JP2010279126A - 電動機固定子鉄心、電動機、密閉型圧縮機、冷凍サイクル装置 - Google Patents

電動機固定子鉄心、電動機、密閉型圧縮機、冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】焼嵌めや圧入に起因する外殻からの圧縮応力を緩和しつつ、磁束の低減を防止できるようにする。
【解決手段】隣り合う磁極片2,2にて形成されるスロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ窪み3aを、隣り合う磁極片2,2の結合部2cのスロット3に面する箇所に設け、かつ窪み3aの大きさを、この窪み3aにより最も薄くなるバックヨーク部2aの結合部2cの径方向幅をD、ティース中間部の径方向に直交する方向の幅をWとしたとき、D>0.5×Wの関係となるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば空気調和機や冷凍機に使用される圧縮機駆動用の電動機、特に電動機固定子鉄心に関する。
従来より、圧縮機等の機器を駆動するため、固定子の内周に回転子を配し、固定子の磁極と回転子の永久磁石とが対向するようにした電動機が用いられている。そして、このような電動機の固定子として、バックヨーク部から内周側径方向に突出したティース部を有する複数の磁極片を環状に形成することで、巻線作業を容易にし、コイルの高密度化を図ったものがある。
この複数の磁極片を環状に形成する際、固定子はシェル(又はコアケース)と呼ばれる外殻に焼嵌めまたは圧入される。このため、固定子には外殻からの圧縮応力による鉄損が増加する。
ところで、複数の磁極片を環状に形成してなる電動機固定子鉄心において、各バックヨーク部の分割面にギャップ部を形成することで、焼嵌めや圧入に起因する外殻からの圧縮応力を低減させて、圧縮応力による鉄損の発生を抑えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−51941号公報(図1)
しかしながら、各バックヨーク部の分割面にギャップ部を形成することで、外殻からの圧縮応力に起因する鉄損特性の悪化を防止するようにしたものにあっては、各磁極片間のギャップ部が磁路となり、このギャップ部を磁束が通ることになるため、ギャップ部で磁束が低減してしまうという問題がある。
本発明の技術的課題は、焼嵌めや圧入に起因する外殻からの圧縮応力を緩和しつつ、磁束の低減を防止できるようにすることにある。
本発明に係る電動機固定子鉄心は、隣り合う磁極片にて形成されるスロットのバックヨーク側の面相互の交線よりもバックヨーク側にへこむ窪みが、隣り合う磁極片の結合部のスロットに面する箇所に設けられており、前記窪みの大きさは、この窪みにより最も薄くなるバックヨーク部の結合部の径方向幅をD、ティース中間部の径方向に直交する方向の幅をWとしたとき、D>0.5×Wの関係となるように構成されてなるものである。
ところで、ティース部を通った磁束は周方向に二手(逆向きに)に分かれ、バックヨーク部を通る。従って、本発明に係る密閉型圧縮機のように、バックヨーク部の最も薄くなる部分の径方向幅Dをティース中間部の径方向に直交する方向の幅Wの半分より大きく(D>0.5×W)すれば、バックヨーク部の磁束密度がティース部の磁束密度より大きくなることはなく、ティース部を通る磁束を最大限有効に使うことができる。また、隣り合う磁極片相互の接触面が大きくなり、かつその接触面に磁束が通るため、磁束の低減を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る電動機固定子鉄心を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動機固定子鉄心の磁極片にコイルを巻線する方法を説明するための磁極片の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電動機固定子鉄心を通る磁束を表した模式図である。 本発明の実施の形態2に係る電動機固定子鉄心を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る電動機固定子鉄心を示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る密閉型圧縮機の構成を示す縦断面図である。 図6のA−A線矢視断面図である。 本発明の実施の形態6に係る冷凍サイクル装置の構成を示す冷媒回路図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電動機固定子鉄心を示す平面図である。図2は本発明の実施の形態1に係る電動機固定子鉄心の磁極片にコイルを巻線する方法を説明するための磁極片の平面図である。図3は本発明の実施の形態1に係る電動機固定子鉄心を通る磁束を表した模式図である。
本実施の形態の電動機固定子鉄心1Aは、図1及び図2に示すようにバックヨーク部2a及びこのバックヨーク部2aから突出するティース部2bを有する磁極片2を複数結合して環状に形成し、これにより隣接する磁極片2,2間に巻線用のスロット3を形成している。各磁極片2には、これらを環状に形成する前の段階で、ティース部2bに絶縁材4を介してコイル5(図2)が巻線されるようになっている。各磁極片2のティース部2bに巻線されたコイル5は、各磁極片2を結合して環状に形成した段階で、各スロット3にそれぞれ収容されるようになっている。
