JP2011049746A - A/d変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイムインターリーブ動作する複数のA/D変換回路の回路間の特性バラツキをアダプティブに校正し、A/D変換装置全体としての変換誤差を低減し高精度化を図るA/D変換装置及びその校正方法を提供する。
【解決手段】タイムインターリーブ動作するN個(Nは2以上の整数)の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、校正用信号発生器と、校正用信号発生器からの校正信号を用いて冗長A/D変換回路のパラメータを調整して校正する校正用制御回路とを備える。主信号用A/D変換回路がインターリーブ動作で入力信号をA/D変換するとともに、冗長A/D変換回路が校正用制御回路からの調整信号により校正される。さらに、主信号用A/D変換回路のいずれか一つと冗長A/D変換回路を入れ替え、新しく割り付けられた主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が校正される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換装置に関する。特に、複数の低速なA/D変換回路を予め決められた順序の繰り返しで並列動作させるアナログ−デジタル変換するタイムインターリーブ(時間インターリーブ)方式のA/D変換装置及びその校正に関する。
近年、デジタル技術の発達は目覚しく、それに伴いアナログ信号からデジタル信号への変換するA/D変換装置の高速化、高精度化への要求がますます高まってきている。A/D変換装置の高速化を実現するための1つの技術として、複数の低速なサンプリング動作をするA/D変換回路を予め決められた順番で動作させ、複数のA/D変換回路全体として等価的に高速サンプリングを実現するタイムインターリーブ方式が挙げられる。しかし、複数のA/D変換回路によって処理を行うA/D変換装置は各変換回路間の利得及びオフセット等の誤差成分(バラツキ)がノイズや歪を増加させ、A/D変換装置全体としての変換精度を劣化させるという問題がある。
回路間の利得及びオフセット誤差成分を校正する手段としては、例えば特許文献1に開示された技術がある。特許文献1の校正方法は、校正用のトレーニング信号として、正弦波を発生させる手段を具備しており、この正弦波信号を使って複数のA/D変換手段毎に、一連の変換データにサインカーブフィッティングを行って、利得、オフセットなどの校正値を求めて校正メモリに格納する。そして通常のA/D変換時には、この校正メモリに格納された校正値に従ってデータを校正するものである。しかし、この様な回路構成では、例えば、電源変動、使用温度変化、経年変化等により回路特性が変化した場合に対応するには、一旦通常のA/D変換処理を停止し、校正のための期間を設ける必要があり、通信機器のように、正確性が連続的に確保される必要がある装置の場合は不向きである。つまり、通信機器などに用いるには、本来のA/D変換動作を停止することなく、(バックグラウンドで)アダプティブに校正する手段を必要とする。
また、タイムインターリーブ動作するA/D変換回路をアダプティブに校正する方法としては、例えば特許文献2に開示された技術がある。特許文献2ではタイムインターリーブ動作するA/D変換回路とは別に、タイムインターリーブ時に得られる等価的なサンプリング速度と同じ速度で動作する高速かつ粗精度なA/D変換回路を用意する。この別に用意したA/D変換回路の出力を参照信号(教師信号)とする適応信号処理によって補数係数を算出し、タイムインターリーブ動作するA/D変換回路の出力値の補正を行う手段が紹介されている。しかし、そもそもインターリーブ方式を採用する大きな理由の1つとしては、A/D変換回路単体では所望の高速性が実現できないために、タイムインターリーブ方式を採用しているのであり、特許文献2で紹介されるような、タイムインターリーブ時に得られる等価的なサンプリング速度と同じ速度で動作する高速なA/D変換回路を実現すること自体が困難な場合が多い。たとえ出来たとしても、高速動作を実現するためには消費電力が著しく増加する。
特開2003−133954号公報 特開2007−150640号公報
本発明は、上述した背景に鑑みなされたものであり、その目的は、タイムインターリーブ動作する複数のA/D変換回路の回路間の特性誤差(特性バラツキ)をアダプティブに校正し、A/D変換装置全体としての変換誤差を低減し高精度化を図るものである。さらには、回路規模の増大ならびに消費電力増大を抑えつつ、バックグラウンドでA/D変換装置の校正を実現する手段・方法を提供することである。
