JP7188730B2 - 配線器具取り付け具とその受け金具 - Google Patents

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Description

この発明は、パネル材からなる壁体や柱部にコンセントやスイッチなどの配線器具を取り付けるための配線器具取り付け具と、その受け金具に関する。
建物の改装や家屋のリフォームの際、必要に応じて、壁体や柱部を形成するパネル材に電源用コンセント、LAN用モジュラージャック、あるいは電気スイッチ等の配線器具が新設されることがある。
配線器具の新設では、パネル材からなる壁体や柱部の任意の位置に配線器具の規格に応じた矩形の開口部が形成され、開口部内に配線器具が配線器具取り付け具により固定される。
例えば、図9に示す配線器具取り付け具31は、配線器具32を保持し、パネル材Pの開口部H周縁の表面側に接触する保持プレート33と、開口部H周縁の背面側に接触させるC型をなす受け金具34と、これらをねじ結合するねじ部材35とを備えたものが使用されている。
保持プレート33は、配線器具32が保持される保持孔部36と、保持孔部36周縁の上部および下部に形成され、ねじ部材35のねじ部が通る挿通孔36a、36bとを有する。
受け金具34は、パネル材Pの開口部H周縁の背面側上部および下部にそれぞれに沿う上片部37および下片部38と、上片部37および下片部38の同じ側の端部(一端部)を連結する連結片部39とを有する。上片部37および下片部38の他端部には、パネル材Pの開口部H内に位置するめねじ部37a、38aが形成されている。
配線器具取り付け具31は、パネル材Pの開口部Hに取り付けの際、まず、保持プレート33上部の挿通孔36aに通したねじ部材35を、受け金具34の上片部37のめねじ部37aにねじ込み、保持プレート33と受け金具34をねじ部材35で連結する。
続いて、図9中の実線に示すように、連結片部39を傾けて、受け金具34をパネル材Pの開口部H内に通し、保持プレート33の上部および下部を、パネル材Pの開口部H周縁の表面側上部および下部に接触させる。
この接触状態を維持しながら、保持プレート33の外側と受け金具34の連結片部39との間から、パネル材Pの開口部Hにドライバー等の工具Tを差し込む。図10(a)に示すように、差し込んだ工具Tにより、受け金具34の連結片部39を上下方向に配置し、保持プレート33の下部の挿通孔36bに対して、受け金具34の下片部38のめねじ部38aの位置が合う状態に維持する。
そして、保持プレート33の下部の挿通孔36bに通したねじ部材35を受け金具34の下片部38のめねじ部38aにねじ込む。最後に、図10(b)に示すように、上側および下側のねじ部材35の本締めを行い、配線器具取り付け具31をパネル材Pの開口部Hに取り付ける。
しかしながら、配線器具取り付け具31は、差し込んだ工具Tにより、保持プレート33の下部の挿通孔36bと、受け金具34の下片部38のめねじ部38aとの位置合わせを行う必要がある。
さらに、この位置合わせは、暗く視認し難いパネル材Pの開口部Hの背面側で行わねばならない。また、受け金具34が動かないように工具Tを固定しつつ、ねじ部材35をねじ込む必要があり、取り付けの作業性に問題があった。
この取り付けの作業性の問題を解決するための配線器具取り付け具として、コンセント(配線器具)を保持するコンセント取付け金具(保持プレート)と、C型はさみ金具(受け金具)と、これらをねじ結合する取付けネジ(ねじ部材)とを備え、受け金具のめねじにストッパ付き取付けガイド紐を取り付けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の配線器具取り付け具は、パネル材Pの開口部Hに取り付ける際、ストッパ付き取付けガイド紐を引っ張ることで、受け金具の下片部のめねじと保持プレートの下辺部の長孔との位置合わせを行うことできる。
実用新案登録第3170688号公報
