JP2011021519A - 蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】従来は蒸気タービンの動翼に翼長方向に伸びる溝を設け、上端を動翼カバーの端面を一致させるか、動翼カバーに穴を開け、動翼に付着した湿分を除去していた。しかし、溝を増やすと動翼カバー内外を連絡する面積が大きくなり、蒸気の損失が増大する。
【解決手段】動翼1の先端に設けられたチップカバー3の動翼側側面にドレン誘導溝4を設ける。動翼1には翼長方向に伸びた湿分捕獲溝2が設けられており、ドレン誘導溝4は湿分捕獲溝2の上方に位置する。ドレン誘導溝4はチップカバー3に設けられた水滴噴出口5と連絡している。動翼1に付着した湿分は湿分捕獲溝2、ドレン誘導溝4を経由して水滴噴出口5からドレンポケット7へ排出される。このような構成により、1つの水滴噴出口によって動翼1に付着する湿分を除去することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動翼に付着する湿分を除去するための構造を有する蒸気タービンに関する。
汽力発電プラントでは、主蒸気によって回転する高圧タービンと、高圧タービンを通過した蒸気によって回転する中圧タービン、低圧タービンとを併用することが多い。蒸気の圧力が低くなっている低圧タービンでは、低圧段落における蒸気の膨張過程で蒸気の温度と圧力が低くなり、蒸気の一部が凝縮して湿分となる。この湿分が蒸気タービンに与える影響について、図面を用いて以下説明する。
図11は低圧タービンの最終段落のタービン静翼101とタービン動翼102を子午面から見た図である。タービン静翼101はダイヤフラム内輪103とダイヤフラム外輪104によって支持されている。タービン動翼102はタービンロータ105に植設されている。また、タービン動翼102の上端には動翼カバー106が設けられている。この動翼カバー106は、隣接する動翼カバー106と接触連結することでタービン動翼102の先端の振動を抑制する。また、蒸気がタービン動翼102の翼列外へ流出することを防ぎ、タービン効率の低下を防止する。
なお、図11においては、手前がタービン静翼101腹側、タービン動翼102背側となっている。タービン静翼101の腹側側面には蒸気が凝縮して発生した湿分が付着し、付着した湿分が集まって液膜107が形成されている。
図12は図11に示すA−A線矢視断面図である。液膜107がタービン静翼101の後縁端108に達すると、水滴109となって後縁端108から飛散する。図中の矢印は、水滴109の飛散方向を示している。この際、蒸気のエネルギーが水滴109の加速に使われ、蒸気のエネルギーを消費する。
また、水滴109は自身の慣性によって蒸気の流れに乗りきれない。このため、水滴109は回転するタービン動翼102の背側側面110に衝突してしまう。水滴109のタービン動翼102の背側への衝突は、タービン動翼102の回転に対する制動力となり、タービン効率を低下させる。また、水滴109がタービン動翼102の背側側面110に付着することで、タービン動翼102が侵食されてしまう。
このように、タービン動翼102に付着する湿分はタービン効率と信頼性に悪影響を及ぼす。これに対して、付着した湿分を除去するための構造を有する蒸気タービンが知られている。このような装置について、図13、図14を用いて以下説明する。
図13はタービン静翼101を子午面から見た断面図である。図13に示す装置は、タービン静翼101を中空構造とし、腹側側面にスリット111を設け、表面に付着した湿分をスリット111から静翼タービン101内部に導入して湿分を除去するものである(例えば、特許文献1参照。)。
図14はタービン動翼102を子午面から見た断面図である。図14に示す装置は、タービン動翼102の背側側面110に翼長方向に伸びる溝112を設け、溝112に付着した湿分をタービン動翼102の遠心力によってダイヤフラム外輪104に設けたドレンポケット113に回収するものである(例えば、特許文献2参照。)。なお、図14に示すタービン動翼102の斜視図を図15に示す。図15に示すように、動翼カバー106は端面がタービン動翼102の背側側面110の前方縁端付近と一致するよう設けられており、溝112がタービン動翼102の背側側面110から動翼カバー106の端面にわたって設けられている。また、別の例として、動翼カバー106に溝112と連絡する水分排出穴を設けた構成が開示されている。
