JP6395948B2 - 固定子鉄心、圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

固定子鉄心、圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

本発明は、固定子鉄心、圧縮機及び冷凍サイクル装置に関するものである。
複数の分割鉄心を連結することでモータの固定子鉄心を製造する方法として、特許文献1に記載の技術が知られている。この技術では、各分割鉄心の一方の分割境界部に凸部が形成され、他方の分割境界部に凹部が形成される。連結される2個の分割鉄心のうち、一方の分割鉄心の凸部には、積厚方向に突き出した係止片と、他方の分割鉄心の凹部に形成された係止片を収納するための係止溝とが形成される。一方の分割鉄心の凹部には、積厚方向に突き出した係止片と、他方の分割鉄心の凸部に形成された係止片を収納するための係止溝とが形成される。一方の分割鉄心の凸部を他方の分割鉄心の凹部に嵌め、他方の分割鉄心の凸部を一方の分割鉄心の凹部に嵌めることで、各凸部に形成された係止片が各凹部に形成された係止溝に収納され、両方の分割鉄心が連結される。
特開2009−118676号公報
特許文献1に記載の技術では、分割鉄心の連結箇所ごとに、別々の方向に突き出した2個の係止片が係止溝に収納される。即ち、1つ1つの方向においては、1個の係止片のみによって分割鉄心同士が結合される。したがって、分割鉄心同士の結合力が弱い。
本発明は、固定子鉄心の分割された部分同士の結合力を高めることを目的とする。
本発明の一態様に係る固定子鉄心は、
第1電磁鋼板と、
第2電磁鋼板と、
前記第1電磁鋼板と重なっている部分と、弾性を持ち前記第1電磁鋼板に近づく方向に斜めに延びる突起が設けられ、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第2電磁鋼板と隣接している第3電磁鋼板と、
前記第2電磁鋼板と重なっている部分と、前記第3電磁鋼板の突起が嵌っている穴が設けられ、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第1電磁鋼板と隣接している第4電磁鋼板とを備え、
前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板と前記第3電磁鋼板と前記第4電磁鋼板との組み合わせが同じ向きで積層されている。
本発明では、第1電磁鋼板と、第2電磁鋼板と、突起のある第3電磁鋼板と、第3電磁鋼板の突起が嵌っている穴のある第4電磁鋼板との組み合わせが同じ向きで積層されている。即ち、少なくとも1つの方向においては、2個以上の突起によって固定子鉄心の分割された部分同士が結合されている。したがって、固定子鉄心の分割された部分同士の結合力が強い。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態1に係る圧縮機の縦断面図。 実施の形態1に係る固定子鉄心の平面図。 実施の形態1に係る分割鉄心を形成する電磁鋼板の平面図及び部分拡大図。 実施の形態1に係る分割鉄心を形成する電磁鋼板の平面図及び部分拡大図。 実施の形態1に係る分割鉄心の部分横断面図。 実施の形態1に係る分割鉄心を連結する手順を示す部分横断面図及び部分縦断面図。 実施の形態1に係る分割鉄心を連結する手順を示す部分横断面図及び部分縦断面図。 実施の形態1に係る分割鉄心を連結する手順を示す部分横断面図及び部分縦断面図。 実施の形態1に係る分割鉄心を連結する手順を示す部分横断面図及び部分縦断面図。 実施の形態1の変形例に係る分割鉄心の部分横断面図及び部分縦断面図。 実施の形態2に係る分割鉄心の部分横断面図。 実施の形態2に係る分割鉄心を形成する電磁鋼板の穴及び突起の平面図。 実施の形態3に係る固定子鉄心の分割片の部分横断面図。 実施の形態4に係る固定子鉄心の平面図。 実施の形態4に係る固定子鉄心の分割片を形成する電磁鋼板の平面図及び部分拡大図。 実施の形態4に係る固定子鉄心の分割片を形成する電磁鋼板の平面図及び部分拡大図。 実施の形態4に係る固定子鉄心の分割片の部分横断面図。 実施の形態4に係る固定子鉄心の分割片の部分横断面図及び部分縦断面図。 実施の形態5に係る固定子鉄心の分割片の部分横断面図。 実施の形態5に係る固定子鉄心の分割片の部分横断面図及び部分縦断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。装置、器具、部品等の構成について、その材質、形状、大きさ等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10の構成を説明する。
図1は、冷房運転時の冷媒回路11を示している。図2は、暖房運転時の冷媒回路11を示している。
冷凍サイクル装置10は、本実施の形態では、空気調和機であるが、冷蔵庫、ヒートポンプサイクル装置といった空気調和機以外の装置であってもよい。
冷凍サイクル装置10は、冷媒が循環する冷媒回路11を備える。冷凍サイクル装置10は、さらに、圧縮機12と、四方弁13と、室外熱交換器である第1熱交換器14と、膨張弁である膨張機構15と、室内熱交換器である第2熱交換器16とを備える。圧縮機12と、四方弁13と、第1熱交換器14と、膨張機構15と、第2熱交換器16は、冷媒回路11に接続されている。
圧縮機12は、冷媒を圧縮する。四方弁13は、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れる方向を切り換える。第1熱交換器14は、冷房運転時には凝縮器として動作し、圧縮機12により圧縮された冷媒を放熱させる。即ち、第1熱交換器14は、圧縮機12により圧縮された冷媒を用いて熱交換を行う。第1熱交換器14は、暖房運転時には蒸発器として動作し、室外空気と膨張機構15で膨張した冷媒との間で熱交換を行って冷媒を加熱する。膨張機構15は、凝縮器で放熱した冷媒を膨張させる。第2熱交換器16は、暖房運転時には凝縮器として動作し、圧縮機12により圧縮された冷媒を放熱させる。即ち、第2熱交換器16は、圧縮機12により圧縮された冷媒を用いて熱交換を行う。第2熱交換器16は、冷房運転時には蒸発器として動作し、室内空気と膨張機構15で膨張した冷媒との間で熱交換を行って冷媒を加熱する。
冷凍サイクル装置10は、さらに、制御装置17を備える。
制御装置17は、具体的には、マイクロコンピュータである。図1及び図2では、制御装置17と圧縮機12との接続しか示していないが、制御装置17は、圧縮機12だけでなく、冷媒回路11に接続された各要素に接続される。制御装置17は、各要素の状態を監視したり、制御したりする。
冷媒回路11を循環する冷媒としては、R32冷媒、R290(プロパン)冷媒、R407C冷媒、R410A冷媒、R744(CO2)冷媒、R1234yf冷媒等、任意の冷媒を使用することができる。
図3を参照して、本実施の形態に係る圧縮機12の構成を説明する。
図3は、圧縮機12の縦断面を示している。
圧縮機12は、本実施の形態では、密閉型圧縮機である。圧縮機12は、具体的には、1シリンダのロータリ圧縮機であるが、2シリンダ以上のロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、或いは、レシプロ圧縮機であってもよい。
圧縮機12は、密閉容器20と、圧縮機構30と、モータ40と、クランク軸50とを備える。
密閉容器20には、冷媒を吸入するための吸入管21と、冷媒を吐出するための吐出管22とが取り付けられている。
圧縮機構30は、密閉容器20に収納されている。具体的には、圧縮機構30は、密閉容器20の内側下部に設置されている。圧縮機構30は、モータ40によって駆動される。圧縮機構30は、吸入管21に吸入された冷媒を圧縮する。
モータ40も、密閉容器20に収納されている。具体的には、モータ40は、密閉容器20の内側上部に設置されている。モータ40は、本実施の形態では、集中巻のモータであるが、分布巻のモータであってもよい。
