JPH07293629A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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Publication number
JPH07293629A
JPH07293629A JP10903394A JP10903394A JPH07293629A JP H07293629 A JPH07293629 A JP H07293629A JP 10903394 A JP10903394 A JP 10903394A JP 10903394 A JP10903394 A JP 10903394A JP H07293629 A JPH07293629 A JP H07293629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
rubber
outer cylinder
liquid
damping plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10903394A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Fujiwara
敦洋 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH07293629A publication Critical patent/JPH07293629A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型,軽量化を図る。 【構成】 ケーシング4の一部は外筒本体1の一部に固
着してゴム状弾性体3中に埋設されて外筒部分体4Aを
形成し、この外筒部分体4Aの内径はケーシング4の本
体部分4Bの内径と同一又は大き大きく形成し、ケーシ
ング4内に面するゴム状弾性体3の端面を減衰板6に向
けて膨出させてストッパ7に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、剛性材料から成る外
筒本体とこの外筒本体の中央に配した剛性材料から成る
中央部材との間にゴム状弾性体を設けるとともに、この
ゴム状弾性体の一方の端面側に液体を封入して液室を構
成し、この液室に中央部材と連動して動くように中央部
材に減衰板を取付けた液体封入式防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液体封入式防振装置としては、図
2に示すものが知られている。これは、剛性材料から成
る円筒形の外筒100とこの外筒100の中央に配した
剛性材料から成る中央部材(スタッド)101との間に
ゴム状弾性体102を設けてある。外筒100の上下端
には鍔部100A,100Bを有し、鍔部100Bに外
筒の一部としてケーシング103を設けてある。ゴム状
弾性体102の上部には半径方向の張り出し部102A
が設けられ、この張り出し部102Aは鍔部100A上
に加硫接着されている。張り出し部102Aはスタッド
(中央部材)101の下方向への移動力に対向するよう
に作用する。ケーシング103内に位置するようにスタ
ッド101の下端にボルト104により減衰板105を
取付けてある。この減衰板105には孔106が形成し
てある。さらに、減衰板105の外周部にゴム製のスト
ッパ107が取付けてある。ケーシング103内の内部
空間108にはシリコンオイル等の高粘度減衰液が底に
あけた注入口から注入され、注入後にはシールリベット
109で閉じられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の減衰板105に
は孔106が形成され、ストッパ107が取付けられる
ため、孔開け加工やゴムの加硫接着という作業が必要と
なり、コスト面で不利であった。また、ストッパ107
が取付けられる減衰板105の近傍にはくぼみCが形成
されることとなるので、このくぼみCに空気がたまりや
すく、そのため孔106が空気逃げ孔を兼ねていた。ま
た、減衰板105が上下動したときに液体はケーシング
103との間の間隙のみならず孔106も通るため、本
来得られるだけの大きな減衰力を得ることができなかっ
た。従来例において大きな減衰力を得ようとすれば、減
衰板105とケーシング103との間隙を狭くしなけれ
ばならないが、この間隙を狭くすると過大横方向力入力
時に減衰板105がケーシング103に衝突して液室が
壊れるおそれもあった。さらにまた、ストッパ107の
加硫接着を行うためには、ゴム状弾性体102の成形用
モールドの他にもう1つのモールドが必要となってい
た。
【0004】そこで、この発明は、小型,軽量化を図っ
た液体封入式防振装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、剛性材料から成る外筒本体とこの外筒
本体の中央に配した剛性材料から成る中央部材との間に
ゴム状弾性体を設けるとともに、前記外筒本体を軸線方
向に延設させてこの延設部分の内周側でかつ前記ゴム状
弾性体の一方の端面側に液体を封入して液室を構成し、
この液室に中央部材と連動して動くように中央部材に減
衰板を取付けた液体封入式防振装置において、前記外筒
本体には、内周側に突出する突出部を設け、この突出部
を前記ゴム状弾性体に埋設するよう構成するとともに、
この突出部の液室側でかつ液室に面するゴム状弾性体の
端面を減衰板に膨出させてストッパに形成したものであ
る。
【0006】
【作用】この発明では、減衰板とゴム膨出部分とが当接
した際、外筒の内周側に突出した突出部でゴムの変形を
規制し、鍔部を不用としたので、装置全体の小型,軽量
化が可能となる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
【0008】図1において、剛性材料から成る外筒本体
1と、この外筒本体1の中央に配した剛性材料から成る
中央部材2との間にゴム状弾性体3を設けるとともに、
このゴム状弾性体3の一方の端面側に液体を封入するた
めのケーシング4を設けてある。中央部材2は上端にス
タッド(図示せず)がねじ込まれて固着されるためのね
じ孔2Aが形成され、下端側にはボルト5がねじ込まれ
て固着されるためのねじ孔2Bが形成された中実の筒体
