JP2007278453A - 弾性部材 - Google Patents

弾性部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2007278453A
JP2007278453A JP2006108169A JP2006108169A JP2007278453A JP 2007278453 A JP2007278453 A JP 2007278453A JP 2006108169 A JP2006108169 A JP 2006108169A JP 2006108169 A JP2006108169 A JP 2006108169A JP 2007278453 A JP2007278453 A JP 2007278453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
viscous body
spring
elastic member
immersed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006108169A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Enomoto
孝雄 榎本
Kazumi Hoshino
一美 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advanced System Co Ltd
Original Assignee
Advanced System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advanced System Co Ltd filed Critical Advanced System Co Ltd
Priority to JP2006108169A priority Critical patent/JP2007278453A/ja
Publication of JP2007278453A publication Critical patent/JP2007278453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構造で対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材を提供しようとする。
【解決手段】
従来の本発明に係る対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材をにかわって、対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングと、高粘性を持つ流体である粘性体とを備え、前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬るもの、または、対象物に弾性力を作用させることをできるコイルスプリングと、高粘性を持つ流体である粘性体と、前記粘性体を溜める貯留部材と、を備え、前記コイルスプリングの巻き線部の一部分が前記粘性体に漬る、ものとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材に係る。特に、振動を抑制する効果を発揮する構造に特徴のある弾性部材に関する。
機械システムにおいて、対象物に弾性力を作用させたいことがある。
その様な場合に、スプリングをもちいることがある。
例えば、対象物を支持するために、対象物に弾性力を作用させる。
例えば、対象物を所定の付勢力を作用させるために、対象物に弾性力を作用させる。
例えば、スプリングは、板ばね、つる巻きばね、コイルスプリングである。コイルスプリングは、圧縮式コイルスプリング、引っ張り式コイルスプリング、等ピッチコイルスプリング、不等ピッチコイルスプリング、テーパコイルスプリング、平行コイルスプリング、その他である。
対象物に弾性力を作用させると、対象物の質量と弾性力がばね振動系を構成し、対象物が所定の振動をおこす。
この振動を抑制するために減衰要素を対象物に作用させることもある。
減衰部材は、スプリングと対象物とで構成される振動系に蓄積した振動エネルギーを消耗させて、対象物の振動を小さくするための要素である。
減衰要素は、オイルダンパー等である。
減衰要素をコイルスプリングと並列に設けると、全体の振動系の振動特性が減衰要素がない振動系の振動特性と異なることが知られている。その結果、設計上で狙った振動を抑制する効果が減ずることがある。
また。コイルスプリングはサージング現象を生ずることを知られている。サージング現象は、振動系の固有振動するよりも高い周波数の振動を生ずる現象である。サージング現象を生ずると、例えば、高周波のノイズを発生し、複数のコイルスプリングのノイズによりハウリングを生ずることもある。
特開平06−081640号 特開平08−093846号 特開2002−089602号 特開2003−294069号 特開2005−024064号
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡単な構造で対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材を提供しようとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材を、対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングと、高粘性を持つ流体である粘性体と、を備え、前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る、ものとした。
