JP2011003661A - 半導体レーザ素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体レーザダイオード70は、基板1と、この基板1上に形成されたIII族窒化物半導体積層構造2とを含む。基板1は、m面を主面としたGaN単結晶基板である。III族窒化物半導体積層構造2が結晶成長させられている。III族窒化物半導体積層構造2は、n型半導体層11、発光層10、およびp型半導体層12を積層して構成されている。発光層10は、InGaN量子井戸層とAlGaN障壁層とを積層した多重量子井戸構造を有している。ガイド層15,17はInGaNからなり、クラッド層14,18は、AlxInyGa1−x−yN(0<x<1,0<y<1,0<x+y<1)からなる。
【選択図】図1
Description
青色や緑色といった短波長のレーザ光源は、レーザディスプレイおよびDVDに代表される光ディスクへの高密度記録、画像処理、医療機器、計測機器などの分野で活用されるようになってきている。このような短波長レーザ光源は、たとえば、GaN半導体を用いたレーザダイオードで構成されている。
ところが、c面を主面として成長された発光層から生じる光はランダム偏光であるため、TEモードの発振に寄与する光の割合が少ない。そのため、レーザ発振の効率が必ずしもよくなく、閾値電流を低減するうえで、改善の余地がある。
この場合、光閉じ込めのための屈折率を確保するためには、クラッド層には、Al組成の比較的大きなAlGaN層を適用する必要がある。
そこで、この発明の目的は、非極性面または半極性面を成長主面としたIII族窒化物半導体を用いて、クラックの発生を抑制できる構造の半導体レーザ素子を提供することである。
請求項2記載の発明は、前記AlxInyGa1−x−yNは、0<x<0.86、および0<y<0.318を同時に満たす組成を有している、請求項1記載の半導体レーザ素子である。この組成範囲では、GaN層に対するc軸方向またはc軸に垂直な方向のいずれかの方向に関する格子不整合率を0.5%未満に抑えることができる。したがって、GaN層を下地層としてIII族窒化物半導体を結晶成長させて半導体レーザダイオード構造を形成するときに、格子整合系の構造を形成できる。これにより、格子不整合に起因する応力によるクラックがクラッド層に生じることを抑制または防止できる。
前記発光層は、厚さ100Å以下の少なくとも1つの量子井戸層を含む量子井戸構造を有していることが好ましい。量子井戸層の厚さを100Å以下とすることによって、量子効果により、発光効率を高めることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る半導体レーザダイオードの構成を説明するための斜視図であり、図2は、図1のII−II線に沿う縦断面図であり、図3は、図1のIII−III線に沿う横断面図である。
この半導体レーザダイオード70は、基板1と、基板1上に結晶成長によって形成されたIII族窒化物半導体積層構造2と、基板1の裏面(III族窒化物半導体積層構造2と反対側の表面)に接触するように形成されたn型電極3と、III族窒化物半導体積層構造2の表面に接触するように形成されたp型電極4とを備えたファブリペロー型のものである。
III族窒化物半導体積層構造2を形成する各層は、基板1に対してコヒーレントに成長されている。コヒーレントな成長とは、下地層からの格子の連続性を保った状態での結晶成長をいう。下地層との格子不整合は、結晶成長される層の格子の歪みによって吸収され、下地層との界面での格子の連続性が保たれる。無歪み(strain-free)の状態でのInGaNのa軸格子定数はGaNのa軸格子定数よりも大きいので、InGaN層にはa軸方向への圧縮応力(圧縮歪み)が生じる。これに対して、無歪みの状態でのAlGaNのa軸格子定数はGaNのa軸格子定数よりも小さいので、AlGaN層にはa軸方向への引っ張り応力(引っ張り歪み)が生じる。
発光層10は、たとえばInGaNを含むMQW(多重量子井戸:multiple-quantum well)構造を有しており、電子と正孔とが再結合することにより光が発生し、その発生した光を増幅させるための層である。
