JP2014225978A - 回転電動機 - Google Patents

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秀哲 有田
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秀哲 有田
後藤 隆
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【課題】トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減した回転電動機を提供する。【解決手段】電動機1において、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の外周面に切欠部9c,10cを形成して、重量を軽減する。また、この切欠部9c,10cは、永久磁石12が発生する磁束の流れを妨げず、かつ、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の外周面の漏れ磁束を低減するので、トルクの低下を抑制できる。【選択図】図1

Description

この発明は、固定子に配置した永久磁石により界磁起磁力を発生する磁気誘導子型の回転電動機に関するものである。
従来の磁気誘導子型モータ構造(例えば、特許文献1参照)は、機械的な耐久性に富み高効率が期待できることから、特に高速回転用電動機として有利であることはよく知られている。この特許文献1の回転電動機は、2個の積層された磁性体それぞれが所定の間隔を有してN極とS極に分離され、かつ、N極とS極となる突極がそれぞれ半ピッチ捻られて回転軸に装着された回転子と、前記回転子のN極とS極を囲むように磁性体(固定子鉄心)を軸方向に2分割し、当該磁性体の間に軸方向に着磁された界磁起磁力発生用の永久磁石を配置した固定子と、固定子鉄心のティースに巻回したコイルとを備える構造であった。この回転電動機は、永久磁石の磁束を有効活用するために、永久磁石の磁路として磁気抵抗の小さな固定子鉄心を利用し、永久磁石と固定子鉄心の形状を同一にしていた。
他方、電動コンプレッサおよび電動アシストターボなどのタービンを高速回転させる回転電動機は、車両に搭載されるため、重量の軽減が要求される。そこで従来は、固定子鉄心の一部に穴をあけて重量を軽減していた(例えば、特許文献2参照)。
特開8−214519号公報 特開2010−259289号公報
従来の回転電動機は以上のように構成されているので、固定子鉄心が永久磁石の磁路の一部となっているため、固定子鉄心の一部に穴をあけるとトルクが低下するという課題があった。電動コンプレッサおよび電動アシストターボなどでは瞬間的な加速が要求されるが、回転電動機のトルクの低下は顕著な性能低下に繋がることから、トルクの低下をできるだけ小さくすることが望まれる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減した回転電動機を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電動機は、フレームと、回転軸に固着され、フレーム内に回転自在に配設された回転子と、フレームに保持され、回転子を囲むように同軸心に配設された2つの固定子鉄心、当該2つの固定子鉄心間に挟持され回転子を励磁する界磁起磁力発生用の永久磁石、および、当該2つの固定子鉄心に巻装され回転子に回転トルクを発生させるコイルを有する固定子とを備え、固定子鉄心それぞれは、円盤状のコアバック、当該コアバック内周面から径方向内方に突設されたティース、および、当該コアバックに形成された穴または切欠を有するようにしたものである。
この発明によれば、コアバックに穴または切欠を形成して永久磁石の磁束の流れを妨げないようにしたので、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減した回転電動機を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る電動機の構成を示す一部破断斜視図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の一例を示す一部破断斜視図である。 図2の固定子をAA線に沿って切断した断面図である。 実施の形態1に係る電動機の固定子の一例を示す平面図である。 実施の形態1の固定子の変形例を示す平面図である。 実施の形態1の固定子の変形例を示す平面図である。 実施の形態1の固定子の変形例を示す平面図である。 実施の形態1の固定子を用いてトルク/固定子鉄心重量比を測定した結果を示すグラフである。 切欠部の無い固定子と実施の形態1の固定子とを比較したときのトルク比率を示すグラフである。 実施の形態1の固定子とフレームを組み付けた状態の断面図を示す。 実施の形態1の固定子の変形例を示す断面図である。
実施の形態1.
