JPH07167196A - 液体封入式防振ゴム - Google Patents

液体封入式防振ゴム

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Publication number
JPH07167196A
JPH07167196A JP34260393A JP34260393A JPH07167196A JP H07167196 A JPH07167196 A JP H07167196A JP 34260393 A JP34260393 A JP 34260393A JP 34260393 A JP34260393 A JP 34260393A JP H07167196 A JPH07167196 A JP H07167196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
rubber
damping plate
elastic body
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP34260393A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Fujiwara
敦洋 藤原
Hiroshi Higuchi
寛 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH07167196A publication Critical patent/JPH07167196A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程を減らす等してコストダウンを図
り、減衰力を向上させる。 【構成】 剛性材料から成る外筒1とこの外筒1の中央
に配した剛性材料から成る中央部材2との間にゴム状弾
性体3を設けるとともに、このゴム状弾性体3の一方の
端面側に液体を封入するためのケーシング4を設け、こ
のケーシング4内に中央部材2の一端に取付けられた減
衰板7を配してある。ケーシング4内に面するゴム状弾
性体3の端面を減衰板7に向けて膨出させてストッパ8
に形成し、減衰板7により区分されるケーシング4内の
2つのスペース9間を連通させる孔を減衰板7には設け
ずに減衰板7の周囲とケーシング4との間の間隙を液体
が流れるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、剛性材料から成る外
筒とこの外筒の中央に配した剛性材料から成る中央部材
との間にゴム状弾性体を設けるとともに、このゴム状弾
性体の一方の端面側に液体を封入するためのケーシング
を設け、このケーシング内に中央部材の一端に取付けら
れた減衰板を配した液体封入式防振ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液体封入式防振ゴムとしては、図
3に示すものが知られている。これは、剛性材料から成
る円筒形の外筒100とこの外筒100の中央に配した
剛性材料から成る中央部材(スタッド)101との間に
ゴム状弾性体102を設けてある。外筒100の上下端
には鍔部100A,100Bを有し、鍔部100Bに液
体を封入するためのケーシング103を設けてある。ゴ
ム状弾性体102の上部には半径方向の張り出し部10
2Aが設けられ、この張り出し部102Aは鍔部100
A上に焼付接着されている。張り出し部102Aはスタ
ッド(中央部材)101の下方向への移動力に対向する
ように作用する。ケーシング103内に位置するように
スタッド101の下端にボルト104により減衰板10
5を取付けてある。この減衰板105には孔106が形
成してある。さらに、減衰板105の外周部にゴム製の
ストッパ107が取付けてある。ケーシング103内の
内部空間108にはシリコンオイル等の高粘度減衰液が
底にあけた注入口から注入され、注入後はシールリベッ
ト109で閉じられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の減衰板105に
は孔106が形成され、ストッパ107が取付けられる
ため、孔開け加工やゴムの加硫接着という作業が必要と
なり、コスト面で不利であった。また、ストッパ107
が取付けられる減衰板105の近傍にはくぼみCが形成
されることとなるので、このくぼみCに空気がたまりや
すく、そのため孔106が空気逃げ孔を兼ねていた。ま
た、減衰板105が上下動したときに液体はケーシング
103との間の間隙のみならず孔106も通るため、本
来得られるだけの大きな減衰力を得ることができなかっ
た。従来例において大きな減衰力を得ようとすれば、減
衰板105とケーシング103との間隙を狭くしなけれ
ばならないが、この間隙を狭くすると過大横方向力入力
時に減衰板105がケーシング103に衝突して液室が
壊れるおそれもあった。さらにまた、ストッパ107の
加硫接着を行うためには、ゴム状弾性体102の成形用
モールドの他にもう1つのモールドが必要となってい
た。
【0004】そこで、この発明は、製造工程を減らす等
してコストダウンを図り、減衰力を向上させることので
きる液体封入式防振ゴムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、剛性材料から成る外筒とこの外筒の中
央に配した剛性材料から成る中央部材との間にゴム状弾
性体を設けるとともに、このゴム状弾性体の一方の端面
側に液体を封入するためのケーシングを設け、このケー
シング内に中央部材の一端に取付けられた減衰板を配し
た液体封入式防振ゴムにおいて、ケーシング内に面する
ゴム状弾性体の端面を減衰板に向けて膨出させてストッ
パに形成し、減衰板により区分されるケーシング内の2
つのスペース間を連通させる孔を減衰板に設けずに減衰
板の周囲とケーシングとの間の間隙を液体が流れるよう
に構成したものである。
【0006】
【作用】減衰板に孔がないので、液体の流れは減衰板と
ケーシングとの間の間隙のみとなり、そのために間隙を
狭くする必要もなくなり、減衰力の向上を図れ、ケーシ
ングと減衰板との衝突のおそれもなくなる。また、ゴム
状弾性体側にストッパを設けることでモールドが1つで
すみ、減衰板の加工工程も減る。減衰板にストッパを取
付けないために、空気がたまるくぼみも形成されない。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
【0008】図1において、剛性材料から成る外筒1と
この外筒1の中央に配した剛性材料から成る中央部材2
との間にゴム状弾性体3を設けるとともに、このゴム状
弾性体3の一方の端面側に液体を封入するためのケーシ
ング4を設けてある。中央部材2は、上端にスタッド5
がねじ込まれて固着されるためのねじ孔2Aが形成さ
れ、下端側にはボルト6がねじ込まれて固着されるため
のねじ孔2Bが形成された中実の筒体である。この発明
においても、ゴム状弾性体3の上部には半径方向の張り
出し部3Aが設けてある。中央部材2の下端にボルト6
を介して減衰板7が取付けてある。この減衰板7は上面
にくぼみがなくお椀を伏せた形状に形成してある。ま
た、ケーシング4内に面するゴム状弾性体3の端面を減
衰板7に向けて膨出させてストッパ8に形成してある。
