JP2010270850A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰板44の外周を囲むケースの周壁40C側へ減衰板44が移動して振動を減衰する場合における減衰効果を向上させる。
【解決手段】軸方向Sに直交する軸直方向に沿って機械本体から振動が入力された場合には、減衰板44がケース40の周壁40C側へ移動して液体を攪拌する。この場合において、減衰板44が内筒50まで移動すると、内筒50が減衰板44に押される。内筒50が減衰板44に押されて移動することにより、液体が攪拌されると、減衰板44のみで液体を攪拌する場合に比べて、液体の攪拌量が増加するので、減衰効果を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、トラクター等の農業用機械やブルドーザ等の建設用機械のキャビンマウントなどとして用いられる防振装置に関する。
キャビンマウントなどとして用いられる防振装置としては、特許文献1に開示される液体封入式防振ゴム及び特許文献2に開示される液体封入式マウントが公知である。
特許文献1の液体封入式防振ゴムは、公開公報の図1に示すように、剛性材料から成る外筒1とこの外筒1の中央に配した剛性材料から成る中央部材2との間にゴム状弾性体3を設けるとともに、このゴム状弾性体3の一方の端面側に液体を封入するためのケーシング4を設け、このケーシング4内に中央部材2の一端に取付けられた減衰板7を配して構成されている。また、ケーシング4内に面するゴム状弾性体3の端面を減衰板7に向けて膨出させてストッパ8を形成し、減衰板7により区分されるケーシング4内の2つのスペース9間を連通させる孔を減衰板7には設けずに、減衰板7の周囲とケーシング4との間の間隙を液体が流れるように構成されている。
特許文献2の液体封入式マウントは、公開公報の図1に示すように、外部からの振動を直接受けるケース1と、一端が植込みボルト8を介して振動保護部に固定したスタッド2と、中心部にスタッド2が固定され、周縁部がケース1に密着固定した弾性体6と、上記ケース1に上記弾性体6とから構成される密閉された液室7と、空気を内蔵した可撓性の緩衝体11と、上記液室12に少なくとも1個の緩衝体11を収納した後にこの液室12に満杯にいれた非圧縮性粘性液3と、上記スタッド2の他端に固定され、上記液室12の非圧縮性粘性液3中に位置決めされる減衰板4とを備えている。
特開平7−167196号公報(図1) 特開平8−338468号公報(図1)
ここで、上記の特許文献1の構成において、装置の軸方向(上下方向)に沿って振動が入力された場合では、減衰板7が、ケーシング4の周壁に沿って上下動し、液体を攪拌して振動を減衰する。一方、装置の軸直方向(水平方向)に沿って振動が入力された場合では、減衰板7がケーシング4の周壁側へ移動し、液体を攪拌して振動を減衰する。減衰板7がケーシング4の周壁側へ移動して振動を減衰させる場合には、減衰板7が上下動する場合に比べ、減衰板7が液体を押す面積が小さいため、液体が攪拌されにくく減衰効果が小さい。
上記の特許文献2の構成においても、同様に、装置の軸方向(上下方向)に沿って振動が入力された場合では、減衰板4が、ケース1の周壁に沿って上下動し、液体を攪拌して振動を減衰する。一方、装置の軸直方向(水平方向)に沿って振動が入力された場合では、減衰板4がケース1の周壁側へ移動し、液体を攪拌して振動を減衰する。減衰板4がケース1の周壁側へ移動して振動を減衰させる場合には、減衰板4が上下動する場合に比べ、減衰板4が液体を押す面積が小さいため、液体が攪拌されにくく減衰効果が小さい。
本発明は、上記事実を考慮し、減衰板の外周を囲むケースの周壁側へ減衰板が移動して振動を減衰する場合における減衰効果を向上させることを目的とする。
本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に取り付けられる第1取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に取り付けられる第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結し、前記振動発生部からの振動入力により変形して前記第1取付部材を前記第2取付部材に対して変位させる弾性体と、前記第2取付部材に連結され、液体が封入された液室が内部に形成されたケースと、前記第1取付部材の一端部に設けられ、外周が前記ケースの周壁で囲まれ、前記第1取付部材が前記第2取付部材に対して変位することにより前記液室内で移動して前記液体を攪拌し、その攪拌により前記振動発生部からの振動を減衰させる減衰板と、前記液室内に移動可能に収容され、前記ケースの周壁と前記減衰板との間に配置され、前記減衰板の外周を囲む筒体と、を備える。