密閉容器20の底部には、圧縮機構30の各摺動部を潤滑するための冷凍機油が貯留されている。冷凍機油は、クランク軸50の回転に伴い、クランク軸50の下部に設けられたオイルポンプによって汲み上げられ、圧縮機構30の各摺動部へ供給される。冷凍機油としては、合成油であるPOE(ポリオールエステル)、PVE(ポリビニルエーテル)、AB(アルキルベンゼン)等が使用される。
以下では、モータ40の詳細を説明する。
モータ40は、本実施の形態では、ブラシレスDC(Direct・Current)モータであるが、誘導電動機等、ブラシレスDCモータ以外のモータであってもよい。
モータ40は、固定子41と、回転子42とを備える。
固定子41は、円筒状であり、密閉容器20の内周面に接するように固定されている。回転子42は、円柱状であり、固定子41の内側に0.3ミリメートルから1.0ミリメートルの空隙を介して設置されている。
固定子41は、固定子鉄心43と、巻線44とを備える。固定子鉄心43は、鉄を主成分とする、厚さが0.1ミリメートルから1.5ミリメートルの複数枚の電磁鋼板を一定の形状に打ち抜き、軸方向に積層し、カシメ又は溶接等により固定して製作される。固定子鉄心43は、外径が密閉容器20の中間部の内径よりも大きく、密閉容器20の内側に焼き嵌めされて固定されている。巻線44は、固定子鉄心43に巻かれている。具体的には、巻線44は、固定子鉄心43に絶縁部材45を介して集中巻で巻かれている。巻線44は、芯線と、芯線を覆う少なくとも1層の被膜とからなる。本実施の形態において、芯線の材質は、銅である。被膜の材質は、AI(アミドイミド)/EI(エステルイミド)である。絶縁部材45の材質は、PET(ポリエチレンテレフタレート)である。なお、芯線の材質は、アルミニウムであってもよい。絶縁部材45の材質は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、LCP(液晶ポリマー)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、又は、フェノール樹脂であってもよい。巻線44には、リード線25の一端が接続されている。
回転子42は、回転子鉄心46と、永久磁石48とを備える。回転子鉄心46は、固定子鉄心43と同じように、鉄を主成分とする、厚さが0.1ミリメートルから1.5ミリメートルの複数枚の電磁鋼板を一定の形状に打ち抜き、軸方向に積層し、カシメ又は溶接等により固定して製作される。永久磁石48は、回転子鉄心46に形成された複数の挿入孔に挿入されている。永久磁石48は、磁極を形成する。永久磁石48としては、フェライト磁石、又は、希土類磁石が使用される。
回転子鉄心46の平面視中心には、クランク軸50の主軸部52が焼き嵌め又は圧入される軸孔が形成されている。回転子鉄心46の軸孔の周囲には、軸方向に貫通する複数の貫通孔49が形成されている。それぞれの貫通孔49は、後述する吐出マフラ35から密閉容器20内の空間へ放出されるガス冷媒の通路の1つとなる。
図示していないが、モータ40が誘導電動機として構成される場合には、回転子鉄心46に形成された複数のスロットにアルミニウム又は銅等で形成される導体が充填又は挿入される。そして、導体の両端をエンドリングで短絡したかご形巻線が形成される。
密閉容器20の頂部には、インバータ装置等の外部電源と接続する端子24が取り付けられている。端子24は、具体的には、ガラス端子である。本実施の形態において、端子24は、溶接により密閉容器20に固定されている。端子24には、リード線25の他端が接続されている。これにより、端子24とモータ40の巻線44とが電気的に接続されている。
密閉容器20の頂部には、さらに、軸方向両端が開口した吐出管22が取り付けられている。圧縮機構30から吐出されるガス冷媒は、密閉容器20内の空間から吐出管22を通って外部の冷媒回路11へ吐出される。
以下では、圧縮機構30の詳細を説明する。
圧縮機構30は、シリンダ31と、ピストン32と、主軸受け33と、副軸受け34と、吐出マフラ35とを備える。
シリンダ31の内周は、平面視円形である。シリンダ31の内部には、平面視円形の空間であるシリンダ室が形成されている。シリンダ31の外周面には、冷媒回路11からガス冷媒を吸入するための吸入口が設けられている。吸入口から吸入された冷媒は、シリンダ室で圧縮される。シリンダ31は、軸方向両端が開口している。
ピストン32は、リング状である。よって、ピストン32の内周及び外周は、平面視円形である。ピストン32は、シリンダ室内で偏心回転する。ピストン32は、ピストン32の回転軸となるクランク軸50の偏心軸部51に摺動自在に嵌められている。
図示していないが、シリンダ31には、シリンダ室につながり、半径方向に延びるベーン溝が設けられている。ベーン溝の外側には、ベーン溝につながる平面視円形の空間である背圧室が形成されている。ベーン溝内には、シリンダ室を低圧の吸入室と高圧の圧縮室とに仕切るためのベーンが設置されている。ベーンは、先端が丸まった板状である。ベーンは、背圧室に設けられたベーンスプリングによって常にピストン32に押し付けられている。密閉容器20内が高圧であるため、圧縮機12の運転が開始すると、ベーンの背圧室側の面であるベーン背面に密閉容器20内の圧力とシリンダ室内の圧力との差による力が作用する。このため、ベーンスプリングは、主に密閉容器20内とシリンダ室内の圧力に差がない圧縮機12の起動時に、ベーンをピストン32に押し付ける目的で使用される。
主軸受け33は、側面視逆T字状である。主軸受け33は、クランク軸50の偏心軸部51よりも上の部分である主軸部52に摺動自在に嵌められている。主軸受け33は、シリンダ31のシリンダ室及びベーン溝の上側を閉塞している。
副軸受け34は、側面視T字状である。副軸受け34は、クランク軸50の偏心軸部51よりも下の部分である副軸部53に摺動自在に嵌められている。副軸受け34は、シリンダ31のシリンダ室及びベーン溝の下側を閉塞している。
主軸受け33と副軸受け34は、それぞれボルト等の締結具によってシリンダ31に固定され、ピストン32の回転軸であるクランク軸50を支持している。
図示していないが、主軸受け33には、シリンダ室で圧縮された冷媒を冷媒回路11に吐出するための吐出口が設けられている。吐出口は、シリンダ室がベーンによって吸入室と圧縮室とに仕切られているときに圧縮室につながる位置にある。主軸受け33には、吐出口を開閉自在に閉塞する吐出弁が取り付けられている。
吐出マフラ35は、主軸受け33の外側に取り付けられている。吐出弁を介して吐出される高温かつ高圧のガス冷媒は、一旦吐出マフラ35に入り、その後吐出マフラ35から密閉容器20内の空間に放出される。なお、吐出口及び吐出弁は、副軸受け34、或いは、主軸受け33と副軸受け34との両方に設けられていてもよい。吐出マフラ35は、吐出口及び吐出弁が設けられている軸受けの外側に取り付けられる。
密閉容器20の横には、吸入マフラ23が設けられている。吸入マフラ23は、冷媒回路11から低圧のガス冷媒を吸入する。吸入マフラ23は、液冷媒が戻る場合に液冷媒が直接シリンダ31のシリンダ室に入り込むことを抑制する。吸入マフラ23は、シリンダ31の外周面に設けられた吸入口に吸入管21を介して接続されている。吸入マフラ23の本体は、溶接等により密閉容器20の側面に固定されている。
本実施の形態において、シリンダ31、主軸受け33及び副軸受け34の材質は、焼結鋼であるが、ねずみ鋳鉄又は炭素鋼であってもよい。ピストン32の材質は、クロム等を含有する合金鋼である。ベーンの材質は、高速度工具鋼である。
図示していないが、圧縮機12がスイング式のロータリ圧縮機として構成される場合には、ベーンが、ピストン32と一体に設けられる。クランク軸50が駆動されると、ベーンは、ピストン32に回転自在に取り付けられた支持体の溝に沿って出入りする。ベーンは、ピストン32の回転に従って揺動しながら半径方向へ進退することによって、シリンダ室の内部を圧縮室と吸入室とに区画する。支持体は、横断面が半円形状の2個の柱状部材で構成される。支持体は、シリンダ31の吸入口と吐出口との中間部に形成された円形状の保持孔に回転自在に嵌められる。
以下では、圧縮機12の動作を説明する。