上述した装置のうち、図13に示したタービン静翼101にスリット111を設けて湿分を除去する装置は、湿分だけでなく蒸気もスリット111からタービン静翼101内部に流入することが予想される。タービン静翼101内部に流入した蒸気はタービンの回転に寄与しないため、タービン効率が低下する。また、タービン静翼101を中空にする必要があるため、通常のタービン静翼101よりも製造が難しい。
これに対し、図14、図15に示したタービン動翼102に溝112を設けて湿分をドレンポケット113に回収する装置は、タービン動翼102表面に溝112を設けるだけであり製造が容易である。また、動翼カバー106の外側へ流れる蒸気は少量であるため、ドレンポケット113に流入する蒸気はスリット111に流入する蒸気よりも少なく、タービン効率への影響が小さい。
特開2004−124751号公報 特開平11−159302号公報
上述したように、タービン動翼102の背側側面に溝112を設ける装置は、タービン静翼101を中空にしてスリット111を設ける装置よりもタービン効率に与える影響が小さい。しかしながら、蒸気が溝112から動翼カバー106の外側へ蒸気が流出することは考えられる。
また、タービン動翼102に付着する湿分の量はタービンの最終段落に近づくほど増加する。湿分の増加に対応するために溝112を増やすと、連結した動翼カバー106を貫通する溝112または水滴噴出口の数が増えるため、動翼カバー106の外側へ流出する蒸気量も増加する。
また、溝112を増やすことに伴ってドレンポケット113の入口幅を大きくする必要がある。ドレンポケット113の入口幅を大きくすると、ドレンポケット113に流入する蒸気量も増加することが想定される。また、ドレンポケット113がタービン動翼102の鉛直上方に位置する場合、ドレンポケット113の入口幅が大きいと湿分がドレンポケット113内壁に衝突して反射し、ドレンポケット113の入口からタービン動翼102側へ落下する可能性が高くなる。
従って、本発明の目的は、タービン動翼に付着する湿分を効率的に除去し、かつ湿分を除去するための構造による蒸気の損失を従来よりも低減してタービン効率を高めた蒸気タービンを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明による蒸気タービンは、蒸気流によって回転される複数の動翼と、この動翼より外周側に配置されたダイヤフラム外輪と、前記動翼の各々の先端に取り付けられ相互に連結接触するチップカバーと、前記動翼の背側側面に前記動翼の翼長方向に設けられた湿分捕獲溝と、前記チップカバーの前記動翼側側面と前記ダイヤフラム外輪側側面とを連絡するように設けられた水滴噴出口と、前記湿分捕獲溝の前記チップカバー側の端部と前記水滴噴出口とを連絡するよう設けられたドレン誘導溝と、前記ダイヤフラム外輪に設けられ前記水滴噴出口と対向するドレンポケットと、を備えることを特徴とする。
本発明の蒸気タービンによれば、動翼の背面に付着する湿分を溝によって除去し、かつ、この溝による蒸気の損失を従来よりも低減し、従来よりも高いタービン効率を得ることが可能である。
本発明の第1の実施例による蒸気タービンの動翼の構造を示す要部拡大子午面図 第1の実施例による蒸気タービンの動翼の構造を示す上面図。 第1の実施例の別の例による蒸気タービンの動翼の構造を示す要部拡大側面図。 第2の実施例による蒸気タービンの動翼の構造を示す横断面図。 第3の実施例による蒸気タービンの動翼の構造を示す上面図。 第3の実施例による蒸気タービンのチップカバーの構造を示す要部拡大縦断面図。 第4の実施例による蒸気タービンの動翼の構造を示す上面図。 第4の実施例による蒸気タービンのチップカバーの構造を示す要部拡大縦断面図。 第4の実施例の別の例による蒸気タービンの動翼の構造を示す上面図。 第5の実施例による蒸気タービンの動翼及びダイヤフラム外輪の構造を示す要部拡大子午面図。 従来の蒸気タービンの静翼及び動翼の構造を示す子午面図。 図11に示すA−A線による矢視断面図。 従来の蒸気タービンの静翼の子午面図。 従来の蒸気タービンの動翼及びダイヤフラム外輪の構造を示す側面図。 従来の蒸気タービンの動翼の構造を示す斜視図。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施例による蒸気タービンの構造について、図1を用いて以下説明する。図1は蒸気タービンの動翼1の先端部近傍を拡大した子午面図である。
