JP2000249181A - 高粘性液封入マウント装置 - Google Patents

高粘性液封入マウント装置

Info

Publication number
JP2000249181A
JP2000249181A JP11096759A JP9675999A JP2000249181A JP 2000249181 A JP2000249181 A JP 2000249181A JP 11096759 A JP11096759 A JP 11096759A JP 9675999 A JP9675999 A JP 9675999A JP 2000249181 A JP2000249181 A JP 2000249181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
damping plate
viscosity liquid
mounting device
shaped container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11096759A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4625994B2 (ja
Inventor
Mitsuo Kuzukawa
光雄 葛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd, Fukoku KK filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP09675999A priority Critical patent/JP4625994B2/ja
Publication of JP2000249181A publication Critical patent/JP2000249181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4625994B2 publication Critical patent/JP4625994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高減衰で横剛性が強く、しかも上下方向のスト
ロークを大きく取ることができるようにする。 【解決手段】フランジ部1Aおよび上端に取付け用のね
じ穴3Aを設け、スタッド3と、外周面に第2の取付け
穴5Aを設け、内周側の端部を位置決め用とする位置決
め用金具5と、カップ状容器1と可撓性密封蓋4によっ
て形成される液密室内に封入した高粘性液6と、スタッ
ド3の下端に固定し、液密室に封入された高粘性液6内
に配置し、その外周面はカップ状容器1の内周面に摺動
自在に接し、かつ、その外周面に少なくとも1本の高粘
性液通過流路7Cを設けた可動減衰板7と、可撓性密封
蓋4と可動減衰板7との間にあって、カップ状容器1の
段部1Bと位置決め用金具5の内周側の端部とによって
固定されたドーナツ状の固定減衰板10と、カップ状容
器1の底面と可動減衰板7の間に設けたコイル状ばね部
材11とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向のストロ
ークが大きくとれ、しかも、横剛性の強い高粘性液封入
マウント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高粘性液封入マウント装置は、実
開平4−101835号公報に詳細に説明されているよ
うに、カップ状容器を形成するケーシング金具と、この
ケーシング金具の上部筒部内に焼付け接着された筒状弾
性体と、この筒状弾性体の中央孔内に焼付け接着された
スタッドと、このスタッドの下端に固定された減衰板
と、ケーシング金具と筒状弾性体によって形成される容
器内に封入された高粘性液とから構成されている。この
構成によれば、まず、図示せぬ振動源からの振動がケー
シング金具に入力すると、筒状弾性体が変形して、ケー
シング金具とスタッドが相対変位する。このため、減衰
板が高粘性液内を上下動する。この減衰板の上下動に伴
い、封入された高粘性液は、ケーシング金具の筒部内面
とこの減衰板の外周面との間隙を通って流れる。このと
き、高粘性液が剪断されることによって減衰力が発生す
る。
【0003】しかし、従来の高粘性液封入マウント装置
の減衰力は、減衰板の厚さHまたはフランジ付き減衰板
のフランジの厚さH、ケーシング金具の筒部内面とこの
減衰板の外周面との間隙Dによって変化するが、このケ
ーシング金具あるいはスタッドが常に上下方向からのみ
振動が入力するとは限らず、他の方向から振動が入力し
たときに、減衰板がケーシング金具の筒部内面に当たら