端子24からリード線25を介してモータ40の固定子41に電力が供給される。これにより、固定子41の巻線44に電流が流れ、巻線44から磁束が発生する。モータ40の回転子42は、巻線44から発生する磁束と、回転子42の永久磁石から発生する磁束との作用によって回転する。回転子42の回転によって、回転子42に固定されたクランク軸50が回転する。クランク軸50の回転に伴い、圧縮機構30のピストン32が圧縮機構30のシリンダ31のシリンダ室内で偏心回転する。シリンダ31とピストン32との間の空間であるシリンダ室は、ベーンによって吸入室と圧縮室とに分割されている。クランク軸50の回転に伴い、吸入室の容積と圧縮室の容積とが変化する。吸入室では、徐々に容積が拡大することにより、吸入マフラ23から低圧のガス冷媒が吸入される。圧縮室では、徐々に容積が縮小することにより、中のガス冷媒が圧縮される。圧縮され、高圧かつ高温となったガス冷媒は、吐出マフラ35から密閉容器20内の空間に吐出される。吐出されたガス冷媒は、さらに、モータ40を通過して密閉容器20の頂部にある吐出管22から密閉容器20の外へ吐出される。密閉容器20の外へ吐出された冷媒は、冷媒回路11を通って、再び吸入マフラ23に戻ってくる。
以下では、モータ40の固定子41が備える固定子鉄心43の構成、その構成を実現するための手順、その構成により得られる効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図4を参照して、固定子鉄心43の構成を説明する。
固定子鉄心43は、複数の分割鉄心60が周方向に連結された構造を持っている。「周方向」は、固定子鉄心43を含むようにモータ40が構成されたときに固定子鉄心43の内側に設置される回転子42の回転方向と同じ方向である。分割鉄心60の個数は、任意の数でよいが、本実施の形態では、9個である。
9個の分割鉄心60には、1個の連結鉄心60Aと、1個の連結鉄心60Bとが含まれる。連結鉄心60Aの個数は、任意の数でよく、2個以上の分割鉄心60が連結鉄心60Aに該当してもよい。連結鉄心60Bの個数は、連結鉄心60Aの個数と同じ数であり、2個以上の分割鉄心60が連結鉄心60Bに該当してもよい。2個以上の分割鉄心60が連結鉄心60Aに該当する場合、或いは、2個以上の分割鉄心60が連結鉄心60Bに該当する場合、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとを兼ねる分割鉄心60があってもよい。
それぞれの分割鉄心60は、ティース61とバックヨーク62とが一体に形成された構造を持っている。隣り合う分割鉄心60同士は、互いのバックヨーク62が結合されることで連結されている。連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとの連結方法としては、後述する方法が用いられるが、少なくとも一方が連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとのいずれにも該当しない分割鉄心60同士の連結方法としては、任意の方法を用いることができる。
それぞれの分割鉄心60において、ティース61は、バックヨーク62の半径方向の内側から延びている。ティース61は、根元から一定の幅で半径方向の内側に延び、先端において幅が広がった形状となっている。ティース61の一定の幅で延びている部分には、巻線44が巻かれる。巻線44に電流が流されると、巻線44が巻きつけられたティース61が磁極となる。磁極の方向は、巻線44に流される電流の方向によって決まる。
図5、図6及び図7を参照して、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとを形成する電磁鋼板の構造を説明する。
連結鉄心60Aは、第1電磁鋼板71と第3電磁鋼板73とが軸方向に積層された構造の分割鉄心60である。具体的には、連結鉄心60Aは、第1電磁鋼板71と第3電磁鋼板73とが1枚ずつ交互に軸方向に配置された構造になっている。「軸方向」は、固定子鉄心43を含むようにモータ40が構成されたときに固定子鉄心43の内側に設置される回転子42の回転軸方向と同じ方向である。図5は、第1電磁鋼板71の形状を示しているとともに、第1電磁鋼板71の連結部を拡大して示している。図6は、第3電磁鋼板73の形状を示しているとともに、第3電磁鋼板73の連結部を拡大して示している。図7は、任意の連続する4つの層L1〜L4における第1電磁鋼板71及び第3電磁鋼板73の連結部を示している。第1電磁鋼板71及び第3電磁鋼板73の積層数は、4つよりも多いことが望ましいが、ここでは、説明の便宜上、4つの層L1〜L4だけを示している。
連結鉄心60Bは、第2電磁鋼板72と第4電磁鋼板74とが軸方向に積層された構造の分割鉄心60である。具体的には、連結鉄心60Bは、第2電磁鋼板72と第4電磁鋼板74とが1枚ずつ交互に軸方向に配置された構造になっている。図5は、第4電磁鋼板74の形状を示しているとともに、第4電磁鋼板74の連結部を拡大して示している。図6は、第2電磁鋼板72の形状を示しているとともに、第2電磁鋼板72の連結部を拡大して示している。図7は、層L1〜L4における第2電磁鋼板72及び第4電磁鋼板74の連結部を示している。第2電磁鋼板72及び第4電磁鋼板74の積層数は、第1電磁鋼板71及び第3電磁鋼板73の積層数と同じである。
第3電磁鋼板73は、第1電磁鋼板71と重なっている部分3Aと、突起81が設けられ、第1電磁鋼板71よりも外側に突き出している部分3Bとを有する。連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが連結されているとき、第3電磁鋼板73は、第1電磁鋼板71よりも外側に突き出した先の端3Cが第2電磁鋼板72と隣接している。
第3電磁鋼板73の突起81は、弾性を持っている。突起81は、第1電磁鋼板71に近づく方向に斜めに延びている。突起81は、任意の方法で形成されてよいが、本実施の形態では、第3電磁鋼板73の一部が切り起こされることで形成されている。突起81は、任意の形状でよいが、本実施の形態では、平面視矩形状である。
第4電磁鋼板74は、第2電磁鋼板72と重なっている部分4Aと、穴82が設けられ、第2電磁鋼板72よりも外側に突き出している部分4Bとを有する。連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが連結されているとき、第4電磁鋼板74は、第2電磁鋼板72よりも外側に突き出した先の端4Cが第1電磁鋼板71と隣接している。
第4電磁鋼板74の穴82は、任意の形状でよいが、本実施の形態では、平面視矩形状である。連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが連結されているとき、穴82には、第3電磁鋼板73の突起81が嵌っている。これにより、少なくとも突起81が突き出している方向においては、第3電磁鋼板73の枚数と同じ個数の突起81によって、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが結合される。したがって、突起81の個数が多いほど、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとの結合力が強くなる。
***手順の説明***
図8、図9、図10及び図11を参照して、固定子鉄心43の構成を実現するための手順を説明する。具体的には、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとを連結する手順を説明する。この手順は、本実施の形態に係る固定子鉄心43の製造方法の一部の工程に相当する。
まず、図8に示すように、突起81のある連結鉄心60Aが、穴82のある連結鉄心60Bに向かって、第4電磁鋼板74と第1電磁鋼板71とが同層になり、第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73とが同層になるように、周方向に移動される。
