかりでなくガードフェン
スの外観の美感上も余り好ましくない場合もある。図4
は、この点を配慮して脚部4及び図1における脚部押え
板5と類似の脚部押え板5を衝撃吸収用フェンス部2の
内側に位置させた態様を示す斜視図であり、図2の態様
についても同様に内側に位置させる態様が挙げられる。
かかる脚部関係を衝撃吸収用フェンス部2の内側に位置
させる態様は、実用上一層好ましい態様として推奨され
る。この場合、衝撃吸収用フェンス部2の底板は、通
常、所謂ある程度の上げ底形態とし、該底板の下方に位
置する側壁板内面に脚部4を取り付ける態様が望ましく
採用される。
【0022】また、衝撃吸収用フェンス部2を内部に砂
石粒状衝撃吸収体3が充填された箱状フェンス部として
構成する場合、箱状フェンス部を構成する側壁板のうち
ガードフェンス本体部側に位置する側壁板2dを箱状フ
ェンス部に対して相対的にガードフェンス本体部の長さ
方向にスライド可能に取付ける態様とすることが好まし
い。即ち、図1に例示するように箱状フェンス部のガー
ドフェンス本体部側に位置する側壁板2dをコの字状に
形成し、両側の折片部分にガードフェンス本体部1の長
さ方向のスライド溝2d−1を穿設し、一方箱状フェン
ス部をガードフェンス本体部1と接合させるために延設
される接合用側壁板2fに取付用ピン2eを立設させ
て、該取付用ピン2eを前記スライド溝2d−1に摺動
可能に遊嵌させる態様が用いられる。なお、スライド溝
2d−1を接合用側壁板2fに穿設し、取付用ピン2e
をガードフェンス本体部側に位置する側壁板2dに立設
してもよい。
【0023】このように箱状フェンス部のガードフェン
ス本体部側に位置する側壁板2dを箱状フェンス部に対
して相対的にスライド可能とすることにより、車輌が衝
撃吸収用フェンス部2の端部に衝突した場合に、該衝撃
吸収用フェンス部2は退後しまず最初に前記側壁板2d
がガードフェンス本体部1の端部に当たり、続いて該側
壁板2dがスライド(図1における符号Yの向きにスラ
イド)し、箱状フェンス部内に充填されている砂石粒状
衝撃吸収体3の本来の衝撃吸収作用が効果的に発揮され
る。
【0024】また、衝撃吸収用フェンス部2の端部の上
端部分は、図5に例示するように少々高さを高く構成す
る方が車輌の衝突時に、該車輌がガードフェンスに乗上
げることを防止するうえで好ましい。通常、従来の一般
的なガードフェンスの高さは90cm前後であるが、衝
撃吸収用フェンス部2の端部の高さはこれより例えば2
0cm程度高くして110cm程度とするのもよい。
【0025】また、箱状フェンス部に充填される砂石粒
状衝撃吸収体3の充填量としては、通常、ガードフェン
スの長さ方向に1.5m程度、幅50〜80cm程度、
高さ70〜90cm程度を充填すれば、充分な衝撃吸収
機能が発揮される。以上説明してきた本発明のガードフ
ェンスは、主として高速道路や一般道路の中央分離帯用
並びに高速道路の本線から側道への入口の路肩用として
好適に用いられる。
【0026】即ち、図9に示す高速道路100の中央分
離帯110や図10に示す高速道路100の本線から側
道への入口の路肩部分120に設置して用いると効果的
である。即ち、図9における中央分離帯としてのガード
フェンスの端部M及び図10における本線から側道への
入口の路肩端部Nにおいて車輌の衝突が頻繁に発生する
ため、この部分に本願発明における衝撃吸収用フェンス
部2を位置させてガードフェンスを設置することにより
衝突時の衝撃が大幅に緩和される。一般に、本発明のガ
ードフェンスを中央分離帯に設置する場合は、ガードフ
ェンス本体部1の両端部に衝撃吸収用フェンス部2が接
合され、本線から側道への入口の路肩部分に設置する場
合は、一方の端部にのみ衝撃吸収用フェンス部2が接合
される。
【0027】また、本発明のガードフェンスは、公知の
ガードフェンスの端部を一部改造して、ガードフェンス
本体部1として、これに衝撃吸収用フェンス部2をスラ
イド可能に接合することによって容易に構成することが
できる。その他、例えば次のような態様も挙げられる。
即ち、図6は本発明のガードフェンスの別態様を水平断
面図として示すものである。図6に示すようにガードフ
ェンス本体部1と衝撃吸収用フェンス部2をスライド可
能に接合し、両者全体の内部に砂石粒状衝撃吸収体3を
充填してもよい。
【0028】また、図7は、高速道路の本線から側道へ