本発明の1つの観点によれば、それぞれが異なるサンプリングタイミングでデジタル信号に変換するタイムインターリーブ動作するN個(Nは2以上の整数)の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、校正用信号発生器と、前記校正用信号発生器から発生される校正信号を用いて冗長A/D変換回路のパラメータを調整して校正する校正用制御回路とを備え、前記主信号用A/D変換回路及び冗長A/D変換回路は実質的に同一なA/D変換特性を有し、前記主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、前記冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正され、さらに、前記主信号用A/D変換回路のいずれか一つと前記冗長A/D変換回路を入れ替え、N個の主信号用A/D変換回路と1個の冗長A/D変換回路とを新しく割り付け、新しく割り付けられた主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正され、これを順次繰り返して前記A/D変換回路すべてを校正することを、定期的もしくは不定期的に行うA/D変換装置が得られる。
また本発明の別の観点によれば、それぞれが異なるサンプリングタイミングでデジタル信号に変換するタイムインターリーブ動作するN個(Nは2以上の整数)の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、校正用信号発生器と、前記校正用信号発生器から発生される校正信号を用いて冗長A/D変換回路のパラメータを調整して校正する校正用制御回路とを備え、前記主信号用A/D変換回路及び冗長A/D変換回路は実質的に同一なA/D変換特性を有し、前記主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、前記冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正される第1の校正ステップと、前記主信号用A/D変換回路のいずれか一つと前記冗長A/D変換回路を入れ替え、N個の主信号用A/D変換回路と1個の冗長A/D変換回路とを新しく割り付け、新しく割り付けられた主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正される第2の校正ステップと、さらに、前記第1の校正ステップにおいて主信号用A/D変換回路に割り付けられたA/D変換回路の全てが校正されるまで前記第2の校正ステップを繰り返す第3の校正ステップと、を有するA/D変換装置の校正方法が得られる。
本発明によれば、A/D変換装置としてタイムインターリーブ動作しながら、そのバックグランドで校正動作が可能なA/D変換装置が得られる。複数の低速A/D変換回路を、それぞれ異なるサンプリングタイミングでデジタル信号に順次変換して等価的にサンプリング速度を上げることができる。各A/D変換回路の回路間の特性誤差(特性バラツキ)をアダプティブに校正し、A/D変換装置全体としての変換誤差を低減し高精度化が可能となる。
さらには、冗長A/D変換回路を1つだけ追加するだけなので、回路規模の増大ならびに消費電力の増大を抑えつつ、バックグラウンドでA/D変換装置の校正を実現することが可能となる。特に、超高速A/D変換回路のようなタイムインターリーブ数が多いA/D変換装置ほど、冗長A/D変換回路及びその校正回路のオーバーヘッドの割合は小さくなり、本発明の効果が増してくる。
本発明の原理を説明するA/D変換装置の構成ブロック図である。 図1における4相クロックのタイミングチャート図である。 本発明第1の実施例におけるA/D変換装置の構成ブロック図である。 本発明における各スイッチの接続状態を示すタイミングチャート図である。 本発明における各スイッチの接続状態を示す別のタイミングチャート図である。 本発明第2の実施例におけるA/D変換装置の構成ブロック図である。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態として、本発明のタイムインターリーブ方式のA/D変換装置の原理的な内容を説明する。図1に本発明の原理的なA/D変換装置の構成ブロック図、図2にタイムインターリーブ方式のA/D変換装置における4相クロック(CLK1〜CLK4)のタイミングチャート図を示す。
図1に示すA/D変換装置は、N+1(Nは2以上の整数)個の低速A/D変換回路と、デジタル処理部と、校正用信号発生器と、校正用制御回路と、各A/D変換回路への入出力信号を切り換えるためのスイッチ群から構成される。本発明の図1においては、タイムインターリーブ動作するA/D変換回路の数は、N=4として示しているが、タイムインターリーブ動作するA/D変換回路の数(N)は、特に限定されるものではない。
図1には、N=4として、タイムインターリーブ動作を行う4個のA/D変換回路101〜104と、更に校正動作を行う一つの冗長A/D変換回路105の合計5個の低速A/D変換器を備なえたタイムインターリーブA/D変換装置を示す。デジタル処理部200は、タイムインターリーブ動作の各A/D変換回路からのA/D変換出力151〜154を束ねて一つのA/D変換結果としてA/D変換出力150を出力する。校正用信号発生器300は、校正用の校正信号301を発生させ、校正動作用の冗長A/D変換回路105に出力する。冗長A/D変換回路105は、既知の校正信号301をサンプリングし、A/D変換出力155を校正用制御回路400へと受け渡す。