図9に示すように、層L2の第3電磁鋼板73は、1つ上の層L1の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。層L2の第3電磁鋼板73が挿入される過程において、層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の周方向端部により、軸方向の突起81が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。具体的には、突起81は、層L2の第3電磁鋼板73が挿入されるに従い、突起81の傾斜面に接触する層L1の第4電磁鋼板74の周方向端部によって徐々に押しつぶされていく。この第4電磁鋼板74の周方向端部は、図7に示した層L1の第4電磁鋼板74の端4Cに相当する。
層L4の第3電磁鋼板73も、層L2の第3電磁鋼板73と同じように、1つ上の層L3の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。
上記のように、本実施の形態では、第3電磁鋼板73の突起81が弾性変形するため、圧入等の他の方法に比べて容易に第3電磁鋼板73を挿入することができる。
図10に示すように、層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の穴82まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、穴82に嵌る。これにより、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74とが結合される。層L4の第3電磁鋼板73と層L3の第4電磁鋼板74も、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74と同じように結合される。
図11に示すように、仮に連結鉄心60Aが、連結鉄心60Bとは逆側に向かって、周方向に引っ張られたとしても、連結鉄心60Aの突起81が連結鉄心60Bの穴82に嵌っているため、突起81と穴82の内壁との接触力が働き、連結鉄心60Aが連結鉄心60Bから引き離されることはない。
連結鉄心60Aは、上記のように、連結鉄心60Bとは逆側に向かって引っ張られても移動しないが、連結鉄心60Bに向かって押されれば、移動することができる。固定子鉄心43が圧縮機12の密閉容器20に焼き嵌めされる際には、固定子鉄心43を周方向に収縮させる力が働くが、本実施の形態では、連結鉄心60Aが連結鉄心60Bに向かって移動することで、その力を吸収することができる。そのため、固定子鉄心43の内径真円度が出しやすい。また、固定子鉄心43が焼き嵌めされる際に連結部に応力が集中しないため、連結部における鉄損の発生を回避することができる。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、第1電磁鋼板71と、第2電磁鋼板72と、突起81のある第3電磁鋼板73と、第3電磁鋼板73の突起81が嵌っている穴82のある第4電磁鋼板74との組み合わせが同じ向きで積層されている。いずれの組み合わせの突起81も、同じ方向に突き出しているため、少なくともその方向においては、2つ以上の突起81によって連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが結合されている。したがって、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとの結合力が強い。ここで、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bは、固定子鉄心43の分割された部分に該当する。
本実施の形態では、第4電磁鋼板74の穴82が、第3電磁鋼板73の突起81が設けられた層と異なる層に設けられている。したがって、溶接の必要がなく、安価かつ容易に連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとを連結することができる。
特許文献1に記載の技術では、分割境界部に形成される凸部の上下、及び、分割境界部に形成される凹部そのものに、積層方向に大きく延びる隙間が生じてしまう。このような隙間は、固定子の磁路を減らし、モータ効率を低下させる要因となる。これに対し、本実施の形態では、第1電磁鋼板71と、第1電磁鋼板71よりも外側に突き出している第3電磁鋼板73とが1枚ずつ交互に積層されているため、積層方向に生じる隙間が小さい。第2電磁鋼板72及び第4電磁鋼板74についても、同じである。したがって、固定子41の磁路を減らさずに済み、その結果、モータ効率が維持される。
***他の構成***
それぞれのティース61は、一体に形成される代わりに、一定の幅で延びている部分と先端とが半径方向に連結された構造を持っていてもよい。その連結方法としては、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとを連結する方法を用いることができる。即ち、電磁鋼板の突起81を別の電磁鋼板の穴82に嵌める方法を用いることができる。
本実施の形態では、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせが同じ向きで連続して積層されているが、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、別の電磁鋼板の組み合わせが配置されていてもよい。以下では、そのような例の1つについて、主に本実施の形態との差異を説明する。
図12を参照して、本実施の形態の変形例に係る固定子鉄心43の構成を説明する。
この変形例では、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、第5電磁鋼板75と第6電磁鋼板76との組み合わせが配置されている。
連結鉄心60Aは、第1電磁鋼板71と第3電磁鋼板73と第5電磁鋼板75とが軸方向に積層された構造の分割鉄心60である。具体的には、連結鉄心60Aは、1枚の第1電磁鋼板71、1枚の第3電磁鋼板73、2枚の第5電磁鋼板75が順番に繰り返し軸方向に配置された構造になっている。図12は、任意の連続する6つの層L1〜L6における第1電磁鋼板71、第3電磁鋼板73及び第5電磁鋼板75の連結部を示している。第1電磁鋼板71、第3電磁鋼板73及び第5電磁鋼板75の積層数は、6つよりも多いことが望ましいが、ここでは、説明の便宜上、6つの層L1〜L6だけを示している。
連結鉄心60Bは、第2電磁鋼板72と第4電磁鋼板74と第6電磁鋼板76とが軸方向に積層された構造の分割鉄心60である。具体的には、連結鉄心60Bは、1枚の第4電磁鋼板74、1枚の第2電磁鋼板72、2枚の第6電磁鋼板76が順番に繰り返し軸方向に配置された構造になっている。図12は、層L1〜L6における第2電磁鋼板72、第4電磁鋼板74及び第6電磁鋼板76の連結部を示している。第2電磁鋼板72、第4電磁鋼板74及び第6電磁鋼板76の積層数は、第1電磁鋼板71、第3電磁鋼板73及び第5電磁鋼板75の積層数と同じである。
連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが連結されているとき、第6電磁鋼板76は、第5電磁鋼板75と隣接している。
この変形例では、連結部で積層方向に生じる隙間の数を減らすことができる。また、突起81も穴82もない層が存在する。したがって、固定子41の磁路を増やすことができ、その結果、モータ効率が向上する。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図13及び図14を参照して、本実施の形態に係る固定子鉄心43の構成を説明する。
実施の形態1では、第3電磁鋼板73の突起81と、第4電磁鋼板74の穴82とが、いずれも平面視矩形状である。これに対し、本実施の形態では、第3電磁鋼板73の突起81が、平面視正方形状であり、第4電磁鋼板74の穴82が、平面視円形状である。突起81は、1辺の長さが穴82の半径Rの√2倍以下であることが望ましく、本実施の形態では、1辺の長さが穴82の半径Rの√2倍、即ち、√2Rである。