の入口の路肩部分に設置した本発明のガードフェンスの
水平断面図を示す。従来一般に使用されているガードフ
ェンスの一種である路肩用ガードレール6の端部を一部
改造してガードフェンス本体部とし、これに衝撃吸収用
フェンス部2をスライド可能に接合して本願発明のガー
ドフェンスとして構成することができる。
【0029】また、図8は、図7に示すような路肩用ガ
ードレール6に衝撃吸収用フェンス部2を接合する場合
の接合態様の例を示す図面である。路肩用ガードレール
の脚ポスト6aにガードレール6bが取付けられ、該ガ
ードレール6bに接合用ピン1aを介して衝撃吸収用フ
ェンス部2がスライド可能に接合されている。
【0030】なお、図8においては、衝撃吸収用フェン
ス部2は、接合用側壁板の片側のみを図示したが、他方
も同様に接合することができる。図8に例示するように
スライド溝2aは、適宜、上下複数段設けることができ
る。
【0031】なお、衝撃吸収用フェンス部2を支持する
脚部4についても、図1,2に例示する態様以外に、例
えば夫々独立したスモールアンカーを脚部として用い、
車輌の衝突時には外れるようにセットすることもでき
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ガードフ
ェンスをガードフェンス本体部1と衝撃吸収用フェンス
部2の2つの構成要素に分け、両者をスライド可能に接
合すると言う特異な形態を有するために、従来の一般的
なガードフェンスに比較して格段に優れた衝撃吸収能力
を有する。即ち、本発明のガードフェンスの衝撃吸収作
用は次のような3段階方式によって衝撃を吸収する。
【0033】まず第1段階は衝撃吸収用フェンス部2が
スライドして後退することにより衝突時の大きな初期衝
撃を吸収する。続いて第2段階として、衝撃吸収用フェ
ンス部2自体が有する衝撃吸収能力によって衝撃を吸収
する。この第2段階目の衝撃吸収能力は、特に砂石粒状
衝撃吸収体3を充填した場合に効果的に発揮される。更
に第3段階として、ガードフェンス本体部1が有する衝
撃吸収能力によって衝撃を吸収する。
【0034】従って、本発明のガードフェンスは、従来
の全体が固定されたガードフェンスとは本質的に異な
り、衝撃吸収能力が格段に向上すると共に従来みられた
相当量の衝撃反発力も大幅に減少するという極めて優れ
た効果を有する。
【0035】従ってまた従来見られた乗員の死亡や重傷
事故の発生を可及的に減小させると共に車輌の破損更に
は二重三重の二次的事故の誘発を効果的に防止乃至最少
限に減少させることができる。特に、近年の車輌数の増
加と高速道路等におけるスピードアップに起因する事故
の増加に対して、本発明のガードフェンスは、極めて有
意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガードフェンスの代表的実施態様を示
す図面である。
【図2】本発明のガードフェンスの別の実施態様を示す
図面である。
【図3】本発明のガードフェンスの別の実施態様を示
し、図1のA〜A断面に相当する図面である。
【図4】本発明のガードフェンスの別の実施態様を示す
図面である。
【図5】本発明のガードフェンスの別の実施態様を示す
図面である。
【図6】本発明のガードフェンスの別の実施態様を示す
水平断面図である。
【図7】本発明のガードフェンスを高速道路の本線から
側道への入口の路肩部分に設置した場合の水平断面図を
示す。
【図8】図7に示すような路肩用ガードレールに衝撃吸
収用フェンス部を接合する態様を示す図面である。
【図9】中央分離帯を有する高速道路の平面図である。
【図10】高速道路の本線から側道への入口付近を示す
平面図である。
【符号の説明】 1 ガードフェンス本体部 1a 接合用ピン 1b レール機能部 2 衝撃吸収用フェンス部 2a スライド溝 2b 接合用ピン 2c レール対応部 2d ガードフェンス本体部側に位置する側壁板 2d−1 スライド溝 2e 取付用ピン 2f 接合用側壁板 3 砂石粒状衝撃吸収体 4 脚部 4a スライド用基板 4b スライド溝 5 脚部押え板 6 路肩用ガードレール 6a 脚ポスト 6b ガードレール 100 高速道路 110 中央分離帯 120 路肩部分 M 車輌の衝突が発生し易い中央分離帯の端部 N 車輌の衝突が発生し易い路肩の端部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃吸収用フェンス部が、ガードフェン