校正用制御回路400は、既知である校正信号301とA/D変換出力155とを比較する。ここで例えば校正用制御回路400には、既知である校正信号301が正しく変換されたデジタルデータが記憶されており、この記憶された校正信号301のデジタルデータとA/D変換出力155とを比較するようにすればよい。この比較した両者の誤差が最小になるよう、校正動作用の冗長A/D変換回路105の各調整パラメータ(例えば利得、オフセット、帯域)を調整し、精度良く校正するための調整信号を冗長A/D変換回路に出力する。
スイッチは、各A/D変換回路101〜105への入出力信号及び制御信号を切り換え、各A/D変換回路を、タイムインターリーブ動作用又は校正動作用に割り付ける。入力信号スイッチ111〜115は、A/D変換回路101〜105への入力として、入力信号100又は校正信号301に切り替え入力する入力信号スイッチである。出力信号スイッチ121〜125は、各A/D変換回路101〜105からの出力を、デジタル処理部200又は校正用制御回路400に切り替え出力する出力信号スイッチである。クロックスイッチ131〜135は、各A/D変換回路101〜105へのクロックとして、4相クロック(CLK1〜CLK4)のいずれかを切り替え入力する。調整信号スイッチ141〜145は、校正用制御回路400からの調整信号を校正動作用の冗長A/D変換回路に出力するため接続し、タイムインターリーブ動作のA/D変換回路には出力しないように未接続(オープン)に切り替える信号スイッチである。
最初に、図1に示すようにA/D変換回路101〜104はインターリーブ動作するA/D変換回路、A/D変換回路105は校正動作する冗長A/D変換回路として割り当てる。そして、インターリーブ動作するA/D変換回路101〜104の入力信号スイッチ、出力信号スイッチ、クロックスイッチ及び調整信号スイッチは、それぞれ次のように接続する。入力信号スイッチ111〜114は入力信号100側に接続する。出力信号スイッチ121〜124はデジタル処理部200側に接続する。クロックスイッチ131〜134は順に4相クロックのCLK1、CLK2、CLK3、CLK4側に接続する。調整信号スイッチ141〜144は未接続としオープンとする。
校正動作する冗長A/D変換回路として割り当てられたA/D変換回路105の入力信号スイッチ、出力信号スイッチ、クロックスイッチ及び調整信号スイッチは、それぞれ次のように接続する。入力信号スイッチ115は校正信号301側に接続する。出力信号スイッチ125は校正用制御回路400側に接続する。クロックスイッチ135は4相クロックのCLK1側に接続する。調整信号スイッチ145は校正用制御回路400からの調整出力165をA/D変換回路105に接続する。
以上の各スイッチの接続によりA/D変換回路101〜104は、入力信号100、デジタル処理部200に接続され、それぞれ位相が異なる4相のクロック(CLK1〜CLK4)でインターリーブ動作する。4相のクロック(CLK1〜CLK4)は、図2に示すように90度ずつ位相が異なるクロックを用いることができる。そして、各A/D変換出力151〜154をデジタル処理部200にて束ねて、4つのA/D変換回路全体としてサンプリング周波数が4倍のタイムインターリーブA/D変換装置として動作させることができる。
ただし、この段階では、各A/D変換回路101〜104は、LSI製造時の回路バラツキ等によって、利得、オフセット、帯域などA/D変換回路としての特性がバラついており、A/D変換回路単体としての精度が保証されていないだけでなく、それによってタイムインターリーブA/D変換装置全体としての精度が劣化している。
一方で、校正動作する冗長A/D変換回路105は、校正用信号発生器300ならびに校正用制御回路400に接続される。そして冗長A/D変換回路105は入力信号をサンプリングする代わりに、校正用信号発生器300から発生された既知の校正信号301をサンプリングし、変換結果をA/D変換出力155として校正用制御回路400へと受け渡す。校正用制御回路400は、既知の校正信号301のデータとA/D変換されたA/D変換出力155とを比較して、その誤差が最小になるよう、調整信号165を出力する。A/D変換回路105は、調整信号165によりA/D変換回路105の各調整パラメータ(例えば利得、オフセット、帯域)を調整し、精度良く校正することができる。A/D変換回路105は、その校正された状態を保持する。
次にタイムインターリーブ動作させているA/D変換回路101を冗長A/D変換回路、校正済みのA/D変換回路105をタイムインターリーブ動作させるA/D変換回路として割り当てられるように、それぞれ入出力の接続をスイッチで切り換える。
新たに冗長A/D変換回路に割り付けられるA/D変換回路101の入力信号スイッチ、出力信号スイッチ、クロックスイッチ及び調整信号スイッチは、それぞれ次のように切り換え接続する。入力信号スイッチ111は校正信号301側に接続する。出力信号スイッチ121は校正用制御回路400側に接続する。クロックスイッチ131はクロックの位相を遅らし4相クロックのCLK2側に接続する。調整信号スイッチ141は校正用制御回路400からの調整出力161をA/D変換回路101に接続する。
新たにタイムインターリーブ動作用のA/D変換回路に割り付けられるA/D変換回路105の入力信号スイッチ、出力信号スイッチ、クロックスイッチ及び調整信号スイッチは、それぞれ次のように切り換え接続する。入力信号スイッチ115は入力信号100側に接続する。出力信号スイッチ125はデジタル処理部200側に接続する。クロックスイッチ135は、4相クロックのCLK1側に接続したままである。調整信号スイッチ145は未接続としオープンとする。