しかしながら、特許文献1に記載された配線器具取り付け具は、上述の配線器具取り付け具31と同様に、依然として、暗く視認し難いパネル材Pの開口部Hの裏側で、ねじ部材を受け金具の下片部のめねじ部へねじ込む必要があり、取り付けの作業性に改善の余地がある。
そこで、この発明の解決すべき課題としては、パネル材の開口部に対する配線器具の取り付け作業性の向上を図ることにある。
前記の課題を解決するために、この発明に係る配線器具取り付け具は、パネル材の開口部周縁の表面側に接触させ、前記開口部内に配線器具を保持する保持プレートと、前記パネル材の開口部周縁の背面側に接触させる受け金具と、前記パネル材を挟む状態に前記保持プレートと前記受け金具をねじ結合するねじ部材とを備え、前記保持プレートは、前記パネル材の開口部内の上部および下部に位置する挿通孔を有し、前記受け金具は、前記パネル材の開口部周縁の背面側上部および下部に沿う上片部および下片部と、その上片部および下片部の一端部を連結する連結片部とを有し、前記上片部および下片部の他端部に、前記パネル材の開口部内に位置するめねじ部が形成されている配線器具取り付け具において、前記受け金具の連結片部が長さ方向に分割した第一分割片部と第二分割片部とからなり、前記第一分割片部および第二分割片部のいずれか一方が、長さ方向に形成されたスリットを有し、他方が前記スリット内を長さ方向に移動可能に係合する係合部を有し、前記係合部により前記第一分割片部および第二分割片部が相互に回動可能に連結されている構成を採用することができる。
この構成では、保持プレートの上下の挿通孔にそれぞれ挿通したねじ部材を、受け金具の上片部および下片部のめねじ部にねじ込み、保持プレートと受け金具とを上下のネジ部材で連結する。
この連結状態で、前記他方の係合部を前記一方のスリット内に沿って、上片部または下片部の他端部へ移動させる。このとき、受け金具の上片部のめねじ部と下片部のめねじ部との間隔を、保持プレートの上下の挿通孔の間隔よりも小さくなるように、上側及び下側のねじ部材を傾かせる。
上側および下側のねじ部材を傾かせた状態で、受け金具をパネル材の開口部内に入れる。そして、前記他方の係合部を前記一方のスリット内に沿って移動させ、第一分割片部と第二分割片部とを同一直線上に位置させる。
この位置関係で、保持プレートと受け金具とをパネル材を挟む状態にねじ部材で仮止めする。その後、上下のねじ部材を本締めすることで、パネル材の開口部に容易に配線器具を取り付けることができる。
この構成において、前記係合部が押さえ片部を有し、その押さえ片部は、前記一方を前記他方との間で挟む状態で、前記一方を前記他方に向かって押し付けるように付勢されている構成を採用することができる。
この構成によると、係合部の押さえ片部により、前記他方に対する前記一方の係合位置を維持することができる。
また、係合部が押さえ片部を有する構成において、前記第一分割片部が前記係合部と、長さ方向に沿って表面側から裏面側に向かって突出する補強リブとを有し、前記第二分割片部が前記スリットと、長さ方向に沿って表面側から裏面側に向かって突出する係合リブとを有し、前記第一分割片部と前記第二分割片部とが同一直線上に位置する状態で、前記係合リブが前記補強リブに嵌め合わされる構成を採用することができる。
この構成では、第一分割片部の補強リブに対して第二分割片部の係合リブが嵌め合わされると、第一分割片部と第二分割片部とが同一直線上に位置する状態に維持される。
また、前記係合部の押さえ片部が裏面側から表面側へ向かって突出する突条を有し、その突条が前記第一分割片部の長さ方向に沿って形成されている構成を採用すると、係合部の押さえ片部は第二分割片部との接触面積をより小さくすることができる。