ないように、上記高さH、間隙Dを定めると、所望の減
衰力が得られない。逆に、所望の減衰力が得られるよう
に、高さH、間隙Dを定めると、横剛性が弱いため、振
動が他の方向から入力したときには、減衰板がケーシン
グ金具の筒部内面に当たり、減衰板が損傷する。
【0004】そこで、従来の横剛性を強化した高粘性液
封入マウント装置は、特開平4−312232号公報に
記載されているように、振動が上下方向以外の方向から
入力したときでも、減衰板がケーシング金具の筒部内面
に当たらないように、スタッドの傾きを規制する仕切り
板を設け、横剛性を強化するものが提案されている。ま
た、従来の横剛性を強化した高粘性液封入マウント装置
は、特開平6−257638号公報に記載されているよ
うに、筒状弾性体の内部に筒状のプレートを少なくとも
1枚入れて、横剛性を強化するものが提案されている。
しかし、上記した従来の横剛性を強化した高粘性液封入
マウント装置は、筒状弾性体の耐久性が低いうえ、筒状
弾性体のゴム歪み率の関係より上下方向のストロークが
小さい。
【0005】そこで、従来の横剛性が強く、しかも上下
方向のストロークが大きい高粘性液封入マウント装置と
して、特開平8−254241号公報に記載されている
構造が提案された。この構造によれば、カップ状容器
と、このカップ状容器の上部内面に焼付け接着された筒
状弾性体と、この筒状弾性体内に少なくとも1枚設けた
筒状のプレートと、この筒状弾性体の中央孔内に摺動自
在に取り付けたスタッドと、このスタッドの下端に固定
された減衰板と、カップ状容器と筒状弾性体によって形
成される容器内に封入された高粘性液と、カップ状容器
の底面と減衰板との間に設けられたコイル状スプリング
とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
横剛性が強く、しかも上下方向のストロークが大きい高
粘性液封入マウント装置は、筒状弾性体の内部に少なく
とも1枚の筒状のプレートを設けなければならないた
め、構造が複雑になり、部品点数が増加するという問題
点があった。したがって、本発明の目的は、簡単な構成
で、横剛性が強く、しかも、上下方向のストロークを大
きく取ることができる高粘性液封入マウント装置を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高粘性液封
入マウント装置は、上面側に第1の取付け穴を有する
フランジを設けると共に上面側の内周面に固定減衰板の
下面を位置決めする段部を設けたカップ状容器と、上
端に取付け用のねじ穴を設け、このカップ状容器の軸心
に配置したスタッドと、ゴムなどの弾性材料で作成
し、上記スタッドの上端部に加硫接着され、上記カップ
状容器の上端部を液密に封止する可撓性密封蓋と、こ
の可撓性密封蓋に加硫接着され、外周側に第2の取付け
穴を設け、内周側の端部を固定減衰板の上面の位置決め
用とする位置決め用金具と、上記カップ状容器とこの
可撓性密封蓋によって形成される液密室内に封入した高
粘性液と、上記スタッドの下端に固定し、上記液密室
に封入された高粘性液内に配置し、その外周面は上記カ
ップ状容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、その外周
面に少なくとも1本の高粘性液通過流路を設けた可動減
衰板と、上記可撓性密封蓋とこの可動減衰板との間に
あって、カップ状容器の段部と位置決め用金具の内周側
の端部とによって固定されたドーナツ状の固定減衰板
と、上記カップ状容器の底面と上記可動減衰板の間に
設けたコイル状ばね部材とから構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る高粘性液封入
マウント装置の一実施例を示す断面図であり、図2は図
1の平面図であり、そのA1−A2断面が図1である。
また、図3は図1を分解して示した断面図であり、図4
および図5は図1の製造工程を説明するための図であ
る。特に、図3を参照して説明すると、1はカップ状容
器であり、このカップ状容器1は上面側に設けたフラン
ジ部1A、上面側の内周面に設けた段部1B、底部に設
けた凹部1Cを備えている。なお、このフランジ部1A
には例えば4個の第1の取付け穴1Dが設けられてい
る。また、上記凹部1Cは下記のコイル状ばね部材の座
として機能すると共に底部の剛性を上げることができ
る。また、この凹部1Cには下記の高粘性液を注入する
ための注入口1Eが設けられており、栓2によってこの
注入口1Eを密封することができる。
【0009】3はスタッドであり、このスタッド3は上
記カップ状容器1の軸心に配置されており、その上端に
は取付け用のねじ穴3Aが設けられている。4はゴムな