である。この発明においても、ゴム状弾性体3の上部に
は半径方向に張り出し部3Aが設けてある。中央部材2
の下端にボルト5を介して減衰板6が取付けてある。こ
の減衰板6は上面にくぼみがなくお椀を伏せた形状に形
成してある。また、ケーシング4内に面するゴム状弾性
体3の端面を減衰板6に向けて膨出させてストッパ7に
形成してある。減衰板6により区分されるケーシング4
内のスペース間を連通させる孔は減衰板6には設けてい
ない。流体の流れは減衰板6の外周とケーシング4の内
壁との間の間隙、すなわち流路8のみとなる。ケーシン
グ4の一部は外筒本体1の一部に固着してゴム状弾性体
3中に埋設されて外筒部分体4Aを形成してある。この
外筒部分体4Aの内径はケーシング4の本体部分4Bの
内径と同一かそれよりも大きく形成してある。
【0009】また、ゴム状弾性体3を膨出させて形成さ
れたストッパ7の外周部は、ケーシング4の内周面に沿
ってケーシング4の下端側まで延びている。この延出さ
れたゴム状弾性体3の先端部分はケーシング4に外蓋9
をかしめて固定するときのシール部10となっている。
さらに、ストッパ7の内周面側には凹部11が形成して
あり、この凹部11は比較的深く、液室12の一部を成
している。
【0010】ケーシング4内の液室12に封入される液
体は高粘性流体であり、粘度が好ましくは1万〜10万
cst(センチストークス)のものが好適であり、例え
ばシリコンオイルが使用に適する。液室12内に液体を
封入した状態では若干空気が残る。若干の空気が残って
いた方が、高粘性流体を封入したときに流体の動きがス
ムースとなる。高粘性流体は極めて硬く(バネ定数が高
く)、そのために若干の空気が残っていた方が減衰板6
とケーシング4との間の間隙(流路8)での流体の流れ
がスムースとなる。
【0011】ゴム状弾性体3中の外筒本体1の先端1A
の内径R1 は、減衰板6の外径R2よりも小さく形成さ
れ、両者がオーバーラップする部分13を有する。この
ため、ストッパ7が破損しても減衰板6がこのオーバー
ラップした部分13の存在により抜け出るのを阻止され
る。
【0012】減衰板6は鋼板から簡単に加工して製造す
ることができる。また、ゴムのモールドも1つですむ。
すなわち、1つのモールドでゴム状弾性体3を加硫成形
すればよい。このモールドには図示しないスタッド,ボ
ルト5,減衰板6,底蓋9を除いた部材をセットしてお
き、ゴム原料を加硫成形すればよい。ゴムを加硫成形し
た後にボルト5で減衰板6を取付け、中央部材2にスタ
ッド(図示せず)をねじ込み、液体を液室12内に注入
したのちに底蓋9を取付ければよい。
【0013】ケーシング4の下端部分の底蓋9をかしめ
る個所はその外径が大きくなっているが、シール部10
が介在するので液室12そのものの内径は大きくしなく
てすみ、そのため体積も大きくしなくてすむ。液室12
に封入する高粘性流体としてシリコンオイルを使用する
場合、シリコンオイルは高価であるため、使用する量を
少なくして減衰効果は従来と変わらないようにするに
は、液室12を径方向に拡大せずに軸方向に拡げ、全体
として液室12の体積を減少させれば、使用するシリコ
ンオイルの量を減少させ、減衰効果は従来と変わらない
ようにすることができる。
【0014】なお、図示する実施例では外筒本体1とケ
ーシング4とが別々に形成してあるが、両者を一体に形
成したものを用いることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外筒突出部とゴム状弾性体の膨出部分とでストッパ
を構成したので鍔部を不用とし、外筒の液室部分を径方
向に大きくする必要がなくなり、結果として小型,軽量
化が図れる。また、ゴム状弾性体中の外筒本体の先端の
内径は減衰板の外径よりも小さく形成されているので、
ゴムが破損しても減衰板が外筒本体の先端で邪魔をされ
て抜け出るおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 外筒本体 1A 外筒本体の先端 2 中央部材 3 ゴム状弾性体 4 ケーシング 4A 外筒部分体 4B ケーシングの本体部分 6 減衰板 7 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性材料から成る外筒本体とこの外筒本
    体の中央に配した剛性材料から成る中央部材との間にゴ
    ム状弾性体を設けるとともに、前記外筒本体を軸線方向
    に延設させてこの延設部分の内周側でかつ前記ゴム状弾
    性体の一方の端面側に液体を封入して液室を構成し、こ
    の液室に中央部材と連動して動くように中央部材に減衰
    板を取付けた液体封入式防振装置において、 前記外筒本体には、内周側に突出する突出部を設け、こ
    の突出部を前記ゴム状弾性体に埋設するよう構成すると
    ともに、この突出部の液室側でかつ液室に面するゴム状
    弾性体の端面を減衰板に膨出させてストッパに形成した
    ことを特徴とする液体封入式防振装置。
JP10903394A 1994-04-25 1994-04-25 液体封入式防振装置 Pending JPH07293629A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10903394A JPH07293629A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 液体封入式防振装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000249181A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Fukoku Co Ltd 高粘性液封入マウント装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000249181A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Fukoku Co Ltd 高粘性液封入マウント装置
JP4625994B2 (ja) * 1999-02-25 2011-02-02 株式会社フコク 高粘性液封入マウント装置

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