また、前記の課題を解決するために、この発明に係る配線器具取り付け具の受け金具は、パネル材の開口部内に配線器具を保持する保持プレートを、ねじ部材のねじ結合により、前記開口部周縁の表面側に固定するものであり、前記パネル材の開口部周縁の背面側上部および下部のそれぞれに沿う上片部および下片部と、その上片部および下片部の一端部を連結する連結片部とを有し、前記上片部および下片部の他端部に、前記パネル材の開口部内に位置するめねじ部が形成された配線器具取り付け具の受け金具において、前記連結片部が、長さ方向に分割した第一分割片部と第二分割片部とからなり、前記第一分割片部および第二分割片部のいずれか一方が、長さ方向に形成されたスリットを有し、他方が前記スリット内を長さ方向に移動可能に係合する係合部を有し、前記係合部により前記第一分割片部および第二分割片部が相互に回動可能に連結されている構成を採用することができる。
以上のように、この発明は、保持プレートと受け金具とを上側および下側のねじ部材で連結した状態で、その受け金具を容易にパネル材の開口部に入れることができる。また、上側および下側のねじ部材で保持プレートと受け金具が連結されているので、暗く視認し難いパネル材Pの開口部Hの裏側でねじ部材をねじ込む必要がない。
さらに、前記他方の係合部を前記一方のスリット内に沿って、上片部または下片部の一端部へ移動させることで、第一分割片部と第二分割片部とを容易に同一直線上に位置させることができる。
第一分割片部と第二分割片部とを容易に同一直線上に位置させて、パネル材を挟む状態に保持プレートと受け金具とを仮止めし、上下のねじ部材を本締めすることで、パネル材の開口部に容易に配線器具を取り付けることができる。
この発明の第一の実施形態に係る配線器具取り付け具を示す斜視図 (a)同上の受け金具を示す正面図、(b)同上の受け金具を示す側面図 同上の第一分割片部および第二分割片部の要部を示す分解斜視図 (a)同上の第一分割片部および第二分割片部の係合状態を示す拡大背面図、(b)図4(a)のA-A線における断面図、(c)同上の第一分割片部および第二分割片部の係合状態を示す拡大側面図 (a)同上の受け金具をパネル材の開口部内に入れた状態を示す側面図、(b)同上の配線器具取り付け具の使用状態を示す側面図 (a)同上の受け金具をパネル材の開口部周縁に配置する前の状態を示す正面図、(b)同上の受け金具をパネル材の開口部周縁に配置した状態を示す正面図 第二の実施形態に係る配線器具取り付け具の第一分割片部および第二分割片部の要部を示す分解斜視図 (a)同上の第一分割片部および第二分割片部の係合状態を示す拡大背面図、(b)図8(a)のB-B線における断面図、(c)同上の第一分割片部および第二分割片部の係合状態を示す拡大側面図 従来の配線器具取り付け具を示す斜視図 (a)同上の受け金具をパネル材の開口部周縁に配置している状態を示す正面図、(b)同上の配線器具取り付け具の取り付け状態を示す側面図
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。第一の実施形態に係る配線器具取り付け具1は、図1に示すように、パネル材Pからなる壁体や柱部の任意の位置に形成された矩形の開口部H内に配線器具を取り付けるためのものである。
配線器具取り付け具1は、配線器具2が保持され、パネル材Pの開口部H周縁の表面側に接触させた保持プレート3と、開口部H周縁の背面側に接触させるC型をなす受け金具4と、これらをねじ結合する2本のねじ部材5とを備えている。
配線器具2は、直方体をなすボックス型の電源コンセントであり、必要なコードC類が配線されている(図5参照)。配線器具2は、保持プレート3に形成された保持孔部6内に嵌め合わされた状態で保持されている。なお、配線器具2としては、電源コンセントに限られず、LAN用モジュラージャックや電気スイッチ等を適用することができる。
保持プレート3は、矩形の金属片を加工したものであり、配線器具2が保持される矩形の保持孔部6と、保持孔部6周縁の上部および下部に形成され、ねじ部材5のねじ部が通る挿通孔6a、6bとを有する。
保持孔部6は、対向一対の長辺側内周縁が保持プレート3の長さ方向(上下方向)に沿い、対向一対の短辺側内周縁が保持プレート3の幅方向(左右方向)に沿う位置に形成されている。