どの弾性材料で作成した可撓性密封蓋であり、この可撓
性密封蓋4の中心穴の周面部は上記スタッド3の上端部
に加硫接着され、一方、この可撓性密封蓋4の下面の外
周側は上記カップ状容器1の上面側内周面に圧入されて
液密にシールされる。なお、この可撓性密封蓋4の上面
には圧縮方向(下方向)用ストッパー4Aが形成され
る。5は位置決め用金具であり、この位置決め用金具5
は上記可撓性密封蓋4に加硫接着されており、その外周
面には例えば4個の第2の取付け穴5A(図2参照)が
設けられ、その内周側の端面は下記の固定減衰板の上面
を位置決めする。なお、この4個の第2の取付け穴5A
は上記カップ状容器1の4個の第1の取付け穴1Dと一
致する位置に設けられる(図1参照)。
【0010】6は高粘性液であり、この高粘性液6は上
記カップ状容器1と上記可撓性密封蓋4によって形成さ
れる液密室内に例えば95%〜98%封入される。7は
可動減衰板であり、この可動減衰板7は逆さカップ状芯
部材7Aと外側弾性部材7Bから構成する。この逆さカ
ップ状芯部材7Aは金属材料を用いて逆さカップ状に形
成する。また、外側弾性部材7Bはこの逆さカップ状芯
部材7Aの外周面および内周面に例えばゴムなどの弾性
部材を加硫接着して形成する。そして、この可動減衰板
7の上面中心部に設けた貫通穴に上記スタッド3の他端
が挿入されてスプリングワッシャー8およびナット9に
よって固定されて、上記高粘性液6内に配置される。そ
して、この可動減衰板7の外周面に設けた外側弾性部材
7Bは上記カップ状容器1の内周面に摺動自在に接触す
ると共に、例えば8本の溝状の高粘性液通過流路7C
(図4、図5参照)が形成される。
【0011】また、この可動減衰板7の逆さカップ状芯
部材7Aの下端には、ゴムなどの弾性部材によって作成
した底部用ストッパー7Dが設けられている。また、こ
の可動減衰板7の逆さカップ状芯部材7Aの上面には、
突状の引張方向(上方向)用ストッパー7Eを設ける
(図4、図5、図6参照)。この引張方向(上方向)用
ストッパー7Eはゴムなどの弾性部材によって、例えば
8個の突起で形成する。この引張方向(上方向)用スト
ッパー7Eは可動減衰板7の引張方向(上方向)のスト
ッパーとして機能すると共に下記の固定減衰板の下面に
貼りつくのを防止するように機能する。また、この引張
方向(上方向)用ストッパー7Eの形成によってできた
8個の溝部7Fは上記8本の溝状の高粘性液通過流路7
Cにそれぞれ通じている(図4、図5、図6参照)。ま
た、この8本の高粘性液通過流路7Cは一例として水平
面に対して90度(垂直)に形成されている(図6、図
7、図8参照)。また、この逆さカップ状芯部材7Aの
上部には上記カップ状容器1と上記可撓性密封蓋4によ
って形成される液密室内に閉じ込められた空気を上部に
逃がすための貫通穴7Gが設けられている。
【0012】10はドーナツ状の固定減衰板であり、こ
の固定減衰板10は上記可撓性密封蓋4と上記可動減衰
板7との間に配置され、その外周部の下面は上記カップ
状容器1の段部1Bによって位置決めされる。このた
め、この固定減衰板10は上記位置決め用金具5の内周
側の端面と上記カップ状容器1の段部1Bによって固定
される。11はコイル状ばね部材であり、このコイル状
ばね部材11は上記カップ状容器1の底部と上記可動減
衰板7との間に設けられる。12は上記スタッド3の上
端に突出して取り付けた位置決め用ノッチである。な
お、13(図1参照)は上記カップ状容器1と上記可撓
性密封蓋4によって形成される液密室内に閉じ込められ
た空気である。また、上記可動減衰板7の形状を逆さカ
ップ状に形成したが、これに限定せず、所定の厚みを持
った円盤状であってもよいことはもちろんである。ま
た、上記可動減衰板7は、逆さカップ状芯部材7Aと外
側弾性部材7Bとによって構成したが、これに限定せ
ず、外側弾性部材7Bを使用せず、逆さカップ状芯部材
の外側面に高粘性液通過流路7Cを形成してもよいこと
はもちろんである。
【0013】次に、上記構成の高粘性液封入マウント装
置の減衰動作について説明する。まず、図示せぬ振動源
からの振動がカップ状容器1に入力すると、コイル状ば
ね部材11が変形して、カップ状容器1とスタッド3が
相対変位する。このため、逆カップ状の可動減衰板7は
カップ状容器1の内周面を摺動しながら高粘性液6内を
上下動する。この逆カップ状の可動減衰板7の上下動に
伴い、高粘性液6は、8本の高粘性液通過流路7Cを通
って流れる。なお、従来の高粘性液封入マウント装置の
減衰力Fは、下記の式で示すことができる。 F=3/4・πμL・(D/H)・V ただし、μ:高粘性液6の粘度、 L:可動減衰板7
の厚さ(高さ)、H:可動減衰板7とカップ状容器1の
内周面との隙間、D:可動減衰板7の直径、 V:可動
