JP4404669B2 - バスダクト支持装置 - Google Patents

バスダクト支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4404669B2
JP4404669B2 JP2004097124A JP2004097124A JP4404669B2 JP 4404669 B2 JP4404669 B2 JP 4404669B2 JP 2004097124 A JP2004097124 A JP 2004097124A JP 2004097124 A JP2004097124 A JP 2004097124A JP 4404669 B2 JP4404669 B2 JP 4404669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus duct
vertical bus
vertical
fixture
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004097124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005287172A5 (ja
JP2005287172A (ja
Inventor
茂 鷲崎
幸彦 山田
敦成 稗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Ky Tec Corp
Original Assignee
Kyodo Ky Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Ky Tec Corp filed Critical Kyodo Ky Tec Corp
Priority to JP2004097124A priority Critical patent/JP4404669B2/ja
Publication of JP2005287172A publication Critical patent/JP2005287172A/ja
Publication of JP2005287172A5 publication Critical patent/JP2005287172A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4404669B2 publication Critical patent/JP4404669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Description

本発明は、建築物等に布設される垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置に関する。
垂直バスダクトの支持装置の背景技術として、特許文献1に、垂直バスダクトに定着する支持金具の下面と、下部取付台に立設するボルト途中の座金上にボルト周囲に巻回して載置されたスプリングコイルの上面とを相接触し、座金上にスプリングコイルの外周を被覆する補強筒を載置し、支持金具の下面と補強筒の上面との間に小間隙を設けるバスダクト支持装置が開示されている。
また、特許文献2に、支持部材を介して床に支持される固定金具を垂直バスダクトのフランジ部の外面に取り付ける構成で、基部側が固定金具に締め付け固定されると共に、先端側がフランジ部の縁を跨いでフランジ部の内面に押し当てられるクランプ片により、固定金具と垂直バスダクトのフランジ部とを固定するバスダクト支持装置が開示されている。
実開昭53−24899号公報 実開昭61−114925号公報
ところで、建築物等の床に貫通口を開けて垂直バスダクトを布設し、特許文献1、2のような支持装置で垂直バスダクトを支持する場合、各階の床に正確に位置合わせして、貫通口を開け、支持装置を設置する必要がある。即ち、各階の貫通口の位置や支持装置の設置位置が一致しない場合には、貫通口の開け直し、特許文献1の下部取付台や特許文献2の基礎部材の孔の開け直し、前記下部取付台や基礎部材自体の取り替えや支持装置の取り替え等の対策が必要となり、施工コストが増加すると共に、施工期間が延長されるという不具合を生ずる。他方に於いて、斯様な対策をしないか不十分な場合、垂直バスダクトが曲がった状態で支持されてしまう。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、構造物の各階に於ける貫通口の位置や支持器具の設置位置がズレて一致しない場合にも、ズレを吸収して垂直バスダクトが曲がった状態になることを防止できると共に、施工コストの低減や施工期間の短縮を図ることができるバスダクト支持装置を提供することを目的とする。
本発明のバスダクト支持装置は、構造物に取り付けられる構造物取付器具と、構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、バスダクト取付器具を構造物取付器具に水平偏移可能に取り付ける取付部、若しくは構造物取付器具を構造物に水平偏移可能に取り付ける取付部を備えることを特徴とする。前記バスダクト取付器具は、例えば第1及び第2支持片を有する保持具と断面略コ字形の取付具、第1及び第2屈曲片を有する保持具と断面略L字形の取付具、挟持部材と梃子で構成される取付具等とし、構造物取付器具は、例えば断面略コ字形の取付台等とする。
また、本発明のバスダクト支持装置は、構造物に取り付けられる構造物取付器具と、構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられる第1のバスダクト取付器具と、構造物取付器具と第1のバスダクト取付器具とに取り付けられる第2のバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、第1のバスダクト取付器具を第2のバスダクト取付器具に水平偏移可能に取り付ける取付部、若しくは第2のバスダクト取付器具を構造物取付器具に水平偏移可能に取り付ける取付部、若しくは構造物取付器具を構造物に水平偏移可能に取り付ける取付部を備えることを特徴とする。第1のバスダクト取付器具は、例えば第1及び第2支持片を有する保持具、第1及び第2屈曲片を有する保持具、挟持部材等とし、第2のバスダクト取付器具は、例えば断面略コ字形の取付具、断面略L字形の取付具、梃子等とし、構造物取付器具は、例えば断面略コ字形の取付台等とする。
更に、本発明のバスダクト支持装置は、第1のバスダクト取付器具を第2のバスダクト取付器具に水平偏移可能に取り付ける第1の取付部と、第2のバスダクト取付器具を構造物取付器具に水平偏移可能に取り付ける第2の取付部とを備え、第1の取付部と第2の取付部の水平偏移する方向が異なることを特徴とする。異なる水平偏移方向は適宜であるが、前後方向と左右方向など直角となる方向とすると好適である。更に、本発明のバスダクト支持装置は、取付部が、長孔に連結部材を挿通され、連結部材の長孔内の移動で水平偏移可能とするものであることを特徴とする。連結部材は適宜であるが、例えば案内棒、案内ボルト若しくはボルト等とする。更に、本発明のバスダクト支持装置は、バスダクト取付器具を構造物取付器具に水平偏移可能に取り付ける取付部が、構造物取付器具に略後部が軸支される梃子と、垂直バスダクトを挟持する挟持部材と、挟持部材で構成される長孔と梃子の略前部に設けられている挿通孔に挿通される連結部材とで構成されることを特徴とする。