挿通孔6a、6bは、保持孔部6の短辺側内周縁に沿う長孔であり、パネル材Pの開口部H内の上部および下部に位置するように形成されている。
受け金具4は、金属板を加工した帯状部材からなり、図2(a)に示すように、上片部7と、下片部8と、上片部7および下片部8の同じ側の端部(一端部)を連結する連結片部9とを有する。上片部7および下片部8は、連結片部9に対して反対側の端部(他端部)が上下方向内向きに延び出しており、その延出部分にめねじ部7aおよびめねじ部8aが形成されている。
上片部7は、幅方向中央部分に長さ方向に沿って形成される補強リブ7bを有する。補強リブ7bは、上片部7を表面側から裏面側に向かって突出するように断面円弧状に湾曲して形成されている。
連結片部9は、長さ方向に二分割した第一分割片部10と第二分割片部11とを有する。第一分割片部10は、下片部8の一端部において、下片部8と一体に形成され、下片部8に対して直角に配置されている。
第一分割片部10は、下片部8と反対側の端部(上端部)に、第二分割片部11に形成されたスリット13に係合する係合部12を有する。係合部12は、図3に示すように、第一分割片部10の裏面側に向かって延びる係合基部12aと、係合基部12aから下片部8に向かって延び出す押さえ片部12bとからなる。
係合基部12aは、図4(c)に示すように、第二分割片部11の表面側から裏面側に向かってスリット13内を貫通し、スリット13に沿ってスライド可能となっている。押さえ片部12bは、第一分割片部10と同じ幅を有し、第一分割片部10の裏面側において、係合基部12aから下片部8へ向かって延び出している。
押さえ片部12bは、係合基部12aを中心に第一分割片部10に対して接近または離間する向きに弾性をもって揺動する。押さえ片部12bは、第一分割片部10に接近する向きに付勢されている。
下片部8および第一分割片部10は、図2(a)に示すように、幅方向中央部分に補強リブ4aを有する。補強リブ4aは、下片部8の他端部から一端部を経て、第一分割片部10の係合部12の係合基部12aに至る範囲に設けられている。
また、補強リブ4aは、図4(b)に示すように、下片部8および第一分割片部10を表面側から裏面側に向かって突出するように断面円弧状に湾曲して形成されている。
第二分割片部11は、上片部7の一端部において、上片部7と一体に形成され、上片部7に対して直角に配置されている。第二分割片部11は、幅方向中央部分に長さ方向に沿うスリット13を有する。
スリット13は、第一分割片部10の係合基部12aと同じか、わずかに大きい幅を有し、上片部7側の端部(上端部)に幅広部13aを有する。幅広部13aは、上片部7の他端部側へ向かってスリット13よりも幅広に形成されている。
幅広部13aは、スリット13に沿って、第一分割片部10の押さえ片部12bの幅と同じ大きさとなる範囲に形成されている。スリット13のうち、幅広部13aと幅広部13a以外の他の部分との間において、上片部7の他端部側の縁部がテーパ状をなしている。
また、図3に示すように、第二分割片部11は、その長さ方向に沿って、上片部7との反対側の先端部(下端部)に係合リブ11aを有する。係合リブ11aは、幅方向中央部分に表面側から裏面側に向かって突き出すように断面円弧状に湾曲して形成されている。
係合リブ11aは、第一分割片部10と第二分割片部11とが同一直線上に位置する状態で、その表面が補強リブ4aの裏面に接するように、第一分割片部10の補強リブ4aにすき間なく嵌り合う幅を有している(図4(b)参照)。
第二分割片部11のスリット13に第一分割片部10の係合部12を係合することで、第一分割片部10および第二分割片部11は相互に回動可能に連結され、連結片部9を構成する。
図4に示すように、第一分割片部10と第二分割片部11とが同一直線上に位置する状態で、かつ係合リブ11aが補強リブ4aにすき間なく嵌り合う状態で、押さえ片部12bと第一分割片部10との間隔tは、係合リブ11aを含む第二分割片部11の厚さと同じ大きさを有する。