共振器端面21,22は、それぞれ絶縁膜23,24(図1では図示を省略した。)によって被覆されている。共振器端面21は、+c軸側端面であり、共振器端面22は−c軸側端面である。すなわち、共振器端面21の結晶面は+c面であり、共振器端面22の結晶面は−c面である。−c面側の絶縁膜24は、アルカリに溶けるなど化学的に弱い−c面を保護する保護膜として機能することができ、半導体レーザダイオード70の信頼性の向上に寄与する。
一方、六角柱の側面がそれぞれm面(10-10)であり、隣り合わない一対の稜線を通る面がa面(11-20)である。これらは、c面に対して直角な結晶面であり、分極方向に対して直交しているため、極性のない平面、すなわち、非極性面(Nonpolar Plane)である。さらに、c面に対して傾斜している(平行でもなく直角でもない)結晶面は、分極方向に対して斜めに交差しているため、若干の極性のある平面、すなわち、半極性面(Semipolar Plane)である。半極性面の具体例は、(10-1-1)面、(10-1-3)面、(11-22)面などの面である。
たとえば、m面を主面とするGaN単結晶基板は、c面を主面としたGaN単結晶から切り出して作製することができる。切り出された基板のm面は、たとえば、化学的機械的研磨処理によって研磨され、(0001)方向および(11−20)方向の両方に関する方位誤差が、±1°以内(好ましくは±0.3°以内)とされる。こうして、m面を主面とし、かつ、転位や積層欠陥といった結晶欠陥のないGaN単結晶基板が得られる。このようなGaN単結晶基板の表面には、原子レベルの段差が生じているにすぎない。
m面を主面とするGaN単結晶基板1上にm面を成長主面とするIII族窒化物半導体積層構造2を成長させてa面に沿う断面を電子顕微鏡(STEM:走査透過電子顕微鏡)で観察すると、III族窒化物半導体積層構造2には、転位の存在を表す条線が見られない。そして、表面状態を光学顕微鏡で観察すると、c軸方向への平坦性(最後部と最低部との高さの差)は10Å以下であることが分かる。このことは、発光層10、とくに量子井戸層のc軸方向への平坦性が10Å以下であることを意味し、発光スペクトルの半値幅を低くすることができる。
また、m面を結晶成長の主面とすることにより、III族窒化物半導体結晶の成長を極めて安定に行うことができ、c面やa面を結晶成長主面とする場合よりも、結晶性を向上することができる。これにより、高性能のレーザダイオードの作製が可能になる。
さらにまた、実質的に転位のないGaN単結晶基板上にIII族窒化物半導体積層構造を成長させることにより、このIII族窒化物半導体積層構造2は基板1の再成長面(m面)からの積層欠陥や貫通転位が生じていない良好な結晶とすることができる。これにより、欠陥に起因する発光効率低下などの特性劣化を抑制することができる。
一方、この実施形態では、クラッド層14,18は、AlInGaN層を少なくとも一部に含む構成となっている。クラッド層14,18をAlGaN層で構成すると、図8から理解されるとおり、c軸方向およびa軸方向に引っ張り歪みが生じる。ガイド層15,17との屈折率差を大きくして光閉じ込め効果を強化するためにAl組成を増やすと、引っ張り歪みはより大きくなり、クラッド層にクラックが生じるおそれがある。このクラックは、電流リークの原因となり、レーザ発振を阻害するおそれがある。
図11Aおよび図11Bは、屈折率の波長分散を説明するための図である。屈折率の波長分散とは、波長(Wave length)に依存する屈折率(Refractive index)のばらつきである。図11Aはa軸格子整合系の組成としたAlxInyGa1−x−yN(y=0.216x)の屈折率波長分散を示し、図11Bはc軸格子整合系の組成としたAlxInyGa1−x−yN(y=0.392x)の屈折率波長分散を示している。
図12Aおよび図12Bは、同じく屈折率の波長分散を示す図であり、InxGa1−xNにおけるIn組成x(Molar fraction x)に対する屈折率(Refractive index:右目盛り)の変化、およびAlxInyGa1−x−yNのAl組成x(Molar fraction x)に対する屈折率(Refractive index:左目盛り)の変化が数種類の波長に関して示されている。ただし、図12Aには、a軸格子整合系のAlxInyGa1−x−yN(y=0.216x)の屈折率を示し、図12Bには、c軸格子整合系のAlxInyGa1−x−yN(y=0.392x)の屈折率を示す。
AlGaNについては、下記式(13)(14)(15)を下記式(12)に当てはめることによって、Al組成xに対応する屈折率nが求まる。