上記本発明の構成により、スプリングが対象物に弾性力を作用させることをできる。粘性体が高粘性を持つ流体である。前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る。
その結果、対象物が動くと、前記スプリングが弾性変形し、前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材を、対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングと、高粘性を持つ流体である粘性体と、前記粘性体を溜める貯留部材と、を備え、前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る、ものとした。
上記本発明の構成により、スプリングが対象物を支持できる。スプリングが対象物に弾性力を作用させることをできる。粘性体が高粘性を持つ流体である。前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る。
その結果、対象物が動くと、前記スプリングが弾性変形し、貯留部材に溜まる前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材を、対象物に弾性力を作用させることをできるコイルスプリングと、高粘性を持つ流体である粘性体と、前記粘性体を溜める貯留部材と、を備え、前記コイルスプリングの巻き線部の一部分が前記粘性体に漬る、ものとした。
上記本発明の構成により、コイルスプリングが対象物に弾性力を作用させることをできる。粘性体が高粘性を持つ流体である。貯留部材が前記粘性体を溜める。前記コイルスプリングの巻き線部の一部分が前記粘性体に漬る。
その結果、対象物が動くと、前記コイルスプリングが弾性変形し、貯留部材に溜まる前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
以下に、本発明の実施形態に係るいくつかの弾性部材を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
さらに、本発明に実施形態に係る弾性部材は、前記貯留部材が前記コイルスプリングの前記巻き線部が嵌まる環状の溝に前記粘性体を溜める。
上記本発明の構成により、前記粘性体が前記コイルスプリングの前記巻き線部が嵌まる環状の溝に前記粘性体を溜ままる。
その結果、対象物が動くと、前記コイルスプリングが弾性変形し、環状の溝に貯留する前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
さらに、本発明に実施形態に係る弾性部材は、前記溝が前記コイルスプリングの前記巻き線部の端が当接する底部と前記底部から前記溝の開口部に向かって拡がる一対の側部とを持つ。
上記本発明の構成により、溝の底部が前記コイルスプリングの前記巻き線部の端に当接する。溝の一対の側部前記底部から前記溝の開口部に向かって拡がる。
その結果、対象物が動くと、前記コイルスプリングが弾性変形し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
さらに、本発明に実施形態に係る弾性部材は、前記コイルスプリングが圧縮式のコイルスプリングであって、前記溝が前記コイルスプリングの一方の端部を位置決めする隅部を持つ。
上記本発明の構成により、溝の隅部が前記圧縮式のコイルスプリングの一方の端部を位置決めする。
その結果、コイルスプリングの一方の端部と側部との隙間距離が安定し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
さらに、本発明に実施形態に係る弾性部材は、前記コイルスプリングが引っ張り式のコイルスプリングであって、前記コイルスプリングの一方の端部が前記貯留部材を貫通する。
上記本発明の構成により、引っ張り式のコイルスプリングの一方の端部が前記貯留部材を貫通する。
その結果、コイルスプリングの一方の端部と溝との隙間距離が安定し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
以上説明したように本発明に係る弾性部材は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る様にしたので、対象物が動くと、前記スプリングが弾性変形し、前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングの弾性変形する部分の一部分が貯留部材に溜まる前記粘性体に漬る様にしたので、対象物が動くと、前記スプリングが弾性変形し、前記貯留部材に溜まる前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
対象物に弾性力を作用させることをできるコイルスプリングの弾性変形する部分の一部分が貯留部材に溜まる前記粘性体に漬る様にしたので、対象物が動くと、前記コイルスプリングが弾性変形し、前記貯留部材に溜まる前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
また、前記粘性体が前記コイルスプリングの前記巻き線部が嵌まる環状の溝に溜まる様にしたので、対象物が動くと、前記コイルスプリングが弾性変形し、環状の溝に貯留する前記粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
また、溝の底部が前記コイルスプリングの前記巻き線部の端に当接し、溝の一対の側部が前記底部から前記溝の開口部に向かって拡がる様にしたので、対象物が動くと、前記コイルスプリングが弾性変形し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