減衰板7の上下方向の移動速度 この式から、この実施例の高粘性液封入マウント装置の
減衰力Fは、高粘性液通過流路7Cの面積(上記「H」
に相当する)に反比例すると共に、可動減衰板7の表面
積(上記「πD」に相当する)に比例する。
【0014】したがって、この逆カップ状の可動減衰板
7はカップ状容器1の内周面を摺動しながら上下動する
ように構成したので、高粘性液通過流路7Cの面積を小
さくできる。しかも、この逆カップ状の可動減衰板7の
表面積を大きくとることができるため、大きな減衰力F
を得ることができる。また、この逆カップ状の可動減衰
板7を含むスタッド3にはコイル状ばね部材11のみが
バイヤスされているため、周波数対動ばね定数(Kd)
(単位:kgf/mm)を下げることができ、しかも上
下方向のストロークを大きく取ることができる。また、
この逆カップ状の可動減衰板7はカップ状容器1の内周
面を摺動するように構成したので、横剛性を強くするこ
とができる。
【0015】次に、上記構成の高粘性液封入マウント装
置の組立て工程について、図7および図8を参照して説
明する。まず、図7を参照して、第2の取付け穴5Aを
備えた位置決め用金具5を作成する。そして、この位置
決め用金具5を可撓性密封蓋4に加硫接着すると共にこ
の可撓性密封蓋4に圧縮方向(下方向)用ストッパー4
Aを一体的に作成する。そして、この可撓性密封蓋4の
中心穴にスタッド3を挿入し、この可撓性密封蓋4の中
心穴の周縁部をこのスタッド3の上端部に加硫接着す
る。そして、このスタッド3をドーナツ状の固定減衰板
10の中心穴に挿入したのち、可動減衰板7の中心穴に
挿入する。そして、このスタッド3の下端のねじ溝にス
プリングワッシャー8を通してナット9をねじ込むこと
により、スタッド3の下端に可動減衰板7を固定するこ
とができる。
【0016】そして、図8に示すように、カップ状容器
1の中に、図7に示す組立て部材を挿入する。そして、
カップ状容器1のフランジ部1Aの第1の取付け穴1D
と可撓性密封蓋4に加硫接着された位置決め用金具5の
第2の取付け穴5Aとを一致させる。そして、ドーナツ
状の固定減衰板10の下面の外周縁をカップ状容器1の
段部1Bに当接させると共に位置決め用金具5の内周側
の端部をドーナツ状の固定減衰板10の上面の外周側に
当接させる。そして、この状態で、位置決め用金具5の
外周側とカップ状容器1のフランジ部1Aとをプロジェ
クション溶接して一体的に固定する。そして、カップ状
容器1の底部の注入口1Eからシリコーンなどの高粘性
液6を注入して、栓2によって密封する。
【0017】なお、図9は上記構成の高粘性液封入マウ
ント装置の使用状態を示す図である。図において、14
は車体側フレーム、15はキャビン側フレームである。
そして、カップ状容器1のフランジ部1Aに設けた第1
の取付け穴1D・可撓性密封蓋4の位置決め用金具5の
第2の取付け穴5Aと車体側フレームの取付け穴を一致
させてボルト16およびナット17によって、車体側フ
レーム14にカップ状容器1を取り付ける。また、スタ
ッド3の取付け用ねじ穴3Aにキャビン側フレーム15
の取付け穴を一致させて、ボルト18を取付け用ねじ穴
3Aにねじ込むことにより、キャビン側フレーム15に
スタッド3を取り付ける。なお、この場合、コイル状ば
ね部材11と可撓性密封蓋4の圧縮方向(下方向)用ス
トッパー4Aの変位:荷重特性を図10に示す。図にお
いて、P1はコイル状ばね部材11の変位:荷重特性で
あり、P2は可撓性密封蓋4の圧縮方向(下方向)用ス
トッパー4Aの変位:荷重特性である。コイル状ばね部
材11の変位:荷重特性P1に対して、可撓性密封蓋4
の圧縮方向(下方向)用ストッパー4Aの変位:荷重特
性P2はその傾斜が強いため、圧縮方向(下方向)用ス
トッパー4Aの動作時(干渉時)に、キャビン側への突
き上げがある。図11および図12はそれぞれ図1の可
動減衰板7の他の実施例を示す側面図である。この実施
例では、高粘性液通過流路7Cの長さを長くするためそ
の傾きを変えたものである。特に、図12は1本の高粘
性液通過流路7Cを螺旋状に形成したものである。な
お、この実施例(図11および図12)に限定せず、任
意の傾斜をとることができることはもちろんである。ま
た、上記の実施例(図1、図11)では高粘性液通過流
路7Cを8本設けた場合を示したが、これに限定せず、
少なくとも1本(螺旋状を含む)設ければよいことはも
ちろんである。
【0018】図13は図1に示す可撓性密封蓋の圧縮方
向(下方向)用ストッパーの他の実施例を装着した高粘
性液封入マウント装置の断面図である。この実施例で
は、可撓性密封蓋4の上面に設けた圧縮方向(下方向)
用ストッパー4Aの面圧が順次増加するような形状に変