同様に、InGaNについては、下記式(16)(17)(18)を下記式(12)に当てはめることによって、In組成xに対応する屈折率nが求まる。
前述のとおり、c軸格子不整合率が5%未満(|εzz|<0.5%)、すなわち、εzz<+0.5%となるIn組成yの範囲はy>0.392x−0.0497である。また、a軸格子不整合率が5%未満(|εxx|<0.5%)、すなわち、εxx>−0.5%となるIn組成yの範囲はy<0.216x+0.0455である。また、前述のとおり、εzz=0(c軸格子整合)の条件は、y=0.392xであり、εxx=0(a軸格子整合)の条件はy=0.216xである。
以上のように、この実施形態によれば、n型クラッド層14およびp型クラッド層18をAlInGaNで形成している。そのため、その組成を調整することによって、GaNに対してa軸およびc軸の一方または両方に格子整合し、かつ、ガイド層15,17に対して、光閉じ込めのための屈折率差を確保したクラッド層14,18を形成することができる。
さらに具体的には、前記式(7)(y=0.216x−0.0450)、x<0<1、0<y<1およびx+y<1を同時に満たすx,yの範囲は、0.209<x≦0.860、0<y≦0.140である。また、前記式(8)(y=0.216x+0.0455)、x<0<1、0<y<1およびx+y<1を同時に満たすx,yの範囲は、0<x≦0.785、0.045<y≦0.215である。同様に、前記式(10)(y=0.392x−0.0497)、x<0<1、0<y<1およびx+y<1を同時に満たすx,yの範囲は、0.127<x≦0.754、0<y≦0.246である。さらに、前記式(11)(y=0.392x+0.0502)、x<0<1、0<y<1およびx+y<1を同時に満たすx,yの範囲は、0<x≦0.682、0.050<y≦0.318である。これらから、c軸方向およびc軸垂直方向のうちの少なくとも一方に対して0.5%未満の格子不整合率の格子整合系を形成するためにAl組成xがとり得る範囲は、0<x<0.86であることが分かる。また、c軸方向およびc軸垂直方向のうちの少なくとも一方に対して0.5%未満の格子不整合率の格子整合系を形成するためにIn組成yがとり得る範囲は、0<y<0.318であることが分かる。
このような構成によって、クラッド層14,18のクラックを抑制でき、かつ、良好な光閉じ込めを行うことができる。これによって、高効率での発振が可能なレーザ素子を提供できる。
一方、処理室30には、サセプタ32に保持されたウエハ35の表面に向けて原料ガスを供給するための原料ガス供給路40が導入されている。この原料ガス供給路40には、窒素原料ガスとしてのアンモニアを供給する窒素原料配管41と、ガリウム原料ガスとしてのトリメチルガリウム(TMG)を供給するガリウム原料配管42と、アルミニウム原料ガスとしてのトリメチルアルミニウム(TMAl)を供給するアルミニウム原料配管43と、インジウム原料ガスとしてのトリメチルインジウム(TMIn)を供給するインジウム原料配管44と、マグネシウム原料ガスとしてのエチルシクロペンタジエニルマグネシウム(EtCp2Mg)を供給するマグネシウム原料配管45と、シリコンの原料ガスとしてのシラン(SiH4)を供給するシリコン原料配管46とが接続されている。これらの原料配管41〜46には、それぞれバルブ51〜56が介装されている。各原料ガスは、いずれも水素もしくは窒素またはこれらの両方からなるキャリヤガスとともに供給されるようになっている。
ウエハ35(GaN単結晶基板1)上にIII族窒化物半導体積層構造2の構成層10,13〜19を成長するのに際しては、いずれの層の成長の際も、処理室30内のウエハ35に供給されるガリウム原料(トリメチルガリウム)のモル分率に対する窒素原料(アンモニア)のモル分率の比であるV/III比は、1000以上(好ましくは3000以上)の高い値に維持される。より具体的には、n型クラッド層14から最上層のp型コンタクト層19までにおいて、V/III比の平均値が1000以上であることが好ましい。これにより、n型クラッド層14、発光層10およびp型クラッド層18の全ての層において、点欠陥の少ない良好な結晶を得ることができる。
