JP2011033961A - スタートパルス生成回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一導電型のトランジスタのみで構成され、少なくとも2相のクロック信号で動作が可能であり、且つ、スタートパルスの非活性レベルの電位が安定した、スタートパルス生成回路を提供する。
【解決手段】スタートパルス生成回路は、クロック信号/CLKを出力端子OUTSに供給するトランジスタQ1と、出力端子OUTSを放電するトランジスタQ2と、トランジスタQ1,Q2を制御する制御部22とを備える。制御部22は、ハイ側電源(VDD)の投入およびシフトレジスタの最後段の次段に設けられたダミー段の出力信号GDの活性に応答して、トランジスタQ1をオン、トランジスタQ2をオフにする。また最前段の出力信号G1の活性化に応答して、トランジスタQ1をオフ、トランジスタQ2をオンにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像表示装置、撮像装置等の電気光学装置に使用される走査線駆動回路に関するものであり、特に同一導電型の電界効果トランジスタのみを用いて構成される走査線駆動回路に適用可能なスタートパルス生成回路に関するものである。
走査線に接続した画素を走査する走査線駆動回路を備える電気光学装置は広く知られている。例えば、液晶表示装置等の画像表示装置(以下「表示装置」)では、複数の画素が行列状(マトリクス状)に配列された表示素子(表示パネル)の画素行(画素ライン)ごとにゲート線(走査線)が設けられ、表示信号の1水平期間の周期でそのゲート線を順次選択して駆動することにより表示画像の更新が行われる。そのように画素ラインすなわちゲート線を順次選択して駆動するためのゲート線駆動回路(走査線駆動回路)としては、表示信号の1フレーム期間で一巡するシフト動作を行うシフトレジスタを用いることができる。
また、撮像装置に用いられる撮像素子の画素もマトリクス状に配設されており、それらの画素がゲート線駆動回路により走査されることで撮影した画像のデータが抽出される。撮像装置のゲート線駆動回路にも、シフトレジスタを用いることができる。
ゲート線駆動回路としてのシフトレジスタは、1つの画素ラインすなわち1つのゲート線ごとに設けられた複数のシフトレジスタ回路が縦続接続(カスケード接続)して構成される。本明細書では、ゲート線駆動回路を構成する複数のシフトレジスタ回路の各々を「単位シフトレジスタ」と称する。即ち、ゲート線駆動回路を構成する個々の単位シフトレジスタの出力端子は、対応するゲート線に接続されるだけでなく、その次段あるいは後段の単位シフトレジスタの入力端子に接続される。
ゲート線駆動回路に使用されるシフトレジスタは、表示装置の製造プロセスにおける工程数を少なくしコスト低減をするために、同一導電型の電界効果トランジスタのみを用いて構成されることが望ましい。
ゲート線駆動回路は、最前段の単位シフトレジスタに入力されるスタートパルスを次々に後段の単位シフトレジスタへと伝達することによって、ゲート線を順番に選択するように動作する。そのスタートパルスはゲート線駆動回路の外部から供給される信号(外部信号)であり、ゲート線駆動回路とは異なる基板に形成されたスタートパルス生成回路で生成される。
しかし外部信号が増えると、その生成回路や外部信号のレベル調整を行うレベルシフタなど必要な回路が増加し、装置のコスト増大の要因となる。従って、電気光学装置の製造コストを低減するためには、外部信号をできるだけ少なくすることが好ましい。そのためスタートパルス生成回路を表示装置上に設けることで、スタートパルスを外部から供給する必要を無くし、外部信号の数を削減する試みも成されている(例えば特許文献1,2)。
特開2006−269002号公報 米国特許出願公開第2008/0122774号明細書
特許文献1では、ゲート線駆動回路を制御する2相のクロック信号の活性化タイミングを制御してスタートパルスを生成している。即ち、走査期間の最初に片方のクロック信号が1.5周期継続してハイレベルにすることで、両方のクロック信号が同時に活性化する期間を設け、それらのクロック信号を入力とするNAND回路の出力をスタートパルスとして用いている。しかし特許文献1には、同一導電型のトランジスタのみを用いて構成したスタートパルス生成回路については開示されていない。
一方、特許文献2では、3相以上のクロック信号を用いるシフトレジスタにおいて、3相以上のクロック信号のうちの2つを入力とするAND回路の出力をスタートパルスとして用いる例が示されており、その2つのクロック信号が同時に活性化する期間を設けることによってスタートパルスを活性化している。
特許文献2の同文献のFIG.3Bには、N型トランジスタのみで構成されるスタートパルス生成回路が示されているが、スタートパルスの活性レベル(Hレベル)の電位が、トランジスタのしきい値電圧分の損失を伴う。スタートパルスの活性レベルの電位が低いと、最前段の単位シフトレジスタの動作マージンが低下するため好ましくない。またスタートパルスは走査期間の最初に活性化した後は次の走査期間まで非活性レベル(Lレベル)に維持される必要があるが、上記トランジスタのゲートに供給されるクロック信号がLレベルになる度に、当該トランジスタがオフし、スタートパルスがフローティング状態のLレベルになる。そのため最前段の単位シフトレジスタの入力端子の電位が不安定になり、誤動作を生じさせる要因となる可能性もある。
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、同一導電型のトランジスタのみで構成され、少なくとも2相のクロック信号で動作が可能であり、且つ、スタートパルスの非活性レベルの電位が安定した、スタートパルス生成回路を提供することを目的とする。
本発明に係るスタートパルス生成回路は、多段のシフトレジスタの動作を開始させるスタートパルスを生成するスタートパルス生成回路であって、前記多段のシフトレジスタを駆動する多相のクロック信号のうちの1つを受けるクロック端子と、前記スタートパルスを出力するための出力端子と、前記クロック端子と前記出力端子との間に接続する第1トランジスタと、前記出力端子を放電する第2トランジスタと、前記第1および第2トランジスタを制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、電源の投入に応答して、前記第1トランジスタをオン、前記第2トランジスタをオフにするものである。
本発明に係るスタートパルス生成回路によれば、同一導電型のトランジスタのみを用いて構成できるため、容易に画素およびゲート線駆動回路と同じ基板上に形成することができる。スタートパルスを外部から入力する必要が無くなり、電気光学装置のコスト削減に寄与できる。また、少なくとも2相のクロック信号で動作が可能であるため汎用性が高く、スタートパルスの非活性レベルの電位が安定するため、走査線駆動回路の誤動作の発生が抑制され、動作の信頼性が向上する。
本発明の適用例である表示装置の構成を示す概略ブロック図である。 実施の形態1に係るゲート線駆動回路のブロック図である。 単位シフトレジスタの回路図である。 ゲート線駆動回路の動作を説明するためのタイミング図である。 ダミーの単位シフトレジスタSR(ダミー段)の回路図である。 実施の形態1に係るスタートパルス生成回路の回路図である。 実施の形態1に係るスタートパルス生成回路の動作を示す信号波形図である。 実施の形態1に係るスタートパルス生成回路の回路図である。 実施の形態1に係るスタートパルス生成回路の回路図である。 実施の形態1の変更例に係るスタートパルス生成回路の回路図である。 実施の形態2に係るゲート線駆動回路のブロック図である。 双方向シフトが可能な単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態2に係る順方向スタートパルス生成回路の回路図である。 実施の形態2に係る逆方向スタートパルス生成回路の回路図である。 実施の形態2の変更例に係るスタートパルス生成回路の回路図である。 最後段の単位シフトレジスタの回路図である。 最前段の単位シフトレジスタの回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図において同一または相当する機能を有する要素には同一符号を付してある。
また、各実施の形態に用いられるトランジスタは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタである。絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜中の電界により半導体層内のドレイン領域とソース領域との間の電気伝導度が制御される。ドレイン領域およびソース領域が形成される半導体層の材料としては、ポリシリコン、アモルファスシリコン、ペンタセン等の有機半導体、単結晶シリコンあるいはIGZO(In-Ga-Zn-O)等の酸化物半導体などを用いることができる。
よく知られているように、トランジスタは、それぞれ制御電極(狭義にはゲート(電極))と、一方の電流電極(狭義にはドレイン(電極)またはソース(電極))と、他方の電流電極(狭義にはソース(電極)またはドレイン(電極))とを含む少なくとも3つの電極を有する素子である。トランジスタはゲートに所定の電圧を印加することによりドレインとソース間にチャネルが形成されるスイッチング素子として機能する。トランジスタのドレインとソースは、基本的に同一の構造であり、印加される電圧条件によって互いにその呼称が入れ代わる。例えば、N型トランジスタであれば、相対的に電位の高い電極をドレイン、低い電極をソースと呼称する(P型トランジスタの場合はその逆となる)。