この構成によれば、第1取付部材又は第2取付部材を通じて、振動発生部から振動が入力されると、弾性体が弾性変形して第1取付部材を第2取付部材に対して変位させる。
第1取付部材が第2取付部材に対して変位することにより、減衰板が液室内で移動して液体を攪拌し、その攪拌により、振動発生部から振動受部に伝わる振動を減衰させる。
ここで、本発明の請求項1の構成では、減衰板がケースの周壁側へ移動して液体を攪拌する場合には、減衰板が、ケースの周壁と減衰板との間に配置された筒体まで移動すると、筒体が減衰板に押される。筒体が減衰板に押されて移動することにより、液体が攪拌されると、減衰板のみで液体を攪拌する場合に比べて、液体の攪拌量が増加するので、減衰効果を向上させることができる。
本発明の請求項2に係る防振装置は、請求項1の構成において、前記減衰板と前記筒体との隙間は、前記筒体と前記ケースの周壁との隙間より小さくされている。
この構成によれば、振動が入力されて、減衰板が筒体の内壁に沿って筒体に対して相対移動する際における粘性抵抗が大きくなり、減衰力を向上できる。
本発明の請求項3に係る防振装置は、請求項1又は請求項2の構成において、前記筒体と前記ケースとの間に配置され、前記液体を吸収し、圧縮されることによりその吸収した液体を排出する吸収部材、を備える。
この構成によれば、減衰板がケースの周壁側へ移動して液体を攪拌する場合には、減衰板が、ケースの周壁と減衰板との間に配置された筒体を押すことで、筒体とケースとの間に配置された吸収部材が圧縮されて、吸収部材に吸収された液体が排出される。吸収部材への圧縮が解除されると、吸収部材が液体を吸収する。これにより、液体の攪拌量が増加するので、減衰効果を向上させることができる。
本発明は、上記構成としたので、減衰板の外周を囲むケースの周壁側へ減衰板が移動して振動を減衰する場合における減衰効果を向上させることができる。
図1は、本実施形態に係る防振装置の構成を示す側断面図であって、図2の1−1線断面図である。 図2は、本実施形態に係る防振装置の構成を示す平面図である。 図3は、本実施形態に係る防振装置において、減衰板がケースの周壁側へ移動した状態を示す側断面図である。 図4は、本実施形態に係る防振装置において、減衰板がケースの周壁側へ移動した状態を示す図3の4−4線断面図である。 図5は、本実施形態に係る防振装置において、筒体とケースとの間に吸収部材を配置した構成を示す側断面図である。 図6は、図5に示す構成において、減衰板がケースの周壁側へ移動した状態を示す側断面図である。 図7は、図5に示す構成において、減衰板がケースの周壁側へ移動した状態を示す図6の7−7線断面図である。 図8は、図1に示す構成において、減衰板と内筒との隙間を内筒と周壁との隙間より小さくした構成を示す断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(本実施形態に係る防振装置10の構成)
まず、本実施形態に係る防振装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る防振装置10の構成を示す側断面図である。
本実施形態に係る防振装置10は、農業用機械又は建設用機械における振動受部であるキャブ(運転室)を振動発生部である機械本体へ支持するキャビンマウントとして適用されるものである。なお、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心に沿った方向を装置の軸方向Sとして以下の説明を行う。
防振装置10は、図1に示すように、キャブ側に取り付けられる第1取付部材12と、機械本体側に取り付けられる第2取付部材20と、第1取付部材12と第2取付部材20とを連結するゴム弾性体16と、第2取付部材20に連結されたケース40とを備えている。
なお、防振装置10は、図1に示すように、後述の植込みボルト28が上側に位置し、後述の液室46が下側に位置する向きで使用されるのが通例であるが、これに限られるものではない。また、振動が発生する振動発生部が第2取付部材20側に取り付けられ、振動を受ける振動受部が第1取付部材12側に取り付けられる構成であってもよい。この場合には、防振装置10の上下を図1と逆向きにして、防振装置10を装着することが考えられる。また、防振装置としては、キャビンマウントに適用されるものに限られず、エンジンマウントなど種々のものに適用することが可能である。