リッジストライプ20の形成後には、絶縁層6が形成される。絶縁層6の形成は、たとえば、リフトオフ工程を用いて行われる。すなわち、ストライプ状のマスクを形成した後、p型AlInGaNクラッド層18およびp型GaNコンタクト層19の全体を覆うように絶縁体薄膜を形成した後、この絶縁体薄膜をリフトオフしてp型GaNコンタクト層19を露出させるようにして、絶縁層6を形成できる。
次の工程は、個別素子への分割である。すなわち、ウエハ35をリッジストライプ20に平行な方向およびこれに垂直な方向に劈開して、半導体レーザダイオードを構成する個々の素子が切り出される。リッジストライプに平行な方向に関する劈開はa面に沿って行われる。また、リッジストライプ20に垂直な方向に関する劈開はc面に沿って行われる。こうして、+c面からなる共振器端面21と、−c面からなる共振器端面22とが形成される。
図18は、この発明の他の実施形態に係る半導体レーザダイオードの構成を説明するための図解的な横断面図である。この図18において、前述の図3に示された各部の対応部分には同一参照符号を付して示す。この実施形態では、p型クラッド層14およびn型クラッド層18が、いずれも超格子構造を有している。n型クラッド層14は、格子整合系のn型AlInGaN層141と、n型GaN層142とを交互に複数周期積層して形成されている。同様に、p型クラッド層18は、格子整合系のp型AlInGaN層181と、p型GaN層182とを交互に複数周期積層して形成されている。格子整合系のAlInGaN層141,181は、c軸およびa軸の両方に対して、格子不整合率が0.5%未満となる組成を有している。たとえば、AlInGaN層141,181の膜厚は、2.5nm程度とされる。また、GaN層142,182の膜厚は、2.5nm程度とされる。交互に積層する周期数は、n型クラッド層14は200周期程度、p型クラッド層18は80周期程度が好ましい。
図19は、この発明のさらに他の実施形態に係る半導体レーザダイオードの構成を説明するための図解的な横断面図である。この図19において、前述の図3に示された各部の対応部分には同一参照符号を付して示す。この実施形態においても、p型クラッド層14およびn型クラッド層18が、いずれも超格子構造を有している。ただし、n型クラッド層14は、c軸格子整合系のn型AlInGaN層143と、a軸格子整合系のn型AlInGaN層144とを交互に複数周期積層して形成されている。同様に、p型クラッド層18は、c軸格子整合系のp型AlInGaN層183と、a軸格子整合系のp型AlInGaN層184とを交互に複数周期積層して形成されている。c軸格子整合系のAlInGaN層143,183は、c軸にしてGaNに対して完全に格子整合した組成のAlxInyGa1−x−yN(y=0.392x)からなる。ただし、c軸格子整合系のAlInGaN層143,183は、c軸方向に関して0.5%未満の範囲でGaNに対する格子不整合を有する組成のAlInGaN層としてもよい。また、a軸格子整合系のAlInGaN層144,184は、a軸に関してGaNに対して完全に格子整合した組成のAlxInyGa1−x−yN(y=0.216x)からなる。ただし、AlInGaN層144,184は、a軸方向に関して0.5%未満の範囲でGaNに対する格子不整合を有する組成のAlInGaN層としてもよい。たとえば、AlInGaN層143,183の膜厚は、2.5nm程度とされる。また、GaN層144,184の膜厚は、2.5nm程度とされる。交互に積層する周期数は、n型クラッド層14は200周期程度、p型クラッド層18は80周期程度が好ましい。
たとえば、前述の実施形態では、リッジストライプ20をc軸に平行に形成した構造について説明したが、リッジストライプ20をa軸に平行とし、共振器端面をa面としてもよい。また、基板1の主面は、m面に限らず、他の非極性面であるa面としてもよいし、半極性面としてもよい。
また、III族窒化物半導体積層構造2を形成した後にレーザリフトオフなどで基板1を除去し、基板1のない半導体レーザダイオードとすることもできる。
また、図18および図19に示す実施形態では、p型クラッド層14およびn型クラッド層18の両方を超格子構造としているが、いずれか一方のみを超格子構造としてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2 III族窒化物半導体積層構造
3 n側電極
4 p側電極
6 絶縁層
10 発光層
221 量子井戸層
11 n型半導体層