また、本発明のバスダクト支持装置は、構造物に取り付けられる構造物取付器具と、構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられる第1のバスダクト取付器具と、構造物取付器具と第1のバスダクト取付器具とに取り付けられる第2のバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、第1のバスダクト取付器具を第2のバスダクト取付器具に水平偏移可能に取り付ける第1の取付部と、第2のバスダクト取付器具を構造物取付器具に該第1の取付部と異なる方向へ水平偏移可能に取り付ける第2の取付部とを備え、該第1の取付部と第2の取付部が、それぞれ長孔に連結部材を挿入され、該連結部材の長孔内の移動で水平偏移可能とするものであることを特徴とする。
本発明のバスダクト支持装置は、構造物に取り付けられる取付台と、前記構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、前記バスダクト取付器具の垂直面に第1の長孔を形成し、前記バスダクト取付器具を前記垂直バスダクトに連結するための第1の連結部材を前記第1の長孔に挿通し、前記第1の連結部材が前記第1の長孔内を移動可能な状態にして、前記バスダクト取付器具を前記垂直バスダクトに対して水平偏移可能な状態で取り付け、前記取付台の水平面に前記第1の長孔と異なる方向を長手方向とする第2の長孔を形成し、前記バスダクト取付器具を前記取付台に連結するための第2の連結部材を前記第2の長孔に挿通し、前記第2の連結部材が前記第2の長孔内を移動可能な状態にして、前記バスダクト取付器具を前記取付台に対して水平偏移可能な状態で取り付けることを特徴とする。また、本発明のバスダクト支持装置は、前記第1の長孔を、前記垂直バスダクトの幅方向が長手方向になるように形成し、前記第2の長孔を、前記垂直バスダクトの厚さ方向が長手方向になるように形成することを特徴とする。また、本発明のバスダクト支持装置は、前記バスダクト取付器具を、前記取付台に取り付けられ、前記垂直面を有する取付具と、前記垂直面に沿って配置される保持具とから構成し、前記保持具の長さを前記垂直バスダクトの幅よりも長く形成すると共に、前記保持具に前記垂直バスダクトの幅方向両側に位置する挿通孔を形成し、前記挿通孔と前記第1の長孔に締着具を挿通して締め付け、前記保持具と前記取付具とで前記垂直バスダクトを挟持することを特徴とする
また、本発明のバスダクト支持装置は、構造物に取り付けられる取付台と、前記構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、前記バスダクト取付器具を、前記垂直バスダクトに取り付けられる保持具と、前記取付台と前記保持具の両方に取り付けられる取付具とから構成し、前記保持具を、前記垂直バスダクトの幅方向両側にそれぞれ当接するように配置すると共に、前記垂直バスダクトの厚さ方向の一方側に当接するように配置し、前記取付具を、前記垂直バスダクトの厚さ方向の他方側に当接するように配置し、第1の取付部により、前記保持具を前記取付具に水平偏移可能な状態で取り付け、第2の取付部により、前記第1の取付部による偏移方向と異なる方向で前記取付具を前記取付台に水平偏移可能な状態で取り付けることを特徴とする。また、本発明のバスダクト支持装置は、構造物に取り付けられる取付台と、前記構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、前記バスダクト取付器具を、前記垂直バスダクトの幅方向両側に形成された補強部に取り付けられる保持具と、前記取付台と前記保持具の両方に取り付けられる取付具とから構成し、前記保持具を、前記垂直バスダクトの幅方向側から厚さ方向側に略直角に延設された形状とし、前記垂直バスダクトの幅方向両側にそれぞれ当接し且つ前記垂直バスダクトの厚さ方向の一方側に当接するように配置し、前記取付具を、前記垂直バスダクトの厚さ方向の他方側に当接するように配置し、前記取付具と前記保持具とで前記垂直バスダクトを厚さ方向に挟持すると共に、前記取付具の垂直面に前記垂直バスダクトの幅方向を長手方向とする第1の長孔を形成し、前記取付具を前記保持具に連結する第1の連結部材を前記第1の長孔に挿通し、前記第1の連結部材が前記第1の長孔内を移動可能な状態にして、前記取付具を前記保持具に対して水平偏移可能な状態で取り付け、前記取付台の水平面に前記垂直バスダクトの厚さ方向を長手方向とする第2の長孔を形成し、前記取付具を前記取付台に連結する第2の連結部材を前記第2の長孔に挿通し、前記第2の連結部材が前記第2の長孔内を移動可能な状態にして、前記取付具を前記取付台に対して水平偏移可能な状態で取り付けることを特徴とする。また、本発明のバスダクト支持装置は、前記保持具に略鉤形部を設け、前記垂直バスダクトの幅方向両側に形成された補強部に前記略鉤形部を係合することを特徴とする
本発明のバスダクト支持装置は、バスダクト取付器具の偏移で貫通口を床に設ける位置や支持器具の設置位置等の誤差を吸収することが可能であり、構造物の各階に於ける貫通口の位置や支持器具の設置位置がズレて一致しない場合にも、ズレを吸収して垂直バスダクトが曲がった状態になることを防止することができる。そのため、貫通孔の開け直しや支持器具の設置し直し等の作業が不要となり、施工コストの低減や施工期間の大幅な短縮を図ることができる。更に、前後左右等の異なる方向への水平偏移や、軸支される梃子と連結部材と長孔の組み合わせによる自在な方向への水平偏移を可能とする構成で、より一層位置ズレの吸収力を高めることができる。
以下、本発明のバスダクト支持装置を実施例のバスダクト支持構造に於けるバスダクト支持装置に基づき説明するが、本発明は下記実施例に於けるバスダクト支持装置に限定されるものではない。
第1実施例のバスダクト支持構造は、バスダクト支持装置として図1〜図4に示す上部支持装置10a、図5及び図6に示す最下部支持装置10b、図7及び図8に示す中間支持装置10cを有し、垂直方向に布設された垂直バスダクト100を、垂直バスダクト100の最下部に設けられる最下部支持装置10bで固定し、最上部或いは垂直バスダクト100の上部位置に設けられる上部支持装置10aで上方に引っ張り、上部支持装置10aと最下部支持装置10bの間に設けられる中間部支持装置10cで水平移動を規制しながら支持する構成である。
本例で支持する垂直バスダクト100は、絶縁物で被覆された3線の導体101を積層配置し、積層した導体101を一対のバスダクトハウジング102で挟持して構成される。バスダクトハウジング102は、導体101を収容する断面コ字形の収容凹部103と、収容凹部103の両端縁から延設して形成されたフランジ部104と、フランジ部104の端縁から外方へ延設して形成された第1補強部105と、第1補強部105の端縁からフランジ部104と略平行となるように形成された第2補強部106と、第2補強部106の端縁か内方へ延設して形成された第3補強部107とを有し、第2補強部106の外面と収容凹部103の外面は面一になっている。一対のバスダクトハウジング102を当接した状態では、一対の収容凹部103相互で積層した導体101が収容される断面略矩形が形成されると共に、一対の補強部105〜107相互で断面略矩形が形成され、前記当接状態でフランジ部104相互をリベット等の締着具で締着し、垂直バスダクト100が形成されている。尚、収容凹部103の外側面には、垂直バスダクト100の放熱効果を高めるローレット溝が長さ方向に延びて並設されている。
そして、第1実施例に於ける垂直バスダクト100を上方で支持する上部支持装置10aは、図1及び図2に示すように、構造物の床面に固設される断面コ字形の短尺棒部材である取付台11の一対と、取付台11の上方に設けられる断面コ字形の略板状部材である取付具12の一対と、取付具12に取り付けられ垂直バスダクト100を保持する保持具13の一対を有する。
取付台11には、垂設された基面111の上端縁から上面112が略直角に屈曲延設され、その下端縁から下面113が略直角に屈曲延設されている。上面112には、後述する案内棒を挿通可能で且つ案内棒を締着具で固定可能な幅や大きさの長孔114が穿設され、長孔114は取付台11の長さ方向を長手方向とし、且つ取付台11の設置状態で垂直バスダクト100の厚さ方向が長手方向になるように形成されており、また、下面113には、構造物に固定するためのアンカー等の固定具を挿通する挿通孔が穿設されている(図示せず)。一対の取付台11・11は、垂直バスダクト100の幅方向両側に於ける床の貫通口の近傍位置に、垂直バスダクト100の厚さ方向を長手方向とし、且つ上面112と下面113を基面111の外方にして配設され、アンカー等の固定具で床に固定される。
取付具12にも、垂設された基面121の上端縁から上面122が略直角に屈曲延設され、その下端縁から下面123が略直角に屈曲延設されており、上面112及び下面113のそれぞれの両端近傍には後述する案内棒151を挿通可能で案内棒151より僅かに大径の略円形である挿通孔124が穿設されている。基面121には、略隅部に長孔125が四箇所穿設され、長孔125は、取付具12の長さ方向を長手方向とし、且つ取付具12の設置状態で垂直バスダクト100の幅方向が長手方向となるように形成されており、垂直バスダクト100の固定時には後述するボルト141等の締着挿通具が長孔125に挿通される。一対の取付具12・12は、垂直バスダクト100の厚さ方向両側に配置され、上面122と下面123とを外方にして基面121を垂直バスダクト100の両側面に沿わせて配設される。
保持具13には、垂直バスダクト100の第3補強部107の外面に沿って接触し、垂直バスダクト100の厚さ及び当接する第3補強部107・107の突出長さと略同一幅の沿面131と、沿面131の一側辺の略中央部分から略直角に外方へ屈曲延設された屈曲片132と、沿面131の一側辺の略上部と略下部から屈曲片132と逆方向に屈曲延設され第2補強部106の外面に沿って接触する第1支持片133と、第1支持片133の先端から略直角に内方へ屈曲延設され、沿面131と略平行で第1補強部105の外面に沿って接触する第2支持片134とを有する。沿面131の略上端近傍と略下端近傍には、保持具13を垂直バスダクト100の第3補強部107に固定するビス136を挿通するビス孔135が穿設され、屈曲片132には取付具12の長孔125に挿通するボルト等の締着挿通具が挿通される略円形の挿通孔137が形成されており、挿通孔137は取付具12の長孔125に挿通されるボルト141及びナット142等による締着具の締着位置を決定する。一対の保持具13・13は、垂直バスダクト100の幅方向両側に配置され、沿面131と第1支持片133と第2支持片134で構成される略鉤形部を略断面矩形の補強部105〜107に係合され、且つ垂直バスダクト100の縦断面視の対角する位置で第1支持片133と第2補強部106とが接触するように設置され、ビス136で第3補強部107に固定される。
上述の上部支持装置10aを垂直バスダクト100に取り付ける場合には、一対の保持具13・13を垂直バスダクト100の幅方向両側に配置し、保持具13の第2支持片134を垂直バスダクト100の第1補強部105に沿わせ、第1支持片133を第2補強部106に沿わせ、沿面131を第3補強部107に沿わせて係合配設し、ビス136で保持具13を垂直バスダクト100に固着して位置決め固定する。尚、前記ビス136で安全且つ確実に保持具13を垂直バスダクト100に固定することが可能であるが、より安全性を増すために第3補強部107と第1補強部105の双方にビス136を貫通して固定する構成としてもよい。
また、一対の取付具12・12は、上面122及び下面123が外方になるように垂直バスダクト100の厚さ方向両側に配置して、基面121を収容凹部103や第2補強部106の外面に沿わせて配設し、一対の取付具12の長孔125及び保持具13の屈曲片132の挿通孔137に、一方から締着具であるボルト141をワッシャー143を介在して貫通し、他方でワッシャー143を介在してナット142で緊締して締着することにより保持具13と固着する。また、保持具13の沿面131から第1支持片133が形成されている部分から、第1支持片133から第2支持片134が形成される部分の範囲が、取付具12の上面122及び下面123に当接して挟持し、取付具12の保持具13に対する垂直バスダクト100の長さ方向に於ける位置ズレを防止して位置決め定置するため、長孔125と挿通孔137の孔合わせ作業が容易となり、確実に且つ簡単にボルト141の挿通作業を行うことが可能となる。
前記構成では、ボルト141等の締着具は、保持具13の略円形の挿通孔137にボルト141が挿通されることで、垂直バスダクト100及び保持具13に対して位置決めされると共に、ボルト141が長孔125の長手方向に沿って移動可能であることから、垂直バスダクト100及び締着具は取付具12に対して水平移動可能になっている。更に、ボルト141及び挿通孔137の位置は垂直バスダクト100の幅方向両側面近傍とし、ボルト141の頭部とナット142とこれらの基面121の間に介在するワッシャー143の内側の略端部を、バスダクトハウジング102或いは第2補強部106にかかる程度とし、垂直バスダクト100を強固に挟持固定することができると共に、垂直バスダクト100の幅方向への水平移動を締着具の挟持固定で規制することができ、又、取付具12の垂直バスダクト100や保持具13に対する高い固定強度を有する構成である。
換言すれば、保持具13の沿面131、第1支持片133及び第2支持片134により、垂直バスダクト100の補強部105〜107を係合することから、垂直バスダクト100とボルト141、ナット142及びワッシャー143で構成される締着具の締着位置を常に一定させる位置決め効果があり、強固に長期間垂直バスダクト100を挟持固定することができると共に、挟持固定力を一定に保つことができ、更に、垂直バスダクト100は保持具13に対する垂直バスダクト100の幅方向への移動を防止され、垂直バスダクト100、保持具13、ボルト141は、一定の位置関係を保持しつつ、ボルト141の長孔125内の移動で垂直バスダクト100の幅方向へ移動可能になっている。
また、垂直バスダクト100の幅方向両側には一対の取付台11を上面112及び下面113を互いに離反するように配置固定し、取付具12の上面122及び下面123の挿通孔124と取付台11の上面112に形成された長孔114に、雄ねじが螺刻された案内棒151を挿通し、取付台11の上面112の両側からワッシャー153を介在するナット152を緊締して、案内棒151が長孔114の部分で上面112に取り付けられている。更に、案内棒151の略中央近傍にはナット152が螺合されて、ナット152の上面にバネ部材154等の弾性部材が載置されており、バネ部材154等の上端は取付具12の上面112の下側面に当接し、バネ部材154等が圧縮されて取付具12の上面112を上方へ付勢して弾性支持し、更には、取付具12に取り付けられている垂直バスダクト100を弾性支持する。前記構成では、案内棒151が長孔114内をその長手方向へ移動する以外は取付具12の水平方向への移動が規制されると共に、弾性支持されている取付具12や垂直バスダクト100は上下方向に移動可能になっている。
尚、上記取付方法及び順番は適宜であり、例えば、床の貫通口に先に取付台11を配置固定し、その後に保持具13を垂直バスダクト100に係合配設し、取付具12を取付台11に固定した後に、保持具13と共に垂直バスダクト100を取付具12で挟持固定し、最後に保持具13をビス136で固定する構成とし、ビス136の固定位置の間違いを防止できるようにしてもよい。また、前記構成で、案内棒151の取付具上面122から上方に突出している部分に別途ナット(図示せず)を螺合して上面122を下方に付勢することで、バネ部材154を圧縮した状態で保持し、取付具12の挟持固定等の取り付け作業の終了後に前記ナットを外す構成とすると、バネ部材154を確実に圧縮状態で取り付けることが可能となって好適である。
上部支持装置10aは、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が幅方向に位置ズレした場合、図3に示すように、垂直バスダクト100の幅方向を長手方向とする取付具12の長孔125内をボルト141が水平移動し、締着具が長孔125に沿って水平移動することで、垂直バスダクト100の位置ズレを吸収し、良好な状態で確実に支持することができる。尚、垂直バスダクト100に幅方向の位置ズレがあった場合にも、保持具13で垂直バスダクト100を位置決めして強固に保持することができる。また、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が厚さ方向に位置ズレした場合、図4に示すように、垂直バスダクト100の厚さ方向を長手方向とする取付台11の長孔114内を案内棒151が水平移動することで、垂直バスダクト100の位置ズレを吸収し、良好な状態で確実に支持することができる。即ち、上部支持装置10aで垂直バスダクト100を支持することにより、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が幅方向や厚さ方向やこれらの組み合わせ方向に位置ズレした場合にも、その位置ズレを吸収することが可能である。
次に、第1実施例に於ける最下部支持装置10bは、図5及び図6に示すように、上部支持装置10aの取付台11と同様の取付台11の一対と、上部支持装置10aの保持具13とほぼ同様であるが、長さが短く且つ挿通孔137が屈曲片132の略中央に形成されていることが相違する保持具13の一対と、取付台11の上方に設けられる断面L字形の棒部材である取付具16の一対を有する。
取付具16は、略長方形の基面161の下端辺から略長方形の下面162が略直角に屈曲延設され、下面162の略両端部には締着具のボルト155を挿通されるボルト155より僅かに大径で略円形の挿通孔163が穿設され、また、基面161は挿通孔163より中央よりの略両側に、基面161の長手方向に延びる長孔164が2つ穿設されている。
最下部支持装置10bを垂直バスダクト100に取り付ける場合には、一対の保持具13・13を垂直バスダクト100の幅方向両側に配置し、上部支持装置10aの場合と同様に、保持具13の第2支持片134を垂直バスダクト100の第1補強部105に沿わせ、第1支持片133を第2補強部106に沿わせ、沿面131を第3補強部107に沿わせて係合配設し、ビス136で保持具13を垂直バスダクト100に固着して位置決め固定する。
また、一対の取付具16・16を、下面162が外方になるように垂直バスダクト100の厚さ方向両側に配置して、基面161を収容凹部103や第2補強部106の外面に沿わせて配設し、一対の取付具16の長孔164及び保持具13の屈曲片132の挿通孔137に、一方から締着具であるボルト141をワッシャー143を介在して貫通し、他方でワッシャー143を介在してナット142で緊締して締着することにより保持具13と固着する。また、保持具13の沿面131から第1支持片133が形成されている部分から、第1支持片133から第2支持片134が形成される部分の範囲が、取付具16の基面161の上端及び下面162に当接して挟持し、取付具16の保持具13に対する垂直バスダクト100の長さ方向に於ける位置ズレを防止して位置決め状態を維持するため、長孔164と挿通孔137の孔合わせ作業が容易となり、確実に且つ簡単にボルト141の挿通作業を行うことが可能となる。前記構成では、ボルト141が長孔164の長手方向に沿って移動可能であることから、垂直バスダクト100及び締着具は取付具16に対して水平移動可能になっている。
また、垂直バスダクト100の幅方向両側に、一対の取付台11を上面112及び下面113を互いに離反するように配置固定し、上面112上に取付具16の下面162を載置すると共に、取付具16の下面162の挿通孔163と取付台11の上面112に形成された長孔114にワッシャー153を介在してボルト155を一方から挿通し、他方からワッシャー153を介在してナット152を緊締して、取付具16の下面162と取付台11の上面112を取り付ける。前記構成では、ボルト155が長孔114内をその長手方向へ水平移動し、取付具16が取付台11に対して水平移動可能になっている。尚、取付方法及びその順番は上部支持装置10aと同様に適宜である。
最下部支持装置10bは、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が幅方向に位置ズレした場合、垂直バスダクト100の幅方向を長手方向とする取付具16の長孔164内をボルト141が水平移動し、締着具が長孔164に沿って水平移動することで、垂直バスダクト100の位置ズレを吸収し、良好な状態で確実に支持することができる。尚、垂直バスダクト100に幅方向の位置ズレがあった場合にも、保持具13で垂直バスダクト100を位置決めして強固に保持することができる。また、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が厚さ方向に位置ズレした場合、垂直バスダクト100の厚さ方向を長手方向とする取付台11の長孔114内をボルト155が水平移動することで、垂直バスダクト100の位置ズレを吸収し、良好な状態で確実に支持することができる。即ち、最下部支持装置10bで垂直バスダクト100を支持することにより、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が幅方向や厚さ方向やこれらの組み合わせ方向に位置ズレした場合にも、その位置ズレを吸収することが可能である。
次に、第1実施例に於ける中間部支持装置10cは、図7及び図8に示すように、上部支持装置10aや最下部支持装置10bの取付台11とほぼ同様であるが、長孔114が一つだけ形成されていることが相違する取付台11の一対と、最下部支持装置10bの取付具16と同様であるが、一方にだけ設けられる断面L字形の取付具16と、垂直バスダクト100に取り付けられる保持具17の一対を有する。
保持具17は、断面略コ字形に形成されており、垂直バスダクト100の第2補強部106の外面に沿って接触する基面171と、基面171の他側辺から略直角に屈曲延設され、第1補強部105の突出長さと略同一の突出長さになっている第1屈曲片172と、基面171の一側辺から略直角に屈曲延設され、垂直バスダクト100の厚さや当接する第1補強部105・105や第3補強部107・107の突出長さと略同一の突出長さになっている第2屈曲片173を有し、基面171には取付具16の長孔164に挿通するボルト141等の締着挿通具が挿通される略円形の挿通孔174が穿設されている。
中間部支持装置10cを垂直バスダクト100に取り付ける場合には、取付具16を基面161が垂直バスダクト100の収容凹部103の外面や第2補強部106の外面に沿って接触するように配置すると共に、一対の保持具17・17を前記取付具16の設置側と逆側で且つ垂直バスダクト100の幅方向両側に配置し、基面171の内面を第2補強部105の外面に沿わせて接触させ、第1屈曲片172の内面を第1補強部105の外面に沿わせて接触させ、第1屈曲片172の先端をフランジ部104に当接させ、第2屈曲片173の先端を取付具16の基面161に当接させる。
また、取付具16の長孔164及び保持具17の挿通孔174に、一方から締着具であるボルト141をワッシャー143を介在して貫通し、他方でワッシャー143を介在してナット142で緊締して締着することにより、挿通孔174の位置で締着具の位置を決定し、取付具16と保持具17とを垂直バスダクト100に固定して取り付ける。ボルト141は第3補強部107の外面に近接して配置される。前記取付状態では、保持具17の基面171及び第1屈曲片172の先端と取付具16の基面161とで垂直バスダクト100が挟持される。更に、第1屈曲片172が第1補強部105に接し且つボルト141が第3補強部107に接して垂直バスダクト100が保持具17に強固に固定され、又、ボルト141が取付具16の長孔164内を長手方向に沿って移動可能であることにより、垂直バスダクト100及び締着具が取付具16に対して水平移動可能になっている。
また、床の貫通口近傍に於いて、垂直バスダクト100の幅方向両側に、一対の取付台11を上面112及び下面113を互いに離反するように配置固定する。そして、雄ねじが螺刻された案内棒151を被覆するスリーブ156の上端側にワッシャー153を介在してナット152を螺合し、スリーブ156の上端位置の位置決めを行い、スリーブ156及び案内棒151を取付具16の下面162の挿通孔163に挿通すると共に、案内棒151だけを取付台11の上面112に形成された長孔114に挿通し、長孔114の近傍に於ける上面112にスリーブ156を載置した状態で、取付台11の上面112の下側からワッシャー153を介在するナット152を締め付け、スリーブ156の下端とナット152及びワッシャー153で位置決めして案内棒151と取付台11を取り付けて、案内棒151及びスリーブ156を介して取付台11と取付具16を取り付ける。尚、挿通孔163の外径はスリーブ156の外径より大径に形成され、長孔114の幅は案内棒151の外径より長く且つスリーブ156の外径より短く形成されている。前記構成では、案内棒151が長孔114内を長手方向へ移動する以外は取付具16の水平移動が規制されると共に、取付具16や垂直バスダクト100はスリーブ156の挿通孔163内の上下動で上下方向に移動可能になっており、例えば上部支持装置10aによる引っ張り力や通電時の垂直バスダクト100の伸び等に対応する上方への移動が可能である。
中間部支持装置10cは、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が幅方向に位置ズレした場合、垂直バスダクト100の幅方向を長手方向とする取付具16の長孔164内をボルト141が水平移動し、締着具が長孔164に沿って水平移動することで、垂直バスダクト100の位置ズレを吸収し、良好な状態で確実に支持することができる。尚、垂直バスダクト100に幅方向の位置ズレがあった場合にも、保持具17で垂直バスダクト100を位置決めして強固に保持することができる。また、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が厚さ方向に位置ズレした場合、垂直バスダクト100の厚さ方向を長手方向とする取付台11の長孔114内をボルト155が水平移動することで、垂直バスダクト100の位置ズレを吸収し、良好な状態で確実に支持することができる。即ち、中間部支持装置10cで垂直バスダクト100を支持することにより、所定階の床の貫通口や取付台11に対して垂直バスダクト100が幅方向や厚さ方向やこれらの組み合わせ方向に位置ズレした場合にも、その位置ズレを吸収することが可能である。
以上のように、本実施例のバスダクト支持構造は、各階に配設される上部支持装置10a、最下部支持装置10b、中間部支持装置10cがそれぞれ垂直バスダクト100の水平方向への位置ズレを吸収することが可能であることから、例えば位置ズレを調整するための床の貫通口や取付台11の位置調整作業や、位置調整をするための新たな部品類を製造する作業が不要とすることができ、施工や製造の労力やコストを低減することができる。更に、各支持装置10a〜10cで、取付台11、取付具16、保持具13で共通して用いることが可能であり、部品の共通化で在庫管理の労力やコストを低減することができる。
次に、第2実施例のバスダクト支持構造について説明する。第2実施例のバスダクト支持構造は、バスダクト支持装置として図12に示す上部支持装置10a及び最下部支持装置10bと、図9〜図11に示す中間部支持装置10cを有し、第1実施例と同様に、垂直バスダクト100を、最下部支持装置10bで固定し、上部支持装置10aで上方に引っ張り、上部支持装置10aと最下部支持装置10bの間に設けられる中間部支持装置10cで水平移動を規制しながら支持する。尚、垂直バスダクト100の構成等は第1実施例と同様であり、特に言及しない構成は第1実施例と同様である。
第2実施例に於ける中間部支持装置10cは、図9に示すように、第1実施例の中間部支持装置10cの取付台11とほぼ同様であるが、上面112に形成された挿通孔114が略円形である点で相違する取付台11を有し、前記略円形の挿通孔114の径は、案内ボルト157の雄ねじ部の外径より大きく且つ案内ボルト157を被覆するスリーブ156の外径より小さくなっており、挿通孔114は、案内ボルト157の雄ねじ部を挿通可能で且つスリーブ156を挿通不能になっている。尚、案内ボルト157に代え、第1実施例と同様の雄ねじが螺刻された棒部材である案内棒151を用いてもよい。
更に、中間支持装置10cは、図10に示す取付具20を有し、取付具20は、一対の挟持部材21と、梃子22とで構成される。挟持部材21は、断面略コ字形に形成され、基面211の上下両辺からそれぞれ略直角に屈曲延設された支持片212を有する。基面211には、一対の挟持部材21相互をボルト等で結合する際にボルトの雄ねじ部を挿通する挿通孔213と、挿通孔213の近傍で内方へ突出形成された補強凸部214とが形成され、また、支持片212には、一対の挟持部材21を突合した状態で、垂直バスダクト100の補強部105〜107の外形と略対応する外形を構成する第1凹部215と、同様に突合した状態で、長孔形状を構成する第2凹部216とが形成されている。梃子22は、断面略コ字形に形成され、基面221の上下両辺からそれぞれ略直角に屈曲延設された保持片222を有し、保持片222の略先端は円弧状になっている。上下の保持片222には、後述するボルトが挿通される挿通孔223が穿設されており、また、下の保持片222には案内ボルト157とスリーブ156が挿通される挿通孔224が穿設され、挿通孔224はスリーブ156の外径より大きい径を有する。
取付具20を垂直バスダクト100に取り付ける場合には、一対の挟持部材21・21を支持片212・212が向き合うように突合して断面略筒形を構成しながら、垂直バスダクト100の補強部105〜107を第1凹部215・215で挟持するように配設し、一対の基面211・211の挿通孔213・213にボルト231を挿通してナット232で緊締する。更に、挟持部材21の上下の支持片212・212を上側と下側から挟むようにして梃子22の保持片222を配設し、上下の保持片222・222の挿通孔223・223と、挟持部材21・21の突合により第2凹部216・216で形成された長孔とにボルト241を挿通してナット242で緊締して仮締着し、取付具20を垂直バスダクト100に取り付ける。
更に、取付台11の上面112の挿通孔114に下方から案内ボルト157の雄ねじ部を挿通し、スリーブ156を前記雄ねじ部に覆設して上面112上に載置すると共に、案内ボルト157及びスリーブ156を梃子22の下の保持片222に形成された挿通孔224に挿通し、案内ボルト157の上部でスリーブ156上にワッシャー153を介してナット152を螺合して締める。更に、垂直バスダクト100や取付具20の位置を調整して位置決めし、仮締着状態のボルト241とナット242を緊締して、梃子22の上下の保持片222・222で一対の挟持部材21・21を強固に挟持固定する。
前記構成では、図11に示すように、梃子22が取付台11との結合箇所である案内ボルト157を支点にして回転することで、垂直バスダクト100が前後方向に移動可能であると共に、挟持部材21・21の第2凹部216・216で形成される長孔内を長手方向に沿ってボルト241等の締着具が移動することで、垂直バスダクト100が左右方向に移動可能であり、これらの移動の組み合わせで垂直バスダクト100の全方向への水平移動が可能になっている。
また、図12(a)に示すように、上記中間部支持装置10cに於ける案内ボルト157及びスリーブ156を介して取付台11と梃子22を取り付ける構成に代え、取付台11と梃子22をボルト155及びナット152等の締着具で固着する構成とし、最下部支持装置10bを構成することができる。更に、図12(b)に示すように、上記中間支持装置10cに於ける構成に代え、上下の保持片222に挿通孔224を形成し、長尺の案内ボルト157の雄ねじ部を取付台11の上面112に下方から挿通し、案内ボルト157の雄ねじ部の周囲に所定位置に螺合したナット152上に載置することでバネ部材154を設け、更に案内ボルト157の雄ねじ部を上下の挿通孔224・224に貫通させ、案内ボルト127の上端近傍に抜け止め用のナット152を螺合して、上部支持装置10aを構成することができる。前記上部支持装置10aでは、バネ部材154の上端に梃子22の下の保持片222が載置されて上方に付勢される。
上記第2実施例のバスダクト支持構造やバスダクト支持装置10a〜10cを用いることでも、第1実施例と同様の効果が得られると共に、より一層共通部材を用いて支持装置10a〜10cを構成することができるので、コスト低減効果がより増大する。更に、最終的な位置調整を施し、ボルト241及びナット242を緊締する際に、1箇所の締め付けで済むため、一層取扱いが容易となり、施工性が向上する。尚、第1、第2実施例の上部支持装置10a、最下部支持装置10b、中間部支持装置10cは、全てズレを吸収して取り付けた後は、水平方向への移動がなくなる程度に各締着具で緊締して締着しているため、従来と比較して支持力が劣る等の不具合はない。
尚、上記第1、第2実施例のバスダクト支持装置10a〜10cは、保持具13、17或いは挟持部材21と垂直バスダクト100を固定状態、又は水平方向へ偏移不能な状態とし、取付具12、16或いは梃子22を保持具13、17或いは挟持部材21に対して水平方向へ偏移可能に取り付けることで、保持具13、17或いは挟持部材21と垂直バスダクト100の一定の位置関係での固定状態を維持しつつ、取付具12、16或いは梃子22が、垂直バスダクト100に対して水平方向へ偏移可能に取り付けることが可能である。
以上、本発明のバスダクト支持装置について、第1、第2実施例のバスダクト支持構造及びその支持装置10a〜10cに基づき説明したが、本発明は上記例に限定されるものではなく、様々な拡張及び変形が可能であり、例えば下記のような変形例とすることができる。
先ず、バスダクト支持構造やバスダクト支持装置で支持する垂直バスダクトの構造は適宜であり、例えば2線式或いは3線式以上のバスダクト、空気で絶縁する所謂空気絶縁型バスダクト等とすることが可能であり、また、ハウジングの形状も適宜である。また、バスダクト支持装置には、垂直バスダクトの水平の位置ズレを吸収可能な構成であれば本発明に包含される。
また、上記実施例ではバスダクト支持構造として最下部を固定し、上部で引っ張る構造について説明したが、各階固定、各階でバスダクトの荷重を支持する構成等適宜であり、例えば各階で固定する場合に第1又は第2実施例の最下部支持装置10bを各階に設ける構成、或いは各階でバスダクトの荷重を弾性支持する場合に各階に第1又は第2実施例の上部支持装置10aを設け、バネ部材の圧縮力を調整する構成等とすることが可能である。
また、締着具の位置を決定して垂直バスダクトを保持するための保持具の構成として、例えば図13に示すような平板251や締着具253を用いてもよい。図13の構成は、長孔164が形成された取付具16の基面161の外側に、垂直バスダクト100の幅よりも長く且つ垂直バスダクト100の幅に合わせた円形の孔252・252が両側に形成された平板251を沿わせて設置し、孔252に締着具253を挿通して、垂直バスダクト100の幅方向の外面を締着具253・253で挟持する構成としてもよく、前記構成で垂直バスダクトを強固に長期間固定することができる。また、前記平板251は、取付具16の基面161と垂直バスダクト100の厚さ方向の外面との間に設けてもよく、更には、前記間に設ける場合に、平板以外に垂直バスダクト100の外形に合った部材を介在すると、垂直バスダクト100の位置決定がより確実となって好適である。また、垂直バスダクト100が容量によって幅方向に大小することが一般的であるため、第1及び第2実施例の保持具のように、一対で、幅方向端部を利用して位置決定する構成の保持具とすると、全容量に適応することができるので好適である。
また、例えば取付台11の下面113に垂直バスダクト100の厚さ方向若しくは幅方向等へ延びる長孔を設け、構造物の床面にボルト等の突起を設け、その突起を長孔に係合して取付台11が長孔の長手方向へ移動可能に設定する構成、或いは取付台11の上面の長孔114を厚さ方向に代えて垂直バスダクト100の幅方向に形成し、前記長孔114のボルト等を設置する構成、或いはこれらと上記各実施例の構成の組み合わせ等とすることが可能である。
本発明は、建築物等に布設される垂直バスダクトの支持に利用することができる。
(a)は第1実施例の上部支持装置の正面図、(b)はその右側面図、(c)は同図(a)のA−A線矢視図、(d)は図1(a)のB−B線矢視図。 第1実施例の上部支持装置の斜視図。 (a)は第1実施例の上部支持装置の幅方向左ズレを吸収した状態を示す正面図、(b)はその幅方向中間に位置した状態を示す正面図、(c)はその幅方向右ズレを吸収した状態を示す正面図。 (a)は第1実施例の上部支持装置の厚さ方向左ズレを吸収した状態を示す横断面図、(b)はその厚さ方向中間に位置した状態を示す横断面図、(c)はその厚さ方向右ズレを吸収した状態を示す横断面図。 (a)は第1実施例の最下部支持装置の正面図、(b)はその右側面図、(c)は同図(a)のA−A線矢視図。 第1実施例の最下部支持装置の斜視説明図 (a)は第1実施例の中間部支持装置の正面図、(b)はその右側面図、(c)はその背面図、(d)は同図(a)のA−A線矢視図、(e)は同図(a)のB−B線矢視図。 第1実施例の中間部支持装置の斜視図。 (a)は第2実施例の中間部支持装置の正面図、(b)はその右側面図、(c)は同図(a)のA−A線矢視図。 (a)は第2実施例の取付具の分解斜視図、(b)は同図(a)のバスダクト取付具の組み立てた状態を示す斜視図。 (a)は第2実施例の中間部支持装置の平面視中間に位置した状態を示す横断面図、(b)は同図(a)に対する後ズレを吸収した状態を示す横断面図、(c)は同図(a)に対する左ズレを吸収した状態を示す横断面図、(d)は同図(a)に対する左前ズレを吸収した状態を示す横断面図。 (a)は第2実施例の最下部支持装置の正面図、(b)は第2実施例の上部支持装置の正面図。 (a)は別例の保持具の取り付け前の状態を示す正面説明図、(b)は同図(a)の保持具を取り付けた状態を示す正面図、(c)は同図(b)の取り付け状態を締着具で固定した状態を示す正面図。
符号の説明
10a 上部支持装置
10b 最下部支持装置
10c 中間部支持装置
11 取付台
12、16、20 取付具
13、17 保持具
114、125、164 長孔
151 案内棒
157 案内ボルト
21 挟持部材
22 梃子
100 垂直バスダクト
105 第1補強部
106 第2補強部
107 第3補強部

Claims (7)

  1. 構造物に取り付けられる取付台と、前記構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、
    前記バスダクト取付器具の垂直面に第1の長孔を形成し、前記バスダクト取付器具を前記垂直バスダクトに連結するための第1の連結部材を前記第1の長孔に挿通し、前記第1の連結部材が前記第1の長孔内を移動可能な状態にして、前記バスダクト取付器具を前記垂直バスダクトに対して水平偏移可能な状態で取り付け、
    前記取付台の水平面に前記第1の長孔と異なる方向を長手方向とする第2の長孔を形成し、前記バスダクト取付器具を前記取付台に連結するための第2の連結部材を前記第2の長孔に挿通し、前記第2の連結部材が前記第2の長孔内を移動可能な状態にして、前記バスダクト取付器具を前記取付台に対して水平偏移可能な状態で取り付けることを特徴とするバスダクト支持装置。
  2. 前記第1の長孔を、前記垂直バスダクトの幅方向が長手方向になるように形成し、前記第2の長孔を、前記垂直バスダクトの厚さ方向が長手方向になるように形成することを特徴とする請求項1記載のバスダクト支持装置。
  3. 前記バスダクト取付器具を、前記取付台に取り付けられ、前記垂直面を有する取付具と、前記垂直面に沿って配置される保持具とから構成し、
    前記保持具の長さを前記垂直バスダクトの幅よりも長く形成すると共に、前記保持具に前記垂直バスダクトの幅方向両側に位置する挿通孔を形成し、
    前記挿通孔と前記第1の長孔に締着具を挿通して締め付け、前記保持具と前記取付具とで前記垂直バスダクトを挟持することを特徴とする請求項1又は2記載のバスダクト支持装置。
  4. 構造物に取り付けられる取付台と、前記構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、
    前記バスダクト取付器具を、前記垂直バスダクトに取り付けられる保持具と、前記取付台と前記保持具の両方に取り付けられる取付具とから構成し、
    前記保持具を、前記垂直バスダクトの幅方向両側にそれぞれ当接するように配置すると共に、前記垂直バスダクトの厚さ方向の一方側に当接するように配置し、
    前記取付具を、前記垂直バスダクトの厚さ方向の他方側に当接するように配置し、
    第1の取付部により、前記保持具を前記取付具に水平偏移可能な状態で取り付け、
    第2の取付部により、前記第1の取付部による偏移方向と異なる方向で前記取付具を前記取付台に水平偏移可能な状態で取り付けることを特徴とするバスダクト支持装置。
  5. 構造物に取り付けられる取付台と、前記構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、
    前記バスダクト取付器具を、前記垂直バスダクトの幅方向両側に形成された補強部に取り付けられる保持具と、前記取付台と前記保持具の両方に取り付けられる取付具とから構成し、
    前記保持具を、前記垂直バスダクトの幅方向側から厚さ方向側に略直角に延設された形状とし、前記垂直バスダクトの幅方向両側にそれぞれ当接し且つ前記垂直バスダクトの厚さ方向の一方側に当接するように配置し、
    前記取付具を、前記垂直バスダクトの厚さ方向の他方側に当接するように配置し、
    前記取付具と前記保持具とで前記垂直バスダクトを厚さ方向に挟持すると共に、
    前記取付具の垂直面に前記垂直バスダクトの幅方向を長手方向とする第1の長孔を形成し、前記取付具を前記保持具に連結する第1の連結部材を前記第1の長孔に挿通し、前記第1の連結部材が前記第1の長孔内を移動可能な状態にして、前記取付具を前記保持具に対して水平偏移可能な状態で取り付け、
    前記取付台の水平面に前記垂直バスダクトの厚さ方向を長手方向とする第2の長孔を形成し、前記取付具を前記取付台に連結する第2の連結部材を前記第2の長孔に挿通し、前記第2の連結部材が前記第2の長孔内を移動可能な状態にして、前記取付具を前記取付台に対して水平偏移可能な状態で取り付けることを特徴とするバスダクト支持装置。
  6. 前記保持具に略鉤形部を設け、前記垂直バスダクトの幅方向両側に形成された補強部に前記略鉤形部を係合することを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のバスダクト支持装置。
  7. 構造物に取り付けられる構造物取付器具と、構造物に布設される垂直バスダクトに取り付けられるバスダクト取付器具とで垂直バスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、
    前記バスダクト取付器具を前記構造物取付器具に水平偏移可能に取り付ける取付部を備え、
    前記取付部が、前記構造物取付器具に略後部が軸支される梃子と、前記垂直バスダクトを挟持する挟持部材と、前記挟持部材で構成される長孔と前記梃子の略前部に設けられている挿通孔に挿通される連結部材とで構成されることを特徴とするバスダクト支持装置。
JP2004097124A 2004-03-29 2004-03-29 バスダクト支持装置 Expired - Lifetime JP4404669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004097124A JP4404669B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 バスダクト支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004097124A JP4404669B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 バスダクト支持装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005287172A JP2005287172A (ja) 2005-10-13
JP2005287172A5 JP2005287172A5 (ja) 2007-04-05
JP4404669B2 true JP4404669B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=35184976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004097124A Expired - Lifetime JP4404669B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 バスダクト支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4404669B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11183827B1 (en) 2019-03-07 2021-11-23 Faith Technologies, Inc. Intermediate busway support

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112039000B (zh) * 2020-08-26 2021-11-05 江苏中顺电气有限公司 绝缘树脂浇注式母线槽
CN113199233B (zh) * 2021-04-25 2022-10-04 国网安徽省电力有限公司明光市供电公司 一种应用于电力系统的拆装母线槽结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11183827B1 (en) 2019-03-07 2021-11-23 Faith Technologies, Inc. Intermediate busway support

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005287172A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8181419B1 (en) Connector for connecting building members
JP5647666B2 (ja) 太陽電池モジュール取付構造
US9559631B2 (en) Clamp assembly for solar panels
JPH08296311A (ja) 太陽電池モジュールの屋根上設置具および太陽電池モジュールの屋根上設置方法
EP2624675A1 (en) Mounting support frame
JP4404669B2 (ja) バスダクト支持装置
JP6012274B2 (ja) バスダクト支持構造
CN109586005B (zh) 基站天线及天线姿态监控器的安装结构
JP2015523507A (ja) レールクランプ
JP2012012778A (ja) ソーラーパネル用取付架台
US6537155B2 (en) Counterweight arbor guide system
JP5473572B2 (ja) バスダクト支持装置、バスダクト支持装置の付勢低減用治具、及びバスダクト支持装置の施工方法
JP7384557B2 (ja) 太陽光発電パネル用架台、太陽光発電装置、及び太陽光発電装置の設置方法
JP4874036B2 (ja) 変圧器の固定構造およびその取付バンド
JP4427727B2 (ja) バスダクトの支持構造
CN216215647U (zh) 一种管线固定装置及工程机械
JP4826180B2 (ja) ケーブル固定装置
JP7459366B1 (ja) 固定クランプ
JP4558990B2 (ja) バスダクト支持装置
CN217637898U (zh) 一种桥梁伸缩缝装置夹具
CN220184382U (zh) 一种石材幕墙安装结构
JP7330829B2 (ja) 機械設備の据付用金具及び機械設備の据付方法
US20100282938A1 (en) Mounting bracket for support post of fitness apparatus
JP7223440B2 (ja) 等電位ボンディング金具
CN210179870U (zh) 管路支架组件及空调

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4404669

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250