また、隣り合う磁極片2,2の結合部2cのスロット3に面する箇所に、スロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ円弧状の窪み3aが設けられている。窪み3aの大きさ(深さ)は、この窪み3aにより最も薄くなるバックヨーク部2aの結合部2cの径方向幅をD、ティース中間部の径方向に直交する方向の幅をWとしたとき、D>0.5×Wの関係となるように設定されている。
巻線は、既述したように各磁極片2を環状に形成する前の段階で行われる。すなわち、図2のようにティース部2bに絶縁材4を介してコイル5が巻線される。この際、コイル5の回旋方向と、ティース部2bの中心と電動機固定子鉄心1Aの中心点を結んだ直線(磁極片2を複数結合して環状に形成したときの放射方向の線)とのなす角度が90°となるように巻線が施される。従って、ここでは図2のようにティース部2bの側面とスロット3のバックヨーク側の面とのなす角度が90°となるように構成している。このような角度(90°)とすることで、コイル5の整列性がよくなり、より多くのコイル5を巻線することが可能となる。
以上のように、本実施の形態の電動機固定子鉄心1Aにおいては、隣り合う磁極片2,2の結合部2cのスロット3に面する箇所に、スロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ円弧状の窪み3aを設けているので、外殻に焼嵌めまたは圧入されることによる圧縮応力を緩和することができて、外殻からの圧縮応力による鉄損を抑制することができる。さらに、円弧状の窪み3aにより、巻線部分に突起が存在しなくなるので、絶縁材4を薄くしてもティース部2bにコイル5を巻線する際に、コイル5や絶縁材4を傷つけることなく巻線することができ、より効率の良い電動機が得られる。
また、バックヨーク部2aの最も薄くなる部分の径方向幅Dをティース中間部の径方向に直交する方向の幅Wの半分より大きく(D>0.5×W)しているので、図3に示すようにティース部2bを通った磁束が二手に等分され、バックヨーク部2aを通るため、バックヨーク部2aの磁束密度がティース部2bの磁束密度より大きくなることはなく、ティース部2bを通る磁束を最大限有効に使うことができる。また、隣り合う磁極片相互の接触面が大きくなり、その接触面に磁束が通るため、磁束の低減を防止することができる。
なお、ここでは窪み3aを円弧状としたものを例に挙げて説明しているが、これに限るものでなく、例えば三角形状などでもよく、要するに隣り合う磁極片2,2の結合部2cのスロット3に面する箇所にバックヨーク側への凹陥部があればよい。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る電動機固定子鉄心を示す平面図であり、図中、前述の実施の形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施の形態の電動機固定子鉄心1Bは、図4のように各磁極片2のバックヨーク部2aにそれぞれ薄肉連結部2dを形成して、これら薄肉連結部2dを介して各磁極片2が折り曲げ可能に予め連結されており、これら予め連結されている各磁極片2を折り曲げて環状に形成し、結合部となる薄肉連結部2dを溶接などにより固着するようにした点が前述の実施の形態1のものと異なっており、それ以外の構成は前述の実施の形態1と同一である。
すなわち、本実施の形態においても隣り合う磁極片2,2の薄肉連結部2dのスロット3に面する箇所に、スロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ円弧状の窪み3aが設けられている。窪み3aの大きさ(深さ)は、この窪み3aにより最も薄くなるバックヨーク部2aの薄肉連結部2dの径方向幅をD、ティース中間部の径方向に直交する方向の幅をWとしたとき、D>0.5×Wの関係となるように設定されている。
また、本実施の形態の電動機固定子鉄心1Bにおいても、巻線は、各磁極片2を環状に形成する前の段階で行われる。そして、ここでもティース部2bの側面とスロット3のバックヨーク側の面とのなす角度が90°となるように構成されている。このような角度(90°)とすることで、本実施の形態においてもコイル5の整列性がよくなり、より多くのコイル5を巻線することが可能となる。
このように、本実施の形態の電動機固定子鉄心1Bにおいても、隣り合う磁極片2,2の薄肉連結部2dのスロット3に面する箇所に、スロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ円弧状の窪み3aを設けているので、外殻に焼嵌めまたは圧入されることによる圧縮応力を緩和することができて、外殻からの圧縮応力による鉄損を抑制することができる。さらに、円弧状の窪み3aにより、巻線部分に突起が存在しなくなるので、絶縁材4を薄くしてもティース部2bにコイル5を巻線する際に、コイル5や絶縁材4を傷つけることなく巻線することができ、より効率の良い電動機が得られる。
また、バックヨーク部2aの最も薄くなる部分すなわち薄肉連結部2dの径方向幅Dをティース中間部の径方向に直交する方向の幅Wの半分より大きく(D>0.5×W)しているので、バックヨーク部2aの磁束密度がティース部2bの磁束密度より大きくなることはなく、ティース部2bを通る磁束を最大限有効に使うことができる。また、隣り合う磁極片相互の接触面が大きくなり、その接触面に磁束が通るため、磁束の低減を防止することができる。
実施の形態3.
図5は本発明の実施の形態3に係る電動機固定子鉄心を示す平面図であり、図中、前述の実施の形態1と同一部分には同一符号を付してある。
本実施の形態の電動機固定子鉄心1Cは、図5のように各磁極片2のバックヨーク部2aにそれぞれジョイント部2eを形成して、これらジョイント部2eを介して各磁極片2を折り曲げ可能に連結し、これら連結した各磁極片2を折り曲げて環状に形成し、結合部となるジョイント部2eを溶接などにより固着するようにした点が前述の実施の形態1のものと異なっており、それ以外の構成は前述の実施の形態1と同一である。
すなわち、本実施の形態においても隣り合う磁極片2,2のジョイント部2eのスロット3に面する箇所に、スロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ円弧状の窪み3aが設けられている。窪み3aの大きさ(深さ)は、この窪み3aにより最も薄くなるバックヨーク部2aのジョイント部2eの径方向幅をD、ティース中間部の径方向に直交する方向の幅をWとしたとき、D>0.5×Wの関係となるように設定されている。
また、本実施の形態の電動機固定子鉄心1Cにおいても、巻線は、各磁極片2をジョイント部2eによって連結する前の段階で行われる。そして、ここでもティース部2bの側面とスロット3のバックヨーク側の面とのなす角度が90°となるように構成されている。このような角度(90°)とすることで、本実施の形態においてもコイル5の整列性がよくなり、より多くのコイル5を巻線することが可能となる。
このように、本実施の形態の電動機固定子鉄心1Cにおいても、隣り合う磁極片2,2のジョイント部2eのスロット3に面する箇所に、スロット3のバックヨーク側の面相互の交線3bよりもバックヨーク側にへこむ円弧状の窪み3aを設けているので、外殻に焼嵌めまたは圧入されることによる圧縮応力を緩和することができて、外殻からの圧縮応力による鉄損を抑制することができる。さらに、円弧状の窪み3aにより、巻線部分に突起が存在しなくなるので、絶縁材4を薄くしてもティース部2bにコイル5を巻線する際に、コイル5や絶縁材4を傷つけることなく巻線することができ、より効率の良い電動機が得られる。
また、バックヨーク部2aの最も薄くなる部分すなわちジョイント部2eの径方向幅Dをティース中間部の径方向に直交する方向の幅Wの半分より大きく(D>0.5×W)しているので、バックヨーク部2aの磁束密度がティース部2bの磁束密度より大きくなることはなく、ティース部2bを通る磁束を最大限有効に使うことができる。また、隣り合う磁極片相互の接触面が大きくなり、その接触面に磁束が通るため、磁束の低減を防止することができる。
実施の形態4.
本実施の形態の電動機固定子鉄心は、磁極片2のティース部2bとこれに巻線されるコイル5との絶縁にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等のフィルム絶縁材を用いたものである(図2参照)。それ以外の構成は前述の実施の形態1と同一である。
本実施の形態の電動機固定子鉄心においては、磁極片2のティース部2bとこれに巻線されるコイル5との絶縁にPETフィルム等のフィルム絶縁材を用いているので、例えば絶縁紙を用いた場合に比し、絶縁材の厚さを薄くすることができる。このため、絶縁材がフィルム絶縁材でない場合に比し、スロット3の面積を大きくすることが可能となり、より多くのコイル5を巻線することができ、より効率の良い電動機が得られる。
実施の形態5.
図6は前述の実施の形態1〜4のいずれかの電動機固定子鉄心を備えた電動機を有する密閉型圧縮機すなわち1シリンダー型ロータリ圧縮機の構成を示す縦断面図、図7は図6のA−A線矢視断面図であり、各図中、前述の実施の形態1〜4に相当する部分には同一符号を付してある。
本実施の形態の密閉型圧縮機130は、図6のように上部容器101aと下部容器101bとで構成される密閉容器101内に、冷媒を圧縮する圧縮要素102と、この圧縮要素102を駆動する電動要素103を収納している。圧縮要素102と電動要素103とは、クランクシャフト104で連結され、圧縮要素102が密閉容器101の下部に、電動要素103が密閉容器101の上部に収納されている。クランクシャフト104は、上部の主軸部104aと、下部の副軸部104bと、これらの間に形成された偏心軸部104cとから構成されている。
圧縮要素102は、シリンダー105内にクランクシャフト104の偏心軸部104cに勘合するローリングピストン109が収納され、シリンダー105に設けられた溝内を径方向に往復運動する図示しないベーンの一端がローリングピストン109の外周に当接しながら圧縮室を形成する。シリンダー105の軸方向両端の開口部は、主軸受106および副軸受107で閉塞されている。108はマフラーである。
電動要素103は、図6及び図7のように固定子1と回転子6とを備え、例えばブラシレスDCモーターである。固定子1のリード線9は、密閉容器外部から電力を供給できるように、上部容器101aに設けられたガラス端子119に接続される。また、固定子鉄心は、外径が下部容器101bの中間部の内径よりも大きく、下部容器101bに焼嵌めされ、固定されている。
回転子6は、固定子1と同様に薄板状の電磁鋼板から打抜き形成された回転子鉄心シートを複数積層して構成され、磁石挿入孔22、風穴23を有する回転子鉄心21と、回転子鉄心21の両端部に夫々配置され、永久磁石24の飛散を防止する役割を兼ねた上バランスウェイト25a(密閉型圧縮機130において、回転子鉄心21の上端部に配置される)及び下バランスウェイト25b(密閉型圧縮機130において、回転子鉄心21の下端部に配置される)と、上バランスウェイト25a、下バランスウェイト25b、及び回転子鉄心21を固定するリベット26とを備える。リベット26はリベット孔27に挿入される。上バランスウェイト25a及び下バランスウェイト25bと端板は別部品でもよい。風穴23は、圧縮要素102のマフラー108の吐出口108aから吐出された冷媒ガスを密閉容器101の上部へ導く機能と、密閉容器101の上部へ導いた冷媒ガスをフード状の邪魔板40にぶつけることで、冷媒ガスと共に密閉容器101の上部に導かれた冷凍機油を冷媒ガスから分離させて密閉容器101内の下部に落とす機能を有している。
回転子鉄心21の内径はクランクシャフト104外径より小さく、回転子鉄心21はクランクシャフト104の主軸部104aに焼嵌め固定される。
図6に示すように、密閉容器101に隣接して、液冷媒を貯留するアキュームレーターと冷媒音を消音する役割を有する吸入マフラー127が設けられ、吸入マフラー127は吸入連結管128によりシリンダー105に連結されている。
シリンダー105で圧縮された冷媒ガスは、密閉容器101内に吐出され、電動要素103を通り、吐出管129から冷凍サイクル装置へ送り出される。
また窪み3aにより、コイル5付近に冷媒ガスが流れる流路を大きく取れるため、冷凍機油の密閉型圧縮機130内から冷凍回路内への持ち出しを低減することができる。このため、圧縮要素102の信頼性が高まり、かつ持ち出された冷凍機油による熱交換効率の低下を防ぐことができて、高負荷時のコイル5の温度上昇を冷媒により抑える効果が高まる。
なお、ここでは密閉型圧縮機130の一例として、ロータリ型圧縮機を例に挙げて説明したが、スクロール型、レシプロ型等、電動機が密閉容器内に配置される密閉型圧縮機であれば本発明を適用可能であり、その圧縮構造を問わない。
実施の形態6.
図8は前述の実施の形態1〜4のいずれかの電動機固定子鉄心を備えた電動機を有する密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置の構成を示す冷媒回路図であり、図中、前述の実施の形態5に相当する部分には同一符号を付してある。
本実施の形態の冷凍サイクル装置200は、図8のように前述の実施の形態5で説明した密閉型圧縮機130と、密閉型圧縮機130からの冷媒の流れを切換える四方切換弁131と、室外側熱交換器132と、電動膨張弁等の減圧装置133と、室内側熱交換器134と、密閉型圧縮機130の吸入側配管に接続されて冷媒を貯留するアキュームレーター135と、吸入マフラー127とを備え、これら機器が配管を介して順次接続されて構成されている。
次に、以上のように構成された冷凍サイクル装置200の運転動作について、暖房運転動作、冷房運転動作の順で説明する。
暖房運転が開始されると、四方切換弁131は図8の実線側に接続される。これにより、密閉型圧縮機130で圧縮された高温高圧の冷媒は、室内側熱交換器134に流れ、凝縮し、液化した後、減圧装置すなわち電動膨張弁133で絞られ、低温低圧の二相状態となり、室外側熱交換器132へ流れ、蒸発し、ガス化して四方切換弁131、アキュームレーター135を通って吸入マフラー127から再び密閉型圧縮機130に戻る。即ち、図8の実線矢印に示すように冷媒は循環する。
次に、冷房運転について説明する。冷房運転が開始されると、四方切換弁131は図8の点線側に接続される。これにより、密閉型圧縮機130で圧縮された高温高圧の冷媒は、室外側熱交換器132に流れ、凝縮し、液化した後、電動膨張弁133で絞られ、低温低圧の二相状態となり、室内側熱交換器134へ流れ、蒸発し、ガス化して四方切換弁131、アキュームレーター135を通って吸入マフラー127から再び密閉型圧縮機130に戻る。即ち、暖房運転から冷房運転に変わると、室内側熱交換器134が凝縮器から蒸発器に変わり、室外側熱交換器132が蒸発器から凝縮器に変わり、図8の波線矢印に示すように冷媒は循環する。
このような冷凍サイクル装置において、密閉型圧縮機の内部も含め冷媒流路は分解整備ができない構造であるため、部品の信頼性を向上させる必要がある。また、熱交換器の効率を維持できるようにするため、密閉型圧縮機から持ち出される圧縮機油は少ないほうが望ましい。
本実施の形態の冷凍サイクル装置200においては、密閉型圧縮機として前述の実施の形態5で説明した密閉型圧縮機130を用いているので、既述したように密閉型圧縮機130から持ち出される冷凍機油を少なくすることができる。このため、信頼性が高く、かつ持ち出された冷凍機油による熱交換効率の低下を防ぐことができる効率のよい冷凍サイクル装置を提供することができる。
1 固定子、1A,1B,1C 電動機固定子鉄心、2 磁極片、2a バックヨーク部、2b ティース部、2c 結合部、2d 薄肉連結部、2e ジョイント部、3 スロット、3a 窪み、3b 交線、4 絶縁材、5 コイル、6 回転子、9 リード線、21 回転子鉄心、22 磁石挿入孔、23 風穴、24 永久磁石、25 バランスウェイト、26 リベット、27 リベット穴、101 密閉容器、102 圧縮要素、103 電動要素、104 クランクシャフト、105 シリンダー、106 主軸受、107 副軸受、108 マフラー、109 ローリングピストン、119 ガラス端子、127 吸入マフラー、128 吸入連結管、129 吐出管、130 密閉型圧縮機、131 四方切換弁、132 室外側熱交換器、133 減圧装置、134 室内側熱交換器、135 アキュームレーター、200 冷凍サイクル装置。

Claims (7)

  1. バックヨーク部およびこのバックヨーク部から突出するティース部を有する磁極片を複数結合して、隣接する磁極片間に巻線用のスロットを形成してなる電動機固定子鉄心において、
    隣り合う磁極片にて形成される前記スロットのバックヨーク側の面相互の交線よりもバックヨーク側にへこむ窪みが、前記隣り合う磁極片の結合部の前記スロットに面する箇所に設けられており、
    前記窪みの大きさは、該窪みにより最も薄くなる前記バックヨーク部の結合部の径方向幅をD、ティース中間部の径方向に直交する方向の幅をWとしたとき、D>0.5×Wの関係となるように構成されてなることを特徴とする電動機固定子鉄心。
  2. 各前記磁極片が前記バックヨーク部の窪みにより最も薄くなる部分を介して互いに折り曲げ可能に予め連結されていることを特徴とする請求項1記載の電動機固定子鉄心。
  3. 各前記磁極片が前記バックヨーク部の窪みにより最も薄くなる部分に形成されたジョイント部を介して折り曲げ可能に連結されていることを特徴とする請求項1記載の電動機固定子鉄心。
  4. 各前記磁極片のティースに巻線されるコイルと各磁極片との絶縁にフィルム絶縁材を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動機固定子鉄心。
  5. 請求項1から4のいずれかの電動機固定子鉄心を備えたことを特徴とする電動機。
  6. 請求項5の電動機を有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  7. 請求項6に記載の密閉型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置。
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