    ス本体部の少なくとも一方の端部に、該ガードフェンス
    本体部の長さ方向にスライド可能に接合されてなること
    を特徴とするガードフェンス。
  2. 【請求項2】 衝撃吸収用フェンス部が、内部に砂石粒
    状衝撃吸収体が充填された箱状フェンス部であることを
    特徴とする請求項1記載のガードフェンス。
  3. 【請求項3】 衝撃吸収用フェンス部が、ガードフェン
    ス本体部にスライド可能に接合される態様として、衝撃
    吸収用フェンス部とガードフェンス本体部のいずれか
    に、該ガードフェンス本体部の長さ方向のスライド溝が
    穿設され、他方に接合用ピンが立設され、該接合用ピン
    が前記スライド溝に摺動可能に遊嵌されることによって
    接合されてなることを特徴とする請求項1記載のガード
    フェンス。
  4. 【請求項4】 衝撃吸収用フェンス部が、ガードフェン
    ス本体部にスライド可能に接合される態様として、衝撃
    吸収用フェンス部とガードフェンス本体部のいずれか
    に、該ガードフェンス本体部の長さ方向のレール機能部
    が付設され、他方に該レール機能部に接触して摺動又は
    転動するレール対応部が付設されることによって接合さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載のガードフェン
    ス。
  5. 【請求項5】 衝撃吸収用フェンス部が脚部によって支
    持され、該脚部がガードフェンス本体部の長さ方向にス
    ライド可能に地面に設置されてなることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4のいずれかに記載のガードフェン
    ス。
  6. 【請求項6】 衝撃吸収用フェンス部を支持する脚部が
    ガードフェンス本体部の長さ方向にスライド可能に地面
    に設置される態様として、該脚部の底部にスライド用基
    板が付設され、該スライド用基板を設置地面に固定され
    た脚部押え板で該スライド用基板が強い衝撃によってガ
    ードフェンス本体部の長さ方向にスライドすることを妨
    害しない態様で押圧することによって仮固定されてなる
    ことを特徴とする請求項5に記載のガードフェンス。
  7. 【請求項7】 衝撃吸収用フェンス部が脚部によって支
    持され、該衝撃吸収用フェンス部が前記脚部に対して相
    対的にガードフェンス本体部の長さ方向にスライド可能
    に接合されてなることを特徴とする請求項1,2,3又
    は4のいずれかに記載のガードフェンス。
  8. 【請求項8】 衝撃吸収用フェンス部が脚部に対して相
    対的にガードフェンス本体部の長さ方向にスライド可能
    に接合される態様として、該脚部と衝撃吸収用フェンス
    部のいずれかにガードフェンス本体部の長さ方向のスラ
    イド溝が穿設されると共に他方に接合用ピンが立設さ
    れ、該接合用ピンが前記スライド溝に摺動可能に遊嵌さ
    れることによって接合されてなることを特徴とする請求
    項7に記載のガードフェンス。
  9. 【請求項9】 内部に砂石粒状衝撃吸収体が充填された
    箱状フェンス部を構成する側壁板のうちガードフェンス
    本体部側に位置する側壁板が、箱状フェンス部に対して
    相対的にガードフェンス本体部の長さ方向にスライド可
    能に取付けられてなることを特徴とする請求項2に記載
    のガードフェンス。
  10. 【請求項10】 箱状フェンス部のガードフェンス本体
    部側に位置する側壁板が箱状フェンス部に対して相対的
    にスライド可能に取付けられる態様として、該側壁板と
    箱状フェンス部のガードフェンス本体部と接合するため
    に延設される接合用側壁板とのいずれかにガードフェン
    ス本体部の長さ方向のスライド溝が穿設され、他方に取
    付用ピンが立設され、該取付用ピンが前記スライド溝に
    摺動可能に遊嵌されることによって取付けられてなるこ
    とを特徴とする請求項9記載のガードフェンス。
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