JP2011007230A - ガス栓の取付金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】裏枠体を、前記開口に対応する添設枠21とその一側辺21aから直角方向に延長する調整板22とから構成し、調整板22の上下方に延長させた第1、第2突片3a,3bの基端辺に沿って第1、第2切断辺35a,35bを設け、調整板22の基端辺に沿った所定位置に第3切断辺36を設け、第1、第2切断辺35a,35bで第1、第2突片3a,3bを切り離した後でのみ、第3切断辺36での切断を可能とした。
【選択図】図4
Description
その後、壁板(4)を施工し、添設枠(21)の矩形窓部(20)に沿って壁板(4)を切り欠き、壁板(4)に開口(40)を形成すると共に壁板(4)の裏側に添設枠(21)を添設させる。
そして、開口(40)の周縁表面に表枠体(1)を所定の姿勢で添設させ、表枠体(1)と、裏枠体(2)及びガス栓(4)を各々ネジ止めする。これにより、表枠体(1)と裏枠体(2)が、開口(40)の周縁を挟圧する態様で壁板(4)に取り付けられると共に、ガス栓(5)は壁板(4)の裏側に設置される。
表枠体(1)に電気コンセント(42)を取り付けた後、表枠体(1)の表面に化粧板(50)を取り付ければ、電気コンセント付きガス栓の取付工事が完了する。
裏枠体(2)は、ガス栓(5)及びフレキ管(53)を矩形窓部(20)に挿通させた状態で壁板(4)の裏側へ配設されなければならないが、上記したような略L字状のままだと、大きさ的に壁板(4)の開口(40)を通過させにくい。そこで、図6に示すように、裏枠体(2)から、調整板(22)を構成している補助板(22b)を取り除いた後、主板(22a)を、添設枠(21)を構成している一側辺(21a)と共に取り除く。
これにより、裏枠板(2)は、略コ字状の添設枠(21)のみとなり、矩形窓部(20)の開放部分を利用して、壁板(4)の開口(40)から裏側へ容易に送り込むことができ、開口(40)の裏側に添設させることができる。
前記調整板は、上下辺からそれぞれ第1、第2突片が上下方に延長する形状とし、前記第1、第2突片の基端辺に沿って、折り曲げを繰り返す等ストレスを与えることにより切断可能な第1、第2切断辺が形成され、
前記調整板の基端辺に沿った所定位置には、折り曲げを繰り返す等ストレスを与えることにより切断可能な第3切断辺が形成され、
前記第1、第2切断辺で前記第1、第2突片を切り離した後でのみ、前記第3切断辺での切断が可能となるように設定されていること』を特徴とする。
裏枠体は、添設枠と調整板とから略L字状に形成された金属板であるから、壁板施工前の取付け作業では、従来のものと同様に、前記調整板を前記壁板の裏側に位置する柱等の所定位置に木ネジで仮止めし、前記裏枠体にフレキ管に配管接続させたガス栓を矩形窓部に臨むように取り付ける。その後施工した壁板に開口を設け、その周縁に、表枠体と裏枠体の添設枠とを表裏からそれぞれ添設させて両者をネジ止めすることにより、前記表枠体及び裏枠体は前記開口の周縁に挟圧状態に取り付けられる。これにより、ガス栓はこれら表枠体及び裏枠体を介して壁板の裏側に開口から室内へ臨むように取り付けられる。
又、第1、第2切断辺と第3切断辺とは、形成されている方向が異なり、第1、第2突片を取り外した後でないと、第3切断辺に沿った切断はできないように設定されてあるから、調整板がいきなり第3切断辺で切断されることはない。
次に前記壁板のガス栓取り付け部に開口を設け、先行配管されたフレキ管を室内側へ引き出し、裏枠体を壁板の裏側へ挿入し、表枠体と裏枠体の添設枠とを壁板の表裏からそれぞれ添設させて両者をネジ止めすることにより、前記表枠体及び裏枠体は前記開口の周縁に挟圧状態に取り付けられる。
ガス栓をフレキ管に接続し、前記開口から壁板の裏側へ押し込んで、壁板の前記開口に取り付けられた表枠体及び裏枠体のガス栓取り付け部にネジ止めすることにより、ガス栓は壁板の裏側に取り付けられる。
前記第1、第2突片から前記第1、第2横長孔の近傍に至る各範囲に、それぞれ第1、第2縦長孔が形成され、
前記第1、第2横長孔間に前記第3切断辺が形成されると共に前記第3切断辺上に、複数の第3縦長孔が直列状態に形成され、
前記第3切断辺は、前記第1、第2縦長孔よりも前記調整板の基端辺寄りに形成されていると共に、
前記第1、第2切断辺、前記第3切断辺、及び、前記第1、第2縦長孔と前記第1、第2横長孔との間はそれぞれ薄肉部で構成されてあり、
前記第1、第2横長孔及び各縦長孔の幅は木ネジのネジ部が挿通可能で且つ木ネジの頭部よりも狭く設定されている』もので、壁板施工前のガス栓の取付け作業では、前記第1、第2横長孔又は各縦長孔のいずれかに木ネジを挿通させて柱等の所定位置に仮止めすることができる。