また、溝の隅部が前記圧縮式のコイルスプリングの一方の端部を位置決めする様にしたので、コイルスプリングの巻き線部と側部との隙間距離が安定し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
また、引っ張り式のコイルスプリングの一方の端部が前記貯留部材を貫通する様にしたので、コイルスプリングの巻き線部と溝との隙間距離が安定し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
従って、簡単な構造で対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態に係る弾性部材を、図を基に、説明する
図1は、本発明の第一の実施形態に係る弾性部材の側面図である。
理解の容易のための、図1は、コイルスプリングの断面を示している。
弾性部材は、対象物Lに弾性力を作用させることをできる部材であって、スプリング10と粘性体20と貯留部材30とで構成される。
スプリング10は、対象物に弾性力を作用させることをできる機械要素である。
例えば、スプリング10は、対象物を支持できる機械要素である。
スプリング10は、コイルスプリングであってもよい。
図1は、圧縮式のコイルスプリングを示している。
粘性体20は、高粘性を持つ流体である。
粘性体20は、水あめ状の高粘性をもつ流体であってもよい。
粘性体20は、高粘性をもった液状ポリマーであってもよい。
一般に、高粘性とは、25℃での動粘性が3000センチストークスを越える粘性をいう。
例えば、粘性体は、高粘性シリコンオイル、または高粘性ポリブテンを主成分とする流体である。
例えば、25℃での動粘性が10万センチストークスを越える粘性をもった粘性体をもちいてもよい。この様な粘性体をいれたビーカーをひっくり返すと、粘性体はビーカーから容易には流れ出さない性状を示す。
例えば、25℃での動粘性が100万センチストークス前後の粘性をもった高粘性シリコンオイル、または高粘性ポリブテンをもちいてもよい。
貯留部材30は、粘性体20を溜める部材である。
基礎Gが、貯留部材30を支える。
スプリング10の弾性変形する部分の一部が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
スプリングがコイルスプリングである場合には、コイルスプリング10の巻き線の一部分が粘性体20に漬り、コイルスプリングの巻き線の残りの部分が粘性体20に漬っていない。
例えば、巻き線部の30%以下の部分が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
図1は、粘性体20が平底をもった円筒形の容器の形状をした貯留部材30に貯留し、コイルスプリングの端面が平底に当接している、のを示している。コイルスプリング10の巻き線の一部が粘性体に漬り、コイルスプリング10の巻き線の残りの部分が粘性体に漬らない。
この様にすると、コイルスプリングが振動すると、巻き線部と外周側部32とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。その結果、剪断力がコイルスプリングの振動エネルギーを消費する。
次に、本発明の第二の実施形態に係る弾性部材を、図を基に、説明する。
図2は、本発明の第二の実施形態に係る弾性部材の側面図である。
弾性部材は、対象物Lに弾性力を作用させることをできる部材あって、スプリング10と粘性体20と貯留部材30とで構成される。
スプリング10は、対象物に弾性力を作用させることをできる機械要素である。
例えば、スプリング10は、対象物を支持する機械要素である。
スプリング10は、コイルスプリングであってもよい。
図2は、圧縮式のコイルスプリングを示している。
粘性体は、第一の支持形態で説明したものと同じなので、説明を省略する。
貯留部材30は、粘性体20を溜める部材である。
基礎Gが、貯留部材30を支える。
貯留部材がコイルスプリング10の巻き線部が嵌まる環状の溝に粘性体を溜める。
スプリング10の弾性変形する部分の一部が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
スプリングがコイルスプリングである場合には、コイルスプリング10の巻き線の一部分が粘性体20に漬り、コイルスプリングの巻き線の残りの部分が粘性体20に漬っていない。
例えば、巻き線部の30%以下の部分が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
図2は、粘性体20が環状の溝をもった貯留部材30に貯留するのを示している。

環状の溝が、底部31と外周側部32と内周側部33とで形成される。コイルスプリングの端面が溝の底部31に当接する。コイルスプリング10の巻き線の一部が粘性体に漬り、コイルスプリング10の巻き線の残りの部分が粘性体に漬らない。
この様にすると、コイルスプリングが振動すると、巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。また、巻き線部と外周側部32とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。その結果、剪断力がコイルスプリングの振動エネルギーを消費する。
次に、本発明の第三の実施形態に係る弾性部材を、図を基に、説明する。
図3は、本発明の第三の実施形態に係る弾性部材の側面図である。
弾性部材は、対象物Lに弾性力を作用させることをできる部材あって、スプリング10と粘性体20と貯留部材30とで構成される。
スプリング10は、対象物に弾性力を作用させることをできる機械要素である。
例えば、スプリング10は、対象物を支持する機械要素である。
