JP5473572B2 - バスダクト支持装置、バスダクト支持装置の付勢低減用治具、及びバスダクト支持装置の施工方法 - Google Patents

バスダクト支持装置、バスダクト支持装置の付勢低減用治具、及びバスダクト支持装置の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持するバスダクト支持装置、バスダクト支持装置の付勢低減用治具、及びバスダクト支持装置の施工方法に関する。
従来、垂直方向に布設されるバスダクトを支持する支持装置として、特許文献1のバスダクト支持装置がある。このバスダクト支持装置は、垂直方向に布設されるバスダクトの側部にバスダクト固定部に相当する受け板を固定し、構造物固定部に相当するチャンネル部材にナットで固定されて垂直に突出する案内部材に相当する支持ボルトを受け板の挿通孔に挿通すると共に、支持ボルトの略中間部に螺合されるナットで下端を支持され且つ上端で受け板を圧接する付勢部に相当するバネを支持ボルトに設け、支持ボルトの上部にバネを所定寸法圧縮する間隔保持部材を着脱自在に装着するものである。
また、特許文献2には、垂直方向に布設されるバスダクトにバスダクト固定部に相当するバスダクト側構造部を固定し、構造物固定部に相当する床部側構造物にナットで固定されて垂直方向に突出する案内部材に相当する支持ボルトをバスダクト側構造物の挿通孔に挿通して、非固定状態でバスダクト側構造物に対して水平方向の位置を規制可能にし、床部側構造部とバスダクト側構造部との間に設置され、通常設置状態で床部側構造部とバスダクト側構造部とを離反する方向に付勢する付勢部であるバネを支持ボルトに設け、支持ボルトの上部にバネを圧縮状態を調整する調整ナットを設けるバスダクト支持装置の開示がある。
特開昭53−133798号公報 特開2008−125228号公報
ところで、特許文献1、2のバスダクト支持装置は、案内部材である支持ボルトを各々構造物固定部にナットで固定する、即ち支持ボルトと構造物固定部との取付箇所の数だけ固定を行う必要があるものであり、施工性に劣るという不具合がある。また、近年、バスダクトを複数布設する際に、バスダクト相互の布設間隔を狭くし、狭い施工スペースに複数のバスダクトを布設したいという要望が多く、斯様な要望に応えられる構成が求められている。
本発明は上記不具合を解消するために提案するものであり、案内部材と構造物固定部との取付箇所の数だけ固定を行う必要がなく、施工性に優れると共に、狭い施工スペースに複数のバスダクトを布設することを可能にするバスダクト支持装置を提供することを目的とする。また、他の目的は、バスダクト支持装置における所定箇所の所定部材に対する付勢を低減し、所定部材の調整や取り外し等の作業を容易化することができるバスダクト支持装置の付勢低減用治具、及びバスダクト支持装置の施工方法を提供することにある。
本発明のバスダクト支持装置は、構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備え、前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で取り付ける箇所を有することを特徴とする。
前記構成では、案内部材と構造物固定部との取付箇所の数だけの固定を行う必要を無くす、即ち案内部材と構造物固定部との取付箇所で固定を行う必要を無くすか或いは格段に少なくすることが可能であり、施工性を格段に向上することができる。また、例えば狭い施工スペースに複数のバスダクトを布設する際に、案内部材と構造物固定部との取付箇所が奥まった箇所に位置する場合に、ナット締め等の固定を行う必要を無くすことができるので、狭い施工スペースに複数のバスダクトを容易に布設することができる。
本発明のバスダクト支持装置は、前記案内部材を複数設け、所要数の前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で連結すると共に、残数の前記案内部材を前記構造物固定部に固定状態で連結することを特徴とする。
前記構成では、非固定状態の連結部によって施工性を向上することができる共に、固定状態の連結部によって構造物固定部とバスダクト固定部を強固に取り付けることができ、バスダクト支持装置の支持強度を高めることができる。
本発明のバスダクト支持装置は、前記非固定状態の連結部を作業者の位置に対して奥側に配置することを特徴とする。
前記構成では、作業者の手前側に比べて施工性の劣る奥側の施工性を改善し、全体としてバスダクト支持装置の施工性を一層高めることができる。
本発明のバスダクト支持装置の施工方法は、構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持し、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備えるバスダクト支持装置の施工方法であって、前記構造物固定部の挿通穴に前記案内部材を挿通し、少なくとも、最も作業者側に位置する前記挿通箇所で前記案内部材を前記構造物固定部に固定状態で連結し、最も奥側に位置する前記挿通箇所で前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で連結する工程を備えることを特徴とする。
前記構成では、案内部材と構造物固定部との挿通箇所の数だけの固定を行う必要を無くすことが可能であり、施工性を格段に向上することができ、特に作業者の手前側に比べて施工性の劣る奥側の施工性を改善し、全体としてバスダクト支持装置の施工性を一層高めることができる。また、例えば狭い施工スペースに複数のバスダクトを布設する際に、案内部材と構造物固定部との挿通箇所が奥まった箇所に位置する場合に、ナット締め等の固定を行う必要を無くすことができるので、狭い施工スペースに複数のバスダクトを容易に布設することができる。また、作業者側の固定状態の連結部によって構造物固定部とバスダクト固定部を強固に取り付けることができ、バスダクト支持装置の支持強度を高めることができる。
本発明のバスダクト支持装置の付勢低減用治具は、本発明のバスダクト支持装置に対する付勢低減用治具であって、把持部と、前記把持部と逆側に設けられ 前記非固定状態に対応する前記案内部材に係合される、若しくは前記非固定状態に対応する前記案内部材に設けられる前記付勢保持部の一部に係合される係合部と、前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記バスダクト固定部若しくは前記構造物固定部に当接されて支点となる当接部とを備え、前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と、前記当接部の当接箇所とを垂直方向に離間させ、前記付勢保持部に対する前記付勢部の付勢力を低減することを特徴とする。
前記構成では、安価且つ簡単な構成の治具で、付勢保持部にかかる付勢部の付勢力を低減、解除させることができ、付勢保持部の調整作業、取り外し作業を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある付勢保持部でも容易に作業することが可能となり、かかる面からも施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクトを並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。