図1に示すように、磁気誘導子型の回転電動機(以下、電動機)1は、回転軸2に固着された回転子3と、回転子3を囲むように配設された固定子7と、これら回転軸2、回転子3および固定子7を収容する非磁性のフレーム13とを備えている。
回転子3は、例えば所定形状に成形された多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1磁性体4および第2磁性体5と、多数枚の磁性鋼板を積層一体化して作製され、軸心位置に回転軸2を挿入する挿入孔が穿設された円盤状の隔壁6とを備える。第1磁性体4および第2磁性体5は、概略同一形状に作製され、軸心位置に回転軸2を挿入する挿入孔が穿設された円筒状の基部4a,5aと、基部4a,5aの外周面から径方向外方に突設されて周方向に等角ピッチで2つ設けられた突極4b,5bとから構成されている。第1磁性体4および第2磁性体5は、周方向に半突極ピッチずらして、隔壁6を介して相対して互いに密接して配置され、それらの挿入孔に挿通された回転軸2に固着されるよう構成されている。
なお、第1磁性体4および第2磁性体5は、多数枚の磁性鋼板を積層一体化したものに限定されるものではなく、圧粉鉄心のような鉄粉を樹脂にて固めたものでもよく、その場合にも磁性鋼板を積層一体化したものと同様な効果を得ることが可能である。
固定子7は、軸方向に着磁された界磁起磁力発生用の永久磁石12と、永久磁石12を間に挟みこんだ固定子鉄心8と、この固定子鉄心8に対して巻装したトルク発生用のコイル11とを備える。固定子鉄心8は、所定形状に成形された複数の磁性鋼板を積層一体化して作製された第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10を備える。
図2に、固定子7の一部破断斜視図を示し、AA線に沿って切断した断面図を図3に、平面図を図4に示す。第1固定子鉄心9は円盤状のコアバック9aと、コアバック9aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース9bと、コアバック9aの外周面に等角ピッチで6つ形成された切欠部9cとを備える。第2固定子鉄心10も、第1固定子鉄心9と概略同一形状に作製され、円盤状のコアバック10aと、コアバック10aの内周面から径方向内方に突設されて周方向に等角ピッチで6つ設けられたティース10bと、コアバック10aの外周面に等角ピッチで6つ形成された切欠部10cとを備える。
なお、固定子鉄心8および第1固定子鉄心9は、磁性鋼板を積層一体化したものに限定されるものではなく、圧粉鉄心のような鉄粉を樹脂にて固めたものでもよく、その場合にも磁性鋼板を積層一体化したものと同様な効果を得ることが可能である。
このように構成された第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10は、ティース9b,10bの周方向位置を一致させ、第1磁性体4および第2磁性体5を取り囲む位置に配置されている。また、一対のティース9b,10bに1つのコイル11が巻回され、これらコイル11の端部が不図示の配電板(所謂バスバー)に接続される。さらに、コアバック9a,10aの間には円盤状の永久磁石12が介装され、この永久磁石12と隔壁6とが対向するように、固定子7と回転子3とが位置決めされている。
次に、電動機1の動作を説明する。
永久磁石12の磁束は、図1に矢印で示すように、第2磁性体5の突極5bから第1固定子鉄心9に流れ、その後軸方向に流れ、第2固定子鉄心10から第1磁性体4の突極4bに戻るので、突極4b,5bが励磁される。このとき、突極4b,5bが周方向に半突極ピッチずれているので、磁束は、軸方向から見るとN極とS極とが周方向に交互に配置されたように作用する。他方、コイル11の通電を切り換えることにより、固定子鉄心8のティース9b,10bのS極とN極を切り換える。すると、永久磁石12による界磁起磁力と、コイル11に流れる電流の相互作用でトルクが発生し、回転子3が周方向に回転する。
このような構成の電動機1を、車載用の電動コンプレッサおよび電動アシストターボなどに適用する場合、重量の軽減と加速性能(トルク)とが要求される。そこで、本実施の形態1では、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の各外周面を軸方向に切り欠いて切欠部9c,10cを形成し、切り欠いた分だけ重量を軽減する。図4に示すように、コアバック9aの外周面に切欠部9cを形成することで、ティース9bから入ってコアバック9aで二手に分岐する磁束の流れを妨げないので、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減することができる。切欠部10cを形成した第2固定子鉄心10も同様に、磁束の流れを妨げずにトルクの低下を抑制しつつ、重量を軽減できる。
