JP3457724B2 - 液体封入式防振ゴム - Google Patents

液体封入式防振ゴム

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JP3457724B2 JP33864493A JP33864493A JP3457724B2 JP 3457724 B2 JP3457724 B2 JP 3457724B2 JP 33864493 A JP33864493 A JP 33864493A JP 33864493 A JP33864493 A JP 33864493A JP 3457724 B2 JP3457724 B2 JP 3457724B2
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紀由 大図
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、剛性材料から成る外
筒とこの外筒の中央に配した剛性材料から成る中央部材
との間にゴム状弾性体を設けるとともに、このゴム状弾
性体の一方の端面側に液体を封入するためのケーシング
を設けた液体封入式防振ゴムに関し、特に建設機械のキ
ャブマウント等として好適に適用され得る液体封入式防
振ゴムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液体封入式防振ゴムとしては、図
3に示すものが知られている。これは、剛性材料から成
る円筒形の外筒100とこの外筒100の中央に配した
剛性材料から成る中央部材(スタッド)101との間に
ゴム状弾性体102を設けてある。外筒100の上下端
には鍔部100A、100Bを有し、鍔部100Bに液
体を封入するためのケーシング103が嵌合固定されて
いる。ケ−シング103は筒部103Aとこれに続く平
板状の底部103Bから成っている。ゴム状弾性体10
2の上部には半径方向の張り出し部102Aが設けら
れ、この張り出し部102Aは鍔部100A上に焼付接
着されている。張り出し部102Aはスタッド101の
下方向への移動力に対向するように作用する。ケーシン
グ103内に位置するようにスタッド101の下端にボ
ルト104により減衰板105を取付けてある。この減
衰板105には孔106が形成してある。さらに、減衰
板105の外周部にゴム製のストッパ107が取付けて
ある。ケーシング103内の内部空間108にはシリコ
ンオイル等の高粘度減衰液が底部103Bにあけた注入
口から注入され、注入後はシールリベット109で閉じ
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の液体封入式防振ゴムにおいては、ケ−シング103の
底部103Bが平板状であるため、耐液圧強度が十分で
はなく、過大な液圧下ではケーシングが変形したり、場
合によってはそのために外筒100の鍔部100Bとケ
−シング103との間の嵌合部から液漏れを生じる恐れ
もあり、耐久上十分満足できるものではなかった。。そ
こで、この発明は、耐液圧強度を向上させて、耐久性を
高めた液体封入式防振ゴムを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この出願の請求項1に記載の発明は、剛性材料から
成る外筒とこの外筒の中央に配した剛性材料から成る中
央部材との間にゴム状弾性体を設けるとともに、このゴ
ム状弾性体の一方の端面側に液体を封入するためのケー
シングを設けた液体封入式防振ゴムにおいて、前記ケー
シングが、筒部とこの筒部に続く内側に向かって凸状に
中央部を構成された底部とを有し、筒部との間の固着部
とされる底部の周縁部が、底部の中央部の曲率半径より
小さな曲率半径で外側に向かって凸のリブ形状に形成さ
れることを特徴とする。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、ケ−シン
グの筒部が筒体として構成されるとともに、底部が底蓋
として構成され、底蓋を筒体に密封固着することにより
ケ−シングが形成されるものである。
【0006】さらに、請求項3に記載の発明は、筒部の
内径をDとしたとき、底部の中央部が内側に向かって断
面曲率半径が0.5D以上の凸状に構成されたものであ
る。
【0007】
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明では、液体を封入するた
めのケーシングの底部の中央部が、内側、即ち液室側に
向かって凸状に構成されているので、底部の耐液圧強度
が向上する。さらに、本請求項では、底部の周縁部、即
ち底部の筒部への固着部近傍が、中央部より小さな曲率
半径で外側に向かって凸のリブ形状とされている。この
為、固着部への液圧応力が分散され、耐液圧強度がさら
に向上ないし、固着部からの液漏れが防止される
【0009】また、上記の作用に加えて、請求項2に記
載の発明では、ケ−シングの筒部が筒体として構成され
るとともに、底部が底蓋として構成され、底蓋を筒体に
密封固着することによりケ−シングが形成されるので、
筒体の開口部から液体を注入した後、底蓋を筒体に密封
して固着するだけで液体の封入を完了することができ、
総じて容易かつ迅速に液体を封入し得る。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明では、筒部
の内径をDとしたとき、底部の中央部が内側に向かって
断面曲率半径が0.5D以上の凸状に構成されているの
で、耐液圧強度を好適に向上することができる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照して説明する。
【0013】図1において、金属材料等の剛性材料から
成る外筒1とこの外筒1の中央に配した金属材料等の剛
性材料からなる中央部材3との間にゴム状弾性体7を設
けるとともに、このゴム状弾性体7の一方の端面側に液
体を封入するためのケーシング5を設けてある。中央部
材3は、上端にスタッド4がねじ込まれて固着されるた
めのねじ孔2Aが形成され、下端側にはボルト6がねじ
込まれて固着されるためのねじ孔2Bが形成された中実
の筒体である。この発明においても、ゴム状弾性体7の
上部には半径方向の張り出し部7Aが設けてある。中央
部材3の下端にボルト6を介して減衰板11が取付けて