壁板施工後のガス栓の取付け作業にて、調整板を取り外すには、まず、第1、第2突片を第1、第2切断辺に沿って取り外す。第1、第2切断辺は薄肉部から構成されていると共に第1、第2縦長孔が開口しているから、第1、第2突片は第1、第2切断辺に沿って容易に取り外すことができる。
第1、第2突片を取り外した後は、第1、第2縦長孔が調整板の上下に開放する形状となり、第1、第2縦長孔に続いて、第1、第2横長孔、さらに、これらの間に複数の第3縦長孔が開口し、各長孔間は薄肉部で連結される態様となっているから、調整板は各薄肉部で容易に切断することができる。これにより、添設板の前記一側辺には、調整板の基端辺から第3切断辺までの一部が残存する形状となる。
又、第3縦長孔が形成されている第3切断辺は、第1、第2縦長孔よりも調整板の基端辺側へずれて位置させているから、第1、第2突片と同時に、第3切断辺に沿って切断されることはない。
又、各切断辺に縦横長孔と薄肉部を設けたから、調整板の取り外しが一層容易となるが、第1、第2縦長孔の形成位置と、第3縦長孔の形成位置とは第1、第2横長孔を介してずらしてあるから、第1〜第3縦長孔が同時に連続して分離されることはない。よって、調整板の不用意な脱落を防止することができる。
図1は、本発明実施の形態の表枠体(1)と裏枠体(2)を用いたガス栓(5)の取付け作業を示す分解斜視図であり、壁板(4)が施工される前にガス栓(5)を壁板(4)の裏側の柱(41)に固定させる先付け作業の場合を示している。
尚、この実施の形態のガス栓は、プラグ部が上下に2つ設けられた二口ガス栓であり、フレキ管(53)が接続される配管接続部(55)はガス栓(5)の側方に位置する場合を示している。
表枠体(1)は、壁板(4)に形成される開口(40)に略一致する大きさ及び形状の矩形開放部(10)を有する矩形枠体であり、壁板(4)の表面に添設される。矩形開放部(10)の左右に位置する両側辺部(13)(14)の中央部からは、それぞれ、ネジ挿通孔が形成された舌片(13a)(14a)が矩形開放部(10)内に突出しており、図面にて右側に位置する側辺部(14)の上下端部にもネジ挿通孔が形成された突部(15)がそれぞれ形成されている。
裏枠体(2)は、開口(40)に対応する矩形窓部(20)が形成された添設枠(21)と、添設枠(21)の左右辺の一方の一側辺(21a)の外側縁から直角方向に連設された調整板(22)とから、断面略L字状に構成された金属板である。
添設枠(21)を構成している四辺のうち、一側辺(21a)の内側縁の中央部には、ネジ孔が形成された取付舌片(23)が矩形窓部(20)内に突設されていると共に、他方の側辺(21b)の内側縁の上下端部には、それぞれネジ孔が形成されたネジ止め部(25a)(25b)が設けられている。
又、添設枠(21)の上辺及び下辺の内側縁からは、断面略L字状の延長舌片(27)(27)がそれぞれ奥側へ延長形成されてあり、その延長端面(27a)(27b)にはネジ挿通孔が形成されている。
尚、第1、第2横長孔(30a)(30b)及び各縦長孔(31)(32)(33)(34)は、それぞれ、柱(41)の所定位置にネジ止めする木ネジ(43)のネジ部が挿通可能で且つ木ネジの頭部よりも狭く設定されている。
まず、壁板(4)の施工前であって、予めフレキ管(53)にガス栓(5)が接続されている場合を説明する。
壁板(4)の裏側に位置する柱(41)に、裏枠体(2)の調整板(22)を添設させ、第1、第2横長孔(30a)(30b)及び第1、第2縦長孔(31)(32)及び上下縦長孔(33)(34)のうち、最も好ましい2箇所に位置する長孔に木ネジ(43)を対応させて、調整板(22)を柱(41)の所定位置にネジ止めすることにより、裏枠体(2)を柱(41)の最適な位置に固定する。この固定状態にて、フレキ管(53)に接続されたガス栓(5)を添設枠(21)に固定する。
ガス栓(5)の本体部の上下面には、図1に示すように、ネジ孔が形成された凸部(57a)(57b)がそれぞれ突設されてあり、これを、添設枠(21)の延長舌片(27)の延長端面(27a)(27b)に対応させ、延長端面(27a)(27b)のネジ挿通孔に、ガス栓固定ネジ(44)を挿通させ、ガス栓(5)の凸部(57a)(57b)のネジ孔に螺合させる。これにより、ガス栓(5)は、裏枠体(2)に取り付けられる。
ガス栓(5)の取付けが完了した後、表枠体(1)の表面に化粧板(50)を取り付ければ、ガス栓の取付工事が完了する。