図示しないタービンロータに動翼1が植設されており、図1においては手前側が動翼1の背側側面となっている。図1においては左から右に蒸気が流れるものとして図示しており、動翼1においては、左側を前方、右側を後方として以下説明する。
動翼1の背側側面の前方縁端付近に湿分捕獲溝2が複数設けられている。この湿分捕獲溝2には、図示しない静翼から飛散した湿分が付着する。動翼1の上端にはチップカバー3が設けられている。このチップカバー3は隣接する動翼1のチップカバー3と連結接触することすることで動翼1の先端の振動を抑え、また、蒸気が動翼1の翼列の外側へ流出することを防ぎ、タービン効率の低下を防止するものである。
チップカバー3の動翼1側側面にはドレン誘導溝4が設けられている。このドレン誘導溝4は、動翼1後方になるほど深くなっており、チップカバー3の上面に設けられた水滴噴出孔5に繋がっている。
動翼1の外側にはダイヤフラム外輪6が配置される。このダイヤフラム外輪6にはドレンポケット7が設けられている。このドレンポケット7は、蒸気タービン1の回転軸から見て水滴噴出口5の外側に位置する。また、ダイヤフラム外輪6の動翼1後方側には、チップカバー3との間にチップフィン8が設けられている。このチップフィン8は、チップカバー3とダイヤフラム外輪6の間の空間の流路抵抗として働き、チップカバー3とダイヤフラム外輪6の間を通過する蒸気量を低減する。
図2を用いて、ドレン誘導溝4の位置について詳細に説明する。図2は動翼1の上面図である。チップカバー3のダイヤフラム外輪6側側面に水滴噴出口5が開口しており、水滴噴出口5はドレン誘導溝4と繋がっている。ドレン誘導溝4は、湿分捕獲溝2の端部と接し、動翼1の背側側面に沿うように設けられている。
このような構造の動翼1の機能について、図1を用いて以下説明する。蒸気タービンの運転中に、前方の図示しない静翼から飛散した湿分が動翼1に付着し、湿分捕獲溝2に入る。湿分捕獲溝2中の湿分はタービンの回転による遠心力によってチップカバー3の方向へ移動する。湿分は湿分捕獲溝2のチップカバー3側の端部に達すると、湿分捕獲溝2からドレン誘導溝4へ移動する。ドレン誘導溝4に入った湿分は、動翼1の遠心力によってドレン誘導溝4に沿って水滴噴出口5に達し、水滴9となって飛び出す。飛び出した水滴9はドレンポケット7に捕集される。
このように、湿分捕獲溝2に付着した湿分をドレン誘導溝4によって水滴噴出口5へ誘導することにより、湿分をドレンポケット7で捕集することが可能である。これにより、湿分捕獲溝2の数を増やしてもチップカバー3の動翼2側側面とダイヤフラム外輪6側側面とを連絡する水滴噴出口5を増やす必要がなくなる。したがって、水滴噴出口5からダイヤフラム外輪6側へ流出する蒸気の量を従来よりも少なくすることができる。
また、湿分捕獲溝2を増やしてもドレンポケット7の入口を広くする必要がなくなり、ドレンポケット7に流れ込む蒸気量を従来よりも低減することが可能である。
以上説明したように、本実施例の蒸気タービンによれば、損失となる蒸気量を従来よりも低減することにより従来よりもタービン効率を高めることが可能である。
なお、本実施例においてはドレン誘導溝4が動翼1後方になるほど深くなっているものとして説明したが、ドレン誘導溝4の底面が動翼1後方に向かって蒸気タービンの半径方向へ傾斜していれば一定の深さであってもよい。例えば、図3に示すように動翼1の先端が傾斜していれば、ドレン誘導溝4の底面が動翼1後方になるにつれてダイヤフラム外輪7に近づく構成となり、図1に示した例と同様の効果を奏する。
本発明の第2の実施例による蒸気タービンについて、図4を用いて以下説明する。なお、第1の実施例と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図4は本実施例による動翼1の概要を示す横断面図である。本実施例においては、動翼1の軸方向コード長をL、複数設けられた湿分捕獲溝2のうち最も軸方向下流側に位置する湿分捕獲溝2aと動翼1の前縁部との距離をPとした場合に、複数の湿分捕獲溝2が以下の(1)式の範囲内に設けられている。
P/L<0.5 ・・・(1)
図示しない静翼から飛散する湿分の動翼1の翼列内における軌跡を評価すると、大部分が動翼1の上記(1)式の範囲に衝突することが分かっている。したがって、(1)式で定まる範囲に湿分捕獲溝2を複数も受けることにより、効率的に動翼1に付着する湿分を除去することが可能である。