えることにより、その変位:荷重特性P3は図14に示
すようになる。このため、圧縮方向(下方向)用ストッ
パー4Aの動作時(干渉時)に、キャビン側への突き上
げを柔らげることができる。なお、高粘性液通過流路7
Cの本数およびその傾きについては、図1に示す高粘性
液封入マウント装置と同様に構成することはもちろんで
ある。
【0019】図15は図1に示す可撓性密封蓋の圧縮方
向(下方向)用ストッパーの更に他の実施例を装着した
高粘性液封入マウント装置の断面図であり、図16は図
15の平面図である。この実施例では、可撓性密封蓋4
の上面に設けた圧縮方向(下方向)用ストッパー4A
に、水、雨水、埃などを逃がすための逃げ溝4Bを設け
たものでる。また、逆さカップ状の可動減衰板7のゴム
などで形成した外側弾性部材7Bに、耐磨耗性で、か
つ、摺動性のよい材料、例えば、フッ素樹脂をコーティ
ングしてもよいことはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る高粘性液封入マウント装置によれば、簡単な構成で、
高減衰で、横剛性が強く、しかも、コイル状ばね部材に
よって上下方向のストロークを大きく取ることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高粘性液封入マウント装置の一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す高粘性液封入マウント装置の平面図
である。
【図3】図1に示す高粘性液封入マウント装置の分解し
た断面図である。
【図4】図1の可動減衰板の平面図である。
【図5】図1の可動減衰板の側面図である。
【図6】図4のB1−B2断面を示す図である。
【図7】図1に示す高粘性液封入マウント装置の組立て
工程を説明するための断面図である。
【図8】図1に示す高粘性液封入マウント装置の組立て
工程を説明するための断面図である。
【図9】図1に示す高粘性液封入マウント装置を車体フ
レームとキャビンフレームとの間に取付けた断面図であ
る。
【図10】図1に示す高粘性液封入マウント装置の変
位:荷重特性を示す図である。
【図11】図1の高粘性液通過流路の他の例を示す側面
図である。
【図12】図1の高粘性液通過流路のさらに他の例を示
す側面図である。
【図13】本発明に係る高粘性液封入マウント装置の他
の実施例を示す断面図である。
【図14】図13の変位:荷重特性を示す図である。
【図15】本発明に係る高粘性液封入マウント装置の更
に他の実施例を示す断面図である。
【図16】図15に示す高粘性液封入マウント装置の平
面図である。
【符号の説明】
1 カップ状容器 3 スタッド 4 可撓性密封蓋 4A 圧縮方向(下方向)用ストッパー 4B 逃げ溝 5 位置決め用金具 6 高粘性液 7 可動減衰板 7A 逆さカップ状芯部材 7B 外側弾性部材 7C 高粘性液通過流路 7D 底部用ストッパー 7E 引張方向(上方向)用ストッパー 10 固定減衰板 11 コイル状ばね部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側に第1の取付け穴を有するフラ
    ンジを設けると共に上面側の内周面に固定減衰板の下面
    を位置決めする段部を設けたカップ状容器と、上端に
    取付け用のねじ穴を設け、このカップ状容器の軸心に配
    置したスタッドと、ゴムなどの弾性材料で作成し、上
    記スタッドの上端部に加硫接着して、上記カップ状容器
    の上端部を液密に封止する可撓性密封蓋と、この可撓
    性密封蓋に加硫接着し、外周側に第2の取付け穴を設
    け、内周側の端部を固定減衰板の上面の位置決め用とす
    る位置決め用金具と、上記カップ状容器とこの可撓性
    密封蓋によって形成される液密室内に封入した高粘性液
    と、上記スタッドの下端に固定し、上記液密室に封入
    された高粘性液内に配置し、その外周面は上記カップ状
    容器の内周面に摺動自在に接し、かつ、その外周面に少
    なくとも1本の高粘性液通過流路を設けた可動減衰板
    と、上記可撓性密封蓋とこの可動減衰板との間にあっ
    て、カップ状容器の段部と位置決め用金具の内周側の端
    部とによって固定されたドーナツ状の固定減衰板と、
    上記カップ状容器の底面と上記可動減衰板の間に設けた
    コイル状ばね部材とから構成したことを特徴とする高粘
    性液封入マウント装置。
  2. 【請求項2】 上記可撓性密封蓋は、その上面に圧縮方
    向(下方向)ストッパーを一体化して設けたことを特徴
    とする請求項1記載の高粘性液封入マウント装置。