第2取付部材20は、外筒22及び中間筒24を含んで構成されている。外筒22は、略円筒形状の円筒部22Aと、円筒部22Aの一端から径方向外側に延出されたフランジ部22Bと、を備えて構成されている。
円筒部22Aとフランジ部22Bとは、一体に構成されており、外筒22を屈曲させることにより、円筒部22A及びフランジ部22Bが形成されている。フランジ部22Bは、4隅が丸みを帯びた四角形状に形成されている(図2参照)。
中間筒24は、略円筒形状の円筒部24Aと、円筒部24Aの一端から径方向外側に延出されたフランジ部24Bと、を備えて構成されている。円筒部24Aとフランジ部24Bとは、一体に構成されており、中間筒24を屈曲させることにより、円筒部24A及びフランジ部24Bが形成されている。
円筒部24Aは、外筒22の円筒部22Aよりも小径の略円筒形状とされ、外筒22の径方向内側に同軸的に配置されている。フランジ部24Bは、図2に示すように、フランジ部22Bと同様に、4隅が丸みを帯びた四角形状に形成されている。このフランジ部24Bは、外筒22のフランジ部22Bと接合されている。
外筒22のフランジ部22B及び中間筒24のフランジ部24Bには、防振装置10を機械本体に連結するためのボルト穴23が穿孔されており、フランジ部22B及びフランジ部24Bが不図示のボルトにより、建設機械又は農業機械の機械本体のフレーム(不図示)に連結される。
なお、ボルト穴23は、図2に示すように、具体的には、外筒22のフランジ部22B及び中間筒24のフランジ部24Bの4つの隅部に形成されている。また、第2取付部材20の形状及び配置位置などは、上記に限定されるものではなく、種々の構成とすることが可能である。
第1取付部材12は、外径が第2取付部材20の内径よりも小径の略円柱状とされ、第2取付部材20と同軸的に、かつ、第2取付部材20よりも軸方向S外側(図1における上側)に突出して配置されている。第1取付部材12の軸方向一端部(図1における上側の端部)には、植込みボルト28の一端部(図1における下側の端部)がねじ止めされている。
植込みボルト28は、軸方向Sに沿って延びており、第1取付部材12の軸方向一端から軸方向S外側(図1における上側)突出している。
乗員が搭乗する図示しないキャブに、植込みボルト28の他端部(図1における上側の端部)がねじ止めされて、キャブに第1取付部材12が連結される。これにより、キャブが、第1取付部材12を介して支持されるようになっている。
なお、第1取付部材12の形状及び配置位置などは、上記に限定されるものではなく、種々の構成とすることが可能である。例えば、第1取付部材12は、植込みボルト28が配置される一端部側が太く、他端側に向かって細くなるテーパー形状とされていてもよい。
ゴム弾性体16は、第1取付部材12の外周に配置され、第2取付部材20が、ゴム弾性体16の外周に配置されている。具体的には、ゴム弾性体16は、第1取付部材12の外周に加硫接着されると共に、外筒22の円筒部22Aの内周に加硫接着されており、環状に形成されている。また、ゴム弾性体16は、中間筒24のフランジ部24Bの接合面とは反対側の反対面(図1における上面)に加硫接着されると共に、中間筒24の円筒部24Aの内周に円筒部24Aの外周側をも覆うように加硫接着されている。さらに、ゴム弾性体16は、ケース40の内周にも加硫接着されている。
これにより、第2取付部材20の外筒22及び中間筒24と第1取付部材12とが弾性的に連結されており、ゴム弾性体16の弾性変形により、第1取付部材12が第2取付部材20に対して変位可能とされている。
ゴム弾性体16の軸方向一端面(図1における下面)には、第1取付部材12の外周を囲むように、環状の凹部16Aが形成されている。凹部16Aが形成されることにより、凹部16Aの外周には、凸部16Bが形成されている。
ゴム弾性体16の軸方向他端面(図1における上面)には、第1取付部材12の外周を囲むように、環状の凹部16Cが形成されている。凹部16Cが形成されることにより、凹部16Cの外周には、凸部16Dが形成されている。
凹部16Aと凹部16Cとは、第1取付部材12の軸方向に沿って配置されている。凸部16Bと凸部16Dとも、同様に、第1取付部材12の軸方向に沿って配置されている。
凹部16A及び凹部16Cの形成部位におけるゴム弾性体16の軸方向長さは、凸部16Bと凸部16Dの形成部位におけるゴム弾性体16の軸方向長さよりも短くされており、凹部16A及び凹部16Cの形成部位において、ゴム弾性体16が変形しやすくなっている。