連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが連結される際には、実施の形態1と同じように、層L2の第3電磁鋼板73が、1つ上の層L1の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。層L2の第3電磁鋼板73が挿入される過程において、層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の周方向端部により、軸方向の突起81が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。層L4の第3電磁鋼板73も、層L2の第3電磁鋼板73と同じように、1つ上の層L3の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。
層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の穴82まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、穴82に嵌る。これにより、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74とが結合される。層L4の第3電磁鋼板73と層L3の第4電磁鋼板74も、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74と同じように結合される。
図14に示すように、本実施の形態では、突起81が、周方向に対して斜めの方向に移動しても、穴82に嵌りやすい。したがって、第3電磁鋼板73の挿入方向のずれに対する許容度が高まる。即ち、第3電磁鋼板73の挿入方向の自由度が高まる。
本実施の形態では、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせが同じ向きで連続して積層されているが、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、別の電磁鋼板の組み合わせが配置されていてもよい。具体的には、実施の形態1の変形例と同じように、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、図12に示した第5電磁鋼板75と第6電磁鋼板76との組み合わせが配置されていてもよい。
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図15を参照して、本実施の形態に係る固定子鉄心43の構成を説明する。
実施の形態1では、第3電磁鋼板73の突起81が、第3電磁鋼板73の1箇所のみに設けられ、第4電磁鋼板74の穴82も、第4電磁鋼板74の1箇所のみに設けられている。これに対し、本実施の形態では、第3電磁鋼板73の突起81が、第3電磁鋼板73の複数箇所に設けられ、第4電磁鋼板74の穴82も、第4電磁鋼板74の複数箇所に設けられている。具体的には、突起81が、第3電磁鋼板73の2箇所に設けられ、穴82も、第4電磁鋼板74の2箇所に設けられている。
連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとが連結される際には、実施の形態1と同じように、層L2の第3電磁鋼板73が、1つ上の層L1の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。層L2の第3電磁鋼板73が挿入される過程において、層L2の第3電磁鋼板73の2個の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の周方向端部により、軸方向のそれぞれの突起81が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。層L4の第3電磁鋼板73も、層L2の第3電磁鋼板73と同じように、1つ上の層L3の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。
層L2の第3電磁鋼板73の2個の突起81は、それぞれ層L1の第4電磁鋼板74の対応する穴82まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、対応する穴82に嵌る。これにより、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74とが結合される。層L4の第3電磁鋼板73と層L3の第4電磁鋼板74も、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74と同じように結合される。
本実施の形態では、各層の突起81が、複数箇所に設けられているため、連結鉄心60Aと連結鉄心60Bとの結合力が高まる。
本実施の形態では、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせが同じ向きで連続して積層されているが、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、別の電磁鋼板の組み合わせが配置されていてもよい。具体的には、実施の形態1の変形例と同じように、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、図12に示した第5電磁鋼板75と第6電磁鋼板76との組み合わせが配置されていてもよい。
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
以下では、本実施の形態に係る固定子鉄心43の構成、その構成を実現するための手順、その構成により得られる効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図16を参照して、固定子鉄心43の構成を説明する。
固定子鉄心43は、実施の形態1と同じように、複数の分割鉄心60が周方向に連結された構造を持っている。分割鉄心60の個数は、任意の数でよいが、本実施の形態でも、9個である。
それぞれの分割鉄心60は、実施の形態1と異なり、ティース61とバックヨーク62とが半径方向に連結された構造を持っている。隣り合う分割鉄心60同士は、互いのバックヨーク62が結合されることで連結されている。分割鉄心60同士の連結方法としては、実施の形態1と同じ方法又はその他の任意の方法を用いることができる。
それぞれの分割鉄心60において、ティース61は、バックヨーク62の半径方向の内側に連結されている。ティース61は、実施の形態1と同じように、根元から一定の幅で半径方向の内側に延び、先端において幅が広がった形状となっている。ティース61の一定の幅で延びている部分には、巻線44が巻かれる。
上記のように、本実施の形態において、固定子鉄心43は、9個のティース61と9個のバックヨーク62とが半径方向に連結された構造を持っている。なお、固定子鉄心43は、周方向においては一体の構造を持っていてもよい。即ち、固定子鉄心43は、別々に形成された9個のティース61と、一体に形成された1個のバックヨーク62とが連結された構造を持っていてもよい。ティース61の個数は、分割鉄心60の個数と同じように、適宜変更されてよい。
圧縮機用モータであるモータ40の駆動時の電流により発生する磁束は、固定子鉄心43でヒステリシス損失と渦電流損失とを引き起こす。ヒステリシス損失と渦電流損失は、鉄損としてモータ効率を低下させる要因となる。鉄損を低減させる方法としては、方向性電磁鋼板等、鉄損の低い電磁鋼板を使用する方法がある。しかし、鉄損の低い電磁鋼板は、高価であるため、コストを増大させる要因となる。そのため、本実施の形態では、それぞれの分割鉄心60が、ティース61とバックヨーク62とに分割され、磁束密度が高くなるティース61に、鉄損の低い電磁鋼板が選択的に使用されている。異なる電磁鋼板からなるティース61とバックヨーク62は、連結箇所で生じる音振動が問題にならないように、強い結合力で連結されている必要がある。
図17、図18、図19及び図20を参照して、ティース61とバックヨーク62とを形成する電磁鋼板の構造を説明する。