ある。この減衰板11は上面にくぼみや孔がなくお椀を
伏せた形状に形成してある。また、ケーシング5内に面
するゴム状弾性体7の端面を減衰板11に向けて膨出さ
せてストッパ8に形成してある。減衰板11により区分
されるケーシング5内のスペース9、9間を連通させる
孔は減衰板11には設けていない。液体の流れは減衰板
11の外周とケーシング5の内壁との間の間隙のみとな
っている。ケーシング5は、筒部としての筒体5Aとこ
れに続く底部としての底蓋5Bとから構成されており、
筒体5の開口部から液体をスペ−ス9内に注入した後、
底蓋5Bを筒体5にかぶせて加締め等の手段により両者
を密封固着する。
【0014】底蓋5Bは、この実施例ではその中央部5
0Bの略全域が、内側、即ち液体が封入されるスペ−ス
9側に向かって凸状、ここでは球面状に構成されてお
り、これにより、底部形状が平板状の場合に比して、特
に液圧が上昇した際の耐液圧強度が増すとともに、減衰
板11の形状とも相まって、スペ−ス9の容積ひいては
封入液体量が減少し、軽量化を図ることもできる。筒体
5Aの内径をDとした場合、底蓋5Bの断面曲率半径R
は、好ましくは0.5D以上であることが望ましく、
0.5D未満では、十分な耐液圧強度向上の効果が得に
くい。
【0015】底蓋5Bは、図2に示すように、その周縁
部51B、即ち筒体5Aとの固着部近傍が、中央部50
Bより小さな曲率半径でかつこれとは逆方向に凸(外側
に向かって凸)のリブ形状に形成されており、これによ
り、固着部への液圧応力が図2上のE及びF部に分散さ
れるため、耐液圧強度向上ないし固着部からの液漏れ防
止に、より効果的である。
【0016】なお、ゴム状弾性体7を膨出させて形成し
たストッパ8の外周部は、ケーシング5の筒体5Aの内
周面に沿って筒体5Aの下端側まで延びている。この延
ばされたゴム状弾性体7の部分は、筒体5Aに底蓋5B
をかしめて固定するときのシール部12となっている。
さらに、ストッパ8の内周面側には凹部14が形成され
る。
【0017】ケーシング5内のスペース9に封入される
液体は高粘性流体であり、粘度が好ましくは1万〜10
万cst(センチストークス)のものが好適であり、例
えばシリコンオイルが使用に適する。スペース9内に液
体を封入した状態では若干空気が残る。若干の空気が残
っていた方が、高粘性流体を封入したときに流体の動き
がスムースとなる。高粘性流体は極めて硬く(バネ定数
が高く)、そのために若干の空気が残っていた方が減衰
板11とケーシング5の筒体5Aとの間の間隙での液体
の流れがスムースとなる。
【0018】減衰板11それ自体には孔が形成されてお
らず、かつゴム製のストッパも取付けられていないの
で、図示するような減衰板11を鋼板から簡単に加工し
て製造できるとともに、ゴムのモ−ルドも1つですむ。
モールドにはスタッド4、ボルト6,減衰板11,底蓋
5Bを除いた部材をセットしておき、ゴムを加硫成形し
てゴム状弾性体7を形成する。ゴム状弾性体7を加硫成
形した後にボルト6で減衰板11を取付け、中央部材3
にスタッド4をねじ込み、液体を筒体5A内にその下端
開口側から注入する。下端開口は大きく開口しているの
で、液体の注入は極めて迅速に行える。その後、底蓋5
Bを加締め加工等の手段により密封して固着する。
【0019】従って、筒体5Aに底蓋5Bを密封固着し
て形成されるこの実施例のようなケ−シングの場合に
は、図3に示した従来例に比べて、液体の注入が容易で
シ−ルリベットも不要等の利点があるが、筒体5Aと底
蓋5Bとの固着部が液室の下方にあるため、液漏れの危
険性を考慮してより高い耐液圧強度が要求される。よっ
て、このようなケ−シング5について、本発明を適用す
るのが極めて有効である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ケーシングが、筒部とこの筒部に続く内側に向かっ
て凸状に中央部を構成された底部とを有し、筒部との間
の固着部とされる底部の周縁部が、底部の中央部の曲率
半径より小さな曲率半径で外側に向かって凸のリブ形状
に形成されているので、液体封入式防振ゴムの耐液圧強
度を向上させて、耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】図1の底蓋の拡大断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 外筒 3 中央部材 5 ケーシング 5A 筒体(筒部) 5B 底蓋(底部) 51B 底蓋の周縁部 7 ゴム状弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/00 - 13/30 B62D 24/02 E02F 9/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性材料から成る外筒とこの外筒の中央
    に配した剛性材料から成る中央部材との間にゴム状弾性
    体を設けるとともに、このゴム状弾性体の一方の端面側
    に液体を封入するためのケーシングを設けた液体封入式
    防振ゴムにおいて、 前記ケーシングが、筒部とこの筒部に続く内側に向かっ
    て凸状に中央部を構成された底部とを有し、 筒部との間の固着部とされる底部の周縁部が、底部の中
    央部の曲率半径より小さな曲率半径で外側に向かって凸
    のリブ形状に形成される ことを特徴とする液体封入式防
    振ゴム。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングの筒部が筒体として構成
    されるとともに、底部が底蓋として構成され、底蓋を筒
    体に密封固着することによりケーシングが形成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液体封入式防振ゴム。
  3. 【請求項3】 筒部の内径をDとしたとき、底部が内側
    に向かって断面曲率半径が0.5D以上の凸状に構成さ
    れたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体封入
    式防振ゴム。
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