これにより、凹部16A及び凹部16Cの形成部位が、第1取付部材12を変位させる可動部としての機能を有し、凸部16Bと凸部16Dの形成部位が、凸部16B及び凸部16D側に変位した場合における第1取付部材12の変位量を規制する規制部として機能する。中間筒24は、凸部16Bと凸部16Dとの間に埋め込まれており、凸部16Bと凸部16Dとの間のゴム弾性体16を補強し、凸部16Bと凸部16Dの形成部位におけるゴム弾性体16の変形を抑制している。
なお、ゴム弾性体16の形状及び配置位置などは、上記に限定されるものではなく、種々の構成とすることが可能である。
ケース40は、略円筒形状の円筒部40Aと、円筒部40Aの軸方向一端側の開口を閉鎖する閉鎖部40Bとを備えて構成されている。円筒部40Aの軸方向他端側が第2取付部材20の外筒22の円筒部22Aに溶接されて固定されている。閉鎖部40Bの外周縁部と円筒部40Aの外周縁部とは、かしめられて固定されている。
ケース40内部には、液体が封入された液室46が形成されている。液室46は、閉鎖部40Bと反対側において、第1取付部材12とゴム弾性体16とで閉鎖されている。液室46内には、シリコンオイル等の高粘度の液体が充填されている。また、液室46には、空気も含まれている。なお、液室46には、空気が含まれていない構成であってもよい。
ケース40の円筒部40Aの一部が、液室46の外周を囲む周壁40Cとされている。周壁40Cにおいては、ゴム弾性体16が膜状に形成され、ケース40の周壁40Cを覆っている。
なお、ケース40の形状及び配置位置などは、上記に限定されるものではなく、種々の構成とすることが可能である。例えば、円筒部40A及び閉鎖部40Bは一体で構成されていてもよい。また、閉鎖部40Bがダイヤフラムで構成され、液室46が拡縮する構成であってもよい。
第1取付部材12には、植込みボルト28が設けられた端部とは反対側の端部に、減衰板44が設けられている。この減衰板44は、中央部がボルト48により第1取付部材12にねじ止めされている。
減衰板44は、第1取付部材12の径方向外側において閉鎖部40B側(図1における下側)に傾斜し、さらにその径方向外側において、閉鎖部40B側(図1における下側)に折り曲げられて、減衰板44の外周部に環状部44Aが形成されている。環状部44Aの外周面は、ケース40の周壁40Cに沿って配置されている。
減衰板44は、外周がケース40の周壁40Cに囲まれており、液室46の液体に浸っている。
第1取付部材12が第2取付部材20に対して変位すると、第1取付部材12に設けられた減衰板44が液室46内で移動して、液体を攪拌し、その攪拌により振動発生部からの振動を減衰させるようになっている。
なお、減衰板44の形状及び配置位置などは、上記に限定されるものではなく、種々の構成とすることが可能である。
また、液室46には、筒体の一例としての内筒50が移動可能に収容されている。内筒50は、減衰板44の外周を囲む筒体であり、ケース40の周壁40Cと減衰板44との間に配置されている。
内筒50は、外径が液室46の内径より小さく、内径が減衰板44の外径よりも大きくされている。内筒50は、自由状態で液室46に収容されており、いずれの部材に対しても固定されていない。
減衰板44と内筒50との隙間は、内筒50と周壁40Cとの隙間と同等の大きさとされている。なお、減衰板44と内筒50との隙間及び内筒50と周壁40Cとの隙間は、任意に設定することが可能であり、減衰板44と内筒50との隙間を内筒50と周壁40Cとの隙間よりも大きくしたり、後述のように減衰板44と内筒50との隙間を内筒50と周壁40Cとの隙間よりも小さくしたりすることが可能である。
なお、内筒50には、切欠、孔、スリットなどが形成されていても良く、種々の構成とすることが可能である。
(本実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
防振装置10では、機械本体側で振動が発生した場合は、第1取付部材12を介して振動がゴム弾性体16に伝達され、ゴム弾性体16が弾性変形することにより振動が吸収されて減衰され第2取付部材20に連結されたキャブ側に振動が伝達され難くなる。
また、ゴム弾性体16が弾性変形することにより、第1取付部材12が第2取付部材20に対して変位する。第1取付部材12が第2取付部材20に対して変位することにより、減衰板44が液室46内で移動して液体を攪拌し、その攪拌により液体流動の粘性抵抗に基づく減衰作用が発生し、機械本体からキャブに伝わる振動を減衰させる。