  3. 【請求項3】 上記可撓性密封蓋の上面に一体化して設
    けた圧縮方向(下方向)のストッパーは、その受圧面積
    をその圧縮方向に順次大きくしたことを特徴とする請求
    項2記載の高粘性液封入マウント装置。
  4. 【請求項4】 上記可撓性密封蓋の上面に一体化して設
    けた圧縮方向(下方向)のストッパーには、逃げ溝を設
    けたことを特徴とする請求項2、請求項3記載の高粘性
    液封入マウント装置。
  5. 【請求項5】 上記可動減衰板は、金属材料で逆さカッ
    プ状に形成し、かつ、その外周面に少なくとも1本の高
    粘性液通過流路を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の高粘性液封入マウント装置。
  6. 【請求項6】 上記可動減衰板に形成した少なくとも1
    本の高粘性液通過流路をゴムなどの弾性材料で形成した
    ことを特徴とする請求項1、請求項5記載の高粘性液封
    入マウント装置。
  7. 【請求項7】 上記可動減衰板に形成した少なくとも1
    本の高粘性液通過流路は、その傾斜角度を変えたことを
    特徴とする請求項1、請求項5、請求項6記載の高粘性
    液封入マウント装置。
  8. 【請求項8】 逆さカップ状に形成した上記可動減衰板
    は、その上面に少なくとも1個の突状の引張方向(上方
    向)ストッパーを設けたことを特徴とする請求項5、請
    求項6、請求項7記載の高粘性液封入マウント装置。
  9. 【請求項9】 逆さカップ状に形成した上記可動減衰板
    は、その下端部に、ゴムなどの弾性材料で形成した底部
    用ストッパーを設けたことを特徴とする請求項1、請求
    項5、請求項6、請求項7、請求項8記載の高粘性液封
    入マウント装置。
  10. 【請求項10】 上記可動減衰板の上記カップ状容器の
    内周面に接触する部分に、耐磨耗性で、摺動性のよい材
    料をコーティングしたことを特徴とする請求項6、請求
    項7記載の高粘性液封入マウント装置。
JP09675999A 1999-02-25 1999-02-25 高粘性液封入マウント装置 Expired - Fee Related JP4625994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09675999A JP4625994B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 高粘性液封入マウント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09675999A JP4625994B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 高粘性液封入マウント装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000249181A true JP2000249181A (ja) 2000-09-12
JP4625994B2 JP4625994B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=14173588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09675999A Expired - Fee Related JP4625994B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 高粘性液封入マウント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4625994B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715745B2 (en) * 2001-09-12 2004-04-06 Komatsu Ltd. Liquid-sealed mount
JP2007278453A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Advanced System Co Ltd 弾性部材
JP2015183805A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社フコク 液体封入式マウント
CN112413032A (zh) * 2019-08-20 2021-02-26 华为技术有限公司 减震件