第一分割片部10と第二分割片部11とが同一直線上に位置する状態で、かつ係合リブ11aが補強リブ4aにすき間なく嵌り合う状態で、押さえ片部12bは、弾性によって、第二分割片部11を第一分割片部10へ向かって押し付ける。
ねじ部材5は、頭部とねじ部とを有し、上側と下側の2本使用される。ねじ部の全長にわたって、等ピッチに同一の外径となるおねじが形成されている。
第一の実施形態に係る配線器具取り付け具1の構成は以上のようなものである。次に、パネル材Pの開口部Hへの取り付け方法を図面に基づいて説明する。
まず、配線器具取り付け具1は、保持プレート3の挿通孔6aに上側のねじ部材5を通し、その上側のねじ部材5を受け金具4の上片部7のめねじ部7aにねじ込む。また、保持プレート3の挿通孔6bに下側のねじ部材5を通し、その下側のねじ部材5を受け金具4の下片部8のめねじ部8aにねじ込む。
上側のねじ部材5および下側のねじ部材5により、保持プレート3と受け金具4は相互に連結した状態となる。このとき、上側のねじ部材5および下側のねじ部材5は、頭部と反対側の軸端部分において、めねじ部7aおよびめねじ部8aにねじ込まれている。
ここで、受け金具4は、係合部12の押さえ片部12bが保持プレート3に対して反対側に位置するように、保持プレート3に連結されている。保持プレート3と受け金具4とを連結した状態で、第一分割片部10の係合部12を、第二分割片部11のスリット13内の上片部7寄りへ移動させる。
この移動の際、図1に示すように、第二分割片部11の係合リブ11aを下片部8のめねじ部8a側に位置させる。また、第二分割片部11の上片部7寄りの部分を、係合部12の押さえ片部12bと第一分割片部10の補強リブ4aとの間に位置させる。
さらに、上片部7のめねじ部7aと下片部8のめねじ部8aとの間隔が保持プレートの挿通孔6aと挿通孔6bとの間隔よりも小さくなるように、上側のねじ部材5と下側のねじ部材5を傾かせる。
次に、上側のねじ部材5と下側のねじ部材5を傾かせた状態を保持しつつ、受け金具4をパネル材Pの開口部H内に入れる(図5(a)参照)。その後、保持プレート3の上部および下部を、パネル材Pの開口部H周縁の表面側上部および下部に接触させる。
この接触状態を維持しながら、保持プレート3の外側と受け金具4の第一分割片部10との間から、パネル材Pの開口部Hにドライバー等の工具Tを差し込む。差し込んだ工具Tを開口部Hの周縁に沿って上下に移動させ、第一分割片部10の係合部12を第二分割片部11のスリット13内に沿って移動させ、第一分割片部10と第二分割片部11とを同一直線上に位置させる(図6(b)参照)。
同一直線上に位置する第一分割片部10と第二分割片部11とは、係合リブ11aの表面が補強リブ4aの裏面に接するように係合リブ11aが補強リブ4aにすき間なく嵌り合う状態となる。この状態で、図4に示すように、係合部12の押さえ片部12bは、第二分割片部11のうち、係合リブ11aが形成された部分を第一分割片部10に押し付ける。
押さえ片部12bの押し付けにより、第一分割片部10と第二分割片部11とが、同一直線上に位置する状態に維持される。そして、同一直線上となる位置に維持される第一分割片部10と第二分割片部11とから構成される連結片部9を、開口部Hの背面側周縁部側方に配置させる。
続いて、上側および下側のねじ部材5を締め付けて、パネル材Pを挟む状態に保持プレート3と受け金具4とを仮止めする。その後、図5(b)に示すように、開口部Hに対する配線器具2の位置を微調整して、上側および下側のねじ部材5を本締めする。これにより、パネル材Pの開口部H周縁の背面側に受け金具4を接触させ、パネル材Pの開口部Hに配線器具2を取り付けることができる。