ここで、軸方向Sに直交する軸直方向に沿って機械本体から振動が入力された場合には、減衰板44がケース40の周壁40C側へ移動して液体を攪拌する。この場合において、減衰板44が内筒50まで移動すると、図3及び図4に示すように、内筒50が減衰板44に押される。内筒50が減衰板44に押されて移動することにより、液体が攪拌されると、減衰板44のみで液体を攪拌する場合に比べて、液体の攪拌量が増加するので、減衰効果を向上させることができる。
また、内筒50がない構成においては、減衰板44と周壁40Cとが直接接触することになるが、本実施形態の場合においては、周壁40Cは、内筒50と接触するので、周壁40Cの内面に対する接触面積が広くなり、周壁40Cへの応力が分散される。これにより、ケース40への衝突によるケース40の劣化を抑制できる。
なお、図5に示すように、液体を吸収し圧縮されることによりその吸収した液体を排出する吸収部材52を、内筒50とケース40との間に配置する構成であってもよい。
この構成では、吸収部材52は、減衰板44の外周を囲む筒状に形成されており、液室46に移動可能に収容されている。
吸収部材52としては、例えば、多孔質部材が用いられる。多孔質部材としては、例えば、ウレタンスポンジなどの発泡部材が用いられる。
この構成によれば、軸方向Sに直交する軸直方向に沿って機械本体から振動が入力された場合には、減衰板44がケース40の周壁40C側へ移動して液体を攪拌する。この場合において、減衰板44が内筒50まで移動すると、図6及び図7に示すように、内筒50が減衰板44に押される。内筒50が減衰板44に押されて移動することにより、内筒50が吸収部材52を圧縮し、吸収部材52が吸収していた液体が、吸収部材52から排出される。吸収部材52への圧縮が解除されると、吸収部材52が液体を吸収する。これにより、吸収部材52がない場合に比べて、液体の攪拌量が増加するので、減衰効果を向上させることができる。
また、周壁40Cは、吸収部材52を介して内筒50と接触するので、周壁40Cへの応力が分散される。これにより、ケース40への衝突によるケース40の劣化を抑制できる。
また、図8に示すように、減衰板44と内筒50との隙間を、内筒50と周壁40Cとの隙間より小さくする構成としても良い。この構成によれば、防振装置10の軸方向Sに沿って振動が入力されて、減衰板44が内筒50の内壁に沿って内筒50に対して相対移動する際における粘性抵抗が大きくなり、減衰力を向上できる。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
10 防振装置
12 第1取付部材
16 ゴム弾性体
20 第2取付部材
40 ケース
40C 周壁
44 減衰板
46 液室
50 内筒(筒体)
52 吸収部材

Claims (3)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に取り付けられる第1取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に取り付けられる第2取付部材と、
    前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結し、前記振動発生部からの振動入力により変形して前記第1取付部材を前記第2取付部材に対して変位させる弾性体と、
    前記第2取付部材に連結され、液体が封入された液室が内部に形成されたケースと、
    前記第1取付部材の一端部に設けられ、外周が前記ケースの周壁で囲まれ、前記第1取付部材が前記第2取付部材に対して変位することにより前記液室内で移動して前記液体を攪拌し、その攪拌により前記振動発生部からの振動を減衰させる減衰板と、
    前記液室内に移動可能に収容され、前記ケースの周壁と前記減衰板との間に配置され、前記減衰板の外周を囲む筒体と、
    を備える防振装置。
  2. 前記減衰板と前記筒体との隙間は、前記筒体と前記ケースの周壁との隙間より小さくされている請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記筒体と前記ケースとの間に配置され、前記液体を吸収し、圧縮されることによりその吸収した液体を排出する吸収部材、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の防振装置。
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