スプリング10は、コイルスプリングであってもよい。
図3は、圧縮式のコイルスプリングを示している。
粘性体は、第一の支持形態で説明したものと同じなので、説明を省略する。
貯留部材30は、粘性体20を溜める部材である。
基礎Gが、貯留部材30を支える。
貯留部材がコイルスプリング10の巻き線部が嵌まる環状の溝に粘性体を溜める。
溝がコイルスプリングの巻き線部の端が当接する底部31と底部から溝の開口部に向かって拡がる一対の側部32、33とを持つ。
スプリング10の弾性変形する部分の一部が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
スプリング10がコイルスプリングである場合には、コイルスプリング10の巻き線の一部分が粘性体20に漬り、コイルスプリングの巻き線の残りの部分が粘性体20に漬っていない。
例えば、巻き線部の30%以下の部分が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
図3は、粘性体20が環状の溝をもった貯留部材30に貯留するのを示している。
環状の溝が、底部31と外周側部32と内周側部33とで形成される。コイルスプリングの端面が溝の底部31に当接する。コイルスプリング10の巻き線の一部が粘性体に漬り、コイルスプリング10の巻き線の残りの部分が粘性体に漬らない。
外周側部32が、底部31から立ち上がるに従い、コイルスプリングの中心軸から遠ざかる方向へ傾く。
内周側部33が、底部31から立ち上がるに従い、コイルスプリングの中心方向へ傾く。
この様にすると、コイルスプリングが振動すると、巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。また、巻き線部と外周側部32とに挟まれた粘性体と巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。その結果、剪断力がコイルスプリングの振動エネルギーを消費する。
また、コイルスプリングに中心軸に交差する向きの力が作用してコイルスプリングが変形しても、巻き線部と外周側部32または内周側部33との離間距離が保たれ、粘性体に生ずる剪断力が安定する。
次に、本発明の第四の実施形態に係る弾性部材を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の第四の実施形態に係る弾性部材の側面図である。
弾性部材は、対象物Lに弾性力を作用させることをできる部材あって、スプリング10と粘性体20と貯留部材30とで構成される。
スプリング10は、対象物に弾性力を作用させることをできる機械要素である。
例えば、スプリング10は、対象物を支持する機械要素である。
スプリング10は、圧縮式コイルスプリングであってもよい。
粘性体は、第一の支持形態で説明したものと同じなので、説明を省略する。
貯留部材30は、粘性体20を溜める部材である。
基礎Gが、貯留部材30を支える。
貯留部材がコイルスプリング10の巻き線部が嵌まる環状の溝に粘性体を溜める。
溝がコイルスプリングの巻き線部の端が当接する底部31と底部31から溝の開口部に向かって拡がる一対の側部32、33とを持つ。
溝が、コイルスプリングの一方の端部を位置決めする隅部34を持つ、
スプリング10の弾性変形する部分の一部が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
スプリングがコイルスプリングである場合には、コイルスプリング10の巻き線の一部分が粘性体20に漬り、コイルスプリングの巻き線の残りの部分が粘性体20に漬っていない。
例えば、巻き線部の30%以下の部分が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
図4は、粘性体20が環状の溝をもった貯留部材30に貯留するのを示している。
環状の溝が、底部31と外周側部32と内周側部33と隅部34とで形成される。コイルスプリングの端面が溝の底部に当接する。
隅部34は、コイルスプリングの一方の端部を位置決めする部分である。隅部34がコイルスプリングの端部を位置決めし、コイルスプリングの端部が底部31に固定される。
コイルスプリング10の巻き線の一部が粘性体に漬り、コイルスプリング10の巻き線の残りの部分が粘性体に漬らない。
外周側部32が、底部31から立ち上がるに従い、コイルスプリングの中心から離れる方向へ傾く。内周側部33が、底部31から立ち上がるに従い、コイルスプリングの中心方向へ傾く。
この様にすると、コイルスプリングが振動すると、巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。また、巻き線部と外周側部32とに挟まれた粘性体と巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。その結果、剪断力がコイルスプリングの振動エネルギーを消費する。
また、コイルスプリングに中心軸に交差する向きの力が作用しても、巻き線部と外周側部32または内周側部33との離間距離が保たれ、粘性体に生ずる剪断力が安定する。
また、隅部34が圧縮式コイルスプリングの端部を溝の底部31に固定するので、コイルスプリングに中心軸に交差する向きの力が作用しても、巻き線部と外周側部32または内周側部33との離間距離が保たれ、粘性体に生ずる剪断力が安定する。
次に、本発明の第五の実施形態に係る弾性部材を、図を基に、説明する。
図5は、本発明の第五の実施形態に係る弾性部材の側面図である。
弾性部材は、対象物Lに弾性力を作用させることをできる部材あって、スプリング10と粘性体20と貯留部材30とつり下げ治具40とで構成される。
スプリング10は、対象物に弾性力を作用させることをできる機械要素である。
例えば、スプリング10は、対象物を支持する機械要素である。
スプリング10は、圧縮式コイルスプリングであってもよい。
粘性体は、第一の支持形態で説明したものと同じなので、説明を省略する。
貯留部材30は、粘性体20を溜める部材である。
基礎Gが、貯留部材30を支える。
貯留部材がコイルスプリング10の巻き線部が嵌まる環状の溝に粘性体を溜める。
スプリング10の弾性変形する部分の一部が粘性体に漬る。残りの部分が粘性体に漬らない。
スプリングがコイルスプリングである場合には、コイルスプリング10の巻き線の一部分が粘性体20に漬る。コイルスプリングの巻き線の残りの部分が粘性体20に漬っていない。
例えば、巻き線部の30%以下の部分が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
図5は、粘性体20が環状の溝をもった貯留部材30に貯留するのを示している。
環状の溝が、底部31と外周側部32と内周側部33とで形成される。コイルスプリングの端面が溝の底部に当接する。コイルスプリング10の巻き線の一部が粘性体に漬り、コイルスプリング10の巻き線の残りの部分が粘性体に漬らない。
つり下げ治具40は、圧縮式コイルスプリング10に対象物Lをつり下げるための治具であり、フランジ41とロッド42とで構成される。
コイルスプリング10の中心軸が垂直方向に沿っている
フランジ41が、コイルスプリング10の上方の端部に固定される。
ロッド42が、コイルスプリングの中心軸に沿って配置される。
ロッド42の上方の端部が、フランジ41に固定される。
ロッド42の下方の端部に、対象物Lが固定される。
この様にすると、圧縮式コイルスプリング10を用いて対象物を吊ることができる。
コイルスプリングが振動すると、巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。また、巻き線部と外周側部32とに挟まれた粘性体と巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。その結果、剪断力がコイルスプリングの振動エネルギーを消費する。
次に、本発明の第六の実施形態に係る弾性部材を、図を基に、説明する。
図6は、本発明の第六の実施形態に係る弾性部材の側面図である。
弾性部材は、対象物Lに弾性力を作用させることをできる部材あって、スプリング10と粘性体20と貯留部材30とで構成される。
スプリング10は、対象物に弾性力を作用させることをできる機械要素である。
例えば、スプリング10は、対象物を支持する機械要素である。
スプリング10は、引っ張り式コイルスプリングであってもよい。
基礎Gが、スプリング10の一方の端部を支える。
対象物Lが、スプリング10の他方の端部に吊られる。
粘性体は、第一の支持形態で説明したものと同じなので、説明を省略する。
貯留部材30は、粘性体20を溜める部材である。
貯留部材がコイルスプリング10の巻き線部が嵌まる環状の溝に粘性体を溜める。
コイルスプリングの一方の端部が貯留部材を貫通する、
コイルスプリング10の巻き線の一部分が粘性体20に漬る。コイルスプリングの巻き線の残りの部分が粘性体20に漬っていない。
例えば、巻き線部の30%以下の部分が粘性体に漬り、残りの部分が粘性体に漬らない。
図6は、粘性体20が環状の溝をもった貯留部材30に貯留するのを示している。
この様にすると、コイルスプリングが振動すると、巻き線部と外周側部32とに挟まれた粘性体と巻き線部と内周側部33とに挟まれた粘性体に大きな剪断力が生じる。その結果、剪断力がコイルスプリングの振動エネルギーを消費する。
以下に、実施例を、図を基に、説明する。
図7は、ばね質量系の振動データを示すグラフである。
グラフは、1つの質量と1つの弾性部材で構成される1次振動系の周波数と伝達ロスとの特性を示す。
実線で描かれた特性線50は、本発明の粘性体をもたないスプリングで構成される弾性部材をもちいた場合の特性をあらわす。左側の落ち込み箇所51は、ばね質量系の固有振動数での伝達ロスの低下である。右側の落ち込み箇所52は、ばねのサージングによる伝達ロスの低下である。
破線で描かれた特性線60は、本発明にかかる弾性部材を用いた場合の特性を表す。
本発明の弾性部材を用いると、ばねのサージンによる伝達ロスの落ち込みが改善されているのがわかる。従って、本発明にかかる弾性部材では、粘性体がサージング現象の振動エネルギーを吸収しているがことがわかる。
上述のとおり、本発明の実施実施形態に係る支持架台を用いれば、以下の効果を有する。
一方の端部を対象物Lを支持するコイルスプリング10の弾性変形する部分の一部分が粘性体20に漬り、残りの部分が粘性体に漬らず、他方の端部を支持する様にしたので、対象物が動くと、コイルスプリングが弾性変形し、粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
一方の端部を対象物Lを支持するコイルスプリング10の弾性変形する部分の一部分が貯留部材30に貯留された粘性体20に漬り、残りの部分が粘性体に漬らず、他方の端部を支持する様にしたので、対象物が動くと、コイルスプリングが弾性変形し、粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
また、粘性体20がコイルスプリング10の巻き線部が嵌まる環状の溝に溜まる様にしたので、対象物Lが動くと、コイルスプリング10が弾性変形し、環状の溝に貯留する粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
また、溝の底部がコイルスプリングの巻き線部の端に当接し、溝の一対の側部32、33が底部31から溝の開口部に向かって拡がる様にしたので、対象物Lが動くと、コイルスプリング10が弾性変形し、コイルスプリング10の巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が振動を減衰させる。
また、溝の隅部34が圧縮式のコイルスプリング10の一方の端部を位置決めする様にしたので、コイルスプリングの一方の端部と側部との隙間距離が安定し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
また、圧縮式のコイルスプリング10を垂直に立てて、コイルスプリング10の上端につり下げ治具40で対象物をつり下げ、コイルスプリング10の弾性変形する部分の一部分が貯留部材30に貯留された粘性体20に漬り、残りの部分が粘性体に漬らず、コイルスプリング10の下端を支持したので、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
また、引っ張り式のコイルスプリング10の一方の端部が粘性体を貯留した貯留部材を貫通する様にしたので、コイルスプリングの一方の端部と溝との隙間距離が安定し、コイルスプリングの巻き線部と側部との間の粘性体に生ずる剪断力が安定して振動を減衰させる。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
実施形態にかかる弾性部材では、コイルスプリングを用いた例で説明したが、これに限定されず。例えば、板ばねを使用しても良い。
また、実施形態にかかる弾性部材では、平行コイルスプリングを用いた例で説明したが、これに限定されず、不等長コイルスプリングやテーパコイルスプリングを用いてもよい。
また、実施形態にかかる弾性部材では、対象物を支持する場合を例に説明したが、これに限定されず、対象物に弾性力を付勢してもよい。
また、粘性体を貯留部材で貯留する場合を例に説明したが、これに限定されず、貯留部材を省略してもよい。
また、貯留部材が固定した形状をもつ場合を例に説明したが、貯留部材が不定形であってもよい。例えば、貯留部材が粘性体を包む柔軟材料でできた袋状の形状をもっていても良い。
本発明の第一の実施形態に係る支持機器の側面図である。 本発明の第二の実施形態に係る支持機器の側面図である。 本発明の第三の実施形態に係る支持機器の側面図である。 本発明の第四の実施形態に係る支持機器の側面図である。 本発明の第五の実施形態に係る支持機器の側面図である。 本発明の第六の実施形態に係る支持機器の側面図である。 ばね質量系の振動データを示すグラフである。
符号の説明
L 対象物
G 基礎
10 スプリング
20 粘性体
30 貯留部材
31 底部
32 側部(外周側部)
33 側部(内周側部)
34 隅部
40 吊り下げ治具
41 フランジ
42 ロッド
50 特性線
51 落ち込み箇所
52 落ち込み箇所
60 特性線

Claims (7)

  1. 対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材であって、
    対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングと、
    高粘性を持つ流体である粘性体と、
    を備え、
    前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る、
    ことを特徴とする弾性部材。
  2. 対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材であって、
    対象物に弾性力を作用させることをできるスプリングと、
    高粘性を持つ流体である粘性体と、
    前記粘性体を溜める貯留部材と、
    を備え、
    前記スプリングの弾性変形する部分の一部分が前記粘性体に漬る、
    ことを特徴とする弾性部材。
  3. 対象物に弾性力を作用させることをできる弾性部材であって、
    対象物に弾性力を作用させることをできるコイルスプリングと、
    高粘性を持つ流体である粘性体と、
    前記粘性体を溜める貯留部材と、
    を備え、
    前記コイルスプリングの巻き線部の一部分が前記粘性体に漬る、
    ことを特徴とする弾性部材。
  4. 前記貯留部材が前記コイルスプリングの前記巻き線部が嵌まる環状の溝に前記粘性体を溜める、
    ことを特徴とする請求項3記載の弾性部材。
  5. 前記溝が前記コイルスプリングの前記巻き線部の端が当接する底部と前記底部から前記溝の開口部に向かって拡がる一対の側部とを持つ、
    ことを特徴とする請求項4に記載の弾性部材。
  6. 前記コイルスプリングが圧縮式のコイルスプリングであって、
    前記溝が前記コイルスプリングの一方の端部を位置決めする隅部を持つ、
    ことを特徴とする請求項4に記載の弾性部材。
  7. 前記コイルスプリングが引っ張り式のコイルスプリングであって、
    前記コイルスプリングの一方の端部が前記貯留部材を貫通する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の弾性部材。
JP2006108169A 2006-04-11 2006-04-11 弾性部材 Pending JP2007278453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108169A JP2007278453A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 弾性部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108169A JP2007278453A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 弾性部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007278453A true JP2007278453A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38680091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108169A Pending JP2007278453A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 弾性部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007278453A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162286A (ja) * 2007-12-30 2009-07-23 Samini Co Ltd ハンガーばね装置
JP2012127438A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Tozen:Kk 吊下げ式防振具

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5773439U (ja) * 1980-10-22 1982-05-06
JPH09273591A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Nippon Steel Corp 免振装置
JP2000249181A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Fukoku Co Ltd 高粘性液封入マウント装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5773439U (ja) * 1980-10-22 1982-05-06
JPH09273591A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Nippon Steel Corp 免振装置
JP2000249181A (ja) * 1999-02-25 2000-09-12 Fukoku Co Ltd 高粘性液封入マウント装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162286A (ja) * 2007-12-30 2009-07-23 Samini Co Ltd ハンガーばね装置
JP2012127438A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Tozen:Kk 吊下げ式防振具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6669648B2 (ja) 自己同調質量ダンパ及びこれを備えるシステム
JP6597242B2 (ja) 静止誘導機器の制振構造
US10920759B2 (en) Refrigerant compressor
EP3586000A1 (en) Tower vibration damper
KR101272836B1 (ko) 저 유체 저항용 mr 댐퍼
JPH10311369A (ja) 免振装置
WO2005124005A1 (ja) ドラム式洗濯機
CN108691945A (zh) 一种内嵌负刚度动力吸振器的无谐振峰减振器
JP2007278453A (ja) 弾性部材
KR102073385B1 (ko) 다단 코일 구조의 코어부재와 자기유변탄성체를 이용한 차량 서스펜션용 진동 절연 부시
JP4194652B2 (ja) コイルスプリング及びこれを用いた防振装置
KR101228500B1 (ko) 형상 기억 합금을 이용한 마찰 댐퍼
JP5174407B2 (ja) フィードユニットを保持するための装置
JP2007333128A (ja) コイルスプリング及びこれを用いた防振装置
US6394435B1 (en) Shock isolator system
JP2022035739A (ja) 振子型防振装置
JP3623259B2 (ja) 圧縮コイルバネのサージング防止部材と防振装置
JP5041598B2 (ja) 防振装置
JP2006161985A (ja) 電子機器
KR101257350B1 (ko) 형상 기억 합금을 이용한 마찰 댐퍼
KR101257348B1 (ko) 형상 기억 합금을 이용한 2 스테이지 마찰 댐퍼
JP2010127191A (ja) 密閉型圧縮機
JP2004257492A (ja) 水平力減衰免震装置
JP3219625U (ja) 防振ばね及び振動減衰装置
JP2005127373A (ja) 液圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Effective date: 20100903

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20110525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20110530

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20110805

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312