特に、コアバック9a,10aの内周面から切欠部9c,10cまでの最短距離(以下、分岐磁路幅)αと、ティース9b,10bの周方向の幅(以下、合流磁路幅)βとの関係を、α>β〜β/2にすることが望ましい。この関係にすることで、分岐磁路幅αにおける磁路断面積を十分に確保でき、磁気飽和を緩和することが可能になるため、トルクの低下を抑制できる。
また、図2に示すように、永久磁石12と同じ外径になるコアバック9a,10aの外周部においては、漏れ磁束が発生している。一方、図3に示すように、永久磁石12の外径よりコアバック9a,10aの外径を小さくした切欠部9c,10cにおいては、この切欠部9c,10cが漏れ磁束に対して永久磁石12の磁束が打ち消す方向で流れるため、漏れ磁束の量が減った状態と同じ状態となる。また、コアバック9a,10aの外周円弧の面積が少なくなっているため漏れ磁束の絶対量も少なくなる。従って、漏れ磁束を減少して有効磁束を増加でき、トルクの低下をさらに抑制できる。
さらに、図4に示すように、切欠部9cをティース9bの外周側領域Bに設けることにより、磁束の流れを阻害しないので、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減できる。この切欠部9cをティース9b間の外周側領域Cまで広げた場合、広げた分だけ第1固定子鉄心9の重量を軽減できるが、それと同時に広げた分だけ外周側領域Cの断面積が狭まり磁路断面積を確保できなくなるためトルクが低下することになる。従って、切欠分9cは、外周側領域Cより外周側領域Bに形成することが望ましいが、著しいトルク低下を引き起こさない程度に外周側領域Cへ広げて形成することも可能である。
次に、切欠部9c,10cの変形例を、図5〜図7を参照しながら説明する。
図5の平面図では、第1固定子鉄心9のコアバック9aの外周面全体を切り欠いた全周切欠部9c−1を形成している。この全周切欠部9c−1が、上述した切欠部9cに相当する。
また、図5では隠れて見えないが、第2固定子鉄心10のコアバック10aにも、全周切欠部9c−1と同一形状の全周切欠部が形成されている。
図6の平面図では、第1固定子鉄心9のコアバック9aに、軸方向に貫通する穴9c−2を形成している。この穴9c−2が、上述した切欠部9cに相当する。
また、図6では隠れて見えないが、第2固定子鉄心10のコアバック10aにも、穴9c−2と同一形状の穴が形成されている。
図7の平面図では、第1固定子鉄心9のコアバック9aに、軸方向に貫通する三角穴9c−3を形成している。この三角穴9c−3が、上述した切欠部9cに相当する。
また、図7では隠れて見えないが、第2固定子鉄心10のコアバック10aにも、三角穴9c−3と同一形状の穴が形成されている。
図8には、図4〜図7に示す固定子7を用いてトルク/固定子鉄心重量比を測定した結果を示す。グラフ縦軸のトルク/固定子鉄心重量比が大きいほど、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の重量に対するトルクを確保していることを表す。また、比較対照として「切欠部無し」、即ち、切欠部9c,10cが形成されていない固定子7を用い、「切欠部無し」のトルク/固定子鉄心重量比を100%として、図4の切欠部9c、図5の全周切欠部9c−1、図6の穴9c−2、図7の三角穴9c−3の相対値を示す。
切欠部9c、全周切欠部9c−1、穴9c−2および三角穴9c−3のいずれを形成しても重量が軽減できるので、「切欠部無し」に比べてトルク/固定子鉄心重量比が大きくなる。特に図5の全周切欠部9c−1を形成した場合、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の外周面の漏れ磁束の低減効果が最も大きいため、トルク/固定子鉄心重量比が最大となっている。
図9には、図4〜図7に示す固定子7を用いて、「切欠部無し」と比較したときのそれぞれのトルク比率を示す。
図6の穴9c−2および図7の三角穴9c−3を形成した場合、漏れ磁束が低減されず、さらに第1固定子鉄心9と永久磁石12の対向面積および第2固定子鉄心10と永久磁石12の対向面積が小さくなったことにより、「切欠部無し」に比べてトルクがわずかに低下している。一方、図4の切欠部9cおよび図5の全周切欠部9c−1を形成した場合には、漏れ磁束を低減できるため、「切欠部無し」に比べてトルクを向上できる。
以上より、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減するという観点から評価すると、図5の全周切欠部9c−1および図4の切欠部9cが好適である。
なお、先立って説明した特許文献2でも、固定子鉄心に切欠部(特許文献2の第1および第2通風路に相当する)を形成している。しかしながら、この特許文献2の電動機は界磁起磁力発生用に永久磁石ではなく界磁コイルを使用すると共に磁性体のフレームを使用し、磁束が固定子鉄心のコアバック外周面からフレームに流れるため、コアバック外周面に漏れ磁束は発生しない。従って、上述したような漏れ磁束とトルクの関係性を考慮して切欠部9c,10cの形状を検討する必要がない。