本実施例の蒸気タービンによれば、実施例1と同様の効果に加え、さらに効率的に動翼1に付着する湿分を除去することが可能である。
本発明の第3の実施例による蒸気タービンについて、図5、図6を用いて以下説明する。なお、第1の実施例と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5は本実施例による動翼1の翼列の上面図である。チップカバー3の下面に、第2ドレン誘導溝21が設けられている。この第2ドレン誘導溝21は、隣接する2つの動翼1の間を横断するように、蒸気タービンの略周方向に設けられている。また、第2ドレン誘導溝21は水滴噴出口5と連絡している。また、チップカバー3は第2ドレン誘導溝21がチップカバー3の端面を横断することがないように配列されている。なお、蒸気は図5における左から右の方向へ流れる。
図6を用いて、第2ドレン誘導溝21の構造について詳細に説明する。図6は、図5に示したB−B線による矢視断面図である。図6に示すように、第2ドレン誘導溝21は、水滴噴出口に近づくほど溝が深くなるように設けられている。なお、図中の矢印は、動翼1に付着した水滴および湿分の進行方向を概略的に示したものである。
第2ドレン誘導溝21の機能について、以下説明する。図示しない静翼から飛散した水滴や蒸気中の湿分には遠心力が働くため、一部がチップカバー3の内面に付着することが想定される。この付着した水滴及び湿分が第2ドレン誘導溝21に入ると、遠心力によって水滴噴出口5へ移動していき、やがて水滴噴出口5から排出されてドレンポケット7に回収される。
本実施例の蒸気タービンによれば、実施例1と同様の効果に加え、チップカバー3の下面に設けた第2ドレン誘導溝21を設けることにより、チップカバー3の動翼1側側面に付着した湿分を動翼1に付着した湿分と同様に除去することが可能である。
本発明の第4の実施例について、図面を用いて以下説明する。なお、第1の実施例と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図7は本実施例による動翼1の上面図である。動翼1に設けられたドレン誘導溝4が、チップカバー3の動翼1側側面に設けられた第2ドレン誘導溝31と連絡している。また、水滴噴出口5が動翼1の背面側に設けられている。第2ドレン誘導溝31は動翼1の回転軸に対して斜めに設けられており、ドレン誘導溝4と水滴噴出口5とを連絡している。
第2ドレン誘導溝31について、図8を用いてさらに詳細に説明する。図8は図7に示したC−C線によるチップカバー3の矢視断面図である。なお、図中の矢印は動翼2に付着した水滴、湿分の進行方向を概略的に示したものである。
第2ドレン誘導溝31は一定の深さの溝である。チップカバー3自体がタービン後方に近いほどタービン外周側に近くなるように傾斜しているため、第2ドレン誘導溝31は水滴噴出口5に近づくほどタービン外周側に近くなるように傾斜している。このため、ドレン誘導溝4やチップカバー3の動翼1側側面に付着した後に第2ドレン誘導溝31に入った湿分は、タービンの遠心力によって水滴噴出口5まで移動し、水滴噴出口5からドレンポケット7へ排出される。
本実施例の蒸気タービンによれば、実施例1と同様の効果に加え、チップカバー3の動翼1側側面に付着した湿分を動翼1に付着した湿分と同様に除去することが可能である。
また、本実施例の変形例による蒸気タービンについて、図9を用いて説明する。図9は本実施例の変形例による動翼1の上面図である。本変形例では第2ドレン誘導溝31に代えてドレン誘導堰32が設けられている。このドレン誘導堰32はチップカバー3の動翼1側側面に突出して設けられた堰である。湿分捕獲溝2に入った湿分は、ドレン誘導溝4、ドレン誘導堰32を経由して水滴噴出口5まで移動する。また、チップカバー3のドレン誘導堰32よりも上流側に付着した湿分は、チップカバー3の動翼1側側面を伝ってドレン誘導堰32まで移動し、その後ドレン誘導堰32を伝って水滴噴出口5まで移動する。