本発明のバスダクト支持装置の付勢低減用治具は、把持部と、前記把持部と逆側に設けられ、前方が開放し且つ両側の側部を有し、バスダクト支持装置の棒体に設けられている大径部に係合される係合部と、前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記係合部の係合面と逆側に突出し、前記大径部に向かって付勢されている前記バスダクト支持装置の支持部に当接されて支点となる当接部とを備え、前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と前記当接部の当接箇所とを垂直方向に離間させ、前記棒体に設けられている別の大径部に対する付勢力を低減することを特徴とする。
前記構成では、安価且つ簡単な構成の治具で、別の大径部に対する付勢力が低減或いは解除することができ、別の大径部の調整作業や取り外し作業を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある別の大径部に対する処理が容易となり、かかる面からも施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクトを並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。
本発明のバスダクト支持装置の施工方法は、構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持し、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備え、前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で取り付ける箇所を有するバスダクト支持装置を、把持部と、前記把持部と逆側に設けられ 前記非固定状態に対応する前記案内部材に係合される、若しくは前記非固定状態に対応する前記案内部材に設けられる前記付勢保持部の一部に係合される係合部と、前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記バスダクト固定部若しくは前記構造物固定部に当接されて支点となる当接部とを備えるバスダクト支持装置の付勢低減用治具を用いて施工するバスダクト支持装置の施工方法であって、前記係合部を前記案内部材若しくは前記付勢保持部の一部に係合すると共に前記当接部を前記バスダクト固定部若しくは前記構造物固定部に当接する第1の工程と、前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と、前記当接部の当接箇所とを垂直方向に離間させ、前記付勢保持部に対する前記付勢部の付勢力を低減する第2の工程と、前記付勢保持部の保持力を調整する、若しくは前記付勢保持部の一部を取り外す第3の工程とを備えることを特徴とする。
前記構成では、安価且つ簡単な構成の治具で且つ簡単な作業により、付勢保持部にかかる付勢部の付勢力を低減させることができ、付勢保持部の調整作業、取り外し作業を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある付勢保持部でも容易に作業することが可能となり、かかる面からも施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクトを並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。
本発明のバスダクト支持装置の施工方法は、構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持し、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備え、前記案内部材を前記構造物固定部に固定状態で取り付ける箇所を有するバスダクト支持装置を、把持部と、前記把持部と逆側に設けられ 前記案内部材に係合される、若しくは前記案内部材に設けられる前記付勢保持部の一部に係合される係合部と、前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記バスダクト固定部に当接されて支点となる当接部とを備えるバスダクト支持装置の付勢低減用治具を用いて施工するバスダクト支持装置の施工方法であって、前記係合部を前記案内部材若しくは前記付勢保持部の一部に係合すると共に前記当接部を前記バスダクト固定部に当接する第1の工程と、前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と、前記当接部の当接箇所とを前記バスダクト固定部を下降させることにより垂直方向に離間させ、前記付勢保持部に対する前記付勢部の付勢力を低減する第2の工程と、前記付勢保持部の保持力を調整する、若しくは前記付勢保持部の一部を取り外す第3の工程とを備えることを特徴とする。
前記構成では、安価且つ簡単な構成の治具で且つ簡単な作業により、付勢保持部にかかる付勢部の付勢力を低減させることができ、付勢保持部の調整作業、取り外し作業を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある付勢保持部でも容易に作業することが可能となり、かかる面からも施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクトを並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。
本発明によれば、案内部材と構造物固定部との取付箇所の数だけの固定を行う必要を無くす、即ち案内部材と構造物固定部との取付箇所で固定を行う必要を無くすか或いは格段に少なくすることが可能であり、施工性を格段に向上することができる。また、例えば狭い施工スペースに複数のバスダクトを布設する際に、案内部材と構造物固定部との取付箇所が奥まった箇所に位置する場合に、ナット締め等の固定を行う必要を無くすことができるので、狭い施工スペースに複数のバスダクトを容易に布設することができる。
また、安価且つ簡単な構成の治具で、付勢保持部にかかる付勢部の付勢力を低減させることができ、付勢保持部の調整作業や取り外し作業を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある付勢保持部でも容易に作業することが可能となり、かかる面からも施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクトを並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。