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57102740U (ja) * 1980-12-16 1982-06-24
JPH06257638A (ja) * 1994-02-04 1994-09-16 Komatsu Ltd 液体封入ゴムマウント
JPH07127683A (ja) * 1993-10-28 1995-05-16 Fukoku Co Ltd 液体封入式マウント装置
JPH07293629A (ja) * 1994-04-25 1995-11-07 Bridgestone Corp 液体封入式防振装置
JPH09280299A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Bridgestone Corp 防振装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57102740U (ja) * 1980-12-16 1982-06-24
JPH07127683A (ja) * 1993-10-28 1995-05-16 Fukoku Co Ltd 液体封入式マウント装置
JPH06257638A (ja) * 1994-02-04 1994-09-16 Komatsu Ltd 液体封入ゴムマウント
JPH07293629A (ja) * 1994-04-25 1995-11-07 Bridgestone Corp 液体封入式防振装置
JPH09280299A (ja) * 1996-04-16 1997-10-28 Bridgestone Corp 防振装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715745B2 (en) * 2001-09-12 2004-04-06 Komatsu Ltd. Liquid-sealed mount
JP2007278453A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Advanced System Co Ltd 弾性部材
JP2015183805A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社フコク 液体封入式マウント
CN112413032A (zh) * 2019-08-20 2021-02-26 华为技术有限公司 减震件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4625994B2 (ja) 2011-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4660812A (en) Vibration isolating apparatus
US7997566B2 (en) Liquid seal type fluid-filled mount
US8807546B2 (en) Fluid filled vibration damping device
US20050189686A1 (en) Fluid-filled vibration damping device
US4492366A (en) Elastically damping device for the suspension of an engine
US6032937A (en) Vibration isolating apparatus
JP2000249181A (ja) 高粘性液封入マウント装置
EP1236927A2 (en) Engine mount
JP2007092778A (ja) 液封入式防振装置
JP2019015358A (ja) 流体封入式防振装置
EP1359342A1 (en) Fluid-filled mount
JP4603014B2 (ja) 液封入式防振装置
JP4154705B2 (ja) 高粘性液封入マウント装置
KR20170029677A (ko) 엔진마운트
JPH07293629A (ja) 液体封入式防振装置
JP3457724B2 (ja) 液体封入式防振ゴム
JP3469311B2 (ja) 液体封入式防振装置
JPS61171930A (ja) 防振装置
JP2001132785A (ja) 防振装置
JP3421153B2 (ja) 防振装置
JP4315556B2 (ja) 液封防振装置
JP2002340080A (ja) 液体封入式マウント
JPH07167196A (ja) 液体封入式防振ゴム
JPH03107636A (ja) 防振装置
JPH09170643A (ja) 液体封入式エンジンマウント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees