JP2008138802A - 防振装置 - Google Patents

防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008138802A
JP2008138802A JP2006326910A JP2006326910A JP2008138802A JP 2008138802 A JP2008138802 A JP 2008138802A JP 2006326910 A JP2006326910 A JP 2006326910A JP 2006326910 A JP2006326910 A JP 2006326910A JP 2008138802 A JP2008138802 A JP 2008138802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid chamber
outer cylinder
vibration
pressure
main liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006326910A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ohashi
正明 大橋
Jun Kameda
潤 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006326910A priority Critical patent/JP2008138802A/ja
Publication of JP2008138802A publication Critical patent/JP2008138802A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ、主液室内の液体の圧力が急激に変化したときに、その圧力変化を確実に吸収する。
【解決手段】外筒11の内側においてゴム弾性部13およびダイヤフラム14で閉じられた液体封入空間内に、両端開口部がそれぞれ主液室16および副液室17に各別に開口するように管部20が設けられ、この管部20内には、外筒11または取付け部材12に振動が作用して、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により移動させられ、管部20内を通して主液室16と副液室17とを連通させる弁体24が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車や産業機械等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を吸収および減衰する防振装置に関するものである。
この種の防振装置として、従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、この外筒の軸方向一端部における内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材と、この取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結するとともに、外筒の軸方向一端部における開口部を閉塞するゴム弾性部と、前記外筒の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラムと、前記外筒の内側において、前記ゴム弾性部およびダイヤフラムで閉じられた液体封入空間を、前記ゴム弾性部を隔壁の一部とする主液室、および前記ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室に仕切る仕切り部と、が備えられ、この仕切り部は、前記外筒の内側に嵌合されるとともに、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスを備えた構成が知られている。
特開昭61−171931号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、外筒若しくは取付け部材に大きな振幅の振動が作用して、主液室内の液体の圧力が急激に変化したときに、オリフィスにおける液体の許容通過流量が不足してこの圧力変化を吸収することができず、例えば主液室内でキャビテーションが発生し、異音を生じさせるおそれがあった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、装置の大型化を抑制しつつ、主液室内の液体の圧力が急激に変化したときに、その圧力変化を確実に吸収することができる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、この外筒の軸方向一端部における内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材と、この取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結するとともに、外筒の軸方向一端部における開口部を閉塞するゴム弾性部と、前記外筒の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラムと、前記外筒の内側において、前記ゴム弾性部およびダイヤフラムで閉じられた液体封入空間を、前記ゴム弾性部を隔壁の一部とする主液室、および前記ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室に仕切る仕切り部と、が備えられ、この仕切り部は、前記外筒の内側に固定状態で嵌合されるとともに、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスを備えた防振装置であって、前記仕切り部に、両端開口部がそれぞれ前記主液室および副液室に各別に開口するように管部が設けられ、この管部内には、前記外筒または取付け部材に振動が作用して、前記主液室内の液体の圧力と副液室内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により移動させられ、前記管部内を通して前記主液室と副液室とを連通させる弁体が設けられていることを特徴とする。
この発明では、仕切り部に前記管部が設けられるとともに、この管部内に前記弁体が設けられているので、振幅の大きい振動が外筒または取付け部材に作用して、主液室内の液体の圧力と副液室内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、弁体を管部内で移動させることにより、主液室と副液室とを、オリフィスのみならず、この管部内をも通して連通させることが可能になる。これにより、前述のように主液室内の液体の圧力が急激に変化しても、この圧力変化を確実に吸収することができる。
さらに、このように前記管部内だけを通して、主液室内の液体の圧力が急激に上昇した場合、および下降した場合の双方について、主液室と副液室とを連通させその圧力変化を吸収することが可能になるので、この防振装置が大型になるのを防ぐこともできる。
ここで、前記管部には、内部に前記弁体が設けられた作動管部が備えられ、この作動管部内には、前記弁体を管部の軸方向における両側からそれぞれ押圧して支持する一対の弾性体が設けられるとともに、この作動管部の内周面には、前記弁体の外周面が液密状態で嵌合する嵌合突部がその全周にわたって突設され、前記外筒または取付け部材に振動が作用して、前記主液室内の液体の圧力と副液室内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により、前記弁体が前記一対の弾性体を伸縮させつつ管部の軸方向に移動して前記嵌合突部から外れる構成とされてもよい。
この場合、主液室内の液体の圧力が急激に変化したときに、前記弁体を容易かつ確実に前述のように移動させることが可能になるとともに、このように圧力が変化する前では、管部内を通した主液室と副液室との連通を遮断することが可能になり、さらに、この圧力変化を吸収した後は、一対の弾性体の弾性復元力により、弁体を元の位置に戻して、その外周面を嵌合突部の内周面に液密状態で嵌合させることが可能になる。したがって、この防振装置の性能を、前述のように主液室内の液体の圧力が急激に変化する前後で安定させることができる。
また、前記一対の弾性体はそれぞれ、縦弾性係数若しくはばね定数が異なってもよい。
この場合、主液室内の液体の圧力が急激に上昇した場合、および下降した場合のそれぞれにおいて、弁体を管部内で移動させて、この管部内を通して主液室と副液室とを連通させる前記圧力差を容易かつ高精度に設定することが可能になり、この防振装置の性能を容易に向上させることができる。
さらに、前記管部は、前記オリフィスに設けられてもよい。
この場合、管部が、外筒の内側に固定状態で嵌合されたオリフィスに設けられているので、この管部を防振装置に安定して設けることが可能になる。したがって、管部内で弁体が誤動作するのを防ぐことが可能になり、防振装置の性能をより一層安定させることができる。
この発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、主液室内の液体の圧力が急激に変化したときに、その圧力変化を確実に吸収することができる。
以下、本発明に係る防振装置の一実施形態を、図1から図3を参照しながら説明する。この防振装置10は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒11と、この外筒11の軸方向一端部における内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材12と、この取付け部材12と外筒11とを弾性的に連結するとともに、外筒11の軸方向一端部における開口部を閉塞するゴム弾性部13と、外筒11の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラム14と、外筒11の内側において、ゴム弾性部13およびダイヤフラム14で閉じられた液体封入空間を、後述する主液室16および副液室17に仕切る仕切り部15と、を備えている。
なお、これらの各部材はそれぞれ、中心軸線Oと同軸に設けられている。また、前記液体封入空間には、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が封入される。
仕切り部15は、外筒11の軸方向に互いに間隔をあけて配置された一対の仕切り板21、22と、これらの仕切り板21、22同士の間に収納された可動板18と、外筒11の内側に固定状態で嵌合され、主液室16および副液室17を連通させるオリフィス19と、を備えている。一対の仕切り板21、22にはそれぞれ、可動板18と対向する位置に複数の貫通孔23が形成されている。
なお、一対の仕切り板21、22同士の間隔は、可動板18の厚さよりも大きくなっており、可動板18は、主液室16および副液室17内の液体の圧力変化により、これらの仕切り板21、22同士の間で前記中心軸線O方向に±1mm程度移動できるようになっている。また、可動板18は、ゴム状弾性材で円板状に形成されている。
この防振装置10が例えば自動車に装着された場合、取付け部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される一方、外筒11が図示されないブラケットを介して振動受部としての車体に連結されることにより、エンジンの振動を車体に伝達するのを抑えられるようになっている。
外筒11は、軸方向一端側の小径部11aと、軸方向他端側の大径部11bと、これらの小径部11aおよび大径部11bを連結する段部11cと、を備え、これら11a〜11cが前記中心軸線Oと同軸に配置されて一体に形成されている。
また、取付け部材12は、図示の例では、内周面に雌ねじ部が形成された筒状体12aと、この筒状体12aの軸方向他端面に軸方向外方に向けて突設された壁部12bと、を備えている。そして、筒状体12aは、その軸方向一端部が外筒11の軸方向一端における開口面よりもこの軸方向外方に突出した状態で、外筒11と同軸上に設けられている。
ゴム弾性部13は、筒状体12aのうち外筒11の内側に位置する部分、および壁部12bが内部に埋設されたブロック状の本体部13aと、筒状体12aの外周側から径方向外方に向かうに従い漸次、外筒11の一端に向けて延設された脚部13bと、この脚部13bの先端から外筒11の軸方向他端に向けてこの外筒11の内周面に沿って延びる被覆部13cと、を備え、これら13a〜13cが一体に形成されている。
このうち、脚部13bの先端は、外筒11の一端部における内周面に加硫接着している。さらに、被覆部13cは、外筒11の内周面において、脚部13bの先端が加硫接着されていない部分の全域に加硫接着している。これにより、外筒11の内周面は、その全域にわたって脚部13bの先端および被覆部13cにより覆われている。
ここで、前記主液室16は、ゴム弾性部13を隔壁の一部として、ゴム弾性部13の変形に伴い内容積が変化し、前記副液室17は、ダイヤフラム14を隔壁の一部として、封入された液体の圧力変化に応じて内容積が変化するようになっている。
仕切り部15のオリフィス19はリング状体とされ、本実施形態では、外筒11の大径部11bの内周面において段部11cに連なる部分を被覆する被覆部13cの表面に嵌合している。また、このオリフィス19には、その外周面に周方向に沿って連続して延在したオリフィス通路19aと、オリフィス19の主液室16側の開口端面に形成されるとともに、オリフィス通路19aの一方の周端部に開口する第1通路19bと、オリフィス19の副液室17側の開口端面に形成されるとともに、オリフィス通路19aの他方の周端部に開口する第2通路19cと、が形成され、これらのオリフィス通路19a、第1通路19bおよび第2通路19cを通して、主液室16と副液室17とが連通している。
ここで、一対の仕切り板21、22のうち主液室16側に配置された第1仕切り板21は、リング状体のオリフィス19の内周面において副液室17側の端部に、この開口面を閉塞するように径方向に沿って延設されている。なお、これらの第1仕切り板21とオリフィス19とは例えば金属材料等で一体に形成されている。
また、一対の仕切り板21、22のうち副液室17側に配置された第2仕切り板22は、上面視円形の天板部22aと、天板部22aの外周縁から垂設された周壁部22bと、周壁部22bの開口端縁から径方向外方に突設されたフランジ状部22cと、を備え、これらが一体に例えば金属材料等で形成されている。そして、この第2仕切り板22の天板部22aおよび周壁部22bが、リング状体のオリフィス19において副液室17側の開口端面から副液室17の内方に向けて突出するように、フランジ状部22cが、オリフィス19の副液室17側の開口端面に配置されている。
以上より、可動板18は、第1仕切り板21、第2仕切り板22の天板部22a、および第2仕切り板22の周壁部22bに囲まれた空間内に収納されて、第2仕切り板22の周壁部22bの内周面により、その沿面方向の移動、および前記中心軸線O回りの移動が規制されている。
そして、本実施形態では、前記仕切り部15に、両端開口部がそれぞれ主液室16および副液室17に各別に開口するように管部20が設けられている。この管部20内には、外筒11または取付け部材12に振動が作用して、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により移動させられ、管部20内を通して主液室16と副液室17とを連通させる弁体24が設けられている。なお、図示の例では、弁体24は球状体となっている。
また、本実施形態では、管部20は、内部に弁体24が設けられた作動管部25と、この作動管部25内と主液室16とを連通させる第1小径管部28と、作動管部25内と副液室17とを連通させる第2小径管部29と、を備えている。ここで、リング状体のオリフィス19において、オリフィス通路19aおよび第1、第2通路19b、19cが形成された周方向位置を回避した位置に、このオリフィス19の軸方向に沿って延びる孔が形成されており、この孔に作動管部25が嵌合している。
第1小径管部28は、オリフィス19における主液室16側の開口端面から、前記孔内に向けて突設され、第2小径管部29は、オリフィス19における副液室17側の開口端面に当接する前記フランジ状部22cの裏面に突設されている。なお、これらの第1、第2小径管部28、29は、作動管部25よりも小径とされるとともに、この作動管部25と同軸上に配置されている。
さらに、本実施形態では、作動管部25の内周面においてその軸方向中央部に、弁体24の外周面が液密状態で嵌合する嵌合突部26が全周にわたって突設されている。なお、作動管部25および嵌合突部26はゴム状弾性材で一体に形成されている。
ここで、作動管部25内には、弁体24を前記軸方向における両側からそれぞれ押圧して支持する一対の弾性体27が設けられている。
図示の例では、これらの弾性体27はそれぞれ、コイルスプリングとされるとともに、作動管部25と同軸に設けられている。また、一対の弾性体27のうち、弁体24を主液室16側から押圧する第1弾性体27aにおける主液室16側の端部には第1小径管部28が内挿され、弁体24を副液室17側から押圧する第2弾性体27bにおける副液室17側の端部には第2小径管部29が内挿されている。これにより、一対の弾性体27はそれぞれ、前記孔の内面において第1小径管部28が突設された表面と、フランジ状部22cの裏面との間で、前記嵌合突部26に嵌合した弁体24を介して挟まれることにより、所定の弾性復元力を内在し、かつ前記軸方向に直交する方向の移動が規制された状態に維持されている。
以上より、外筒11若しくは取付け部材12に微小な振幅の振動が作用して、主液室16内の液体の圧力が変化したときは、可動板18を第1、第2仕切り板21、22同士の間で前記中心軸線O方向に振動させてこれらの仕切り板21、22に形成された貫通孔23を開閉し、第1、第2仕切り板21、22同士の間の収納空間と、主液室16および副液室17とを連通させつつ、ゴム弾性部13を振動させて、この振動を吸収および減衰させる。この際、弁体24は動作せず、その外周面が全周にわたって前記嵌合突部26の内周面に液密状態で嵌合したままに保持され、管部20内を通した主液室16と副液室17との連通は遮断された状態に維持される。
また、外筒11若しくは取付け部材12に振動が作用して、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差が閾値以下となったときには、可動板18が、第1仕切り板21または第2仕切り板22の天板部22aに密接して前記貫通孔23を閉塞することにより、主液室16と副液室17との前記収納空間を介した連通が遮断された状態に保持され、オリフィス19のみを通して、主液室16および副液室17の相互間で液体を流通させることにより、この振動を吸収および減衰させる。なお、このときも前述と同様に弁体24は動作しない。
そして、さらに、外筒11若しくは取付け部材12に大きな振幅(例えば、±5mm以上)の振動が作用して、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差が閾値を越えると、一対の弾性体27がその軸方向に伸縮し弁体24が嵌合突部26から外れて、これら24、26の間に隙間が形成され、主液室16と副液室17とが管部20内を通して連通する。これにより、この圧力変化が吸収されることになる。その後、一対の弾性体27の弾性復元力により、弁体24が元の位置に戻されて、その外周面が嵌合突部26の内周面に液密状態で嵌合する。
以上説明したように、本実施形態による防振装置10によれば、前記液体封入空間内に管部20が設けられるとともに、この管部20内に弁体24が設けられているので、振幅の大きい振動が外筒11または取付け部材12に作用して、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、弁体24を管部20内で移動させることにより、主液室16と副液室17とを、オリフィス19のみならず、この管部20内をも通して連通させることが可能になる。これにより、前述のように主液室16内の液体の圧力が急激に変化しても、この圧力変化を確実に吸収することができる。
さらに、このように管部20内だけを通して、主液室16内の液体の圧力が急激に上昇した場合、および下降した場合の双方について、主液室16と副液室17とを連通させその圧力変化を吸収することが可能になるので、この防振装置10が大型になるのを防ぐこともできる。
また、本実施形態では、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により、弁体24が一対の弾性体27を伸縮させつつ管部20の軸方向に移動して、液密状態で嵌合している嵌合突部26から外れる構成とされているので、主液室16内の液体の圧力が急激に変化したときに、弁体24を容易かつ確実に前述のように移動させることが可能になるとともに、このように圧力が変化する前では、管部20内を通した主液室16と副液室17との連通を遮断することが可能になり、さらに、この圧力変化を吸収した後は、一対の弾性体27の弾性復元力により、弁体24を元の位置に戻して、その外周面を嵌合突部26の内周面に液密状態で嵌合させることが可能になる。したがって、この防振装置10の性能を、前述のように主液室16内の液体の圧力が急激に変化する前後で安定させることができる。
さらに、本実施形態では、管部20が、外筒11の内側に固定状態で嵌合しているオリフィス19に設けられているので、この管部20を防振装置10に安定して設けることが可能になる。したがって、管部20内で弁体24が誤動作するのを防ぐことが可能になり、防振装置10の性能をより一層安定させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、仕切り部15に一対の仕切り板21、22を設けたが、これらの仕切り板21、22を有しない仕切り部を採用してもよい。
また、前記実施形態では、弁体24として球状体を示したが、これに限らず、例えば柱状体や板状体等を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、一対の弾性体27としてコイルスプリングを示したが、これに限らず、主液室16内の液体の圧力と副液室17内の液体の圧力との差により、伸縮可能な構成であればいずれであってもよい。さらに、一対の弾性体27それぞれで、縦弾性係数若しくはばね定数を異ならせてもよい。この場合、主液室16内の液体の圧力が急激に上昇した場合、および下降した場合のそれぞれにおいて、弁体24が管部20内で移動して、この管部20内を通して主液室16と副液室17とを連通させる前記圧力差を容易かつ高精度に設定することが可能になり、この防振装置10の性能を容易に向上させることができる。
装置の大型化を抑制しつつ、主液室内の液体の圧力が急激に変化したときに、その圧力変化を確実に吸収することができる。
本発明に係る一実施形態として示した防振装置の縦断面図である。 図1に示す仕切り部の一部拡大縦断面図である。 図1に示す仕切り部を下方から見た斜視図である。
符号の説明
10 防振装置
11 外筒
12 取付け部材
13 ゴム弾性部
14 ダイヤフラム
15 仕切り部
16 主液室
17 副液室
19 オリフィス
20 管部
24 弁体
25 作動管部
26 嵌合突部
27 弾性体

Claims (4)

  1. 振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、
    この外筒の軸方向一端部における内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材と、
    この取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結するとともに、外筒の軸方向一端部における開口部を閉塞するゴム弾性部と、
    前記外筒の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラムと、
    前記外筒の内側において、前記ゴム弾性部およびダイヤフラムで閉じられた液体封入空間を、前記ゴム弾性部を隔壁の一部とする主液室、および前記ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室に仕切る仕切り部と、が備えられ、
    この仕切り部は、前記外筒の内側に固定状態で嵌合されるとともに、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスを備えた防振装置であって、
    前記仕切り部に、両端開口部がそれぞれ前記主液室および副液室に各別に開口するように管部が設けられ、
    この管部内には、前記外筒または取付け部材に振動が作用して、前記主液室内の液体の圧力と副液室内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により移動させられ、前記管部内を通して前記主液室と副液室とを連通させる弁体が設けられていることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1記載の防振装置であって、
    前記管部には、内部に前記弁体が設けられた作動管部が備えられ、
    この作動管部内には、前記弁体を管部の軸方向における両側からそれぞれ押圧して支持する一対の弾性体が設けられるとともに、この作動管部の内周面には、前記弁体の外周面が液密状態で嵌合する嵌合突部がその全周にわたって突設され、
    前記外筒または取付け部材に振動が作用して、前記主液室内の液体の圧力と副液室内の液体の圧力との差が閾値を超えたときに、この圧力差により、前記弁体が前記一対の弾性体を伸縮させつつ管部の軸方向に移動して前記嵌合突部から外れる構成とされたことを特徴とする防振装置。
  3. 請求項2記載の防振装置であって、
    前記一対の弾性体はそれぞれ、縦弾性係数若しくはばね定数が異なっていることを特徴とする防振装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の防振装置であって、
    前記管部は、前記オリフィスに設けられていることを特徴とする防振装置。
JP2006326910A 2006-12-04 2006-12-04 防振装置 Withdrawn JP2008138802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326910A JP2008138802A (ja) 2006-12-04 2006-12-04 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326910A JP2008138802A (ja) 2006-12-04 2006-12-04 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008138802A true JP2008138802A (ja) 2008-06-19

Family

ID=39600487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006326910A Withdrawn JP2008138802A (ja) 2006-12-04 2006-12-04 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008138802A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010116986A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Bridgestone Corp 防振装置
CN106224428A (zh) * 2016-09-07 2016-12-14 奇瑞汽车股份有限公司 一种筒状下拉式液压悬置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010116986A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Bridgestone Corp 防振装置
CN106224428A (zh) * 2016-09-07 2016-12-14 奇瑞汽车股份有限公司 一种筒状下拉式液压悬置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8807545B2 (en) Liquid-sealed antivibration device
JP5642241B1 (ja) 防振装置
WO2011099357A1 (ja) 防振装置
JP2013228004A (ja) 液封入式防振装置
JPWO2019216403A1 (ja) 防振装置
JP5882124B2 (ja) 液封入式防振装置
JP5184276B2 (ja) 液封入式防振装置
JP5184273B2 (ja) 液封入式防振装置
JP5184272B2 (ja) 液封入式防振装置
JP2008138802A (ja) 防振装置
JP5510713B2 (ja) 液封入式防振装置
JP2011047464A (ja) 防振装置
JP2010031988A (ja) 流体封入式防振装置
JP7399587B2 (ja) 防振装置
JP5069200B2 (ja) 防振装置
JP7326121B2 (ja) 防振装置
JP2018115718A (ja) 防振装置
JP2007071314A (ja) 防振装置
JP5114799B2 (ja) 防振装置
JP2010242871A (ja) 防振装置
JP5723944B2 (ja) 防振装置
JP5436252B2 (ja) 防振装置
JP5893482B2 (ja) 液封入式防振装置
JP6389046B2 (ja) 防振装置
JP6153428B2 (ja) 液封入式防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100302