(a)は第1実施形態のバスダクト支持装置を取り付ける前の状態を示す一部断面正面図、(b)はその側面図、(c)はその断面説明図。 (a)は第1実施形態のバスダクト支持装置を取り付けた状態を示す一部断面正面図、(b)はその側面図、(c)はその断面説明図。 (a)は第1例の付勢低減用治具の平面図、(b)はその正面図、(c)は第1例の第1変形例の付勢低減用治具における板状部材先端部の正面図、(d)は第1例の第2変形例の付勢低減用治具における板状部材先端部の正面図、(e)は第1例の第3変形例の付勢低減用治具における板状部材先端部の正面図。 (a)及び(b)は第1実施形態のバスダクト支持装置に第1例の付勢低減用治具を使用した状態を示す正面説明図。 (a)は第2実施形態のバスダクト支持装置を取り付けた状態を示す一部断面正面図、(b)はその側面図、(c)はその断面説明図。 (a)は第2例の付勢低減用治具の平面図、(b)はその正面図、(c)は第1例の変形例の付勢低減用治具の平面図、(d)はその正面図。 (a)及び(b)は第2実施形態のバスダクト支持装置に第2例の付勢低減用治具を使用した状態を示す正面説明図。 (a)及び(b)は第1実施形態のバスダクト支持装置の変形例に第1例の付勢低減用治具を使用した状態を示す正面説明図。 (a)及び(b)は別例のバスダクト支持装置に第1例の付勢低減用治具を使用した状態を示す正面説明図。 (a)は更なる別例のバスダクト支持装置の正面図、(b)はその側面図。
〔第1実施形態のバスダクト支持装置及びその施工方法〕
本発明による第1実施形態のバスダクト支持装置及びその施工方法について説明する。図1及び図2は、第1実施形態のバスダクト支持装置を示し、図1は第1実施形態のバスダクト支持装置を取り付ける前の状態を示す図、図2はその取り付けた状態を示す図である。
先ず、第1実施形態のバスダクト支持装置は、図1及び図2に示すように、構造物に略垂直方向に布設されるバスダクト10に対して設けられ、バスダクト10を支持する。バスダクト10には、図1(c)及び図2(c)に示すように、3線からなる絶縁処理を施された導体11が隣接して並設され、導体11の幅方向両側に断面ロ字形のスペーサ12が設けられ、これらの導体11及びスペーサ12が導体11の厚さ方向両側から側板13・13で挟持され、ボルト及びナット(図示省略)で締着することにより、バスダクト10が形成されている。バスダクト10の側板13は、平らな基板131の幅方向両端縁から外方に屈曲延設してなる第1補強部132と、第1補強部132の外端縁を互いに向き合うように屈曲延設してなる第2補強部133からなる断面略コ字形であり、第1補強部132と第2補強部133でバスダクト10の強度が保持されている。バスダクト10は、オフィスビル等の各階の床100を貫通して垂直方向に布設され、オフィスビル等の下方階から上方階まで電気幹線路が形成される。
そして、第1実施形態のバスダクト支持装置は、図1及び図2に示すように、構造物の床100に対して固設される構造物固定部20と、バスダクト10に対して固設されるバスダクト固定部30と、構造物固定部20とバスダクト固定部30とに介在するように設置され、バスダクト固定部30の水平方向への移動を規制する案内部材40と、構造物固定部20とバスダクト固定部30との間で案内部材40に設けられ、通常設置状態でバスダクト固定部30と構造物固定部20とを離反する方向に付勢する付勢部であるバネ50と、案内部材40に設けられ、バネ50を付勢可能な状態で保持する付勢保持部である上側ナット61及び下側ナット62とを備える。
構造物固定部20は、床100に固定して設けられる第1構造物固定部材21と、第1構造物固定部材21上に載置して固定される第2構造物固定部材22とから構成される。第1構造物固定部材21は、上板211と側壁212と下板213とから構成される断面コ字形であり、貫通穴101の前側と後側に位置する床100に、アンカー或いはボルト等により固定される。第2構造物固定部材22も、上板221と側壁222と下板223とから構成される断面コ字形であり、第1構造物固定部材21と直交する方向を長手方向にして第1構造物固定部材21の左右側に配置され、第1構造物固定部材21上に架け渡される。第2構造物固定部材22の下板223は、第1構造物固定部材21の上板211上に載置され、ボルト、ナット等の締着具により下板223と上板211を締着して第1構造物固定部材21に固定される。第2構造物固定部材22の上板221には、案内部材40を挿通可能な挿通穴が開口されており、この挿通穴に案内部材40を挿通される。
バスダクト固定部30は、平板状の基板31と、基板31の幅方向(図1(b)の左右方向)の両端縁を内方に屈曲延設してなる係止片32と、基板の下側端縁を外方に屈曲延設してなり、案内部材40を挿通可能な挿通穴が幅方向に離間して2つ穿設された支持片33とから構成される。バスダクト固定部30は、バスダクト10の厚さ方向両側に配置され、係止片32をバスダクト10の第1補強部132の外側に配置し、基板31をバスダクト10の第2補強部133の外面に当接するように配置する。バスダクト固定部30は、図2に示すように、基板31の幅方向両側近傍に設けられたボルト、ナット等の締着具34でバスダクト10の第2補強部133を挟持することにより、バスダクト10と固定状態とされる。
案内部材40は、頭部41と軸部42とから構成される支持ボルトであり、バスダクト固定部30の支持片33の挿通穴に軸部42を挿通されると共に、軸部42の先端寄りに下側ナット62が螺合されている。本実施形態における案内部材40は、バスダクト固定部30の支持片33の左右の挿通穴に対応して片側2本、両側で4本の複数本設けられている。軸部42の周囲には付勢部であるバネ50が周設され、支持片33と下側ナット62とで圧縮されたバネ50を下側ナット62が支持するようになっている。また、支持片33の上側に位置する軸部42には、付勢保持部である上側ナット61が螺合されており、換言すれば支持片33は、上側ナット61とバネ50の上端との間に介在している。尚、軸部42はバスダクト支持装置の棒体、頭部41は棒体に設けられる大径部、上側ナット61は棒体に設けられる別の大径部に相当する。
バネ50は、付勢保持部である上側ナット61及び下側ナット62により圧縮した状態に維持される。バネ50の付勢力は、上側ナット61を軸部42の先端寄りに移動することにより、支持片33と下側ナット62との間のバネ50の圧縮量を増加し、逆方向に移動することにより圧縮量を低下して調整可能であるが、下側ナット62を頭部41寄りに移動することによりバネの圧縮量を増加し、逆方向に移動することにより圧縮量を低下して調整することも可能である。
案内部材40の下側ナット62から突出する軸部42は、第2構造物固定部材22の上板221の挿通穴に挿通され、下側ナット62を上板221上に載置するようにして各案内部材40が第2構造物固定部材22に配置される。そして、作業者側に位置する案内部材40の軸部42にのみ上板221の下側から固定ナット43を螺合して、固定ナット43と下側ナット62とにより案内部材40を第2構造物固定部材22に固定し、作業者側の案内部材40を構造物固定部20に固定状態で連結する。また、作業者からみて奥側に位置する、或いは壁際に位置する案内部材40の軸部42には固定ナット43の螺合は行わず、案内部材40と構造物固定部20を非固定状態で取り付けて連結する。
第1実施形態のバスダクト支持装置をバスダクト10に設置する際には、構造物固定部20である第1構造物固定部材21、第2構造物固定部材22を床100に固設すると共に、案内部材40、バネ50、上側ナット61及び下側ナット62が取付けられているバスダクト固定部30を、バスダクト10の厚さ方向両側に配置し、係止片32をバスダクト10の第1補強部132の外側に配置し、基板31をバスダクト10の第2補強部133の外面に当接するように配置する。