以上説明したように、第2ドレン誘導溝31に代えてドレン誘導堰32を設けることによっても、本実施例と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の第5の実施例について、図面を用いて以下説明する。なお、第1の実施例と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10は本実施例による蒸気タービンの動翼1の先端近傍を拡大した子午面図である。本実施例においては、ダイヤフラム外輪6に設けられたドレンポケット7のタービン外側の内面が傾斜面41とされている。この傾斜面41は蒸気タービンの回転軸に平行な方向に傾斜しており、ドレンポケット7の入口に対向している。
この傾斜面41の作用について、以下説明する。チップカバー3に設けられた水滴噴出口5から飛び出した水滴9は、おおむね軌道42を描き、ドレンポケット7に回収される。すなわち、水滴9は水滴噴出口10から飛び出し、傾斜面41に衝突して反射し、ドレンポケット7に回収される。
ドレンポケット7の底面が蒸気タービンの回転軸と平行である場合、衝突した水滴9が底面で反射してドレンポケット7から飛び出し、チップカバー3側に戻ることが想定される。上記説明したように、ドレンポケット7の底面に傾斜面41を設けることにより、水滴9がドレンポケット7からチップカバー3側に戻るのを防止することが可能である。
なお、本実施例においては傾斜面41がタービン前方から後方にかけてタービン内周側に傾斜した面として説明したが、タービン後方から前方にかけてタービン内周側に傾斜した面とすることも可能である。
以上本発明の実施例について図を参照して説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施例1〜5を組み合わせ、またいろいろの変形を採ることができる。例えば、実施例1〜4に記載した動翼1の構成と、実施例5に記載したドレンポケット7を組み合わせて用いることが可能である。また、当業者にあっては、具体的な実施例において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種種の変形・変更を加えることが可能である。
1 動翼
2 湿分捕獲溝
3 チップカバー
4 ドレン誘導溝
5 水滴噴出口
6 ダイヤフラム外輪
7 ドレンポケット
8 チップフィン
9 水滴
21、31 第2ドレン誘導溝
32 ドレン誘導堰
41 傾斜面
42 軌道
101 タービン静翼
102 タービン動翼
103 ダイヤフラム内輪
104 ダイヤフラム外輪
105 タービンロータ
106 動翼カバー
107 液膜
108 後縁端
109 水滴
110 背側側面
111 スリット
112 溝
113 ドレンポケット

Claims (6)

  1. 蒸気流によって回転される複数の動翼と、
    この動翼より外周側に配置されたダイヤフラム外輪と、
    前記動翼の各々の先端に取り付けられ相互に連結接触するチップカバーと、
    前記動翼の背側側面に前記動翼の翼長方向に設けられた湿分捕獲溝と、
    前記チップカバーの前記動翼側側面と前記ダイヤフラム外輪側側面とを連絡するように設けられた水滴噴出口と、
    前記湿分捕獲溝の前記チップカバー側の端部と前記水滴噴出口とを連絡するよう設けられたドレン誘導溝と、
    前記ダイヤフラム外輪に設けられ前記水滴噴出口と対向するドレンポケットと、
    を備えることを特徴とする蒸気タービン。
  2. 前記ドレン誘導溝は前記水滴噴出口に近い位置ほど深くなっていることを特徴とする請求項1記載の蒸気タービン。
  3. 前記チップカバーの前記動翼側側面に設けられ、隣接した前記動翼の間を横断するように設けられた第2ドレン誘導溝を備え、前記ドレン誘導溝は前記第2ドレン誘導溝を介して前記水滴噴出口と連絡していることを特徴とする請求項1または2記載の蒸気タービン。
  4. 前記第2ドレン誘導溝は前記水滴噴出口に近いほど深くなっていることを特徴とする請求項3記載の蒸気タービン。
  5. 前記チップカバーの前記動翼側側面に設けられ、隣接した前記動翼の間を横断するように設けられたドレン誘導堰を備え、前記ドレン誘導溝に入った湿分は前記ドレン誘導堰を伝って前記水滴噴出口に達することを特徴とする請求項1または2記載の蒸気タービン。
  6. 前記ドレンポケットの底面の前記ドレンポケットの入口と対向する部分が前記蒸気タービンの半径方向に傾斜した傾斜面とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の蒸気タービン。
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