図3に示すように、壁板(4)のガス栓取り付け部に開口(40)を設け、先行配管されたフレキ管(53)を室内へ引っ張り出し、その先端を裏枠体(2)の添設枠(21)の矩形窓部(20)に挿通させると共に、表枠体(1)の上側の突部(15)に設けられているネジ挿通孔に挿通させた枠板固定ネジ(45)を、添設枠(21)のネジ止め部(25a)のネジ孔に螺合させ、表枠体(1)と裏枠体(2)とを連結させる。その後、裏枠体(2)を開口(40)に挿通させ、壁板(4)の裏側へ設置する。
尚、裏枠体(2)は、予め、調整板(22)のうち、第1、第2突片(3a)(3b)及び主板(3)が取り除かれた形状に加工しておく。
第1、第2横長孔(3a)(3b)を切り離すと、調整板(22)は、図4の(A)の実線に示すように、主板(3)の上下辺に、第1、第2縦長孔(31)(32)が開放する形状となる。
これにより、裏枠体(2)は、図4の(C)に示すように、矩形枠体である添設枠(21)の一側辺(21a)の外側縁から、調整板(22)の一部(38)のみが残存する形状となり、図3のように、壁板壁板(4)の開口(40)から裏側へ送り込むことが可能となる。
その後、フレキ管(53)の先端に継手を介してガス栓(5)を接続し、ガス栓(5)を開口(40)から壁板(4)の裏側へ送り込み、添設枠(21)の延長舌片(27)の延長端面(27a)(27b)と、表枠体(1)の舌片(14b)にそれぞれ挿通させているガス栓固定ネジ(44)(46)を、ガス栓の凸部(57a)(57b)に設けられているネジ孔とネジ孔(56)に螺合させることにより、ガス栓(5)は表枠体(1)にも取り付けられる。
後は、化粧板(50)を取り付ければ、ガス栓(5)の取付け作業が完成する。
尚、ここでは壁板(4)の開口(40)への表枠体(1)及び裏枠体(2)の取り付け後、フレキ管(53)にガス栓(5)を接続し、壁板(4)の裏側へ送り込み、表枠体(1)及び裏枠体(2)にガス栓(5)を固定する手順としたが、壁板(4)の開口(40)から引き出したフレキ管(53)にガス栓(5)を接続し、壁板(4)の裏側へ送り込み、表枠体(1)及び裏枠体(2)を壁板(4)の開口(40)取り付け、その後、ガス栓(5)を表枠体(1)及び裏枠体(2)に固定する手順としてもよい。
上記実施の形態では、第3縦長孔として、2つの上下縦長孔(33)(34)を設ける構成としたが、2つに限定されることはなく、3つ以上設ける構成としても良い。
(10)・・・・・・開口
(2) ・・・・・・裏枠体
(20)・・・・・・矩形窓部
(21)・・・・・・添設枠
(22)・・・・・・調整板
(3a)(3b)・・・・第1、第2突片
(35a)(35b)・・・第1、第2切断辺
(36)・・・・・・第3切断辺
(4) ・・・・・・壁板
(40)・・・・・・開口
(5) ・・・・・・ガス栓
Claims (3)
- 壁板に設けた開口の周縁を表裏から挟圧する表枠体と裏枠体からなり、ガス栓を前記壁板の裏側に設置させるための取付金具において、
前記裏枠体は、前記開口に対応する矩形窓部が形成された矩形の添設枠と、前記添設枠の一側辺から前記添設枠に対して直角方向に延長する調整板とからなる略L字状の金属板であり、
前記調整板は、上下辺からそれぞれ第1、第2突片が上下方に延長する形状とし、前記第1、第2突片の基端辺に沿って、折り曲げを繰り返す等ストレスを与えることにより切断可能な第1、第2切断辺が形成され、
前記調整板の基端辺に沿った所定位置には、折り曲げを繰り返す等ストレスを与えることにより切断可能な第3切断辺が形成され、
前記第1、第2切断辺で前記第1、第2突片を切り離した後でのみ、前記第3切断辺での切断が可能となるように設定されていることを特徴とするガス栓の取付金具。 - 請求項1に記載のガス栓の取付金具において、
前記調整板の上下辺寄りの所定範囲に前記調整板の幅方向に延びる第1、第2横長孔が形成され、
前記第1、第2突片から前記第1、第2横長孔の近傍に至る各範囲に、それぞれ第1、第2縦長孔が形成され、
前記第1、第2横長孔間に前記第3切断辺が形成されると共に前記第3切断辺上に、複数の第3縦長孔が直列状態に形成され、
前記第3切断辺は、前記第1、第2縦長孔よりも前記調整板の基端辺寄りに形成されていると共に、
前記第1、第2切断辺、前記第3切断辺、及び、前記第1、第2縦長孔と前記第1、第2横長孔との間はそれぞれ薄肉部で構成されてあり、
前記第1、第2横長孔及び各縦長孔の幅は木ネジのネジ部が挿通可能で且つ木ネジの頭部よりも狭く設定されていることを特徴とするガス栓の取付金具。 - 請求項1又は請求項2に記載のガス栓の取付金具において、
前記添設枠の前記一側辺に、前記表枠体にネジ止めするためのネジ止め部を少なくとも一つ設けたことを特徴とするガス栓の取付金具。
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