そして、案内部材40の下側ナット62から突出する軸部42を、第2構造物固定部材22の上板221の挿通穴に挿通し、作業者側に位置する案内部材40の軸部42にのみ上板221の下側から固定ナット43を螺合して、固定ナット43と下側ナット62とにより案内部材40を第2構造物固定部材22に固定し、作業者側の案内部材40を構造物固定部20に固定状態で連結する。他方で、作業者からみて奥側に位置する案内部材40は構造物固定部20と非固定状態で連結する。
即ち、作業者側(図2(b)の左側)の案内部材20のみ固定ナット43で固定することにより、案内部材40の上方への移動を規制する規制連結部とし、作業者の奥側(図2(b)の右側)は、案内部材40を挿通した状態で終了することにより、案内部材40の上方向への移動が許容される許容連結部とする。前記許容連結部は、付勢部であるバネ50が圧縮された状態で配置され、バネ50を開放することにより、下側ナット62にも下方へ付勢力が常時かかるようになっていることから、第2構造物固定部材22に固定しない取付が可能である。尚、第2構造物固定部材22に対して案内部材40が並んで4本設けられるなど、3本以上の複数設けられる場合には、少なくとも、最も作業者側に位置する挿通箇所において案内部材40を第2構造物固定部材22に固定状態で連結し、最も奥側に位置する挿通箇所において案内部材40を第2構造物固定部材22に非固定状態で連結する構成とすることが可能である。
次いで、バスダクト固定部30を、締着具34でバスダクト10の第2補強部133を挟持することにより、バスダクト10と固定する。その後、軸部42に螺合されている上側ナット1を上方に移動することにより、付勢部であるバネ50がバスダクト固定部30の支持片33を上方へ付勢し、バスダクト10の荷重を支持する。
第1実施形態のバスダクト支持装置或いはその施工方法は、案内部材40と構造物固定部20との挿通箇所の数だけの固定を行う必要を無くすことが可能であり、施工性を格段に向上することができ、特に作業者の手前側に比べて施工性の劣る奥側の施工性を改善し、全体としてバスダクト支持装置の施工性を一層高めることができる。また、例えば狭い施工スペースに複数系統のバスダクト10を布設する際に、案内部材40と構造物固定部20との挿通箇所が奥まった箇所に位置する場合に、奥側のナット締め等の固定を行う必要を無くすことができるので、狭い施工スペースに複数系統のバスダクト10を容易に布設することができる。また、作業者側の固定状態の連結部によって構造物固定部20とバスダクト固定部30を強固に取り付けることができ、バスダクト支持装置の支持強度を高めることができる。
〔第1実施形態のバスダクト支持装置に用いる付勢低減用治具〕
次に、上述の上側ナット61を上方に移動してバスダクト10の荷重をバネ50で支持させる際等に、第1実施形態のバスダクト支持装置に用いる付勢低減用治具について説明するが、下記例の付勢低減用治具は第1実施形態以外のバスダクト支持装置に用いることも可能である。
第1実施形態のバスダクト支持装置に用いる第1例の付勢低減用治具70は、図3(a)、(b)に示すように、断面ロ字形の四角長筒状の把持部71と、把持部71の一方側の先端部に固定されている一対の板状部材72とから構成される。板状部材72は、把持部71の延長線上に延びる基部73と、基部73から外側に屈曲して形成される屈曲部74と、屈曲部74より先端側に設けられる先端部75とから構成され、先端部75は、把持部71と逆側に設けられ 非固定状態に対応する案内部材40に係合される、より具体的には非固定状態の案内部材40の頭部41に係合可能な係合部76と、把持部71と係合部73との間に設けられ、バスダクト固定部30の支持片33に当接されて支点となる当接部77とを有する。
係合部76は、先端部75の屈曲部74寄りの上端において、上端縁を略130度に屈曲延設し、更に略直角に垂下させてなる内側滑止部761と、内側滑止部761の下端を把持部71から離れる方向に屈曲延設してなる係止縁762と、係止縁762の外側端において上方に延びる外側滑止部763とから構成される。当接部77は、係止縁762の下側で下方に略三角形に突出し、且つその先端が係止縁762よりも把持部71寄りに位置するようにして形成されており、係合部76の係合面である係止縁762の端面と逆側に突出している。対で用いられる係合部76は、両側の側部として板状部材72・72の先端部75・75を有し、前方が開放する構成により、係合部としての機能を果たすようになっている。
一対の板状部材72は、内側滑止部761に略対応する位置でボルト781を貫通されて、スペーサ782を介在してボルト781及びナット783で両外側から固定されており、その基部73が把持部71内に収納されて把持部71と共にビス固定されている。また、一対の板状部材72・72の間隔は、案内部材40の軸部42の太さよりも広く、頭部41の太さよりも狭くなっている。
上記付勢低減用治具70を使用する際には、図4に示すように、作業者が把持部71を持ち、例えば作業者の奥側に位置し、第2構造物固定部材22に対して非固定状態で連結されている案内部材40の頭部41に係合部76を係合すると共に、当接部77の先端をバスダクト固定部30の支持部である支持片33に当接する。前記係合部76の係合では、係止縁762上に頭部41が係止され、且つ内側滑止部761と外側滑止部763で頭部41が作業中に係合から外れることが防止される。
その後、当接部77或いは当接部77の先端と支持片33との当接箇所を支点として、把持部71を下方に押し下げて移動し、係合部76を上方に移動する。この際、図4に示すように、案内部材40が第2構造物固定部材22と非固定状態になっていることから、案内部材40の頭部41が上方に引っ張られ、係合部76と案内部材40の頭部41との係合箇所と当接部77とバスダクト固定部30との当接箇所とが垂直方向に離間し、付勢保持部に対するバネ50の付勢力を低減、即ち上側ナット61に対するバネ50の付勢力を低減或いは無くした状態にすることができる。従って、上側ナット61は手で簡単に回して上方移動等することができる。また、作業者側の上側ナット61はスパナなどの工具で回転して上方移動等する。これにより、上述のバスダクト支持装置の施工が完了する。
上記付勢低減用治具70は、安価且つ簡単な構成であると共に、上側ナット61等の付勢保持部にかかるバネ50の付勢力を低減させることができ、上側ナット61等の付勢保持部の調整作業等を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある上側ナット61等の付勢保持部であっても容易に作業することが可能となり、施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクト10を並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。
尚、第1例の付勢低減用治具70の変形例として、図3(c)〜(e)に示すように、内側滑止部761と外側滑止部763の両方、若しくは何れか一方を設けない構成や、或いは当接部77の把持部71からみて外側に、小さな補助突起764を形成する構成とすることも可能である。補助突起764を形成することにより、例えば非固定状態の案内部材40やその上側ナット61が作業者側に位置する場合に、当接部77をバスダクト固定部30の支持片33に当接できない場合に、補助突起764を支持片33に当接させて付勢力の低減或いは解除をすることが可能となる。また、図示省略するが、当接部77を把持部71からみてより外側、即ち係止縁762寄りに形成することにより、当接部77に前述の補助突起764と同様の機能を果たさせることも可能である。