12 p型半導体層
13 n型GaNコンタクト層
14 n型AlInGaNクラッド層
141 n型AlInGaN層(格子整合系)
142 n型GaN層
143 n型AlInGaN層(c軸格子整合)
144 n型AlInGaN層(a軸格子整合)
15 n型ガイド層
17 p型ガイド層
16 p型AlGaN電子ブロック層
18 p型AlInGaNクラッド層
181 p型AlInGaN層(格子整合系)
182 p型GaN層
183 p型AlInGaN層(c軸格子整合)
184 p型AlInGaN層(a軸格子整合)
19 p型GaNコンタクト層
20 リッジストライプ
21,22 端面
23,24 絶縁膜
30 処理室
31 ヒータ
32 サセプタ
33 回転軸
34 回転駆動機構
35 基板
36 排気配管
40 原料ガス導入路
41 窒素原料配管
42 ガリウム原料配管
43 アルミニウム原料配管
44 インジウム原料配管
45 マグネシウム原料配管
46 シリコン原料配管
51 窒素原料バルブ
52 ガリウム原料バルブ
53 アルミニウム原料バルブ
54 インジウム原料バルブ
55 マグネシウム原料バルブ
56 シリコン原料バルブ
70 半導体レーザダイオード
Claims (11)
- 非極性面または半極性面を成長主面とするIII族窒化物半導体からなる半導体レーザダイオード構造を有する半導体レーザ素子であって、
前記半導体レーザダイオード構造が、
少なくとも各一部がAlxInyGa1−x−yN(0<x<1,0<y<1,0<x+y<1)からなるp型クラッド層およびn型クラッド層と、
前記p型クラッド層およびn型クラッド層に挟まれたp型ガイド層およびn型ガイド層と、
前記p型ガイド層およびn型ガイド層に挟まれ、Inを含む発光層とを備えている、
半導体レーザ素子。 - 前記AlxInyGa1−x−yNは、0<x<0.86および0<y<0.318を満たす組成を有している、請求項1記載の半導体レーザ素子。
- 前記p型クラッド層およびn型クラッド層の少なくとも各一部を構成するAlxInyGa1−x−yNは、GaNに対するc軸方向の格子不整合率が0.5%未満である、請求項1または2記載の半導体レーザ素子。
- 前記AlxInyGa1−x−yNは、y>0.392x−0.0497を満たす組成を有している、請求項3記載の半導体レーザ素子。
- 前記p型クラッド層およびn型クラッド層の各一部を構成するAlxInyGa1−x−yNは、GaNに対するc軸直交方向の格子不整合率が0.5%未満である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子。
- 前記AlxInyGa1−x−yNは、y<0.216x+0.0455を満たす組成を有している、請求項5記載の半導体レーザ素子。
- 前記AlxInyGa1−x−yNは、x>0.05を満たす組成を有している、請求項1〜6の何れか一項に記載の半導体レーザ素子。
- 前記p型クラッド層およびn型クラッド層の少なくとも一方は、AlxInyGa1−x−yN(0<x<1,0<y<1,0<x+y<1)からなる層を含む超格子構造を有している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子。
- 前記p型クラッド層およびn型クラッド層の少なくとも一方は、GaNに対するc軸方向の格子不整合率が0.5%未満のAlxInyGa1−x−yNからなる第1層と、GaNに対するc軸直交方向の格子不整合率が0.5%未満のAlxInyGa1−x−yNからなる第2層とを交互に積層した超格子構造を有している、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子。
- 前記発光層は、Inを含むIII族窒化物半導体からなる量子井戸層とAlを含むIII族窒化物半導体からなるバリア層とを交互に積層した量子井戸構造を有している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子。
- 前記p型ガイド層およびn型ガイド層の少なくとも一方は、Inを含むIII族窒化物半導体からなる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子。
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