このように、スイッチによりA/D変換回路の入出力を切り換え、タイムインターリーブ動作させるA/D変換回路102〜105、校正動作させる冗長A/D変換回路101とそれぞれのA/D変換回路を割り付ける。A/D変換回路102〜105がタイムインターリーブ動作し、A/D変換回路101が校正動作することになる。すると今度はA/D変換回路101が冗長A/D変換回路となり、前述のA/D変換回路105と同様に、校正用信号発生器からの校正信号と校正用制御回路を用いてA/D変換回路101を校正する。A/D変換回路101は、その校正された状態を保持する。
そして、今度はさらタイムインターリーブ動作させているA/D変換回路102を冗長A/D変換回路、校正済みのA/D変換回路101をタイムインターリーブ動作させるA/D変換回路として割り当てられるように、それぞれ入出力の接続をスイッチで切り換える。
冗長A/D変換回路に割り付けられたA/D変換回路102のスイッチを切り換える。入力信号スイッチ112は校正信号301側に接続する。出力信号スイッチ122は校正用制御回路400側に接続する。クロックスイッチ132はクロックの位相を遅らし4相クロックのCLK3側に接続する。調整信号スイッチ142は校正用制御回路400からの調整出力161をA/D変換回路101に接続する。
タイムインターリーブ動作用のA/D変換回路に割り付けられたA/D変換回路101のスイッチは、それぞれ次のように接続する。入力信号スイッチ111は入力信号100側に接続する。出力信号スイッチ121はデジタル処理部200側に接続する。クロックスイッチ131は、そのまま4相クロックのCLK2側に接続する。調整信号スイッチ141は未接続としオープンとする。
このように、スイッチによりA/D変換回路の入出力を切り換え、タイムインターリーブ動作させるA/D変換回路101、103〜105、校正動作させる冗長A/D変換回路102とそれぞれのA/D変換回路を割り付ける。すると今度はA/D変換回路102が冗長A/D変換回路となり、前述と同様に、校正用信号発生器からの校正信号と校正用制御回路を用いてA/D変換回路102を校正する。これを繰り返し行うことで、A/D変換回路103、A/D変換回路104と順次5つのA/D変換回路を校正することになる。校正されたA/D変換回路のそれぞれは、次に調整信号により校正されるまで、その校正された状態を保持する。
このように、複数のA/D変換回路は、接続スイッチの切り換えによりタイムインターリーブ動作させるA/D変換回路と、校正動作させる冗長A/D変換回路とに自由に割り当てる。従って複数のA/D変換回路は、同一のA/D変換特性、或いは実質的に同一なA/D特性を有するA/D変換回路となるように設計、配置することが望ましい。ここで同一特性、或いは実質的に同一な特性とは、入力された一つのアナログ信号値に対し、それぞれのA/D変換回路から出力されるデジタル変換信号が同じデジタル信号値であり、かつその値が正常な既知の値と同じであることを意味するものである。すなわち、一定の電圧値内のアナログ信号に対しては、同一のデジタル信号値を出力する特性を有することである。
上記のように、本発明によれば、入力信号のA/D変換動作を停止することなく、バックグラウンドで5つのA/D変換回路を校正することができ、LSI製造バラツキなどによる特性劣化を改善し、高精度なタイムインターリーブA/D変換装置が得られる。また、本発明によれば、通信機器に代表される正確性が連続的に確保される必要がある装置において、電源変動や、温度変動、経年劣化などの変動に対しても、常にバックグラウンドで校正を行うことが可能であるため、高精度なA/D変換装置が得られる。
(第1の実施例)
次に本発明の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図3に本発明の第1の実施例におけるA/D変換装置の構成ブロック図を示す。また、図4、5に本発明におけるA/D変換回路の各スイッチの接続状態のタイミングチャート例をそれぞれ示す。ここでは図3に示すA/D変換装置は、図1におけるA/D変換装置の構成と、使用する4相クロックとは同じであり、その校正用信号発生器300、校正用制御回路400を、より具体化したものである。従って図3に示すA/D変換装置は、図1のA/D変換装置の構成ブロック図における構成要素と同じ符号を用いることにする。図4、5のタイミングチャートには、各A/D変換回路の動作状態、と各スイッチの接続状態を示す。図4、5に示すタイミングチャートの各インターバルは、タイムインターリーブ動作状態を実線、校正動作状態を破線として示している。また、タイミングチャートの各インターバルは、その期間は特に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