減衰板7により区分されるケーシング4内のスペース9
間を連通させる孔は減衰板7には設けていない。液体の
流れは減衰板7の外周とケーシング4の内壁との間の間
隙のみとなる。
【0009】また、ゴム状弾性体3を膨出させて形成さ
れたストッパ8の外周部はケーシング4の内周面に沿っ
てケーシング4の下端側まで延びている。この延出され
たゴム状弾性体3の部分はケーシング4に底蓋10を加
締めて固定するときのシール部11となっている。さら
に、ストッパ8の内周面側には凹部12が形成される。
【0010】ケーシング4内のスペース9に封入される
液体は高粘性流体であり、粘度が好ましくは1万〜10
万 cst(センチストークス)のものが好適であり、例え
ばシリコンオイルが使用に適する。スペース9内に液体
を封入した状態では若干空気が残る。若干の空気が残っ
ていた方が、高粘性流体を封入したときに流体の動きが
スムースとなる。高粘性流体は極めて硬く(バネ定数が
高く)、そのために若干の空気が残っていた方が減衰板
7とケーシング4との間の間隙での液体の流れがスムー
スとなる。
【0011】減衰板7には従来のように孔が形成されて
おらず、かつゴム製のストッパも取付けられないので、
図示するような減衰板7を鋼板から簡単に加工して製造
できる。また、ゴムのモールドも1つですむ。モールド
にはスタッド5,ボルト6,減衰板7,底蓋10を除い
た部材をセットしておき、ゴムを加硫成形すればよい。
ゴムを加硫成形した後にボルト6で減衰板7を取付け、
中央部材2にスタッド5をねじ込み、液体をケーシング
4内に注入した後に底蓋10を取付ける。
【0012】図2に示すグラフは、図1に示すこの発明
の実施例(符号Aで示す)と、図1に示す実施例におけ
る減衰板7に直径6mmの孔を1個所形成したもの(符号
Bで示す)と、図1に示す実施例の減衰板7に直径6mm
の孔を2個所形成したもの(符号Cで示す)とをエネル
ギーロスと周波数の関係で比較したものである。このグ
ラフからも明らかなように、孔を形成しない減衰板7の
方が大きな減衰力を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、減衰板には孔が設けられず、かつストッパも取付け
られていないので、コスト面で有利となるのみならず、
減衰板とケーシングとの間の間隙を狭くして衝突のおそ
れを生じさせることなく、大きな減衰力を得ることがで
きる。また、ストッパはゴム状弾性体の端面を膨出させ
て形成してあるので、モールドも1つですむ。この装置
によれば、製造も容易となりコストダウンを図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】減衰板に孔を開けたものとこの発明の実施例の
減衰力を比較するグラフ。
【図3】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 外筒 2 中央部材 3 ゴム状弾性体 4 ケーシング 7 減衰板 8 ストッパ 9 ケーシング内のスペース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性材料から成る外筒とこの外筒の中央
    に配した剛性材料から成る中央部材との間にゴム状弾性
    体を設けるとともに、このゴム状弾性体の一方の端面側
    に液体を封入するためのケーシングを設け、このケーシ
    ング内に中央部材の一端に取付けられた減衰板を配した
    液体封入式防振ゴムにおいて、 ケーシング内に面するゴム状弾性体の端面を減衰板に向
    けて膨出させてストッパに形成し、 減衰板により区分されるケーシング内の2つのスペース
    間を連通させる孔を減衰板に設けずに減衰板の周囲とケ
    ーシングとの間の間隙を液体が流れるように構成したこ
    とを特徴とする液体封入式防振ゴム。
JP34260393A 1993-12-14 1993-12-14 液体封入式防振ゴム Pending JPH07167196A (ja)

Priority Applications (1)

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JP34260393A JPH07167196A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 液体封入式防振ゴム

Applications Claiming Priority (1)

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JP34260393A JPH07167196A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 液体封入式防振ゴム

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JPH07167196A true JPH07167196A (ja) 1995-07-04

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ID=18355051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34260393A Pending JPH07167196A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 液体封入式防振ゴム

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JP (1) JPH07167196A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10310737A1 (de) * 2003-03-10 2004-09-23 Carl Freudenberg Kg Hydraulisch dämpfendes Gummilager
JP2010270850A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Bridgestone Corp 防振装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10310737A1 (de) * 2003-03-10 2004-09-23 Carl Freudenberg Kg Hydraulisch dämpfendes Gummilager
DE10310737B4 (de) * 2003-03-10 2012-06-14 Carl Freudenberg Kg Hydraulisch dämpfendes Gummilager
DE10310737B8 (de) * 2003-03-10 2012-09-06 Carl Freudenberg Kg Hydraulisch dämpfendes Gummilager
JP2010270850A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Bridgestone Corp 防振装置

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