ここで、図10に、固定子7とフレーム13を組み付けた状態の断面図を示す。この図10では、例として切欠部9c,10cを示したが、全周切欠部9c−1であってもよい。
図10に示すように、フレーム13の内壁面を切欠部9c,10cまで延設して、フレーム13と永久磁石12を直接接触させる。そして、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10に発生する鉄損の熱、コイル11に発生する銅損の熱、および永久磁石12に伝わる熱を、フレーム13から放熱する。これにより、永久磁石12の温度を低く保ち、高温時の減磁効果(可逆減磁)を低減できるので、高温環境下での電動機1の駆動および連続通電時間の延長が可能となる。
このとき、フレーム13にはアルミニウム材などの非磁性かつ熱伝導性の高い材質を用いることで、永久磁石12の冷却効果をより高めることができる。さらに、フレーム13内に冷却水路14を形成してもよい。
他方、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減するという観点から評価すると、図6の穴9c−2および図7の三角穴9c−3は、図5の全周切欠部9c−1および図4の切欠部9cより劣るが、その一方で、組み付け性が良いという利点がある。これは、永久磁石12と同一外径にコアバック9a,10aの外周面が存在していることにより、固定子鉄心8と永久磁石12とを一体化した固定子7をフレーム13に圧入したり焼き嵌めたりすることが可能となるためである。このとき、熱膨張率の大きいアルミニウム材などで構成されたフレーム13が、固定子7の外周に挿入されても、温度の増加減による第1固定子鉄心9、第2固定子鉄心10および永久磁石12の抜け等を防止することが可能となる。
ちなみに、図4の切欠部9cおよび図5の全周切欠部9c−1の場合、固定子7において永久磁石12が最外径に存在しているため、固定子7をフレーム13に圧入したり焼き嵌めたりすると永久磁石12が割れたり欠けたりする可能性がある。従って、図4の切欠部9cおよび図5の全周切欠部9c−1を形成した固定子7をフレーム13に組み付ける際は、圧入および焼き嵌め以外の方法で行うことが望ましい。また、図4の切欠部9cの場合、コアバック9a,10aの外周と永久磁石12の外周の外径を異なる外径(コアバック9a,10aの外周>永久磁石12の外周)とすることで、永久磁石12の割れおよびカケを防ぐことが可能である。
なお、コアバック9a,10aに形成する切欠部9c(および切欠部9c,10cに相当する全周切欠部9c−1、穴9c−2、三角穴9c−3)は、上記の図示例に限定されるものではない。例えば、図11の断面図に示すように、コアバック9a,10aの軸方向の一部を切り欠いて切欠部9c−4,10c−4を形成してもよい。この切欠部9c−4,10c−4を形成した場合にも、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の外周面における漏れ磁束の低減効果があり、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減できる。
また、切欠部9cと切欠部9c−4を両方形成するなど、切欠部9c、全周切欠部9c−1、穴9c−2、三角穴9c−3および切欠部9c−4を適宜組み合わせてもよい。
以上より、実施の形態1によれば、電動機1は、フレーム13と、回転軸2に固着され、フレーム13内に回転自在に配設された回転子3と、フレーム13に保持され、回転子3を囲むように同軸心に配設された第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10、当該第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10の間に挟持され回転子3を励磁する界磁起磁力発生用の永久磁石12、ならびに、当該固定子鉄心8および第1固定子鉄心9に巻装され回転子3に回転トルクを発生させるコイル11を有する固定子7とを備え、第1固定子鉄心9および第2固定子鉄心10それぞれは、円盤状のコアバック9a,10a、当該コアバック9a,10a内周面から径方向内方に突設されたティース9b,10b、および、当該コアバック9a,10aに形成された切欠部9c,10cを有する構成にした。この切欠部9c,10cは永久磁石12の磁束の流れを妨げることがないため、トルクの低下を抑制しつつ重量を軽減した電動機1を実現することができる。また、切欠部9c,10cの代わりに全周切欠部9c−1、穴9c−2、三角穴9c−3、切欠部9c−4を形成しても同様の効果を奏する。
従って、この電動機1は、瞬間的な加速および重量の軽減が要求される車載用の電動コンプレッサおよび電動アシストターボなどに用いるのに適している。
また、実施の形態1によれば、コアバック9a,10aの内周面から切欠部9c,10cまでの距離(即ち、分岐磁路幅α)を、ティース9b,10bの周方向の幅(即ち、合流磁路幅β)の半分以上にすることで、分岐磁路幅αにおける磁路断面積を十分に確保でき、磁気飽和を緩和することが可能になるため、トルクの低下をさらに抑制できる。
なお、図5〜図7のように全周切欠部9c−1、穴9c−2、三角穴9c−3を形成した場合においても、切欠部9c,10cを形成した場合と同様に分岐磁路幅αと合流磁路幅βとの関係をα>β〜β/2にすることで、同様の効果を奏する。また、穴9c−2、三角穴9c−3では、ティース9b,10b外周に穴が設けられているため、分岐磁路幅αを確保しやすくなる。よって、磁気飽和を緩和しトルクの低下を抑制し、重量の軽減が可能となる。
また、実施の形態1によれば、フレーム13を、非磁性の熱伝導性部材(例えば、アルミニウム材)を用いて形成するようにしたので、永久磁石12を効果的に冷却することができる。
また、実施の形態1によれば、切欠部9c,10cを、コアバック9a,10aの外周面に形成するようにしたので、当該外周面からの漏れ磁束を低減でき、トルクの低下をさらに抑制できる。さらに、コアバック9a,10aの外周面全周を切り欠いて全周切欠部9c−1を形成し、永久磁石12より固定子鉄心8を小径にすることにより、トルクの低下をより一層抑制できる。
また、実施の形態1によれば、切欠部9c,10cの代わりに、コアバック9a,10aに穴9c−2または三角穴9c−3を形成した場合には、固定子7とフレーム13の組み付け性が良いという利点がある。
また、実施の形態1によれば、切欠部9c,10c、穴9c−2、三角穴9c−3を、コアバック9a,10aのうち、少なくともティース9b,10bの外周側領域Bに形成するようにした。このため、切欠部9c,10c、穴9c−2、三角穴9c−3の内周側にティース9b,10bが存在する分、磁束の流れを妨げず、トルク低下を抑制できる。
さらに、切欠部9c,10c、穴9c−2、三角穴9c−3の各一部を、外周側領域Bから外周側領域Cまで広げて、重量を軽減することも可能である。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 電動機、3 回転軸、4 第1磁性体、4a,5a 基部、4b,5b 突極5 第2磁性体、6 隔壁、7 固定子、8 固定子鉄心、9 第1固定子鉄心、9a,10a コアバック、9b,10b ティース、9c,9c−4,10c,10c−4 切欠部、9c−1 全周切欠部、9c−2 穴、9c−3 三角穴、10 第2固定子鉄心、11 コイル、12 永久磁石、13 フレーム、14 冷却水路。

Claims (7)

  1. フレームと、
    回転軸に固着され、前記フレーム内に回転自在に配設された回転子と、
    前記フレームに保持され、前記回転子を囲むように同軸心に配設された2つの固定子鉄心、当該2つの固定子鉄心間に挟持され前記回転子を励磁する界磁起磁力発生用の永久磁石、および、当該2つの固定子鉄心に巻装され前記回転子に回転トルクを発生させるコイルを有する固定子とを備え、
    前記固定子鉄心それぞれは、円盤状のコアバック、当該コアバック内周面から径方向内方に突設されたティース、および、当該コアバックに形成された穴または切欠を有することを特徴とする回転電動機。
  2. 前記コアバック内周面から前記穴または前記切欠までの距離が、前記ティースの周方向の幅の半分以上であることを特徴とする請求項1記載の回転電動機。
  3. 前記穴または前記切欠は、前記コアバックのうち、少なくとも前記ティースの外周側領域に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転電動機。
  4. 前記穴または前記切欠の一部は、前記コアバックのうち、前記ティース間の外周側領域に形成されていることを特徴とする請求項3記載の回転電動機。
  5. 前記フレームは、非磁性の熱伝導性部材を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の回転電動機。
  6. 前記切欠は、前記コアバックの外周面に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の回転電動機。
  7. 前記切欠は、前記コアバックの外周面全周を切り欠いた形状であって、前記固定子鉄心が前記永久磁石より小径であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の回転電動機。
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