特に示さない限り、それらのトランジスタは半導体基板上に形成されるものであってもよく、またガラスなどの絶縁性基板上に形成される薄膜トランジスタ(TFT)であってもよい。トランジスタが形成される基板としては、単結晶基板あるいはSOI、ガラス、樹脂などの絶縁性基板であってもよい。
本発明のスタートパルス生成回路は、単一導電型のトランジスタのみを用いて構成される。例えばN型トランジスタは、ゲート・ソース間電圧が当該トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(ハイ)レベルになると活性状態(オン状態、導通状態)となり、同しきい値電圧よりも低いL(ロー)レベルで非活性状態(オフ状態、非導通状態)となる。そのためN型トランジスタを用いた回路においては信号のHレベルが「活性レベル」、Lレベルが「非活性レベル」となる。また、N型トランジスタを用いて構成した回路の各ノードは、充電されてHレベルになることで、非活性レベルから活性レベルへの変化が生じ、放電されてLレベルになることで、活性レベルから非活性レベルへの変化が生じる。
逆にP型トランジスタは、ゲート・ソース間電圧がトランジスタのしきい値電圧(ソースを基準として負の値)よりも低いLレベルになると活性状態(オン状態、導通状態)となり、同しきい値電圧よりも高いHレベルで非活性状態(オフ状態、非導通状態)となる。そのためP型トランジスタを用いた回路においては信号のLレベルが「活性レベル」、Hレベルが「非活性レベル」となる。また、P型トランジスタを用いて構成した回路の各ノードは、充電・放電の関係がN型トランジスタの場合と逆になり、充電されてLレベルになることで、非活性レベルから活性レベルへの変化が生じ、放電されてHレベルになることで、活性レベルから非活性レベルへの変化が生じる。
本明細書では、非活性レベルから活性レベルへの変化を「プルアップ」、活性レベルから非活性レベルへの変化「プルダウン」と定義する。つまり、N型トランジスタを用いた回路では、LレベルからHレベルへの変化が「プルアップ」、HレベルからLレベルの変化が「プルダウン」と定義され、P型トランジスタを用いた回路では、HレベルからLレベルへの変化が「プルアップ」、LレベルからHレベルの変化が「プルダウン」と定義される。
また本明細書においては、二つの素子間、二つのノード間あるいは一の素子と一のノードとの間の「接続」とはその他の要素(素子やスイッチなど)を介しての接続であるが実質的に直接接続されているのと等価な状態を含むものとして説明する。例えば二つの素子がスイッチを介して接続している場合であっても、それらが直接接続されているときと同一に機能できるような場合には、その二つの素子が「接続している」と表現する。
<実施の形態1>
図1は、本発明に係る表示装置の構成を示す概略ブロック図であり、表示装置の代表例として液晶表示装置の全体構成を示している。なお、本発明は、液晶表示装置への適用に限定されるものではなく、電気信号を光の輝度に変換する表示装置であるエレクトロルミネッセンス(EL)、有機EL、プラズマディスプレイ、電子ペーパ等、あるいは光の強度を電気信号に変換する撮像装置(画像センサ)などの電気光学装置に広く適用可能である。
液晶表示装置100は、液晶アレイ部10と、ゲート線駆動回路(走査線駆動回路)30と、ソースドライバ40とを備える。後の説明により明らかになるが、本発明の実施の形態に係るスタートパルス生成回路は、ゲート線駆動回路30に搭載される。
液晶アレイ部10は、行列状に配設された複数の画素15を含む。画素の行(以下「画素ライン」とも称する)の各々にはそれぞれゲート線GL1,GL2…(総称「ゲート線GL」)が配設され、また、画素の列(以下「画素列」とも称する)の各々にはそれぞれデータ線DL1,DL2…(総称「データ線DL」)がそれぞれ設けられる。図1には、第1行の第1列および第2列の画素15、並びにこれに対応するゲート線GL1およびデータ線DL1,DL2が代表的に示されている。
各画素15は、対応するデータ線DLと画素ノードNpとの間に設けられる画素スィッチ素子16と、画素ノードNpおよび共通電極ノードNcの間に並列に接続されるキャパシタ17および液晶表示素子18とを有している。画素ノードNpと共通電極ノードNcとの間の電圧差に応じて、液晶表示素子18中の液晶の配向性が変化し、これに応答して液晶表示素子18の表示輝度が変化する。これにより、データ線DLおよび画素スイッチ素子26を介して画素ノードNpへ伝達される表示電圧によって、各画素の輝度をコントロールすることが可能となる。即ち、最大輝度に対応する電圧差と最小輝度に対応する電圧差との間の中間的な電圧差を、画素ノードNpと共通電極ノードNcとの間に印加することによって、中間的な輝度を得ることができる。従って、上記表示電圧を段階的に設定することにより、階調的な輝度を得ることが可能となる。
ゲート線駆動回路30は、所定の走査周期に基づき、ゲート線GLを順に選択して駆動する。画素スイッチ素子26のゲート電極は、それぞれ対応するゲート線GLと接続される。特定のゲート線GLが選択されている間は、それに接続する各画素において、画素スイッチ素子26が導通状態になり画素ノードNpが対応するデータ線DLと接続される。そして、画素ノードNpへ伝達された表示電圧がキャパシタ17によって保持される。一般的に、画素スイッチ素子26は、液晶表示素子18と同一の絶縁体基板(ガラス基板、樹脂基板等)上に形成されるTFTで構成される。
ソースドライバ40は、Nビットのデジタル信号である表示信号SIGによって段階的に設定される表示電圧を、データ線DLへ出力するためのものである。ここでは一例として、表示信号SIGは6ビットの信号であり、表示信号ビットDB0〜DB5から構成されるものとする。6ビットの表示信号SIGに基づくと、各画素において、26=64段階の階調表示が可能となる。さらに、R(Red)、G(Green)およびB(Blue)の3つの画素により1つのカラー表示単位を形成すれば、約26万色のカラー表示が可能となる。
また、図1に示すように、ソースドライバ40は、シフトレジスタ50と、データラッチ回路52,54と、階調電圧生成回路60と、デコード回路70と、アナログアンプ80とから構成されている。
表示信号SIGにおいては、各々の画素15の表示輝度に対応する表示信号ビットDB0〜DB5がシリアルに生成される。すなわち、各タイミングにおける表示信号ビットDB0〜DB5は、液晶アレイ部10中のいずれか1つの画素15における表示輝度を示している。
シフトレジスタ50は、表示信号SIGの設定が切り換わる周期に同期したタイミングで、データラッチ回路52に対して、表示信号ビットDB0〜DB5の取り込みを指示する。データラッチ回路52は、シリアルに生成される表示信号SIGを順に取り込み、1つの画素ライン分の表示信号SIGを保持する。
データラッチ回路54に入力されるラッチ信号LTは、データラッチ回路52に1つの画素ライン分の表示信号SIGが取り込まれるタイミングで活性化する。データラッチ回路54はそれに応答して、そのときデータラッチ回路52に保持されている1つの画素ライン分の表示信号SIGを取り込む。
階調電圧生成回路60は、高電圧VDHおよび低電圧VDLの間に直列に接続された63個の分圧抵抗で構成され、64段階の階調電圧V1〜V64をそれぞれ生成する。
デコード回路70は、データラッチ回路54に保持されている表示信号SIGをデコードし、当該デコード結果に基づいて各デコード出力ノードNd1,Nd2…(総称「デコード出力ノードNd」)に出力する電圧を、階調電圧V1〜V64のうちから選択して出力する。
その結果、デコード出力ノードNdには、データラッチ回路54に保持された1つの画素ライン分の表示信号SIGに対応した表示電圧(階調電圧V1〜V64のうちの1つ)が同時に(パラレルに)出力される。なお、図1においては、第1列目および第2列目のデータ線DL1,DL2に対応するデコード出力ノードNd1,Nd2が代表的に示されている。
アナログアンプ80は、デコード回路70からデコード出力ノードNd1,Nd2…に出力された各表示電圧に対応したアナログ電圧を電流増幅して、それぞれデータ線DL1,DL2…に出力する。
ソースドライバ40が、所定の走査周期に基づいて、一連の表示信号SIGに対応する表示電圧を1画素ライン分ずつデータ線DLへ繰り返し出力し、ゲート線駆動回路30がその走査周期に同期してゲート線GL1,GL2…を順に駆動することにより、液晶アレイ部10に表示信号SIGに基づいた画像の表示が成される。
なお、図1には、ゲート線駆動回路30およびソースドライバ40が液晶アレイ部10と一体的に形成された液晶表示装置100の構成を例示したが、ゲート線駆動回路30と液晶アレイ部10とを一体的に形成し、ソースドライバ40については液晶アレイ部10の外部回路として設ける、あるいはゲート線駆動回路30およびソースドライバ40については、液晶アレイ部10の外部回路として設けることも可能である。
図2は、ゲート線駆動回路30の構成を示す図である。このゲート線駆動回路30は、縦続接続(カスケード接続)した複数の単位シフトレジスタSR1,SR2,SR3…,SRnと、最後段である単位シフトレジスタSRnのさらに次段に接続するダミーの単位シフトレジスタSRDとで構成される、多段のシフトレジスタで構成されている(以下、単位シフトレジスタSR1,SR2…を「単位シフトレジスタSR」と総称し、ダミーの単位シフトレジスタSRDを「ダミー段」と称する)。単位シフトレジスタSRは、1つの画素ラインすなわち1つのゲート線GLごとに1つずつ設けられる。
また図2に示すクロック信号発生器31は、各々位相が異なる2相のクロック信号CLK,/CLKをゲート線駆動回路30の単位シフトレジスタSRおよびダミーシフトレジスタSRDに入力するものである。これらクロック信号CLK,/CLKは、表示装置の走査周期に同期したタイミングで順番に活性化するよう制御されている。