上述のように、第一の実施形態に係る配線器具取り付け具1は、受け金具4をパネル材Pの開口部Hに入れる前に、上側のねじ部材5および下側のねじ部材5により、保持プレート3と受け金具4は相互に連結した状態としている。このため、パネル材Pの開口部H内に位置する受け金具4にねじ部材5を締め付ける作業が不要となる。
また、パネル材Pの開口部H内の受け金具4は、工具Tを開口部Hの周縁に沿って上下に移動させると、第一分割片部10と第二分割片部11とを同一直線上に位置させることができる。
さらに、係合部12の押さえ片部12bにより、係合リブ11aと補強リブ4aとがすき間なく嵌り合う第一分割片部10および第二分割片部11を同一直線上に位置する状態に維持することができる。
以上のように、第一の実施形態に係る配線器具取り付け具1は、パネル材Pの開口部Hに容易に配線器具を取り付けることができる。
なお、この実施形態の受け金具4においては、第一分割片部10が係合部12を有し、第二分割片部11がスリット13を有するものであるが、例えば、第一分割片部10がスリット13を有し、第二分割片部11が係合部12を有するものとしてもよい。要は、第一分割片部10および第二分割片部11のいずれか一方が、長さ方向に形成されたスリット13を有し、他方がスリット13内を長さ方向に移動可能に係合する係合部12を有するものであればよい。
また、この実施形態の受け金具4は、第一分割片部10に補強リブ4aを有し、第二分割片部11に係合リブ11aを有しているが、これに限られない。例えば、受け金具4は、補強リブ4aおよび係合リブ11aを有していないものとしてもよい。
この場合、係合部12の押さえ片部12bが、第二分割片部11のうち、上片部7と反対側の先端部分を第一分割片部10に向かって押し付けるようになっている。
次に、この発明に係る第二の実施形態を図7、8に基づいて説明する。
第二の実施形態の配線器具取り付け具1は、第一分割片部10の係合部12の押さえ片部12bが、突条12cを有する点で、上述の第一の実施形態と相違する。その他の構成については、第一の実施形態の構成と同じと考えられるものは、同じ符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この実施形態において、係合部12の押さえ片部12bは、突条12cが第一分割片部10の長さ方向に沿って形成されたものである。突条12cは、押さえ片部12bに対して、補強リブ4aとの対向面の反対面側(裏面側)から補強リブ4aとの対向面側(表面側)に向かって突出し、断面円弧状に湾曲するように形成される。
この実施形態において、第一分割片部10と第二分割片部11とが同一直線上に位置する状態で、かつ係合リブ11aが補強リブ4aにすき間なく嵌り合う状態で、押さえ片部12bの突条12cと、第一分割片部10との間隔tは、係合リブ11aを含む第二分割片部11の厚さと同じ大きさを有する(図8(b)参照)。
第一分割片部10と第二分割片部11とが同一直線上に位置する状態で、かつ係合リブ11aが補強リブ4aにすき間なく嵌り合う状態で、押さえ片部12bの突条12cは、第一分割片部10に向かって第二分割片部11を押し付ける。
押さえ片部12bに突条12cが形成されていると、押さえ片部12bは、第二分割片部11との接触面積を上述の第一の実施形態の場合よりも小さくすることができる。このため、受け金具4の連結片部9において、相互に連結された第一分割片部10と第二分割片部11をスムーズに回動させ、容易に同一直線上に位置させることができる。
1 配線器具取り付け具
2 配線器具
3 保持プレート
4 受け金具
4a 補強リブ
5 ねじ部材
6 保持孔部
6a、6b 挿通孔
7 上片部
7a めねじ部
7b 補強リブ
8 下片部
8a めねじ部
9 連結片部
10 第一分割片部
11 第二分割片部
11a 係合リブ
12 係合部
12a 係合基部
12b 押さえ片部
12c 突条
13 スリット
13a 幅広部
31 配線器具取り付け具
32 配線器具
33 保持プレート
34 受け金具
35 ねじ部材
36 保持孔部
36a、36b 挿通孔