それぞれのティース61は、第1電磁鋼板71と第3電磁鋼板73とが軸方向に積層された構造の分割片である。それぞれのティース61は、第1電磁鋼板71と第3電磁鋼板73のみが積層された構造になっていてもよいが、本実施の形態では、第1電磁鋼板71と第3電磁鋼板73と第6電磁鋼板76と第8電磁鋼板78とが積層された構造になっている。具体的には、それぞれのティース61は、1枚の第1電磁鋼板71、1枚の第3電磁鋼板73、1枚の第8電磁鋼板78、1枚の第6電磁鋼板76が順番に繰り返し軸方向に配置された構造になっている。図17は、第1電磁鋼板71の形状を示しているとともに、第1電磁鋼板71の連結部を拡大して示している。図18は、第3電磁鋼板73の形状を示しているとともに、第3電磁鋼板73の連結部を拡大して示している。図19は、任意の連続する4つの層L1〜L4における第1電磁鋼板71、第3電磁鋼板73、第6電磁鋼板76及び第8電磁鋼板78の連結部を示している。第1電磁鋼板71、第3電磁鋼板73、第6電磁鋼板76及び第8電磁鋼板78の積層数は、4つよりも多いことが望ましいが、ここでは、説明の便宜上、4つの層L1〜L4だけを示している。なお、図20は、層L1〜L4を含む6つの層L1〜L6を示している。
それぞれのバックヨーク62は、第2電磁鋼板72と第4電磁鋼板74とが軸方向に積層された構造の分割片である。それぞれのバックヨーク62は、第2電磁鋼板72と第4電磁鋼板74のみが積層された構造になっていてもよいが、本実施の形態では、第2電磁鋼板72と第4電磁鋼板74と第5電磁鋼板75と第7電磁鋼板77とが積層された構造になっている。具体的には、それぞれのバックヨーク62は、1枚の第4電磁鋼板74、1枚の第2電磁鋼板72、1枚の第5電磁鋼板75、1枚の第7電磁鋼板77が順番に繰り返し軸方向に配置された構造になっている。図17は、第4電磁鋼板74の形状を示しているとともに、第4電磁鋼板74の連結部を拡大して示している。図18は、第2電磁鋼板72の形状を示しているとともに、第2電磁鋼板72の連結部を拡大して示している。図19は、層L1〜L4における第2電磁鋼板72、第4電磁鋼板74、第5電磁鋼板75及び第7電磁鋼板77の連結部を示している
第1電磁鋼板71は、第2電磁鋼板72、第4電磁鋼板74、第5電磁鋼板75及び第7電磁鋼板77よりも鉄損の低い電磁鋼板である。
第3電磁鋼板73は、第1電磁鋼板71と同じように、第2電磁鋼板72、第4電磁鋼板74、第5電磁鋼板75及び第7電磁鋼板77よりも鉄損の低い電磁鋼板である。第3電磁鋼板73は、第1電磁鋼板71と重なっている部分3Aと、突起81が設けられ、第1電磁鋼板71よりも外側に突き出している部分3Bとを有する。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、第3電磁鋼板73は、第1電磁鋼板71よりも外側に突き出した先の端3Cが第2電磁鋼板72と隣接している。
第3電磁鋼板73の突起81については、実施の形態1のものと同じである。
第4電磁鋼板74は、第2電磁鋼板72と重なっている部分4Aと、穴82が設けられ、第2電磁鋼板72よりも外側に突き出している部分4Bとを有する。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、第4電磁鋼板74は、第2電磁鋼板72よりも外側に突き出した先の端4Cが第1電磁鋼板71と隣接している。
第4電磁鋼板74の穴82については、実施の形態1のものと同じである。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、穴82には、第3電磁鋼板73の突起81が嵌っている。これにより、少なくとも突起81が突き出している方向においては、第3電磁鋼板73の枚数と同じ個数の突起81によって、それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが結合される。したがって、突起81の個数が多いほど、ティース61とバックヨーク62との結合力が強くなる。
第5電磁鋼板75は、それぞれのバックヨーク62の一部である。よって、それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、第5電磁鋼板75は、第1電磁鋼板71がある側と第2電磁鋼板72がある側とのうち第2電磁鋼板72がある側に配置されている。
第6電磁鋼板76は、第1電磁鋼板71と同じように、第2電磁鋼板72、第4電磁鋼板74、第5電磁鋼板75及び第7電磁鋼板77よりも鉄損の低い電磁鋼板である。第6電磁鋼板76は、それぞれのティース61の一部である。よって、それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、第6電磁鋼板76は、第1電磁鋼板71がある側と第2電磁鋼板72がある側とのうち第1電磁鋼板71がある側に配置されている。
第7電磁鋼板77は、第5電磁鋼板75と重なっている部分7Aと、突起83が設けられ、第5電磁鋼板75よりも外側に突き出している部分7Bとを有する。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、第7電磁鋼板77は、第5電磁鋼板75よりも外側に突き出した先の端7Cが第6電磁鋼板76と隣接している。
第7電磁鋼板77の突起83は、弾性を持っている。突起83は、第5電磁鋼板75に近づく方向に斜めに延びている。突起83は、任意の方法で形成されてよいが、本実施の形態では、第7電磁鋼板77の一部が切り起こされることで形成されている。突起83は、任意の形状でよいが、本実施の形態では、平面視矩形状である。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、突起83は、積層方向において第3電磁鋼板73の突起81が突き出している側と同じ側に突き出している。
第8電磁鋼板78は、第6電磁鋼板76と重なっている部分8Aと、穴84が設けられ、第6電磁鋼板76よりも外側に突き出している部分8Bとを有する。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、第8電磁鋼板78は、第6電磁鋼板76よりも外側に突き出した先の端8Cが第5電磁鋼板75と隣接している。
第8電磁鋼板78の穴84は、任意の形状でよいが、本実施の形態では、平面視矩形状である。それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが連結されているとき、穴84には、第7電磁鋼板77の突起83が嵌っている。これにより、突起83が突き出している方向においても、第7電磁鋼板77の枚数と同じ個数の突起83によって、それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62とが結合される。したがって、突起83の個数が多いほど、それぞれのティース61と、対応するバックヨーク62との結合力が強くなる。
***手順の説明***
図20を参照して、固定子鉄心43の構成を実現するための手順を説明する。具体的には、1個のティース61と1個のバックヨーク62とを連結する手順を説明する。この手順は、本実施の形態に係る固定子鉄心43の製造方法の一部の工程に相当する。
まず、突起81及び穴84のあるティース61が、穴82及び突起83のあるバックヨーク62に向かって、第4電磁鋼板74と第1電磁鋼板71とが同層になり、第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73とが同層になり、第5電磁鋼板75と第8電磁鋼板78とが同層になり、第7電磁鋼板77と第6電磁鋼板76とが同層になるように、半径方向に移動される。
層L2の第3電磁鋼板73は、1つ上の層L1の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。層L2の第3電磁鋼板73が挿入される過程において、層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の半径方向端部により、軸方向の突起81が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。具体的には、突起81は、層L2の第3電磁鋼板73が挿入されるに従い、突起81の傾斜面に接触する層L1の第4電磁鋼板74の半径方向端部によって徐々に押しつぶされていく。この第4電磁鋼板74の半径方向端部は、図19に示した層L1の第4電磁鋼板74の端4Cに相当する。
層L6の第3電磁鋼板73も、層L2の第3電磁鋼板73と同じように、1つ上の層L5の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。
層L4の第7電磁鋼板77は、1つ上の層L3の第8電磁鋼板78の下に生じる隙間に挿入される。層L4の第7電磁鋼板77が挿入される過程において、層L4の第7電磁鋼板77の突起83は、層L3の第8電磁鋼板78の半径方向端部により、軸方向の突起83が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。具体的には、突起83は、層L4の第7電磁鋼板77が挿入されるに従い、突起83の傾斜面に接触する層L3の第8電磁鋼板78の半径方向端部によって徐々に押しつぶされていく。この第8電磁鋼板78の半径方向端部は、図19に示した層L3の第8電磁鋼板78の端8Cに相当する。
上記のように、本実施の形態では、第3電磁鋼板73の突起81と、第7電磁鋼板77の突起83との両方が弾性変形するため、圧入等の他の方法に比べて容易に第3電磁鋼板73及び第7電磁鋼板77を挿入することができる。
層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の穴82まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、穴82に嵌る。これにより、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74とが結合される。層L6の第3電磁鋼板73と層L5の第4電磁鋼板74も、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74と同じように結合される。
層L4の第7電磁鋼板77の突起83は、層L3の第8電磁鋼板78の穴84まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、穴84に嵌る。これにより、層L4の第7電磁鋼板77と層L3の第8電磁鋼板78も結合される。
仮にティース61が、バックヨーク62とは逆側に向かって、半径方向に引っ張られたとしても、ティース61の突起81がバックヨーク62の穴82に嵌っているため、突起81と穴82の内壁との接触力が働き、ティース61がバックヨーク62から引き離されることはない。同じように、仮にバックヨーク62が、ティース61とは逆側に向かって、半径方向に引っ張られたとしても、バックヨーク62の突起83がティース61の穴84に嵌っているため、突起83と穴84の内壁との接触力が働き、バックヨーク62がティース61から引き離されることはない。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、第1電磁鋼板71と、第2電磁鋼板72と、突起81のある第3電磁鋼板73と、第3電磁鋼板73の突起81が嵌っている穴82のある第4電磁鋼板74との組み合わせが同じ向きで積層されている。本実施の形態では、さらに、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせ間に、第5電磁鋼板75と、第6電磁鋼板76と、突起83のある第7電磁鋼板77と、第7電磁鋼板77の突起83が嵌っている穴84のある第8電磁鋼板78との組み合わせが配置されている。第7電磁鋼板77の突起83は、第3電磁鋼板73の突起81とは異なる方向に突き出しているため、2つ以上の方向において、2種類の突起81,83によってティース61とバックヨーク62とが結合されている。したがって、ティース61とバックヨーク62とが強固に固定される。ここで、ティース61とバックヨーク62は、固定子鉄心43の分割された部分に該当する。
***他の構成***
ティース61を形成する電磁鋼板だけでなく、バックヨーク62を形成する電磁鋼板も、鉄損の低い電磁鋼板であってよい。即ち、第2電磁鋼板72及び第4電磁鋼板74は、第1電磁鋼板71及び第3電磁鋼板73と同じように、鉄損の低い電磁鋼板であってもよい。
第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせと、第5電磁鋼板75と第6電磁鋼板76と第7電磁鋼板77と第8電磁鋼板78との組み合わせとの間に、別の電磁鋼板の組み合わせが配置されていてもよい。具体的には、実施の形態1の変形例と同じように、第1電磁鋼板71と第2電磁鋼板72と第3電磁鋼板73と第4電磁鋼板74との組み合わせと、第5電磁鋼板75と第6電磁鋼板76と第7電磁鋼板77と第8電磁鋼板78との組み合わせとの間に、図12に示した第5電磁鋼板75と第6電磁鋼板76との組み合わせが配置されていてもよい。
実施の形態5.
本実施の形態について、主に実施の形態4との差異を説明する。
図21及び図22を参照して、本実施の形態に係る固定子鉄心43の構成を説明する。
実施の形態4では、第7電磁鋼板77の突起83が、積層方向において第3電磁鋼板73の突起81が突き出している側と同じ側に突き出している。これに対し、本実施の形態では、第7電磁鋼板77の突起83が、積層方向において第3電磁鋼板73の突起81が突き出している側と逆側に突き出している。また、積層方向において、第5電磁鋼板75と第7電磁鋼板77との位置関係、及び、第6電磁鋼板76と第8電磁鋼板78との位置関係が、実施の形態4とは逆になる。
1個のティース61と1個のバックヨーク62とが連結される際には、実施の形態4と同じように、層L2の第3電磁鋼板73が、1つ上の層L1の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。層L2の第3電磁鋼板73が挿入される過程において、層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の半径方向端部により、軸方向の突起81が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。層L6の第3電磁鋼板73も、層L2の第3電磁鋼板73と同じように、1つ上の層L5の第4電磁鋼板74の下に生じる隙間に挿入される。
実施の形態4と異なり、層L3の第7電磁鋼板77は、1つ下の層L4の第8電磁鋼板78の上に生じる隙間に挿入される。層L3の第7電磁鋼板77が挿入される過程において、層L3の第7電磁鋼板77の突起83は、層L4の第8電磁鋼板78の半径方向端部により、軸方向の突起83が突き出している側と逆側に力を受け、弾性変形する。具体的には、突起83は、層L3の第7電磁鋼板77が挿入されるに従い、突起83の傾斜面に接触する層L4の第8電磁鋼板78の半径方向端部によって徐々に押しつぶされていく。この第8電磁鋼板78の半径方向端部は、図21に示した層L4の第8電磁鋼板78の端8Cに相当する。
層L2の第3電磁鋼板73の突起81は、層L1の第4電磁鋼板74の穴82まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、穴82に嵌る。これにより、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74とが結合される。層L6の第3電磁鋼板73と層L5の第4電磁鋼板74も、層L2の第3電磁鋼板73と層L1の第4電磁鋼板74と同じように結合される。
層L3の第7電磁鋼板77の突起83は、層L4の第8電磁鋼板78の穴84まで到達すると、弾性力によって元の形状に戻り、穴84に嵌る。これにより、層L3の第7電磁鋼板77と層L4の第8電磁鋼板78も結合される。
図22に示すように、本実施の形態では、ティース61の突起81と、バックヨーク62の突起83とが、180度異なる方向に突き出している。そのため、ティース61とバックヨーク62とが連結される際に、ティース61の突起81と、バックヨーク62の突起83とが互いに干渉しにくい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、いくつかを組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施しても構わない。具体的には、これらの実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 冷凍サイクル装置、11 冷媒回路、12 圧縮機、13 四方弁、14 第1熱交換器、15 膨張機構、16 第2熱交換器、17 制御装置、20 密閉容器、21 吸入管、22 吐出管、23 吸入マフラ、24 端子、25 リード線、30 圧縮機構、31 シリンダ、32 ピストン、33 主軸受け、34 副軸受け、35 吐出マフラ、40 モータ、41 固定子、42 回転子、43 固定子鉄心、44 巻線、45 絶縁部材、46 回転子鉄心、48 永久磁石、49 貫通孔、50 クランク軸、51 偏心軸部、52 主軸部、53 副軸部、60 分割鉄心、60A 連結鉄心、60B 連結鉄心、61 ティース、62 バックヨーク、71 第1電磁鋼板、72 第2電磁鋼板、73 第3電磁鋼板、74 第4電磁鋼板、75 第5電磁鋼板、76 第6電磁鋼板、77 第7電磁鋼板、78 第8電磁鋼板、81 突起、82 穴、83 突起、84 穴。

Claims (11)

  1. 第1電磁鋼板と、
    第2電磁鋼板と、
    前記第1電磁鋼板と重なっている部分と、弾性を持ち前記第1電磁鋼板に近づく方向に斜めに延びる突起が設けられ、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第2電磁鋼板と隣接している第3電磁鋼板と、
    前記第2電磁鋼板と重なっている部分と、前記第3電磁鋼板の突起が嵌っている穴が設けられ、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第1電磁鋼板と隣接している第4電磁鋼板と
    を備え、
    前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板と前記第3電磁鋼板と前記第4電磁鋼板との組み合わせが同じ向きで連続して積層されている固定子鉄心。
  2. 第1電磁鋼板と、
    第2電磁鋼板と、
    前記第1電磁鋼板と重なっている部分と、弾性を持ち前記第1電磁鋼板に近づく方向に斜めに延びる突起が設けられ、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第2電磁鋼板と隣接している第3電磁鋼板と、
    前記第2電磁鋼板と重なっている部分と、前記第3電磁鋼板の突起が嵌っている穴が設けられ、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第1電磁鋼板と隣接している第4電磁鋼板と
    を備え、
    複数の分割鉄心が周方向に連結された構造を持ち、
    前記複数の分割鉄心のうち、周方向に隣接する2個の分割鉄心の一方が前記第1電磁鋼板と前記第3電磁鋼板とを含み、他方が前記第2電磁鋼板と前記第4電磁鋼板とを含み、前記2個の分割鉄心の軸方向の一端から他端まで、前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板と前記第3電磁鋼板と前記第4電磁鋼板との組み合わせが同じ向きで連続して積層され、
    圧縮機の密閉容器の内側に固定して使用される固定子鉄心。
  3. 第1電磁鋼板と、
    第2電磁鋼板と、
    前記第1電磁鋼板と重なっている部分と、弾性を持ち前記第1電磁鋼板に近づく方向に斜めに延びる突起が設けられ、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第1電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第2電磁鋼板と隣接している第3電磁鋼板と、
    前記第2電磁鋼板と重なっている部分と、前記第3電磁鋼板の突起が嵌っている穴が設けられ、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第2電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第1電磁鋼板と隣接している第4電磁鋼板と、
    第5電磁鋼板と、
    前記第5電磁鋼板と隣接している第6電磁鋼板と
    を備え、
    複数の分割鉄心が周方向に連結された構造を持ち、
    前記複数の分割鉄心のうち、周方向に隣接する2個の分割鉄心の一方が前記第1電磁鋼板と前記第3電磁鋼板と前記第5電磁鋼板とを含み、他方が前記第2電磁鋼板と前記第4電磁鋼板と前記第6電磁鋼板とを含み、前記2個の分割鉄心の軸方向の一端から他端まで、前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板と前記第3電磁鋼板と前記第4電磁鋼板との組み合わせと、前記第5電磁鋼板と前記第6電磁鋼板との組み合わせとがそれぞれ同じ向きで連続して積層され、
    圧縮機の密閉容器の内側に固定して使用される固定子鉄心。
  4. ティースとバックヨークとが半径方向に連結された構造を持ち、
    前記ティースが前記第1電磁鋼板と前記第3電磁鋼板とを含み、前記バックヨークが前記第2電磁鋼板と前記第4電磁鋼板とを含み、
    前記第1電磁鋼板及び前記第3電磁鋼板は、前記第2電磁鋼板及び前記第4電磁鋼板よりも鉄損の低い電磁鋼板である請求項1に記載の固定子鉄心。
  5. 前記第1電磁鋼板がある側と前記第2電磁鋼板がある側とのうち前記第2電磁鋼板がある側に配置されている第5電磁鋼板と、
    前記第1電磁鋼板がある側と前記第2電磁鋼板がある側とのうち前記第1電磁鋼板がある側に配置されている第6電磁鋼板と、
    前記第5電磁鋼板と重なっている部分と、弾性を持ち前記第5電磁鋼板に近づく方向に斜めに延びる突起が設けられ、前記第5電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第5電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第6電磁鋼板と隣接している第7電磁鋼板と、
    前記第6電磁鋼板と重なっている部分と、前記第7電磁鋼板の突起が嵌っている穴が設けられ、前記第6電磁鋼板よりも外側に突き出している部分とを有し、前記第6電磁鋼板よりも外側に突き出した先の端が前記第5電磁鋼板と隣接している第8電磁鋼板と
    をさらに備え、
    前記第1電磁鋼板と前記第2電磁鋼板と前記第3電磁鋼板と前記第4電磁鋼板との組み合わせ間に、前記第5電磁鋼板と前記第6電磁鋼板と前記第7電磁鋼板と前記第8電磁鋼板との組み合わせが配置されている請求項4に記載の固定子鉄心。
  6. 前記第7電磁鋼板の突起は、積層方向において前記第3電磁鋼板の突起が突き出している側と同じ側に突き出している請求項5に記載の固定子鉄心。
  7. 前記第7電磁鋼板の突起は、積層方向において前記第3電磁鋼板の突起が突き出している側と逆側に突き出している請求項5に記載の固定子鉄心。
  8. 前記第4電磁鋼板の穴は、平面視円形状であり、
    前記第3電磁鋼板の突起は、平面視正方形状であり、1辺の長さが前記第4電磁鋼板の穴の半径の√2倍以下である請求項1から7のいずれか1項に記載の固定子鉄心。
  9. 前記第3電磁鋼板の突起は、前記第3電磁鋼板の複数箇所に設けられ、
    前記第4電磁鋼板の穴は、前記第4電磁鋼板の複数箇所に設けられている請求項1から8のいずれか1項に記載の固定子鉄心。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の固定子鉄心と、
    内側に前記固定子鉄心が固定されている密閉容器と
    を備える圧縮機。
  11. 請求項10に記載の圧縮機を備える冷凍サイクル装置。
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