〔第2実施形態のバスダクト支持装置及びその施工方法〕
次に、本発明による第2実施形態のバスダクト支持装置及びその施工方法について、第1実施形態と異なる箇所の詳細を説明する。図5は第2実施形態のバスダクト支持装置を取り付けた状態を示す図である。
第2実施形態のバスダクト支持装置は、図5に示すように、構造物に略垂直方向に布設されるバスダクト10aに対して設けられ、バスダクト10aを支持する。バスダクト10aは、絶縁被覆導体を収納可能な収納凹部11aと、収納凹部11aの幅方向両端から外方に延設するフランジ部12aと、フランジ部12aの端縁に付加形成された補強部13aで構成されたハウジング半体を、収納凹部11a・11aが向き合うように配置して係合させ、フランジ部12a相互をリベット等で結合することにより形成されており、収納凹部11aの外側面と、補強部13aの外端面が略同一面上になるように構成されている。
そして、第2実施形態のバスダクト支持装置は、図5に示すように、構造物の床100aに対して固設される構造物固定部20aと、バスダクト10aに対して固設されるバスダクト固定部30aと、構造物固定部20aとバスダクト固定部30aとに介在するように設置され、バスダクト固定部30aの水平方向への移動を規制する案内部材40aと、案内部材40aに設けられ、通常設置状態でバスダクト固定部30aと構造物固定部20aとを離反する方向に付勢する付勢部であるバネ50aと、案内部材40aに設けられ、バネ50aを付勢可能な状態で保持する付勢保持部である上側ナット61a及び下側ナット62aとを備える。
構造物固定部20aは、上板201a、側壁202a、下板203aとから構成される断面コ字形であり、第1実施形態の第1構造物固定部材21と同様で、第1実施形態の第2構造物固定部材22が存在しない構成である。構造物固定部20aは、床100aの前側と後側にアンカーなどで固定される。構造物固定部20aの上板201aには、案内部材40aを挿通可能な挿通穴が開口されており、この挿通穴に案内部材40aが挿通される。前記挿通状態の案内部材40aは、作業者側(図5(b)の左側)の案内部材40aのみ固定ナット43aで固定されて固定状態で連結され、作業者の奥側(図5(b)の右側)の案内部材40aは挿通しただけの非固定状態で連結される。
バスダクト固定部30aは、平板状の基板31aと、基板31の上側と下側の両端縁を外方に屈曲延設してなり、案内部材40aを挿通可能な挿通穴が幅方向に離間してそれぞれ2つ穿設された上側支持片32a及び下側支持片33aとから構成され、上側支持片32aと下側支持片33aの各挿通穴には案内部材40aが挿通される。バスダクト固定部30aは、バスダクト10aの厚さ方向両側に対の状態で配置され、基板31aがバスダクト10aの収納凹部11aの外側面及び補強部13aの外側面に当接するように配置される。バスダクト固定部30aは、それぞれ対の基板31aを貫通するボルト、ナット等の締着具34aで締着することにより、バスダクト10aを挟持して固定されるようになっている。
案内部材40aは、頭部の存在しない寸切ボルトであり、案内部材40aの周囲には上から順に上側ナット61a、付勢部であるバネ50a、バネ50aを下から支持する下側ナット62a、構造物固定部20aに立設するための立設ナット44aとから構成され、上側ナット61a、下側ナット62a、立設ナット44aはそれぞれ螺合されている。本実施形態における案内部材40aは、バスダクト固定部30aの支持片32a、33aの左右の挿通穴に対応して片側2本、両側で4本の複数本設けられている。バスダクト固定部30aの上側支持片32aは上側ナット61aとバネ50aの上端との間に介在し、下側支持片33aは下側ナット62aと立設ナット44aとの間の位置に配置される。また、バネ50aは、付勢保持部である上側ナット61a及び下側ナット62aにより圧縮した状態に維持される。
案内部材40aの下側ナット62aから突出する部分は、構造物固定部20aの上板201aの挿通穴に挿通され、立設ナット44aを上板201a上に載置するようにして各案内部材40aが構造物固定部20aに配置される。そして、作業者側に位置する案内部材40aにのみ上板201aの下側から固定ナット43aを螺合して、固定ナット43aと立設ナット44aとにより案内部材40aを構造物固定部20aに固定し、固定状態で連結する。また、作業者からみて奥側に位置する、或いは壁際に位置する案内部材40aには固定ナット43aの螺合は行わず、案内部材40aは上板201a上の立設ナット44aの下面で支持される。即ち、奥側では案内部材40aと構造物固定部20aを非固定状態で取り付けて連結する。
第2実施形態のバスダクト支持装置をバスダクト10aに設置する際には、構造物固定部20aを床100aに固設すると共に、バネ50a、上側ナット61a、下側ナット62a、立設ナット44aが設けられた案内部材40aが取り付けられているバスダクト固定部30aを、バスダクト10aの厚さ方向両側に配置する。
そして、案内部材40aの立設ナット44aから突出する部分を、構造物固定部20aの上板201aの挿通穴に挿通し、立設ナット44aを上板201a上に載置する。更に、作業者側に位置する案内部材40aにのみ上板201aの下側から固定ナット43aを螺合して、固定ナット43aと立設ナット44aとにより案内部材40aを構造物固定部20aに固定し、作業者側の案内部材40aを構造物固定部20aに固定状態で連結する。他方で、作業者側からみて奥側に位置する案内部材40aは構造物固定部20aと非固定状態で連結する。
即ち、作業者側(図5(b)の左側)の案内部材20aのみ固定ナット43aで固定することにより、案内部材40aの上方への移動を規制する規制連結部とし、作業者の奥側(図5(b)の右側)は、案内部材40aを挿通した状態で終了することにより、案内部材40aの上方向への移動が許容される許容連結部とする。前記許容連結部は、付勢部であるバネ50aが圧縮された状態で配置され、バネ50aを開放することにより、下側ナット62a、立設ナット44aにも下方へ荷重が常時かかるようになっていることから、構造物固定部20aに固定しない取付が可能である。尚、構造物固定部20aに対して案内部材40aが並んで4本設けられるなど、3本以上の複数設けられる場合には、少なくとも、最も作業者側に位置する挿通箇所において案内部材40aを構造物固定部20aに固定状態で連結し、最も奥側に位置する挿通箇所において案内部材40aを構造物固定部20aに非固定状態で連結する構成とすることが可能である。
次いで、バスダクト固定部30aを、基板31aを貫通する締着具34aで締着することにより、バスダクト10aを挟持するようにして固定する。その後、案内部材40aに螺合されている上側ナット1を上方に移動することにより、付勢部であるバネ50aがバスダクト固定部30aの上側支持片32aを上方へ付勢し、バスダクト10aの荷重を支持する。
第2実施形態のバスダクト支持装置或いはその施工方法は、案内部材40aと構造物固定部20aとの挿通箇所の数だけの固定を行う必要を無くすことが可能であり、施工性を格段に向上することができ、特に作業者の手前側に比べて施工性の劣る奥側の施工性を改善し、全体としてバスダクト支持装置の施工性を一層高めることができる。また、例えば狭い施工スペースに複数系統のバスダクト10aを布設する際に、案内部材40aと構造物固定部20aとの挿通箇所が奥まった箇所に位置する場合に、奥側のナット締め等の固定を行う必要を無くすことができるので、狭い施工スペースに複数系統のバスダクト10aを容易に布設することができる。また、作業者側の固定状態の連結部によって構造物固定部20aとバスダクト固定部30aを強固に取り付けることができ、バスダクト支持装置の支持強度を高めることができる。
〔第2実施形態のバスダクト支持装置に用いる付勢低減用治具〕
次に、上述の上側ナット61aを上方に移動してバスダクト10aの荷重をバネ50aで支持させる際等に、第2実施形態のバスダクト支持装置に用いる付勢低減用治具について、第1例と異なる箇所の詳細を説明するが、下記例の付勢低減用治具は第2実施形態以外のバスダクト支持装置に用いることも可能である。
第2実施形態のバスダクト支持装置に用いる第2例の付勢低減用治具70aは、図6(a)、(b)に示すように、第1例の付勢低減用治具70と同一構成である、断面ロ字形の四角長筒状の把持部71aと、把持部71aの一方側の先端に固定され、基部73aから屈曲部74aを介して設けられる先端部75aに係合部76a及び当接部77aを有する板状部材72aとを備えるが、板状部材72aが4枚設けられ、両側に突出してずらすように2枚ずつ配設されている。4枚の板状部材72aには、ボルト781aが貫通され、各板状部材72a・72a間にスペーサ782aを介在させ、ボルト781a及びナット783aで両外側から固定されている。両側のそれぞれで外側と内側に位置する対の板状部材72a・72a間の間隔は、案内部材40aの太さよりも広く、下側ナット62aの太さよりも狭くなっており、対で用いられる係合部76aは、両側の側部として板状部材72a・72aの先端部75a・75aを有し、前方が開放する構成により、係合部としての機能を果たすようになっている。
尚、案内部材40aはバスダクト支持装置の棒体、下側ナット62aはバスダクト支持装置の棒体に設けられている大径部、上側ナット61aは棒体に設けられている別の大径部、下側支持片33aはバスダクト支持装置の支持部に相当する。
上記付勢低減用治具70aを使用する際には、図7に示すように、作業者が把持部71aを持ち、例えば作業者の奥側に位置し、構造物固定部20aに対して非固定状態で連結されている案内部材40aに螺合され、付勢保持部の一部を構成する下側ナット62aに、一方側の内外の対の板状部材72a・72aで構成される係合部76aを係合すると共に、当接部77aの先端をバスダクト固定部30aの下側支持片33aに当接する。前記係合部76aの係合では、係止縁762a上に下側ナット62aが係止され、且つ内側滑止部761aと外側滑止部763aで下側ナット62aが作業中に係合から外れることが防止される。
その後、当接部77a或いは当接部77aの先端と下側支持片33aとの当接箇所を支点として、把持部71aを下方に押し下げて移動し、係合部76aを上方に移動する。この際、図7に示すように、案内部材40aが構造物固定部20aと非固定状態になっていることから、下側ナット62aが上方に押し上げられて移動し、係合部76aと下側ナット62aとの係合箇所と当接部77aとバスダクト固定部30aとの当接箇所とが垂直方向に離間し、付勢保持部に対するバネ50aの付勢力を低減、即ち上側ナット61aに対するバネ50aの付勢力を低減或いは無くした状態にすることができる。従って、上側ナット61aは手で簡単に回して上方移動等することができる。また、作業者側の上側ナット61aはスパナなどの工具で回転して上方移動等する。これにより、上述のバスダクト支持装置の施工が完了する。尚、下側支持片33aと立設ナット44aの間の距離を、立設ナット44aから軸部の下端よりも短く設定することにより、案内部材40aを上方に移動させ過ぎた場合の案内部材40aの構造物固定部20aからの抜けを防止することが可能な構成になっている。
上記付勢低減用治具70aは、安価且つ簡単な構成であると共に、上側ナット61a等の付勢保持部にかかるバネ50aの付勢力を低減させることができ、上側ナット61a等の付勢保持部の調整作業、取り外し作業を容易化することができる。また、作業者側から遠い位置にある上側ナット61a等の付勢保持部であっても容易に作業することが可能となり、施工性を向上することができる。また、狭い施工スペースに複数系統のバスダクト10aを並設する場合等で、スパナなどを回すスペースが無い状態でも、容易に施工することが可能となる。また、両側で突出して設けられる板状部材72a・72aの係合部76a・76aで下側ナット62aを係合することにより、バスダクト支持装置の作業者側にある案内部材40aを回避して作業をすることが容易である。
尚、第2例の付勢低減用治具70aの変形例として、図6(c)、(d)に示すように、2枚で一対の板状部材72a・72aを一方側に突出してずらして設け、先端部75aの係合部76aを上下にそれぞれ形成すると共に、当接部77aを上下にそれぞれ形成する構成とすることも可能である。前記構成により、正面視で左側に位置するバスダクト固定部30aの上側ナット61aと、右側に位置するバスダクト固定部30aの上側ナット61aを、治具をひっくり返して使用することにより、上方に移動して、調整或いは取り外すことが可能となる。また、第2実施形態のバスダクト支持装置に対して、第1例の付勢低減用治具70aを斜めから入れて使用することも可能である。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明には、各発明や実施形態等の構成の他に、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれ、例えば下記のような変形例も包含される。
例えば上記実施形態ではバスダクト支持装置を用いるバスダクト10、10aを、導体を絶縁物で被覆して密着させて並置する密着絶縁型バスダクトとしたが、本発明は、導体を所定間隔離間して設ける空気絶縁型バスダクト、導体を絶縁物で被覆して所定間隔離間して配置する縮小型バスダクトなど適宜のバスダクトに適用することが可能である。また、バスダクト10、10a等のハウジングの形状や構造、バスダクト支持装置の形状や構造も、本発明の適用可能な範囲で適宜である。
また、バスダクト支持装置の案内部材40は、図8に示すように、片側のバスダクト固定部30に対して1本だけ設ける構成とすることも可能である。図8(a)の場合には、案内部材40の挿通穴に挿通された軸部42或いは案内部材40の下端近傍に、筒状の蓋体を嵌合して取り付ける、或いはテープを貼り付ける、或いは前記軸部の下端近傍の位置を螺子溝がないものとする構成等とすることが可能であり、上記実施形態でも同様である。前記構成により、案内部材40等の螺子山が構造物固定部20の挿通穴に引っ掛かることを防止できると共に、施工者が前記下端部分にナットが不要であることを人目で分かるため、間違ってナットを締め付けることを防止できる。また、案内部材40の軸部42或いは案内部材40を例えば3〜5cm程など長めに挿通して突出させれば、外れることを防止できて好適である。また、図8(b)に示すように、案内部材40の軸部42の下端近傍に、下側ナット62と所定距離下方に離れた位置に抜止部材45を止めておくと、より確実に抜け止めを図ることができる。尚、図中では、抜止部材45としてナットを使用しているが、案内部材40の軸部42に穴を穿設し、ピンを差し込むことにより抜け止めを行う場合のピンなど適宜である。
また、上記実施形態では、作業者側を案内部材40等と構造物固定部20等の固定状態の連結部、作業者の奥側を非固定状態の連結部としているが、全ての該当箇所で非固定状態の連結部とする、或いは作業者側の左右何れか一方のみを固定状態の連結部、それ以外を非固定状態の連結部とする、或いは平面視千鳥状に固定状態の連結部と非固定状態の連結部とする、或いは作業者の奥側の左右何れか一方のみを非固定状態の連結部、それ以外を固定状態の連結部とする構成等とすることが可能である。
また、バスダクト10或いはバスダクト固定部30等が下方に若干下降可能な場合には、図9に示す別例とすることも可能である。図9の別例では、第1実施形態のバスダクト支持装置と基本的に同一構成とし、全ての案内部材40を構造物固定部20の第2構造物固定部材22に固定状態で連結する。そして、付勢低減用治具70を用いて係合部76を頭部41に係合すると共に当接部77を支持片33に当接し、把持部71を下方へ押し下げて移動することにより、バスダクト10に固定されているバスダクト固定部30を下方に移動させるものである。前記構成は、第2実施形態で全ての案内部材40aを構造物固定部20aに固定する場合にも適用可能である。
また、本発明に於ける付勢部は、付勢力があれば適宜であり、図示の弾性コイルバネの他に、例えばゴムなどの弾性部材、皿ばねを互い違いに重ね合わせた部材等とすることが可能である。また、本発明における付勢低減用治具は、上記例に限定されず、少なくとも本発明の趣旨とする把持部、当接部、係止部を有するものであれば包含する。また、本発明における構造物固定部は、構造物と固定状態であれば包含し、形状、個数、配置状況などは適宜であり、又、場合によっては構造物固定部を設けずに、床や天井など構造物自体に、案内部材を固定状態や非固定状態で取り付けることが可能である。
また、図10に示すように、複数系統のバスダクト10を並設配置し、第1実施形態と基本構成が同一であるバスダクト支持装置をバスダクト10の延びる長さ方向にずらして配置する構成としてもよい。図10のバスダクト10は第1実施形態と同一であり、バスダクト10はそれぞれ接続ユニット15で接続してバスダクト幹線路が形成されている。接続ユニット15には、分岐を行うためのプラグインホールが形成され、プラグインホールを覆うカバー151が取り付けられている。また、水平方向でバスダクト支持装置による支持が行われていない階等の場所に対応して、構造物固定部20の第2構造物固定部材22に、振止部材23が設けられている。振止部材23は、断面L字形の部材231の一方面が外側に位置する第2構造物固定部材22の上板221にボルト・ナットで固定され、その他方面をバスダクト作業者側の第1補強部132に当接させると共に、連結金具232でバスダクト10の第2補強部133に引っ掛かる部材233が固定されており、振止部材23でバスダクト10の平面視縦横への動きを規制し、バスダクト10は長さ方向にのみ移動可能とされている。
図10の例のようにバスダクト10・10相互の間隔が狭い場合にも、付勢低減用治具70を使用することにより、容易に上側ナット61への付勢力を低減し、調整等をすることが可能である。尚、本例では、支持力低下を防ぐため、前方に振止部材23が設けられ、より作業が難しくなっているが、本発明の付勢低減用治具を用いられば、容易に上側ナット61への付勢力を低減することができる。
また、本発明に於けるバスダクト支持装置の施工方法として、非固定状態で連結された案内部材と構造物固定部に関して、付勢保持部に対する付勢部の付勢力を低減させ、付勢保持部の保持力を調整、若しくは付勢保持部の一部を取り外した後に、非固定状態の連結を固定状態の連結にする構成としてもよい。例えば第1実施形態の場合に、作業者側及び奥側に関して案内部材40を全て非固定状態で第2構造物固定部材22に連結し、作業者側及び奥側の上側ナット61を付勢低減用治具で緩めた後に、作業者側又は奥側の少なくとも一箇所以上(全ての箇所も可能)に固定ナット43を締め付けて固定する構成等とすることが可能である。
また、上記実施形態では、バスダクト10等に対するバスダクト固定部30等はバスダクト厚さ方向両側に配置される構成を例示したが、本発明のバスダクトに対するバスダクト固定部は、バスダクト幅方向両側に配置されてものなど、適宜の配置で設けられるものとすることが可能である。
また、付勢低減用治具の当接部は、バスダクト固定部に当接するものではなく、例えば構造物固定部に当接して施工可能な構成としてもよい。例えば第2実施形態で、バスダクト支持装置の下側支持片33aが存在しないバスダクト固定部30aとした場合に、案内部材40aが挿通されている構造物固定部20aに当接部77aを当接して、係止部により下側ナット62aを上方へ移動する構成等とする。
本発明は、例えば構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持するバスダクト支持装置に利用することができる。
10、10a…バスダクト 11…導体 12…スペーサ 13…側板 131…基板 132…第1補強部 133…第2補強部 15…接続ユニット 151…カバー 11a…収納凹部 12a…フランジ部 13a…補強部 20、20a…構造物固定部 21…第1構造物固定部材 211…上板 212…側壁 213…下板 22…第2構造物固定部材 221…上板 222…側壁 223…下板 201a…上板 202a…側壁 203a…下板 23…振止部材 30、30a…バスダクト固定部 31、31a…基板 32…係止片 33…支持片 34、34a…締着具 32a…上側支持片 33a…下側支持片 40、40a…案内部材 41…頭部 42…軸部 43、43a…固定ナット 44a…立設ナット 45…抜止部材 50、50a…バネ 61、61a…上側ナット 62、62a…下側ナット 100、100a…床 101、101a…貫通穴 70、70a…付勢低減用治具 71、71a…把持部 72、72a…板状部材 73、73a…基部 74、74a…屈曲部 75、75a…先端部 76、76a…係合部 761、761a…内側滑止部 762、762a…係止縁 763、763a…外側滑止部 764…補助突起 77、77a…当接部 781、781a…ボルト 782、782a…スペーサ 783、783a…ナット

Claims (8)

  1. 構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、
    前記構造物に対して固設される構造物固定部と、
    前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、
    前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、
    前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、
    前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備え、
    前記案内部材を複数設け、
    所要数の前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で連結すると共に、
    残数の前記案内部材を前記構造物固定部に固定状態で連結することを特徴とするバスダクト支持装置。
  2. 構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持するバスダクト支持装置であって、
    前記構造物に対して固設される構造物固定部と、
    前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、
    前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、
    前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、
    前記案内部材に設けられ、前記付勢部を挟んで上下に設けられた付勢保持部とを備え、
    前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で連結すると共に、
    上側に位置する前記付勢保持部を解除することにより、前記バスダクト固定部と前記構造物固定部を付勢部が離反する方向に付勢する力が開放されることを特徴とするバスダクト支持装置。
  3. 前記非固定状態の連結部を作業者の位置に対して奥側に配置することを特徴とする請求項1記載のバスダクト支持装置。
  4. 構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持し、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備えるバスダクト支持装置の施工方法であって、
    前記構造物固定部の挿通穴に前記案内部材を挿通し、少なくとも、最も作業者側に位置する前記挿通箇所で前記案内部材を前記構造物固定部に固定状態で連結し、最も奥側に位置する前記挿通箇所で前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で連結する工程を備えることを特徴とするバスダクト支持装置の施工方法。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載のバスダクト支持装置の付勢低減用治具であって、
    把持部と、
    前記把持部と逆側に設けられ、前記非固定状態に対応する前記案内部材に係合される、若しくは前記非固定状態に対応する前記案内部材に設けられる前記付勢保持部の一部に係合される係合部と、
    前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記バスダクト固定部若しくは前記構造物固定部に当接されて支点となる当接部とを備え、
    前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と、前記当接部の当接箇所とを垂直方向に離間させ、前記付勢保持部に対する前記付勢部の付勢力を低減することを特徴とす
    るバスダクト支持装置の付勢低減用治具。
  6. 把持部と、
    前記把持部と逆側に設けられ、前方が開放し且つ両側の側部を有し、バスダクト支持装置の棒体に設けられている大径部に係合される係合部と、
    前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記係合部の係合面と逆側に突出し、前記大径部に向かって付勢されている前記バスダクト支持装置の支持部に当接されて支点となる当接部とを備え、
    前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と前記当接部の当接箇所とを垂直方向に離間させ、
    前記棒体に設けられている別の大径部に対する付勢力を低減することを特徴とするバスダクト支持装置の付勢低減用治具。
  7. 構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持し、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備え、前記案内部材を前記構造物固定部に非固定状態で取り付ける箇所を有するバスダクト支持装置を、
    把持部と、前記把持部と逆側に設けられ前記非固定状態に対応する前記案内部材に係合される、若しくは前記非固定状態に対応する前記案内部材に設けられる前記付勢保持部の一部に係合される係合部と、前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記バスダクト固定部若しくは前記構造物固定部に当接されて支点となる当接部とを備えるバスダクト支持装置の付勢低減用治具を用いて施工するバスダクト支持装置の施工方法であって、
    前記係合部を前記案内部材若しくは前記付勢保持部の一部に係合すると共に前記当接部を前記バスダクト固定部若しくは前記構造物固定部に当接する第1の工程と、
    前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と、前記当接部の当接箇所とを垂直方向に離間させ、前記付勢保持部に対する前記付勢部の付勢力を低減する第2の工程と、
    前記付勢保持部の保持力を調整する、若しくは前記付勢保持部の一部を取り外す第3の工程と、
    を備えることを特徴とするバスダクト支持装置の施工方法。
  8. 構造物の略垂直方向に布設されるバスダクトを支持し、前記構造物に対して固設される構造物固定部と、前記バスダクトに対して固設されるバスダクト固定部と、前記構造物固定部と前記バスダクト固定部とに介在するように設置され、前記バスダクト固定部の水平方向への移動を規制する案内部材と、前記案内部材に設けられ、通常設置状態で前記バスダクト固定部と前記構造物固定部とを離反する方向に付勢する付勢部と、前記案内部材に設けられ、前記付勢部を付勢可能な状態で保持する付勢保持部とを備え、前記案内部材を前記構造物固定部に固定状態で取り付ける箇所を有するバスダクト支持装置を、
    把持部と、前記把持部と逆側に設けられ前記案内部材に係合される、若しくは前記案内部材に設けられる前記付勢保持部の一部に係合される係合部と、前記把持部と前記係合部との間に設けられ、前記バスダクト固定部に当接されて支点となる当接部とを備えるバスダクト支持装置の付勢低減用治具を用いて施工するバスダクト支持装置の施工方法であって、
    前記係合部を前記案内部材若しくは前記付勢保持部の一部に係合すると共に前記当接部を前記バスダクト固定部に当接する第1の工程と、
    前記把持部での操作により、前記係合部の係合箇所と、前記当接部の当接箇所とを前記バスダクト固定部を下降させることにより垂直方向に離間させ、前記付勢保持部に対する前記付勢部の付勢力を低減する第2の工程と、
    前記付勢保持部の保持力を調整する、若しくは前記付勢保持部の一部を取り外す第3の工程と、
    を備えることを特徴とするバスダクト支持装置の施工方法。
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