本願発明のスタートパルス生成回路32は、最前段の単位シフトレジスタSR1にスタートパルスSTを供給する。スタートパルス生成回路32の詳細については後述する。
それぞれの単位シフトレジスタSRは、入力端子IN、出力端子OUT、クロック端子CKおよびリセット端子RSTを有している。図2のように、各単位シフトレジスタSRのクロック端子CKおよびリセット端子RSTには、クロック信号発生器31が出力するクロック信号CLK,/CLKのうちのいずれかが供給される。単位シフトレジスタSRの出力端子OUTにはそれぞれゲート線GLが接続する。つまり、出力端子OUTからの出力信号Gは、ゲート線GLを活性化するための垂直(又は水平)走査パルスとなる。
第1段目(第1ステージ)の単位シフトレジスタSR1の入力端子INには、画像信号の各フレーム期間の先頭に対応するスタートパルスSTが入力される。第2段以降の単位シフトレジスタSRの入力端子INにはその前段の出力信号Gが入力される。即ち、第2段以降の単位シフトレジスタSRの入力端子INは、自身の前段の単位シフトレジスタSRの出力端子OUTに接続されている。
この構成のゲート線駆動回路30においては、各単位シフトレジスタSRは、クロック信号CLK,/CLKに同期して、前段から入力される入力信号(前段の出力信号G)をシフトさせながら、対応するゲート線GL並びに自身の次段の単位シフトレジスタSRへと伝達する(単位シフトレジスタSRの動作の詳細は後述する)。その結果、一連の単位シフトレジスタSRは、所定の走査周期に基づいたタイミングでゲート線GLを順に活性化させる、いわゆるゲート線駆動ユニットとして機能する。
ここで、本発明の説明を容易にするために、従来の単位シフトレジスタについて説明する。図3は、従来の単位シフトレジスタSRの構成を示す回路図である。なおゲート線駆動回路30においては、縦続接続された各単位シフトレジスタSRの構成は実質的にどれも同じであるので、以下では1つの単位シフトレジスタSRの構成についてのみ代表的に説明する。また、この単位シフトレジスタSRを構成するトランジスタは、全て同一導電型の電界効果トランジスタであるが、ここでは全てN型TFTであるものとする。
図3の如く、従来の単位シフトレジスタSRは、既に図2で示した入力端子IN、出力端子OUT、クロック端子CKおよびリセット端子RSTの他に、低電位側電源電位(以下「ロー側電源電位」)VSSが供給される第1電源端子S1、高電位側電源電位(以下「ハイ側電源電位」)VDDが供給される第2電源端子S2を有している。以下の説明では、ロー側電源電位VSSが回路の基準電位(=0V)とするが、実使用では画素に書き込まれるデータの電圧を基準にして基準電位が設定され、例えばハイ側電源電位VDDは17V、ロー側電源電位VSSは−12Vなどと設定される。
単位シフトレジスタSRの出力段は、出力端子OUTとクロック端子CKとの間に接続するトランジスタQ101と、出力端子OUTと第1電源端子S1との間に接続するトランジスタQ102とにより構成されている。以下、トランジスタQ101のゲート(制御電極)が接続するノードを「ノードN101」、トランジスタQ102のゲートノードを「ノードN102」と称する。
トランジスタQ101のゲート・ソース間(即ち出力端子OUTとノードN101との間)には容量素子C101が設けられている。またノードN101と入力端子INとの間には、ダイオード接続されたトランジスタQ103が接続している。ノードN101と第1電源端子S1との間には、トランジスタQ104並びにトランジスタQ105が接続する。トランジスタQ104のゲートはリセット端子RSTに接続し、トランジスタQ105のゲートはノードN102に接続する。
ノードN102と第2電源端子S2との間には、ダイオード接続されたトランジスタQ106が接続し、ノードN102と第1電源端子S1との間にはトランジスタQ107が接続する。トランジスタQ107のゲートはノードN101に接続する。トランジスタQ107は、トランジスタQ106よりも駆動能力(電流を流す能力)が充分大きく設定されている。即ち、トランジスタQ107のオン抵抗はトランジスタQ106のオン抵抗よりも小さい。よってトランジスタQ107のゲート電位が上昇するとノードN102の電位は下降し、反対にトランジスタQ107のゲート電位が下降するとノードN102の電位は上昇する。即ちトランジスタQ106,Q107は、ノードN101を入力端としノードN102を出力端とするインバータを構成している。当該インバータは、トランジスタQ106,Q107のオン抵抗値の比によってその動作が規定されるものであり、「レシオ型インバータ」と呼ばれる。また当該インバータは、出力端子OUTをプルダウンさせるためにトランジスタQ102を駆動する「プルダウン駆動回路」として機能している。
図3の単位シフトレジスタSRの具体的な動作を説明する。ゲート線駆動回路30を構成する各単位シフトレジスタSRの動作は実質的にどれも同じであるので、ここでは第k段目の単位シフトレジスタSRkの動作を代表的に説明する。
簡単のため、当該単位シフトレジスタSRkのクロック端子CKにクロック信号CLKが入力されているとする(例えば図2における奇数段目の単位シフトレジスタ(SR1,SR3…)がこれに該当する)。また入力端子INには前段(単位シフトレジスタSRk-1)の出力信号Gk-1が入力され、リセット端子RSTには次段(単位シフトレジスタSRk+1)の出力信号Gk+1が入力されるものとする。さらにクロック信号CLK,/CLKのH(High)レベルの電位はハイ側電源電位VDDであり、L(Low)レベルの電位はロー側電源電位VSSであるとする。また単位シフトレジスタSRを構成する各トランジスタのしきい値電圧は全て等しいものと仮定し、その値をVthとする。
まず初期状態として、単位シフトレジスタSRkのノードN101がLレベル(VSS)であるとする(以下、この状態を「リセット状態」と称す)。このときトランジスタQ107はオフしているため、ノードN102はHレベル(VDD−Vth)である。また、クロック端子CK(クロック信号CLK)、リセット端子RST(後段の出力信号Gk+1)、入力端子IN(前段の出力信号Gk-1)は何れもLレベルであるとする。
リセット状態では、トランジスタQ101がオフ、トランジスタQ102がオンであるので、出力端子OUT(出力信号Gk)は、クロック端子CK(クロック信号CLK)のレベルに関係なくLレベルに保たれる。即ち、単位シフトレジスタSRkが接続するゲート線GLkは非選択状態にある。
その状態から、入力端子INに入力される前段の出力信号Gk-1(第1段目の場合はスタートパルスST)がHレベルになると、トランジスタQ103がオンになる。このときトランジスタQ105もオンしているが、トランジスタQ103はトランジスタQ105よりもオン抵抗が充分小さく設定されているため、ノードN101のレベルは上昇する。
それによりトランジスタQ107が導通し始めノードN102のレベルは下降する。するとトランジスタQ105の抵抗が高くなり、ノードN101のレベルが急速に上昇してトランジスタQ107を充分にオンにする。その結果ノードN102はLレベル(VSS)になり、トランジスタQ105がオフし、ノードN101がHレベル(VDD−Vth)になる。このようにノードN101がHレベルの状態(以下「セット状態」と称す)になると、ノードN102がLレベルになるので、トランジスタQ101がオン、トランジスタQ102がオフの状態となる。
その後、前段の出力信号Gk-1はLレベルに戻り、トランジスタQ103はオフになるが、トランジスタQ104,Q105もオフしているため、ノードN101はフローティング状態(高インピーダンス状態)でHレベルに保たれ、セット状態は維持される。
次いでクロック端子CKのクロック信号CLKがHレベルになると、オン状態のトランジスタQ101を通して出力端子OUTが充電され、出力信号GkがHレベルになる。
このとき容量素子C101およびトランジスタQ101のゲート・チャネル間容量を介した結合により、ノードN101は特定の電圧だけ昇圧される(このためノードN101は「昇圧ノード」と称されることもある)。従って出力端子OUTのレベルが上昇してもトランジスタQ101のゲート・ソース間電圧はしきい値電圧(Vth)よりも大きく保たれ、トランジスタQ101は低インピーダンスに維持される。それにより、出力信号Gkはクロック信号CLKに追随して素早くレベル変化する。またトランジスタQ101のゲート・ソース間電圧が充分大きければ、トランジスタQ101は非飽和領域での動作(非飽和動作)するため、しきい値電圧分の損失は生じず、出力信号Gkはクロック信号CLKと同じ電位VDDまで上昇する。
出力信号Gkは、クロック信号CLKがHレベルの期間だけHレベルになり、ゲート線GLkを活性化して選択状態にする。そして、クロック信号CLKがLレベルに戻ると、出力端子OUTがトランジスタQ101を通して放電され、出力信号GkはLレベルになり、ゲート線GLkは非選択状態に戻る。
出力信号GkがHレベルになったとき、次段の単位シフトレジスタSRk+1はセット状態になっているので、次にクロック信号/CLKがHレベルになるとき、その出力信号Gk+1がHレベルになる。すると単位シフトレジスタSRkでは、トランジスタQ104がオンになり、ノードN101が放電されてLレベルになる。応じて、トランジスタQ107がオフになり、ノードN102はHレベルになる。即ち単位シフトレジスタSRkはリセット状態に戻る。リセット状態ではトランジスタQ105がオンしてノードN101を低インピーダンスのLレベルにするため、リセット状態は次のフレーム期間に前段の出力信号Gk-1が活性化するまで継続される。