37 上片部
37a めねじ部
38 下片部
38a めねじ部
39 連結片部
C コード
P パネル材
T 工具
H 開口部
t 間隔

Claims (4)

  1. パネル材の開口部周縁の表面側に接触させ、前記開口部内に配線器具(2)を保持する保持プレート(3)と、前記パネル材の開口部周縁の背面側に接触させる受け金具(4)と、前記パネル材を挟む状態に前記保持プレート(3)と前記受け金具(4)をねじ結合するねじ部材(5)とを備え、
    前記保持プレート(3)は、前記パネル材の開口部内の上部および下部に位置する挿通孔(6a、6b)を有し、前記受け金具(4)は、前記パネル材の開口部周縁の背面側上部および下部に沿う上片部(7)および下片部(8)と、その上片部(7)および下片部(8)の一端部を連結する連結片部(9)とを有し、前記上片部(7)および下片部(8)の他端部に、前記パネル材の開口部内に位置するめねじ部(7a、8a)が形成されている配線器具取り付け具において、
    前記受け金具(4)の連結片部(9)が長さ方向に分割した第一分割片部(10)と第二分割片部(11)とからなり、前記第一分割片部(10)および第二分割片部(11)のいずれか一方が、長さ方向に形成されたスリット(13)を有し、他方が前記スリット(13)内を長さ方向に移動可能に係合する係合部(12)を有し、前記係合部(12)により前記第一分割片部(10)および第二分割片部(11)が相互に回動可能に連結され前記係合部(12)が押さえ片部(12b)を有し、その押さえ片部(12b)は、前記一方を前記他方との間で挟む状態で、前記一方を前記他方に向かって押し付けるように付勢されていることを特徴とする配線器具取り付け具。
  2. 前記第一分割片部(10)が前記係合部(12)と、長さ方向に沿って表面側から裏面側に向かって突出する補強リブ(4a)とを有し、前記第二分割片部(11)が前記スリット(13)と、長さ方向に沿って表面側から裏面側に向かって突出する係合リブ(11a)とを有し、
    前記第一分割片部(10)と前記第二分割片部(11)とが同一直線上に位置する状態で、前記係合リブ(11a)が前記補強リブ(4a)に嵌め合わされることを特徴とする請求項1に記載の配線器具取り付け具。
  3. 前記係合部(12)の押さえ片部(12b)が裏面側から表面側へ向かって突出する突条(12c)を有し、その突条(12c)が前記第一分割片部(10)の長さ方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の配線器具取り付け具。
  4. パネル材の開口部内に配線器具(2)を保持する保持プレート(3)を、ねじ部材(5)のねじ結合により、前記開口部周縁の表面側に固定するものであり、
    前記パネル材の開口部周縁の背面側上部および下部のそれぞれに沿う上片部(7)および下片部(8)と、その上片部(7)および下片部(8)の一端部を連結する連結片部(9)とを有し、前記上片部(7)および下片部(8)の他端部に、前記パネル材の開口部内に位置するめねじ部(7a、8a)が形成された配線器具取り付け具の受け金具において、
    前記連結片部(9)が、長さ方向に分割した第一分割片部(10)と第二分割片部(11)とからなり、前記第一分割片部(10)および第二分割片部(11)のいずれか一方が、長さ方向に形成されたスリット(13)を有し、他方が前記スリット(13)内を長さ方向に移動可能に係合する係合部(12)を有し、
    前記係合部(12)により前記第一分割片部(10)および第二分割片部(11)が相互に回動可能に連結され前記係合部(12)が押さえ片部(12b)を有し、その押さえ片部(12b)は、前記一方を前記他方との間で挟む状態で、前記一方を前記他方に向かって押し付けるように付勢されている配線器具取り付け具の受け金具。
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