A/D変換回路101〜105の入出力は、入力信号スイッチ111〜115、出力信号スイッチ121〜125、クロックスイッチ131〜135、調整信号スイッチ141〜145により切り替えられ、タイムインターリーブ動作状態(A)又は校正動作状態(B)となる。入力信号スイッチ111〜115は、タイムインターリーブ動作状態では入力信号100側、校正動作状態では校正信号301側に接続される。出力信号スイッチ121〜125は、タイムインターリーブ動作状態ではデジタル処理部200側、校正動作状態では校正用制御回路400側に接続される。クロックスイッチ131〜135は、4相クロックCLK1〜4を選択し、校正動作状態に切り換えられるときに、クロックの位相を進めている。タイムインターリーブ動作状態では、クロック位相はそのままとし、校正されたときのクロックを使用し、その校正状態を保持し、A/D変換を行う。調整信号スイッチ141〜145は、タイムインターリーブ動作状態ではオープン(未接続:open)、校正動作状態では校正用制御回路400側に接続され、調整信号によりA/D変換回路を校正する。
第1の実施例では、上述した実施の形態と同様に、最初のインターバルではA/D変換回路101〜104がタイムインターリーブ動作用のA/D変換回路、A/D変換回路105が校正動作用の冗長A/D変換回路になるように割り当てる。さらに次のインターバルでは、A/D変換回路101が校正動作用の冗長A/D変換回路に割り当てられ、残りのA/D変換回路102〜105がタイムインターリーブ動作用となる。このように順次、冗長A/D変換回路をA/D変換回路105→101→102→103→104と切り替えられ、5つの全てのA/D変換回路を校正する。全て校正済みのA/D変換回路によりタイムインターリーブ方式のA/D変換装置を構成することができる。
まず、タイムインターリーブ動作するA/D変換回路101〜104におけるスイッチの接続状態を説明する。入力信号スイッチ111〜114は入力信号100側に、出力信号スイッチ121〜124はデジタル処理部200側に、クロックスイッチ131〜134はそれぞれCLK1、CLK2、CLK3、CLK4へと接続、調整信号スイッチ141〜144はオープンとする。これらの接続によりA/D変換回路101〜104がタイムインターリーブ動作し、入力信号100をA/D変換することで、全体としてクロック周波数の4倍のサンプリング周波数をもったA/D変換装置を構成する。
次に、校正動作用の冗長A/D変換回路105におけるスイッチの接続状態を説明する。入力信号スイッチ105は調整信号発生器の校正信号301側に、出力信号スイッチ125と調整信号スイッチ145は校正用制御回路400側に、クロックスイッチ135はCLK1へと接続し、A/D変換回路105を冗長A/D変換として動作させる。そして校正用信号発生器300として正弦波発生器を用い、既知の正弦波を発生させて校正信号301としてA/D変換回路105へ送る。A/D変換回路105は校正信号301をCLK1のタイミングでサンプリングし、A/D変換を行い、その結果をA/D変換出力155として校正用制御回路400へと受け渡す。
校正用制御回路400は、A/D変換回路105からのA/D変換出力155を受け、それを高速フーリエ変換(FFT)して校正信号301の周波数成分と、歪み成分に分け、全高調波歪み率(THD)あるいはスプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)などに代表されるA/D変換回路105の歪み特性を求める。そして、校正用制御回路400は、この歪み特性が最小(最良)になるよう、A/D変換回路105のパラメータ(例えば、利得、オフセット、帯域など)を調整し、A/D変換回路105を校正する。
これらの校正方法としては、いくつかの方法がある。例えば校正用制御回路400には、A/D変換回路のパラメータを調整するため、あらかじめ校正信号301の標準デジタル変換データと、その標準デジタル変換データとの差異に対するパラメータの校正方法が記録保存されている。この標準デジタル変換データとA/D変換出力155とを比較し、両者の差異に対し、パラメータの校正方法を用いてA/D変換回路105のパラメータを校正することができる。また校正信号301が正弦波であり、周波数が既知の単一周波数であれば、周波数スペクトラムを用いてA/D変換回路105のパラメータを校正することもできる。
このように、A/D変換回路101〜104がタイムインターリーブ動作し、そのバックグラウンドで、A/D変換回路105が校正される。A/D変換回路105は、次回校正されるまで、この校正された状態を保持する。
次のインターバルでは、A/D変換回路105とA/D変換回路101とを入れ替え、A/D変換回路105をタイムインターリーブ動作するA/D変換回路に、A/D変換回路101を校正動作する冗長A/D変換回路に割り当てる。A/D変換回路101に対し、入力信号スイッチ111は校正用信号発生器からの校正信号301側へ、出力信号スイッチ121、調整信号スイッチ141は校正用制御回路400側へ、クロックスイッチ131はCLK2へ、切り替える。またA/D変換回路105に対し、入力信号スイッチ115は入力信号100側へ、出力信号スイッチ125はデジタル処理部200側へ、調整信号スイッチ145はオープンに切り替える。
これらのスイッチの切り換えにより、A/D変換回路101が冗長A/D変換回路となり、A/D変換回路105がタイムインターリーブ動作するA/D変換回路となる。A/D変換回路102、103、104、105がタイムインターリーブ動作し、入力信号100のA/D変換動作が継続して行われる。そのバックグラウンドで、A/D変換回路101の校正動作が行われる。このようなA/D変換回路の切り換え動作を繰り返し行うことで、入力信号のA/D変換動作を継続しながら、そのバックグラウンドで、それぞれ冗長A/D変換回路に割り付けられたA/D変換回路を校正することができる。このように図4のタイミングチャートに示すように、5つのインターバルで5個のA/D変換回路を校正することができる。
また、もし冗長A/D変換回路とタイムインターリーブしているA/D変換回路の入れ替えが瞬時にできない場合は、校正動作期間の一部にタイムインターリーブ期間を食い込ませるようにしてもよい。図5に、そのタイミングチャートを示す。これにより、入力信号の変換動作を途切らすことなく、2つのA/D変換回路の入れ替えをスムースに行うことができる。
図5に示すタイミングチャートは、図4に比較して、A/D変換回路のスイッチ切り替えタイミングを一部異ならせている。校正動作用の冗長A/D変換回路は、校正期間中で、校正動作が完了した時刻において、入力信号スイッチと調整信号スイッチとをタイムインターリーブ動作用の接続に切り替える。そのT1時刻後に、1つのタイムインターリーブ動作用のA/D変換回路を校正動作用の冗長A/D変換回路となるように各スイッチを切り換える。そのとき同時に校正動作用の冗長A/D変換回路の残りの出力信号スイッチとクロックスイッチとをタイムインターリーブ動作用の接続に切り替える。
校正動作中の冗長A/D変換回路は、タイムインターリーブ動作用に切り替えられる前の時刻T1で、入力スイッチが入力信号100側に、調整信号スイッチがオープンに切り替えられ、入力信号100のA/D変換を開始する。このように校正動作用からタイムインターリーブ動作用に切り替えられるA/D変換回路は、前もって入力信号が切り替えられ、タイムインターリーブ動作の準備を行うことになる。従ってA/D変換回路の割り当てが変更されたタイミングでは、瞬時に入力信号100の正しいA/D変換出力を出力することができる。
A/D変換装置のA/D変換動作は、瞬時も途切れることなく継続させる必要がある。しかしながら、A/D変換動作のバックグラウンドとして行われる校正動作は、1度校正された後は、その校正状態を保持することで、校正動作を中断することができる。そのため図5のタイミングチャートは、校正動作が完了した校正期間の後半の期間に、入力信号を切り替えA/D変換動作に移行し、瞬時のA/D変換回路の入れ替えを可能とするものである。その他の動作は、図4と同様であり、理解できることから、その説明は省略する。このように図5に示すタイミングチャートにおいても、校正動作用の冗長A/D変換回路として順次割り付けることで、全てのA/D変換回路を校正することができる。
本実施例のA/D変換装置は、タイムインターリーブ動作するN個(本実施例ではNは4)の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、を備える。主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換し、そのバックグランドで、冗長A/D変換回路が校正用制御回路からの調整信号により校正される。さらに、主信号用A/D変換回路のいずれか一つと冗長A/D変換回路を入れ替え、A/D変換回路の割り付けを替える。新しく割り付けられたN個の主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が校正される。これを順次繰り返してA/D変換回路すべてを校正することができる。すべてのA/D変換回路が校正されれば、結果としてタイムインターリーブ動作するA/D変換装置全体としての精度が校正され、高速かつ高精度なA/D変換装置を実現することが可能となる。
また、回路規模としても、冗長A/D変換回路を1つだけ追加するだけなので、A/D変換装置全体としても、回路面積、消費電力を極端に増加させることはない。特に超高速A/D変換回路のようなタイムインターリーブ数が多いA/D変換装置ほど、冗長A/D変換回路及びその校正回路のオーバーヘッドの割合は小さくなり、本発明の効果が増してくる。なお、本図面の説明では、説明簡略化のため、タイムインターリーブ数は4であるが、本発明の構成はN=4に限ったものではない。
また、校正動作は常時行う必要はなく、必要に応じて適時行うことができ、各A/D変換回路を切り換える周期(インターバル)は、定期的でも不定期的でもどちらでもよく、A/D変換回路を切り換える順番も、特に制約はない(ローテーションでも良いし、ランダムに切り換えても良い)。更には、冗長A/D変換回路、校正用信号発生器、及び校正用制御回路は、非動作時には電源からは電気的に分離し、消費電力を抑えることも可能である。
(第2の実施例)
次に第2の実施例について図面を参照して詳細に説明する。図6に本発明の第2の実施例におけるA/D変換装置の構成ブロック図を示す。図6に示すA/D変換装置は、図1及び図3のA/D変換装置に比較し、校正用信号発生器300と校正用制御回路400とを構成する具体的回路構成が異なっているが、その目的は同じであり、同じ構成要素として同じ符号を用いることにする。また第2の実施例においても、第1の実施例と同様に、図2の4相クロック、図4、5のタイミングチャートに従って動作し、タイムインターリーブ動作及び校正動作用に割り付けられるA/D変換回路の順番も同一であるとする。
図6に示すA/D変換装置は、校正用信号発生器300として、A/D変換回路101〜105よりも高精度なD/A変換回路から構成されている。高精度なD/A変換回路にはデジタル校正信号302が入力され、D/A変換したアナログ校正信号301を、冗長A/D変換回路105に出力する。このD/A変換回路が高精度であることから、アナログ校正信号301の精度は高く、冗長A/D変換回路からのデジタル変換出力155の精度も高くなり、校正動作がより精確で行えることになる。
第1の実施例では正弦波を校正信号として使用しているが、第2の実施例ではD/A変換回路を用い、デジタル校正信号302のアナログ変換校正信号301を生成するとともに、デジタル校正信号302を直接校正用制御回路400に比較用基準信号として入力する。従って校正用制御回路400には、校正信号301の標準デジタル変換データは不要であり、前もって既知の標準デジタル変換データを記憶する必要がなくなる。そのため校正信号として自由な信号パターンを採用できる。このように校正用信号発生器300として、D/A変換回路を用いる場合(D/A変換回路の性能にも依存するが)、例えば疑似ランダムビット列(PRBS)パターンのような、より実際の信号に似通った信号を用いて校正することにより、単一正弦波で校正するよりも、より高精度な校正を行うことが可能となる。
校正用制御回路400は、基準信号としてのデジタル校正信号302と、冗長A/D変換回路105によって変換されたA/D変換出力155とが入力される。校正用制御回路400では、入力されたデジタル校正信号302と、A/D変換出力155とが比較され、その差分が検出される。校正用制御回路400には、A/D変換回路のパラメータを調整するためのパラメータ校正方法のデータベースが記憶保存されており、デジタル校正信号302と、A/D変換出力155とを比較して、その差分が最小となるよう、冗長A/D変換回路のパラメータを調整する。そのため、校正用制御回路400では、FFTなどの複雑な演算をする必要は無く、パラメータ校正方法のデータベースのみが記憶されているだけで良い。
第2の実施例は、第1の実施例と比較し、校正用信号発生器300と校正用制御回路400が異なるのみであり、異なる部分の動作は上記したとおりである。その他の動作は第1の実施例と同様に、スイッチの接続を行い、タイムインターリーブ動作用及び校正動作用のA/D変換回路を割り付ける。校正動作用の冗長A/D変換回路を順次割り付け、全てのA/D変換回路を校正することができる。これらの動作は第1の実施例と同様であることからその説明は省略する。
本実施例によれば、校正用信号発生器としてD/A変換回路を用い、校正用制御回路はデジタル校正信号と冗長A/D変換回路からの出力信号とが入力されることで調整信号を生成し、冗長A/D変換回路を校正することができる。このようにA/D変換装置としてタイムインターリーブ動作しながら、そのバックグランドで校正動作が可能なA/D変換装置が得られる。
本発明のA/D変換装置は、タイムインターリーブ動作するN個の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、を備える。主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換し、そのバックグランドで、冗長A/D変換回路が校正用制御回路からの調整信号により校正される。さらに、主信号用A/D変換回路のいずれか一つと冗長A/D変換回路を入れ替え、A/D変換回路の割り付けを替える。新しく割り付けられたN個の主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が校正される。これを順次繰り返してA/D変換回路すべてを校正することができる。すべてのA/D変換回路が校正されれば、結果としてタイムインターリーブ動作するA/D変換装置全体としての精度が校正され、高速かつ高精度なA/D変換装置を実現することが可能となる。
本発明によれば、A/D変換装置としてタイムインターリーブ動作しながら、そのバックグランドで校正動作が可能なA/D変換装置が得られる。複数の低速A/D変換回路を、それぞれ異なるサンプリングタイミングでデジタル信号に順次変換して等価的にサンプリング速度を上げることができる。各A/D変換回路の回路間の特性誤差(特性バラツキ)をアダプティブに校正し、A/D変換装置全体としての変換誤差を低減し高精度化が可能となる。
以上、実施形態、実施例として本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で様々な変更をすることができる。
100 入力信号
101、102、103、104、105 A/D変換回路
111、112、113、114、115 入力信号スイッチ
121、122、123、124、125 出力信号スイッチ
131、132、133、134、135 クロックスイッチ
141、142、143、144、145 調整信号スイッチ
150、151、152、153、154、155 A/D変換出力
161、162、163、164、165 調整信号
200 デジタル処理部
300 校正用信号発生器
301 校正信号
302 デジタル校正信号
400 校正用制御回路

Claims (9)

  1. それぞれが異なるサンプリングタイミングでデジタル信号に変換するタイムインターリーブ動作するN個(Nは2以上の整数)の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、校正用信号発生器と、前記校正用信号発生器から発生される校正信号を用いて冗長A/D変換回路のパラメータを調整して校正する校正用制御回路とを備え、
    前記主信号用A/D変換回路及び冗長A/D変換回路は実質的に同一なA/D変換特性を有し、前記主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、前記冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正され、さらに、前記主信号用A/D変換回路のいずれか一つと前記冗長A/D変換回路を入れ替え、N個の主信号用A/D変換回路と1個の冗長A/D変換回路とを新しく割り付け、新しく割り付けられた主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正され、これを順次繰り返して前記A/D変換回路すべてを校正することを、定期的もしくは不定期的に行うことを特徴とするA/D変換装置。
  2. 前記校正用信号発生器は正弦波発生器であり、前記校正用制御回路は冗長A/D変換回路の出力結果を高速フーリエ変換(FFT)して歪みを検出し、冗長A/D変換回路の歪み特性が最小となるよう、前記冗長A/D変換回路の校正を行うことを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
  3. 前記校正用信号発生器は前記主信号A/D変換回路及び冗長A/D変換回路より高精度なD/A変換回路で構成し、さらに前記校正用制御回路は前記D/A変換回路の入力であるデジタル校正信号と、冗長A/D変換回路からのデジタル変換出力を比較し、両者の差分が最小になるよう前記冗長A/D変換回路を校正することを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
  4. 前記主信号用A/D変換回路ならびに冗長A/D変換回路の校正を行う調整パラメータとして、利得、オフセット、帯域を用いることを特徴とする請求項2、又は請求項3に記載のA/D変換装置。
  5. 前記冗長A/D変換回路、校正用信号発生器、及び校正用制御回路は、非動作時には電源からは電気的に分離することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のA/D変換装置。
  6. それぞれが異なるサンプリングタイミングでデジタル信号に変換するタイムインターリーブ動作するN個(Nは2以上の整数)の主信号用A/D変換回路と、1個の冗長A/D変換回路と、校正用信号発生器と、前記校正用信号発生器から発生される校正信号を用いて冗長A/D変換回路のパラメータを調整して校正する校正用制御回路とを備え、
    前記主信号用A/D変換回路及び冗長A/D変換回路は実質的に同一なA/D変換特性を有し、前記主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、前記冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正される第1の校正ステップと、
    前記主信号用A/D変換回路のいずれか一つと前記冗長A/D変換回路を入れ替え、N個の主信号用A/D変換回路と1個の冗長A/D変換回路とを新しく割り付け、新しく割り付けられた主信号用A/D変換回路がタイムインターリーブ動作し入力信号をA/D変換するとともに、新しく割り付けられた冗長A/D変換回路が前記校正用制御回路からの調整信号により校正される第2の校正ステップと、
    さらに、前記第1の校正ステップにおいて主信号用A/D変換回路に割り付けられたA/D変換回路の全てが校正されるまで前記第2の校正ステップを繰り返す第3の校正ステップと、を有することを特徴とするA/D変換装置の校正方法。
  7. 前記第1、第2、及び第3の校正ステップが定期的もしくは不定期的に行われることを特徴とする請求項6に記載のA/D変換装置の校正方法。
  8. 前記第1、第2、及び第3の校正ステップにおける主信号用A/D変換回路のいずれか一つと冗長A/D変換回路との入れ替えは、同時に行われることを特徴とする請求項6、又は請求項7のいずれかに記載のA/D変換装置の校正方法。
  9. 前記第1、第2、及び第3の校正ステップにおける主信号用A/D変換回路のいずれか一つと冗長A/D変換回路との入れ替えは、冗長A/D変換回路に割り付けられたA/D変換回路の入力信号スイッチと調整信号スイッチが最初に切り替えられた後、残りの切り換えスイッチが同時に切り替えられることで、入れ替えが行われることを特徴とする請求項6、又は請求項7のいずれかに記載のA/D変換装置の校正方法。
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