以上の動作をまとめると、単位シフトレジスタSRkは、入力端子INの信号(スタートパルスSTまたは前段の出力信号Gk-1)が活性化しない間はリセット状態を維持する。リセット状態ではトランジスタQ101がオフ、トランジスタQ102がオンであるので、出力信号Gkは低インピーダンスのLレベル(VSS)に維持される。そして、入力端子INの信号が活性化すると、単位シフトレジスタSRkはセット状態に切り替わる。セット状態ではトランジスタQ101がオン、トランジスタQ102がオフであるので、クロック端子CKの信号(クロック信号CLKまたは/CLK)が活性化する期間、出力信号Gkが活性化される。そしてその後リセット端子RSTの信号(次段の出力信号Gk+1)が入力されると、元のリセット状態に戻る。
このように動作する複数の単位シフトレジスタSRを図2のように縦続接続し、ゲート線駆動回路30を構成すると、単位シフトレジスタSR1に入力されるスタートパルスSTの活性化を切っ掛けにして、クロック信号CLK,/CLKに同期したタイミングで出力信号G1,G2,G3…が順に活性化される(図4のタイミング図参照)。それによって、ゲート線駆動回路30は、所定の走査周期でゲート線GL1,GL2,GL3…を順番に駆動することができる。
なお、最後段である単位シフトレジスタSRnは、ダミー段SRDの出力信号GD(以下「ダミー信号」)によってリセット状態にされる。図5は、ダミー段SRDの回路図である。ダミー段SRDは、通常の単位シフトレジスタSR(図3)とほぼ同じ構成であるが、トランジスタQ104をノードN101と入力端子INとの間に接続させ、リセット端子RST(トランジスタQ104のゲート)にクロック信号/CLKを入力させている。
ダミー段SRDは、最後段である単位シフトレジスタSRnの出力信号GnがHレベルになるとセット状態になり、次いでクロック信号CLKがHレベルになるときにダミー信号GDを活性化させ、その後クロック信号/CLKがHレベルになるとリセット状態になる。つまりダミー信号GDは、単位シフトレジスタSRnの出力信号Gnの活性期間の直後に活性化する信号であり、最後段の単位シフトレジスタSRnをリセット状態にするいわゆる「エンドパルス」として機能する。
上の例では、複数の単位シフトレジスタSRが2相クロックに基づいて動作する例を示したが、3相以上のクロック信号を使用して動作させることも可能である。
以下、実施の形態1に係るスタートパルス生成回路32の詳細について説明する。図6はスタートパルス生成回路32の回路図である。当該スタートパルス生成回路32においても、第1電源端子S1にはロー側電源電位VSS、第2電源端子S2にはハイ側電源電位VDDがそれぞれ供給されているものとする。
図6の如く、スタートパルス生成回路32は、スタートパルスSTを出力するための出力端子OUTSの充電・放電を行う出力部21と、当該出力部21の動作を制御する制御部22(制御回路)とから構成される。
出力部21は、クロック端子CKSと出力端子OUTSとの間に接続するトランジスタQ1と、出力端子OUTSと第1電源端子S1との間に接続するトランジスタQ2とから成る。トランジスタQ1は、クロック端子CKSに供給されるクロック信号/CLKを、制御部22が規定するタイミング(各フレーム期間の先頭)で出力端子OUTSに供給することにより、スタートパルスSTを活性化させるように機能する。トランジスタQ2は、スタートパルスSTの非活性期間に当該出力端子OUTSを低インピーダンスのLレベルに維持するように機能する。ここでトランジスタQ1のゲート(制御電極)が接続するノードを「ノードN1」と定義する。
制御部22は、第1入力端子INS1に入力される最前段(単位シフトレジスタSR1)の出力信号G1、並びに第2入力端子INS2に入力されるダミー段SRDの出力信号(ダミー信号)GDに基づいて、出力部21を制御するものであり、以下のトランジスタQ3〜Q10および容量素子C1から構成される。
トランジスタQ3〜Q7,Q9は、第1入力端子INS1および第2入力端子INS2に入力される信号に応じて、互いに相補な信号を2つの出力ノード(それぞれ「ノードN2」および「ノードN3」と定義する)に出力するフリップフロップ回路を構成する。
トランジスタQ6は、第2電源端子S2とノードN2との間に接続し、ゲートが第2電源端子S2に接続される(トランジスタQ6はダイオード接続されている)。トランジスタQ7は、ノードN2と第1電源端子S1との間に接続し、ゲートはノードN3に接続される。トランジスタQ9は、第2電源端子S2とノードN3との間に接続し、ゲートが第2電源端子S2に接続される(トランジスタQ9はダイオード接続されている)。トランジスタQ5は、ノードN3と第1電源端子S1との間に接続し、ゲートはノードN2に接続される。
トランジスタQ7は、トランジスタQ6よりもオン抵抗が充分小さく設定されている。それにより、トランジスタQ6,Q7は、ノードN3を入力端、ノードN2を出力端とするレシオ型インバータを構成している。同様に、トランジスタQ5は、トランジスタQ9よりもオン抵抗が充分小さく設定されており、トランジスタQ5,Q9は、ノードN2を入力端、ノードN3を出力端とするレシオ型インバータを構成している。この2つのインバータは環状に接続し、ノードN2,N3のレベルを保持するラッチ回路を構成している。
詳細は後述するが、このスタートパルス生成回路32では、ノードN3の実質的な充電動作はトランジスタQ3または容量素子C1によって行われ、トランジスタQ9は専ら、ノードN3が高インピーダンス状態でHレベルになったときに当該ノードN3に生じるリーク電流を補償して、そのHレベルを保持するレベル保持素子として働く。従ってリーク電流によるノードN3のレベル低下が無視できる程度ならば、トランジスタQ9は省略されてもよい。
トランジスタQ3は、ノードN3と第2電源端子S2との間に接続し、ゲートが第2入力端子INS2に接続される。トランジスタQ3は、第2入力端子INS2の信号(ダミー信号GD)の活性化に応じてノードN3をHレベルにできるように、トランジスタQ5よりもオン抵抗が小さく設定されている。トランジスタQ4は、ノードN3と第1電源端子S1との間に接続され、ゲートが第1入力端子INS1に接続される。トランジスタQ4は、第1入力端子INS1の信号(最前段の出力信号G1)の活性化に応じてノードN3をLレベルにできるように、トランジスタQ9よりもオン抵抗が小さく設定されている。
ノードN3,N4のレベルを保持するラッチ回路(トランジスタQ5〜Q7,Q9)と、ノードN3のレベルを制御するトランジスタQ3,Q4とにより、フリップフロップ回路が構成される。ノードN3がLレベル、ノードN2がHレベルの状態を「リセット状態」、ノードN3がHレベル、ノードN2がLレベルの状態を「セット状態」と定義すると、このフリップフロップ回路は、第1入力端子INS1がHレベルになるとリセット状態になり、第2入力端子INS2がHレベルになるとセット状態になる、いわゆるRS型フリップフロップとして機能する。
ノードN2は、出力部21のトランジスタQ2のゲートに接続され、ノードN3は、ゲートが第2電源端子S2に接続されたトランジスタQ10を介してノードN1(トランジスタQ1のゲート)に接続される。
また制御部22において、ノードN3と第2電源端子S2には容量素子C1が接続され、ノードN2と第2電源端子S2との間には、ノードN2に接続したゲートを有するトランジスタQ8が接続される(トランジスタQ8はダイオード接続されている)。これら容量素子C1およびトランジスタQ8は、電源投入時(ハイ側電源電位VDDの立ち上がり時)にフリップフロップ回路をセット状態(ノードN2がLレベル、ノードN3がHレベル)に初期化するための働きをする。
即ち、容量素子C1は、電源投入時に第2電源端子S2の電位が上昇するのに伴い、ノードN3を昇圧することで、ノードN3をHレベルに初期化する。応じてトランジスタQ7がオンするので、ノードN2はLレベルに初期化される。一方、トランジスタQ8は、電源遮断時(ハイ側電源電位VDDの立ち下がり時)にノードN2を放電して電位Vth以下にする放電素子として機能する。電源遮断時にノードN2を放電することでトランジスタQ5がオフ状態になるため、次回の電源投入時も上記のようにノードN3が容量素子C1によって昇圧されることになる。
以下、図6のスタートパルス生成回路32の動作を説明する。図7は、当該スタートパルス生成回路32の動作を示す信号波形図である。
図7の時刻t0は電源投入時である。よって時刻t0の前では、第2電源端子S2の電位(ハイ側電源電位)はVSSである。この状態では、トランジスタQ8の働きによりノードN2は電位Vth以下のLレベルになっており、トランジスタQ5はオフしている。またトランジスタQ10はオフ状態である。さらに最前段の出力信号G1およびダミー信号GDのレベルは不定状態である。よってノードN1,N3のレベルは不定であるが、ここではそれらは共に略VSSであるとする。
この状態から時刻t0で電源が投入され、第2電源端子S2の電位(ハイ側電源電位)がVSSからVDDへと変化すると、各単位シフトレジスタSR(図3)およびダミー段SRD(図5)はそれぞれリセット状態になり、最前段の出力信号G1およびダミー信号GDがLレベルになる。応じてスタートパルス生成回路32のトランジスタQ3,Q4はオフ状態になる。
第2電源端子S2の電位上昇に伴って、容量素子C1を介する結合により、ノードN3が昇圧される。容量素子C1の容量値はノードN3の寄生容量値に比べて充分大きく設定されており、ノードN3の電位は第2電源端子S2と同様にVDDだけ上昇してHレベル(VDD)になる。応じてトランジスタQ7がオンになる。このときトランジスタQ6もオンになるが、トランジスタQ7はトランジスタQ6よりもオン抵抗が充分小さいためノードN2の電位は略VSSになり、ノードN2はLレベルに維持される。その結果、制御部22のフリップフロップ回路がセット状態に初期化される。
またトランジスタQ10がオンになるため、ノードN3がHレベル(VDD)になると、ノードN1も充電されてHレベルになる。但しトランジスタQ10は飽和領域で動作するため、ノードN1の電位はVDD−Vthになる。
このように時刻t0ではノードN1がHレベル、ノードN2がLレベルになるので、トランジスタQ1がオン、トランジスタQ2がオフの状態となる。この時点ではクロック信号/CLKはLレベル(VSS)なので、出力端子OUTS(スタートパルスST)は電位VSSのLレベルになる。
なお、電源が投入されて第2電源端子S2が電位VDDになったとき、ノードN3,N1はフローティング状態のHレベルになるため、ノードN3,N1にリーク電流が生じるとそれらのレベルは低下する。トランジスタQ9は、このリーク電流を補償してHレベルを保持するレベル保持素子として働く。従ってトランジスタQ9は、同じようにノードN3に電流を供給可能な素子、例えば抵抗素子や定電流素子等で置き換えてもよい。但し、そのレベル保持素子は、トランジスタQ5またはQ4がオンしたときにノードN3がLレベルになるように、トランジスタQ5,Q4よりも充分高い抵抗値を有する必要がある。
また、電源投入(時刻t0)からクロック信号/CLKの活性化(時刻t1)までの間隔が短く、その間のノードN3のレベル低下が実質的に無いものとみなせる場合は、トランジスタQ9は省略してもよい。
時刻t1でクロック信号/CLKがHレベル(VDD)になると、オン状態のトランジスタQ1を通して出力端子OUTSが充電され、スタートパルスSTがHレベルになる。このときトランジスタQ1のゲート・チャネル間容量を介する結合により、ノードN1が昇圧される。ノードN1が昇圧されるときトランジスタQ10はオフになり、ノードN1の電荷がノードN3に接続した容量素子C1へと流れ込むことが防止される。よってノードN1の電位はクロック信号/CLKの振幅と同じVDDだけ上昇し、2・VDD−Vthになる。従ってトランジスタQ1は非飽和領域で動作し、出力端子OUTSの電位はクロック信号/CLKと同じ電位VDDまで上昇する。
時刻t2でクロック信号/CLKがLレベル(VSS)になると、出力端子OUTSはオン状態のトランジスタQ1を通して放電され、スタートパルスSTはLレベル(VSS)になる。このときトランジスタQ1のゲート・チャネル間容量を介する結合により、ノードN1は昇圧前の電位VDD−Vthに戻る。このようにスタートパルスSTは、クロック信号/CLKの1つのパルスと同じ波形の信号となる。
上記の時刻t1でスタートパルスSTがHレベルになったとき、最前段の単位シフトレジスタSR1はセット状態になっている。よって時刻t3でクロック信号CLKがHレベルになると、最前段の出力信号G1がHレベルになる。
するとスタートパルス生成回路32では、トランジスタQ4がオンし、ノードN3が放電されてLレベル(VSS)になる。このときノードN1もトランジスタQ10を通して放電されてLレベル(VSS)になる。ノードN3がLレベルになると、トランジスタQ7がオフになるためノードN2がトランジスタQ6によって充電されてHレベルになる。応じてトランジスタQ5がオンになる。その結果、制御部22のフリップフロップ回路がリセット状態になる。
このようにトランジスタQ4によってノードN3がLレベルにされると、ノードN1がLレベル、ノードN2がHレベルに変化するので、トランジスタQ1がオフ、トランジスタQ3がオンの状態となる。従って、出力端子OUTSは低インピーダンスのLレベルになる。
ここで、トランジスタQ6は、トランジスタQ7がオフしたときにノードN2を充電すると共に、ノードN2に生じるリーク電流を補償してそのHレベル電位の低下を防止するレベル保持素子として働く。従って、トランジスタQ6は、同じようにノードN2へ電流を供給できる素子、例えば抵抗素子、定電流素子に置き換えてもよい。
ところで、トランジスタQ6は、トランジスタQ7と共にレシオ回路を構成しているため、消費電力削減の観点からはオン抵抗は大きい方が好ましいが、そうするとノードN2の充電速度が遅くなり、ノードN2をHレベルに変化させるときの立ち上がり速度が低下する。そこで図8の如く、トランジスタQ6に並列に、ゲートが第1入力端子INS1に接続したトランジスタQ15を設けてもよい。これによりトランジスタQ6による消費電力の増大を伴わずに、トランジスタQ15がノードN2の充電速度を高めることができる。
なお、トランジスタQ15のオン抵抗を、トランジスタQ7のオン抵抗よりも充分小さく設定すれば、トランジスタQ4を用いずともフリップフロップ回路をリセット状態に変化させることができる。よってその場合はトランジスタQ4は省略してもよい。
時刻t4以降は、トランジスタQ5〜Q7,Q9から成るラッチ回路がノードN2のHレベルと、ノードN3のLレベルを維持するため、トランジスタQ1はオフ、トランジスタQ2はオンにそれぞれ維持される。よってスタートパルスSTは低インピーダンスのLレベルに維持される。
その後、約1フレーム期間経過した時刻t5で、ダミーシフトレジスタSRDの出力信号(ダミー信号)GDがHレベル(VDD)になる。するとスタートパルス生成回路32では、トランジスタQ3がオンし、ノードN3はHレベルになる。応じてトランジスタQ7がオンし、ノードN2がLレベル(VSS)になるので、トランジスタQ5がオフになる。この結果、制御部22のフリップフロップ回路はセット状態になる。
よって上記の時刻t0と同様に、ノードN1がHレベルになってトランジスタQ1がオンし、ノードN2がLレベルになってトランジスタQ2がオフする。なお、トランジスタQ3は飽和領域で動作するため、ノードN3のHレベル電位は時刻t0よりもしきい値電圧Vthだけ低いVDD−Vthになるが、トランジスタQ10のゲート電位はVDDであるため、ノードN1の電位は時刻t0と同様にVDD−Vthまで充電される。
図6の回路に対し、図9の如くノードN2と第1電源端子S1との間にとの間に、第2入力端子INS2に接続したゲートを有するトランジスタQ16を接続させてもよい。これにより、ノードN3の充電と同時にノードN2の放電が開始されるようになり、ノードN2がLレベルに変化する立ち下がり速度を速くできる。
ダミー信号GDが活性化された後、次のフレームでスタートパルスSTを活性化させるタイミングまでの期間(ブランキング期間)は、クロック信号CLK,/CLKの活性化は禁止される。その間、トランジスタQ5〜Q7,Q9から成るラッチ回路がノードN2のLレベルと、ノードN3のHレベルを維持するため、トランジスタQ1はオン、トランジスタQ2はオフにそれぞれ維持される。よってスタートパルスSTは低インピーダンスのLレベルに維持される。
ブランキング期間が終了して次のフレーム期間に入るとき、クロック信号/CLKがHレベルになると、スタートパルス生成回路32は上記の時刻t1〜t4と同様の動作を行い、スタートパルスSTを活性化させる。
トランジスタQ9は、ブランキング期間においてノードN3のリーク電流に起因するHレベル電位の低下を防止するようにも機能する。よってブランキング期間のノードN3の電位低下が無視できる程度の場合は、トランジスタQ9を省略してもよい。
スタートパルス生成回路32は、フレーム毎に上記の時刻t1〜t6の動作を繰り返し行うことで、各フレームの先頭でスタートパルスSTを活性化させる。但し、ノードN3をHレベルにする動作は、電源が投入されて最初のフレーム(図7の第1フレーム)の前では容量素子C1が第2電源端子S2の活性化に応答して行い、その後のフレーム(図7の第2フレーム以降)の前ではトランジスタQ3がダミー信号GDの活性化に応答して行っている。
以上のように、本実施の形態に係るスタートパルス生成回路32は、同一導電型のトランジスタのみで構成されており、2相のクロック信号で動作が可能である。またスタートパルスSTの非活性期間では、トランジスタQ2がオンを維持して出力端子OUTSを低インピーダンスのLレベルにするため、スタートパルスSTの非活性レベルの電位は安定したものとなる。さらにスタートパルスSTの活性期間では、トランジスタQ1が非飽和領域で動作して出力端子OUTSを充電するため、スタートパルスSTのHレベル電位にトランジスタQ1のしきい値電圧分の損失が生じない。つまりスタートパルスSTのHレベル電位を、クロック信号/CLKのHレベルと同じ電位VDDにすることができる。
なお、本実施の形態では、第1入力端子INS1に最前段の出力信号G1を供給したが、スタートパルスSTを活性化させた後、再びクロック端子CKSのクロック信号が活性化する前に活性化するものであれば、他の信号を供給してもよい。例えば、ゲート線駆動回路30が3相のクロック信号を用いて駆動される場合、各クロック信号は2水平期間(2H)継続して非活性レベルになるので、第1入力端子INS1には第2段目(単位シフトレジスタSR2)の出力信号G2を入力してもよい。
特定段の単位シフトレジスタの出力信号(ここでは最前段の出力信号G1)をスタートパルス生成回路32の第1入力端子INS1に供給する場合、当該単位シフトレジスタの出力端子の負荷容量がトランジスタQ4のゲート容量分だけ大きくなる。その結果、その段の出力信号だけ他の段のものとは異なる波形となり、対応する画素ラインのみに表示特性の差が現れることが懸念される。それを防止するために、ゲート線を駆動する単位シフトレジスタとは別に、スタートパルスSTに応答して、最前段の出力信号G1と同じタイミングで出力信号を活性化する単位シフトレジスタを設け、その出力信号をスタートパルス生成回路32の第1入力端子INS1に供給してもよい。
[変更例]
図6のスタートパルス生成回路32では、電源投入時にノードN3が充分に昇圧されるように容量素子C1の容量値は比較的大きく設定される。しかし、それによりトランジスタQ3がノードN3を充電するときの時定数が大きくなるため、その充電速度が下がり、ダミー信号GDの活性期間内にノードN3の電位をVDD−Vthまで上昇させることができない場合も考えられる。
その場合、ノードN3の充電後においてトランジスタQ10のゲートとソース(ノードN3)との間の電圧がVth以上になる。よってスタートパルスSTの活性化時にノードN1が昇圧されるときトランジスタQ10がオフにならず、ノードN1の電荷がノードN3へと流れ出る。その結果、ノードN1が充分に昇圧されず、トランジスタQ1のオン抵抗が上がるため、スタートパルスSTの立ち上がり速度が遅くなる問題が生じる。ここではその問題を解決できるスタートパルス生成回路32の変更例を示す。
図10は、実施の形態1の変更例に係るスタートパルス生成回路32の回路図である。当該スタートパルス生成回路32は、図6の回路に対し、第2電源端子S2とノードN3との間に、ゲートがノードN1に接続したトランジスタQ14を接続させたものである。
この構成によれば、ダミー信号GDの活性期間内にノードN3の電位がVDD−Vthまで上昇できなかった場合でも、その後にノードN1が昇圧されるとき、トランジスタQ14がオンしてノードN3の電位をVDD−Vth以上にする。その結果、ノードN1が昇圧されたときトランジスタQ10がオンせず、ノードN1の電荷がノードN3へと流れ出ることが防止される。
この効果についてより詳細に説明する。トランジスタQ14は、ノードN1が昇圧される過程でその電位がノードN3よりVth以上高くなると、ノードN3の充電を開始する。このときノードN1の電位がVDD以上に昇圧されれば、ノードN3はVDD−Vth以上になってトランジスタQ10のゲート・ソース間電圧がVth以下になるので、上記の効果が得られる。さらにノードN1がVDD+Vth以上に昇圧されれば、ノードN3の電位がVDDになってトランジスタQ10のゲート・ソース間電圧が0になるので、トランジスタQ10は充分にオフになり、最大限の効果が得られる。
<実施の形態2>
実施の形態2では、本発明に係るスタートパルス生成回路32を、双方向走査が可能なゲート線駆動回路30に適用する。
図11は、本実施の形態におけるゲート線駆動回路30の構成を示すブロック図である。当該ゲート線駆動回路30は、複数段から成る双方向シフトレジスタにより構成されている。即ち、当該ゲート線駆動回路30は、縦続接続した双方向シフトが可能な単位シフトレジスタ(双方向単位シフトレジスタ)SR1,SR2,SR3…,SRnと、最後段の単位シフトレジスタSRnのさらに後段に設けられたダミーの単位シフトレジスタSRDn(以下「順方向ダミー段」)と、最前段の単位シフトレジスタSR1のさらに前段に設けられたダミーの単位シフトレジスタSRDr(以下「逆方向ダミー段」)とから成っている。
図11に示すクロック信号発生器31は、互いに位相が異なる2相のクロック信号CLK,/CLKをゲート線駆動回路30の単位シフトレジスタSRおよび順方向ダミーシフトレジスタSRDn、逆方向ダミーシフトレジスタSRDrに入力するものである。これらクロック信号CLK,/CLKは、表示装置の走査周期に同期したタイミングで交互に活性化するよう制御されている。
また電圧信号発生器33は、当該双方向シフトレジスタにおける信号のシフト方向を決定する第1電圧信号Vnおよび第2電圧信号Vrを生成するものである。第1電圧信号Vnおよび第2電圧信号Vrは互いに相補な信号であり、電圧信号発生器33は、前段から後段への向き(単位シフトレジスタSR1,SR2,SR3,…の順)に信号をシフトさせる場合(この向きを「順方向」と定義する)には、第1電圧信号VnをHレベルにし、第2電圧信号VrをLレベルにする。逆に、後段から前段への向き(単位シフトレジスタSRn,SRn-1,SRn-2,…の順)に信号をシフトさせる場合(この向きを「逆方向」と定義する)には、第2電圧信号VrをHレベルにし、第1電圧信号VnをLレベルにする。
順方向スタートパルス生成回路32nは、最前段の単位シフトレジスタSR1に順方向シフト用のスタートパルスSTn(順方向スタートパルス)を供給するものであり、逆方向スタートパルス生成回路32rは、最後段の単位シフトレジスタSRnに逆方向シフト用のスタートパルスSTr(逆方向スタートパルス)を供給するものである。これらの詳細については後述する。
各単位シフトレジスタSRは、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、出力端子OUT、クロック端子CK、第1電圧信号端子T1および第2電圧信号端子T2を有している。図11のように、各単位シフトレジスタSRのクロック端子CKには、その前後に隣接する単位シフトレジスタSRと異なるクロック信号が入力されるよう、クロック信号CLK,/CLKの片方が入力される。
クロック信号発生器31が生成するクロック信号CLK、/CLKはプログラムあるいは配線の接続変更により、信号のシフト方向に応じて位相を互いに交換することができるようになっている。配線の接続変更による交換は、表示装置の製造前にシフトの方向を一方向に固定するような場合に有効である。またプログラムによる交換は、表示装置の製造後にシフト方向を一方向に固定する、あるいは表示装置の使用中にシフト方向を変更できるようにするような場合に有効である。
単位シフトレジスタSRの出力端子OUTにはそれぞれゲート線GLが接続する。つまり、出力端子OUTに出力される出力信号Gは、ゲート線GLを活性化するための垂直(又は水平)走査パルスとなる。
最前段である第1段目(第1ステージ)の単位シフトレジスタSR1の第1入力端子IN1には、順方向スタートパルスSTnが入力される。この順方向スタートパルスパルスSTnは、順方向シフトの場合には画像信号の各フレーム期間の先頭に対応するスタートパルスとなる。第2段目以降の単位シフトレジスタSRの第1入力端子IN1は、自身の前段の単位シフトレジスタSRの出力端子OUTに接続されている。即ち、第2段目以降の単位シフトレジスタSRの第1入力端子IN1にはその前段の出力信号が入力される。
また、最後段である第n段目(第nステージ)の単位シフトレジスタSRnの第2入力端子IN2には、逆方向スタートパルスSTrが入力される。この逆方向スタートパルスSTrは、逆方向の場合には画像信号の各フレーム期間の先頭に対応するスタートパルスとなる。第n−1段目以前の第2入力端子IN2は、自身の次段の出力端子OUTに接続されている。即ち、第2段目以降の第2入力端子IN2にはその次段の出力信号が入力される。
各単位シフトレジスタSRはクロック信号CLK,/CLKに同期して、順方向シフトの場合には、前段から入力される入力信号(前段の出力信号)をシフトさせながら、対応するゲート線GL並びに自身の次段の単位シフトレジスタSRへと伝達する。また逆方向シフトの場合には、次段から入力される入力信号(次段の出力信号)をシフトさせながら、対応するゲート線GL並びに自身の前段の単位シフトレジスタSRへと伝達する(単位シフトレジスタSRの動作の詳細は後述する)。その結果、一連の単位シフトレジスタSRは、所定の走査周期に基づいたタイミングでゲート線GLを順に活性化させる、いわゆるゲート線駆動ユニットとして機能する。
図12は、双方向単位シフトレジスタSRの構成を示す回路図である。なおゲート線駆動回路30においては、縦続接続された複数の単位シフトレジスタSRの構成は実質的にどれも同じであるので、以下では代表的に第k段目の単位シフトレジスタSRkについて説明する。
図12の如く、双方向単位シフトレジスタSRkは、図3に示した通常の(シフト方向が固定の)単位シフトレジスタSRとほぼ同様の回路構成である。即ち、図12の双方向単位シフトレジスタSRは、図3の回路に対し、トランジスタQ103のゲートを第1入力端子IN1に、ドレインを第1電圧信号端子T1にそれぞれ接続させ、またトランジスタQ104のゲートを第2入力端子IN2に、ソースを第2入力端子IN2にそれぞれ接続させたものである(トランジスタのドレインとソースは、その電位関係により呼称が入れ代わるため、図12の回路では、トランジスタQ103の第1電圧信号端子T1側がソース、トランジスタQ104の第2電圧信号端子T2側がドレインになることもある)。
以下、図12の単位シフトレジスタSRkの動作を説明する。簡単のため、クロック信号CLK,/CLK、第1および第2電圧信号Vn,VrそれぞれのHレベルの電位はハイ側電源電位VDDと等しく、Lレベル電位はロー側電源電位VSSに等しいものとする。また各トランジスタのしきい値電圧は全てVthとする。
ゲート線駆動回路30が順方向シフトの動作を行う場合(順方向シフト時)には、電圧信号発生器33により第1電圧信号VnをHレベル(VDD)、第2電圧信号VrをLレベル(VSS)に設定されるため、図12の回路は、図3と等価な回路になる。よって図12の双方向単位シフトレジスタSRkは、図3の単位シフトレジスタSRkと同様に順方向シフトを行うことができる。
つまり順方向シフト時の単位シフトレジスタSRkは、第1入力端子IN1の信号(順方向スタートパルスSTnまたは前段の出力信号Gk-1)が活性化しない間はリセット状態を維持する。リセット状態ではトランジスタQ101がオフ、トランジスタQ102がオンであるので、出力信号Gkは低インピーダンスのLレベル(VSS)に維持される。そして、第1入力端子IN1の信号が活性化すると、単位シフトレジスタSRkはセット状態に切り替わる。セット状態ではトランジスタQ101がオン、トランジスタQ102がオフであるので、クロック端子CKの信号(クロック信号CLKまたは/CLK)が活性化する期間、出力信号Gkが活性化される。そしてその後第2入力端子IN2の信号(次段の出力信号Gk+1)が入力されると、元のリセット状態に戻る。
このように動作する複数の単位シフトレジスタSRを図11のように縦続接続し、ゲート線駆動回路30を構成すると、単位シフトレジスタSR1に入力される順方向スタートパルスSTnの活性化を切っ掛けにして、クロック信号CLK,/CLKに同期したタイミングで出力信号G1,G2,G3…が順に活性化される。
なお、最後段である単位シフトレジスタSRnは、順方向ダミー段SRDnの出力信号GDn(順方向ダミー信号)によってリセット状態にされる。単位シフトレジスタSRnは、順方向ダミー信号GDnを受けるリセット端子RSTと、その順方向ダミー信号GDnの活性化に応じてノードN1を放電するトランジスタQ108をさらに備えている(図16)。
順方向ダミー段SRDnは、順方向シフト時において単位シフトレジスタSRnの出力信号Gnが活性化した次に順方向ダミー信号GDnを活性化する。順方向ダミー段SRDnとしては、例えば図5のダミー段SRDを用いることができる。
一方、ゲート線駆動回路30が逆方向シフトの動作を行う場合(逆方向シフト時)には、電圧信号発生器33は、第1電圧信号VnをLレベル(VSS)にし、第2電圧信号VrをHレベル(VDD)にする。よって逆方向シフトの場合には、順方向シフトのときとは反対に、トランジスタQ103がノードN1を放電するトランジスタとして機能し、トランジスタQ104がノードN1を充電するトランジスタとして機能する。つまりトランジスタQ103およびトランジスタQ104の動作が、順方向シフトの場合と互いに入れ替わることになる。
従って逆方向シフト時の単位シフトレジスタSRkは、第2入力端子IN2の信号(逆方向スタートパルスSTrまたは次段の出力信号Gk+1)が活性化しない間はリセット状態を維持する。リセット状態ではトランジスタQ101がオフ、トランジスタQ102がオンであるので、出力信号Gkは低インピーダンスのLレベル(VSS)に維持される。そして、第2入力端子IN2の信号が活性化すると、単位シフトレジスタSRkはセット状態に切り替わる。セット状態ではトランジスタQ101がオン、トランジスタQ102がオフであるので、クロック端子CKの信号(クロック信号CLKまたは/CLK)が活性化する期間、出力信号Gkが活性化される。そしてその後第1入力端子IN1の信号(前段の出力信号Gk-1)が入力されると、元のリセット状態に戻る。
よってゲート線駆動回路30では、単位シフトレジスタSRnに入力される逆方向スタートパルスSTrの活性化を切っ掛けにして、クロック信号CLK,/CLKに同期したタイミングで出力信号Gn,Gn-1,Gn-2…が順に活性化される。
なお、最前段である単位シフトレジスタSR1は、逆方向ダミー段SRDrの出力信号GDr(逆方向ダミー信号)によってリセット状態にされる。単位シフトレジスタSR1は、逆方向ダミー信号GDrを受けるリセット端子RSTと、その逆方向ダミー信号GDrの活性化に応じてノードN1を放電するトランジスタQ108をさらに備えている(図17)。
逆方向ダミー段SRDrは、逆方向シフト時において単位シフトレジスタSR1の出力信号G1が活性化した次に逆方向ダミー信号GDrを活性化する。逆方向ダミー段SRDrとしても、例えば図5のダミー段SRDを用いることができる。
なお、ここでは複数の双方向単位シフトレジスタSRが2相クロックに基づいて動作する例を示したが、3相クロック信号を使用して動作させることも可能である。
図13は、順方向スタートパルス生成回路32nの回路図である。順方向スタートパルス生成回路32nは、図6の回路とほぼ同様の構成である。図13において、図6に示したものに対応する各要素についてはそれと同一の符号に「n」の添え字を付して示しているため、それらの説明は省略する。
図13から分かるように、順方向スタートパルス生成回路32nは、図6の回路に対し、ノードN3nと第1電源端子S1との間にトランジスタQ11nを接続させたものである。トランジスタQ11nのゲートは、第2電圧信号Vrが供給される第2電圧信号端子T2に接続される。また第1入力端子IN1nには最前段の出力信号G1が入力され、第2入力端子IN2nには順方向ダミー信号GDnが入力され、クロック端子CKSnにはクロック信号/CLKが入力される。
順方向シフト時においては、第2電圧信号VrがLレベルであるため、トランジスタQ11nはオフ状態である。その結果、スタートパルス生成回路32nは図6の回路と等価になるので、それと同様の動作により順方向スタートパルスSTnを生成することができる。
逆方向シフト時においては、第2電圧信号VrがHレベルであるため、トランジスタQ11nはオン状態である。トランジスタQ11nはトランジスタQ9nよりもオン抵抗が充分小さく設定されており、トランジスタQ11nがオンしている間ノードN3nはLレベルに固定される。よって逆方向シフト時には、ノードN3n,N1nがLレベル、ノードN2nがHレベルに固定され、トランジスタQ1nがオフ、トランジスタQ2nがオンにそれぞれ維持される。従って、出力端子OUTSnは低インピーダンスでLレベルに維持される。つまり逆方向シフト時には、順方向スタートパルスSTnは活性化されない。
図14は、逆方向スタートパルス生成回路32rの回路図である。逆方向スタートパルス生成回路32rは、図6の回路とほぼ同様の構成である。図14において、図6に示したものに対応する各要素についてはそれと同一の符号に「r」の添え字を付して示している。
図14から分かるように、逆方向スタートパルス生成回路32rは、図6の回路に対し、ノードN3rと第1電源端子S1との間にトランジスタQ11rを接続させたものである。トランジスタQ11rのゲートは、第1電圧信号Vnが供給される第1電圧信号端子T1に接続される。また第1入力端子IN1rには最後段の出力信号Gnが入力され、第2入力端子IN2nには逆方向ダミー信号GDrが入力され、クロック端子CKSnにはクロック信号CLKが入力される。
順方向シフト時においては、第1電圧信号VnがHレベルであるため、トランジスタQ11rはオン状態である。トランジスタQ11rはトランジスタQ9rよりもオン抵抗が充分小さく設定されており、トランジスタQ11rがオンしている間ノードN3rはLレベルに固定される。よって逆方向シフト時には、ノードN3r,N1rがLレベル、ノードN2rがHレベルに固定され、トランジスタQ1rがオフ、トランジスタQ2rがオンにそれぞれ維持される。従って、出力端子OUTSrは低インピーダンスでLレベルに維持される。つまり順方向シフト時には、逆方向スタートパルスSTrは活性化されない。
逆方向シフト時においては、第1電圧信号VnがLレベルであるため、トランジスタQ11rはオフ状態である。その結果、逆方向スタートパルス生成回路32rは図6の回路と等価になるので、それと同様の動作により逆方向スタートパルスSTrを生成することができる。
[変更例]
例えば特開2004−157508号公報の図16〜図21に、順方向シフトのスタートパルスと逆方向シフトのスタートパルスの両方を、1つの信号(スキャン開始信号STV)に統合にした構成の双方向シフトレジスタが開示されている。そのようなシフトレジスタでは、順方向シフト時も逆方向シフト時も同じスタートパルスが用いられる。ここでは、そのような場合に対応させた変更例、すなわち順方向シフトおよび双方向シフトのどちらの場合であっても、各フレームの先頭にスタートパルスSTを活性化することができるスタートパルス生成回路を示す。
図15は、本変更例に係るスタートパルス生成回路の回路図である。当該スタートパルス生成回路は、図13の順方向スタートパルス生成回路32nと図14の逆方向スタートパルス生成回路32rとで、出力端子(OUTSnとOUTSr)およびそれを放電するトランジスタ(Q2nとQ2r)を共通化したものである。
即ち、図15のスタートパルス生成回路の出力端子OUTSには、順方向スタートパルス生成回路32nのトランジスタQ1nおよび逆方向スタートパルス生成回路32rのトランジスタQ1rの両方が接続する。また出力端子OUTSと第1電源端子S1との間にはトランジスタQ2が接続される。
トランジスタQ12,Q13は、出力端子OUTSを入力端とし、トランジスタQ2のゲートが接続するノード(「ノードN4」と定義)を出力端とするインバータ23を構成しており、スタートパルスSTを反転した信号をノードN4に供給している。トランジスタQ12は、第2電源端子S2とノードN4との間にダイオード接続される。トランジスタQ13は、ノードN3はノードN4と第1電源端子S1との間に接続し、ゲートが出力端子OUTSに接続される。トランジスタQ13はトランジスタQ12よりもオン抵抗が充分小さく設定されており、これらトランジスタQ12,Q13はレシオ型のインバータを構成している。
図15のスタートパルス生成回路の動作を説明する。順方向シフト時には、各フレームの先頭でトランジスタQ1nがオンになり(トランジスタQ1rはオフに維持される)、クロック信号/CLKの活性化に応じて出力端子OUTSが充電され、スタートパルスSTがHレベルになる。また逆方向シフト時には、各フレームの先頭でトランジスタQ1rがオンになり(トランジスタQ1nはオフに維持される)、クロック信号CLKの活性化に応じて出力端子OUTSが充電され、スタートパルスSTがHレベルになる。
なお、インバータ23は、スタートパルスSTのレベルが上昇するときノードN4を放電するので、トランジスタQ2はスタートパルスSTの立ち上がりと同時にオフになる。従ってスタートパルスSTのHレベル電位は、クロック信号CLK,/CLKのHレベルと同じVDDとなる。またスタートパルスSTがLレベルの期間は、ノードN4はHレベルになりトランジスタQ2はオンするため、出力端子OUTSは低インピーダンスのLレベルに維持される。
21 出力部、22 制御部、23 インバータ、30 ゲート線駆動回路、31 クロック信号発生器、32 スタートパルス生成回路、32r 逆方向スタートパルス生成回路、32n 順方向スタートパルス生成回路、33 電圧信号発生器、SR 単位シフトレジスタ、SRD ダミー段、SRDr 逆方向ダミー段、SRDn 順方向ダミー段。

Claims (16)

  1. 多段のシフトレジスタの動作を開始させるスタートパルスを生成するスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタを駆動する多相のクロック信号のうちの1つを受けるクロック端子と、
    前記スタートパルスを出力するための出力端子と、
    前記クロック端子と前記出力端子との間に接続する第1トランジスタと、
    前記出力端子を放電する第2トランジスタと、
    前記第1および第2トランジスタを制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    電源の投入に応答して、前記第1トランジスタをオン、前記第2トランジスタをオフにする
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  2. 請求項1記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記制御回路は、さらに、
    前記多段のシフトレジスタの最後段の次段に設けられたダミー段の出力信号の活性化に応答して、前記第1トランジスタをオン、前記第2トランジスタをオフにする
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  3. 請求項1または請求項2記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記制御回路は、
    前記多段のシフトレジスタのうちの所定段の出力信号の活性化に応答して、前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンにする
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  4. 請求項1または請求項2記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタとは別に、前記スタートパルスに応答して動作を開始する単位シフトレジスタを備え、
    前記制御回路は、
    前記単位シフトレジスタの出力信号の活性化に応答して、前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンにする
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタは、信号のシフト方向を切り換え可能なものであり、
    前記制御回路は、
    前記シフト方向が第1の方向のときは通常動作し、
    前記シフト方向が第2の方向のときは前記第1トランジスタをオフ、前記第2トランジスタをオンに維持する
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  6. 信号のシフト方向を切り換え可能な多段のシフトレジスタに、その動作を開始させるスタートパルスを供給するスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタの最前段にスタートパルスを供給する第1スタートパルス生成回路と、
    前記多段のシフトレジスタの最後段にスタートパルスを供給する第2スタートパルス生成回路とを備え、
    前記第1スタートパルス生成回路は、順方向シフト時に通常動作する請求項5記載のスタートパルス生成回路であり、
    前記第2スタートパルス生成回路は、逆方向シフト時に通常動作する請求項5記載のスタートパルス生成回路である
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  7. 請求項6記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記第1および第2スタートパルス生成回路は、出力端子が共通化されている
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  8. 請求項1記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記制御回路は、
    前記電源が供給される電源端子と、
    一端が前記電源端子に接続した容量素子と、
    前記容量素子の他端が接続する第1ノードと前記第1トランジスタの制御電極との間に接続し、前記電源端子に接続した制御電極を有する第3トランジスタとを備える
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  9. 請求項8記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記制御回路は、
    第1入力端子および第2入力端子と、
    前記第2トランジスタの制御電極が接続する第2ノードに接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第4トランジスタと、
    前記第1ノードに接続した制御電極を有し、前記第2ノードを放電する第5トランジスタと、
    前記第5トランジスタがオフしたとき前記第2ノードを充電して活性レベルに維持する第1のレベル保持素子と、
    前記第1入力端子に接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電あるいは前記第2ノードを充電する第6トランジスタと、
    前記第2入力端子に接続した制御電極を有し、前記第1ノードを充電する第7トランジスタと、
    前記電源が非活性レベルになると前記第2ノードを放電する放電素子とを備える
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  10. 請求項9記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記第1入力端子には、前記多段のシフトレジスタのうちの所定段の出力信号が入力され、
    前記第2入力端子には、前記多段のシフトレジスタの最後段の次段に設けられたダミー段の出力信号が入力される
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  11. 請求項9記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタとは別に、前記スタートパルスに応答して動作を開始する単位シフトレジスタを備え、
    前記第1入力端子には、前記単位シフトレジスタの出力信号が入力され、
    前記第2入力端子には、前記多段のシフトレジスタの最後段の次段に設けられたダミー段の出力信号が入力される
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記制御回路は、
    前記第4トランジスタがオフしたとき前記第1ノードを充電して活性レベルに維持する第2のレベル保持素子をさらに備える
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  13. 請求項9から請求項12のいずれか記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記第1入力端子に接続した制御電極を有し、前記第2ノードを放電する第8トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  14. 請求項9から請求項12のいずれか記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタは、信号のシフト方向を切り換え可能なものであり、
    前記制御回路は、
    前記シフト方向を制御する電圧信号が供給される制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第9トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  15. 信号のシフト方向を切り換え可能な多段のシフトレジスタに、その動作を開始させるスタートパルスを供給するスタートパルス生成回路であって、
    前記多段のシフトレジスタの最前段にスタートパルスを供給する第1スタートパルス生成回路と、
    前記多段のシフトレジスタの最後段にスタートパルスを供給する第2スタートパルス生成回路とを備え、
    前記シフト方向を制御する電圧信号は、互いに相補な第1および第2電圧信号から成り、
    前記第1スタートパルス生成回路は、前記第1電圧信号が供給される請求項14記載のスタートパルス生成回路であり、
    前記第2スタートパルス生成回路は、前記第2電圧信号が供給される請求項14記載のスタートパルス生成回路である
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
  16. 請求項15記載のスタートパルス生成回路であって、
    前記第1および第2スタートパルス生成回路は、出力端子が共通化されている
    ことを特徴とするスタートパルス生成回路。
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